フレームグラバー(画像入力ボード)のメーカー11社の特徴|シェアの実態と提供元の形の違い
フレームグラバー(画像入力ボード)の主要メーカー11社を1社ずつ整理した記事。メーカー別シェアを示す公的データは確認できず、国内に本社を置く会社、海外グループの日本法人が窓口の会社、取扱い会社経由の会社の違いと、価格や仕様の注意点を見ていきます。

フレームグラバーのメーカーを調べると、国内の画像処理会社から、海外のフレームグラバー専業、産業用PCを手がける大手グループまで、多くの会社が並びます。ボードの仕様だけでなく、国内の窓口や、組み合わせるソフトを出している会社かどうかも、選定に影響します。
この記事では、主要11社がどんな会社なのかを1社ずつ見ていきます。よく検索されるシェアの実態、提供元の形の違い、資本関係の注意点までを会社単位で整理します。製品の仕様はフレームグラバー(画像入力ボード)のカテゴリページで確認できます。
記載内容は、各社の公式サイトを、編集部が2026年11月6日に確認したものです。販売状況や商号、窓口は変わるため、検討時には最新の情報を確認してください。
- フレームグラバーのメーカー別シェアを示す公的・業界団体のデータは、編集部が確認した範囲では見つからなかった(2026年11月6日時点)
- 主要11社のうち、国内に本社を置くのは3社で、残る8社は日本法人や代理店を通じて提供する海外発の会社である
- 製品マスタに登録された20製品のうち、ボード本体の金額を公式に公開しているものは確認できなかった(2026年時点)
この記事でわかること
フレームグラバーの主要メーカー11社【早見表】
フレームグラバーは、国内の画像処理会社と海外のボード専業、産業用PCの大手グループが並ぶ分野です。まず11社の全体像を一覧で押さえます。
- 国内に本社を置くのは、アバールデータ、マイクロ・テクニカ、エイチエスティ・ビジョンの3社
- 日本法人が窓口になるのは、Euresys Japan、ゼブラ・テクノロジーズ・ジャパン、テレダイン・ジャパン、バスラー・ジャパン、アドバンテック、ADLINKジャパンの6社
- Active SiliconとKAYA Visionの2社は、日本の取扱い会社が窓口である
メーカー | 本社・国内の窓口 | 母体となる事業 | 主な製品 | 対応する接続規格 |
|---|---|---|---|---|
株式会社アバールデータ | 東京都町田市(本社) | 産業用コンピュータ、組込みモジュール、画像処理装置など | 10GbE(GigE) | |
株式会社マイクロ・テクニカ | 東京都豊島区(本社) | 画像認識・検査システムの開発・製造・販売 | Camera Link | |
エイチエスティ・ビジョン株式会社 | 東京都中央区(本社) | 画像処理ソフトウェアと受託開発 | Camera Link | |
Euresys Japan K.K. | 東京(Euresysの日本の窓口。住所は公式ページに記載なし) | フレームグラバー、画像解析ソフト、FPGAのIPコア | CoaXPress、CoaXPress over Fiber、Camera Link | |
ゼブラ・テクノロジーズ・ジャパン株式会社 | 日本法人の所在地は公式ページで確認できず | 現場向けのモバイルコンピュータ、バーコードスキャナなど | CoaXPress、CoaXPress over Fiber、Camera Link | |
テレダイン・ジャパン株式会社 | 東京都豊島区(Teledyne公式の拠点一覧) | Teledyneグループの日本の拠点(Teledyne DALSA、Teledyne e2v) | CoaXPress、GigE Vision(10GigE)、Camera Link HS | |
バスラー・ジャパン株式会社 | 東京都(公式サイト内で所在地の表記が複数) | 独Basler AGのマシンビジョン用カメラとボード | CoaXPress、Camera Link | |
