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比較#モーションコントローラ#製品比較#多軸制御

おすすめのモーションコントローラを比較!基礎知識やできること、選び方までをわかりやすく解説!

モーションコントローラの主要20製品を、形態と制御軸数、同期・補間などの機能、対応ネットワーク、プログラミング、サポートの5項目で比較。価格の公開状況と費用の内訳、企業の特徴別の選定ポイントまで解説します。

製造業のシステム選定担当者ITトレンド編集部
おすすめのモーションコントローラを比較!基礎知識やできること、選び方までをわかりやすく解説!

モーションコントローラは、サーボモーターなどを使い、複数の軸の位置・速度・トルクを同期させて高い精度で制御する装置です。組立機や加工機、搬送装置、ロボットなどで使われます。PLCに組み込むユニット型、単体のコントローラー型、PC上で動くソフトウェア型があります。この記事では、製品ページのある主要20製品を同じ評価軸で並べ、基礎知識から選び方、費用の考え方までを整理します。

PLCに組み込んで多軸を同期するなら:三菱電機 MELSEC iQ-R RD78Gシリーズやキーエンス KV-XHシリーズが候補

小型の装置で数軸のカム同期を組むなら:三菱電機 MELSEC iQ-F FX5-SSC-Gシリーズや山洋電気 SANMOTION C S300が候補

PCで多軸制御と画像処理をまとめるなら:モベンシス WMXや三菱電機 SWM-Gが候補

ロボットやCNCも一緒に制御するなら:山洋電気 SANMOTION C S500やボッシュ・レックスロス ctrlX MOTIONが候補

パルス列のモータ数軸をPCから動かすなら:コンテック SMC-8DL-PEやハイバーテック HPCIe-CPDシリーズが候補

モーションコントローラは、制御したい軸数と、使うサーボのネットワークを最初に確認すると比べやすくなります。基礎から知りたい方はモーションコントローラとはの記事、製品全体はモーションコントローラのカテゴリページもご覧ください。


この記事でわかること

01

モーションコントローラの基礎知識

モーションコントローラは、複数のサーボ軸を指令どおりの位置と速度で動かすための装置です。組立機や加工機、搬送装置、検査装置のステージなどで使われます。形態、できること、サーボやPLCとの関係の3点から押さえましょう。

3つの形態がある

形態は、PLC組み込みのユニット型、単体型、PC上のソフトウェア型に大別されます。PCに装着するボードも、PC側のアプリで制御する点でソフトウェア型に近い使い方です。

例えばRD78Gは増設ユニットで、TwinCATはPC上のソフトウェアです。形態によって、開発の進め方や必要な機器が変わります。

位置決めから同期、ロボット制御まで

位置決めに加えて、複数の軸を連動させる同期制御ができます。直線や円弧の補間、電子カムによる機械カムの置き換えが代表例です。

ロボット制御やCNCまで扱う製品もあります。機能の幅は製品ごとに異なるため、必要な動きを先に決めておくと比較しやすくなります。

サーボやPLCとの関係

モーションコントローラは、サーボモーターやドライバーへ指令を送る役割を持ちます。サーボモーターやドライバーの単体は、この記事の対象に含みません。指令は、EtherCATやMECHATROLINKなどのネットワークで伝えます。

製品ごとに、対応するネットワークとサーボの組み合わせが決まっています。そのため、サーボの選定とコントローラーの選定は切り離せません。

編集部メモ:公開価格のある製品は少なく、軸数や周期の数値は条件つきで示されています。カタログの数値は、条件とあわせて読む必要があります。


02

モーションコントローラの基本的な選び方

モーションコントローラを選ぶ際には、軸数と、使うサーボのネットワークを先に整理することが重要です。この点が合わない製品は、他の機能が充実していても使えません。次の4つの観点で整理しましょう。

形態と制御軸数を決める

最初に、PLCに組み込むか、単体で使うか、PCで動かすかを決めます。あわせて、必要な軸数を数えておきましょう。1ユニットで扱える軸数や、増設できる台数には、製品ごとに上限があります。

