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比較#フレームグラバー#画像入力ボード#製品比較

おすすめのフレームグラバーを比較!基礎知識やできること、選び方までをわかりやすく解説!

フレームグラバー(画像入力ボード)の主要20製品を、対応インターフェース、カメラの台数、ボード上の前処理、対応ソフト、PCのバスとOSの5項目で整理。価格の公開状況や費用の内訳、企業の特徴別の選定ポイントまで解説します。

製造業のシステム選定担当者ITトレンド編集部
おすすめのフレームグラバーを比較!基礎知識やできること、選び方までをわかりやすく解説!

フレームグラバーは、産業用カメラの映像をパソコンへ取り込む拡張ボードです。高速・高解像度のカメラでも、画像を取りこぼさずにメモリへ送る役割を持ちます。対応するカメラのインターフェースや接続台数、ボード上の処理機能は製品ごとに異なります。この記事では、製品ページのある主要20製品を同じ評価軸で並べました。基礎知識から選び方、費用の考え方までを整理します。

LinuxやARM系のPCでCXP-12カメラを使うなら:Euresys Coaxlink CXP-12シリーズが候補

ボード上のFPGAで画像の前処理を行うなら:Basler imaFlex CXP-12シリーズが候補

国内メーカーのCamera Linkボードや10GbEボードを使うなら:マイクロ・テクニカ MTPEXシリーズやアバールデータ APX-34102が候補

多数のカメラを1枚のボードで扱うなら:KAYA Komodo IIIシリーズやZebra Rapixo CL Proが候補

カメラとPCを光ファイバーで離して置くなら:Euresys Coaxlink QSFP28やZebra Rapixo CoFが候補

フレームグラバーは、使うカメラのインターフェースと帯域を、最初に確認すると比べやすくなります。基礎から知りたい方はフレームグラバーとはの記事、製品全体はフレームグラバー(画像入力ボード)のカテゴリページもご覧ください。


この記事でわかること

01

フレームグラバーの基礎知識

フレームグラバーは、カメラの映像データをPCへ確実に渡すためのボードです。まず、役割と接続の規格、ボード上の処理について押さえましょう。

カメラの画像をPCへ取り込む役割

産業用カメラの画像は、データ量が大きくなりがちです。フレームグラバーは、この画像をPCのメモリへ取りこぼさずに転送します。

高速のラインスキャンカメラによる外観検査や、複数カメラの同期撮影で使われます。検査装置の画像入力部に組み込む使い方も一般的です。

Camera LinkやCoaXPressなどの接続規格

接続の規格には、Camera Link、CoaXPress、GigE Visionなどがあります。対応する規格と帯域は、製品ごとに決まった仕様です。

対象には、Camera Link HSやCoaXPress over Fiberの製品も含まれます。使うカメラの規格に合うボードを選ぶ必要があります。

ボード上での前処理と同期

ボード上で画像の前処理を行う製品もあるのが特徴です。ベイヤー補間や色変換をボードが受け持てば、PCのCPU負荷を抑えられます。

FPGAを備え、利用者が処理を組み込める製品もあります。複数のボードやカメラを同期させて撮影できる製品もあるため、必要な機能を確認しましょう。

編集部メモ:カメラ本体は産業用カメラ、画像を判定する装置は画像処理装置として別に扱います。フレームグラバーは、その間をつなぐ画像入力部の部品と考えると整理しやすくなります。


02

フレームグラバーの基本的な選び方

フレームグラバーを選ぶ際には、使うカメラの規格に対応していることが重要です。そのうえで、接続台数やボード上の機能、ソフトの対応を比べます。次の4つの観点で整理しましょう。

カメラのインターフェースと帯域を確認する

Camera LinkのカメラにはCamera Link用のボードが必要です。CoaXPressやGigE Visionのカメラも、それぞれ対応するボードを選びます。

