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比較#産業用カメラ#製品比較#マシンビジョンカメラ

おすすめの産業用カメラを比較!基礎知識やできること、選び方までをわかりやすく解説!

外観検査や寸法計測、ロボットの位置決めに使う産業用カメラの主要20製品を、種類、解像度、インターフェース、SDK、耐環境性の5項目で比較。価格の公開状況や費用の内訳、企業の特徴別の選び方、無料の範囲まで製造業の視点で整理します。

製造業のシステム選定担当者ITトレンド編集部
おすすめの産業用カメラを比較!基礎知識やできること、選び方までをわかりやすく解説!

産業用カメラは、生産ラインでの外観検査や寸法計測、ロボットの位置決め、文字やコードの読み取りに使うカメラです。画像処理装置やPCにつないで使い、マシンビジョンカメラとも呼ばれます。エリアやラインスキャンのほか、3D・赤外線・偏光の製品もあり、解像度やインターフェース、耐環境性によって向く現場が変わります。この記事では、製品ページのある主要20製品を、同じ評価軸で並べて比較します。

産業用カメラは、撮るワークと設置環境を、最初に確認すると比べやすくなります。基礎は産業用カメラとは、選び方は産業用カメラの選び方の記事、製品全体は産業用カメラのカテゴリページもご覧ください。


この記事でわかること

01

産業用カメラの基礎知識

産業用カメラは、ワークの画像を取り込み、画像処理装置やPCへ渡すカメラです。判定そのものは接続先のソフトが行うため、カメラは画像の質を決める役割を担います。ここでは、役割と種類、仕様の見方の3点を整理します。

産業用カメラの役割と用途

産業用カメラは、生産ラインで流れるワークを撮り、画像処理装置やPCに渡す役割を持ちます。主な用途は4つあります。外観検査、寸法計測、ロボットの位置決め、文字やコードの読み取りです。

高速ラインの動きの解析にも使われます。AIを内蔵して単体で判定するカメラは、AIカメラという別の分類です。本記事では、画像を取り込む側のカメラを比べます。

エリア・ラインスキャン・3D・特殊カメラ

エリアカメラは、一枚の画像を一度に撮る方式です。ラインスキャンカメラは、一列ずつ撮りながらワークの搬送に合わせて画像をつなぎます。長いシートやフィルムの表面検査に向く方式です。

3Dカメラは、距離や形状のデータを得られます。赤外線、短波長赤外(SWIR)、偏光のカメラは、可視光だけでは見えない違いを撮るために使います。種類は、検査の目的から決まる点が大切です。

解像度・フレームレート・インターフェース

解像度は、細かい欠陥をどこまで見分けられるかを左右します。フレームレートは、1秒間に撮れる枚数です。搬送の速いラインほど、高い値が必要です。高解像度ほど速度が下がる傾向があり、帯域の制約を受けます。

規格には、GigE Vision、USB3 Vision、Camera Linkなどがあります。GigEやUSB3は、PCに直接つなげるのが特徴です。Camera LinkやCoaXPressでは、取り込みボードを使う構成が一般的です。

編集部メモ:カメラ単体の仕様だけで選ぶと、レンズや照明で想定外の費用が生じる場合があります。撮像の条件は、ワークと照明を含めて確認してください。


02

産業用カメラの基本的な選び方

産業用カメラを選ぶ際には、何を撮って何を判定したいのかを先に決めることが重要です。目的が決まると、必要な種類や解像度、インターフェースが見えてきます。ここでは、製品を選ぶ際の4つの基準を説明します。

撮りたい対象に合う種類を選ぶ

表面のキズや汚れを見るなら、エリアカメラかラインスキャンカメラです。搬送されるシートやフィルムのように長いワークには、ラインスキャンが向きます。ロボットが部品の位置を知りたい場合は、3Dカメラが候補です。

可視光で差が出ない異物や水分、透明樹脂のひずみには、SWIRや偏光のカメラを検討します。同じ検査でも、撮る対象によって適した種類は異なります。

解像度とフレームレートをワークと速度から決める

見つけたい最小の欠陥と、1枚に収めたい視野の大きさから、必要な画素数を逆算します。視野に対して欠陥が小さいほど、高い解像度が必要です。

次に、搬送速度から必要なフレームレートを決めます。高解像度のモデルは、型式によってフレームレートが大きく下がる場合があります。両方を同じ型式で満たせるかは、仕様表で確かめましょう。

