【2026年】OTセキュリティの価格・見積もり|ライセンス体系・機器・運用保守の内訳と見積もり依頼のポイントを解説
OTセキュリティの価格と見積もりを、ライセンス体系、センサーなどの機器、導入作業、運用・保守に分けて整理。公式サイトやプレスリリースで確認できた2026年時点の価格だけを使い、構成別の試算例と見積もりの取り方も紹介します。

OTセキュリティの価格や見積もりを調べると、センサーやライセンスの月額が先に目に入ります。しかし実際の導入では、機器、導入作業、運用支援、保守が別に加わる製品があります。契約の単位も、センサー1台、サイト、端末、ユーザーと製品ごとに異なります。
この記事では、公式サイトで価格を確認できた範囲に絞り、費用の内訳を整理します。価格は2026年時点の公開情報で、税の表記は各社のままです。公開されていない金額は書いていません。
製品の価格:公式に円建ての価格を確認できたのは、紹介する20製品のうち4製品です。WideAngle OsecTはセンサー1台あたり月額税抜90,000円、IIJ Safous Industrial SRAは月額税抜350,000円からです。
機器と導入作業の費用:Defender for IoTの価格には、センサー用ハードウェアが含まれません。PFU iNetSec SFのオンプレミス版は、マネージャーとセンサーを別々に購入します。
運用・保守の費用:OsecTのType Nは、開通から5年間の保守が無償です。アラート通知や月次レポートを含む運用支援は、年間税抜1,260,000円からのオプションとなります。
見積もりの取り方:拠点数と対象の機器数、構成を決め、ライセンス・機器・導入作業・運用を分けて依頼します。
多くの製品は価格が公開されておらず、見積もりで総額を確認します。契約の単位と更新の条件をそろえて、複数社の金額を比べましょう。詳しい製品情報はOTセキュリティ(工場・制御システム向け)のカテゴリページにまとめています。
この記事でわかること
OTセキュリティの見積もりに含まれる費用の内訳
OTセキュリティの費用は、導入時にかかるものと、使い続ける間にかかるものに分かれます。見積書を読むときは、この2つを分けて確認すると整理しやすくなります。
区分 | 費用の項目 | 公式で確認できた例 |
|---|---|---|
初期費用 | センサー・マネージャーなどの機器 | PFU iNetSec SFのオンプレミス版は、マネージャー300,000円、510センサー225,000円 |
初期費用 | 導入作業・設定 | IIJ Safous Industrial SRAの初期導入作業費は、オプションで税抜300,000円から |
初期費用 | 初期費(内訳は公式に記載なし) | OsecTのType Nは、センサー1台ごとに税抜350,000円 |
導入後 | ライセンス・利用料 | OsecTは月額税抜90,000円、Defender for IoTはサイトの規模別に月相当10,494円から |
導入後 | 運用支援・監視 | OsecTのセキュリティ運用支援オプションは、1契約あたり年間税抜1,260,000円から |
導入後 | 保守 | OsecTのType Nは開通から5年間が無償保守。PFU iNetSec SFのクラウド版は、故障時のセンサー交換が料金に含まれる |
初期費用は機器と導入作業の合計になる
初期費用の中心は、センサーやゲートウェイなどの機器です。ただし、クラウド型のサービスでは、機器の費用が月額に含まれる場合もあります。見積書の項目で、機器が別建てかどうかを確認しておきましょう。
OsecTは、センサー1台ごとに初期費と月額を分けています。IIJ Safous Industrial SRAでは、導入作業費がオプションの扱いです。どこまでを初期費用に含むかは、製品によって異なります。
導入後の費用はライセンスと運用が中心になる
使い続ける間の費用は、ライセンスや月額の利用料が中心です。OsecTのように、運用の支援を有償のオプションにしている製品もあります。アラートの確認を誰が担うかで、導入後の費用は変わるでしょう。
自社で確認する場合は、担当者の工数が要ります。外部の支援を使うと、年間の費用が加わります。どちらにするかは、見積もりの前に決めておきたい点です。
見落としやすいのは機器の別売と追加ライセンス
本体の価格に表れにくいのが、別売の機器と追加のライセンスです。Defender for IoTの価格には、センサー用のハードウェアが含まれません。Check Point Rugged Firewallでは、電源アダプタが別売です。
