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比較#M2Mルーター#製品比較#LTE

おすすめのM2Mルーターを比較!基礎知識やできること、選び方までをわかりやすく解説!

M2Mルーターの主要20製品を、対応回線とキャリア、VPNとセキュリティ、通信の安定性、遠隔管理、設置環境の5つの比較項目で整理。価格の公開状況と費用の内訳、企業の特徴別の選定ポイントまで解説します。

製造業のシステム選定担当者ITトレンド編集部
おすすめのM2Mルーターを比較!基礎知識やできること、選び方までをわかりやすく解説!

M2Mルーターは、工場の設備や制御盤、遠隔地の機器をLTEや5Gなどのモバイル回線でネットワークにつなぐ産業用の通信ルーターです。通信が切れたときの自動復旧や、閉域網・VPNでの安全な接続、離れた場所からの設定変更や監視といった機能を備えます。この記事では、製品ページのある主要20製品を同じ評価軸で並べました。基礎知識から選び方、費用の考え方までを整理します。

納入した機械のPLCへ遠隔から保守の経路を作るなら:HMS Ewon Cosy+ 4G JPが候補

異なるキャリアのSIMで回線を二重化するなら:サン電子 SE220やサン電子 Rooster DRX5510が候補

多数の拠点をVPNで閉域接続するなら:センチュリー・システムズ FutureNet NXR-G120シリーズやシスコ Catalyst IR1101が候補

価格を公開した製品で手頃に始めるなら:アイオーデータ UD-LT2が候補

屋外のカメラや機器にPoE給電と通信をまとめるなら:アムニモ IoTルーター AR20やセンチュリー・システムズ FutureNet NXR-G060シリーズが候補

無人の設備を止まりにくい回線でつなぐなら:ライブロックテクノロジーズ Coral EdgeやMI AirREALが候補

シリアル出力の既設機器をLTEでつなぐなら:サン電子 AX220やRobustel R1520が候補

M2Mルーターは、つなぎたい機器の種類と回線、遠隔から何をするかを先に決めると比べやすくなります。基礎から知りたい方はM2Mルーターとはの記事、製品全体はM2Mルーターのカテゴリページもご覧ください。


この記事でわかること

01

M2Mルーターの基礎知識

M2Mルーターは、機器どうしの常時接続を前提にした産業用の通信ルーターです。まず、役割と備わる機能、似た機器との違いを押さえましょう。ここを整理すると、製品ごとの違いを読み取りやすくなります。

設備をモバイル回線でつなぐ役割

M2Mルーターは、有線LANを引けない場所の設備や遠隔地の制御盤を、LTEや5Gにつなぐ装置です。スマートフォン向けとは異なり、無人の設備を常時つなぎ続ける用途を想定しています。

使い道は、遠隔地の設備の保守用回線や、PLCやSCADAとの閉域網・VPN接続などです。有線回線が切れたときのバックアップ回線としても使われます。

自動復旧・VPN・遠隔管理の機能

通信が止まったときに自ら再起動や再接続を行う機能は、無人の設備では重要です。ウォッチドッグや死活監視、SIMの自動切り替えなど、製品によって仕組みが異なります。

VPNは、設備とセンターを安全につなぐ機能です。IPsecのほかOpenVPNやWireGuardなどの対応が分かれます。離れた場所から設定や監視を行う管理サービスの有無も、運用の手間を左右します。

IoTゲートウェイとの違い

M2Mルーターの役割は、回線をつないで通信を安全に届けることです。設備のデータを集めて通信方式を変換する装置は、IoTゲートウェイという別の分類になります。

ただし、RS-232Cの機器をLTEにつなげるシリアルポート付きの製品もあります。データの変換や収集まで求めるかを、先に整理しておくと選びやすいでしょう。

編集部メモ:M2Mルーターは、回線やキャリア、VPNの方式との相性で、使えるかどうかが変わります。機能の数よりも、自社の設備と契約したい回線で動くかを先に確認してください。


