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メーカー・シェア#OTセキュリティ#メーカー#シェア

OTセキュリティのメーカー20社の特徴|シェアの実態と母体事業・国内窓口の違い

OTセキュリティの主要メーカー20社を1社ずつ整理した記事。メーカー別シェアを示す公的なデータは見つからず、市場全体の数字もOT単独ではありません。母体の事業、国内の窓口、資本関係の違いを見ていきます。

製造業のシステム選定担当者ITトレンド編集部
OTセキュリティのメーカー20社の特徴|シェアの実態と母体事業・国内窓口の違い

OTセキュリティのメーカーを調べると、NTTドコモビジネスやIIJなどの国内企業から、NozomiやDragosなどの専業、CiscoやFortinetなどのIT大手まで並びます。母体の事業も、日本での窓口も、会社ごとに大きく違います。

この記事では、製品ページのある主要20社がどんな会社なのかを1社ずつ見ていきます。よく検索されるシェアの実態、各社の母体、資本関係の変化までを会社単位で整理します。製品の仕様はOTセキュリティのカテゴリページで、無料で試せる選択肢は無料で使えるOTセキュリティの記事で確認できます。

記載内容は、各社の公式サイトと公式のプレスリリース、国税庁法人番号公表サイトを、編集部が2026年11月2日に確認したものです。買収や社名変更が続く分野のため、検討時には最新の情報を確認してください。

  • OTセキュリティのメーカー別シェアを示す公的・業界団体のデータは、編集部が確認した範囲では見つからなかった(2026年11月2日時点)
  • 矢野経済研究所によると、2025年度の国内サイバーセキュリティ市場は1兆9,471億円だが、OT単独の金額は公開部分にない
  • 2026年にはNozomi Networksが三菱電機の完全子会社になり、Dragosにはアクセンチュアの過半出資が入った

この記事でわかること

01

OTセキュリティの主要メーカー20社【早見表】

OTセキュリティの会社には、制御システム専業だけでなく、通信事業者やネットワーク機器大手もあります。産業機器メーカーも手がけています。まずは、20社の全体像を一覧で押さえましょう。

  • 主要20社のうち、日本に本社を置くのはNTTドコモビジネス・IIJ・PFU・MHIパワーエンジニアリングの4社
  • 主要20社のうち、Nozomi・Dragos・Clarotyの3社は、日本法人の商号を公式サイトで確認できず、国内の窓口は販売パートナーである
  • 主要20社のうち、円建ての価格を公式に公開しているのはNTTドコモビジネス・Microsoft・IIJ・PFUの4社

メーカー

国内の拠点・窓口

母体となる事業

主な製品

製品タイプ

NTTドコモビジネス株式会社

東京都千代田区(本社)

法人向けの通信・クラウド・セキュリティ

WideAngle OsecT

可視化・検知

株式会社インターネットイニシアティブ

東京都千代田区(本社)

インターネット接続・ネットワークサービス

IIJ Safous Industrial SRA

リモートアクセス

株式会社PFU

石川県かほく市(本社)

ドキュメントイメージング・ITインフラ

iNetSec SF

可視化・不正接続防止

MHIパワーエンジニアリング株式会社

神奈川県横浜市(本社)、高砂事業部が窓口

発電プラント設備・環境プラント

OWCD

一方向ゲートウェイ

Nozomi Networks Inc.

販売パートナー(テリロジー・三菱電機)

OT・IoTセキュリティ

Guardian

可視化・検知

Dragos, Inc.

販売パートナー(マクニカ)

OTセキュリティ

Dragos Platform

可視化・検知

Claroty, Inc.

販売代理店(東芝デジタルソリューションズ)

CPS保護

xDome

可視化・検知

TXOne Networks Japan合同会社

東京都港区(日本法人)

OTセキュリティ

Stellar

端末保護

シスコシステムズ合同会社

東京都港区(日本法人)

ネットワーク機器・セキュリティ製品

Cyber Vision

可視化・検知

Microsoft Corporation

日本語の製品・価格ページ

ソフトウェア・クラウド

Defender for IoT

可視化・検知

フォーティネットジャパン合同会社

東京都港区(日本法人)とリセラー

ネットワークセキュリティ製品

FortiGate Rugged

産業用FW・IPS

パロアルトネットワークス株式会社

東京都千代田区(日本法人)と販売パートナー

ネットワークセキュリティ製品

OT Device Security

可視化・FW連携

Check Point Software Technologies 株式会社

東京都港区(日本法人)とパートナー

ファイアウォールなどのセキュリティ製品

Rugged Firewall

産業用FW・IPS

Moxa Japan合同会社

東京都港区(日本法人)