Moxa EDR-G9010シリーズは、IPS機能に追加のライセンスが必要です。機能ごとに費用が増える製品もあります。必要な機能を先に洗い出すと、見積もりのずれを防げます。
OTセキュリティ製品の価格(公式で確認できた範囲)
公式サイトやプレスリリースに価格を載せている4製品を、表にまとめました。金額は各社が示す税の表記のままです。2026年時点の情報で、構成やオプションで変わります。
製品 | 料金の単位 | 価格(2026年時点) | 別売・備考 |
|---|---|---|---|
WideAngle OsecT Type N | センサー1台ごと | 初期費 税抜350,000円(税込385,000円)、月額 税抜90,000円(税込99,000円) | 開通から5年間の無償保守 |
WideAngle OsecT Type D | センサー1台ごと | 初期費 税抜250,000円(税込275,000円)、月額 税抜90,000円(税込99,000円) | 無償保守は2028年3月まで |
WideAngle OsecT 運用支援オプション | 1契約あたり | 年間 税抜1,260,000円(税込1,386,000円)から | アラート通知、問合せ対応、月次レポート |
Microsoft Defender for IoT OTサイトライセンス XS | サイトごと(100台まで) | 月相当10,494円(年払い) | センサー用ハードウェアは含まれない |
Microsoft Defender for IoT OTサイトライセンス S | サイトごと(250台まで) | 月相当22,488円(年払い) | 年間サブスクリプション(自動更新) |
Microsoft Defender for IoT OTサイトライセンス M | サイトごと(500台まで) | 月相当37,481円(年払い) | 同上 |
Microsoft Defender for IoT OTサイトライセンス L | サイトごと(1,000台まで) | 月相当59,970円(年払い) | 同上 |
Microsoft Defender for IoT OTサイトライセンス XL | サイトごと(5,000台まで) | 月相当224,887円(年払い) | 5,000台を超える場合は営業担当へ |
月額(10ユーザライセンスを含む) | 月額 税抜350,000円から | 初期導入作業費(オプション)は税抜300,000円から | |
PFU iNetSec SF クラウド版 | マネージャー1つ+センサー | マネージャー月25,000円(年300,000円)、510センサー月11,000円(年132,000円) | 最低利用期間は1年 |
PFU iNetSec SF オンプレミス版 | 買い切り | マネージャー300,000円、510センサー225,000円、ラックマウントキット44,000円 | 追加セグメントライセンスは44,000円から |
PFU iNetSec SF 遮断ソフトウェア | セグメント数ごと(年間) | 1セグメント 税抜25,000円、10セグメント 税抜200,000円、50セグメント 税抜800,000円、100セグメント 税抜1,250,000円 | マネージャーの購入が別途必要 |
月額で公開する製品は台数や規模で金額が変わる
OsecTは、センサー1台ごとに月額税抜90,000円です。Defender for IoTは、サイトの機器台数で5段階に分かれます。月相当の金額は、10,494円から224,887円までです。
同じ月額でも、数える単位は異なります。OsecTは台数、Defender for IoTは拠点の規模が基準です。IIJの製品は、10ユーザライセンスを含む月額税抜350,000円からです。
PFU iNetSec SFはマネージャーとセンサーを分けて買う
iNetSec SFは、マネージャーとセンサーで構成されます。マネージャーはシステムに1つ必要です。オンプレミス版は、マネージャー300,000円と510センサー225,000円を購入します。
クラウド版は、同じ構成を利用ライセンスで契約します。月額に換算すると36,000円からで、最低利用期間は1年です。センサーの初期設定と、故障時の交換が料金に含まれる点が特徴です。
価格が公開されていない製品は見積もりで確認する
紹介する20製品のうち、公式に円建ての価格を確認できたのは4製品です。残りの16製品は、公式に価格の記載がなく、見積もりが前提となります。
Cisco Cyber VisionやNozomi Guardianも、この16製品に含まれます。公開されている価格は、見積もりの水準を知る手がかりとして使いましょう。
