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比較#OTセキュリティ#無料#フリーソフト

【2026年】無料で使えるOTセキュリティおすすめ5選|OSS・体験版・商用利用の可否を解説

無料で使えるOTセキュリティを5製品で整理。Zeek、Suricata、Malcolm、CSETのオープンソースと、Palo Alto Networksの無料トライアルの違いを、商用利用の可否、パッシブ監視とアクティブスキャンの違い、検証環境の観点でまとめます。

製造業のシステム選定担当者ITトレンド編集部
【2026年】無料で使えるOTセキュリティおすすめ5選|OSS・体験版・商用利用の可否を解説

OTセキュリティ(工場・制御システムの保護)には、無料で使えるフリーソフトやオープンソースがあります。商用製品でも、期間を限った無料トライアルを案内するものがあります。ただし、無料の中身は役割も条件も異なり、止められない設備にそのまま入れてよいとは限りません。この記事では、無料で使えるOTセキュリティ5製品の範囲と制限を、ITトレンド for 製造業編集部が整理しました。

業務で通信を監視・検知するなら:ZeekとCISA公開のICSNPP、Suricata(どちらもオープンソース)

通信記録を画面で調べるなら:Malcolm(Zeek・Suricataなどを組み合わせたオープンソース)

有料製品を試したいなら:Palo Alto Networks OT Device Securityの60日間の無料トライアル

継続して使うなら:OTセキュリティのカテゴリページで、有料のOTセキュリティ製品を比較

無料のOTセキュリティは、監視や検知など、役割の一部を担う道具です。止められない設備に入れる前に、検証環境での確認を済ませましょう。


この記事でわかること

01

無料のOTセキュリティの種類

無料のOTセキュリティは、役割によって種類が分かれます。通信の解析、侵入の検知、記録を調べる基盤、対策の評価の4つです。無料の中身は、フリーソフトとして配布されるオープンソースと、期間限定の無料トライアルに整理できます。

種類

役割

商用利用

例

オープンソース(通信の解析)

制御ネットワークの通信を受動的に監視し、ログを残す

ライセンス条件に従う(BSD 3-Clause)

Zeek、ICSNPP

オープンソース(侵入の検知・防御)

ルールに基づく不審な通信の検知。インラインの防御にも使える

ライセンス条件に従う(GPLv2)

Suricata

オープンソース(解析基盤)

Zeek・Suricataなどを組み合わせ、通信記録を画面で調べる

ライセンス条件に従う(Apache License 2.0)

Malcolm

オープンソース(対策の評価)

質問に沿って、ICSやITのセキュリティ対策の状況を評価する

ライセンス条件に従う(MITとApache License 2.0)

CSET

無料トライアル(評価版)

有料製品の機能を、期間を限って試す

評価用。本番での利用可否は公式ページに記載なし

Palo Alto Networks OT Device Security

オープンソースは監視と検知の部品になる

ZeekとSuricataは、通信を見て記録や警告を出すオープンソースです。どちらも画面付きの完成品ではなく、ルールや保管先は、利用者が組み合わせて整えます。

Malcolmは、ZeekやSuricataなどをまとめた解析基盤です。完成品に近い形で試せますが、設備への接続や運用の設計は、自社で行います。

トライアルは評価用の位置づけ

商用製品の無料トライアルは、期間と対象が限られます。例えばPalo Alto Networksの試用は、60日間です。対象は、ファイアウォール5台までです。製品の位置づけはOTセキュリティのカテゴリページで確認できます。

期間限定のトライアルは、評価用と考えてください。本番で使い続けるには、有償の契約が必要になる場合があります。条件は、申込前に確認しましょう。


02

OTセキュリティの無料版と有料版の違い

無料版と有料版の違いは、機能の数よりも、設備に入れて運用を続けるための支えにあります。役割の範囲、産業用プロトコルへの対応、導入と運用の支援が主な差です。次の表で全体像を確認してください。

観点

無料(オープンソース・トライアル)