産業用ネットワーク・コンピューティング機器

EDR-G9010

産業用FW・IPS

フエニックス・コンタクト株式会社

神奈川県横浜市(日本法人)と特約店

電力・データの接続と制御

FL MGUARD

産業用FW・VPN

HMSインダストリアルネットワークス株式会社

神奈川県横浜市(日本の営業窓口)

産業機器の通信

Ewon Cosy+

リモートアクセス

Tenable Network Security Japan株式会社

東京都千代田区(日本法人)

脆弱性管理・エクスポージャー管理

Tenable One OT Exposure

可視化・脆弱性管理

株式会社カスペルスキー

東京都千代田区(日本法人)とパートナー

セキュリティソフトウェア

Industrial CyberSecurity

可視化・端末保護

OPSWAT JAPAN株式会社

東京都千代田区(日本法人)

重要インフラ向けのファイル検査・無害化

MetaDefender Kiosk

メディア検査

フォアスカウト・テクノロジーズ株式会社

東京都港区(日本法人)

IT・OT・IoTの資産可視化

Forescout SRA

リモートアクセス

日本に本社を置く4社と、海外発の16社の窓口

日本に本社を置くのは、NTTドコモビジネス、IIJ、PFU、MHIパワーエンジニアリングの4社です。残る16社は海外発で、日本法人を置く会社と、販売パートナー経由の会社に分かれます。

Nozomi、Dragos、Clarotyの3社は、日本法人の商号を公式サイトで確認できません。窓口は、テリロジーやマクニカ、東芝デジタルソリューションズなどの販売パートナーです。

円建ての価格を公開しているのは4社だけ

公式に円建ての価格を公開しているのは、4社だけです。NTTドコモビジネス、Microsoft、IIJ、PFUが該当します。表記は、NTTドコモビジネスとIIJが税抜で、Microsoftは税込・税抜の記載がありません。

残る16社は、価格を公式サイトで確認できませんでした。FortiGateのようにサービス契約が別に要る製品もあり、本体価格だけでは総額を比べられません。


02

OTセキュリティのメーカー別シェアと市場規模

OTセキュリティのメーカー別シェアは、確認できませんでした(2026年11月2日時点)。公的機関や業界団体の統計を編集部が調べた範囲では、メーカー別の内訳がありません。そのため、この記事は順位を付けず、一次情報で確認できる会社の情報だけで整理しています。

公表されている市場の数字はOT単独ではない

矢野経済研究所は、2025年度の国内サイバーセキュリティ市場を1兆9,471億円と推計しました。2026年6月3日の発表で、事業者売上高ベースの数字です。前年度比は9.2%増です。

この数字には、ITのセキュリティも含まれます。調査期間は2026年3月から5月で、製品とサービスの合計です。公開された本文に、OT単独の金額やメーカー別の内訳はありません。

メーカー別の内訳は確認できなかった

経済産業省は工場システムの対策ガイドラインを公開していますが、これは対策の進め方を示す資料です。メーカー別の出荷額やシェアの統計は、省庁や業界団体の公開資料に見つかりませんでした。

調査会社の販売ページには、国内シェアを示すものもあります。ただし有料レポートの紹介で、根拠を確認できません。この記事では、そうした数字を使っていません。

公式サイトのシェア表記は根拠を確かめる

PFUは「不正接続防止ツール シェアNo.1」と掲げ、富士キメラ総研の調査を注記しています。対象は検疫ツール市場の2018年〜2024年度実績で、OT全体の順位ではありません。

MHIパワーエンジニアリングのOWCDは、「マーケットシェアは台数だと14%ありますが売上では1%」とされています。調査名や年、範囲は、同じページに記載がありません。順位としては使いません。


03

OTセキュリティのメーカーは母体の事業で分かれる

OTセキュリティの会社は、母体の事業によって、得意な製品タイプも日本での窓口も変わります。この記事は、母体の事業を軸に、4つのグループへ分けて見ていきます。

国内の会社は通信・IT・重工が母体になる

NTTドコモビジネスとIIJは通信事業の会社で、可視化とリモートアクセスの製品を持ちます。PFUの母体は、スキャナーとITインフラの事業です。MHIパワーエンジニアリングは、発電プラント設備が母体です。

