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選び方・ノウハウ#HILS#ハードウェアインザループシミュレーション#選び方

HILSの最適な選び方を徹底解説!おすすめの製品も紹介

HILS(ハードウェアインザループシミュレーション)の選び方を、目的別・部門別・企業規模別の3つの切り口から解説。5つの種類の違い、リアルタイム性能、入出力と通信、自動化の見方と、よくある失敗の回避策を整理します。

製造業のシステム選定担当者ITトレンド編集部
HILSの最適な選び方を徹底解説!おすすめの製品も紹介

HILS(ハードウェアインザループシミュレーション)は、制御装置を実機の代わりのシミュレーターにつなぎ、制御ソフトの動作を試験する仕組みです。自動車のECUやモーター・インバーターの制御で使われ、実機では危険な条件や故障の状態も再現できます。ただし、リアルタイム処理の性能、入出力、通信、モデル開発ツールとの連携まで比較する軸が多く、製品ごとに構成も大きく異なります。この記事では、種類の違いと、目的・部門・企業規模という3つの切り口から選び方を整理しました。製品名を比べる前に、何を試験したいのかを書き出しましょう。

  • 試験の対象:ECU、モーター・インバーター、電力系統のどれを試験するかを決める
  • 模擬の規模:リアルタイムで計算するモデルの大きさと、入出力のチャネル数を見積もる
  • つなぐ環境:対応する通信と、MATLAB/Simulinkなどのモデル開発ツールとの連携を確認する
  • 自動化と総額:テストの自動化機能と、ハードウェアを含む費用の確認方法を押さえる

試験の対象と模擬の規模を先に整理すると、候補となるHILSのタイプを絞り込みやすくなります。残りの条件まで確認すれば、導入後の手戻りを抑えられます。


この記事でわかること

01

HILSの基礎知識

選び方に入る前に、HILSが何をする仕組みなのかを押さえます。役割があいまいなままだと、試験に不要な機能まで備えた構成を選びかねません。基本的な用語は、HILSとはの記事でも整理しています。

HILSが担う役割

HILSは、制御装置を実際の機械ではなくシミュレーターにつないで試験する仕組みです。エンジン、モーター、車両などの動きをリアルタイムに模擬し、制御装置の入出力に返します。

自動車のECUの機能試験や、モーター・インバーター制御の試験が代表的な用途です。実機ができる前に制御ソフトを検証する場面でも使われます。最初に確認したいのは、何を試験の対象にするかです。

実機試験で難しい条件を再現できる

実機では危険な条件や、費用のかかる条件があります。HILSでは、そうした条件や故障の状態を、シミュレーター側で再現する仕組みです。故障を再現できれば、実機の破損や安全面のリスクを避けながら、異常時の振る舞いを確かめられます。

例えばSCALEXIOには、電気的故障を模擬できる既製のテストシステムがあります。再現したい故障の種類は、選定の前に書き出しておきましょう。

選定でつまずきやすい理由

HILSは、シミュレーターのハードウェア、モデルを動かすソフト、入出力の基板が組み合わさる製品です。ソフトだけの製品もあれば、一式で構成する製品もあります。

当サイトの20製品では、2026年時点で公式ページに金額を載せている例はありませんでした。構成ごとに見積もりが必要で、総額が見えにくい点も判断を難しくしています。なお、制御ソフトの設計そのものは、モデルベース開発ツールの領域に入ります。

編集部コメント:問い合わせの前に、次の3点を整理すると便利です。試験の対象、必要な入出力、使っているモデル開発ツールです。各社の提案を比べやすくなり、問い合わせ内容も具体的に伝えられます。


02

HILSの種類

HILSは、試験する対象と、シミュレーターの作りによって大きく5つに分けられます。どの型を選ぶかで、必要な入出力も、導入にかかる設備の規模も変わります。まず全体像をつかみましょう。

  • 車載ECU向けの統合型
  • モーター・パワーエレクトロニクス向け
  • 実負荷・機構を扱うパワーHIL型
  • 電力系統向け
  • ソフトウェア基盤型