02

M2Mルーターの基本的な選び方

M2Mルーターを選ぶ際には、使う回線とキャリアに対応しているかを最初に確認することが重要です。回線が合わない製品は、他の機能が充実していても使えません。次の4つの観点で整理しましょう。

対応する回線とキャリアを確認する

LTEのみの製品もあれば、5GやLTE Cat.M1、NB-IoTに対応する製品もあります。通信速度の上限は回線の種類で大きく変わるため、送るデータの量に合わせましょう。

対応キャリアも製品ごとに異なります。ドコモとKDDIが中心の製品もあれば、国内4キャリアとMVNOに対応する製品もあります。使いたいSIMが動作確認の対象か、公式情報で確かめましょう。

VPNの方式とセキュリティ機能を確認する

VPNは、IPsecのみの製品と、OpenVPNやWireGuardまで備える製品に分かれます。収容できる拠点数にも上限があるため、つなぎたい拠点の数と照らして確認しましょう。

セキュリティでは、IPAの評価制度であるJC-STARの適合ラベルが判断材料です。OTプロトコルを見分けるファイアウォールを内蔵した製品もあります。

通信の安定性と自動復旧の仕組みを見る

無人の設備では、通信が止まったときに人が駆けつけずに復旧できるかが重要です。ハードウェアウォッチドッグや定期リセット、死活監視による自動再接続の有無を確かめます。

SIM2枚による回線の二重化や、固定回線とモバイル回線の切り替えも比べる点です。ただし、SIMの二重化に対応しない製品もあるため、必要な冗長化の形を決めておきます。

設置環境と遠隔管理を確認する

制御盤の中に置くなら、動作温度と電源、DINレール取付の可否が確認点です。屋外なら、IP65などの防水防塵の筐体やPoE給電の有無が判断材料になります。

複数台を運用するなら、遠隔での設定変更や更新ができる管理サービスの有無が重要です。台数が増える前に確認しておくと安心でしょう。


03

M2Mルーターの比較項目

製品を並べるときは、同じ物差しを当てる必要があります。M2Mルーターで見る項目は次の5つです。互いに関連するので、まず表で全体像をつかみましょう。

比較項目

見るべきポイント

対応回線とキャリア

LTE・5G・LTE-M・NB-IoTのどれに対応するか。国内キャリアの対応範囲と、MVNOのSIMが使えるか

VPN・閉域網接続とセキュリティ機能

VPNの方式と収容できる拠点数。ファイアウォールの機能と、JC-STARなどの適合ラベルの取得状況

死活監視・自動再接続などの通信の安定性

ウォッチドッグや自動再起動の仕組み。SIMの二重化や、固定回線との切り替えができるか

遠隔からの設定・監視

複数台をまとめて監視・更新できる管理サービスがあるか。クラウド経由で遠隔保守ができるか

動作温度・電源・取付方法などの設置環境

動作温度の範囲、電源の方式、DINレール取付の可否、防水防塵やPoE給電の有無

対応回線とキャリア

設備から送るデータの量で、必要な回線の種類が変わります。映像や大きなファイルには5Gが候補です。少量のデータなら、LTE Cat.M1やNB-IoTも選択肢になります。

キャリアの対応範囲は、製品によって異なります。公式に「対応予定」とされているキャリアは、現時点では使えない場合があるため、表記を確かめましょう。

VPN・閉域網接続とセキュリティ機能

VPNは、設備とセンター側の機器を安全につなぐための項目です。対応する方式と、同時に張れる拠点の数が製品ごとに異なります。百を超える拠点を収容する製品もある点に注意が必要です。

セキュリティ機能では、ファイアウォールの機能や、起動時の改ざんを防ぐ仕組みを比べます。JC-STARの適合ラベルも、判断材料の一つです。

通信の安定性

通信断からの自動復旧の仕組みを比べる項目です。1秒ごとに確認するウォッチドッグを持つ製品や、サブCPUでメインCPUを監視する製品があります。

回線の冗長化も比較の対象です。SIM2枚の自動切り替えを備える製品もあれば、SIMを1枚しか使えない製品もあります。固定回線のバックアップに使うなら、その切り替えへの対応も確かめましょう。

