OTセキュリティの最適な選び方を徹底解説!おすすめの製品も紹介
OTセキュリティの選び方を、目的別・部門別・企業規模別の3つの切り口から解説。パッシブ監視型やインライン型など5つの種類、導入形態、対応プロトコル、設備への影響、IEC 62443などの標準の見方と、よくある失敗を整理します。

OTセキュリティは、工場の制御システムと制御ネットワークを、サイバー攻撃やマルウェアから守る製品の総称です。ただし、通信を見守る製品、境界を区切る製品、端末やUSBを守る製品と、役割は大きく分かれます。選定を誤ると、導入後に「止められない設備に入れられない」「使っているPLCの通信が読めない」と気づくことになりかねません。この記事では、種類の違いと、目的・部門・企業規模という3つの切り口から選び方を整理しました。製品名を比べる前に、守る対象とつなぎ方を書き出しましょう。
守る対象と規模:制御ネットワーク、制御端末、保守の接続のどれを守るか、拠点数も含めて決める
導入形態:監視だけのパッシブ型か、通信を止めるインライン型か、クラウド連携の有無を確認する
プロトコルと設備への影響:使っているPLCのプロトコルへの対応と、止められない設備への影響を確認する
標準と運用:IEC 62443などへの対応範囲、日本語のサポート、運用の担当者を確認する
守る対象と導入形態を先に整理すると、候補となる製品のタイプを絞り込みやすくなります。残りの条件まで確認すると、導入後の手戻りを抑えられます。
この記事でわかること
OTセキュリティの基礎知識
選び方に入る前に、OTセキュリティが何を守る製品なのかを押さえます。守る対象が曖昧なままだと、役割の違う製品を比べてしまいかねません。ここでは4点に絞って確認しましょう。
OTセキュリティが守る対象
OTは、工場の設備やラインを動かす制御システムのことです。PLC、SCADA、HMIと、それらをつなぐ制御ネットワークが対象になります。OTセキュリティは、これらを攻撃やマルウェアから守る製品の総称です。
守り方には、通信の見える化と異常検知、境界の防御、端末やUSBの保護、保守接続の管理などがあります。1つの製品で全部を賄えるとは限らない点が前提です。
情報システムのセキュリティとの違い
情報システムでは、ネットワークをスキャンして機器を洗い出す方法が広く使われます。OTでは、機器へ余計な通信を送ること自体が、動作の不安定化につながるおそれがあるのが違いです。
NIST SP 800-82 Rev.3は、アクティブスキャンを極めて慎重に扱うべきだとしています。計画停止中の実施が望ましい、という内容です。通信を足さないパッシブ監視は、最初の一歩になりうると整理されています。
押さえておきたい標準とガイドライン
経済産業省は2022年11月に、工場システムのセキュリティ対策ガイドラインを策定しました。対策の考え方とステップを示す手引きで、重要度が同等の資産をゾーンとして扱う点が特徴です。
IEC 62443は、複数の部で構成される国際規格です。運用の体制、ゾーンの設計、システムの要件を定める部があります。製品の開発と部品の要件を定める部もあります。製品の認証がある場合は、どの部が対象かを確認しましょう。
選定でつまずきやすい理由
守る対象が、通信の監視、境界、端末、USB、保守接続と分かれるためです。同じ「OT向け」でも、製品によって役割が大きく異なります。
例えばWideAngle OsecTは、検知までを担い、通信の遮断は別の仕組みで備えます。FortiGate Ruggedは、境界に置いて通信を止める製品です。
編集部コメント:守る対象を、制御ネットワーク、制御端末、保守の接続の3つに分けて書き出すと便利です。各社の提案が、どの対象を守るものかを比べやすくなります。
OTセキュリティの種類
OTセキュリティは、守る対象と設置の仕方によって、大きく5つの型に分けられます。呼び方はメーカーによって異なるため、この記事では役割で整理しました。どの型を選ぶかで、必要な工事と運用が変わります。
- パッシブ監視型
- インライン型
- 端末・USB保護型
- 一方向ゲートウェイ型
- リモートアクセス管理型
パッシブ監視型
スイッチのミラーポートなどから通信を受け取り、機器の一覧と通信の様子を把握する型です。制御機器へ通信を足さないため、稼働中の設備にも入れやすい点が特徴です。