インターフェースとSDKを確認する

インターフェースは、配線の長さ、台数、帯域で選びます。GigEはPoEで電源と映像を1本のケーブルにまとめられる製品があります。USB3は手軽ですが、カメラとPCを離す配置には向きません。

自社で画像処理を組むなら、SDKの対応OSと言語も確認する必要があります。既製の画像処理ソフトを使うなら、GigE VisionやGenICamへの対応が接続の目安です。

設置環境とサポート体制を確認する

動作温度と防塵防水の等級は、型式ごとに違います。保護なしでは設置できない製品が多数です。IP67にはレンズチューブやケーブルが別途必要な製品もあります。

海外メーカーの製品は、国内の購入窓口やサポートの範囲も確認してください。保証期間や、日本語での技術対応の有無は、導入後の運用に影響します。


03

産業用カメラの比較項目

産業用カメラの比較では、5つの項目を同じ尺度で並べると違いが見えやすくなります。下の表は、それぞれの項目で何を見るかを整理したものです。製品ごとの違いは、後の章で扱います。

比較項目

見るべきポイント

種類

エリア、ラインスキャン、3D、赤外線、偏光のどれが検査の目的に合うか

解像度・フレームレートとセンサーの方式

見つけたい欠陥の大きさ、搬送速度、グローバルシャッターかどうか

インターフェース

GigE Vision、USB3 Vision、Camera Link、CoaXPressのどれか。取り込みボードの要否

SDK・対応する画像処理ライブラリ

対応OS、言語、使いたい画像処理ソフトとの接続規格

耐環境性と国内サポート

動作温度、防塵防水の等級、保証期間、国内の問い合わせ窓口

種類

種類は、エリア、ラインスキャン、3D、赤外線、偏光に大きく分かれます。同じ製品名の中でも、モノクロとカラー、冷却と非冷却のように構成が分かれることがあります。型式まで落として確認してください。

解像度・フレームレートとセンサーの方式

解像度とフレームレートは、同じ型式で両立できるとは限りません。動くワークを歪みなく撮るには、グローバルシャッターかどうかが目安です。

インターフェース

インターフェースによって、帯域と配線の長さ、取り込みボードの要否が変わります。台数が増えるほど配線と電源の手間が増えるため、PoEに対応するかも見ておきましょう。

SDK・対応する画像処理ライブラリ

SDKは、カメラの制御と画像の取り込みをプログラムから行うための道具です。対応OSや言語のほか、ログインの要否や別売ライセンスの有無も製品で異なります。

耐環境性と国内サポート

耐環境性は、動作温度と防塵防水の等級で確認します。国内サポートは、日本法人や販売会社の有無、保証期間、資料の入手方法で比べます。仕様書の入手に問い合わせが必要な製品もある点に注意が必要です。


04

自社に合った産業用カメラの選定ポイント

前章の比較項目をもとに、企業の特徴ごとに重視したい視点を整理します。同じ産業用カメラでも、検査の目的や設置環境、社内の体制によって、優先する項目は変わります。自社に近い特徴から読んでみてください。

PCとカメラ1台から検査を始める中小企業

最初の検査システムでは、PCに直接つなげるUSB3やPoE対応のGigEが扱いやすい選択肢です。取り込みボードが要らないため、構成を簡素にできます。無償のSDKを提供する製品もあります。

一方で、USBはカメラとPCの距離が限られ、多数台のラインには向きません。国内メーカーの製品は、仕様の相談や特注に応じてもらいやすい点も判断材料になります。

粉塵・水・低温のある現場を持つ企業

粉塵や水がかかる工程では、防塵防水の等級が選定の条件になります。IP67は、レンズチューブとケーブルを組み合わせた場合に限る製品があります。公式にIP67とされていても、構成条件の確認が必要です。

寒冷地や屋外では、動作温度の下限の確認も必要です。-40℃まで対応する小型の製品もあります。0〜40℃程度の製品が多く、冷却や保護ハウジングで補う場合もあります。