遠隔からの設定・監視

設置後の運用を支える機能を比べる項目です。複数台の死活監視やファームウェア更新、ログ取得を遠隔からまとめて行える仕組みを持つ製品があります。

納入した機械の遠隔保守では、クラウド経由で外向きの接続だけでPLCにつなげる仕組みもあります。拠点のファイアウォールの設定を大きく変えずに済む点が違いです。

動作温度・電源・取付方法などの設置環境

設置場所に耐えられるかを見る項目です。-20℃から動作する製品が多い一方、-40℃から動作する製品もあります。給電の条件で上限が変わる例もある点に注意が必要です。

電源はACアダプタ給電の製品と、DC電源に対応する製品に分かれます。DINレール取付が標準か別売かも確認点です。屋外で使うなら、防水防塵の筐体かどうかも見ておきます。


04

自社に合ったM2Mルーターの選定ポイント

比較項目のどこに重点を置くかは、自社の状況で変わります。企業の特徴ごとに、確認する順番を整理しました。自社に近いものから読んでください。

出荷した装置を遠隔から保守したい装置メーカー

納入した機械のPLCやHMIへ、離れた場所からつないで保守したい企業です。クラウド経由で外向きの接続だけで遠隔保守の経路を作れる製品が候補になります。

顧客の工場のファイアウォールを大きく変えずに済むかが確認点です。シリアル機器を直接つなぐ場合は、シリアルポートの有無も製品ごとに確かめます。

多数の拠点をVPNで閉域接続したい企業

複数の工場や拠点の設備を、閉域網やVPNでつなぎたい企業です。収容できる拠点数が多く、センター側の機器と組み合わせやすい製品が候補になります。

SD-WANで集中管理できる製品もありますが、ライセンスやアカウントの手続きが必要な場合があります。ネットワークの専任担当者がいるかも、選ぶ前に確認しましょう。

専任担当が少なく、手頃に始めたい企業

ネットワークの専任担当者がいない企業や、1台ずつ導入したい企業です。本体価格を公開する製品なら、問い合わせの前に導入費の見当をつけられます。

その場合も、SIMの回線契約や取付部品の費用は別に必要です。キャリアの冗長化が要るかどうかで、候補になる製品が変わります。

無人の設備や屋外に設置する企業

無人の設備や屋外のカメラに通信を用意する企業です。障害時に自ら再起動や再接続を行う製品が候補になります。IP65の防水防塵筐体にPoE給電を備える製品もあります。

屋外では、動作温度と電源の条件が重要です。PoE給電の出力で動作温度の上限が下がる製品もあるため、条件を仕様書で確かめましょう。

盤内の既設機器をまとめてつなぎたい企業

制御盤の中のシリアル機器や接点信号を、LTE回線につなぎたい企業です。シリアルポートや接点入出力を備える製品が候補になります。

1台で多数の機器を有線LANでつなぐなら、LANのポート数も確認点です。ポートが1つの製品は、別途スイッチが必要になります。


05

M2Mルーターの費用相場

M2Mルーターの費用は、対応回線や筐体、ポート数、付属品の構成で変わります。製品ページのある20製品のうち、円建ての本体価格を公式サイトで公開しているのは1製品です。残りの19製品は、オープンプライスか、問い合わせでの確認が必要です。

費用の内訳

費用を左右する要因

公開されている目安(2026年時点)

ルーター本体

対応回線(LTE・5G・Cat.M1)、SIMの枚数、LANやシリアルのポート数、屋外対応の筐体か

40,260円(税抜36,600円)を公式サイトで公開する製品が1製品ある。ほかは公開なし

取付・電源部品

DINレール取付のアダプターや金具、アンテナ、ACアダプタ、ポール用金具

別売とする製品が複数ある。金額は公開なし

回線契約(SIM)