例えばNozomi Guardianは、受動監視のみでの運用に対応します。Cisco Cyber Visionは、対象のシスコ製スイッチにセンサーを組み込みます。通信の遮断は、別の仕組みが必要です。
インライン型
制御ネットワークの境界やライン間に置き、通信を通すか止めるかを判断する型です。通信の経路に入るため、設置の工事と停止の時間を、計画に含める点が前提です。
Moxa EDR-G9010は、MELSECとOmron FINSの通信内容を検査できます。FL MGUARDのステルスモードは、既設設備の構成を変えずに追加できます。
端末・USB保護型
制御端末そのものや、持ち込まれるUSBメモリを守る型です。更新できない古いOSの端末や、ネットワークにつながらない設備でも、対策を考えられます。
TXOne Stellarは、1つのコンソールで端末を管理します。対象は、Windows 2000からServer 2025までです。MetaDefender Kioskは、持ち込みのメディアを検査し、無害化します。
一方向ゲートウェイ型
通信の向きを物理的に片方向へ限り、制御側へ戻る経路を持たない型です。設備のデータやログを、情報系へ出したい場合に使われます。
MHIパワーエンジニアリング OWCDは、100Mbpsから10Gbpsまでの機種があります。片方向のため、情報系から制御機器へ設定やプログラムを送る用途には向きません。
リモートアクセス管理型
保守ベンダーなどが、外部から設備へ接続する経路を管理する型です。接続の申請、承認、記録をまとめ、共通のパスワードを利用者に見せない仕組みを持つ製品があります。
IIJ Safous Industrial SRAの接続は、許可したアプリケーション単位です。Ewon Cosy+は、機械ごとに置くゲートウェイで、Talk2m経由のVPNを使います。
【目的別】OTセキュリティの選び方
同じOTセキュリティでも、何を実現したいかで優先する条件は変わります。製造現場でよくある3つの目的を取り上げました。目的が複数あるなら、最も手を付けやすいものから順に進めます。
制御ネットワークの機器と通信を見える化したい
最初の目的は、何がつながり、どう通信しているかを把握することです。パッシブ監視型が基本で、機器の台帳づくりにも使える点が利点です。
WideAngle OsecTは、サポート切れOSの端末を自動で検出します。PFU iNetSec SFは、未許可の機器を検知して遮断できます。
ITとOTの境界やライン間を区切りたい
IT側との境界や、ライン間の通信を制限するのが目的です。インライン型のファイアウォールが候補で、通信を許可する範囲を決めて運用します。
FortiGate Ruggedは、IEC 62443-4-2のSL4認証を持ちます。Check Point Rugged Firewallは、公式FAQでIEC 62443非対応です。
古い端末・USB・保守の接続を守りたい
侵入の経路になりうる、古い端末と持ち込みのUSB、保守ベンダーの接続を管理する目的です。端末側の保護と、外部からの接続管理は、分けて考える点が前提です。
Forescout SRAは、VPNを使わないブラウザ接続で、保守の接続を仲介します。TXOne Stellarは、OSを更新せずに古いWindows端末を保護できます。
【部門別】OTセキュリティの選び方
使う部門が変わると、重視する条件も変わります。製造・生産技術、情報システム、保全・保守の3つで見ていきます。現場の設備への影響と、IT側の運用の両方を確認することが大切です。
製造・生産技術部門
ラインを止められない設備を預かる部門です。設備へ通信を足さないか、設置の工事が要るかを、最初に確認します。設置場所の温度も条件になります。
PFU iNetSec SFのセンサーは、動作温度が5〜40℃です。MHIパワーエンジニアリング OWCDも、使用温度は5〜40℃です。盤内や高温の現場は、事前に確認しましょう。
情報システム部門
IT側のセキュリティ運用に、OTの監視を載せたい部門です。既存のSIEMやファイアウォールと連携できるかが、比較の焦点です。
Microsoft Defender for IoTは、SIEMやXDRと連携できます。Palo Alto Networks OT Device Securityは、NGFWに追加します。