有料の商用製品

役割の範囲

1つで全部は賄えない。監視、検知、可視化は別々の道具になる

可視化と検知を1つにまとめた製品がある

産業用プロトコル

公式の一覧で確認する。一覧にないものは自前で対応する

製品ごとに対応の一覧を公開している。一覧の外は問い合わせが要る

導入の形

自社でサーバーやセンサーを用意し、設定する

センサー機器や回線を含む構成がある。例えばWideAngle OsecTは、ミラーポートにつなぐ構成

運用・更新

ルールの更新や脆弱性への対応は自社

保守契約に含まれるものがある

国内の支援

確認した公式ページは英語。導入支援の窓口はない

国内の販売元や代理店が窓口になる製品が多い

価格

ライセンス費用は0円。構築と運用の工数は自社が負担する

公開価格があるものと、見積もりのみのものがある

役割の分担と、1つで全部は賄えない点

Zeekは通信を記録し、Suricataはルールで不審な通信を検知します。CSETは対策の自己評価に使うもので、通信の監視は行いません。目的ごとに道具が分かれます。

資産の棚卸しから検知、対応までを1つの製品で進めたい場合は、有料の商用製品が候補になります。無料の道具を組み合わせるなら、役割の抜けを先に洗い出しましょう。

継続的な運用・更新は自社の仕事

オープンソースは、ライセンス費用がかかりません。その代わり、ルールの更新、ソフトウェアの更新、脆弱性への対応は、利用者が担います。

Malcolmの公式のクイックスタートには、商用サポートの案内がありません。担当者の工数と、更新を続ける体制を、導入前に見積もっておきましょう。

国内の導入支援と日本語の情報

今回確認したZeek、Malcolm、CSETの公式ページは、英語です。国内で導入を支援する窓口の案内は、確認した範囲では見当たりませんでした。

有料製品には、国内の販売元が窓口になるものがあります。例えばNozomi Guardianは、メーカーの公式サイトが英語のみです。日本語の情報は、販売パートナー経由になります。

価格差の目安

2026年時点で、WideAngle OsecTのType Nプランは、センサー1台ごとの料金です。初期費は350,000円、月額は90,000円です。税抜の表記で、2025年6月10日の公式お知らせに載っています。

Microsoft Defender for IoTは、サイト単位の年間サブスクリプションです。最大100台のXSは、月額相当で10,494円からとなっています。センサーの機器は含まれません。多くの製品は見積もりが前提です。


03

無料のOTセキュリティを選ぶときのポイント

無料のOTセキュリティは、機能の多さよりも、設備に影響を与えずに使えるかを先に確認します。確認する項目は、商用利用、産業用プロトコル、導入方式、検証のしやすさ、サポートの5つです。

商用利用できるか

オープンソースは、ライセンスの条件に従えば業務でも使えます。ZeekはBSD 3-Clauseで、SuricataはGPLv2が適用されます。MalcolmはApache License 2.0です。

無料トライアルは、評価用として使う前提です。トライアルを本番の設備に使ってよいかは、公式ページに記載がない場合があります。申込の前に、提供元へ確認しましょう。

自社の設備の産業用プロトコルに対応するか

Zeekは標準でModbusとDNP3を解析できます。ICSNPPを足すと、EtherNet/IPやS7commなども解析できます。

三菱電機のMELSECなど、確認した一覧に挙がらないプロトコルは、対応しているか分かりません。自社のPLCの通信方式を調べ、公式の一覧と照らし合わせてください。

パッシブ監視かインラインか

ミラーポートやタップから通信のコピーを見るパッシブ型は、通信経路に入りません。Suricataのインラインの防御(IPSモード)は、通信の経路に置く方式で、扱いが異なります。