ライセンス体系と課金単位
OTセキュリティは、何を単位に数えるかで総額が変わります。ここでは、公式に確認できた課金単位と契約期間を整理しました。金額は前の章の表にまとめています。
数える単位は製品によって異なる
OsecTはセンサー1台ごと、Defender for IoTはサイトごとに料金を設定しています。Cisco Cyber Visionは、監視するエンドポイントの数に応じたサブスクリプションです。
TXOne Stellarの保護機能は端末単位です。Palo Alto Networksの製品は、ファイアウォール1台ごとにライセンスが要ります。どの数が増えると費用が増えるかを把握しておきます。
契約期間と更新の条件を確認する
Defender for IoTは年間サブスクリプションで、自動更新されます。Cisco Cyber Visionは、期間を1・3・5・7年から選びます。階層は、EssentialsとAdvantageの2つです。
TXOne Stellarの保護機能は、12か月のライセンスです。探索機能のStellar Discoverは、固定価格で6か月の契約となります。更新のたびに費用が生じるため、年数を掛けた総額で比べましょう。
機能ごとの追加ライセンスと買い切りの選択
Moxa EDR-G9010シリーズのIPS機能は、追加のライセンスが必要です。FortiGate Ruggedは、IPSシグネチャなどをFortiGuardで提供します。契約はサブスクリプションです。
Palo Alto Networksの製品は、Threat Preventionも必要です。Nozomi Guardianには、買い切りとサブスクリプションがあります。国内の販売パートナーによる案内です。買い切りでは、年間サポートが別です。
対象スイッチの購入に付くライセンスの枠がある
Cisco Cyber Visionには、条件付きで追加費用なしのライセンスが付く場合があります。対象は、Cisco IE3500などの産業用スイッチです。Network Advantageライセンス付きでの注文が条件となります。
付くのは、3年間・24エンドポイントのAdvantageライセンスです。追加のエンドポイントは別に購入します。対象の型番と注文時期は、公式の案内で確認しましょう。
機器・導入作業・運用保守の費用
ライセンスの金額に表れにくいのが、機器と導入作業、運用、保守の費用です。公式に金額を確認できたものは限られるため、確認できない項目は見積もりで補う前提で考えます。
センサーなどの機器は別に必要になる場合がある
Defender for IoTの価格に、センサー用のハードウェアは含まれません。PFUのオンプレミス版では、510センサーが225,000円です。ラック搭載用のキットは44,000円となります。
PFUのクラウド版は、センサーの利用料に交換の費用が含まれます。Check Pointの製品は、機器と1年分のサブスクリプションのパッケージです。電源アダプタは別売となります。
導入作業の費用は金額が公開されている例が少ない
導入作業の費用を単独で公開しているのは、IIJ Safous Industrial SRAです。初期導入作業費はオプションで、税抜300,000円からとなっています。
OsecTは初期費を設けていますが、内訳は公式に載っていません。その他の製品も、導入作業の金額は不明です。設置や設定、既存のネットワークとの接続を誰が行うかで、見積もりの範囲が変わります。依頼の段階で、作業の範囲を確認しておきましょう。
運用と保守は無償期間と有償オプションに分かれる
OsecTのType Nは、開通から5年間が無償保守です。Type Dの無償保守は、2028年3月までとなっています。保守期間の終わりは、新たな費用が生じる時期の目安です。
運用を外部に任せる場合は、OsecTの運用支援オプションを使います。1契約あたり年間税抜1,260,000円からです。アラート通知と問合せ対応、月次レポートが含まれます。
製品タイプ別の価格帯と費用の考え方
OTセキュリティの製品は、守る対象によってタイプが分かれます。価格を公開している製品は一部のタイプに偏っており、公開のないタイプは見積もりで確認します。
タイプ | 主な製品例 | 価格帯(2026年時点) | 費用が増えやすい点 |
|---|---|---|---|