保全・保守部門
設備の保守と、ベンダーの遠隔対応を担う部門です。接続を誰に許すかと、機器の台帳が古くならない仕組みが課題です。
IIJ Safous Industrial SRAには、海外拠点向けの現地サポートがあります。Ewon Cosy+は、納入した機械を遠隔から保守したい機械メーカーに向きます。
【企業規模別】OTセキュリティの選び方
企業規模では、規模そのものよりも、規模から来る制約を見ます。専任の担当者の有無、拠点の数、調達の進め方が主な違いです。中小・中堅・大企業の3つで整理しました。
中小企業
専任のセキュリティ担当がいないことが多く、運用の手間が制約になります。価格が公開され、設定作業の少ない製品から検討しましょう。
Microsoft Defender for IoTのXSは、月額相当10,494円です。最大100台のサイトが対象となります。WideAngle OsecTは、1台ごとに税抜で初期費350,000円、月額90,000円です。いずれも公式の公開価格で、最新の金額は窓口で確認しましょう。
中堅企業
複数の工場を持つと、拠点ごとに運用が分かれるのが課題です。本社で監視をまとめられるかと、国内の窓口があるかを確認します。
Nozomi Guardianは、多数の拠点の監視を本社で集約する用途に向きます。PFU iNetSec SFのクラウド版は、月額36,000円からです。センサーの2週間無料貸し出しもあります。
大企業
拠点数が多く、調達や稟議の条件も厳しくなります。IEC 62443への対応、SIEMとの連携、全社での標準化が焦点です。
Dragos Platformは、複数プラントの監視データを、拠点ごとと全社でまとめられます。Claroty xDomeは、IEC 62443に沿ったゾーン分けのポリシーを推奨します。
自社に合ったOTセキュリティの選定ポイント
目的・部門・規模で方向が見えたら、具体的な仕様に落とし込みます。確認の順番が大切です。上から順に見ていくと、手戻りを減らせるでしょう。
- 守る対象と範囲を決める
- 導入形態とクラウド連携を決める
- 対応プロトコルとPLCメーカーを確認する
- 設備への影響とリモートアクセスを確認する
- 標準・ガイドラインと日本語サポートを確認する
守る対象と範囲を決める
最初に、守る対象を制御ネットワークの通信、制御端末、保守ベンダーの接続に分けます。拠点の数と、守る機器の台数も書き出しましょう。
経済産業省のガイドラインは、重要度が同等の領域をゾーンとして扱う考え方を示します。IPAも、制御システムのセキュリティリスク分析ガイドを公開しています。
導入形態とクラウド連携を決める
監視だけのパッシブ型は、通信の遮断をしません。遮断まで求めるなら、インライン型のファイアウォールなどを組み合わせます。
クラウド連携の有無も条件です。WideAngle OsecTはSaaSが前提で、オンプレミス版は個別相談です。Nozomi Guardianは、完全オンプレミスでの運用にも対応します。
対応プロトコルとPLCメーカーを確認する
使っているPLCのメーカーとプロトコルに、製品が対応しているかを確認します。対応が数だけの表記では、自社の設備で使えるか判断できません。
Microsoft Defender for IoTは、MELSECとFINSを明記しています。Dragos Platformは、600以上と数で示すだけで、個別名は公開されていません。
設備への影響とリモートアクセスを確認する
通信を足さないパッシブ型でも、機器へ問い合わせる方式を併用する製品があります。Tenable One OT Exposureは、安全なアクティブクエリを備えます。使い方は、設備の稼働状況に合わせて決めましょう。
保守ベンダーの接続も、見落としやすい経路です。接続を一本化して記録する製品を、検討しましょう。この用途には、Forescout SRAがあります。IIJ Safous Industrial SRAも、この用途の製品です。
標準・ガイドラインと日本語サポートを確認する
IEC 62443は、認証の対象の部を見ます。部品の要件を定める4-2では、FortiGate RuggedのFortiOSがSL4です。Moxa EDR-G9010は、4-2のSL2を取得しています。TXOne Stellarは、開発プロセスの4-1が対象です。
