PLC(シーケンサー)のメーカー17社の特徴|シェアの実態と母体事業の違い
PLC(シーケンサー)の主要メーカー17社を1社ずつ整理した記事。メーカー別シェアの無償データは確認できず、公表されるのは製品分野ごとの出荷金額まで。母体事業、価格の公開状況、社名の注意点を見ていきます。

PLC(シーケンサー)のメーカーを調べると、国内勢から海外勢まで多くの会社が並びます。電機や重電が母体の会社もあれば、センサや接続機器から広がった会社もあります。会社ごとに素性が異なるため、製品の仕様だけを見ても違いが分かりにくい分野です。
この記事では、主要17社がどんな会社なのかを1社ずつ見ていきます。よく検索されるシェアの実態、母体となる事業、社名や資本関係の注意点までを会社単位で整理します。製品の仕様はPLC(シーケンサー)のカテゴリページで確認できます。
記載内容は、各社の公式サイトと日本電機工業会の公開資料を、編集部が2026年11月5日に確認したものです。販売状況や商号は変わるため、検討時には最新の情報を確認してください。
- PLCのメーカー別シェアを無償で確認できるデータは、編集部が確認した範囲では見つからなかった(2026年11月5日時点)
- 日本電機工業会によると、2026年3月度のPLC出荷金額は125億円(国内70億円、輸出55億円)で、前年同月比127.6%だった
- 主要17社のうち、日本に本社を置くのは10社で、残る7社は海外発の会社である
この記事でわかること
PLC(シーケンサー)の主要メーカー17社【早見表】
PLCは、電機や重電の会社、FAや計測の会社、海外のオートメーション会社が並ぶ分野です。まず17社の全体像を一覧で押さえます。
- 主要17社のうち、国内に本社を置くのは三菱電機・富士電機・日立産機システム・東芝・パナソニック インダストリー・オムロン・キーエンス・横河電機・ジェイテクト・IDECの10社
- 残る7社はシーメンス・ロックウェル・シュナイダーエレクトリック・B&R・フエニックス・コンタクト・WAGO・デルタ電子で、日本法人や日本の拠点が窓口になっている
- 標準価格を公式に公開しているのは、三菱電機・キーエンス・パナソニック インダストリー・IDECの4社
メーカー | 本社・国内の窓口 | 母体となる事業 | 主な製品 | 価格の公開 |
|---|---|---|---|---|
三菱電機株式会社 | 東京都千代田区(本社) | 電機・FA機器 | 公開(税の表記なし) | |
富士電機株式会社 | 東京都品川区(本社) | 駆動制御機器・電源機器・半導体など | 非公開 | |
株式会社日立産機システム | 東京都千代田区(本社) | 産業電機の製造・販売・保守 | 非公開 | |
株式会社東芝 | 神奈川県川崎市(本社) | スマートマニュファクチャリング事業でコントローラを提供 | 非公開 | |
パナソニック インダストリー株式会社 | 大阪府門真市(本店表記) | 電子部品・FA・産業デバイスなど | 公開(税別) | |
オムロン株式会社 | 京都府京都市(本社) | 制御機器・FAシステム | 照会サイトで型式ごとに確認 | |
株式会社キーエンス | 大阪市東淀川区(本社) | センサ・測定器・画像処理機器 | 公開(税抜) | |
横河電機株式会社 | 東京都武蔵野市(本社) | 計測・制御・情報 | 非公開(見積相談の窓口あり) | |
株式会社ジェイテクト | 愛知県刈谷市(本社) | ステアリング・軸受・工作機械・電子制御機器 | 非公開(見積依頼の窓口あり) | |
IDEC株式会社 | 大阪市(本社) | HMI・安全・防爆・インダストリアルコンポーネンツなど | 公開(注文合計欄は税別) | |
シーメンス株式会社 | 東京都品川区(日本法人) | ドイツ・シーメンスAGの日本法人 | 非公開 | |
ロックウェル オートメーション ジャパン株式会社 | 日本法人(所在地は公式で確認できず) | 米Rockwell Automation, Inc.の日本法人 | 非公開(販売代理店・営業所へ問い合わせ) | |
シュナイダーエレクトリック株式会社 | 日本法人(所在地は公式で確認できず) | 仏Schneider Electricの日本法人 | 非公開 | |