キャリアと通信量のプラン、SIMを自前で調達するか、販売店経由か

SIMの契約は本体と別とする製品がある。金額は公開なし

ライセンス・管理サービス

ネットワーク機器のライセンスや、アカウントの登録が必要か

ライセンスとアカウントを要する製品がある。金額は公開なし

設定・VPN設計

VPNの設計、拠点数、設定を外部に依頼する費用

公開なし

本体のほかに、取付部品やSIMの回線契約、ライセンスを足すと、総額は表の数字より大きくなります。構成を決めて見積もりを取る際は、M2Mルーターの費用相場の記事も参考にしてください。


06

【比較表】M2Mルーターのランキング

製品データとして数値化できる4項目を、製造業適合性スコアで横並びにしました。設備保全・多拠点対応・現場での使いやすさ・中小適合の4つを、5段階で評価しています。並びは中小適合の高い順で、同点は残りの評価軸の順に比べました。

順位

製品

提供元

設備保全

多拠点対応

現場での使いやすさ

中小適合

価格の目安

1

アイオーデータ UD-LT2

株式会社アイオーデータ

3

3

3

5

公式製品ページの記載で40,260円(税抜36,600円、2026年4月1日に価格改定)。DINレール取付アダプターUD-DINは別売

2

サン電子 AX220

サン電子株式会社

4

3

3

4

公式サイトに価格の掲載なし(オープンプライス)

3

Teltonika RUT241

テルトニカジャパン合同会社

3

4

4

4

公式サイトに価格の掲載なし。国内の認定販売パートナー経由で購入(要問い合わせ)

4

富士ソフト +F FS010M

富士ソフト株式会社

3

3

3

4

公式サイトに価格の掲載なし(製品ページから販売店へ案内)。SIMの契約は別途

5

HMS Ewon Cosy+ 4G JP

HMSインダストリアルネットワークス株式会社

5

4

4

3

公式サイトに価格の掲載なし(販売代理店またはHMSから購入)

6

ライブロックテクノロジーズ Coral Edge

ライブロックテクノロジーズ株式会社

5

4

4

3

公式サイトに価格の掲載なし(3機種ともオープンプライス)。ACアダプタと取付板金は別売

7

MI AirREAL

株式会社MI

5

3

4

3

公式サイトに価格の掲載なし(要問い合わせ)

8

センチュリー・システムズ FutureNet NXR-G120シリーズ

センチュリー・システムズ株式会社

4

5

3

3

公式サイトに価格の掲載なし(オープンプライス)

9

Advantech ICR-3211B

アドバンテック株式会社

4

4

4

3

日本語製品ページは「価格・お見積り」の問い合わせ形式で、価格の掲載なし(要問い合わせ)

10

Moxa OnCell G4302-LTE4シリーズ

Moxa Japan合同会社

4

4

4

3

公式サイトに価格の掲載なし(要問い合わせ)

11

Robustel R1520

Robustel Limited

4

4

4

3

公式サイトに価格の掲載なし。国内の販売代理店経由で購入(要問い合わせ)

12

アムニモ IoTルーター AR20

アムニモ株式会社

4

4

4

3

公式サイトに価格の掲載なし(見積もり依頼)。ポール用金具・壁取付金具はオプション

13

センチュリー・システムズ FutureNet NXR-G060シリーズ

センチュリー・システムズ株式会社

4

4

4

3

公式サイトに価格の掲載なし(オープンプライス)

14

アムニモ IoTルーター AR10

アムニモ株式会社

4

4

3

3

公式サイトに価格の掲載なし(見積もり依頼)

15

サン電子 Rooster DRX5510

サン電子株式会社

4

4

3

3

公式サイトに価格の掲載なし(オープンプライス)。電源アダプタとアンテナはオプション

16

サン電子 SE220

サン電子株式会社

4

3

4

3

公式サイトに価格の掲載なし(オープンプライス)

17

Teltonika RUTM50

テルトニカジャパン合同会社

3

4

3

3

公式サイトに価格の掲載なし。国内の認定販売パートナー経由で購入(要問い合わせ)