アドバンテック株式会社 | 日本法人(親会社は台北市に本社を置くAdvantech Co., Ltd.) | 産業用PC、組込みプラットフォーム、BitFlowの画像入力ボード | CoaXPress(CXP-12)、Camera Link | |
ADLINKジャパン株式会社 | 東京都千代田区(東京本社) | ADLINK Technology Inc.の製品、半導体部品、周辺機器、ソフトウェアの販売など | Camera Link | |
Active Silicon Ltd(日本取扱い:株式会社ソリューションシステムズ) | 英国(ラングレーの拠点)/日本は千葉県船橋市のソリューションシステムズ | イメージング製品と組込みビジョンシステム | CoaXPress、CoaXPress over Fiber、Camera Link | |
KAYA Vision(日本取扱い:立野電脳株式会社) | KAYA Vision(海外本体)/日本の窓口の所在地は確認できず | 高速カメラ、取得システム、ビデオインターフェース | CoaXPress(CXP-12) |
表から読み取れる会社の違い
11社のうち、国内に本社を置くのは3社です。この3社は、日本語の公式サイトで会社概要を確認できます。接続規格は、アバールデータが10GbEです。マイクロ・テクニカとエイチエスティ・ビジョンは、Camera Linkを扱います。
CoaXPressのボードは、海外発の会社が中心です。日本の窓口は、日本法人、日本の拠点、取扱い会社と形が分かれます。ゼブラやKAYA Visionの日本側は、所在地を公式ページで確認できませんでした。
ボード本体の価格は公開されていない
製品マスタの20製品に、ボード本体の金額を載せた公式ページは確認できませんでした(2026年時点)。いずれも要問い合わせか、販売店経由の見積もりです。
無償の明記があるのは、ソフトです。例えば、Teledyne DALSAのSapera LT SDKは無償とされています。ソフトの費用は、ボード本体と分けて見積もる必要があります。費用の考え方はフレームグラバーの費用の記事で整理しました。
フレームグラバーのメーカー別シェアと市場規模
メーカー別シェアを示す公的・業界団体のデータは、見つかりませんでした。確認日は2026年11月6日です。数字を示せるだけの出典が揃わないため、この記事では順位表を作らず、割合も載せていません。
公表されている統計は確認できなかった
産業用画像の分野の団体の一つが、一般社団法人日本インダストリアルイメージング協会(JIIA)です。同協会の事業には、マシンビジョンの国際標準化があります。CoaXPress規格製品の登録・認証や、適合試験も行います。
ただし、編集部が確認した公式サイトのトップページに、市場統計の数値はありませんでした。メーカー別の内訳も、見当たりません。公的統計にも、フレームグラバーの区分は確認できていない状況です。
民間調査の数字を使わない理由
民間の調査会社は、フレームグラバーの世界市場規模の予測を販売しています。ただし、調査会社ごとに対象の範囲や定義が異なります。無償で見える部分から定義を確かめにくいものもあるのが実情です。対象が世界市場か日本国内かも、レポートごとに違います。
この記事では、出典・調査年・範囲・何を数えたかの4点が揃わない数字を、載せていません。メーカー別の割合は、有料部分を含めて確認できないため、書きませんでした。
シェア表記の根拠を確かめる
製品資料やニュースに「シェアNo.1」といった表記があれば、出典を確認します。見るべき点は、調査機関の名前、調査年、対象範囲、何を数えた数字かの4つです。
1つでも欠ける表記は、順位として扱わないほうがよいでしょう。公式サイトが掲げる表記でも、調査の範囲が読み取れなければ同じ扱いになります。
フレームグラバーメーカーは提供元の形で分かれる