カメラが出力するデータ量に対して、ボードの帯域が足りるかも確認点です。ホストのバスが持続して送れる帯域も、仕様で確かめましょう。

接続するカメラの台数を確認する

1枚のボードで接続できるカメラの台数は、製品ごとに異なる仕様です。1台だけの製品もあれば、4台や8台を扱える製品もあります。

台数が多い装置では、1枚で扱える製品を選ぶと、ボードの枚数を減らすことが可能です。同期ケーブルで複数枚を同期できる製品もあります。

対応するソフトと開発環境を確認する

使っている画像処理ソフトや開発言語に、ドライバが対応しているかが確認点です。GenTLに対応する製品なら、対応する各社のソフトで取り込みやすくなります。

SDKが無償か別売かは、製品で異なります。独自のアプリケーションを作る場合は、開発用の費用も確認しておきましょう。

PCのバスとOSを確認する

ボードを装着するのは、PCI Expressのスロットです。スロットの世代やレーン数によって、ホストへ送れる帯域が変わります。

対応OSも製品で異なり、WindowsだけでなくLinuxに対応する製品もあります。選定の進め方はフレームグラバーの選び方の記事も参考にしてください。


03

フレームグラバーの比較項目

製品を並べるときは、同じ物差しを当てる必要があります。フレームグラバーで見る項目は次の5つです。互いに関連するので、まず表で全体像をつかみましょう。

比較項目

見るべきポイント

対応インターフェースと帯域

Camera Link、CoaXPress、GigE Visionなどのうち、使うカメラの規格に合うか。必要な帯域を満たすか

接続できるカメラの台数とチャネル数

1枚で何台まで扱えるか。複数枚の同期ができるか

ボード上の前処理機能

FPGAなどで前処理ができるか。固定の処理だけか。設計に別のライセンスが要るか

対応する画像処理ソフトとSDK

使っているソフトのドライバがあるか。SDKが無償か別売か

PCのバスと対応OS

PCI Expressの世代とレーン数。WindowsやLinuxの対応状況

対応インターフェースと帯域

ボードが受けられるカメラの規格と、その帯域を比べる項目です。Camera Link専用のボードもあれば、両方の規格をそろえるシリーズもあります。

光ファイバーで接続する規格のボードは、カメラとPCを離して置けます。カメラ側も、同じ規格への対応が必要です。

接続できるカメラの台数とチャネル数

1枚のボードに何台のカメラをつなげるかを比べる項目です。公式資料では、1台から最大32台まで接続できる製品が確認できます。

構成によって台数が変わる製品もある点に注意が必要です。例えばCamera Linkでは、Base構成とFull構成で扱える台数が異なります。

ボード上の前処理機能

ボード上で画像を加工できるかを比べる項目です。ベイヤー変換や色変換などの固定の処理だけの製品と、FPGAを設計できる製品があります。

FPGAの設計には、専用のツールとライセンスが必要な場合があります。設計を担う体制があるかも、判断材料です。

対応する画像処理ソフトとSDK

使っている画像処理ソフトで取り込めるかを比べる項目です。HALCONやVisionPro、LabVIEW、MATLABのドライバを用意する製品があります。

メーカー独自のライブラリと組み合わせる製品もあります。SDKの費用がボードと別かどうかも、見ておきたい点です。

PCのバスと対応OS

ホストと接続するPCI Expressの世代とレーン数を比べる項目です。世代が新しいほど、ホストへ持続して送れる帯域に余裕が生まれます。

対応OSは、WindowsだけのものからLinuxやmacOSまで対応するものまで様々です。公開資料に記載がない製品もあります。


04

自社に合ったフレームグラバーの選定ポイント

比較項目のどこに重点を置くかは、自社の状況で変わります。企業の特徴ごとに、確認する順番を整理しました。自社に近いものから読んでください。

Camera Linkのカメラ資産を使い続ける企業

既存のCamera Linkカメラを使った検査装置を持つ企業です。Camera Link対応のボードを選び、カメラの構成に合うか確かめます。