4社とも国内企業で、問い合わせ窓口は日本語の公式ページに掲載されています。NTTドコモビジネスとIIJは、製品を組み合わせたソリューションを発表しています。

海外発は専業・IT大手・産業機器・セキュリティ専業に分かれる

OT専業のNozomi、Dragos、Claroty、TXOneは、可視化と検知の製品が中心です。CiscoやFortinetなどのIT大手は、ネットワーク機器やファイアウォールの基盤を活用します。

MoxaやPhoenix Contactなどの産業機器メーカーは、産業用の通信・接続機器が土台です。TenableやKasperskyなどのIT系専業は、脆弱性管理や端末保護を軸にしています。

この先はグループごとに見る

次の章から、国内の4社、OT専業の4社、IT大手の5社の順に、1社ずつ見ていきます。そのあとに、産業機器メーカーとIT系専業の7社を表でまとめます。

各社の説明は、会社の素性と、公式で確認できた製品の特徴の2点です。優劣は付けていません。


04

国内に本社を置くOTセキュリティのメーカー4社

国内の4社は、通信、ITインフラ、重工という異なる母体を持っています。製品タイプも、可視化、リモートアクセス、不正接続防止、一方向ゲートウェイに分かれます。

  • NTTドコモビジネスは、1999年にNTTコミュニケーションズ株式会社として設立され、2025年に社名を変更した
  • IIJは東証プライム市場に上場し、2024年にOT向けのIndustrial SRAを加えた
  • MHIパワーエンジニアリングは、三菱重工業が株式の100%を持つ

NTTドコモビジネス株式会社

1999年にNTTコミュニケーションズ株式会社として設立されました。2022年にNTTドコモの傘下へ集約され、2025年に現社名へ変わっています。本社は東京都千代田区大手町です。

WideAngle OsecTは、ミラーポートにつなぐパッシブ型で、検知までを担い遮断はしません。基本プランはセンサー1台ごとに月額9万円(税抜、2025年6月公表)で、LTE回線が付属します。

株式会社インターネットイニシアティブ

1992年12月3日の設立で、東京証券取引所プライム市場に上場しています。資本金は231億2,300万円(単体)で、従業員は連結5,533名です(2026年3月末)。

IIJ Safous Industrial SRAは、許可したアプリ単位で接続を認めます。月額は税抜35万円からで、10ユーザライセンスを含みます(2024年9月公表)。通信の可視化や検知は含みません。

株式会社PFU

1960年11月1日の創立で、本社は石川県かほく市にあります。資本金は150億円、社員数はPFUグループで3,878名です(2026年5月現在)。事業内容は、イメージスキャナーとITインフラ支援です。

iNetSec SFは、エージェントなしで接続機器を検知し、未許可の機器を遮断します。価格は公式に公開され、センサーを2週間借りられます。産業用プロトコルの解析は、記載がありません。

MHIパワーエンジニアリング株式会社

2015年10月1日の設立で、株主は三菱重工業株式会社の100%です。資本金は1億円、従業員は1,147名です(2026年4月1日)。発電プラント設備や環境プラントを手がけます。

OWCDは、通信の向きを物理的に片方向へ制限するデータダイオードです。片方向の間は、IT側からOT側へ通信できません。販売実績は、2026年4月現在で合計150と公表されています。単位の記載はありません。


05

OTの可視化と防御に特化した海外発のメーカー4社

OT専業の4社は、制御システムの通信を観測し、資産の可視化と異常の検知を担う製品が中心です。日本では、販売パートナーや日本法人が窓口になります。

  • 4社のうち、日本法人を公式サイトで確認できるのはTXOne Networks Japan合同会社だけ
  • Nozomi Networksは2026年1月28日に三菱電機の完全子会社になった
  • Dragosは2026年9月21日にNetRiseとrunZeroの買収を公表した

Nozomi Networks Inc.

米国サンフランシスコに本社を置くOT・IoTセキュリティの専業です。2026年1月28日に三菱電機による買収が完了し、完全子会社として独立運営を続けています。

Guardianは、通信を受動的に観測して資産の可視化と異常の検知を担います。公式サイトは英語のみで、国内ではテリロジーなどの販売パートナーが窓口です。遮断は別の仕組みが必要です。

Dragos, Inc.