ロボットや搬送ラインと連動させる企業

ロボットのピッキングには、距離のデータを持つ3Dカメラが候補になります。作業距離と視野、外乱光への強さが、機種を分ける条件です。ロボットハンドに載せる場合は、本体の質量の確認も欠かせません。

搬送中のシートやフィルムを撮るなら、エンコーダー信号に同期できるラインスキャンカメラが向きます。ただし、ラインスキャンで高解像度を求めると取り込みボードが要る構成が多くなります。

可視光では見えない不良を扱う企業

異物や水分、材質の違いが可視光で見分けにくい場合は、SWIRカメラが選択肢になります。透明な樹脂やガラスのひずみ、光沢面の映り込みには、偏光カメラの出番です。

特殊なカメラは、一般的な外観検査用より解像度の選択肢が限られる製品があります。サーモカメラは、微細なキズの検査には向きません。目的を絞ってから検討しましょう。

複数のラインや拠点でカメラを統一したい企業

台数が多い場合は、同じシリーズでインターフェースや解像度を選べる製品が運用しやすくなります。SDKも共通にできるため、画像処理プログラムの作り直しを減らせます。

保証期間や、国内での購入・保守の窓口も確認しましょう。型式の種類が多いシリーズでは、センサーやマウントの組み合わせを型式ごとに確かめる手間があります。


05

産業用カメラの費用相場

製品ページのある20製品のうち、円建ての金額を公式に公開している製品はありません。20製品とも、問い合わせや販売代理店経由の見積もりが前提です。米ドル建てで型式ごとの価格を表示する製品はありますが、円建ての価格ではありません。

費用の内訳

費用を左右する要因

公開されている目安(2026年時点)

カメラ本体

種類(エリア、ラインスキャン、3D、SWIRなど)、解像度、フレームレート、インターフェース、型式の数

円建ての公開価格はなし。米ドル建てで型式ごとに表示する製品がある(例:約390〜6,957ドル)。ソニーの製品はオープン価格

レンズ・ケーブル・取り付け部品

レンズのマウントと焦点距離、防塵防水にするレンズチューブ、PoEや長距離配線のケーブル

公開なし。本体のみの販売で、ケーブルやレンズが別売の製品がある

取り込みボード・画像処理ソフト

Camera LinkやCoaXPressの取り込みボード、画像処理ソフトのライセンス

公開なし。偏光カメラのWindows版SDKのように、別売のライセンスが要る製品がある

照明・設置環境の整備

ワークに合う照明、保護ハウジング、冷却

公開なし

導入支援・保守

光学系の設計、画像処理の立ち上げ、保証期間

公開なし。保証は3年から6年まで製品ごとに異なる

総額は、カメラ本体の価格より大きくなる場合があります。レンズ、照明、取り込みボード、画像処理ソフトの構成によって、見積もりが変わるためです。

検査の条件を整理したうえで複数社に見積もりを依頼し、詳細は産業用カメラの費用の記事で確認しましょう。


06

【比較表】産業用カメラのランキング

製品データとして数値化できる4項目を、製造業適合性スコアで横並びにしました。品質管理・工程管理・現場での使いやすさ・中小適合の4つを、5段階で評価しています。

並びは中小適合の高い順で、同点の場合は残りの評価軸の順に比べ、それでも同じ場合は製品名で決めました。上位には、PCに直接つなげるUSBやGigEのカメラが多く並びます。

順位

製品

提供元

品質管理

工程管理

現場での使いやすさ

中小適合

価格の目安

1

アートレイ ARTCAM-99xSWIRシリーズ

株式会社アートレイ

5

3

3

4

公式製品ページに「製品仕様・価格の詳細は当社までお問い合わせください」と記載

2

Allied Vision Alviumシリーズ

Allied Vision Technologies GmbH(アライドビジョン)

4

3

4

4

公式製品ページに価格表示なし(営業部へのお問い合わせ)

3

JAI Go-Xシリーズ

株式会社ジェイエイアイコーポレーション

4

3

4

4

公式製品ページに価格表示なし。価格問い合わせ・見積依頼のフォームあり(JAIまたは代理店が回答)

