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選び方・ノウハウ#モーションコントローラ#モーション制御#選び方

モーションコントローラの最適な選び方を徹底解説!おすすめの製品も紹介

モーションコントローラの選び方を、目的別・部門別・企業規模別の3つの切り口から解説。4つの種類の違い、軸数と周期、サーボとモーションネットワーク、機能、開発体制の見方と、よくある4つの失敗を整理します。

製造業のシステム選定担当者ITトレンド編集部
モーションコントローラの最適な選び方を徹底解説!おすすめの製品も紹介

モーションコントローラは、サーボモーターなどを使って複数の軸の位置・速度・トルクを同期させ、高い精度で制御する装置です。組立機、加工機、搬送装置、ロボットなどで使われます。形態、制御軸数、対応するモーションネットワーク、プログラミング環境と比べる軸が多く、カタログを並べても自社に合うかは見えにくい製品です。この記事では、種類の違いと、目的・部門・企業規模という3つの切り口から選び方を整理しました。製品名を比べる前に、まず制御する軸数とサーボの機種を書き出しましょう。

  • 形態と軸数:PLCユニット型、単体型、ソフトウェア型のどれにするか、何軸を制御するかを決める
  • サーボと通信:使うサーボと、EtherCATやMECHATROLINKなどの通信規格が合うかを確認する
  • 機能と開発環境:同期、補間、電子カム、ロボット制御と、プログラミングの方式を確認する
  • サポートと費用:国内の問い合わせ窓口と、価格の確認方法を確かめる

軸数とサーボの機種を先に整理すると、候補となる形態を絞り込みやすくなります。残りの条件まで確認すると、導入後の手戻りを抑えられます。


この記事でわかること

01

モーションコントローラの基礎知識

選び方に入る前に、モーションコントローラが何をする装置なのかを押さえます。役割が曖昧なままだと、PLCやサーボとの切り分けが見えず、過剰な構成を選びかねません。基本的な用語は、モーションコントローラとはの記事でも整理しています。

モーションコントローラが担う役割

モーションコントローラは、複数のサーボモーターに指令を出す装置です。軸の位置・速度・トルクを同期させて制御します。直線や円弧の補間、電子カムによる機械カムの置き換えなども担います。

組立機や包装機の多軸同期、加工機の位置決め、搬送装置やロボットの軌道制御が代表的な用途です。検査装置のステージ制御にも使われます。最初に確認したいのは、制御する軸の数です。

PLCやサーボとの関係

モーションコントローラには、3つの形態があります。PLCに組み込むユニット型、単体のコントローラー型、PC上で動くソフトウェア型です。シーケンス制御をPLCが担い、軸の動きをモーションコントローラが担う分担もあります。

サーボモーターやドライバーの単体は、本記事の対象外です。ただしコントローラーとサーボは通信規格でつながるため、組み合わせの確認が欠かせません。

選定でつまずきやすい理由

モーションコントローラは、比較する軸が多い装置です。形態、制御軸数、機能、通信規格、開発環境が重なります。1つの軸だけでは、製品の違いを判断できません。

当サイトの20製品のうち、金額を公式ページで確認できたのは5製品です。2026年時点の対象は、三菱電機の2製品、キーエンス、コンテック、プライムモーションの各1製品です。ほかは問い合わせや見積もりが前提であり、総額が見えにくい点も判断を難しくしています。

編集部コメント:軸数、サーボの機種、開発の体制の3点は、問い合わせ前に整理すると便利です。各社の提案を比べやすくなるほか、相談内容も具体的に伝えられます。


02

モーションコントローラの種類

モーションコントローラは、形態によって大きく4つに分けられます。どの型を選ぶかで、組み合わせるPLCやサーボ、開発の進め方が変わります。まず全体像をつかみましょう。

  • PLC増設ユニット型
  • 単体コントローラー型
  • PC上で動くソフトウェア型
  • PCに装着するボード型

PLC増設ユニット型

PLCのCPUに増設して使うユニットです。PLCのプログラムやユニットと同じ環境で、軸制御を扱えます。単体では動かず、対応するPLCが前提になります。

三菱電機 MELSEC iQ-R RD78Gシリーズは、iQ-R用の増設ユニットです。ラインアップの最大は256軸です。FX5-SSC-Gシリーズは、小型のiQ-Fに4軸・8軸を増設します。キーエンス KV-XHシリーズは、MECHATROLINK-Ⅲで最大16軸を扱えます。