2016年設立の米国企業で、本社はワシントンD.C.と公式サイトに表記されています。2026年9月にNetRiseとrunZeroを買収しました。同時にアクセンチュアの過半出資も完了しています。

Dragos Platformは、600以上のOTプロトコルを解析する製品です。脅威グループの情報も、検知に生かしています。国内ではマクニカとの提携が、公式PRで確認できます。個別のプロトコル名は公開されていません。

Claroty, Inc.

米国ニューヨークにコーポレート本社があります。拠点は、ロンドン、テルアビブ、シンガポール、ソウルです。公式サイトの拠点一覧に、日本の拠点の記載はありません。

xDomeはSaaS型で、450以上のプロトコルに対応します。国内では東芝デジタルソリューションズが販売代理店となり、日本語のサポートを案内しています。オンプレミス版は別製品のCTDです。

TXOne Networks Japan合同会社

台湾・台北に本社を置くOT専業TXOne Networksの日本法人で、本社は東京都港区虎ノ門です。トレンドマイクロの2019年4月の発表は、同社を産業向けの合弁会社と説明しました。当時はトレンドマイクロが過半の出資者でした。

Stellarは、古いWindowsを含む制御端末に入れる、エージェント型の保護です。対応OSは、Windows 2000 SP4からWindows Server 2025までです。端末ごとの導入が必要で、管理は1つのコンソールで行います。


06

ネットワーク・クラウド大手が提供するOTセキュリティのメーカー5社

5社は、ネットワーク機器やクラウドの基盤を持つ会社です。その延長でOTの製品を出しています。既存の機器や契約と組み合わせやすい反面、前提となる製品の確認が欠かせません。

  • 5社のうち、日本法人の資本金と従業員数を公式で確認できたのはシスコとフォーティネットの2社
  • Check Pointは、公式FAQでRugged FirewallがIEC 62443に非対応と明記している
  • OT Device Securityは、PAN-OS 10.2以降のファイアウォールが前提である

シスコシステムズ合同会社

米Ciscoの日本法人で、1992年5月22日に設立されました。資本金は4億5,000万円で、従業員は1,408名です(2025年2月現在)。出資者は、シスコシステムズネザーランドホールディングスビーヴィーの100%です。

Cyber Visionは、対象の産業用スイッチやルーターにセンサーを組み込む方式です。専用の監視用ネットワークを用意しなくて済みます。センサーを動かせるのは、シスコの対象機器などに限られます。

Microsoft Corporation

Defender for IoTの提供元で、日本語の製品ページと円建ての価格ページを公開しています。日本法人の商号と所在地は、これらのページからは確認できませんでした。

Defender for IoTのOT向けライセンスは、サイト単位の年間契約です。XSは最大100台で月相当10,494円と公表されています。センサーのハードウェアは含まれません。

フォーティネットジャパン合同会社

米Fortinet, Inc.の日本法人で、2003年2月に設立されました。資本金は1,000万円、従業員は620名です(2026年1月現在)。東京本社のほか、新川崎・大阪・名古屋・福岡・仙台に拠点があります。

FortiGate Ruggedは、ファンレスで耐環境のファイアウォールです。データシートにIEC 62443-4-2のセキュリティレベル4の認証が明記されています。脅威防御の性能は、型番により500Mbpsから1.3Gbpsです。

パロアルトネットワークス株式会社

米国Palo Alto Networksの日本法人で、本社は東京都千代田区内幸町です。米国の本社は、カリフォルニア州サンタクララにあります。国内の拠点は、東京のほか名古屋と大阪にあります。

OT Device Securityは、同社のファイアウォールを基盤にしたクラウドサービスです。OT専用のセンサーを置かなくて済みます。見積もりは販売パートナー経由で、PAN-OSの対応バージョンが前提です。

Check Point Software Technologies 株式会社

1993年設立のイスラエルの企業の日本法人で、本社は東京都港区虎ノ門です。公式は販売をすべてパートナー経由で行う「チャネル100%」の方針を掲げています。

Rugged Firewallは、-40〜75℃で動作する耐環境のファイアウォールです。BACnetやModbusなど、SCADAのプロトコルを個別に挙げています。公式FAQは、IEC 62443に非対応と明記しています。