可視化・検知(パッシブ監視) | WideAngle OsecT、Microsoft Defender for IoT、Cisco Cyber Vision、Nozomi Guardian | OsecTはセンサー1台あたり月額税抜90,000円、Defender for IoTはサイトごとに月相当10,494円から。他は公式に価格表示なし | センサーの台数、監視する拠点(サイト)の数、運用支援 |
不正接続の防止 | クラウド版は月額36,000円から、オンプレミス版はマネージャー300,000円と510センサー225,000円 | センサーの台数、管理するセグメントの数 | |
産業用ファイアウォール・IPS | FortiGate Rugged、Moxa EDR-G9010シリーズ、FL MGUARD 2000/4000シリーズ、Check Point Rugged Firewall | 公式に価格表示なし | 機器の台数、IPSなどの追加ライセンス、サブスクリプションの更新 |
端末・USBメモリの保護 | 公式に価格表示なし | 端末の数、12か月のライセンスの更新 | |
リモートアクセスの管理 | IIJ Safous Industrial SRAは月額税抜350,000円から。他は公式に価格表示なし | ユーザー数、工場(拠点)ごとのアクセスポイント | |
一方向ゲートウェイ | 公式に価格表示なし | 境界の数、設置の作業 |
可視化・検知型は台数と拠点の数で増える
通信を監視して資産を把握する製品は、センサーの台数やサイトの数で費用が変わります。OsecTはセンサー1台ごとの料金なので、拠点が増えるたびに初期費と月額が加わる点に注意が必要です。
Defender for IoTは、サイトの機器台数で段階が分かれます。台数の少ない拠点が多い場合は、小さい段階を拠点の数だけ契約する形です。拠点ごとの機器数を先に数えておきましょう。
境界を守る機器は台数と追加ライセンスで増える
産業用ファイアウォールは、設置する機器の台数が費用の土台です。公式に価格の記載があるものはなく、販売パートナーやリセラーを通じた見積もりになります。
IPSなどの機能は、追加のライセンスやサブスクリプションで提供される製品があります。機器の価格だけでなく、更新時に必要なライセンスの費用も、見積もりに含めてもらいましょう。
端末保護とリモートアクセスは数と契約期間が基準になる
端末を守るTXOne Stellarでは、端末の数と12か月の契約が費用の軸となります。OPSWATの製品は、公式に価格の記載がなく、問い合わせによる見積もりが前提です。
リモートアクセスを管理する製品は、ユーザーや拠点の数が費用の基準です。IIJの製品は、10ユーザライセンスを含む月額が公開されている点が目を引きます。
導入費用の試算例
公式の価格が確認できた製品だけで、構成ごとの金額を計算してみます。税の表記は各社のままで、異なる表記は合算していません。実際の購入では、台数や条件で変わります。
構成 | 内訳 | 合計 |
|---|---|---|
1拠点にセンサー1台を置く(1年目) | WideAngle OsecT Type N 初期費 税抜350,000円+月額 税抜90,000円×12か月 | 税抜1,430,000円(税込1,573,000円) |
1拠点にセンサー1台を置く(5年間) | WideAngle OsecT Type N 初期費 税抜350,000円+月額 税抜90,000円×60か月 | 税抜5,750,000円(税込6,325,000円) |
2拠点にセンサーを各1台置き、運用支援を付ける(1年目) | WideAngle OsecT Type N (初期費 税抜350,000円+月額 税抜90,000円×12か月)×2台+運用支援 税抜1,260,000円から | 税抜4,120,000円から(税込4,532,000円から) |
機器数500台以下の1サイト(1年) | Microsoft Defender for IoT OTサイトライセンス M 月相当37,481円×12か月 | 449,772円 |
機器数250台以下のサイトが3拠点(1年) | Microsoft Defender for IoT OTサイトライセンス S 月相当22,488円×12か月×3サイト | 809,568円 |
1拠点の不正接続防止(クラウド版、1年) | PFU iNetSec SF マネージャー年300,000円+510センサー年132,000円 | 432,000円 |
1拠点の不正接続防止(オンプレミス版) | PFU iNetSec SF マネージャー300,000円+510センサー225,000円+ラックマウントキット44,000円 | 569,000円 |