Euresys GrablinkはBaseから80ビットまでの構成に対応します。MTPEXは、1chから4chまでのモデルを選べる点が特徴です。

高速カメラに更新する企業

CoaXPressなどの高速カメラへ移行する企業です。カメラの帯域と台数に対して、ボードの規格とホストのバスが足りるかを確認します。

BitFlow Claxonは、前世代のCytonとソフトに互換があります。更新時のソフトの書き換えを抑えやすいでしょう。

LinuxやARM系のPCに組み込む企業

装置にLinuxやNVIDIA Jetsonなどを使う企業です。最初に確認したいのは、ボードの対応OSとCPUアーキテクチャです。

FireBirdはWindowsとLinux(x86・ARM)に対応します。Coaxlink CXP-12はmacOSも含めて対応を案内しています。

画像の受信でCPU負荷が高い企業

PCのCPUが画像の受信と前処理で埋まっている企業です。ボード側に処理を任せられる製品が、判断材料です。

Xtium2-XGVは、GigE Visionのパケット処理をボードが受け持ちます。imaFlex CXP-12はFPGAで前処理を組めますが、設計の体制が要ります。

日本語で相談できる国内メーカーを選びたい企業

仕様や組み込みを日本語で相談したい企業です。国内メーカーの製品が、選択肢に入ります。

APX-34102は国内メーカーが開発・製造する10GbEボードです。MTPEXも国内の開発元が自社で販売します。対応OSは、製品ごとに確認が必要です。


05

フレームグラバーの費用相場

費用は、ボード本体のほか、SDKやライセンス、光モジュールなどの周辺部材で変わります。製品ページのある20製品のうち、2026年時点でボード本体の価格を公開しているのは0製品です。20製品すべてが、問い合わせや販売店経由の見積もりになります。

費用の内訳

費用を左右する要因

ボード本体

対応するインターフェース、カメラの接続台数、ボード上のメモリ量、枚数

SDK・開発用ライセンス

SDKが無償か別売か。FPGA設計や画像処理ソフトのライセンスが別に要るか

光モジュール・ファイバー

光ファイバー接続の製品では、モジュールとファイバーが別に必要な場合がある

ケーブル・給電の周辺部材

カメラのケーブルや、PoCXP・PoCLで給電する場合の補助電源の接続

販売経路

メーカーの日本法人から買うか、国内代理店や販売店を通すか

SDKを無償で公開する製品はありますが、これはボード本体の価格ではありません。構成を決めて見積もりを取る際は、フレームグラバーの価格・見積もりの記事も参考にしてください。


06

【比較表】フレームグラバーのランキング

製品データとして数値化できる4項目を、製造業適合性スコアで横並びにしました。品質管理・工程管理・現場での使いやすさ・中小適合の4つを、5段階で評価しています。並びは中小適合の高い順で、同点は残りの評価軸の順に比べました。

順位は、製品の優劣を示すものではありません。価格は20製品すべてが要問い合わせのため、役割の違いは次の章で確認してください。

順位

製品

提供元

品質管理

工程管理

現場での使いやすさ

中小適合

価格の目安

1

マイクロ・テクニカ MTPEXシリーズ

株式会社マイクロ・テクニカ

3

3

3

4

製品ページに価格の掲載なし(要問い合わせ)

2

Euresys Coaxlink CXP-12シリーズ

Euresys Japan K.K.

4

4

4

3

公式サイトに価格の掲載なし(販売店経由・要問い合わせ)

3

Basler microEnable 5 marathonシリーズ

バスラー・ジャパン株式会社

4

3

3

3

公式サイトに価格の掲載なし(要問い合わせ)。V シリーズでアプレットを作るには VisualApplets のライセンスが必要

4

Active Silicon FireBirdシリーズ

Active Silicon Ltd - 日本取扱い 株式会社ソリューションシステムズ

3

4

4

3

公式サイトに価格の掲載なし(要問い合わせ)。開発用の ActiveSDK は別売

5

Euresys Grablinkシリーズ

Euresys Japan K.K.