B&R Industrial Automation GmbH | オーストリア・エッゲルスベルク(本社)/日本拠点は横浜市 | 産業オートメーション機器(ABBグループ) | 非公開(メールで見積依頼) | |
フエニックス・コンタクト株式会社 | 神奈川県横浜市(日本法人) | コネクタ・端子台などの接続機器 | 非公開(販売店へ問い合わせ) | |
ワゴジャパン株式会社 | 東京都江東区(日本法人) | 端子台・コネクタ | 非公開 | |
デルタ電子株式会社 | 東京都港区(日本法人) | 情報・通信機器と部品、産業オートメーション | 非公開 |
表から読み取れる会社の違い
17社のうち10社は国内に本社を置き、問い合わせ先も国内の本社や営業拠点になります。残る7社は海外発のため、日本法人または日本の拠点が窓口です。
日本側の情報量は、会社ごとに差があります。B&Rは日本法人の法人名を、公式サイトで確認できませんでした。ロックウェルとシュナイダーエレクトリックは、設立年や資本金を確認できませんでした。
価格の公開は4社にとどまる
標準価格を公開しているのは、三菱電機、キーエンス、パナソニック インダストリー、IDECの4社です。税の表記は会社ごとに異なります。三菱電機は税込・税抜の記載がなく、キーエンスは税抜、パナソニック インダストリーは税別です。
オムロンは製品ページに価格がなく、公式の在庫・価格照会で型式ごとに確認します。ほかの会社は、販売店や営業窓口への問い合わせが前提になります。
PLC(シーケンサー)のメーカー別シェアと市場規模
編集部の確認範囲では、2026年11月5日時点でメーカー別シェアの無償データは見つかりませんでした。公表されているのは、日本電機工業会(JEMA)が示す製品分野ごとの出荷金額までです。
公表されているのは出荷金額の合計まで
JEMAは、会員の自主統計として産業用汎用電気機器の出荷実績を毎月公表しています。対象は、参加を希望する会員会社が出荷する標準仕様の量産品で、金額は消費税込みの出荷金額です。
2026年3月度のPLCは125億円で、前年同月比127.6%でした(2026年4月28日発表)。内訳は国内出荷70億円、輸出55億円です。これは1か月分の金額で、年間の市場規模ではありません。
使用状況の調査から読み取れること
JEMAの2024年度のPLCユーザ調査は、2024年8〜10月に郵送で実施されました。集計対象は222事業所で、うち機械装置などを製作するセットメーカが165事業所です。
セットメーカでは、購入先メーカ数が1社、2社、3社の事業所がそれぞれ28.8%でした。3社以下の合計は86.4%です。これは使用状況の調査で、メーカー別のシェアではありません。
シェア表記の根拠を確かめる
資料に「シェアNo.1」といった表記があれば、出典を確認する必要があります。見るべき点は、調査機関の名前、調査年、対象範囲、何を数えた数字かの4つです。
1つでも欠ける表記は、順位として扱わないほうがよいでしょう。本記事では、根拠を確認できないシェアの数字を載せず、順位表も作っていません。
PLC(シーケンサー)メーカーは母体の事業で分かれる
PLCのメーカーは、母体となる事業によって、製品の成り立ちや提供の仕方が変わります。この記事では、母体の事業をもとに17社を4つのグループに分けて見ていきます。
電機や重電が母体の国内の会社
三菱電機、富士電機、日立産機システム、東芝、パナソニック インダストリーは、電機や重電、電子部品を母体に持つ国内の会社です。このうち、PLCの標準価格を公開しているのは、三菱電機とパナソニック インダストリーです。
FA・計測・機械が母体の国内の会社
オムロン、キーエンス、横河電機、ジェイテクト、IDECは、制御機器、センサ、計測、機械などを母体に持つ国内の会社です。このうち、PLCの標準価格を公開しているのは、キーエンスとIDECです。
海外発の会社は2つに分かれる
シーメンス、ロックウェル、シュナイダーエレクトリック、B&Rは、オートメーション機器を中心に手がける海外発の会社です。
フエニックス・コンタクト、WAGO、デルタ電子は、接続機器や電源など部品の事業を持つ海外発の会社です。
この先はグループごとに見る