将来の軸の追加も見込んで、余裕のある製品を選びましょう。軸数の上限は、使うサーボや条件によって変わることもあります。

ネットワークと既存のサーボを確認する

モーションコントローラは、特定のネットワークのサーボとつなぐ前提で作られています。対応する規格を確かめましょう。EtherCATやMECHATROLINK、CC-Link IE TSN、RTEXが代表例です。

すでに使っているサーボがあるなら、そのまま接続できるかが重要です。パルス列で指令する製品なら、ネットワーク型のサーボは使えません。

必要な動きの機能を確認する

補間、電子カム、ギア同期、ロボット制御、CNCなど、必要な動きに対応するかを見ましょう。機能が多い製品でも、自社の装置で使わない機能は費用の無駄になりえます。

逆に、後から必要になる機能が追加できないこともあります。装置の動きを書き出して、カタログの機能と照らし合わせましょう。

プログラミング環境とサポートを確認する

書き方は、ラダーやIEC 61131-3の言語、C言語、Pythonなどで分かれます。現場の技術者が使い慣れた環境か確認しましょう。

国内でのサポート体制も、見落とせない点です。海外メーカーの製品は、日本の窓口や資料の言語を確かめておくと安心です。選定の進め方はモーションコントローラの選び方の記事も参考にしてください。


03

モーションコントローラの比較項目

製品を並べるときは、同じ物差しを当てる必要があります。モーションコントローラで見る項目は次の5つです。互いに関連するので、まず表で全体像をつかみましょう。

比較項目

見るべきポイント

形態と制御軸数

PLCユニット型・単体型・ソフトウェア型のどれか。1ユニットの軸数と、増設できる台数

同期・補間・電子カム・ロボット制御などの機能

直線・円弧・ヘリカルなどの補間。電子カム。ロボットやCNCへの対応

対応するモーションネットワーク

EtherCAT・MECHATROLINK・CC-Link IE TSN・RTEXなどのどれに対応するか。制御周期

プログラミングのしやすさとシミュレーション機能

ラダーやC言語など使える言語。実機なしで試せる仕組み

PLC・サーボとの組み合わせと国内サポート

対応するPLCとサーボ。国内の窓口と、資料の言語

形態と制御軸数

装置の構成を決める項目です。PLCの増設ユニットは、PLCの環境でまとめて組めます。ソフトウェア型は、PCで画像処理などと一体にできる点が特徴です。

軸数は、1ユニットの上限と、システム全体の上限の両方を見ます。ユニットは8軸まで、ソフトウェアは128軸までなど、製品によって大きく違います。

同期・補間・電子カム・ロボット制御などの機能

動かし方の幅を比べる項目です。直線補間だけの製品もあれば、円弧やヘリカル、3次元補間まで扱う製品もあります。電子カムの有無も、比べる点です。

ロボットのキネマティクスやCNCに対応する製品もあります。公式資料に記載のない機能は、使えるものと考えず、問い合わせで確かめましょう。

対応するモーションネットワーク

サーボとの接続方式を比べる項目です。EtherCATは多くの製品が採用しています。MECHATROLINKやCC-Link IE TSN、RTEXは、特定メーカーのサーボ向けです。

制御周期も確認しましょう。25μsや62.5μsなど短い周期に対応する製品は、高速な装置に向いています。ただし、周期は軸数や使うサーボで変わります。

プログラミングのしやすさとシミュレーション機能

開発の負担を比べる項目です。ラダーやフローで組める製品は、現場の技術者でも扱いやすくなります。C++やPythonで組む製品は、自由度は高い反面、開発の体制が必要です。