単体コントローラー型

コントローラーを単体で動かす型です。パナソニック GM5シリーズは、EtherCAT 2系統で最大128軸を同期制御します。安川電機 MPX1000シリーズは、MECHATROLINK-4/Ⅲの2回線で最大128軸です。

山洋電気 SANMOTION C S300は、1ms周期で最大32軸を制御します。オムロン CK3M/CK5MシリーズとElmo Maestroシリーズも、この型です。ctrlX MOTIONは、ctrlX COREで動かすアプリです。

PC上で動くソフトウェア型

市販のPCや産業用PCに、モーション制御のソフトウェアを入れて使う型です。専用のコントローラーを置かずに済む点が特徴です。複数メーカーのサーボを選べる製品もあるでしょう。

モベンシス WMXは、ソフトウェアのみで最大128軸を制御します。三菱電機 SWM-Gには、最大64軸の無料体験版が用意されています。TwinCAT 3 MotionとAutomation1-iSMCも、この型です。

PCに装着するボード型

PCのPCI Expressスロットに装着して使う型です。ネットワーク型とパルス列型があり、アプリケーションは自社で開発します。

ADLINK PCIe-833xシリーズはEtherCATに対応します。PXRP-3216CNはRTEX用です。SMC-8DL-PEとHPCIe-CPDシリーズはパルス列出力です。InterMotionシリーズは、3方式の機種をそろえます。


03

【目的別】モーションコントローラの選び方

同じモーションコントローラでも、何を実現したいかで優先すべき条件は変わります。装置でよくある3つの目的を取り上げました。目的が複数ある場合は、最も条件の厳しいものに合わせます。

多軸の同期や電子カムで機械カムを置き換えたい

組立機や包装機では、同期の方式とカムの扱いやすさが条件です。電子カムの分解能や、クラッチ機能の有無を仕様で確かめましょう。

KV-XHは、ダイレクト・すべり・追従から選べるクラッチ付きの同期制御を備えます。FX5-SSC-Gでは、カムの曲線をドラッグ&ドロップで編集できます。SWM-Gは、最大64組の同期グループと8系統の電子カムが特徴です。

加工機や検査ステージの位置決め・補間をしたい

加工機や検査装置では、補間の種類と、軌跡の精度が条件です。直線だけでなく、円弧やヘリカルの補間が要るかどうかも確かめましょう。

PXRP-3216CNは、直線・円弧・ヘリカル・3次元の補間とガントリ制御に対応します。HPCIe-CPDには、等ピッチのトリガ出力があります。Automation1-iSMCは、先読み加減速で輪郭動作の追従誤差を抑えるのが特徴です。

搬送装置やロボットの軌道を制御したい

ロボットを動かす装置では、対応するロボットの形状と、同時に制御できる台数が条件です。直交やスカラ、パラレルリンクなど、使う機構に対応しているかを確かめましょう。

S300は、直交・スカラ・パラレルリンクの制御を備えます。S500は、7軸多関節を含む15種類のロボット形状に対応します。ctrlX MOTIONは、15種類以上のキネマティクスを扱える点が特徴です。


04

【部門別】モーションコントローラの選び方

モーションコントローラは、設計する人、立ち上げる人、保守する人が異なります。導入に関わる3つの部門で整理しました。複数部門で共有するときは、条件の厳しい部門に合わせます。

機械設計・制御設計部門

プログラムを組む部門では、開発言語と開発環境が条件です。ラダー中心の体制か、C言語やAPIでも開発できる体制かによって、候補は大きく変わるでしょう。

RD78Gは、PLCopenのFBでモーションプログラムを標準化できます。GM5は、CODESYSベースの環境でIEC 61131-3の6言語を使えます。CK3M/CK5Mは、G-codeやANSI Cで記述する製品です。

生産技術部門

装置を立ち上げる部門では、事前の検証のしやすさが条件です。実機がなくても動作を確かめられると、立ち上げの期間を短くしやすくなります。

TwinCAT 3 Motionは、実軸とシミュレーション軸を切り替えられます。Elmo Maestroは、MATLAB/Simulinkのモデルを自動で変換できる点が特徴です。WMXの評価版と、SWM-Gの無料体験版も、事前の検証に使えます。