次章からは、国内の2グループ、海外の2グループの順に見ていきます。会社の数は、順に5社、5社、4社、3社です。グループ内の並びは、順位ではありません。
電機・重電が母体の国内メーカー5社
電機や重電を母体に持つ5社は、モータやインバータなどの産業機器とあわせてPLCを提供しています。ここでは、会社の素性と、PLCの価格や販売状況の違いを見ていきます。
- 5社のうち、PLCの標準価格を公式に公開しているのは、三菱電機とパナソニック インダストリーの2社
- 日立産機システムは、日立製作所が100%出資する会社である
- 東芝は、2025年4月1日に東芝インフラシステムズを吸収合併している
三菱電機株式会社
三菱電機は1921年1月15日の設立で、本社は東京都千代田区丸の内にあります。資本金は175,820百万円、連結従業員数は150,386人です(2026年3月末現在)。
PLCは、ビルディングブロック型のMELSEC iQ-Rと、一体型のMELSEC iQ-Fです。標準価格は、仕様ページで公開されています。R00CPUは55,000円、FX5S-30MR/ESは49,500円で、税の表記はありません。
富士電機株式会社
富士電機は1923年8月29日の設立で、本社は東京都品川区大崎にあります。資本金は475億8,606万円、従業員数は26,955名です(2026年3月31日現在)。
MICREX-SXは、IEC 61131に準拠し、最大8CPUまで組める国産のPLCです。SPH5000Hでは冗長化にも対応しますが、公式ページに価格の掲載はなく、見積で確認します。
株式会社日立産機システム
日立産機システムは2002年4月1日の設立で、資本金は100億円です。日立製作所の100%出資で、本社は東京都千代田区外神田にあります。事業は、産業電機の製造や販売、保守などです。
HXシリーズは、IEC 61131-3の5言語に対応するモジュールタイプのPLCです。認証と暗号化の機能は、ハイブリッドモデルのETH3に限られます。
株式会社東芝
東芝の創業は1875年7月で、本社は神奈川県川崎市幸区堀川町にあります。資本金は2,014億4,900万円、連結従業員数は94,051名です(2026年3月31日現在)。
nvシリーズは、電気制御と計装制御を1つのコントローラで扱える国産コントローラです。旧社名の東芝インフラシステムズの資料が残っているため、提供元は株式会社東芝で確認します。
パナソニック インダストリー株式会社
パナソニック インダストリーの事業者表記は、大阪府門真市大字門真1006番地です。同社の採用サイトによると、社員数は約3.5万人です(2026年4月現在)。売上高は1.2兆円です(2025年度)。
FP7シリーズは、標準価格(税別)を公開しています。2026年時点で、AFP7CPS2Rは58,500円、AFP7CPS4REは152,100円です。低価格型の2Rは、増設と内蔵LANとSDカードに対応しません。
FA・計測・機械が母体の国内メーカー5社
制御機器やセンサ、計測、機械を母体に持つ5社は、自社の主力事業とPLCを組み合わせて提供しています。ここでは、会社の素性と、公式に確認できた製品の限定条件を見ていきます。
- 5社のうち、PLCの標準価格を公式に公開しているのは、キーエンスとIDECの2社
- オムロンは、日本語の公式ページの本文を編集部の確認時に取得できず、会社概要の数字を扱っていない
- 横河電機のF3SP22-0Sは、2026年3月31日に販売が終了している
オムロン株式会社
オムロンは制御機器とFAシステムを手がける会社で、本社は京都市にあります。日本語の公式ページの本文を確認できなかったため、設立年や資本金は書いていません。
NX502は大規模ライン向けの上位CPUで、NX1PはI/O内蔵の一体型です。NX1Pの1MBモデルは、EtherCATスレーブを8台までしか接続できません。
株式会社キーエンス
キーエンスは1974年5月27日の設立で、本社は大阪市東淀川区東中島にあります。資本金は306億3,754万円で、東京証券取引所プライム市場に上場しています。連結従業員数は12,784名です(2026年3月現在)。