18

シスコ Catalyst IR1101

シスコシステムズ合同会社

4

5

4

2

公式サイトに価格の掲載なし(要問い合わせ)。発注にはCiscoスマートアカウントとバーチャルアカウントが必要

19

センチュリー・システムズ FutureNet NXR-G540シリーズ

センチュリー・システムズ株式会社

4

5

3

2

公式サイトに価格の掲載なし(4機種ともオープンプライス)

20

Robustel R5020-Lite

Robustel Limited

3

4

4

2

公式サイトに価格の掲載なし。国内の販売代理店経由で購入(要問い合わせ)


07

M2Mルーターの主要製品の詳細

ここからは表に挙げた20製品を、順位の並びのまま見ていきます。強みだけでなく、向かないケースもあわせて示しました。自社の設備と設置環境に照らして読み進めてください。

アイオーデータ UD-LT2

本体価格を公式サイトで公開しており、問い合わせの前に導入費を見積もれます。固定回線とLTE回線を1台で使い分け、固定回線の障害時にモバイル回線へ切り替えられます。

公式の価格は40,260円(税抜36,600円)で、DINレール取付アダプターは別売です。SIMは同時に1枚のみで、2つのキャリアの二重化はできません。電源はAC100Vです。固定回線のバックアップを手頃に用意したい場合に適しています。

サン電子 AX220

RS-232Cポートとプロトコル変換モードを備え、シリアル出力の機器をLTEで遠隔からつなげます。ドコモ・ソフトバンク・KDDIの低速プラン向けで、小容量データの通信費を抑えやすい製品です。

最大通信速度は1Mbpsで、映像や大きなファイルの送信には不向きです。SIMは標準SIM1枚のため、回線の二重化はできません。価格は公式サイトに掲載がなく、オープンプライスです。少量のデータを遠隔から取りたい場合に適しています。

Teltonika RUT241

83×25×74mmの小型筐体で、-40〜75℃に対応します。eSIMプロファイルを最大7つ持てるため、物理SIMを差し替えずに回線を切り替えられます。

LTE Cat 4(最大150Mbps)で、5Gには対応しません。RMSからのeSIMのキャリア切り替えは、後日対応予定とされています。購入は国内の認定販売パートナー経由で、価格は問い合わせです。小型機を多数の設備に載せたい場合に適した製品です。

富士ソフト +F FS010M

地域BWAやsXGPのプライベートLTEに対応し、工場内に自営のLTE網を組む場合にも使えます。固定回線とSIM回線を1台で使い分け、固定回線の障害時にバックアップできます。

VPN機能は公式の製品ページに記載がありません。SIMは標準SIM1枚で、LANは100BASE-TXの2ポート、電源はAC100Vのアダプタです。価格は掲載がなく、SIMの契約も別途必要です。ルーター側でVPNを張りたい場合には向きません。

HMS Ewon Cosy+ 4G JP

機械側からは外向きの接続だけで、工場のファイアウォールを大きく変えずに遠隔保守の経路を作れます。Talk2mでPLCやHMIへの遠隔接続をまとめて扱えます。

DINレール金具が付属し、12〜24VDC、-25〜60℃で動作する点も特徴です。3年保証も付きます。アンテナは付属せず、別途用意が必要です。シリアルポートの記載は仕様にありません。自社で閉域網のVPNを設計して運用したい場合は不向きです。

ライブロックテクノロジーズ Coral Edge

SSRで障害時に自ら再起動・再接続し、つないだ機器も自動で復旧させる仕組みを持ちます。シリアル・接点付き、PoE給電付き、ルーター専用の3機種から選べます。

国内3キャリアに対応し、SIM2枚で回線を確保できる点も特徴です。VPNはIPsecの記載のみとなっています。ACアダプタと取付板金は別売で、そのままでは屋外に置けません。価格はオープンプライスです。

MI AirREAL

サブCPUによるメインCPUの監視を含む、4つの自己修復機能を持つ製品です。RS-232C・RS-485とLANを備え、シリアル出力の既設機器もつなげます。

タフモデルは-40〜85℃で動作し、温度条件の厳しい場所にも置けます。VPNや遠隔管理の機能は製品ページに記載がありません。SIMは標準SIM1枚で、キャリアの冗長化には別モデルが必要です。無人の設備を止まりにくくつなぎたい場合に適しています。