実機がなくてもプログラムを検証できる機能は、立ち上げ期間を短くします。体験版や評価版を用意する製品もあるため、事前に試せるかも見ておきましょう。

PLC・サーボとの組み合わせと国内サポート

周辺機器との相性を比べる項目です。PLCの増設ユニットは、対応するPLCのシリーズが決まっています。サーボも、推奨の組み合わせを確認しましょう。

海外メーカーの製品は、国内の販売窓口や、資料が日本語で用意されているかが変わります。長く使う装置では、サポートの窓口も比較に加えましょう。


04

自社に合ったモーションコントローラの選定ポイント

比較項目のどこに重点を置くかは、自社の状況で変わります。企業の特徴ごとに、確認する順番を整理しました。自社に近いものから読んでください。

PLCを中心に装置を組んでいる企業

すでに特定メーカーのPLCで装置を作っている企業です。同じメーカーの増設ユニットなら、PLCの開発環境で組めます。既存のラダーの資産も生かしやすくなります。

ただし、増設ユニットはPLCと組み合わせて使うため、単体では動きません。サーボのネットワークも、そのメーカーが推奨するものに限られます。

小型の装置で数軸を制御する企業

軸数が数軸から十数軸の装置を作る企業です。小型のPLC向けユニットや、小型のコントローラー、PCに装着するボードが候補です。構成が軽く、費用も抑えやすくなります。

ただし、1ユニットの軸数や機能に上限があります。将来の増設で、数十軸が必要にならないか、先に見ておきましょう。

PCで画像処理や検査と一体にしたい企業

画像検査装置のように、撮像とステージ移動を同期させる企業です。ソフトウェア型やボード型なら、PC上のアプリで画像処理と制御をまとめられます。

開発は、APIやライブラリを使ったプログラミングが前提です。ラダー中心の体制では負担が大きいため、開発できる人員を先に確認しましょう。

ロボットやCNC、精密ステージを扱う企業

ロボットの軌道制御や、CNC、ナノスケールの位置決めを行う企業です。ロボット制御やG-codeに対応する製品が候補になります。制御周期の短さも判断材料です。

こうした製品は、C言語などで独自の制御を組める反面、習得に時間がかかります。国内での資料やサポートの範囲も確かめておきましょう。

既存の装置を置き換えたい企業

旧型のコントローラーを使っている装置の、更新を考える企業です。後継機は、旧機種のプログラムやユーザーアプリケーションを引き継げる場合があります。

サーボの規格が変わると、サーボごとの入れ替えが必要です。既存のサーボの資産を生かせるか、対応する製品を最初に確認しましょう。


05

モーションコントローラの費用相場

費用は、軸数やライセンス、組み合わせるサーボの構成で変わります。製品ページのある20製品のうち、価格を公式サイトで公開している製品は5製品です。残りの15製品は、問い合わせや見積依頼での確認になります。

費用の内訳

費用を左右する要因

公開されている目安(2026年時点)

コントローラー本体(ユニット・単体・ボード)

制御軸数、形態、組み合わせるPLCやCPU

PLC増設のモーションユニットが149,000円〜715,000円(標準価格)や198,000円〜290,000円(税抜)、PCI Express対応のパルス列ボードが128,150円(本体価格116,500円)、パルス列出力のコントローラーが税抜89,900円〜228,000円と公開。上位の一部はオープン価格

ソフトウェアのライセンス

軸数の段階(16・32・64・128軸など)、使うPCの性能に応じた区分

公開なし。無償の体験版や評価版を案内する製品がある

サーボ・ドライバーなどの周辺機器

対応するネットワーク、軸数、電源や配線

公開なし(この記事の対象外)

エンジニアリング・立ち上げ

プログラムの開発量、調整、既存装置との連携

公開なし

保守・サポート

保守契約の範囲、国内の窓口、資料の入手方法

公開なし

総額は、軸数とサーボの構成、開発の工数で大きく変わります。コントローラー本体の価格だけでなく、サーボや周辺機器、立ち上げの費用を含めて比べましょう。費用の見方はモーションコントローラの費用相場の記事も参考にしてください。


06

【比較表】モーションコントローラのランキング

製品データとして数値化できる4項目を、製造業適合性スコアで横並びにしました。工程管理・生産管理・現場での使いやすさ・中小適合の4つを、5段階で評価しています。並びは中小適合の高い順で、同点は残りの評価軸の順に比べました。