保守ベンダーのリモートアクセス(1年) | IIJ Safous Industrial SRA 月額 税抜350,000円×12か月+初期導入作業費 税抜300,000円 | 税抜4,500,000円から |
OsecTは台数と年数を掛けて合計を出す
OsecTのType Nを1拠点に1台置くと、1年目は税抜1,430,000円です。初期費と、月額12か月分の合計です。5年間では税抜5,750,000円で、無償保守が付きます。
2拠点にセンサーを置くと、1年目は税抜2,860,000円です。運用支援オプションを1契約加えると、税抜4,120,000円からになります。拠点数に応じて、金額が増える構成です。
Defender for IoTは拠点の規模で段階を選ぶ
機器が500台以下の1サイトならMで、月相当37,481円を12か月分で449,772円です。250台以下の小さな拠点が3つなら、Sを3サイト分で809,568円となります。
いずれも税の表記がなく、センサー用のハードウェアは含みません。機器の費用は、別に見込む必要があります。Microsoftの価格ページは、月相当の金額を年払いする契約と案内しています。
不正接続の防止は買い切りか年間契約かを選ぶ
iNetSec SFを1センサーで使う場合、クラウド版は1年で432,000円です。オンプレミス版は、マネージャーとセンサー、ラックマウントキットで569,000円となります。
オンプレミス版は、年間サポートや追加のライセンスを含まない金額です。クラウド版は1年ごとの契約で、最低利用期間が1年です。何年使うかによって、どちらが合うかが変わります。
合計に含まれないものを書き出す
試算の合計には、センサー用の機器や設置、設定の作業が入っていません。既存のネットワークの変更や予備機の費用も、対象外です。運用支援を除く保守や、教育の費用も入れていません。
これらは公式に金額が載っていないものが大半です。試算は予算の下限を知る目安にとどめ、実際の構成は見積もりで確かめましょう。値引きや為替は、計算に入れていません。
OTセキュリティの見積もり依頼のポイント
OTセキュリティは構成が価格を左右するため、条件をそろえて依頼することが重要です。条件がばらばらだと、複数社の金額を並べて比べられません。
依頼前に決める3つのこと
監視や保護の対象となる拠点の数、対象の機器や端末の数、構成の3つを先に決めましょう。構成は、通信を監視するのか、境界で遮断するのか、リモート接続を管理するのかです。
クラウドへのデータ送信を認めるかも、あらかじめ整理します。この点が決まっていないと、各社が異なる前提で構成を組むため、金額を比較できません。
内訳を分けて出してもらう
見積書は、ライセンス、センサーなどの機器、導入作業、運用支援、保守に分けて出してもらいます。一式でまとめられると、どこで金額が増えたのか分かりません。
分けてもらえば、運用は自社で行う、保守は無償期間のうちは付けないといった調整ができます。契約期間と更新時の費用も、あわせて確認します。
拠点を増やしたときの費用を確認する
センサーやライセンスを数で数える製品は、拠点が増えると費用も増えます。将来の増設を想定し、2拠点目以降の単価や、追加時の初期費を確認しておきましょう。
実際の工場で試せるかも、見積もりの段階で確認します。無償で試せる範囲は、無料で使えるOTセキュリティの記事で整理しています。購入前に試せるかどうかも、見積もりと合わせて確かめましょう。
相見積もりで揃える条件
複数社に見積もりを依頼するときは、構成・数量・提供形態・保守の範囲を同じ条件にそろえます。条件が違うと、金額の差の理由が分かりません。
OTセキュリティの主要製品と費用面での位置づけ
価格は構成で変わるため、金額だけで製品を比べることはできません。編集部では各製品を、中堅・中小製造業との相性など4つの軸で5段階評価しています。費用の観点では、中小相性の評価が手がかりになります。
製品 | 中堅/中小との相性 | 価格の公開状況 |
|---|---|---|
4 | センサー1台ごとの初期費と月額を公開(税抜・税込を併記) | |
4 | サイト規模別の月相当価格を公開 | |
4 | 製品ページで公開(遮断ソフトウェアは税抜) | |
2 | 提供開始のプレスリリースで公開(税抜) | |
3 | 円建ての価格は公開なし。条件付きで無償のライセンスあり | |
3 | 公式に価格表示なし(リセラー経由の見積もり) | |
3 | 公式に価格表示なし(国内の販売パートナー経由) | |
3 | 公式に価格表示なし(問い合わせ) | |
3 | 公式に価格表示なし(見積り依頼) | |
3 | 公式に確認できず(営業拠点・特約店経由) | |