センチュリー・システムズ FutureNet NXR-G120シリーズ

VPNの収容数が多く、IPsecは64拠点、L2TPv3は32拠点を張れます。WireGuardは32ピアです。センター側のNXRシリーズと組み合わせた、多拠点構成に向きます。

ネットワークイベント機能やVRRPで、異常時に自動で再接続や切り替えができます。M2MモードではLANが10/100BASE-TXに限られる点にも注意が必要です。電源はDC12Vのアダプタで、DINレール取付には別売の金具が必要です。ネットワークの設定を専門の担当者なしで済ませたい場合には向きません。

Advantech ICR-3211B

LTE Cat.M1/NB-IoTで、少量データの設備を低消費電力のまま常時つなげます。停電時に情報を送るスーパーキャパシタと、ハードウェアウォッチドッグを備えます。

ICR-OS上では、Python・Node-RED・Dockerなどのアプリも動かせる点が特徴です。通信速度はCat.M1で最大375kbpsのため、映像や大きなデータの送信には不向きです。イーサネットは2ポートで、無線LANは持ちません。価格は問い合わせとなっています。

Moxa OnCell G4302-LTE4シリーズ

MELSECやFINSなどを見分けるファイアウォールを内蔵し、LTE経由の通信を細かく制限できます。nanoSIM2枚のフェイルオーバーと二重化電源も備えます。

JPモデルの動作温度は-10〜55℃で、氷点下ではJP-Tモデルが必要です。イーサネットは2ポートで、OpenVPNはクライアントモードのみです。価格は公式サイトに掲載がありません。PLCへの遠隔保守の経路を絞りたい場合に適しています。

Robustel R1520

イーサネット5ポートに加え、シリアルと接点、アナログ入力、無線LANを1台に備えた製品です。盤内の機器をまとめてつなげます。VPNはIPsecやOpenVPN、GRE、WireGuardに対応します。

日本向けモデルはTELEC・JATEを取得済みです。イーサネットは10/100Mbpsで、ギガビットには対応しません。日本法人はなく、国内の窓口は販売代理店です。ギガビットのLANが必要な場合や、日本法人から直接サポートを受けたい場合には向きません。

アムニモ IoTルーター AR20

IP65の防水防塵ケースと、2ポートのPoE給電を1台に備えます。給電はIEEE802.3atで最大30Wです。PoE・USBの遠隔自動リブートと瞬停対策機能で、屋外の無人設備の復旧の手間を減らせます。

JC-STAR★1の適合ラベルを取得済みです。電源はAC100〜240Vのため、DC電源から直接給電する構成には向きません。VPNはIPsecのみの記載で、動作温度は-20〜60℃です。価格は見積もり依頼です。

センチュリー・システムズ FutureNet NXR-G060シリーズ

IP65相当の防水防塵筐体に、PoE給電とデュアルSIMを備えた屋外向けの製品です。別ボックスなしで通信を用意できます。電源入力はDC9〜26.4Vで、700msの瞬時停電に備えたバックアップを持つ点も特徴です。

JC-STAR★1に適合し、ライフタイム保証が付きます。LANは10/100BASE-TXの1ポートのみで、複数の機器には別途スイッチが必要です。PoEで15.4W以上を給電すると、動作温度の上限が60℃から50℃に下がります。

アムニモ IoTルーター AR10

Micro SIMとeSIMを各2つ載せ、最大4つのSIMを使い分けられます。キャリアを冗長化しやすい製品です。ファームウェア領域の二重化と部分リブートにより、通信を止めにくい作りになっています。

JC-STAR★1の適合ラベルを取得し、OSはUbuntu 24.04です。VPNはIPsecのみの記載で、シリアルポートや接点入出力の記載はありません。eSIMの利用は要相談とされています。屋内向けのため、屋外にそのまま設置したい場合には向きません。