保全・設備管理部門

不具合を追う部門では、動作データの記録と、通信の診断が条件です。既存の装置から更新する場合は、プログラム資産を引き継げるかも確認しましょう。

RD78Gは、ロギングしたデータをGX LogViewerで解析できます。S300は、稼働映像とサーボの動作データを連動して記録します。MPX1000は、MP2000/MP3000のユーザーアプリケーションを使える点が特徴です。


05

【企業規模別】モーションコントローラの選び方

企業規模そのものより、規模から来る制約が判断を分けます。制御設計の専任担当の有無、装置の台数、予算の通し方の3点です。自社の体制に近いところから読み進めるとよいでしょう。

中小企業

専任の制御設計者が少ない前提で選びます。軸数が少ない装置なら、小さく始められる製品が候補です。

FX5-SSC-Gは、小型シーケンサに4軸・8軸を増設できます。SMC-8DL-PEは、8軸のボードです。公式サイトに、128,150円(本体価格116,500円)と掲載されています。評価版のある製品は、購入前に試せます。

中堅企業

複数の装置やラインで、軸数が増える段階です。メーカーとシリーズを絞ると、操作や保守の窓口をそろえやすい点がメリットです。

S300は、小型の本体で最大32軸を制御します。パナソニック GM1シリーズは、実軸32軸と仮想軸20軸を扱えます。1台で複数の機能をまとめられるため、機種の種類を抑えやすい点も利点です。

大企業

複数の拠点や機種を抱え、装置の標準を決める段階です。大規模な同期装置に対応できるか、長期にわたって保守を受けられるかが条件になります。

MPX1000とGM5は、最大128軸を扱えます。RD78Gシリーズのラインアップは最大256軸です。メーカーごとの特徴は、モーションコントローラのメーカーの記事で整理しています。


06

自社に合ったモーションコントローラの選定ポイント

目的・部門・規模で方向が見えたら、具体的な仕様に落とし込みます。確認の順番が大切です。上から順に見ていくと、手戻りを減らせるでしょう。

  • 制御軸数と制御周期を整理する
  • サーボとモーションネットワークを確認する
  • 必要な機能を確認する
  • プログラミング環境と開発体制を確認する
  • サポートと費用を確認する

制御軸数と制御周期を整理する

最初に決めるのは、制御する軸の数と、必要な制御周期です。上限を超えると、他の条件が合っても使えません。将来の増設も見込んで、軸数を書き出します。

例えばFX5-SSC-Gは、1ユニットで最大8軸です。KV-XHは、仮想軸を含めて16軸までです。WMXは128軸を1ms、16軸を62.5μsで同期制御します。軸数と周期は、組み合わせで決まる点に注意が必要です。

サーボとモーションネットワークを確認する

コントローラーとサーボは、モーションネットワークでつながります。使うサーボが対応する規格を、先に確かめましょう。規格が合わないと、サーボごと入れ替える可能性があります。

EtherCATは、IEC 61158に含まれる規格です。MECHATROLINK-4は、MECHATROLINK-Ⅲとの互換を保つ後継規格です。CC-Link IE TSNは、制御通信と情報通信を同じネットワークで扱えます。

必要な機能を確認する

同期、補間、電子カム、ロボット制御のうち、装置に要る機能を洗い出しましょう。機能は、製品によって対応範囲が異なります。名称が同じでも、できることは異なる場合があります。

例えばSMC-8DL-PEは多軸間の直線補間に対応し、円弧補間は公式ページに記載がありません。PCIe-833xは、電子カムやロボットの機能が主な特長として挙げられていません。仕様表で一つずつ確かめましょう。

プログラミング環境と開発体制を確認する

プログラムの書き方は、製品ごとに大きく異なります。ラダーやFBで組める製品もあれば、C言語やAPIでの開発が前提の製品もあります。自社の人員で保守できるかを確かめましょう。

SWM-GはVisual StudioでのC/C++・.NETの開発が前提です。CK3M/CK5MはG-codeやANSI Cで記述します。ラダー中心の体制では、習得の負担を見込む必要があります。

サポートと費用を確認する

国内の問い合わせ窓口と、費用の確認方法を確かめます。当サイトの20製品のうち、金額を公式ページで確認できたのは5製品です。残りの15製品は、問い合わせや見積もりが前提です。