4

Basler ace 2シリーズ

バスラー・ジャパン株式会社

4

3

3

4

円建ての製品単体価格の掲載なし(バスラー・ジャパンまたは販売店への問い合わせ)

5

Teledyne FLIR Blackfly Sシリーズ

テレダインフリアージャパン株式会社

4

3

3

4

公式製品ページは型式ごとに「Request Info」で価格表示なし

6

オムロンセンテック GigE Visionエリアスキャンカメラ

オムロンセンテック株式会社

4

3

3

4

公式製品ページに価格表示なし(お問合せ窓口あり)

7

The Imaging Source 37Uシリーズ

The Imaging Source Europe GmbH(ザ・イメージング・ソース)

4

2

3

4

公式製品ページに価格表示なし。日本の販売会社は株式会社アルゴ

8

シーアイエス VCC USB3.2シリーズ

株式会社シーアイエス

4

2

3

4

公式製品ページに価格表示なし。仕様書のダウンロードも問い合わせ制

9

Teledyne DALSA Lineaシリーズ

テレダイン・ジャパン株式会社

5

3

3

3

公式製品ページに価格表示なし(型式ごとに問い合わせ)

10

オムロンセンテック ラインスキャンカメラ

オムロンセンテック株式会社

5

3

3

3

公式製品ページに価格表示なし(お問合せ窓口あり)

11

ソニー XCG-CPシリーズ

ソニーマーケティング株式会社

5

3

3

3

公式サイトはオープン価格。Windows版の偏光カメラSDK(XPL-SDKW)は別売。Jetson対応のXCG-CP510CLにはJetson版SDK(XPL-SDKLJ)のライセンスが含まれる

12

Mech-Mind Mech-Eyeシリーズ

Mech-Mind株式会社

4

5

4

3

公式製品ページに価格表示なし(電話・フォームで問い合わせ)

13

Teledyne FLIR A40・A50・A70シリーズ

テレダインフリアージャパン株式会社

4

4

4

3

日本語公式製品ページに価格表示なし。上位版(RTSP・ONVIF S対応)やWi-Fi・可視カメラはオプション構成

14

Zivid 2+ Rシリーズ

Zivid AS(ジビッド)

4

4

4

3

日本語公式ページに価格表示なし。国内の正規代理店はマイクロテクニカ株式会社

15

フォトロン INFINICAM

株式会社フォトロン

4

4

3

3

Webページに価格の掲載なし。価格入り資料は公式の資料ダウンロードページから入手する案内。本体のみの販売でケーブル・PC・レンズは別売、スターターキットあり

16

LUCID Triton2シリーズ

LUCID Vision Labs, Inc.(ルーシッド・ビジョン・ラボ)

4

3

5

3

公式オンラインストアの価格は米ドル建て。円建ての製品単体価格の掲載なし(国内は日本拠点への問い合わせ)

17

ソニー XCG-CGシリーズ

ソニーマーケティング株式会社

4

3

3

3

公式サイトはオープン価格(ソニーマーケティングの購入相談・特約店窓口あり)

18

LUCID Helios2シリーズ

LUCID Vision Labs, Inc.(ルーシッド・ビジョン・ラボ)

3

4

4

3

公式オンラインストアの価格は米ドル建て。円建ての製品単体価格の掲載なし(国内は日本拠点への問い合わせ)

19

IMPERX Cheetahシリーズ

Imperx, Inc.

5

3

5

2

公式サイトに価格表示なし。日本の代理店は株式会社アルゴとDHT Corporation(公式代理店一覧)

20

JAI Sweep+シリーズ

株式会社ジェイエイアイコーポレーション

5

3

3

2

公式製品ページに価格表示なし。価格問い合わせ・見積依頼のフォームあり(JAIまたは代理店が回答)


07

産業用カメラの主要製品の詳細

ランキング表に載せた20製品を、表と同じ順に紹介します。長所だけでなく、設置条件や構成の注意点も合わせて確認してください。

アートレイ ARTCAM-99xSWIRシリーズ

ソニーのSWIRセンサーで、400〜1700nmを1台で撮れる国産カメラです。画素数は32万〜524万で、最大131fpsに対応します。接続は、USB3.0、10GigE、Camera Linkから選べるのが特徴です。