KV-Xシリーズは、価格表を公開しています。KV-X500は350,000円です。KV-X550は1,298,000円です(2026年時点、いずれも税抜)。標準のKV-X500は、内蔵モーションとEtherCATに対応しません。
横河電機株式会社
横河電機は1915年9月1日に創立し、1920年12月1日に設立されました。本社は東京都武蔵野市中町にあり、資本金は434億105万円です。連結従業員数は18,313人です(2026年3月末現在)。
FA-M3Vシリーズは、60Kと260Kステップの2機種に集約された高速PLCです。F3SP22-0Sは、2026年3月31日に販売が終了しました。後継として、F3SP71-4SとF3SP76-7Sが案内されています。
株式会社ジェイテクト
ジェイテクトの本社は愛知県刈谷市朝日町にあります。事業には、ステアリングシステムや軸受、工作機械、電子制御機器などがあります。連結従業員数は43,233人です(2026年3月現在)。連結の売上収益は1兆9,249億円です(2026年3月期)。
TOYOPUC-Nano 10GXは、基本命令2.6ns〜です。公式ページでは、前世代のPC10Gより6倍速いとされています。外部入出力は4,096点で、価格は公式ページにはなく、お見積り依頼の窓口で確認します。
IDEC株式会社
IDECは1945年に和泉商会として創業し、1947年に和泉電気として株式会社を設立しました。東京証券取引所プライム市場に上場しています。事業は、HMIや安全・防爆、オートメーション&センシングなどです。
FC6A形 MICROSmartは、公式オンラインストアで標準価格を公開しています。2026年時点で、16点All-in-Oneは67,500円、Plusは96,600円です。注文合計欄の表示は税別です。
海外発のオートメーション機器メーカー4社
海外発の4社は、日本法人や日本の拠点を通じてPLCを提供しています。日本側の会社情報は公式サイトでは限られるため、確認できた事実と確認できなかった事実を分けて書きます。
- 4社とも、PLCの価格は公式サイトで公開されていない
- B&Rは、唯一の株主がB&R Holding GmbHで、その唯一の株主がABBである
- シュナイダーエレクトリックは、PLCとHMIで日本の提供元の法人名が異なる
シーメンス株式会社
シーメンス株式会社は、ドイツのシーメンスAGの日本法人です。本社は、東京都品川区大崎にあります。公式の会社情報ページには、設立年や資本金の記載がありません。
S7-1500は、全CPUにPROFINETとモーション制御を備えます。S7-1200 G2は、小型機の新世代です。G2は前世代とハードウェアの互換性がなく、価格は日本語の公式ページにありません。
ロックウェル オートメーション ジャパン株式会社
同社は、米国のRockwell Automation, Inc.の日本法人です。Allen-Bradleyブランドの制御機器を提供します。設立年、資本金、所在地は、公式ページで確認できませんでした。
ControlLogix 5590は、最大80MBのメモリを備えます。全コントローラ種類が、SIL 2/PLdの安全機能を持つ構成です。公式FAQは、中小規模の機械向けにCompactLogixを案内しています。価格は、販売代理店や営業所への問い合わせです。
シュナイダーエレクトリック株式会社
シュナイダーエレクトリック株式会社は、フランスのSchneider Electricの日本法人です。本社の所在地、設立年、資本金は、編集部が確認した公式ページでは確認できませんでした。
Modicon M262のうち日本市場向けのLシリーズは、2022年9月30日に提供が始まりました。1,000命令語あたり5μsでOPC UAサーバに対応しますが、価格は公式ページにありません。
B&R Industrial Automation GmbH
B&Rの本社はオーストリアのエッゲルスベルクにあり、ABBグループに属します。唯一の株主はB&R Holding GmbHです。その唯一の株主が、ABB Asea Brown Boveri Ltdです。
X20システムは、全CPUにPOWERLINKを備えます。X20 I/Oは、最大250個、3000チャンネルまで直結できます。日本の拠点は横浜市西区にありますが、日本法人の法人名は公式サイトで確認できませんでした。