3

4

4

3

公式サイトに価格の掲載なし(販売店経由・要問い合わせ)

6

Teledyne DALSA Xtium2-CXPシリーズ

テレダイン・ジャパン株式会社

3

4

4

3

公式サイトに価格の掲載なし(要問い合わせ)。Sapera LT SDK は無償

7

Teledyne DALSA Xtium2-XGVシリーズ

テレダイン・ジャパン株式会社

3

4

4

3

公式サイトに価格の掲載なし(要問い合わせ)

8

アドバンテック BitFlow Axion-CLシリーズ

アドバンテック株式会社

3

4

4

3

公式サイトに価格の掲載なし(要問い合わせ)

9

ADLINK PCIe-CPL64V Full

ADLINKジャパン株式会社(ADLINK Technology)

3

4

3

3

公式サイトに価格の掲載なし(要問い合わせ)

10

アバールデータ APX-34102

株式会社アバールデータ

3

4

3

3

製品ページに価格の掲載なし(要問い合わせ)

11

エイチエスティ・ビジョン HST Pleiad CL4e

エイチエスティ・ビジョン株式会社

3

4

3

3

製品ページに価格の掲載なし(要問い合わせ)

12

Basler CXP-12 Interface Cardシリーズ

バスラー・ジャパン株式会社

3

3

4

3

公式サイトに価格の掲載なし(要問い合わせ)

13

アドバンテック BitFlow Claxonシリーズ

アドバンテック株式会社

3

3

4

3

公式サイトに価格の掲載なし(要問い合わせ)

14

Zebra Rapixo CXPシリーズ

ゼブラ・テクノロジーズ・ジャパン株式会社

4

4

4

2

公式サイトに価格の掲載なし(要問い合わせ)。Aurora ソフトは別途

15

Basler imaFlex CXP-12シリーズ

バスラー・ジャパン株式会社

4

4

3

2

公式サイトに価格の掲載なし(要問い合わせ)。VisualApplets で FPGA を設計するにはライセンスが必要

16

Euresys Coaxlink QSFP28

Euresys Japan K.K.

4

4

3

2

公式サイトに価格の掲載なし(販売店経由・要問い合わせ)。光モジュール・ファイバーは別途

17

KAYA Komodo IIIシリーズ

KAYA Vision - 日本取扱い 立野電脳株式会社

3

4

4

2

公式サイトに価格の掲載なし(国内代理店経由・要問い合わせ)

18

Zebra Rapixo CL Pro

ゼブラ・テクノロジーズ・ジャパン株式会社

3

4

3

2

公式サイトに価格の掲載なし(要問い合わせ)

19

Teledyne DALSA Xtium3-CLHS PX8

テレダイン・ジャパン株式会社

4

4

3

1

公式サイトに価格の掲載なし(要問い合わせ)

20

Zebra Rapixo CoF

ゼブラ・テクノロジーズ・ジャパン株式会社

4

4

3

1

公式サイトに価格の掲載なし(要問い合わせ)


07

フレームグラバーの主要製品の詳細

ここでは、ランキング表の順に、製品ごとの特徴と注意点を整理します。価格は20製品すべてが公式サイトに掲載がなく、問い合わせが必要です。

マイクロ・テクニカ MTPEXシリーズ

国産のCamera Link画像入力ボードで、1chから4chまで選べます。ロープロファイル品からFull構成対応品まで、幅広い品ぞろえです。DL2とQL2は、異なる機種のカメラを非同期で接続できます。

GenTL・DirectShow・Cognex AIKには非対応です。LinuxはQL2のみの対応で、GenTL対応のソフトで取り込みたい場合には向きません。

Euresys Coaxlink CXP-12シリーズ

1つのeGrabberドライバで、Windows・Linux・macOSに対応します。CPUはx86-64とAArch64の両方が対象です。構成に合わせて、Mono・Duo・Quad・Octoを選べます。