フレームグラバーのメーカーは、国内で誰が提供するかによって、窓口や情報の探しやすさが変わります。この記事では、提供元の形をもとに11社を3つのグループに分けて見ていきます。
国内に本社を置く会社と、海外グループの日本法人
アバールデータ、マイクロ・テクニカ、エイチエスティ・ビジョンは、国内に本社を置く会社です。3社とも、画像処理や組込み機器の開発を母体にしています。
海外グループの日本法人が窓口なのは、Euresys、ゼブラ、テレダイン、バスラーの4社です。いずれも、マシンビジョン向けの製品群を持ちます。
産業用PC系の日本法人と、取扱い会社経由の会社
アドバンテックとADLINKジャパンは、産業用PCや組込み機器を手がけるグループの日本法人です。フレームグラバーは、その製品群の一つです。装置のPCやI/Oボードと、同じ窓口でそろえられる場合があります。
Active SiliconとKAYA Visionは、日本の取扱い会社が窓口です。ソリューションシステムズと立野電脳が、それぞれ日本での取扱いを担っています。
この先はグループごとに見る
次章からは、3つのグループを順に見ていきます。会社の数は、国内3社、海外グループの日本法人4社、産業用PC系と取扱い会社経由の4社です。グループ内の並びは、順位ではなく、国内から海外の順です。
国内に本社を置くメーカー3社
国内に本社を置く3社は、会社概要を日本語の公式サイトで確認できます。ここでは、会社の素性と、製品の限定条件を見ていきます。
- アバールデータは、1959年8月に東洋通信工業として設立され、1989年に社名を変えている
- マイクロ・テクニカは、1981年3月19日設立で、従業員は164名である(2026年3月1日現在)
- エイチエスティ・ビジョンは、2007年7月12日設立で、資本金は2,200万円である
株式会社アバールデータ
アバールデータは、1959年8月に東洋通信工業として設立され、1989年に現在の社名になりました。本社は東京都町田市で、証券コードは6918です。組込みモジュールや画像処理装置などを手がけています。
APX-34102は、10GbEカメラ2台をDMA転送で取り込むボードです。対応OSはWindows 10(64ビット)とWindows 11で、Linuxの記載はありません。価格は問い合わせです。
株式会社マイクロ・テクニカ
マイクロ・テクニカは、1981年3月19日に設立された会社です。資本金は1億5,000万円で、本社は東京都豊島区東池袋にあります。目視検査を自動化する画像認識・検査システムを、開発・製造・販売しています。
MTPEXシリーズは、1chから4chまでそろうCamera Linkボードです。GenTLとDirectShowには非対応で、Linuxは QL2のみの対応です。FAQの対応OSはWindows 10までで、Windows 11の記載がありません。
エイチエスティ・ビジョン株式会社
エイチエスティ・ビジョンは、2007年7月12日に設立された会社です。資本金は2,200万円で、本社は東京都中央区八丁堀にあります。画像処理ライブラリやウェーハID読み取りソフトなどを提供し、受託開発も手がけています。
HST Pleiad CL4eは、Base構成のカメラ4台を非同期に取り込むボードです。Medium/Full構成の高速カメラには使えません。対応OSと価格は、公開ページに記載がありません。
海外グループの日本法人が窓口のメーカー4社
この4社は、海外のグループが提供元で、日本法人や日本の拠点が窓口になります。会社概要の公開範囲が会社ごとに異なるため、確認できた事実に絞って整理します。
- Euresysは、TKHグループの一社で、1989年からフレームグラバーを供給している
- テレダインは、DALSAとe2vの日本の拠点が東京都豊島区の同じ住所に並ぶ
- バスラー・ジャパンとゼブラは、日本法人の会社概要を公式で確認できなかった
Euresys Japan K.K.