NISTのSP 800-82 Rev.3は、聞くだけの受動の監視を、最初に取り組む手段になりうるとしています。止められない設備では、この順序で考えましょう。

設備に入れる前に検証できるか

Malcolmは、パケットキャプチャ(pcap)ファイルを入力にできる点が特徴です。過去の通信記録があれば、設備につなぐ前に、画面や検知の様子を確かめられます。

無料トライアルも、検証の機会になります。期間内に確認したい項目を、先に決めておきましょう。設備側の準備には、時間の余裕を見ておく必要があります。

サポート・日本語・更新頻度

今回確認したオープンソースの公式ページに、問い合わせ窓口の案内は見当たりませんでした。使い方や不具合は、ドキュメントとコミュニティが頼りです。

更新が続いているかは、公式のリポジトリのリリースで確認できます。更新が止まったオープンソースは、新しい脆弱性への対応が止まる点に注意しましょう。


04

【比較表】無料で使えるOTセキュリティ5選

無料で使えるOTセキュリティ5製品を、無料の種類と商用利用、制限、産業用プロトコルで比べます。製品ページがある製品を先に、オープンソースをその後に並べました。

製品名

無料の種類

商用利用

主な制限

提供形態

産業用プロトコル

有料版の価格目安

Palo Alto Networks OT Device Security

60日間の無料トライアル

評価用。本番での利用可否は記載なし

ファイアウォール5台まで。拡大は承認制

Palo Alto NGFW上のサービス

公式ページに一覧なし

見積もり(ファイアウォール1台ごとのライセンス)

Zeek(ICSNPP)

オープンソース

可(BSD 3-Clause)

画面や検知ルールは自前で整える

ソフトウェア

Modbus、DNP3のほか、ICSNPPでEtherNet/IP、S7comm、Omron FINSなど

有料版なし

Suricata

オープンソース

可(GPLv2)

通信経路に置くIPSモードは運用に注意

ソフトウェア

Modbus、ENIP/CIP、DNP3

有料版なし

Malcolm

オープンソース

可(Apache License 2.0)

商用サポートの案内なし

Dockerコンテナ

ICSNPP経由でModbus、DNP3、EtherNet/IP、S7comm、Omron FINSなど

有料版なし

CSET

オープンソース

可(MITとApache License 2.0)

通信の監視や検知は行わない

Windows。Mac・LinuxはDocker

対象外

有料版なし

価格・条件は2026年時点で、各公式サイトを確認した内容です。条件は提供元の都合で変わるため、導入前に最新の情報を確認してください。


05

【無料版】OTセキュリティおすすめ5選

ここでは、製品ページがある製品を先に挙げます。続いて、フリーソフトの4製品を紹介します。各製品の冒頭に、無料の種類と商用利用、向いている企業、注意点をまとめました。

Palo Alto Networks OT Device Security

  • 無料の種類:60日間の無料トライアル(公式の試用ページでは「Industrial OT Security」の名称)
  • 商用利用:評価用のトライアル。本番での利用可否は公式ページに記載がない
  • 向いている企業:すでにPalo Alto Networksのファイアウォールを使っている、または評価用に導入できる工場
  • 注意点:対象はファイアウォール5台まで。日本向けの申込条件は、公式ページで確認できていない

公式の試用ページは、60日間の利用を案内しています。範囲は次世代ファイアウォール5台までで、承認があれば広げられます。内容は、資産の把握やリスクの評価、仮想パッチ、750以上の脅威シグネチャによる監視などです。

申込は公式のフォームから行い、営業の担当者が試用を始めます。前提は、PAN-OS 10.2以降のファイアウォールと、脅威防御のライセンスです。本番で使い続けるなら、見積もりが必要になります。

編集部コメント:すでに同社のファイアウォールがある工場では、追加のセンサーなしで試せる点が利点です。申込ページは英語のため、日本での提供条件は、販売元に確認しましょう。

Zeek(ICSNPP)

  • 無料の種類:オープンソース(Zeek、ICSNPPともにBSD 3-Clause)
  • 商用利用:可(ライセンス条件に従う)
  • 向いている企業:ネットワーク解析の技術者がいて、通信ログを自社で蓄積・分析したい工場
  • 注意点:画面や検知ルールは自前で整える。確認した公式ページは英語

Zeekは、公式サイトで、無料のオープンソースで本番環境で使えると案内されています。通信を受動的に観察し、構造化されたログを出す仕組みです。ModbusとDNP3は、標準の解析機能があります。