日本語の窓口も、条件の一つになります。Nozomi Guardianの公式サイトは、英語のみです。日本語の情報は、販売パートナー経由になります。FL MGUARDは、Web設定画面が日本語表示に対応します。
【比較表】OTセキュリティの主要製品
製品データとして数値化できる4項目を、評価スコアで横並びにしました。設備保全・多拠点対応・現場での使いやすさ・中小適合の4つを、5段階で評価しています。並びは中小適合の高い順です。価格は2026年時点の公式ページの記載で、価格欄は要点のみ抜粋しました。
順位 | 製品 | 提供元 | 設備保全 | 多拠点対応 | 現場での使いやすさ | 中小適合 | 価格の目安 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | Microsoft Corporation | 4 | 5 | 3 | 4 | OTサイトライセンスは年払いで月額相当。XS(最大100台)10,494円、S(同250台)22,488円、M(同500台)37,481円、L(同1,000台)59,970円、XL(同5,000台)224,887円。センサー用ハードウェアは含まれない | |
2 | NTTドコモビジネス株式会社 | 4 | 4 | 5 | 4 | 公式お知らせ(2025年6月10日)の税抜価格。Type Nはセンサー1台ごとに初期費350,000円、月額90,000円。運用支援オプションは年間1,260,000円から | |
3 | 株式会社PFU | 3 | 5 | 4 | 4 | クラウド版は月額36,000円から(最低利用期間1年)。オンプレミス版はマネージャー300,000円、510センサー225,000円。製品ページに税込・税抜の表記なし | |
4 | TXOne Networks Japan合同会社 | 5 | 4 | 4 | 3 | 価格非公開。Stellar Protectは端末単位・12か月のライセンス。金額は問い合わせ | |
5 | Nozomi Networks Inc. | 4 | 5 | 4 | 3 | 価格非公開。国内販売パートナー経由の見積もり。買い切りとサブスクリプションの両方の案内あり | |
6 | HMSインダストリアルネットワークス株式会社 | 4 | 4 | 5 | 3 | 価格非公開。代理店経由、またはHMSから直接注文 | |
7 | シスコシステムズ合同会社 | 4 | 4 | 4 | 3 | 円建て価格は非公開。エンドポイント数に応じたサブスクリプション。対象の産業用スイッチをNetwork Advantage付きで注文すると、3年間・24エンドポイント分が追加費用なし(対象機種と注文時期に条件あり) | |
8 | Claroty, Inc. | 4 | 4 | 4 | 3 | 価格非公開。販売代理店経由の見積もり | |
9 | フエニックス・コンタクト株式会社 | 4 | 3 | 4 | 3 | 価格は公式で確認できず。国内の営業拠点と特約店経由で販売 | |
10 | OPSWAT JAPAN株式会社 | 4 | 3 | 4 | 3 | 価格非公開。営業担当へ問い合わせ | |
11 | Check Point Software Technologies 株式会社 | 3 | 4 | 3 | 3 | 価格非公開。パートナー経由。型番は機器と1年分のサブスクリプションのパッケージ | |
12 | フォーティネットジャパン合同会社 | 3 | 4 | 3 | 3 | 価格非公開。リセラー経由の見積もり。OT向けIPSはFortiGuardのサブスクリプションで提供 | |
13 | Moxa Japan合同会社 | 3 | 3 | 3 | 3 | 価格非公開。IPS機能は追加ライセンスが必要 | |
14 | MHIパワーエンジニアリング株式会社 | 3 | 2 | 3 | 3 | 価格非公開。問い合わせ | |
15 | Tenable Network Security Japan株式会社 | 5 | 5 | 3 | 2 | 価格非公開。デモの申し込みが窓口 | |
16 | Dragos, Inc. | 4 | 5 | 4 | 2 | 価格非公開。サブスクリプション契約。国内はマクニカへ問い合わせ | |