接続機器・電源など部品事業を持つ海外メーカー3社
端子台やコネクタ、電源といった部品の事業を持つ3社も、PLCを提供しています。ここでは、会社の素性と、PLCの開発環境や公開されている情報の範囲を見ていきます。
- 3社とも、PLCの標準価格を公式サイトで公開していない
- フエニックス・コンタクトのPLCnext Engineerは、基本版が無償である
- デルタ電子の日本語サイトでは、PLC製品の説明文が英語のままである
フエニックス・コンタクト株式会社
フエニックス・コンタクトは、ドイツのブロムベルクに本社を置くグループです。日本法人は、1987年12月にグループで世界10番目の現地法人として設立されました。本社は横浜市港北区新横浜です。
PLCnext Controlは、IEC 61131-3とC/C++などを同じタスクで動かせます。2024年4月の日本語ニュースによると、IEC 62443-4-2 SL2の認証を取得しています。
ワゴジャパン株式会社
WAGOは、1951年にドイツのミンデンで設立されました。日本法人は、ワゴジャパン株式会社です(英文名はWAGO Co. of JAPAN Ltd.)。所在地は東京都江東区亀戸1-5-7です。設立年や資本金は、確認できませんでした。
PFC300は、1.4GHzのデュアルコアCPUと2GBのDDR4メモリを備えます。LinuxとDockerで動くCODESYS V3のPLCです。公式ページに価格の掲載はありません。
デルタ電子株式会社
デルタ電子は1991年6月に設立された日本法人で、創業は1971年です。資本金は59億6000万円で、本社は東京都港区芝浦にあります。従業員数は約390名です(2026年4月現在)。
ASシリーズは、自社開発の32ビットSoC CPUで40kステップ/msを処理するPLCです。日本語サイトの製品説明は英語のままで、価格も公開されていません。
PLC(シーケンサー)メーカーが想定している企業規模
各社が想定する企業規模は、製品マスタの編集部評価から読み取れます。評価は5段階で、中堅・中小との相性を示す項目を、2026年10月時点で採点しています。
小さく始めやすい会社
中堅・中小との相性を5と評価したのは、IDECのFC6A形と、三菱電機のMELSEC iQ-Fです。どちらも標準価格を公開し、I/O内蔵の小型機から始められる点を評価しました。
4と評価したのは、パナソニック インダストリーのFP7シリーズと、オムロンのNX1Pです。FP7は標準価格を公開し、NX1PはI/O内蔵の一体型で小型装置に収まりやすいと評価しました。
大規模ラインや大手向けの会社
評価が最も低い1は、ロックウェルのControlLogix 5590です。大規模・多分野向けの上位機で、価格が非公開である点を評価しました。
2と評価したのは、NX502、S7-1500、東芝のnvシリーズ、ジェイテクト、B&Rの製品です。上位機の位置づけや、価格が公開されていない点が主な理由です。
差が小さい点
中堅・中小との相性は、価格の公開や小型機の有無で評価が分かれます。工程管理と保全管理の評価は、ほとんどの製品が3か4です。この2項目は、会社の規模を分ける材料にはなっていません。
評価は編集部が公開情報から付けたもので、実際の使いやすさを保証するものではありません。会社をまたいだ順位づけにも使えないため、自社の設備規模と見比べる目安にとどめてください。
PLC(シーケンサー)メーカーを調べるときの注意点
PLCのメーカーは、資料ごとに社名や所在地の表記が異なる場合があります。価格の表記や、確認できた範囲の違いにも注意が必要です。
社名・所在地・資本関係は資料で異なる
東芝インフラシステムズは、2025年4月1日に株式会社東芝へ吸収合併されました。パナソニック インダストリーの事業者表記は、大阪府門真市です。2024年2月に、本社機能を東京・虎ノ門へ移したとされています。
ロックウェルとシュナイダーエレクトリックは、日本法人の所在地を公式ページで確認できませんでした。B&Rも日本法人の法人名が不明です。問い合わせ先は、最新の公式ページで確認してください。
価格は税区分と対象範囲を確かめる