Euresysは、1989年からフレームグラバーなどを供給してきた会社です。画像解析ソフトも手がけます。TKHグループに属します。研究開発はベルギーとドイツです。日本の窓口はEuresys Japan K.K.で、東京にオフィスがあります。
Coaxlink CXP-12は、1つのドライバで3つのOSに対応します。Windows、Linux、macOSです。Coaxlink QSFP28は光ファイバー接続、GrablinkはCamera Link用です。購入は、販売店経由の見積もりになります。
ゼブラ・テクノロジーズ・ジャパン株式会社
Zebra Technologiesは、1969年に設立され、1986年に現在の社名になりました。現場向けに、モバイルコンピュータやバーコードスキャナなどを提供します。日本法人の所在地は、公式ページで確認できませんでした。
Rapixoシリーズは、Aurora Imaging Libraryと組み合わせるボードです。Rapixo CXPはCoaXPress 2.0に対応します。CL Proは最大4台のCamera Linkを扱い、CoFは光ファイバー接続です。価格は問い合わせになります。
テレダイン・ジャパン株式会社
テレダイン・ジャパンは、Teledyneグループの日本の拠点です。公式の拠点一覧では、Teledyne DALSAとTeledyne e2vの日本の窓口が並びます。住所は、東京都豊島区の池袋イースト6Fです。設立年や資本金は、公式ページで確認できませんでした。
Xtium2-CXPは、無償のSapera LT SDKで使えるボードです。Xtium2-XGVは10GigEで最大32台を扱います。Xtium3-CLHS PX8はCamera Link HS専用で、入力は1台です。
バスラー・ジャパン株式会社
バスラー・ジャパンは、製品マスタではドイツのBasler AGの日本法人とされています。公式の会社概要ページは、編集部の環境で読み込めませんでした。そのため、設立年や資本金などの数字は載せていません。
imaFlex CXP-12は、VisualAppletsでFPGA処理を組めるボードです。CXP-12 Interface Cardは、pylonで扱う取り込み専用です。microEnable 5 marathonはCamera LinkとCoaXPressを選べます。
産業用PC系の日本法人と取扱い会社経由のメーカー4社
この4社は、産業用PCを手がけるグループの日本法人か、日本の取扱い会社を窓口にする会社です。日本側の窓口が誰なのかを、先に押さえておくと問い合わせの宛先を間違えません。
- アドバンテックの親会社は、2023年にBitFlow, Inc.の株式100%を取得すると発表している
- ADLINKジャパンは、ADLINK Technology Inc.の100%出資で、従業員は19名である(2026年1月現在)
- Active SiliconとKAYA Visionは、日本の取扱い会社が窓口である
アドバンテック株式会社
親会社のAdvantech Co., Ltd.は、公式の沿革で1981年設立です。本社は台北市内湖区にあります。2023年には、BitFlow, Inc.の株式100%を現金で取得すると発表しました。製品マスタの提供元は、アドバンテック株式会社です。
BitFlow Claxonは、旧世代Cytonとソフトの互換性があるCXP-12ボードです。Axion-CLは、80ビットのCamera Linkカメラ2台を同時に取り込めます。価格は問い合わせです。
ADLINKジャパン株式会社
ADLINKジャパンは、2007年4月2日に設立された会社です。ADLINK Technology Inc.が100%出資しています。資本金は9,800万円で、東京本社は千代田区神田鍛冶町です。従業員は19名です(2026年1月現在)。
PCIe-CPL64V Fullは、PoCLに対応したCamera Link Fullボードです。同期ケーブルで最大4枚を同期できます。1ボードで接続できるカメラは1台で、対応OSはWindows 10/11(64ビット)です。
Active Silicon Ltd(ソリューションシステムズ)
Active Siliconは、1988年設立のイメージング製品の専門メーカーです。英国ラングレーの拠点が運営と研究開発の中心です。日本の取扱いは、株式会社ソリューションシステムズが担います。1998年2月設立で、本社は千葉県船橋市です。
FireBirdシリーズは、CoaXPressとCamera Linkを同じシリーズで選べます。光ファイバー版もそろいます。ActiveSDKは別売で、価格は公式に掲載がありません。
KAYA Vision(立野電脳)
KAYA Visionは、高速カメラや取得システムを手がける会社です。製品は社内の技術者が設計・製造し、公式ページにはISO 9001:2015の認証が載っています。日本の窓口は、製品マスタでは立野電脳株式会社です。
Komodo IIIのOctoは、CXP-12カメラ最大8台を1枚で取り込みます。PoCXPの給電には+12Vの補助電源が要ります。KAYAの公式ページに日本の取扱い会社名は載っておらず、立野電脳の会社概要も確認できませんでした。
フレームグラバーメーカーの資本関係と母体の違い
フレームグラバーは、専業メーカーだけでなく、カメラや産業用PCのグループが手がける製品でもあります。母体の違いは、組み合わせるカメラやソフトの選択肢に影響します。