価格は公式サイトに掲載がなく、販売店経由の見積もりが必要です。PoCXPで給電するには、補助電源入力に+12Vの接続が要ります。Camera Linkのカメラを使う場合には向きません。

Basler microEnable 5 marathonシリーズ

Camera LinkとCoaXPressのボードを、同じシリーズで選べます。Aシリーズは、無償のアプレットでFPGA開発なしに使い始められる点が特徴です。

Vシリーズで独自のアプレットを作る場合は、ライセンスとFPGAの設計作業が要ります。VCLのホストバスはPCIe Gen2 x4で、持続帯域は最大1.8GB/sです。Gen3以上を前提にした設計には向きません。

Active Silicon FireBirdシリーズ

CoaXPressとFiber版、Camera Linkを同じシリーズで選べます。対応OSはWindowsとLinux(x86・ARM)です。NVIDIA Jetsonとも組み合わせられます。

開発用のActiveSDKは別売です。国内の取り扱いは、株式会社ソリューションシステムズ経由です。価格は公式サイトに載っていません。日本法人から直接買いたい場合には向きません。

Euresys Grablinkシリーズ

Baseから80ビットまでのCamera Link構成に対応します。延長ケーブルのECCO/ECCO+も使えます。Coaxlinkと共通のeGrabberドライバで動作するのが特徴です。

Grablink DuoのホストバスはPCIe 2.0 x4で、持続帯域は約1,700MB/sです。PoCLの給電には、+12Vの補助電源入力の接続が要ります。CoaXPressの高速カメラへ移行する場合には向きません。

Teledyne DALSA Xtium2-CXPシリーズ

CoaXPress 2.0対応で、1・2・4チャンネルとCXP-6版がそろいます。SDKのSapera LTは無償です。T2IRで、トリガーから画像取得までの流れを監視できます。

2019年発表の世代で、ホスト側はPCIe Gen3 x8です。ボード上で独自の画像処理を組み込む機能は、公開資料に記載がありません。FPGAで前処理をしたい場合には向きません。

Teledyne DALSA Xtium2-XGVシリーズ

GigE Visionのパケット処理を、ボードが受け持つ10GigE対応の製品です。1・2.5・5・10GigEのカメラを混在させ、最大32台まで接続できます。

接続はSFP+ポートのため、配線に合わせたモジュールやケーブルの手配が要ります。価格は公式サイトに掲載がありません。カメラ1〜2台で汎用NICで足りている装置には向きません。

アドバンテック BitFlow Axion-CLシリーズ

80ビット・85MHzのCamera Linkカメラ2台から、同時に取り込めます。第6世代のボードです。ほかの現行BitFlowボードとは、ソフトに互換があります。

公開ページに、PCIeの世代、メモリ容量、PoCLの記載はありません。確認には問い合わせが要ります。CoaXPressのカメラへ移行する場合には向きません。

ADLINK PCIe-CPL64V Full

PoCLに対応したCamera Link Fullのボードです。同期ケーブルで、最大4枚を同期できます。最大85MHzのピクセルクロックで、Full構成のカメラも1枚で取り込めます。

1ボードで接続できるカメラは1台です。対応OSはWindows 10/11(64ビット)で、Linuxの記載はありません。Linuxの装置PCや1枚で複数台を扱いたい場合には向きません。

アバールデータ APX-34102

10GbEカメラ2台をDMA転送で取り込む、国産のボードです。1G〜10GBASE-Tの4つの速度に対応します。エンコーダ入力と多数の汎用I/Oも備えます。

対応OSはWindows 10(64ビット)とWindows 11です。Linuxの記載はありません。動作温度は0〜50℃のため、装置内の温度管理が要ります。3台以上のカメラを1枚で扱いたい場合には向きません。