車載ECU向けの統合型

ECUの入出力と車載通信をまとめて模擬する型です。dSPACE SCALEXIOは、FPGAベースのI/Oで、入出力と通信をまとめて扱えます。Vector VT Systemは、信号の入出力回路をモジュールに内蔵した構成です。

エー・アンド・デイのHELIOSは、車載向けのI/O基板がそろっています。AD-PROCYONは、大規模なモデルを実時間で動かせる製品です。IPG Automotive製もあります。Xpack Real-time Systemは、CarMakerとの組み合わせが前提です。

モーター・パワーエレクトロニクス向け

モーター駆動や電力変換器の制御を、高速に模擬する型です。Typhoon HILのHIL404は、モーター駆動と車載向けパワエレのモデルを備えます。HIL506は複数のコンバータを含む構成、HIL606は入出力の多い構成に向きます。

エー・アンド・デイ モータHILSは、実モーターなしでモータECUを検証する製品です。dSPACE MicroLabBox IIは、制御の試作と入門レベルのHILを一台で行えます。

実負荷・機構を扱うパワーHIL型

実機に近い電力や荷重を、装置側で加える型です。SCALEXIO Power HILは、最大1,250Vの機器を実モーターなしで試験できます。AVL Inverter TSは、インバーターを必要な電圧・電流のもとで試験する設備です。

鷺宮製作所 ステアリングHILS CRH440は、ステアリングに車両なしで荷重を加えます。いずれも設置場所や安全対策を含め、導入の規模が大きくなります。

電力系統向け

電力系統の模擬と、保護・制御機器の試験に特化した型です。RTDS NovaCor 2.0は、保護・制御機器を電力系統の模擬と閉ループでつなぎます。IEC 61850などの通信にも対応します。

OPAL-RT OP5707XG2とOP4610XG2は、CPUとFPGAを組み合わせた機種です。電力系統のEMT試験から、SimulinkベースのHILまで扱えます。自動車のECU試験が主目的の場合は、別の型が候補になります。

ソフトウェア基盤型

モデルを動かし、試験を管理するソフトが中心の型です。ハードウェアは別に用意するか、指定の機器と組み合わせる前提です。NI VeriStandはNIのリアルタイムハードウェア上で動きます。Simulink Real-Timeは、Speedgoatのリアルタイムターゲットで実行します。

OPAL-RT RT-LABは、OPAL-RTのシミュレーターと組み合わせて使う製品です。Concurrent SIMulation Workbenchは、複数のモデルを並行実行できます。


03

【目的別】HILSの選び方

同じHILSでも、何を試験したいかで優先すべき条件は変わります。製造現場でよくある3つの目的を取り上げました。目的が複数ある場合は、最も条件の厳しいものに合わせます。

ECUの機能を車両ネットワークまで含めて試験したい

複数のECUがつながる構成では、入出力の種類とチャネル数、対応する車載通信が条件になります。通信の対応範囲は、製品ページで具体的に確かめましょう。

SCALEXIOは、車両ネットワーク全体まで含めた大規模なHIL試験に向きます。HELIOSは、マルチノードで最大9個のCPUを同時実行できます。VT Systemは、CANoeを使うECUの入出力試験向けです。

モーター・インバーターの制御を試験したい

高速なスイッチングを扱うため、シミュレーターの時間刻みと、モーターのモデルの精度が条件です。実負荷が要るかどうかで、選ぶ型は異なる点に注意が必要です。

HIL404は、JMAG-RTなどの詳細なモーターモデルを使えます。モータHILSは、実回路で天絡・地絡・断線を再現できます。インバーターそのものを高電圧で試す場合は、SCALEXIO Power HILが対象です。