3 | 公式に価格表示なし(パートナー経由) | |
3 | 公式に価格表示なし(営業担当へ問い合わせ) | |
3 | 公式に価格表示なし(代理店またはHMSへ注文) | |
3 | 公式に価格表示なし(販売代理店経由) | |
3 | 公式に価格表示なし(問い合わせ) | |
2 | 公式に価格表示なし(国内はマクニカへ問い合わせ) | |
2 | 公式に価格表示なし(デモ依頼・パートナー) | |
2 | 公式に価格表示なし(販売パートナー経由) | |
2 | 公式に価格表示なし(デモ申し込みが窓口) | |
2 | 公式に価格表示なし(デモ予約・問い合わせ) |
小さく始めるなら価格を公開している製品から探す
中小相性が4の製品は、OsecT、Defender for IoT、iNetSec SFの3つです。いずれも円建ての価格を公開しており、拠点や台数に合わせて構成を試算できます。
見える化から始めたい場合は、まず公開価格で概算を出せる製品が候補になります。ただし、評価は費用の見通しやすさも含むため、性能の優劣を示すものではありません。
見積もりを前提にする製品が多い
Dragos Platformなど5製品は、中小相性が2です。製品が劣るという意味ではなく、公式に価格がなく、構成を見積もりで固める必要があります。
IIJの製品も2ですが、月額は公開されています。10ユーザライセンスを含む税抜350,000円からで、他の公開価格の製品より高い水準です。
評価と総額の関係
評価が高い製品が安いとは限りません。ただし、中小相性が高い製品は、少ない台数や拠点から成立する構成を選びやすい傾向があります。
各製品の評価理由は、各製品のページで確認できます。価格を公開していない製品は、見積もりで総額を確かめましょう。カテゴリの全体像は、OTセキュリティ(工場・制御システム向け)のページにあります。
まとめ|OTセキュリティの価格と見積もりの見極め方
公式に価格を確認できた範囲では、OsecTがセンサー1台あたり月額税抜90,000円です。IIJの製品は、月額税抜350,000円からとなります。20製品のうち、価格を公開しているのは4つです。
総額は、機器、導入作業、運用支援、保守で変わります。数える単位と契約期間も、製品ごとに異なります。拠点数と機器数、構成を決め、導入時の費用と年間の費用を分けて比べましょう。
製品の候補は、OTセキュリティ(工場・制御システム向け)で確認できます。無償で試せる範囲は、無料で使えるOTセキュリティの記事をご覧ください。
OTセキュリティ(工場・制御システム向け)のおすすめ製品
WideAngle OsecT
NTTドコモビジネス株式会社
ミラーポートにつなぐだけの国産SaaS型OT-IDS
Nozomi Guardian
Nozomi Networks Inc.
受動監視で資産とプロセス値の異常を捉える
Microsoft Defender for IoT
Microsoft Corporation
エージェントレスのOT監視
PFU iNetSec SF
株式会社PFU
未許可機器を見える化し遮断する
TXOne Stellar
TXOne Networks Japan合同会社
Windows 2000〜の制御端末を守るOT専用保護
Ewon Cosy+
HMSインダストリアルネットワークス株式会社
機械と遠隔のエンジニアをVPNで結ぶゲートウェイ
OTセキュリティ(工場・制御システム向け)比較表
| ロゴ | 製品名 | ベンダー | 価格モデル | 特徴 | |
|---|---|---|---|---|---|
| WideAngle OsecT | NTTドコモビジネス株式会社 | サブスクリプション | ミラーポートにつなぐだけの国産SaaS型OT-IDS | 詳細を見る | |
| Nozomi Guardian | Nozomi Networks Inc. | 要見積もり | 受動監視で資産とプロセス値の異常を捉える | 詳細を見る | |
| Microsoft Defender for IoT | Microsoft Corporation | サブスクリプション | エージェントレスのOT監視 | 詳細を見る | |
| PFU iNetSec SF | 株式会社PFU | ハイブリッド | 未許可機器を見える化し遮断する | 詳細を見る | |
| TXOne Stellar | TXOne Networks Japan合同会社 | 要見積もり | Windows 2000〜の制御端末を守るOT専用保護 | 詳細を見る | |