順位

製品

提供元

工程管理

生産管理

現場での使いやすさ

中小適合

価格の目安

1

コンテック SMC-8DL-PE

株式会社コンテック

3

2

3

5

128,150円(本体価格116,500円)。コンテックのe-shopで購入できる

2

モベンシス WMX

モベンシス株式会社

5

4

3

4

公式サイトに価格表示なし(問い合わせ)。WMX評価版のダウンロード窓口あり

3

山洋電気 SANMOTION C S300

山洋電気株式会社

4

4

4

4

公式製品ページに価格表示なし(問い合わせ)。型番はSMC300-A/SMC300-B。カタログ日付は2025年12月

4

三菱電機 MELSEC iQ-F FX5-SSC-Gシリーズ

三菱電機株式会社

4

3

4

4

標準価格はFX5-40SSC-Gが149,000円、FX5-80SSC-Gが198,000円。MELSEC iQ-FのCPUユニットとCC-Link IE TSN対応サーボアンプ(MR-J5-G/MR-J5D-G4)と組み合わせて使う

5

コスモテックス PXRP-3216CN

株式会社コスモテックス

4

2

3

4

公式製品ページに価格表示なし(見積り依頼・テスト貸出依頼の窓口あり)

6

ハイバーテック HPCIe-CPDシリーズ

株式会社ハイバーテック

3

2

3

4

公式製品ページに価格の掲載なし

7

パナソニック GM5シリーズ

パナソニック インダストリー株式会社

5

4

4

3

公式製品ページ・ニュースリリースに価格表示なし(在庫・納期・価格は問い合わせ)。2026年10月6日受注・販売開始

8

Beckhoff TwinCAT 3 Motion

ベッコフオートメーション株式会社

5

4

3

3

公式サイトに価格表示なし。ライセンスはCPU性能に応じたプラットフォームレベル別。対応OSはWindows 10/11、Windows CE、TwinCAT/BSD、Beckhoff RT Linux(TF5000)

9

三菱電機 SWM-G

三菱電機株式会社

5

4

3

3

公式製品ページに価格表示なし。ライセンスはUSBキーで16・32・64・128軸(SWM-G-N1も同様)。最大64軸の無料体験版SWM-G-Wあり

10

山洋電気 SANMOTION C S500

山洋電気株式会社

5

4

3

3

公式製品ページに価格表示なし(問い合わせ)。型番はSMC505/SMC507/SMC520。マニュアル類のダウンロードはフォーム送信が必要

11

安川電機 MPX1000シリーズ

株式会社安川電機

5

3

4

3

公式ニュースリリースで販売価格はオープン(非公開)

12

パナソニック GM1シリーズ

パナソニック インダストリー株式会社

4

4

4

3

公式製品ページに価格表示なし(新規購入の相談・見積は問い合わせ)

13

キーエンス KV-XHシリーズ

株式会社キーエンス

4

3

4

3

価格表(税抜)はKV-XH04MLが198,000円、KV-XH16MLが290,000円。KV-X/KV-8000/KV-7000シリーズのPLCと組み合わせて使う

14

ADLINK PCIe-833xシリーズ

ADLINKジャパン株式会社(ADLINK Technology)

4

3

3

3

公式製品ページに価格表示なし。PCI Expressスロットを持つPCに装着して使う

15

プライムモーション InterMotionシリーズ

株式会社プライムモーション

4

2

3

3

パルス列出力のJOY-AM8シリーズは税抜89,900円〜228,000円を公式サイトに掲載。RTEX対応のJOY-AMXG64は価格の記載なし

16

ボッシュ・レックスロス ctrlX MOTION

ボッシュ・レックスロス株式会社

5

4

4

2

公式サイトに価格表示なし。ctrlX CORE(単体コントローラ、ctrlX DRIVE統合型、PC上のエミュレーション)で動かすアプリとして提供

17

三菱電機 MELSEC iQ-R RD78Gシリーズ

三菱電機株式会社

5

4

4

2

標準価格はRD78G4が187,000円、G8が242,000円、G16が286,000円、G32が460,000円、G64が715,000円。RD78GHV・RD78GHWはオープン価格。MELSEC iQ-RのベースユニットとCPU、CC-Link IE TSN対応サーボアンプ(MELSERVO-J5)と組み合わせて使う