エイチエスティ・ビジョン HST Pleiad CL4e

Base構成のカメラ4台を、1枚で非同期に取り込めます。トリガーとストロボが各4本、汎用I/Oが16本あります。PoCLにも対応しているのが特徴です。

対応するのはBase構成のカメラです。MediumやFull構成のカメラには使えず、CoaXPressのカメラにも向きません。公開ページには、対応OSや価格の記載もありません。

Basler CXP-12 Interface Cardシリーズ

Basler boostをpylonで扱う、CXP-12の取り込み専用カードです。1ch・2ch・4chのモデルがあります。4Cのボード上メモリは、1.5GBのDDR4です。

公式の仕様ページは、Basler boostとの組み合わせを前提にしています。対応OSとして触れているのは、Windowsのみです。他社のCXP-12カメラを中心に使う場合には向きません。

アドバンテック BitFlow Claxonシリーズ

前世代のCytonと同じアーキテクチャです。ソフトをほぼ変えずに、CXP-12カメラへ移行できます。WindowsとLinux向けに、ドライバやサンプルがそろいます。

価格は公式サイトに掲載がなく、問い合わせが必要です。ボード上で独自の画像処理を組み込む機能は、公開資料に記載がありません。FPGAによる前処理をしたい場合には向きません。

Zebra Rapixo CXPシリーズ

CoaXPress 2.0対応で、Aurora Imaging Libraryと組み合わせます。ボードがソフトのライセンスの格納先を兼ねます。別のハードウェアキーは要りません。

FPGAによる独自処理は、Proモデルに限られます。標準モデルのボード上の処理は、LUT、ベイヤー変換、色変換までです。他社の画像処理ソフトだけで完結させたい場合には向きません。

Basler imaFlex CXP-12シリーズ

VisualAppletsでFPGAを設計し、ボード上で前処理や後処理を行えます。ホストPCのCPU負荷とレイテンシーを下げられる点が特徴です。

価格は公式サイトに掲載がありません。VisualAppletsのライセンスも必要です。PoCXPの給電には、PCIeの6ピン電源が要ります。FPGAを設計する体制がない場合には向きません。

Euresys Coaxlink QSFP28

CoaXPress over Fiberで、100Gbpsの光モジュールを使います。銅線よりも、カメラを遠くに置けます。PCIe 4.0 x8と8GBのボード上メモリを備えるのが特徴です。

対応カメラが必要で、銅線のカメラはそのままでは接続できません。光モジュールとファイバーは別途で、見積もりが要ります。CXP-12カメラを数台つなぐ構成には向きません。

KAYA Komodo IIIシリーズ

Octoは1枚でCXP-12カメラを最大8台、合計100Gbit/sで取り込めます。対応する組込みGPUは、NVIDIA Xavier AGXとOrin AGXです。PoCXPの給電には、+12Vの補助電源入力が要ります。

日本では国内代理店の立野電脳株式会社経由での取り扱いです。価格は公式サイトに載っていません。カメラ1台の小規模な構成には向きません。

Zebra Rapixo CL Pro

Quad Base構成では1枚で4台を扱えます。Dual Full構成では、80ビットのカメラ2台までです。4GBのボード上メモリが、画像を一時的に保持します。

ホストバスはPCIe 2.0 x8です。新しい世代の帯域は活かせず、CoaXPressへ移行する場合にも向きません。公開ページに、対応OS、動作温度、PoCLの記載はありません。

Teledyne DALSA Xtium3-CLHS PX8

PCIe Gen4 x8で、最大13.2GB/sをホストへ持続して送れます。Windows 11に加え、Ubuntu、Debian、RHEL、SLESに公式対応します。

Camera Link HS専用のため、ほかの規格のカメラは接続できません。カメラ入力は1ポートです。複数台を1枚にまとめる用途には向きません。

Zebra Rapixo CoF

CoaXPress over Fiberで、最大4台を最長250m先からつなげます。最大16GBのボード上メモリとPCIe Gen3 x16を備えます。100Gbps級の入力を受けられるのが特徴です。