| Ewon Cosy+ | HMSインダストリアルネットワークス株式会社 | 要見積もり | 機械と遠隔のエンジニアをVPNで結ぶゲートウェイ | 詳細を見る | |
| Dragos Platform | Dragos, Inc. | 要見積もり | 600以上のOTプロトコルを解析する監視基盤 | 詳細を見る | |
| Cisco Cyber Vision | シスコシステムズ合同会社 | 要見積もり | 産業用スイッチ内蔵センサーでOT資産を可視化 | 詳細を見る | |
| Tenable One OT Exposure | Tenable Network Security Japan株式会社 | 要見積もり | OT資産と脆弱性を洗い出す | 詳細を見る | |
| IIJ Safous Industrial SRA | 株式会社インターネットイニシアティブ | サブスクリプション | 保守の遠隔接続を管理するOT向け | 詳細を見る | |
| Claroty xDome | Claroty, Inc. | 要見積もり | 450以上のプロトコルでOT資産とリスクを把握 | 詳細を見る | |
| Forescout SRA | フォアスカウト・テクノロジーズ株式会社 | 要見積もり | 保守ベンダーの接続を申請から監視まで管理 | 詳細を見る | |
| MetaDefender Kiosk | OPSWAT JAPAN株式会社 | 要見積もり | USBメモリを持ち込み前に検査・無害化 | 詳細を見る | |
| FL MGUARD 2000/4000シリーズ | フエニックス・コンタクト株式会社 | 要見積もり | 構成を変えずに足せる産業用ルーター | 詳細を見る | |
| FortiGate Rugged | フォーティネットジャパン合同会社 | 要見積もり | IEC 62443-4-2 SL4認証の産業用NGFW | 詳細を見る | |
| Kaspersky Industrial CyberSecurity | 株式会社カスペルスキー | 要見積もり | OT監視と端末保護を1つに | 詳細を見る | |
| Check Point Rugged Firewall | Check Point Software Technologies 株式会社 | 要見積もり | SCADAプロトコルを制御する耐環境FW | 詳細を見る | |
| Moxa EDR-G9010シリーズ | Moxa Japan合同会社 | 要見積もり | MELSEC・FINSをDPIで検査する | 詳細を見る | |
| Palo Alto Networks OT Device Security | パロアルトネットワークス株式会社 | 要見積もり | 既存NGFWにOT可視化を足す | 詳細を見る | |
| MHIパワーエンジニアリング OWCD | MHIパワーエンジニアリング株式会社 | 要見積もり | 通信を物理的に片方向に限る | 詳細を見る |
よくある質問
QOTセキュリティの本体価格はいくらくらいですか?
公式に価格を確認できた範囲では、WideAngle OsecTがセンサー1台あたり月額税抜90,000円、Defender for IoTがサイトごとに月相当10,494円から、IIJ Safous Industrial SRAが月額税抜350,000円からです(2026年時点)。他の製品は見積もりで確認します。
Qライセンス以外にどんな費用がかかりますか?
センサーなどの機器、導入作業、運用支援、保守が別に加わる製品があります。Defender for IoTの価格にはセンサー用ハードウェアが含まれず、OsecTの運用支援は年間税抜1,260,000円からです。見積もりでは、これらを分けて出してもらうと総額を把握しやすくなります。
Qライセンスは何を単位に数えますか?
製品によって異なります。OsecTはセンサー1台ごと、Defender for IoTはサイトごと、Cisco Cyber Visionは監視するエンドポイントの数、TXOne Stellarは端末単位です。契約期間も12か月や1・3・5・7年などと分かれるため、年数を掛けた総額で比べましょう。
Q見積もりを依頼するとき何を伝え、価格が公開されていない製品はどう比較すればよいですか?
拠点の数、対象の機器や端末の数、構成を同じ条件にして、各社に見積もりを依頼します。内訳をライセンス、機器、導入作業、運用支援、保守に分けてもらうと、金額の差の理由を比較できます。契約期間と更新時の費用も、あわせて確認しましょう。複数社に依頼するときは、構成・数量・提供形態・保守の範囲をそろえます。