18

オムロン CK3M/CK5Mシリーズ

オムロン株式会社

5

4

2

2

製品ページに価格の掲載なし。標準価格は公式の在庫・価格照会で確認

19

Aerotech Automation1-iSMC

Aerotech, Inc.(エアロテック)

5

3

3

2

公式サイトに価格表示なし。日本の販売窓口は公式サイト上でアルテック株式会社(ALTECH Co.,Ltd.)と案内

20

Elmo Maestroシリーズ

Elmo Motion Control Ltd.(エルモ・モーション・コントロール)

5

3

3

2

公式サイトに価格表示なし。日本の問い合わせ窓口は公式サイト上でボッシュ・レックスロス株式会社(大阪市)と案内


07

モーションコントローラの主要製品の詳細

ここからは表に挙げた20製品を、順位の並びのまま見ていきます。強みだけでなく、向かないケースもあわせて示しました。自社の軸数とサーボのネットワークに照らして読み進めてください。

コンテック SMC-8DL-PE

最大8軸のパルス列を出力する、PCI Express対応のボードです。ステッピングモータと、パルス列入力方式のサーボモータを制御できます。直線補間や同期スタートも使える点が特徴です。

価格は公式サイトで128,150円(本体価格116,500円)と案内されています。円弧補間は公式ページに記載がなく、EtherCATなどのネットワーク型サーボは制御できません。

モベンシス WMX

市販のWindows PCに導入するソフトウェアです。EtherCATとCC-Link IE TSN、MECHATROLINK-4のマスタを実現します。最大128軸を1msで同期制御でき、1ライセンスで128軸まで扱える点が特徴です。

開発はAPIを使う前提で、ラダー中心の体制では負担が大きくなります。使うPCの選定と動作確認は、自社の作業です。価格は問い合わせで、評価版の窓口があります。

山洋電気 SANMOTION C S300

1ms周期で最大32軸を制御する、小型のモーションコントローラです。従来のS200と比べて、制御性能が4倍になりました。電子カム・ギアや補間に加え、直交・スカラ・パラレルリンクのロボット制御も扱えます。

7軸多関節ロボットや64軸の制御は、上位のS500の範囲です。SMC300-Bの動作制御は、PTP制御のみです。資料のダウンロードにはフォーム送信が必要で、価格は問い合わせとなります。

三菱電機 MELSEC iQ-F FX5-SSC-Gシリーズ

小型シーケンサiQ-Fに増設する、4軸・8軸のCC-Link IE TSN対応ユニットです。位置決めと同期制御、速度・トルク制御を1台で扱え、カムデータ曲線はマウス操作で編集できます。

1ユニットの上限は8軸で、システム全体でもマスタ局を含めて4台までです。大規模な多軸装置には向きません。標準価格はFX5-40SSC-Gが149,000円、FX5-80SSC-Gが198,000円です。SSCNETⅢ/H対応のサーボには別機種が必要です。

コスモテックス PXRP-3216CN

RTEX32軸とパルス列4軸を合わせ、36軸を1枚で制御するPCI Express用のボードです。ネットワーク非対応のステッピングモータや中空モータも扱えます。直線・円弧・ヘリカル・3次元補間に対応する点も特徴です。

サーボネットワークはRTEXに限られます。EtherCATやMECHATROLINKのサーボは接続できません。制御アプリは、SampleGUIなどを参考に自社で開発します。

ハイバーテック HPCIe-CPDシリーズ

2・4・8軸の機種をそろえた、PCI Express用のパルス列ボードです。直線・円弧補間と次動作の連続実行で、なめらかな一筆書きの動作ができます。4軸・8軸の機種は、ガントリ制御と等ピッチのトリガ出力にも対応します。