ビューアと2次元計測ソフト、SDKが付属します。冷却モデルは440gで冷却ファンが付き、小型の装置には非冷却が向きます。動作温度は製品ページに記載がなく、問い合わせでの確認が必要です。

Allied Vision Alviumシリーズ

200種類以上の型式を持つ小型カメラのシリーズです。GigE、5GigE、USB3を同じシリーズでそろえます。0.3〜24.6MPと5〜689fpsの幅があり、機種を選びやすい点が特徴です。

型式が多いため、組み合わせを型式ごとに確認する必要があります。公式サイトには、日本の拠点の住所の記載がありません。国内の購入やサポートは、日本語の窓口で確認する形になります。

JAI Go-Xシリーズ

PregiusとPregius Sのセンサーを使う小型のエリアカメラです。230万〜2450万画素で、USB3、GigE、CoaXPressから選べます。耐衝撃80G、耐振動10Gで、6年保証が付くのが特徴です。

製品ページに動作温度の記載がなく、データシートでの確認が必要です。高解像度のモデルは、型式によって約4fpsまで下がります。高速撮像では、型式の見極めが重要です。

Basler ace 2シリーズ

6つのインターフェースを同じシリーズでそろえる、29mm角のカメラです。GigE、5GigE、10GigE、GMSL2、USB 3.0、CoaXPressに対応します。IP67モデルやSWIR・UV対応のace 2 Xもあります。

標準モデルの保護等級はIP30です。粉塵や水のかかる場所では、IP67モデルか保護ハウジングを選びます。5GigEモデルはPoE非対応で、動作温度も-10〜50℃と狭めです。

Teledyne FLIR Blackfly Sシリーズ

GigE版だけで52型式あり、0.4〜24.5MPをそろえる小型カメラです。モノクロ、カラー、偏光から選べ、ボードレベルのモデルもあります。IEEE1588によるクロック同期に対応しているのが特徴です。

SDKのSpinnakerは、ダウンロードにログインが必要です。代表型式の動作温度は0〜50℃で、防塵防水の記載はありません。設置環境に合わせた保護の検討が必要です。

オムロンセンテック GigE Visionエリアスキャンカメラ

0.4〜20MPを、29mm角の小型筐体でそろえた国産のGigE Visionカメラです。モノクロとカラーのどちらも、同じシリーズから選べます。PoEとPTPに対応し、複数台の撮像タイミングをそろえられるのが特徴です。

動作温度は代表型式で0〜40℃、20MPの型式で0〜39℃です。防塵防水の記載はなく、高温や水のかかる場所では保護が要ります。冷却や保護ハウジングの用意を前提に検討しましょう。

The Imaging Source 37Uシリーズ

モノクロ27型式、カラー29型式の計56型式をそろえる、USB 3.1の小型カメラです。0.4〜50.3MPの幅があり、7.5〜539fpsで選べます。WindowsとLinuxのSDKを無償で使え、PC1台から検査を始められるのが特徴です。

3年保証が付き、日本の販売会社は株式会社アルゴと案内されています。製品ページに筐体寸法と動作温度の記載はありません。USB接続のため、カメラとPCを離す設置や多数台の配線には向きません。

シーアイエス VCC USB3.2シリーズ

USB 3.2の10Gbpsに対応し、フレームグラバーが不要な国産の29mm角カメラです。5Mのグローバルシャッター機で、164fpsに達します。Type-Cケーブル1本で、画像伝送と給電ができるのが特徴です。

新製品のため、製品ページの質量はTBDとされています。動作温度の記載はなく、仕様書の入手は問い合わせが前提です。USB接続のため、PCと離れたラインや多数台の配線には向きません。

Teledyne DALSA Lineaシリーズ

2k〜16kのモノクロとカラーをそろえる、ラインスキャンカメラです。GigE VisionとCamera Linkから選べます。GigEモデルは独自のTurboDriveで、最大80kHzに達するのが特徴です。

GigEモデルはPoEにも対応します。16kはCamera Linkモデルで、取り込みボードが必要です。動作温度とレンズマウントの記載は、製品ページにありません。