繰り返し試験を自動化したい

回帰試験を回す目的では、既存のテスト管理ツールや外部のスクリプトとつながるかが条件です。試験の作成から実行、結果の記録までの流れを確かめます。

NI VeriStandは、TestStandやPythonなどから試験を自動で実行できます。Simulink Real-Timeは、継続的インテグレーションに組み込める製品です。Concurrent SIMulation Workbenchは、設定ファイルとAPIを備えます。バージョン管理とも連携しやすい製品です。


04

【部門別】HILSの選び方

HILSは、モデルを作る人、試験を回す人、設備を管理する人が異なります。導入に関わる3つの部門で整理しました。複数部門で共有するときは、条件の厳しい部門に合わせます。

制御設計・モデル開発部門

制御ソフトとモデルを作る部門では、普段使っているモデル開発ツールとの連携が条件です。作ったモデルを手書きのコードなしで動かせるかも確かめましょう。

Simulink Real-Timeは、Simulinkのモデルをそのまま実機上で動かせます。AD-PROCYONも、Simulinkのモデルを手書きのコードなしで動かします。SCALEXIOは、FMIで他社環境のモデルを取り込める製品です。

試験・評価部門

試験を日々回す部門では、設定のしやすさと、結果の追跡が条件です。配線や入出力の設定に手間がかかることが、試験の回数が増えにくい原因です。

VT Systemは、CANoeがモジュールを自動検出します。vTESTstudioと合わせると、テストの作成から自動実行までを同じ環境で行えます。VeriStandは、実行時に編集できるUIで、データとアラームの状態を監視できる製品です。

試験設備を管理する部門

設備を預かる部門では、設置場所、電源、校正、サポート窓口が条件です。製品によっては、国内の窓口が代理店になります。

OPAL-RT OP5707XG2は、日本に直営拠点がなく、国内代理店の株式会社NEATが窓口です。RTDS NovaCor 2.0は、株式会社J-POWERビジネスサービスが国内の窓口です。VT Systemは、日本の試験所でも認定校正サービスを受けられます。


05

【企業規模別】HILSの選び方

企業規模そのものより、規模から来る制約が判断を分けます。試験を担当する専任者の有無、設置できる設備の大きさ、予算の通し方の3点です。自社の体制に近いところから読み進めるとよいでしょう。

中小企業

専任の試験担当が少ない前提で選びます。小さく始めて、あとから広げられる構成が候補です。

MicroLabBox IIは、制御の試作と入門レベルのHILを一台で始められます。小規模から使える対象には、次の4製品も入ります。HIL404、VT System、VeriStand、Simulink Real-Timeです。いずれも価格は非公開のため、構成を決めて問い合わせましょう。

中堅企業

複数の車種や機種で試験の対象が増える段階です。メーカーとシリーズを絞ると、操作や保守の窓口を統一しやすい点が利点です。

HIL506は、最大16台の並列接続で大規模な構成にも広げられます。OP4610XG2は、拡張ユニットで高速I/Oを最大128ch追加できます。HELIOSは、試験の規模に応じて筐体やCPUを広げられる製品です。

大企業

複数の開発拠点や試験室を持ち、全社で試験環境をそろえる段階です。大規模な設備や専用の設置場所を用意できるかが条件になります。

SCALEXIO Power HILとAVL Inverter TSは、大企業向けとされる製品です。RTDS NovaCor 2.0も同様です。メーカーごとの特徴は、HILSのメーカーの記事で整理しています。


06

自社に合ったHILSの選定ポイント

目的・部門・規模で方向が見えたら、具体的な仕様に落とし込みます。確認の順番が大切です。上から順に見ていくと、手戻りを減らせるでしょう。

  • 試験の対象と模擬する範囲を決める
  • リアルタイム処理の性能とモデルの規模を確認する
  • 入出力と通信の対応を確認する
  • モデル開発ツールとの連携を確認する
  • テストの自動化とサポート、費用を確認する

試験の対象と模擬する範囲を決める

最初に決めるのは、試験する制御装置と、シミュレーター側で模擬する範囲です。信号レベルのECU試験か、実負荷を伴う電力の試験かで、必要な設備が変わります。

例えばSCALEXIO Power HILは、高電圧のフルパワー試験設備です。信号レベルのECU試験だけなら、過剰な構成になります。試験したい故障の条件も、この段階で書き出します。