海外メーカーの製品では、日本の窓口を代理店が担う場合があります。Automation1-iSMCの日本窓口は、公式サイトでアルテック株式会社と案内されています。費用の考え方は、モーションコントローラの費用の記事も参考にしてください。


07

【比較表】モーションコントローラの主要製品

製品データとして数値化できる4項目を、評価スコアで横並びにしました。工程管理・生産管理・現場での使いやすさ・中小適合の4つを5段階で評価しています。並びは中小適合の高い順です。同点の場合は残りの項目の順に、最後は製品名で並べました。価格は2026年時点の公式ページの記載で、公開されていない場合はその旨を記しました。製品ごとの詳しい比較は、モーションコントローラの比較記事で扱います。

順位

製品

提供元

工程管理

生産管理

現場での使いやすさ

中小適合

価格の目安

1

コンテック SMC-8DL-PE

株式会社コンテック

3

2

3

5

公式サイトに128,150円(本体価格116,500円)と掲載。コンテックのe-shopで購入できる

2

モベンシス WMX

モベンシス株式会社

5

4

3

4

公式サイトに価格表示なし(問い合わせ)。WMX評価版のダウンロード窓口あり

3

山洋電気 SANMOTION C S300

山洋電気株式会社

4

4

4

4

公式製品ページに価格表示なし(問い合わせ)。型番はSMC300-A/SMC300-B。カタログ日付は2025年12月

4

三菱電機 MELSEC iQ-F FX5-SSC-Gシリーズ

三菱電機株式会社

4

3

4

4

標準価格はFX5-40SSC-Gが149,000円、FX5-80SSC-Gが198,000円(三菱電機FAの仕様ページ、税の表記なし)

5

コスモテックス PXRP-3216CN

株式会社コスモテックス

4

2

3

4

公式製品ページに価格表示なし(見積り依頼・テスト貸出依頼の窓口あり)

6

ハイバーテック HPCIe-CPDシリーズ

株式会社ハイバーテック

3

2

3

4

公式製品ページに価格の掲載なし

7

パナソニック GM5シリーズ

パナソニック インダストリー株式会社

5

4

4

3

公式製品ページ・ニュースリリースに価格表示なし(在庫・納期・価格は問い合わせ)。2026年10月6日受注・販売開始

8

Beckhoff TwinCAT 3 Motion

ベッコフオートメーション株式会社

5

4

3

3

公式サイトに価格表示なし。ライセンスはCPU性能に応じたプラットフォームレベル別。対応OSはWindows 10/11、Windows CE、TwinCAT/BSD、Beckhoff RT Linux(TF5000)

9

三菱電機 SWM-G

三菱電機株式会社

5

4

3

3

公式製品ページに価格表示なし。ライセンスはUSBキーで16・32・64・128軸(SWM-G-N1も同様)。最大64軸の無料体験版SWM-G-Wあり

10

山洋電気 SANMOTION C S500

山洋電気株式会社

5

4

3

3

公式製品ページに価格表示なし(問い合わせ)。型番はSMC505/SMC507/SMC520。マニュアル類のダウンロードはフォーム送信が必要

11

安川電機 MPX1000シリーズ

株式会社安川電機

5

3

4

3

公式ニュースリリースで販売価格はオープン(非公開)

12

パナソニック GM1シリーズ

パナソニック インダストリー株式会社

4

4

4

3

公式製品ページに価格表示なし(新規購入の相談・見積は問い合わせ)

13

キーエンス KV-XHシリーズ

株式会社キーエンス

4

3

4

3

価格表(税抜)にKV-XH04MLが198,000円、KV-XH16MLが290,000円と掲載

14

ADLINK PCIe-833xシリーズ

ADLINKジャパン株式会社(ADLINK Technology)

4

3

3

3

公式製品ページに価格表示なし。PCI Expressスロットを持つPCに装着して使う

15

プライムモーション InterMotionシリーズ

株式会社プライムモーション

4

2

3

3

パルス列出力の4機種が税抜89,900〜228,000円(公式サイト)

16

ボッシュ・レックスロス ctrlX MOTION

ボッシュ・レックスロス株式会社

5

4

4

2

公式サイトに価格表示なし。ctrlX CORE(単体コントローラ、ctrlX DRIVE統合型、PC上のエミュレーション)で動かすアプリとして提供

17

三菱電機 MELSEC iQ-R RD78Gシリーズ

三菱電機株式会社

5

4

4

2

標準価格はRD78G4が187,000円、RD78G64が715,000円(三菱電機FAの仕様ページ、税の表記なし)。RD78GHV・RD78GHWはオープン価格