07

そのほか製品ページのあるOTセキュリティのメーカー7社

産業機器メーカー系の3社と、IT系のセキュリティ専業4社を、表で並べます。いずれも製品ページがあり、日本語の窓口や日本法人を確認できる会社です。

メーカー

国内の拠点・窓口

本拠・母体

主な製品

Moxa Japan合同会社

東京都港区(2020年1月設立)

台湾の産業用ネットワーク機器メーカー

EDR-G9010シリーズ

フエニックス・コンタクト株式会社

神奈川県横浜市(1987年12月設立)、国内10拠点

ドイツ・ブロンベルク、1923年設立

FL MGUARD 2000/4000

HMSインダストリアルネットワークス株式会社

神奈川県横浜市(営業窓口)

スウェーデン・ハルムスタッド、1988年設立

Ewon Cosy+

Tenable Network Security Japan株式会社

東京都千代田区(東京オフィス)

米国のTenable, Inc.(NASDAQ上場)

Tenable One OT Exposure

株式会社カスペルスキー

東京都千代田区(2004年2月設立)

Kaspersky(1997年設立)

Industrial CyberSecurity

OPSWAT JAPAN株式会社

東京都千代田区(事務所)

米国のOPSWAT(2002年創業)

MetaDefender Kiosk

フォアスカウト・テクノロジーズ株式会社

東京都港区(日本法人)

Forescout Technologies

Forescout SRA

産業機器メーカー系の3社

Moxaは台湾の産業用ネットワーク機器メーカーです。EDR-G9010は、IEC 62443-4-2のSL2認証を取得しています。フエニックス・コンタクトのmGuardは、既設設備の設定を変えずに追加できます。

HMSのEwon Cosy+は、クラウドサービスTalk2m経由で機械に遠隔接続する装置です。外部クラウドを通す構成のため、通信を認めない工場では提供条件の確認が要ります。

IT系のセキュリティ専業の4社

Tenableは受動監視に加え、機器へ問い合わせる安全なアクティブクエリを備えます。Kasperskyは、ネットワーク監視と制御端末の保護を1つのプラットフォームで扱います。

OPSWATのMetaDefender Kioskは、持ち込みメディアを検査する端末です。ForescoutのSRAは、保守ベンダーの接続を仲介する仕組みです。4社とも、製品ごとに役割が異なります。


08

OTセキュリティのメーカーの資本関係と提供元の変化

OTセキュリティの分野では、2026年に大きな買収や出資が続きました。製品名や社名が変わった例もあり、古い情報をもとに会社を判断すると取り違えるおそれがあります。

三菱電機とアクセンチュアの出資

Nozomi Networksは、2026年1月28日に三菱電機の完全子会社になりました。国内では、三菱電機がNozomi Guardianを、FA向けに提供しています。

Dragosは、2026年9月21日にNetRiseとrunZeroの買収を公表しました。同時にアクセンチュアの過半出資が完了したと、公式ブログに書かれています。

合弁と製品連携で結びつく会社

TXOne Networksは、トレンドマイクロとMoxaの合弁として2019年に発表されました。現在の出資比率は、公式サイトで確認できません。

IIJは2025年6月に、OsecTと組み合わせたソリューションを発表しました。同年9月1日から、NTTドコモビジネスが国内で販売しています。

社名と製品名の変更

NTTコミュニケーションズは、2025年にNTTドコモビジネスへ社名を変更しました。Kaspersky Labは、2019年にKasperskyへ改めました。日本法人の登記社名は、株式会社Kaspersky Labs Japanです。

Palo Altoの製品名は、OT Device Securityに改称されました。旧名はIndustrial OT Securityです。Check Pointは、Quantum RuggedをRugged Firewallに改称しています。


09

OTセキュリティのメーカーが想定している企業規模

製品マスタには、編集部が5段階で付けた「中堅・中小企業との相性」の評価があります。2026年10月時点の評価で、会社同士の優劣ではありません。ここでは、その評価と対象とする企業規模から読み取れる傾向を整理します。

小さく始めやすい会社

中堅・中小との相性が4の製品は、3つです。WideAngle OsecT、Defender for IoT、iNetSec SFが該当します。3社とも円建ての価格を公式に公開しています。

料金が見える点が、評価の理由の一つです。ただし、OsecTの常時監視は別料金です。Defender for IoTは、センサー機器を別に調達します。

中堅・大手を前提にした会社

相性が2の製品は、6社にあります。Dragos、Kaspersky、Palo Alto、Tenable、IIJ、Forescoutです。評価の理由は会社ごとに異なります。