オムロンセンテック ラインスキャンカメラ

2K〜16Kをそろえる、国産のラインスキャンカメラです。GigE Vision、Camera Link、CoaXPressから選べます。エンコーダー信号によるトリガー制御に対応しているのが特徴です。

搬送速度が変わっても、ワークの送りに合わせて撮像できます。GigEモデルは最大8Kで、16Kは取り込みボードを使うモデルになります。代表型式の動作温度は0〜40℃で、防塵防水の記載はありません。

ソニー XCG-CPシリーズ

センサー上の4方向の偏光子で、偏光画像をワンショットで撮る偏光カメラです。偏光度や面法線、反射除去などの処理は、専用のSDKで実装できます。透明樹脂やガラスのひずみ・傷の検査に使われるのが特徴です。

センサーは白黒の5.1MP・23fpsの1種類のみです。Windows版SDKは別売のPCライセンスで、費用が別にかかります。推奨PCは、Core i7、メモリ16GB以上、GeForce GTX1070と高めの条件です。

Mech-Mind Mech-Eyeシリーズ

レーザー方式や構造化光方式など、機種が多い産業用3Dカメラです。作業距離や視野、精度に合わせた機種選びが可能です。公式には、120,000lx以上の外乱光に対応するとされています。

画像処理ソフトのMech-Visionも、同社が提供しているのが特徴です。LSR LとLSR XLは大型で、質量は2.9kgと4.5kgあるため、可搬重量の確認が要ります。LSRシリーズの稼働温度は-10〜45℃で、高温の現場では条件の確認が必要です。

Teledyne FLIR A40・A50・A70シリーズ

GigE VisionとGenICamに準拠した、小型のサーモカメラです。温度データを、画像処理ソフトへ流せます。放射測定の解像度は、A40の320×240からA70の640×480までです。

IP66の筐体で、PoEとデジタル入出力に対応しています。周囲温度が40℃を超える環境では、冷却プレートが必要です。最大640×480のため、微細なキズや異物の検査には向きません。

Zivid 2+ Rシリーズ

5MPの2Dカラー画像と3D点群が、画素単位で対応する3Dカメラです。MR60、MR130、LR110の3機種を、作業距離に合わせて選べます。IP65、0〜45℃、耐衝撃15Gで、ロボットへの搭載を想定した設計です。

本体は1kg前後あり、ロボットハンドの可搬重量の確認が要ります。東京オフィスで、日本語の技術サポートを受けられます。年1〜2回のインフィールド検証が推奨されているのも注意点です。

フォトロン INFINICAM

約120万画素の映像を1,000fpsで、PCのメモリへ送り続けられる高速度カメラです。接続はUSBケーブル1本で、専用の取り込みボードは要りません。C++とPythonのSDKで、自社の画像処理を組めるのが特徴です。

現行のUC-1.1はモノクロのみで、約120万画素です。カラーや高解像度の検査には向きません。本体のみの販売で、ケーブルとPC、レンズは別売です。

LUCID Triton2シリーズ

44×29mm、約90gの小型エリアカメラで、2.5GigEとPoEに対応します。SWIRや4Kラインスキャンも、同じシリーズとSDKで扱えます。動作温度は-20〜55℃と、幅広い範囲に対応するのが特徴です。

IP67になるのは、IP67レンズチューブとケーブルを使った場合です。標準構成のままでは、防水になりません。24.5MPモデルは11.3fpsのため、高速撮像には別のシリーズを検討します。

ソニー XCG-CGシリーズ

Pregiusのグローバルシャッターを積んだ、PoE対応のGigE Visionカメラです。0.4M(300fps)から5.1Mまで、モノクロとカラーがそろいます。筐体は従来のXCG-Cシリーズと同じ寸法で、置き換えやすいのが特徴です。

最大解像度は5.1Mで、さらに高い解像度は別シリーズになります。動作温度は-5〜45℃で、性能保証は0〜40℃です。防塵防水の記載がないため、保護が必要な場所では別途対策を検討します。