リアルタイム処理の性能とモデルの規模を確認する

制御周期に間に合う計算ができるかが条件です。モデルが大きいほど、CPUやFPGAの性能が必要です。

Typhoon HILの3機種は、コンバータの数や並列台数が異なります。AD-PROCYONは、マルチコアで大規模なモデルを動かします。ただし演算周期の数値は製品ページにないため、資料で確認しましょう。

入出力と通信の対応を確認する

制御装置とつなぐ信号の種類と数が合うかを確かめます。アナログ、デジタル、CAN、Ethernetなど、使うものを先に洗い出しましょう。

HIL404はアナログ入出力が各16chで、入出力を多く使う構成には上位機種が必要です。OP4610XG2は、I/Oモジュールが1台あたり最大4つです。使う通信プロトコルは、製品ごとに個別の確認が要る場合があります。

モデル開発ツールとの連携を確認する

すでに使っているツールのモデルを、そのまま動かせるかを確認します。MATLAB/SimulinkのほかCarMakerなど、現場のツールは分かれています。

IPGのXpackは、CarMakerとの組み合わせが前提です。並行実行できるのは、Concurrent SIMulation Workbenchです。使うツールが決まっていれば、候補を比較しやすくなります。

テストの自動化とサポート、費用を確認する

回帰試験を回すなら、自動化の手段が条件です。費用はハードウェア、ソフト、サポートを合わせて確かめます。

2026年時点で、当サイトの20製品はいずれも公式ページに金額を載せていません。ハードウェアが別に要る製品もあります。NI VeriStandとSimulink Real-Timeが該当します。構成を固めてから比較しましょう。費用の考え方は、HILSの費用の記事で整理しています。


07

【比較表】HILSの主要製品

製品データとして数値化できる4項目を、評価スコアで横並びにしました。品質管理・工程管理・現場での使いやすさ・中小適合の4つを5段階で評価しています。並びは中小適合の高い順です。同点の場合は残りの項目の順に、最後は製品名で並べました。価格は2026年時点の公式ページの記載で、公開されていない場合はその旨を記しました。製品ごとの詳しい比較は、HILSの比較記事で扱います。

順位

製品

提供元

品質管理

工程管理

現場での使いやすさ

中小適合

価格の目安

1

エー・アンド・デイ モータHILS

株式会社エー・アンド・デイ

5

4

4

3

公式サイトに価格の掲載なし(要問い合わせ)

2

Simulink Real-Time

マスワークス合同会社

4

5

4

3

公式の価格ページに単体価格の表示なし(営業へ問い合わせ)。無料試用あり。Speedgoatのハードウェアは別途必要

3

Concurrent SIMulation Workbench

コンカレント日本株式会社

4

5

3

3

公式サイトに価格の掲載なし(要問い合わせ)

4

OPAL-RT RT-LAB

OPAL-RT TECHNOLOGIES, Inc

4

5

3

3

公式サイトに価格・ライセンス形態の掲載なし(要問い合わせ)。国内代理店は株式会社NEAT

5

NI VeriStand

日本ナショナルインスツルメンツ株式会社

4

4

4

3

公式サイトに価格の掲載なし(要問い合わせ)。NIのリアルタイムハードウェアは別途必要

6

Typhoon HIL HIL404

タイフーンヒル・ジャパン合同会社

4

4

4

3

公式サイトに価格の掲載なし(要問い合わせ)。国内はMywayプラス株式会社も販売

7

Typhoon HIL HIL506

タイフーンヒル・ジャパン合同会社

4

4

4

3

公式サイトに価格の掲載なし(要問い合わせ)。国内はMywayプラス株式会社も販売

8

Vector VT System

ベクター・ジャパン株式会社

4

4

4

3

公式サイトに価格の掲載なし(要問い合わせ)。CANoeと組み合わせて使う

9

エー・アンド・デイ HELIOS

株式会社エー・アンド・デイ

4

4

4

3

公式サイトに価格の掲載なし(要問い合わせ)