Dragosはセンサーなどの構成要素が多く、IIJは月額が税抜35万円からです。Palo Altoは、自社ファイアウォールの導入が前提です。

差が小さい点

残る11社の相性は3で、多くは価格が非公開で、問い合わせで確認します。対象を中堅・大手とするのは、Fortinet、Nozomi、Claroty、MHIパワーエンジニアリングです。

この評価は、価格の公開と構成の重さを基にしています。実際の運用負荷は現場によって変わるため、製品タイプと運用体制を合わせて確認してください。


10

OTセキュリティのメーカーを調べるときの注意点

OTセキュリティの会社情報は、社名、製品名、認証の表記がそろっていないことがあります。調べるときの注意点を3つにまとめます。

日本法人の商号は公式の会社概要で確認する

Kasperskyは、表示名と登記社名が異なります。HMS、OPSWAT、Forescoutは、公式サイトに商号の記載がありません。国税庁法人番号公表サイトで商号を確認しました。

Tenableは、公式サイトの東京オフィスと、法人番号公表サイトの登記上の所在地が異なります。契約や問い合わせの前に、窓口の最新の情報を確認してください。

IEC 62443の認証は種類を確かめる

製品としての4-2認証を公式に示しているのは、3つです。FortiGate(SL4)、Moxa(SL2)、Phoenix Contact(SL-C 2)が該当します。

TXOneとKasperskyは、開発プロセスの4-1の認定です。Ewonは外部機関の評価で、認証ではありません。Check Pointは非対応と明記しています。

旧名称が残るページに注意する

Tenableの日本語データシートには、旧称のTenable OTが残っています。製品ページのURLにも、ot-securityが含まれます。TXOneの管理基盤は、SageOneからSenninに変わりました。

旧製品名のStellarProtectやStellarEnforceも、Webに残っています。製品の型番や名称は、発売元の最新の製品ページで確かめましょう。


11

まとめ|OTセキュリティのメーカーの全体像

主要20社は、国内4社、OT専業4社、IT大手5社、産業機器とIT系専業の7社に分かれます。メーカー別のシェアを示す公的なデータは、見つかりませんでした。確認日は2026年11月2日です。2026年には、三菱電機やアクセンチュアの出資により、資本関係が変わった会社もあります。

会社を調べるときは、国内の窓口、買収や社名変更、IEC 62443の認証を、公式で確認してください。「シェアNo.1」の表記は、調査名と範囲を確かめてから読みましょう。製品の仕様はカテゴリページで比較できます。