CISA公開のICSNPPを足すと、EtherNet/IPやS7commなども解析できます。三菱電機のMELSECは、確認した一覧に挙がっていません。対応は、個別の確認が必要です。

編集部コメント:制御ネットワークの通信を、まず聞くだけの形で記録したい場合に向きます。検知や画面は別途整える必要があるため、運用できる人材が前提です。

Suricata

  • 無料の種類:オープンソース(GPLv2)
  • 商用利用:可(ライセンス条件に従う)
  • 向いている企業:ルールに基づく検知を自社で運用でき、IT側の監視の経験がある部門
  • 注意点:インラインで防御するIPSモードは、通信経路に入る。止められない設備では慎重に扱う

Suricataは、公式サイトでオープンソースと案内される、侵入検知・防御のエンジンです。アプリケーション層の解析に、Modbus、ENIP/CIP、DNP3が含まれます。検知専用のNIDSとして使えるのが特徴です。

防御の用途では、nfqueueなどを使うIPSモードもあります。この方式は、通信の経路に置いて遮断します。設備を止めない前提の現場では、まず検知だけの構成を検討しましょう。

編集部コメント:ルールで検知する運用に慣れた部門に向きます。産業用プロトコルの検知ルールは、自社で選んで整える作業が要ります。

Malcolm

  • 無料の種類:オープンソース(Apache License 2.0)
  • 商用利用:可(ライセンス条件に従う)
  • 向いている企業:pcapや通信ログを画面で調べたい、技術者のいる工場
  • 注意点:公式のクイックスタートに商用サポートの案内がない。Dockerでの運用が前提

Malcolmは、pcapファイルやZeekのログ、Suricataの警告を受け取る解析基盤です。Zeek、Suricata、Arkimeなどを組み合わせた構成が特徴です。画面で通信を調べられます。

産業用プロトコルは、ICSNPP経由で、Modbus、DNP3、S7commなどを解析します。ライブの通信は、軽量のフォワーダーで転送する形が基本です。導入はDockerコンテナで行う点を押さえましょう。

編集部コメント:過去のpcapで、検知や画面の様子を確かめる用途に向きます。本番の設備に接続する前の検証にも使えますが、運用の設計は自社で行います。

CSET

  • 無料の種類:オープンソース(MITとApache License 2.0)
  • 商用利用:可(ライセンス条件に従う)
  • 向いている企業:ツール導入の前に、自社の対策状況を整理したい工場の担当者
  • 注意点:通信の監視や検知はしない。Windows 10以降などが動作環境

CSETは、CISAとアイダホ国立研究所が開発した、セキュリティ評価のデスクトップツールです。ICSとITのネットワークの対策状況を、手順に沿って評価できます。

動作環境は、Windows 10以降またはWindows Server 2016以降です。MacとLinuxは、Dockerで使えます。通信を監視する道具ではないため、他の道具を選ぶ前の整理に使いましょう。

編集部コメント:どこから対策を始めるかを整理したい段階で役立ちます。監視ツールの選定に入る前の、棚卸しとして使いましょう。

無料トライアルが確認できない製品のデモ

Cisco Cyber Visionの公式ページには、3種類のデモがあります。ガイド付きツアーと、dCloudのインスタントデモ、専門家によるカスタムデモです。ページに費用の記載はありません。

Nozomi Guardianは、公式サイトで、プラットフォームのデモ動画を公開しています。Tenable One OT Exposureは、デモの申込のみです。無料トライアルの記載はありません。実機での評価は、個別の相談です。

なお、Cisco Cyber Visionには、スイッチの注文に付くライセンスがあります。対象の産業用スイッチを注文すると、24エンドポイント分が3年間、追加費用なしで付きます。2025年8月23日以降の注文が対象です。


06

無料で使えるOTセキュリティのメリットとデメリット・注意点

無料のOTセキュリティは、費用をかけずに制御ネットワークを把握できる点がメリットです。一方で、止められない設備への影響と、運用の負担に注意が必要です。製造業の現場に即して整理します。