LUCID Helios2シリーズ

ソニーのToFセンサーで、0.3〜8.3mの距離を測るIP67の3Dカメラです。カメラ内で3D処理を行い、ホストPCの負荷を抑えられます。GigE Visionに対応し、ロボットのピッキングにも使えるのが特徴です。

深度画像は640×480(0.3MP)で、ミリ未満の形状計測には向きません。精密な計測には、構造化光方式の3Dカメラが適しています。PoEに対応するモデルとしないモデルがあり、給電方法は型式ごとの確認が必要です。

IMPERX Cheetahシリーズ

1.68MPから65MPまでの解像度を、複数のインターフェースでそろえるカメラです。Camera LinkやCoaXPress、10GigE、GigE PoEなどから選べます。IP67のP67モデルは42×48mmで、-40〜70℃に対応するのが特徴です。

IP67のレンズチューブとケーブルを使えば、保護ハウジングなしで設置できます。日本法人はなく、購入やサポートは公式の代理店のアルゴとDHTを通します。保証期間やSDKの名称の記載がなく、代理店への確認が必要です。

JAI Sweep+シリーズ

プリズム分光で、RGBと、型式によりNIRやSWIRを同じ光軸で撮るラインスキャンカメラです。円筒形や凹凸のあるワークでも、色のずれが起きにくくなります。1K〜8K、最大146kHzの21型式をそろえるのが特徴です。

10GigE以外の多くの型式は、取り込みボードが必要です。システム全体の費用が、膨らみやすくなります。レンズマウントや動作温度、保証の記載は製品ページにありません。


08

産業用カメラの無料・有料でできることの違い

産業用カメラ本体は、有料の機器です。ただし、制御と取り込みに使うSDKやドライバーを無償で提供する製品はあります。本記事では、公式に確認できた範囲で、無料で足りる範囲と有料が必要な範囲を整理しました。

できること

無料で足りる範囲

有料が必要になる範囲

カメラの制御と画像の取り込み

無償のSDKやドライバーで、撮像の設定と取り込みができる製品がある(ログインが要る例もある)

製品によっては、SDKが別売のライセンスになる

画像の確認と簡易計測

ビューアや2次元計測ソフトがカメラに付属する製品がある

判定ロジックを含む画像処理ソフトのライセンス

PCへの接続

GigEやUSB3のカメラをPCの標準ポートにつなぐ

Camera LinkやCoaXPressでの取り込みボード

高度な処理(偏光・3Dなど)

無し。専用のSDKやソフトを使う

偏光度の算出や点群処理など、専用SDKの利用

レンズ・ケーブル・照明

無し

レンズ、防水用のレンズチューブ、PoEケーブル、照明

無償の範囲は、製品ごとに条件が異なります。ログインの要否、対応OS、別売の有無を、公式の情報で確認しましょう。


09

まとめ

産業用カメラの比較は、5つの項目で整理すると進めやすくなります。種類、解像度・フレームレートとセンサー、インターフェース、SDK、耐環境性と国内サポートです。優劣は、検査の目的と設置環境で変わります。

まず、撮るワークと視野、搬送の速さ、設置場所を書き出しましょう。次に、種類とインターフェースで候補を分け、レンズや照明を含めた構成で見積もりを比べます。円建ての公開価格は、20製品とも個別の見積もりです。製品は産業用カメラのカテゴリページで比較できます。基礎は産業用カメラとは、選び方は産業用カメラの選び方の記事もご覧ください。メーカーは産業用カメラのメーカーの記事で確認できます。