OTセキュリティ(工場・制御システム向け)比較表

ロゴ製品名ベンダー価格モデル特徴
WideAngle OsecT ロゴ
WideAngle OsecTNTTドコモビジネス株式会社サブスクリプションミラーポートにつなぐだけの国産SaaS型OT-IDS詳細を見る
Nozomi Guardian ロゴ
Nozomi GuardianNozomi Networks Inc.要見積もり受動監視で資産とプロセス値の異常を捉える詳細を見る
Microsoft Defender for IoT ロゴ
Microsoft Defender for IoTMicrosoft CorporationサブスクリプションエージェントレスのOT監視詳細を見る
PFU iNetSec SF ロゴ
PFU iNetSec SF株式会社PFUハイブリッド未許可機器を見える化し遮断する詳細を見る
TXOne Stellar ロゴ
TXOne StellarTXOne Networks Japan合同会社要見積もりWindows 2000〜の制御端末を守るOT専用保護詳細を見る
Ewon Cosy+ ロゴ
Ewon Cosy+HMSインダストリアルネットワークス株式会社要見積もり機械と遠隔のエンジニアをVPNで結ぶゲートウェイ詳細を見る
Dragos Platform ロゴ
Dragos PlatformDragos, Inc.要見積もり600以上のOTプロトコルを解析する監視基盤詳細を見る
Cisco Cyber Vision ロゴ
Cisco Cyber Visionシスコシステムズ合同会社要見積もり産業用スイッチ内蔵センサーでOT資産を可視化詳細を見る
Tenable One OT Exposure ロゴ
Tenable One OT ExposureTenable Network Security Japan株式会社要見積もりOT資産と脆弱性を洗い出す詳細を見る
IIJ Safous Industrial SRA ロゴ
IIJ Safous Industrial SRA株式会社インターネットイニシアティブサブスクリプション保守の遠隔接続を管理するOT向け詳細を見る
Claroty xDome ロゴ
Claroty xDomeClaroty, Inc.要見積もり450以上のプロトコルでOT資産とリスクを把握詳細を見る
Forescout SRA ロゴ
Forescout SRAフォアスカウト・テクノロジーズ株式会社要見積もり保守ベンダーの接続を申請から監視まで管理詳細を見る
MetaDefender Kiosk ロゴ
MetaDefender KioskOPSWAT JAPAN株式会社要見積もりUSBメモリを持ち込み前に検査・無害化詳細を見る
FL MGUARD 2000/4000シリーズ ロゴ
FL MGUARD 2000/4000シリーズフエニックス・コンタクト株式会社要見積もり構成を変えずに足せる産業用ルーター詳細を見る
FortiGate Rugged ロゴ
FortiGate Ruggedフォーティネットジャパン合同会社要見積もりIEC 62443-4-2 SL4認証の産業用NGFW詳細を見る
Kaspersky Industrial CyberSecurity ロゴ
Kaspersky Industrial CyberSecurity株式会社カスペルスキー要見積もりOT監視と端末保護を1つに詳細を見る
Check Point Rugged Firewall ロゴ
Check Point Rugged FirewallCheck Point Software Technologies 株式会社要見積もりSCADAプロトコルを制御する耐環境FW詳細を見る
Moxa EDR-G9010シリーズ ロゴ
Moxa EDR-G9010シリーズMoxa Japan合同会社要見積もりMELSEC・FINSをDPIで検査する詳細を見る
Palo Alto Networks OT Device Security ロゴ
Palo Alto Networks OT Device Securityパロアルトネットワークス株式会社要見積もり既存NGFWにOT可視化を足す詳細を見る
MHIパワーエンジニアリング OWCD ロゴ
MHIパワーエンジニアリング OWCDMHIパワーエンジニアリング株式会社要見積もり通信を物理的に片方向に限る詳細を見る

よくある質問

QOTセキュリティの主要メーカーはどこですか?
A

本記事では製品ページのある20社を取り上げています。国内はNTTドコモビジネス、IIJ、PFU、MHIパワーエンジニアリングの4社です。OT専業はNozomi Networks、Dragos、Claroty、TXOneの4社、IT大手はシスコ、Microsoft、フォーティネット、パロアルト、Check Pointの5社です。そのほか、産業機器系のMoxa、Phoenix Contact、HMSと、IT系専業のTenable、Kaspersky、OPSWAT、Forescoutがあります。

QOTセキュリティのメーカー別シェアはどこで分かりますか?
A

メーカー別のシェアを示す公的機関や業界団体のデータは、編集部が確認した範囲では見つかりませんでした(2026年11月2日時点)。矢野経済研究所は2025年度の国内サイバーセキュリティ市場を事業者売上高ベースで1兆9,471億円と推計していますが、ITを含む市場全体で、OT単独の金額やメーカー別の内訳は公開部分にありません。

QOTセキュリティの会社を選ぶとき、最も実用的な違いは何ですか?
A

日本での窓口と、製品タイプの違いです。国内企業は日本語の窓口が公式ページにあります。海外発はNozomi、Dragos、Clarotyのように日本法人の商号を確認できず、販売パートナー経由になる会社もあります。製品タイプは、可視化・検知、産業用ファイアウォール、端末保護、一方向ゲートウェイ、リモートアクセスなどに分かれます。

Q提供元や社名が変わったOTセキュリティの製品はありますか?
A

あります。Nozomi Networksは2026年1月28日に三菱電機の完全子会社になり、Dragosは2026年9月にアクセンチュアの過半出資が完了しました。NTTコミュニケーションズは2025年にNTTドコモビジネスへ社名を変更し、Palo Altoの製品名はIndustrial OT SecurityからOT Device Securityに変わっています。

Q公式サイトの「シェアNo.1」は、OTセキュリティ全体の順位ですか?
A

そうとは限りません。PFUの「不正接続防止ツール シェアNo.1」は、富士キメラ総研の調査で、検疫ツール市場の2018年〜2024年度実績を対象にしています。MHIパワーエンジニアリングのOWCDには台数14%、売上1%という表記がありますが、調査名や年、範囲は同じページに記載がありません。調査名と範囲を確認してください。

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