サン電子 Rooster DRX5510

5GとLTEに対応し、ドコモとKDDIの回線をSIM2枚で冗長化できます。主回線の障害時は、副回線へ自動で切り替わります。ASC機能やハードウェアウォッチドッグなど、無人運用向けの自動復旧機能がそろった製品です。

JC-STAR★1の適合ラベルを取得しています。ソフトバンク回線は「対応予定」とされ、電源アダプタとアンテナは別売です。シリアルポートや接点入出力の記載は、仕様にありません。価格はオープンプライスです。

サン電子 SE220

国内4キャリアとMVNOに対応し、SIM2枚で異なるキャリアの回線を組み合わせて冗長化できます。約120gの小型で取付金具が一体になっており、動作温度は-20〜70℃です。

電源はDC5〜32Vに対応します。有線LANは100BASE-TXの1ポートのみで、複数の機器には別途スイッチが必要です。VPNは最大4接続で、拠点数の多い構成には向きません。

Teltonika RUTM50

技適を取得した日本市場向けの5Gルーターで、SA・NSAの両方に対応します。SIM2枚の自動フェイルオーバーとバックアップWANで、回線を冗長化できます。

VPNに加えて、Modbus・MQTT・OPC UAなどの産業用プロトコルにも対応する製品です。価格は公式サイトに掲載がなく、国内の販売パートナー経由で見積もります。日本語の情報は技術資料とフォーラムが中心です。少量のデータを低速回線で安く送る用途には不向きです。

シスコ Catalyst IR1101

モジュールでセルラーを選べる、DINレール取付の小型産業用ルーターです。IPsecやDMVPN、FlexVPNに加え、SD-WANでの集中管理に対応します。動作温度は-40〜60℃です。

Cat 7のモジュールは近日提供予定とされ、5Gのモジュールは認定手続き中とされています。ライセンスとスマートアカウントが必要で、導入の手続きが多い製品です。専任の担当者がいない場合や、1台だけ手軽に導入したい場合には向きません。

センチュリー・システムズ FutureNet NXR-G540シリーズ

VPNの収容数が大きく、IPsecとL2TPv3は各128拠点、WireGuardは128ピアです。LTEやWi-Fi 6/6Eを内蔵する機種を選べ、有線回線のバックアップも1台で組めます。

SIMスロットは2つありますが、デュアルSIMは今後のファームウェア更新で対応予定とされています。LTEモデルの動作温度は-20〜50℃です。制御盤の中に小型機を取り付けたい場合には向きません。価格は4機種ともオープンプライスです。

Robustel R5020-Lite

5GのNSAとSAに対応する製品です。ギガビットLAN、RS-232/RS-485、無線LANも1台に備えます。VPNはIPsecやOpenVPN、GRE、WireGuardに対応します。DINレールや壁面にも取り付けられる点が特徴です。

通常動作の温度範囲は-20〜55℃で、-25〜70℃は拡張動作の範囲です。TELEC・JATEはグローバルモデルで取得済みで、日本専用の型番は製品ページに記載がありません。国内の窓口は販売代理店です。常時55℃を超える場所には向きません。


08

M2Mルーターの無料・有料でできることの違い

M2Mルーターは、ハードウェアの本体が必須のため、無料だけでは使い始められません。無償と明記された製品も、確認できた範囲ではありません。付属品や回線契約を含めて、有料になる範囲を整理しました。

できること

本体に含まれる範囲

別に費用が要る範囲

モバイル回線での通信

本体にLTEや5Gのモデムを内蔵する製品がある

SIMの回線契約。本体とは別に契約する製品がある

設置・取付

取付金具が一体、またはDINレール金具が付属する製品がある

DINレール取付アダプターや取付板金を別売とする製品がある

電源・アンテナ

ACアダプタやアンテナが付属する製品がある

ACアダプタやアンテナを別売とする製品がある

自動復旧・VPN

ウォッチドッグや再接続の機能を本体の機能として備える製品が多い

ライセンスやアカウントの登録が必要な製品がある

設定・遠隔保守の構築

ブラウザなどの設定画面で、基本の設定ができる

VPN設計や設定を外部に依頼する場合の費用

構成によって別売の範囲が変わります。見積もりの際は、本体のほかに必要な部品とライセンスが含まれているかを先に確かめましょう。


09

まとめ

M2Mルーターの比較は、5つの項目で整理すると進めやすくなります。対応回線とキャリア、VPNとセキュリティ、通信の安定性です。遠隔からの設定・監視と設置環境も加えた5つです。