TKHグループやSolid Stateなど、親会社の確認できる会社
Euresysは、公式ページでTKHグループの一社とされています。Active Siliconの親会社は、英国AIM市場上場のSolid State plcです。この親会社の名前は、Active Silicon公式ページに載っています。
ADLINKジャパンは、ADLINK Technology Inc.の100%出資です。親会社と日本法人は別の会社なので、資本金や従業員数は別の数字として確認します。
BitFlowはAdvantechグループに入った
Advantechの公式沿革に、2023年のBitFlow, Inc.の株式取得の記載があります。株式の100%を現金で取得すると発表した内容です。製品マスタでは、ClaxonとAxion-CLの提供元がアドバンテック株式会社です。
BitFlow製品の問い合わせ先は、販売元の日本法人になります。取得の完了時期や現在の運営体制は、本稿では確認していません。
カメラやソフトの母体を持つ会社
バスラーはカメラ、ゼブラはAurora Imaging Libraryを持つ会社です。テレダインは、Sapera LT SDKを無償で提供しています。ボードとカメラやソフトを、同じ会社でそろえられる場合もあります。
一方、アバールデータやHSTのボードは、使うカメラの規格で選ぶ製品です。自社の装置で使うカメラとソフトを先に決めておくと、母体の違いを比べやすくなります。
フレームグラバーメーカーが想定している企業規模
各社が想定する企業規模は、製品マスタの編集部評価から読み取れます。評価は5段階で、中堅・中小との相性を示す項目を見ています。評価は2026年時点の編集部の見立てで、会社をまたぐ順位表ではありません。
小さく始めやすい会社
中堅・中小との相性を最も高い4と評価したのは、マイクロ・テクニカのMTPEXの1製品です。PCIe x1のロープロファイル品から選べ、日本語で相談できる製品です。
3と評価したのは12製品で、大半の製品がここに入ります。Grablink、Claxon、FireBirdが含まれます。
大手向けの色合いが強い会社
評価が最も低い1は、Rapixo CoFとXtium3-CLHS PX8です。どちらも、想定する企業規模は大企業のみとされています。100Gbps級の光接続や、Camera Link HSの高速カメラを使う構成が対象です。
2と評価したのは5製品です。imaFlex CXP-12はFPGAの設計体制が要ります。Coaxlink QSFP28は光モジュールの手配が要り、Komodo IIIは多カメラ向けです。
差が小さい点
工程管理の評価は、20製品のうち16製品が4です。会社の規模よりも、接続するカメラの台数や構成で決まる項目です。
評価は編集部が公開情報から付けたもので、実際の使いやすさを保証するものではありません。自社の設備規模や、使うカメラの台数と見比べる目安にとどめてください。
フレームグラバーメーカーを調べるときの注意点
フレームグラバーは、資料ごとにブランド名、提供元、対応OSの表記が異なる場合があります。価格の表記や、仕様の確認範囲の違いにも注意が必要です。
ブランド名と法人名、日本の窓口を分けて確認する
Teledyneは、DALSAやe2vなど複数のブランドで製品を出しています。公式の拠点一覧では、法人名としてのテレダイン・ジャパン株式会社は英語表記のみでした。ブランド名で探すと、窓口が同じ会社だと気づきにくくなります。
バスラー・ジャパンは、日本語の公式サイト内で、ページごとの所在地が一致しません。Active SiliconとKAYA Visionは、日本の取扱い会社が窓口です。価格の確認も、取扱い会社への問い合わせになります。
価格はボードとソフトを分けて確認する
20製品のボード本体は、いずれも金額が公式に公開されていません。ソフトの扱いは会社ごとに異なり、見積もりに含まれる費用の対象が変わります。
ゼブラのRapixo CXPは、Auroraソフトが別途必要です。ActiveSDKは別売です。BaslerのVisualAppletsでFPGAを設計するには、ライセンスが要ります。選び方はフレームグラバーの選び方の記事で整理しています。
仕様はOSとPCのバスまで確認する
アバールデータとADLINKの製品は、公式の対応OSがWindowsのみです。マイクロ・テクニカのMTPEXは、FAQにWindows 11の記載がありません。
ゼブラのCL ProとHSTのPleiad CL4eは、公開ページに対応OSの記載がありません。PCIeの世代もボードごとに違うため、装置のPCに合うかを確かめます。製品の比較はフレームグラバーの比較の記事、基礎知識はフレームグラバーとはにまとめています。
まとめ|フレームグラバーメーカーの全体像
フレームグラバーの主要11社は、提供元の形で3つに分けられます。国内に本社を置く3社と、海外グループの日本法人が窓口の4社、産業用PC系と取扱い会社経由の4社です。メーカー別のシェアは、確認できた範囲では公表されていません。製品マスタの20製品に、ボード本体の公開価格は確認できませんでした。日本の窓口と、組み合わせるソフトの費用を、問い合わせの前に確かめてください。対応OSやPCのバスは製品ごとに違います。自社の装置とカメラに合う会社は、その情報から見極められます。
フレームグラバー(画像入力ボード)のおすすめ製品
Euresys Coaxlink CXP-12シリーズ
Euresys Japan K.K.