三菱電機の標準価格は、税の表記がありません。キーエンスは税抜、パナソニック インダストリーは税別、IDECは注文合計欄が税別です。税区分の異なる価格は、そのまま合算できません。
価格に含まれる範囲も異なります。三菱電機とパナソニック インダストリーのCPUは、電源やI/Oユニットが別売です。キーエンスのKV STUDIO Ver.12は、182,000円(税抜)の有償ソフトです。
国内向けの仕様と販売状況を確かめる
オムロンのNX502とNX1Pは、日本語の公式ページの本文を確認できませんでした。仕様は、同社の欧州公式サイトで確認した範囲です。国内向けの型式や仕様は、日本語のカタログで確かめる必要があります。
販売状況も動きます。横河電機のF3SP22-0Sは、2026年3月31日に販売が終了しました。パナソニック インダストリーのFP7には、2023年3月31日に受注を終了した製品があります。シーメンスの性能値は、2022年の日本語資料に基づきます。
まとめ|PLC(シーケンサー)メーカーの全体像
PLCの主要17社は、国内10社と海外7社に分かれます。国内は電機・重電系とFA・計測・機械系に、海外はオートメーション機器系と部品事業系に分けられます。メーカー別のシェアは、確認できた範囲では公表されていません。公表されているのは、日本電機工業会の製品分野ごとの出荷金額までです。価格を公式に公開しているのは4社にとどまり、税区分も会社ごとに異なります。社名や販売状況は変わるため、公式サイトで最新の情報を確認しましょう。自社の設備規模に合う会社は、その情報をもとに見極められます。
PLC(シーケンサー)のおすすめ製品
IDEC FC6A形 MICROSmart
IDEC株式会社
Push-in端子の小型PLC
キーエンス KV-Xシリーズ
株式会社キーエンス
EtherCAT・モーション内蔵の新世代PLC
パナソニック FP7シリーズ
パナソニック インダストリー株式会社
通信とロギングを強化したモジュール型PLC
三菱電機 MELSEC iQ-Fシリーズ
三菱電機株式会社
Ethernet・位置決め内蔵の小型PLC
富士電機 MICREX-SXシリーズ
富士電機株式会社
最大8CPU・二重化まで組める国産PLC
三菱電機 MELSEC iQ-Rシリーズ
三菱電機株式会社
プロセス・安全CPUもそろうPLC
PLC(シーケンサー)比較表
| ロゴ | 製品名 | ベンダー | 価格モデル | 特徴 | |
|---|---|---|---|---|---|
| IDEC FC6A形 MICROSmart | IDEC株式会社 | オンプレミス | Push-in端子の小型PLC | 詳細を見る | |
| キーエンス KV-Xシリーズ | 株式会社キーエンス | オンプレミス | EtherCAT・モーション内蔵の新世代PLC | 詳細を見る | |
| パナソニック FP7シリーズ | パナソニック インダストリー株式会社 | オンプレミス | 通信とロギングを強化したモジュール型PLC | 詳細を見る | |
| 三菱電機 MELSEC iQ-Fシリーズ | 三菱電機株式会社 | オンプレミス | Ethernet・位置決め内蔵の小型PLC | 詳細を見る | |
| 富士電機 MICREX-SXシリーズ | 富士電機株式会社 | 要見積もり | 最大8CPU・二重化まで組める国産PLC | 詳細を見る | |
| 三菱電機 MELSEC iQ-Rシリーズ | 三菱電機株式会社 | オンプレミス | プロセス・安全CPUもそろうPLC | 詳細を見る | |
| オムロン NX502シリーズ | オムロン株式会社 | 要見積もり | 制御・安全・データ収集を1台に統合する上位CPU | 詳細を見る | |
| Siemens SIMATIC S7-1500 | シーメンス株式会社 | 要見積もり | TIA Portalで設計から診断まで扱うコントローラ | 詳細を見る | |
| Siemens SIMATIC S7-1200 G2 | シーメンス株式会社 | 要見積もり | 性能と安全機能を高めたベーシックコントローラ | 詳細を見る | |