17 | 株式会社インターネットイニシアティブ | 4 | 5 | 4 | 2 | 公式プレスリリース(2024年9月26日)の税抜価格。月額350,000円から(10ユーザライセンス込み)、初期導入作業費(オプション)300,000円から | |
18 | フォアスカウト・テクノロジーズ株式会社 | 4 | 4 | 4 | 2 | 価格非公開。デモの予約・問い合わせによる見積もり | |
19 | 株式会社カスペルスキー(登記社名: 株式会社Kaspersky Labs Japan) | 4 | 4 | 3 | 2 | 価格非公開。デモ依頼またはパートナーへ問い合わせ | |
20 | パロアルトネットワークス株式会社 | 3 | 4 | 3 | 2 | 価格非公開。パートナー経由。ファイアウォール1台ごとのライセンスとThreat Preventionが前提 |
OTセキュリティの選び方で失敗しないための注意点
製品名や紹介文だけで選ぶと、導入後に役割や条件の食い違いが見つかることがあります。ここでは、よくある4つの失敗を取り上げました。回避策もあわせて確認してください。
監視だけの製品に遮断を期待する
可視化・検知の製品は、通信の遮断までを担わないものが少なくありません。WideAngle OsecTは、検知までを担う製品です。Nozomi Guardianは、遮断を別の仕組みに任せます。TXOne StellarのDiscoverも、検知だけで遮断はしません。
回避策:遮断までを求めるのか、気づくことが目的なのかを先に決めます。遮断が必要なら、境界のファイアウォールや遮断機能のある製品を、組み合わせて検討しましょう。
認証の対象を確認しない
「IEC 62443に対応」とあっても、対象の部は製品ごとに違います。Check Point Rugged Firewallは、公式FAQでIEC 62443非対応です。Ewon Cosy+は、認証ではなく外部機関の評価の証明書です。
Tenable One OT Exposureは、製品の認証取得を公式サイトで確認できません。回避策:認証の部と、対象が製品かメーカーかを、証明書で確認しましょう。
価格と構成の前提を見落とす
本体の価格だけでは、総額が見えない製品があります。Palo Alto Networks OT Device Securityは、NGFWが前提です。PAN-OS 10.2以降と、Threat Preventionのライセンスが必要です。Microsoft Defender for IoTの価格には、センサー機器が含まれません。
Moxa EDR-G9010のIPS機能は、追加ライセンスが必要です。回避策:必要なライセンスと機器、既存環境の条件を一覧にし、各社へ同じ条件で依頼しましょう。
設置条件とデータの扱いを確認しない
設置場所とデータの送り先で、使えない製品が出てきます。Dragos Platformの汎用モデルは、動作温度が0〜40℃です。Azureに接続する構成では、データの行き先に注意します。Microsoft Defender for IoTは、欧州以外の通信が米国東部へ向かいます。
Ewon Cosy+の接続は、クラウドのTalk2mを経由する構成です。回避策:設置場所の温度と、データを外部へ送れるかを、自社の規程で確認しましょう。
まとめ
OTセキュリティの選定は、守る対象を書き出すことから始まります。種類は、監視、境界、端末・USB、一方向、リモート接続の5つの型です。目的・部門・規模のいずれでも、最初に確認したいのは、守る対象と設備への影響です。
方向が定まったら、5つの条件を順に確認します。対象、導入形態、プロトコル、設備への影響、標準とサポートです。よくある失敗は4つです。遮断の期待違い、認証の対象違い、前提の見落とし、設置条件の確認不足でした。
製品の一覧はOTセキュリティのカテゴリページで確認できます。無料で試せる手段は無料で使えるOTセキュリティの記事で整理しています。
OTセキュリティ(工場・制御システム向け)のおすすめ製品
WideAngle OsecT
NTTドコモビジネス株式会社
ミラーポートにつなぐだけの国産SaaS型OT-IDS
Nozomi Guardian
Nozomi Networks Inc.