18

オムロン CK3M/CK5Mシリーズ

オムロン株式会社

5

4

2

2

製品ページに価格の掲載なし。標準価格は公式の在庫・価格照会で確認

19

Aerotech Automation1-iSMC

Aerotech, Inc.(エアロテック)

5

3

3

2

公式サイトに価格表示なし。日本の販売窓口は公式サイト上でアルテック株式会社(ALTECH Co.,Ltd.)と案内

20

Elmo Maestroシリーズ

Elmo Motion Control Ltd.(エルモ・モーション・コントロール)

5

3

3

2

公式サイトに価格表示なし。日本の問い合わせ窓口は公式サイト上でボッシュ・レックスロス株式会社(大阪市)と案内


08

モーションコントローラの選び方で失敗しないための注意点

導入でつまずく例には、共通した型があります。事前に知っておけば、仕様確認の段階で対策を取れるでしょう。よくある4つを、回避策とあわせて挙げます。

軸数や同期の上限を確認せずに選ぶ

軸数だけを見て選ぶと、同期できる範囲で足りなくなる場合があります。InterMotionのEtherCAT対応機種は最大32軸ですが、同期できるのは8軸までです。

回避策:制御する軸数に加え、同期させる軸数と接続台数の上限も書き出します。KV-XHのように、最大接続台数に上限がある製品もあります。

サーボとの組み合わせを後から確認する

サーボの規格が合わないと、接続できません。PXRP-3216CNはRTEX専用です。EtherCATやMECHATROLINKのサーボは接続できません。

回避策:既設のサーボの型式と通信規格を先に整理します。RD78Gのように、サーボの世代で別機種になる製品もあるため、型式まで確認しましょう。

開発の体制を考えずに選ぶ

高機能でも、開発言語が自社の体制に合わないと使いこなせません。WMXはAPIとリアルタイムエンジンを使った開発が前提で、ラダー中心の体制では負担が大きくなります。

回避策:開発を担当する人が使える言語を確認し、評価版や体験版で試します。教育や外注の費用も、見積もりに含めましょう。

新製品や情報の少ない製品を確認せずに選ぶ

GM5は、2026年10月に販売が始まった新しいシリーズです。公開されている導入事例や技術資料はまだ少なく、価格も公開されていません。

回避策:候補の段階で、資料の有無、価格の確認方法、国内の保守体制を確かめます。見積もりでは、構成と納期まで書面で確認しましょう。


09

まとめ

選定は、制御する軸数と、組み合わせるサーボの機種を書き出すことから始まります。種類は、PLC増設ユニット型、単体コントローラー型、ソフトウェア型、ボード型の4つです。目的・部門・規模のどこから見ても、最初に確認するのは、軸数とモーションネットワークの組み合わせです。

方向が定まったら、5つの条件を順に確認します。軸数と周期、サーボとネットワーク、必要な機能、開発体制、サポートと費用です。費用や開発体制は、見積もりと評価版で確かめるとよいでしょう。製品の一覧は、モーションコントローラのカテゴリページから確認できます。