パルス列出力のため、ネットワーク型のサーボには対応しません。2軸の機種はガントリ制御の記載がなく、ガントリには4軸以上を選びます。

パナソニック GM5シリーズ

CODESYSベースのコントローラです。EtherCATポートを2系統備え、最大128軸(64軸×2構成)を同期制御できます。通信周期の異なるモーション制御も、1台で扱えます。

2026年10月に販売が始まった新しいシリーズで、公開された導入事例や技術資料はまだ少ない状況です。RTEXのサーボを使う場合は、GM1など別機種になります。

Beckhoff TwinCAT 3 Motion

PC制御のTwinCAT 3で動く、ソフトウェアのモーション機能です。TF5000 NC PTPは標準10軸で、最大255軸まで拡張できます。電動・油圧サーボやステッピングのドライブに加え、シミュレーション軸にも対応します。

Beckhoffの産業用PCと開発環境が前提です。国内メーカーのPLC中心の現場では、習得に時間がかかります。ライセンスは、CPU性能に応じたレベル別です。

三菱電機 SWM-G

パソコンにインストールして使う、三菱電機のモーションソフトです。同梱のRTX64で、CC-Link IE TSNの駆動制御システムを構築できます。最大128軸の同時位置決めと、8系統の電子カムに対応する点が特徴です。

ライセンスは16・32・64・128軸から選べます。最大64軸の無料体験版SWM-G-Wで、事前に試すこともできます。開発はC/C++や.NETのAPIが前提で、サーボアンプの原点復帰モードには対応しません。

山洋電気 SANMOTION C S500

最大64軸を最短1ms周期で制御し、シーケンス・モーション・ロボット制御を1台で行う上位機です。7軸多関節を含む15種類のロボット形状に対応し、EtherCATやOPC UAにも接続できます。

SMC505の仕様では、最大ロボット制御数は1台までとされています。複数のロボットを制御するなら、機種の選定が必要です。マニュアルの入手にはフォーム送信が要ります。

安川電機 MPX1000シリーズ

MP3000の後継にあたる、最大128軸のマシンコントローラです。MECHATROLINK-4/Ⅲの2回線を持ちます。MPX1310は、MP3300 CPU-301と比べてモーション処理性能が約8倍になりました。

MP2000/MP3000のユーザーアプリケーションを使えるため、置き換えに向きます。EtherCATのサーボ中心の装置には向きません。販売価格はオープンで、公開されていません。

パナソニック GM1シリーズ

PLC・モーション・通信を一体化した、RTEXとEtherCATに対応するコントローラです。GM1はEtherCATタイプで実軸32軸、RTEXタイプで実軸16軸です。GM1Pは実軸12・32・64軸の機種があります。カム同期やGコードによるCNC制御も、1台で扱えます。

EtherCATの通信周期は500μs以上です。より短い周期が必要な装置では、見劣りする場合があります。100軸を超える装置は、GM5との比較が必要です。

キーエンス KV-XHシリーズ

KV-X/KV-8000/KV-7000に増設する、MECHATROLINK-Ⅲ用のユニットです。KV-XH16MLは、仮想軸を含む16軸を62.5μs〜の周期で制御します。電子カムと同期型追従制御も備えます。

出力はMECHATROLINK-Ⅲのみで、EtherCATのサーボとは直接つなげません。接続は最大7台、1ユニットは仮想軸込みで16軸までです。価格表は、XH04MLが198,000円、XH16MLが290,000円(税抜)です。

ADLINK PCIe-833xシリーズ

PCI Expressスロットに装着する、ハードウェアベースのEtherCATマスターボードです。16軸・32軸・64軸の3機種があり、最大64の同期軸と10,000点以上のI/Oを同時に扱えます。

電子カムやロボットのキネマティクスなどの高度な同期機能は、主な特長として挙げられていません。ユーティリティはWindows環境向けで、価格の掲載もありません。

プライムモーション InterMotionシリーズ

パルス列出力とRTEXに対応する機種をそろえたコントローラです。パルス列出力の機種は最大8軸で、RTEX対応のJOY-AMXG64は最大64軸を制御します。C#やPythonなどのライブラリが用意されている点も特徴です。