Windows・Linux・macOS で動く定番ボード
アドバンテック BitFlow Axion-CLシリーズ
アドバンテック株式会社
カメラ2台を同時に取り込む
Teledyne DALSA Xtium2-XGVシリーズ
テレダイン・ジャパン株式会社
パケット処理をボードで受け持つ
Euresys Grablinkシリーズ
Euresys Japan K.K.
Base から80ビットまで扱える Camera Link ボード
Zebra Rapixo CXPシリーズ
ゼブラ・テクノロジーズ・ジャパン株式会社
Aurora Imaging Library と組み合わせるボード
Teledyne DALSA Xtium2-CXPシリーズ
テレダイン・ジャパン株式会社
無償の Sapera LT で使えるボード
フレームグラバー(画像入力ボード)比較表
| ロゴ | 製品名 | ベンダー | 価格モデル | 特徴 | |
|---|---|---|---|---|---|
| Euresys Coaxlink CXP-12シリーズ | Euresys Japan K.K. | 要見積もり | Windows・Linux・macOS で動く定番ボード | 詳細を見る | |
| アドバンテック BitFlow Axion-CLシリーズ | アドバンテック株式会社 | 要見積もり | カメラ2台を同時に取り込む | 詳細を見る | |
| Teledyne DALSA Xtium2-XGVシリーズ | テレダイン・ジャパン株式会社 | 要見積もり | パケット処理をボードで受け持つ | 詳細を見る | |
| Euresys Grablinkシリーズ | Euresys Japan K.K. | 要見積もり | Base から80ビットまで扱える Camera Link ボード | 詳細を見る | |
| Zebra Rapixo CXPシリーズ | ゼブラ・テクノロジーズ・ジャパン株式会社 | 要見積もり | Aurora Imaging Library と組み合わせるボード | 詳細を見る | |
| Teledyne DALSA Xtium2-CXPシリーズ | テレダイン・ジャパン株式会社 | 要見積もり | 無償の Sapera LT で使えるボード | 詳細を見る | |
| Active Silicon FireBirdシリーズ | Active Silicon Ltd - 日本取扱い 株式会社ソリューションシステムズ | 要見積もり | NVIDIA Jetson でも動くボード | 詳細を見る | |
| エイチエスティ・ビジョン HST Pleiad CL4e | エイチエスティ・ビジョン株式会社 | 要見積もり | カメラ4台を非同期に取り込む | 詳細を見る | |
| マイクロ・テクニカ MTPEXシリーズ | 株式会社マイクロ・テクニカ | 要見積もり | 1ch〜4ch を選べる国産の画像入力ボード | 詳細を見る | |
| アバールデータ APX-34102 | 株式会社アバールデータ | 要見積もり | 10GbE カメラ2台を DMA 転送で取り込む | 詳細を見る | |
B | Basler imaFlex CXP-12シリーズ | バスラー・ジャパン株式会社 | 要見積もり | VisualApplets で FPGA 処理を組めるボード | 詳細を見る |
B | Basler microEnable 5 marathonシリーズ | バスラー・ジャパン株式会社 | 要見積もり | Camera Link と CoaXPress のボード | 詳細を見る |
| Euresys Coaxlink QSFP28 | Euresys Japan K.K. | 要見積もり | 光モジュールでカメラを遠くに置けるボード | 詳細を見る | |