モーションコントローラ比較表

ロゴ製品名ベンダー価格モデル特徴
パナソニック GM5シリーズ ロゴ
パナソニック GM5シリーズパナソニック インダストリー株式会社要見積もり最大128軸を同期制御するコントローラ詳細を見る
モベンシス WMX ロゴ
モベンシス WMXモベンシス株式会社要見積もりWindows PCで最大128軸を制御詳細を見る
山洋電気 SANMOTION C S300 ロゴ
山洋電気 SANMOTION C S300山洋電気株式会社要見積もり最大32軸の小型コントローラ詳細を見る
山洋電気 SANMOTION C S500 ロゴ
山洋電気 SANMOTION C S500山洋電気株式会社要見積もり最大64軸の上位コントローラ詳細を見る
ボッシュ・レックスロス ctrlX MOTION ロゴ
ボッシュ・レックスロス ctrlX MOTIONボッシュ・レックスロス株式会社要見積もり軸・ロボット・CNCを扱うアプリ詳細を見る
三菱電機 MELSEC iQ-R RD78Gシリーズ ロゴ
三菱電機 MELSEC iQ-R RD78Gシリーズ三菱電機株式会社要見積もり最大256軸のモーションユニット詳細を見る
パナソニック GM1シリーズ ロゴ
パナソニック GM1シリーズパナソニック インダストリー株式会社要見積もりPLCとモーションを一体化したコントローラ詳細を見る
Beckhoff TwinCAT 3 Motion ロゴ
Beckhoff TwinCAT 3 Motionベッコフオートメーション株式会社要見積もりPTPからCNCまでのソフトモーション詳細を見る
三菱電機 SWM-G ロゴ
三菱電機 SWM-G三菱電機株式会社要見積もりPCで最大128軸を動かすモーションソフト詳細を見る
三菱電機 MELSEC iQ-F FX5-SSC-Gシリーズ ロゴ
三菱電機 MELSEC iQ-F FX5-SSC-Gシリーズ三菱電機株式会社要見積もりモーションユニット詳細を見る
安川電機 MPX1000シリーズ ロゴ
安川電機 MPX1000シリーズ株式会社安川電機要見積もり最大128軸のマシンコントローラ詳細を見る
キーエンス KV-XHシリーズ ロゴ
キーエンス KV-XHシリーズ株式会社キーエンス要見積もり最大16軸のモーションユニット詳細を見る
オムロン CK3M/CK5Mシリーズ ロゴ
オムロン CK3M/CK5Mシリーズオムロン株式会社要見積もりプログラマブル多軸コントローラ詳細を見る
コスモテックス PXRP-3216CN ロゴ
コスモテックス PXRP-3216CN株式会社コスモテックス要見積もり36軸のPCI Expressモーションボード詳細を見る
Aerotech Automation1-iSMC ロゴ
Aerotech Automation1-iSMCAerotech, Inc.(エアロテック)要見積もりソフトウェアベースのコントローラ詳細を見る
Elmo Maestroシリーズ ロゴ
Elmo MaestroシリーズElmo Motion Control Ltd.(エルモ・モーション・コントロール)要見積もりEtherCAT 16軸の多軸コントローラ詳細を見る
ADLINK PCIe-833xシリーズ ロゴ
ADLINK PCIe-833xシリーズADLINKジャパン株式会社(ADLINK Technology)要見積もりEtherCATモーションボード詳細を見る
コンテック SMC-8DL-PE ロゴ
コンテック SMC-8DL-PE株式会社コンテックオンプレミス最大8軸のモーションボード詳細を見る
プライムモーション InterMotionシリーズ ロゴ
プライムモーション InterMotionシリーズ株式会社プライムモーション要見積もりPCでも単体でも動くコントローラ詳細を見る
ハイバーテック HPCIe-CPDシリーズ ロゴ
ハイバーテック HPCIe-CPDシリーズ株式会社ハイバーテック要見積もりパルス列モーションボード詳細を見る

よくある質問

Qモーションコントローラは何から決めればよいですか?
A

最初に、制御する軸の数と、組み合わせるサーボの機種を書き出します。あわせて、必要な制御周期、同期や補間などの機能、開発を担当する人が使える言語を整理すると、形態や通信規格の候補を絞り込みやすくなり、メーカーへの問い合わせも具体的になります。

QPLCユニット型・単体型・ソフトウェア型はどう使い分けますか?
A

既存のPLCに軸制御を足すならユニット型が候補です。PLCとは別にモーションを専用のコントローラーで扱うなら単体型、市販のPCで柔軟に組むならソフトウェア型が候補になります。サーボの通信規格と、開発に使う言語が合うかを先に確認しましょう。

QEtherCATやMECHATROLINKなどの通信規格はどう選びますか?
A

コントローラーとサーボは同じ規格でつなぐ必要があるため、使うサーボが対応する規格から選びます。例えばキーエンスのKV-XHはMECHATROLINK-Ⅲ、パナソニックのGM5はEtherCATポートを2系統備えます。既設のサーボがある場合は、型式まで確認してください。

Q価格はどう確認すればよいですか?
A

当サイトの20製品のうち、金額を公式ページで確認できたのは、2026年時点で5製品です。三菱電機のRD78GとFX5-SSC-G、キーエンスのKV-XH、コンテックのSMC-8DL-PE、プライムモーションのInterMotionです。ほかは問い合わせや見積もりが前提のため、構成を固めてから比較します。

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