パルス列出力の4機種は、公式サイトに税抜89,900円〜228,000円と掲載されています。JOY-AMXG64は価格の記載がなく、同期PTPも最大8軸とされています。数十軸を同期させる装置では、同期できる軸数の確認が必要です。

ボッシュ・レックスロス ctrlX MOTION

ctrlX COREで動くアプリです。単軸・多軸同期・カム・ロボット制御・CNCを、1つのモーションカーネルで扱えます。最大250台のドライブをリアルタイムに同期でき、100軸を超える装置にも対応する点が特徴です。

プラットフォーム型のため、他社のPLC・サーボ中心の構成には組み込みにくくなります。エンジニアリングはブラウザベースで、ラダー中心の環境とは操作体系が異なります。

三菱電機 MELSEC iQ-R RD78Gシリーズ

MELSEC iQ-Rに増設する、CC-Link IE TSN対応のモーションユニットです。上位のRD78GHWは最大256軸で、最小演算周期は31.25μsです。PLCopenモーション制御FBモードも選べます。

シーケンサCPUとベースユニットが前提で、単体では使えません。SSCNETⅢ/Hの既存サーボには別機種が必要で、数軸の小型装置には構成が重くなります。標準価格はRD78G4が187,000円、RD78G64が715,000円です。RD78GHV・RD78GHWはオープン価格です。

オムロン CK3M/CK5Mシリーズ

サーボ周期が最速で25μs/5軸(モータ制御のみの場合)の、プログラマブルな多軸コントローラです。CK5Mは、EtherCAT 16軸または32軸のモデルをそろえます。G-codeやANSI Cで記述でき、独自のサーボ制御も組み込める点が特徴です。

プログラムはPower PMAC IDEが前提で、ラダー中心の開発とは勝手が異なります。数軸の汎用装置には過剰になりやすく、標準価格は、公式ページでオープン価格とされています。

Aerotech Automation1-iSMC

PC上で最大32軸の精密モーションを制御する、ソフトウェアベースのコントローラです。サーボやステッピング、レーザスキャンヘッドを、HyperWireで指令します。.NET・C・PythonのAPIも用意されています。

軸の指令はAutomation1のドライブに行う構成で、EtherCATは周辺機器の接続が主です。日本の販売窓口は代理店のアルテックで、製品ページは英語です。

Elmo Maestroシリーズ

Titanium Maestroは、EtherCAT 16軸を100μsの周期で制御します。C++とPythonでのプログラムに対応する点が特徴です。MATLAB/Simulinkモデルの自動変換にも対応します。

ラダー中心の体制では、習得の負担が大きくなります。Elmo製ドライブとの組み合わせを前提とした説明が多く、他社サーボは事前の確認が必要です。


08

モーションコントローラの無料・有料でできることの違い

モーションコントローラには、機能を無期限に無料で使える製品は確認できませんでした。無料の体験版や評価版は、一部の製品に用意されています。ここでは、費用を抑えられる範囲と、見積もりが必要な範囲を整理しましょう。

できること

費用を抑えられる範囲

個別の見積もりが必要になる範囲

制御の実行

なし。コントローラーやライセンスの購入が必要。公式サイトに価格を掲載する製品が5製品ある

ほとんどの製品は問い合わせや見積依頼

事前の試用

最大64軸の無料体験版や、評価版のダウンロード窓口を案内する製品がある

実機での検証、テスト貸出

プログラムの開発

API、ライブラリ、ツールを同梱する製品がある

開発の工数、既存装置との連携

保守とサポート

なし。資料のダウンロードにフォーム送信が必要な製品もある

保守契約の範囲、国内の窓口

体験版や評価版の提供条件は、製品ごとに異なります。使える軸数や期間に制限がある場合があるため、公式の案内を確認しましょう。製品版で必要な機能が契約に含まれるかは、見積もりの段階で確かめましょう。