止められない設備に導入するリスク

制御システムには、止められない設備や、安全に関わる設備が含まれます。NISTのSP 800-82 Rev.3は、機器へ監視を入れる条件を示しています。運用性能や安全に、悪影響がないことです。

インラインで経路に入る製品は、通信が途切れる可能性があります。導入の作業は、計画停止の時期に合わせましょう。無料の道具でも、同じ考え方が前提です。

パッシブ監視とアクティブスキャンの違い

パッシブ監視は、スイッチを流れる通信を見るだけで、ネットワークに通信を足しません。NISTは、機器が予期せぬ動作をしやすい制御系に向くとしています。通信しない機器や、暗号化された通信は把握できません。

アクティブスキャンは、機器へ直接問い合わせる方式です。NISTは、機器の不安定化や工程への干渉を招くおそれがあるとして、極めて慎重に扱うよう求めています。計画停止中の実施が望ましいとされます。

導入前の検証環境

NISTは、パッチなどの変更を、本番へ入れる前にテスト環境で確かめるよう推奨しています。アクティブスキャンを使う自動化の仕組みも、導入前の検証が必要です。

検証には、実機に近い構成の環境と、過去のpcapが使えます。ミラーポートの設定がスイッチに与える負荷も、先に確かめておくとよいでしょう。

非商用・評価版を業務で使うライセンス違反のリスク

非商用や個人向けの無償版は、業務で使うことができません。体験版や無料トライアルは評価用で、本番の設備を守る用途は、対象外になる場合もあります。

今回のフリーソフトのオープンソースは、ライセンスの条件に従えば業務でも使えます。ただし、GPLv2などは再配布の条件が付く点に注意してください。社内の法務や情報システム部門と、事前に確認しておくことが前提です。

脆弱性への継続的な対応は自社

オープンソースの更新や、検知ルールの見直しは、自社の仕事です。更新を怠ると、新しい攻撃や、ソフトウェア自体の脆弱性に追随できません。

運用の担当者と、更新の周期を決めてから導入しましょう。担当者の異動で運用が止まる点も、見落とされやすい注意点です。製品を作る側の脆弱性管理は、無料で使えるSBOMツールをご覧ください。

編集部コメント:無料のOTセキュリティは、まず聞くだけの形で通信を把握する用途に向きます。設備を止めない運用を優先し、検証環境と計画停止を前提に進めましょう。


07

無料のOTセキュリティから有料版に切り替える目安

無料の範囲で足りるのは、通信の把握や、自社での検証の段階です。常時の監視、複数工場の管理、国内の支援が必要になったら、有料製品を検討する段階です。次の表を目安にしてください。

無料で足りるケース

有料版を検討すべきケース

特定のラインの通信を記録し、実態を把握する

複数の工場を、本社でまとめて監視したい

過去のpcapで、検知や画面を試す

異常を見つけたときの調査と対応を、専門の支援で進めたい

自社に、解析の技術者と更新を続ける体制がある

国内の販売元による導入と保守の窓口が必要

ツール導入の前に、対策状況を整理する

取引先や社内規程に、製品としての保守が求められる

切り替えのサイン

  • 監視する拠点が増え、ログの収集と更新を人手では続けられなくなった
  • 検知した警告への対応を、社内だけでは判断できなくなった
  • 産業用プロトコルの追加や、検知ルールの整備に、工数がかかりすぎている
  • 評価用のトライアルで効果を確認でき、本番への展開を決めた

有料版の価格帯

2026年時点で、公開価格のある製品は一部にとどまります。WideAngle OsecTは、センサー1台ごとの料金です。初期費350,000円、月額90,000円(税抜)がかかります。Microsoft Defender for IoTは、サイト単位の価格です。XSは最大100台で、月額相当10,494円となっています。

多くの製品は、見積もりを取って価格を確かめる形になります。Palo Alto Networks OT Device Securityは、ファイアウォールごとのライセンスが前提です。費用は台数や構成で変わります。

次に読む記事

有料のOTセキュリティの製品は、OTセキュリティのカテゴリページで比較できます。製品を作る側の脆弱性管理は、無料で使えるSBOMツールをご覧ください。


08

無料のOTセキュリティに関してよくある質問

無料のOTセキュリティやフリーソフトについて、現場でよく聞かれる疑問をまとめました。止められない設備への導入を考える際の参考にしてください。

無料ツールだけで制御システムを守れますか?