産業用カメラ比較表

ロゴ製品名ベンダー価格モデル特徴
Mech-Mind Mech-Eyeシリーズ ロゴ
Mech-Mind Mech-EyeシリーズMech-Mind株式会社要見積もり外乱光に強い産業用3Dカメラ詳細を見る
Teledyne FLIR A40・A50・A70シリーズ ロゴ
Teledyne FLIR A40・A50・A70シリーズテレダインフリアージャパン株式会社要見積もり小型サーモカメラ詳細を見る
Zivid 2+ Rシリーズ ロゴ
Zivid 2+ RシリーズZivid AS(ジビッド)要見積もりロボット搭載向け3Dカメラ詳細を見る
Allied Vision Alviumシリーズ ロゴ
Allied Vision AlviumシリーズAllied Vision Technologies GmbH(アライドビジョン)要見積もり200種類以上の型式をそろえる小型カメラ詳細を見る
JAI Go-Xシリーズ ロゴ
JAI Go-Xシリーズ株式会社ジェイエイアイコーポレーション要見積もり6年保証の付く小型エリアカメラ詳細を見る
アートレイ ARTCAM-99xSWIRシリーズ ロゴ
アートレイ ARTCAM-99xSWIRシリーズ株式会社アートレイ要見積もり国産の短波長赤外線カメラ詳細を見る
IMPERX Cheetahシリーズ ロゴ
IMPERX CheetahシリーズImperx, Inc.要見積もり最大65MPとIP67モデルのCMOSカメラ詳細を見る
LUCID Triton2シリーズ ロゴ
LUCID Triton2シリーズLUCID Vision Labs, Inc.(ルーシッド・ビジョン・ラボ)要見積もり2.5GigEとIP67に対応した44×29mmの小型エリアカメラ詳細を見る
LUCID Helios2シリーズ ロゴ
LUCID Helios2シリーズLUCID Vision Labs, Inc.(ルーシッド・ビジョン・ラボ)要見積もりToFセンサーで距離を測るIP67の3Dカメラ詳細を見る
オムロンセンテック GigE Visionエリアスキャンカメラ ロゴ
オムロンセンテック GigE Visionエリアスキャンカメラオムロンセンテック株式会社要見積もりPoE対応の国産カメラ詳細を見る
フォトロン INFINICAM ロゴ
フォトロン INFINICAM株式会社フォトロン要見積もり1,000fpsをUSB1本で送る高速度カメラ詳細を見る
Teledyne DALSA Lineaシリーズ ロゴ
Teledyne DALSA Lineaシリーズテレダイン・ジャパン株式会社要見積もり2k〜16kをそろえるラインスキャンカメラ詳細を見る
Teledyne FLIR Blackfly Sシリーズ ロゴ
Teledyne FLIR Blackfly Sシリーズテレダインフリアージャパン株式会社要見積もり共通の小型筐体のGigE・USB3カメラ詳細を見る
ソニー XCG-CPシリーズ ロゴ
ソニー XCG-CPシリーズソニーマーケティング株式会社要見積もり4方向の偏光画像をワンショットで撮るカメラ詳細を見る
オムロンセンテック ラインスキャンカメラ ロゴ
オムロンセンテック ラインスキャンカメラオムロンセンテック株式会社要見積もり2K〜16Kの国産ラインスキャン詳細を見る
Basler ace 2シリーズ ロゴ
Basler ace 2シリーズバスラー・ジャパン株式会社要見積もり6つのインターフェースの29mm角カメラ詳細を見る
JAI Sweep+シリーズ ロゴ
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よくある質問

Q産業用カメラとAIカメラは何が違いますか?
A

産業用カメラは、画像を取り込んで画像処理装置やPCへ渡すカメラです。判定は接続先のソフトが行います。AIを内蔵して単体で判定するカメラは、AIカメラとして別に扱います。両者は役割が異なるため、判定をどこで行うかを先に決めましょう。

Qエリアカメラとラインスキャンカメラはどう使い分けますか?
A

エリアカメラは、一枚の画像を一度に撮る方式で、静止したワークや短い視野に向きます。ラインスキャンカメラは、搬送に合わせて一列ずつ撮り、画像をつなぐ方式です。長いシートやフィルムの表面検査に向きます。ワークの形と搬送方法で選びましょう。

Q産業用カメラの価格は公開されていますか?
A

円建ての金額を公式に公開している製品は、製品ページのある20製品のうち0製品です。個別の見積もりが前提で、米ドル建てで型式ごとに価格を表示する製品があるほか、オープン価格の製品もあります。レンズや照明を含めた構成で見積もりを取りましょう(2026年時点)。

Qロボットのピッキングにはどの種類のカメラを使いますか?
A

距離や形状のデータを得られる3Dカメラが候補です。作業距離と視野、外乱光への強さ、ロボットに載せる場合の質量が選定の条件になります。部品の位置を2D画像だけで判断できる場合は、エリアカメラで足りることもあります。

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