10

OPAL-RT OP4610XG2

OPAL-RT TECHNOLOGIES, Inc

4

4

3

3

公式サイトに価格の掲載なし(要問い合わせ)。国内代理店は株式会社NEAT

11

エー・アンド・デイ AD-PROCYON

株式会社エー・アンド・デイ

4

4

3

3

公式サイトに価格の掲載なし(要問い合わせ)

12

dSPACE MicroLabBox II

dSPACE Japan株式会社

3

3

4

3

公式サイトに価格の掲載なし(要問い合わせ)

13

dSPACE SCALEXIO

dSPACE Japan株式会社

5

4

3

2

公式サイトに価格の掲載なし(要問い合わせ)。構成は要件に合わせて組む

14

RTDS NovaCor 2.0

RTDS Technologies Inc.

5

3

3

2

公式サイトに価格の掲載なし(要問い合わせ)。国内は株式会社J-POWERビジネスサービスが国内の窓口

15

Typhoon HIL HIL606

タイフーンヒル・ジャパン合同会社

4

4

4

2

公式サイトに価格の掲載なし(要問い合わせ)。国内はMywayプラス株式会社も販売

16

IPG Automotive Xpack Real-time System

IPG Automotive株式会社

4

4

3

2

公式サイトに価格の掲載なし(要問い合わせ)

17

OPAL-RT OP5707XG2

OPAL-RT TECHNOLOGIES, Inc

4

4

3

2

公式サイトに価格の掲載なし(要問い合わせ)。国内代理店は株式会社NEAT

18

鷺宮製作所 ステアリングHILS CRH440

株式会社鷺宮製作所

4

4

3

2

公式サイトに価格の掲載なし(要問い合わせ)

19

dSPACE SCALEXIO Power HIL

dSPACE Japan株式会社

5

3

2

1

公式サイトに価格の掲載なし(要問い合わせ)

20

AVL Inverter TS

エイヴィエルジャパン株式会社

4

4

3

1

公式サイトに価格の掲載なし(要問い合わせ)


08

HILSの選び方で失敗しないための注意点

導入でつまずく例には、共通した型があります。事前に知っておけば、仕様確認の段階で対策を取れるでしょう。よくある4つを、回避策とあわせて挙げます。

試験の対象に対して製品の守備範囲が合わない

車両のECU向けの製品で、電力系統の保護装置は試験できません。逆に電力系統向けのRTDS NovaCor 2.0は、自動車のECU試験向けではありません。

回避策:試験する制御装置の種類を先に決め、製品の用途と照らし合わせます。公式に挙がる用途が限られる製品もあるので、対象外の用途を確かめましょう。

ソフトだけで足りると思い込む

VeriStandはNIのリアルタイムハードウェア上で動きます。ソフトだけではHILを構成できません。Simulink Real-Timeも、Speedgoatのターゲットが前提です。

回避策:ソフトの見積もりと、ハードウェアや入出力基板の見積もりを分けて確認します。他社製ハードウェアを使えるかも、問い合わせで確かめましょう。

入出力と通信を後から確認する

入出力のチャネル数や通信プロトコルが足りないと、構成を組み直すことになります。Typhoon HIL HIL404のアナログ入出力は各16chです。

回避策:制御装置の信号を一覧にして、種類と数を先に数えます。製品ページに記載のない対応は、資料や問い合わせで確認しましょう。

価格が見えないまま比較を進める

20製品はいずれも、公式ページに金額を載せていません。構成によって総額が大きく変わるため、価格の見えない状態で候補を並べても比較になりません。

回避策:試験の対象と必要な入出力をまとめ、同じ条件で見積もりを依頼します。費用の見方は、HILSの費用の記事も参考にしてください。


09

まとめ

HILSの選定は、何を試験するかを書き出すことから始まります。種類は5つに分けられます。車載ECU向け、モーター・パワエレ向け、パワーHIL型、電力系統向け、ソフトウェア基盤型です。目的・部門・規模のどこから見ても、最初に確認するのは試験の対象と模擬の規模です。