フルハイト・3/4長のPCIe x16カードで、装着できるPCが限られます。公開ページに、対応OSとデータフォワーディングの記載はありません。小型PCへの組み込みには向きません。


08

フレームグラバーの無料・有料でできることの違い

フレームグラバーはボード本体が有償で、無料で使えるのはSDKやアプレットなど、ソフト側の一部です。無償のソフトで足りる範囲と、有償や別途の契約が必要な範囲を整理しました。

できること

無償で足りる範囲

有償や別途の手配が必要な範囲

画像の取り込みアプリケーションの開発

SDKを無償で提供する製品がある

開発用SDKが別売の製品がある

ボード上の前処理

固定のアプレットを無償で使える製品がある

FPGAを自分で設計するには、専用ツールのライセンスが要る製品がある

画像処理ソフトとの連携

主要な画像処理ソフト向けのドライバを無償で提供する製品がある

メーカー独自のソフトを使う場合は、そのライセンスが別に要る製品がある

光ファイバー接続

なし

光モジュールやファイバーを別に手配する場合がある

ボード本体

なし

20製品すべてが、問い合わせや販売店経由の見積もり

SDKが無償でも、ボード本体の費用は別にかかります。無償の範囲に、必要な機能が含まれているかを製品ごとに確かめましょう。


09

まとめ

フレームグラバーの比較は、5つの項目で整理すると進めやすくなります。対応インターフェースと帯域、接続できるカメラの台数、ボード上の前処理機能が基本です。さらに、対応する画像処理ソフトとSDK、PCのバスと対応OSを加えた5つです。

まず、使うカメラの規格と台数を書き出しましょう。次に、SDKや光モジュールを含めた構成で、見積もりを比べます。ボード本体の価格を公開している製品は20製品のうち0製品で、すべて問い合わせが必要です。基礎知識はフレームグラバーとはの記事で解説しています。メーカー別の傾向はフレームグラバーのメーカーの記事も参考にしてください。