| ADLINK PCIe-CPL64V Full | ADLINKジャパン株式会社(ADLINK Technology) | 要見積もり | PoCL 対応・最大4枚同期の Camera Link ボード | 詳細を見る | |
| アドバンテック BitFlow Claxonシリーズ | アドバンテック株式会社 | 要見積もり | 旧世代 Cyton とソフト互換のボード | 詳細を見る | |
B | Basler CXP-12 Interface Cardシリーズ | バスラー・ジャパン株式会社 | 要見積もり | boost を pylon で扱う専用カード | 詳細を見る |
| KAYA Komodo IIIシリーズ | KAYA Vision - 日本取扱い 立野電脳株式会社 | 要見積もり | CXP-12 を8接続・100Gbit/sで受けるボード | 詳細を見る | |
| Teledyne DALSA Xtium3-CLHS PX8 | テレダイン・ジャパン株式会社 | 要見積もり | 高速カメラを受ける新世代ボード | 詳細を見る | |
| Zebra Rapixo CL Pro | ゼブラ・テクノロジーズ・ジャパン株式会社 | 要見積もり | 最大4台の Camera Link カメラを1枚で扱う高機能ボード | 詳細を見る | |
| Zebra Rapixo CoF | ゼブラ・テクノロジーズ・ジャパン株式会社 | 要見積もり | 最大4台を250m先からつなぐ CoaXPress over Fiber ボード | 詳細を見る |
よくある質問
Qフレームグラバーの主要メーカーはどこですか?
本記事では11社を取り上げています。国内に本社を置くのはアバールデータ、マイクロ・テクニカ、エイチエスティ・ビジョンです。海外グループの日本法人が窓口なのはEuresys Japan、ゼブラ、テレダイン・ジャパン、バスラー・ジャパンです。産業用PC系はアドバンテックとADLINKジャパンで、Active SiliconとKAYA Visionは日本の取扱い会社が窓口です。
Qフレームグラバーのメーカー別シェアはどこで分かりますか?
メーカー別シェアを示す公的・業界団体のデータは、編集部が確認した範囲では見つかりませんでした(2026年11月6日時点)。日本インダストリアルイメージング協会の公式サイトのトップページでも、市場統計の数値は確認できませんでした。「シェアNo.1」の表記は、調査機関・調査年・範囲・何を数えたかを確かめてください。
Qフレームグラバーで、メーカーごとに最も違いが出る点は何ですか?
日本での窓口の形です。国内に本社を置く会社は、日本語の会社概要で素性を確認できます。海外発の会社は、日本法人、日本の拠点、取扱い会社のいずれかが窓口です。Active SiliconとKAYA Visionは取扱い会社経由で、価格の確認も取扱い会社への問い合わせになります。
Q提供元や親会社が変わったフレームグラバーはありますか?
Advantechの公式沿革に、2023年のBitFlow, Inc.の株式取得の記載があります。株式の100%を現金で取得すると発表した内容です。製品マスタでは、BitFlowのClaxonとAxion-CLの提供元がアドバンテック株式会社です。取得の完了時期や現在の運営体制は、本稿では確認していません。
Qフレームグラバーを調べるときに取り違えやすい点はありますか?
ボード本体とソフトの費用を分けて確認する点です。製品マスタの20製品に、ボード本体の公開価格は確認できませんでした。ゼブラのRapixo CXPはAuroraソフトが別途必要で、Active SiliconのActiveSDKは別売です。対応OSやPCのバスも製品ごとに異なるため、装置のPCに合うかを確かめてください。