| オムロン NX1Pシリーズ | オムロン株式会社 | 要見積もり | I/Oとモーション制御内蔵の一体型CPU | 詳細を見る | |
| 横河電機 FA-M3Vシリーズ | 横河電機株式会社 | 要見積もり | ラダー100Kステップを1msで処理する高速PLC | 詳細を見る | |
| ジェイテクト TOYOPUC-Nano 10GX | 株式会社ジェイテクト | 要見積もり | EtherCAT・OPC UA対応のTOYOPUC | 詳細を見る | |
| フエニックス・コンタクト PLCnext Control | フエニックス・コンタクト株式会社 | 要見積もり | 高級言語も動くIEC 62443認証PLC | 詳細を見る | |
| シュナイダーエレクトリック Modicon M262 | シュナイダーエレクトリック株式会社 | 要見積もり | クラウド直結のIIoTコントローラ | 詳細を見る | |
| 日立産機システム HXシリーズ | 株式会社日立産機システム | 要見積もり | IEC 5言語とC言語を動かすモジュールPLC | 詳細を見る | |
| WAGO PFC300 | ワゴジャパン株式会社 | 要見積もり | 64ビットCPUと2GB RAM、Linux・Dockerで動くCODESYS V3のPLC | 詳細を見る | |
| Allen-Bradley ControlLogix 5590 | ロックウェル オートメーション ジャパン株式会社 | 要見積もり | SIL 2の安全機能を全機種に持つ新製品 | 詳細を見る | |
| 東芝 ユニファイドコントローラ nvシリーズ | 株式会社東芝 | 要見積もり | 計装と電気制御を統合 | 詳細を見る | |
| B&R X20システム | B&R Industrial Automation GmbH | 要見積もり | スライス型I/OとCPUを一体で構成するPLC | 詳細を見る | |
| デルタ電子 ASシリーズ | デルタ電子株式会社 | 要見積もり | 40kステップ/msのコンパクト・モジュラー型PLC | 詳細を見る |
よくある質問
QPLC(シーケンサー)の主要メーカーはどこですか?
本記事では17社を取り上げています。国内は、電機・重電系の三菱電機、富士電機、日立産機システム、東芝、パナソニック インダストリーと、FA・計測・機械系のオムロン、キーエンス、横河電機、ジェイテクト、IDECです。海外は、シーメンス、ロックウェル、シュナイダーエレクトリック、B&R、フエニックス・コンタクト、WAGO、デルタ電子です。
QPLCのメーカー別シェアはどこで分かりますか?
メーカー別シェアを示す無償のデータは、編集部が確認した範囲では見つかりませんでした(2026年11月5日時点)。日本電機工業会(JEMA)は、会員の自主統計として製品分野ごとの出荷金額を毎月公表しており、2026年3月度のPLCは125億円(国内70億円、輸出55億円)でした。金額は消費税込みで、メーカー別の内訳は掲載されていません。
QPLCの価格を公式サイトで公開しているメーカーはありますか?
主要17社のうち、標準価格を公開しているのは三菱電機、キーエンス、パナソニック インダストリー、IDECの4社です(2026年時点)。ただし税の表記は、三菱電機が記載なし、キーエンスが税抜、パナソニック インダストリーが税別、IDECは注文合計欄が税別と異なります。ほかの会社は、販売店や営業窓口への問い合わせが前提です。
Q提供元の会社が変わったPLCはありますか?
東芝のnvシリーズは、東芝インフラシステムズが2025年4月1日に株式会社東芝へ吸収合併されたため、提供元は株式会社東芝になります。旧社名の資料が残っている場合があるため、公式ページで確認してください。B&Rはオーストリアの会社で、株主をたどるとABBに行き着きます。
QPLCメーカーを調べるときに取り違えやすい点は何ですか?
税区分の異なる価格をそのまま比べる点と、国内向けの仕様と海外向けの情報を混ぜる点です。例えば、キーエンスのKV-X500は税抜350,000円ですが、開発ソフトのKV STUDIO Ver.12は別に182,000円(税抜)かかります。また、販売が終了した型式もあるため、公式の販売状況の確認が必要です。