受動監視で資産とプロセス値の異常を捉える
Microsoft Defender for IoT
Microsoft Corporation
エージェントレスのOT監視
PFU iNetSec SF
株式会社PFU
未許可機器を見える化し遮断する
TXOne Stellar
TXOne Networks Japan合同会社
Windows 2000〜の制御端末を守るOT専用保護
Ewon Cosy+
HMSインダストリアルネットワークス株式会社
機械と遠隔のエンジニアをVPNで結ぶゲートウェイ
OTセキュリティ(工場・制御システム向け)比較表
| ロゴ | 製品名 | ベンダー | 価格モデル | 特徴 | |
|---|---|---|---|---|---|
| WideAngle OsecT | NTTドコモビジネス株式会社 | サブスクリプション | ミラーポートにつなぐだけの国産SaaS型OT-IDS | 詳細を見る | |
| Nozomi Guardian | Nozomi Networks Inc. | 要見積もり | 受動監視で資産とプロセス値の異常を捉える | 詳細を見る | |
| Microsoft Defender for IoT | Microsoft Corporation | サブスクリプション | エージェントレスのOT監視 | 詳細を見る | |
| PFU iNetSec SF | 株式会社PFU | ハイブリッド | 未許可機器を見える化し遮断する | 詳細を見る | |
| TXOne Stellar | TXOne Networks Japan合同会社 | 要見積もり | Windows 2000〜の制御端末を守るOT専用保護 | 詳細を見る | |
| Ewon Cosy+ | HMSインダストリアルネットワークス株式会社 | 要見積もり | 機械と遠隔のエンジニアをVPNで結ぶゲートウェイ | 詳細を見る | |
| Dragos Platform | Dragos, Inc. | 要見積もり | 600以上のOTプロトコルを解析する監視基盤 | 詳細を見る | |
| Tenable One OT Exposure | Tenable Network Security Japan株式会社 | 要見積もり | OT資産と脆弱性を洗い出す | 詳細を見る | |
| Cisco Cyber Vision | シスコシステムズ合同会社 | 要見積もり | 産業用スイッチ内蔵センサーでOT資産を可視化 | 詳細を見る | |
| IIJ Safous Industrial SRA | 株式会社インターネットイニシアティブ | サブスクリプション | 保守の遠隔接続を管理するOT向け | 詳細を見る | |
| Claroty xDome | Claroty, Inc. | 要見積もり | 450以上のプロトコルでOT資産とリスクを把握 | 詳細を見る | |
| Forescout SRA | フォアスカウト・テクノロジーズ株式会社 | 要見積もり | 保守ベンダーの接続を申請から監視まで管理 | 詳細を見る | |
| FL MGUARD 2000/4000シリーズ | フエニックス・コンタクト株式会社 | 要見積もり | 構成を変えずに足せる産業用ルーター | 詳細を見る | |
| MetaDefender Kiosk | OPSWAT JAPAN株式会社 | 要見積もり | USBメモリを持ち込み前に検査・無害化 | 詳細を見る | |
| FortiGate Rugged | フォーティネットジャパン合同会社 | 要見積もり | IEC 62443-4-2 SL4認証の産業用NGFW | 詳細を見る | |
| Kaspersky Industrial CyberSecurity | 株式会社カスペルスキー | 要見積もり | OT監視と端末保護を1つに | 詳細を見る | |
| Check Point Rugged Firewall | Check Point Software Technologies 株式会社 | 要見積もり | SCADAプロトコルを制御する耐環境FW | 詳細を見る | |
| Moxa EDR-G9010シリーズ | Moxa Japan合同会社 | 要見積もり | MELSEC・FINSをDPIで検査する | 詳細を見る | |
| Palo Alto Networks OT Device Security | パロアルトネットワークス株式会社 | 要見積もり | 既存NGFWにOT可視化を足す | 詳細を見る | |
| MHIパワーエンジニアリング OWCD | MHIパワーエンジニアリング株式会社 | 要見積もり | 通信を物理的に片方向に限る | 詳細を見る |
よくある質問
QOTセキュリティは何から決めればよいですか?
最初に、守る対象を制御ネットワークの通信、制御端末、保守ベンダーの接続に分けて書き出します。対象によって、パッシブ監視型、インライン型、端末・USB保護型などの候補が分かれるためです。拠点の数と機器の台数、止められない設備の有無もあわせて整理します。
Qパッシブ監視型とインライン型は、どう選び分けますか?
通信を見て異常に気づきたいなら、通信を足さないパッシブ監視型です。通信を通すか止めるかを決めたいなら、境界に置くインライン型です。パッシブ監視型は通信の遮断までは担わない製品が多く、目的に応じて両者を組み合わせる場合もあります。
QIEC 62443への対応は、どう確認すればよいですか?
IEC 62443は複数の部で構成されるため、どの部の認証かを見ます。部品の要件は4-2、開発プロセスは4-1です。FortiGate RuggedとMoxa EDR-G9010は4-2、TXOne Stellarは4-1が対象です。対象が製品かメーカーかも、証明書で確認しましょう。
QOTセキュリティの価格はどのくらいですか?
公開されている例では、Microsoft Defender for IoTのXS(最大100台)が月額相当10,494円、PFU iNetSec SFのクラウド版が月額36,000円からです。多くの製品は価格が非公開で、販売パートナー経由の見積もりになります。最新の金額は窓口で確認してください。