方向が定まったら、5つの条件を順に確認します。試験の対象、リアルタイム性能、入出力と通信、モデル開発ツールとの連携、自動化と費用です。製品の一覧は、HILS(ハードウェアインザループシミュレーション)のカテゴリページから確認できます。比較の観点はHILSの比較記事に整理しています。

HILS(ハードウェアインザループシミュレーション)比較表

ロゴ製品名ベンダー価格モデル特徴
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Simulink Real-Timeマスワークス合同会社要見積もりSimulinkモデルを実機で動かすHIL用ソフト詳細を見る
エー・アンド・デイ モータHILS ロゴ
エー・アンド・デイ モータHILS株式会社エー・アンド・デイ要見積もり実モーターなしでモータECUを検証詳細を見る
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NI VeriStand日本ナショナルインスツルメンツ株式会社要見積もりHILを動かすNIのリアルタイム試験ソフト詳細を見る
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エー・アンド・デイ HELIOS ロゴ
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OPAL-RT RT-LAB ロゴ
OPAL-RT RT-LABOPAL-RT TECHNOLOGIES, Inc要見積もりSimulinkモデルを実時間で動かす実行ソフト詳細を見る
Concurrent SIMulation Workbench ロゴ
Concurrent SIMulation Workbenchコンカレント日本株式会社要見積もりHIL・DIL向けの実時間基盤詳細を見る
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dSPACE SCALEXIOdSPACE Japan株式会社要見積もり信号からパワーまで広げられるモジュール型HIL詳細を見る
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Typhoon HIL HIL606タイフーンヒル・ジャパン合同会社要見積もり最大8コアの最上位パワエレHILシミュレータ詳細を見る
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エー・アンド・デイ AD-PROCYON株式会社エー・アンド・デイ要見積もりSimulinkモデルを並列実行する実時間機詳細を見る
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OPAL-RT OP4610XG2OPAL-RT TECHNOLOGIES, Inc要見積もりFPGA搭載の中規模リアルタイムシミュレータ詳細を見る
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OPAL-RT OP5707XG2OPAL-RT TECHNOLOGIES, Inc要見積もりFPGA一体の高性能HIL向けリアルタイムシミュレータ詳細を見る
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IPG Automotive Xpack Real-time SystemIPG Automotive株式会社要見積もりCarMaker用の車両HIL実時間機詳細を見る
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RTDS NovaCor 2.0RTDS Technologies Inc.要見積もり電力系統用リアルタイムシミュレータ詳細を見る
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よくある質問

QHILSは何から決めればよいですか?
A

最初に、試験する制御装置と、シミュレーター側で模擬する範囲を決めます。ECU、モーター・インバーター、電力系統のどれを対象にするかで、必要な型が変わります。あわせて入出力の種類と数、使っているモデル開発ツールを整理すると、メーカーへの問い合わせも具体的になります。

QHILSとモデルベース開発ツールはどう違いますか?
A

HILSは、制御装置をシミュレーターにつないで制御ソフトの動作を試験する仕組みです。制御ソフトの設計そのものは、モデルベース開発ツールの領域として扱います。SimulinkのモデルをHILSで動かす製品もあるため、使っているツールとの連携を確認しましょう。

QソフトだけでHILSを始められますか?
A

製品によって異なります。NI VeriStandはNIのリアルタイムハードウェア上で動き、Simulink Real-TimeはSpeedgoatのターゲットで実行します。いずれもハードウェアが別に要るため、ソフトとハードウェアを合わせた構成で見積もりを依頼しましょう。

Q価格はどう確認すればよいですか?
A

2026年時点で、当サイトの20製品はいずれも公式ページに金額を掲載していません。構成ごとの見積もりが前提のため、試験の対象と必要な入出力を固めてから、同じ条件で問い合わせて比較します。

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