まず、使う回線とキャリア、遠隔から何をするかを書き出しましょう。次に、取付部品やSIMの回線契約も含めた構成で、見積もりを比べます。円建ての本体価格を公開するのは20製品中1製品で、残りは問い合わせが必要です。製品全体はM2Mルーターのカテゴリページで比較できます。選び方はM2Mルーターの選び方の記事で整理しています。メーカー別の傾向はM2Mルーターのメーカーの記事もご覧ください。

M2Mルーター比較表

ロゴ製品名ベンダー価格モデル特徴
HMS Ewon Cosy+ 4G JP ロゴ
HMS Ewon Cosy+ 4G JPHMSインダストリアルネットワークス株式会社要見積もりTalk2m経由でPLCに遠隔からVPN接続できる4Gモデル詳細を見る
ライブロックテクノロジーズ Coral Edge ロゴ
ライブロックテクノロジーズ Coral Edgeライブロックテクノロジーズ株式会社要見積もり自ら再起動・再接続するLTEルーター詳細を見る
Teltonika RUT241 ロゴ
Teltonika RUT241テルトニカジャパン合同会社要見積もりeSIMプロファイルを最大7つ持てる産業用4Gルーター詳細を見る
シスコ Catalyst IR1101 ロゴ
シスコ Catalyst IR1101シスコシステムズ合同会社要見積もりモジュールで5G・LTEを選べる小型産業用ルーター詳細を見る
Robustel R1520 ロゴ
Robustel R1520Robustel Limited要見積もり5ポートのLANとシリアル・接点を備えた産業用4Gルーター詳細を見る
Advantech ICR-3211B ロゴ
Advantech ICR-3211Bアドバンテック株式会社要見積もりLTE Cat.M1/NB-IoTの産業用LPWANルーター詳細を見る
アムニモ IoTルーター AR20 ロゴ
アムニモ IoTルーター AR20アムニモ株式会社要見積もりIP65の防水防塵ケースにPoE給電を備えたルーター詳細を見る
センチュリー・システムズ FutureNet NXR-G120シリーズ ロゴ
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よくある質問

QM2Mルーターを選ぶとき、最初に何を確認すればよいですか?
A

使う回線の種類とキャリアに対応しているかを確認します。LTEのみか5Gも必要か、使いたいSIMが動作確認の対象かで候補が変わります。あわせて、VPNの方式、SIMの二重化の要否、制御盤の中か屋外かといった設置環境も確かめてください。

QM2Mルーターの価格は、どのくらいを見込めばよいですか?
A

製品ページのある20製品のうち、円建ての本体価格を公式サイトで公開しているのは1製品です。2026年時点で、40,260円(税抜36,600円)の例があります。残りの19製品はオープンプライスか問い合わせで、取付部品やSIMの回線契約も別に必要になる場合があります。構成ごとの見積もりで確認が必要です。

QM2Mルーターで回線の二重化はできますか?
A

SIM2枚で異なるキャリアの回線を切り替えられる製品があります。一方で、SIMを1枚しか使えない製品や、固定回線とモバイル回線の切り替えに対応する製品もあります。必要な冗長化の形を決めたうえで、仕様書で対応を確かめてください。

QM2Mルーターとモバイルルーターやゲートウェイは何が違いますか?
A

M2Mルーターは、機器どうしの常時接続を前提に、自動復旧やVPN、遠隔管理の機能を備えた産業用の通信ルーターです。設備のデータを集めて通信方式を変換する装置は、IoTゲートウェイとして別に扱います。

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