無料ツールだけで制御システム全体を守るのは難しいといえます。ZeekやSuricataが担うのは、通信の記録と検知です。遮断や端末の保護、リモート接続の管理は、別の仕組みが要ります。まず通信の把握から始め、不足する役割を洗い出しましょう。

無料トライアルや評価版を、本番の設備で使ってよいですか?

評価用の位置づけです。Palo Altoの無料トライアルは60日間です。本番での利用可否は、公式ページに記載がありません。止められない設備へ入れる場合は、提供元に条件を確認してください。検証環境での確認も、先に済ませましょう。

オープンソースのZeekやSuricataは、産業用プロトコルに対応していますか?

対応しています。Zeekは標準でModbusとDNP3を解析できます。SuricataはModbus、ENIP/CIP、DNP3の解析が可能です。ZeekはICSNPPの追加で、S7commやOmron FINSも扱えます。MELSECなど一覧にないものは、個別の確認が必要です。

パッシブ監視なら、設備に影響はありませんか?

パッシブ監視は通信を足さないため、機器へ直接問い合わせる方式より影響が小さいとされます。ただし、スイッチのミラーポート設定は変更作業です。変更前にテスト環境で確かめ、計画停止の時期に合わせましょう。通信しない機器や暗号化された通信は、見えない点にも注意が必要です。


09

まとめ

無料のOTセキュリティには、フリーソフトのZeekやSuricata、Malcolm、CSETがあります。商用製品では、Palo Alto Networks OT Device Securityが試用を案内しています。監視と検知はZeekとSuricata、画面での調査はMalcolmが候補です。

どの道具も、役割の一部を担うもので、1つで全部は賄えません。止められない設備では、パッシブ監視から始め、検証環境で確認してから進めましょう。継続して使うなら、OTセキュリティのカテゴリページで有料製品を比較してください。

OTセキュリティ(工場・制御システム向け)比較表

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Palo Alto Networks OT Device Securityパロアルトネットワークス株式会社要見積もり既存NGFWにOT可視化を足す詳細を見る
MHIパワーエンジニアリング OWCD ロゴ
MHIパワーエンジニアリング OWCDMHIパワーエンジニアリング株式会社要見積もり通信を物理的に片方向に限る詳細を見る

よくある質問

Q無料ツールだけで制御システムを守れますか?
A

無料ツールだけで制御システム全体を守るのは難しいといえます。ZeekやSuricataが担うのは、通信の記録と検知です。遮断や端末の保護、リモート接続の管理は、別の仕組みが要ります。まず通信の把握から始め、不足する役割を洗い出しましょう。

Q無料トライアルや評価版を、本番の設備で使ってよいですか?
A

評価用の位置づけです。Palo Altoの無料トライアルは60日間です。本番での利用可否は、公式ページに記載がありません。止められない設備へ入れる場合は、提供元に条件を確認してください。検証環境での確認も、先に済ませましょう。

QオープンソースのZeekやSuricataは、産業用プロトコルに対応していますか?
A

対応しています。Zeekは標準でModbusとDNP3を解析できます。SuricataはModbus、ENIP/CIP、DNP3の解析が可能です。ZeekはICSNPPの追加で、S7commやOmron FINSも扱えます。MELSECなど一覧にないものは、個別の確認が必要です。

Qパッシブ監視なら、設備に影響はありませんか?
A

パッシブ監視は通信を足さないため、機器へ直接問い合わせる方式より影響が小さいとされます。ただし、スイッチのミラーポート設定は変更作業です。変更前にテスト環境で確かめ、計画停止の時期に合わせましょう。通信しない機器や暗号化された通信は、見えない点にも注意が必要です。

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