09

まとめ

モーションコントローラの比較は、5つの項目で整理すると進めやすくなります。形態と制御軸数、同期や補間などの機能、対応するモーションネットワークです。プログラミングのしやすさ、PLC・サーボとの組み合わせと国内サポートも加えた5つです。

まず、必要な軸数と使うサーボのネットワークを書き出しましょう。次に、既存の資産を生かせるかを含めて、見積もりを比べます。価格を公開している製品は20製品のうち5製品で、ほかは問い合わせが必要です。製品はモーションコントローラのカテゴリページで比較できます。メーカー別の傾向はモーションコントローラのメーカーの記事もご覧ください。

モーションコントローラ比較表

ロゴ製品名ベンダー価格モデル特徴
パナソニック GM5シリーズ ロゴ
パナソニック GM5シリーズパナソニック インダストリー株式会社要見積もり最大128軸を同期制御するコントローラ詳細を見る
モベンシス WMX ロゴ
モベンシス WMXモベンシス株式会社要見積もりWindows PCで最大128軸を制御詳細を見る
山洋電気 SANMOTION C S300 ロゴ
山洋電気 SANMOTION C S300山洋電気株式会社要見積もり最大32軸の小型コントローラ詳細を見る
山洋電気 SANMOTION C S500 ロゴ
山洋電気 SANMOTION C S500山洋電気株式会社要見積もり最大64軸の上位コントローラ詳細を見る
ボッシュ・レックスロス ctrlX MOTION ロゴ
ボッシュ・レックスロス ctrlX MOTIONボッシュ・レックスロス株式会社要見積もり軸・ロボット・CNCを扱うアプリ詳細を見る
三菱電機 MELSEC iQ-R RD78Gシリーズ ロゴ
三菱電機 MELSEC iQ-R RD78Gシリーズ三菱電機株式会社要見積もり最大256軸のモーションユニット詳細を見る
パナソニック GM1シリーズ ロゴ
パナソニック GM1シリーズパナソニック インダストリー株式会社要見積もりPLCとモーションを一体化したコントローラ詳細を見る
Beckhoff TwinCAT 3 Motion ロゴ
Beckhoff TwinCAT 3 Motionベッコフオートメーション株式会社要見積もりPTPからCNCまでのソフトモーション詳細を見る
三菱電機 SWM-G ロゴ
三菱電機 SWM-G三菱電機株式会社要見積もりPCで最大128軸を動かすモーションソフト詳細を見る
三菱電機 MELSEC iQ-F FX5-SSC-Gシリーズ ロゴ
三菱電機 MELSEC iQ-F FX5-SSC-Gシリーズ三菱電機株式会社要見積もりモーションユニット詳細を見る
安川電機 MPX1000シリーズ ロゴ
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よくある質問

Qモーションコントローラを選ぶとき、最初に何を確認すればよいですか?
A

制御したい軸数と、使うサーボのネットワークを確認します。EtherCATやMECHATROLINK、CC-Link IE TSN、RTEXなど、製品ごとに対応する規格が決まっています。ここが合わない製品は、他の機能が充実していても使えません。

Qモーションコントローラの価格は、どのくらいを見込めばよいですか?
A

製品ページのある20製品のうち、2026年時点で価格を公式サイトで公開している製品は5製品です。軸数やライセンス、組み合わせるサーボの構成で見積もりが変わるため、条件を整理して各社に問い合わせる必要があります。

QPLCの増設ユニットとPC上のソフトウェアは、どう使い分けますか?
A

PLCの増設ユニットは、PLCの開発環境で組めるため、ラダー中心の現場に向きます。PC上のソフトウェアは、画像処理などと一体にできる反面、APIを使った開発が前提になる製品が多くなります。社内の開発体制で選びましょう。

Q導入前に試せる製品はありますか?
A

最大64軸の無料体験版を案内する製品や、評価版のダウンロード窓口を設けた製品があります。提供条件は製品ごとに異なるため、使える軸数や期間の制限を公式の案内で確認してください。

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