フレームグラバー(画像入力ボード)比較表

ロゴ製品名ベンダー価格モデル特徴
Euresys Coaxlink CXP-12シリーズ ロゴ
Euresys Coaxlink CXP-12シリーズEuresys Japan K.K.要見積もりWindows・Linux・macOS で動く定番ボード詳細を見る
アドバンテック BitFlow Axion-CLシリーズ ロゴ
アドバンテック BitFlow Axion-CLシリーズアドバンテック株式会社要見積もりカメラ2台を同時に取り込む詳細を見る
Teledyne DALSA Xtium2-XGVシリーズ ロゴ
Teledyne DALSA Xtium2-XGVシリーズテレダイン・ジャパン株式会社要見積もりパケット処理をボードで受け持つ詳細を見る
Euresys Grablinkシリーズ ロゴ
Euresys GrablinkシリーズEuresys Japan K.K.要見積もりBase から80ビットまで扱える Camera Link ボード詳細を見る
Zebra Rapixo CXPシリーズ ロゴ
Zebra Rapixo CXPシリーズゼブラ・テクノロジーズ・ジャパン株式会社要見積もりAurora Imaging Library と組み合わせるボード詳細を見る
Teledyne DALSA Xtium2-CXPシリーズ ロゴ
Teledyne DALSA Xtium2-CXPシリーズテレダイン・ジャパン株式会社要見積もり無償の Sapera LT で使えるボード詳細を見る
Active Silicon FireBirdシリーズ ロゴ
Active Silicon FireBirdシリーズActive Silicon Ltd - 日本取扱い 株式会社ソリューションシステムズ要見積もりNVIDIA Jetson でも動くボード詳細を見る
エイチエスティ・ビジョン HST Pleiad CL4e ロゴ
エイチエスティ・ビジョン HST Pleiad CL4eエイチエスティ・ビジョン株式会社要見積もりカメラ4台を非同期に取り込む詳細を見る
マイクロ・テクニカ MTPEXシリーズ ロゴ
マイクロ・テクニカ MTPEXシリーズ株式会社マイクロ・テクニカ要見積もり1ch〜4ch を選べる国産の画像入力ボード詳細を見る
アバールデータ APX-34102 ロゴ
アバールデータ APX-34102株式会社アバールデータ要見積もり10GbE カメラ2台を DMA 転送で取り込む詳細を見る
B
Basler imaFlex CXP-12シリーズバスラー・ジャパン株式会社要見積もりVisualApplets で FPGA 処理を組めるボード詳細を見る
B
Basler microEnable 5 marathonシリーズバスラー・ジャパン株式会社要見積もりCamera Link と CoaXPress のボード詳細を見る
Euresys Coaxlink QSFP28 ロゴ
Euresys Coaxlink QSFP28Euresys Japan K.K.要見積もり光モジュールでカメラを遠くに置けるボード詳細を見る
ADLINK PCIe-CPL64V Full ロゴ
ADLINK PCIe-CPL64V FullADLINKジャパン株式会社(ADLINK Technology)要見積もりPoCL 対応・最大4枚同期の Camera Link ボード詳細を見る
アドバンテック BitFlow Claxonシリーズ ロゴ
アドバンテック BitFlow Claxonシリーズアドバンテック株式会社要見積もり旧世代 Cyton とソフト互換のボード詳細を見る
B
Basler CXP-12 Interface Cardシリーズバスラー・ジャパン株式会社要見積もりboost を pylon で扱う専用カード詳細を見る
KAYA Komodo IIIシリーズ ロゴ
KAYA Komodo IIIシリーズKAYA Vision - 日本取扱い 立野電脳株式会社要見積もりCXP-12 を8接続・100Gbit/sで受けるボード詳細を見る
Teledyne DALSA Xtium3-CLHS PX8 ロゴ
Teledyne DALSA Xtium3-CLHS PX8テレダイン・ジャパン株式会社要見積もり高速カメラを受ける新世代ボード詳細を見る
Zebra Rapixo CL Pro ロゴ
Zebra Rapixo CL Proゼブラ・テクノロジーズ・ジャパン株式会社要見積もり最大4台の Camera Link カメラを1枚で扱う高機能ボード詳細を見る
Zebra Rapixo CoF ロゴ
Zebra Rapixo CoFゼブラ・テクノロジーズ・ジャパン株式会社要見積もり最大4台を250m先からつなぐ CoaXPress over Fiber ボード詳細を見る

よくある質問

Qフレームグラバーを選ぶとき、最初に何を確認すればよいですか?
A

使うカメラのインターフェースと帯域を確認します。Camera Link、CoaXPress、GigE Visionなど、カメラの規格に対応したボードが必要です。そのうえで、接続するカメラの台数、ボード上の前処理、対応する画像処理ソフトとOSを比べてください。

Qフレームグラバーはどのような規格のカメラに対応していますか?
A

対応する規格は製品ごとに決まっています。例えばEuresys GrablinkはCamera Link、Coaxlink CXP-12はCoaXPress、Teledyne DALSA Xtium2-XGVはGigE Visionのカメラ向けです。Xtium3-CLHSはCamera Link HS、Zebra Rapixo CoFはCoaXPress over Fiberに対応します。

Qフレームグラバーの価格は、どのくらいを見込めばよいですか?
A

製品ページのある20製品のうち、2026年時点でボード本体の価格が公式サイトで確認できたのは0製品です。すべて問い合わせや販売店経由の見積もりになります。SDKを無償で提供する製品もありますが、ボード本体の費用とは別です。

QLinuxの装置PCでも使えるフレームグラバーはありますか?
A

WindowsだけでなくLinuxに対応する製品があります。例えばEuresys CoaxlinkはWindows・Linux・macOS、Active Silicon FireBirdはWindowsとLinux(x86・ARM)に対応すると案内されています。対応OSは製品ごとに異なり、公開資料に記載がない製品もあるため、購入前に確認してください。

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