【2026年】無料で使えるスライサーソフトおすすめ8選|商用利用の可否・有償版との違いも解説
無料で使えるスライサーソフトを8種で整理。UltiMaker Cura・PrusaSlicer・OrcaSlicerなどのFDM向けと、Formlabs PreFormなどの光造形向けを、無料の範囲、商用利用の記載、有償版との違いから比較します。

スライサーソフトは、3Dデータを層ごとに切り分け、3Dプリンターへの造形の指示データを作るソフトです。FDM方式の主要なスライサーには、無料のオープンソースソフトが複数あり、メーカー製のプリンターに合わせた無償のソフトも配布されています。この記事では、公式で無料と確認できたスライサーソフト8種について、無料の範囲、商用利用の可否、有償版との違いを、ITトレンド for 製造業編集部が整理しました。
複数メーカーのFDM機を扱うなら:UltiMaker Cura、PrusaSlicer、OrcaSlicer
プリンターのメーカー製ソフトを使うなら:Bambu Studio、Creality Print、Anycubic Slicer Next
光造形・SLSの造形準備をするなら:Formlabs PreForm、CHITUBOX
有償版を試したいなら:Stratasys GrabCAD PrintのPro版(無料体験)、3D Systems 3D Sprint(30日間の無料トライアル)、Autodesk Fusion with Netfabb(無償体験版)
費用の注意:無料になるのはスライサーソフトだけです。3Dプリンター本体、材料、保守は別にかかります。
無料のスライサーは、業務で使えるものが多くあります。ただし、商用利用の可否が公式に明記されているソフトは限られるため、ライセンスの確認が欠かせません。
この記事でわかること
無料のスライサーソフトの種類
無料のスライサーソフトは、4つの種類に分かれます。汎用のオープンソース、メーカー製、光造形・SLS向け、有償ソフトの体験版が加わります。どの種類を使えるかは、造形方式と機種で変わる点が重要です。
種類 | 内容 | 費用 | 例 |
|---|---|---|---|
オープンソースの汎用スライサー | 複数メーカーのFDM機に使える。ソースコードが公開され、利用者がコミュニティで改良している | ソフトは無料。プリンター本体は別 | |
プリンターメーカー製のスライサー | 自社機に合わせた設定を同梱する。オープンソースを土台にしたソフトが多い | ソフトは無料。プリンター本体は別 | |
光造形・SLS向けのスライサー | 樹脂を使う光造形機や粉末焼結機の造形準備に使う | ソフトは無料。有償プランがあるソフトもある | |
有償ソフトの無料体験・無償版 | 期間限定の体験や、特定のプリンター購入者向けの無償版がある | 期間後や上位機能は有償 | Stratasys GrabCAD Print、3D Systems 3D Sprint、Autodesk Fusion with Netfabb |
オープンソースの汎用スライサーは、プリンターのメーカーを問わず使えるのが強みです。一方、メーカー製のスライサーには、自社機に合わせた設定が最初から入っています。
有償ソフトの体験版は、機能を試す目的で配布されます。期間が終わると有償になるため、本番の造形に使えるかは別に確認が必要です。
スライサーソフトの無料版と有料版の違い
同じ製品の中で無料版と有償版を分けるソフトがあります。2026年時点で、公式に無償と有償の区分が確認できた例を、次の表にまとめました。
製品 | 無料の範囲 | 有償の範囲 | 有償の価格 |
|---|---|---|---|
Cura本体。公式が「無料でオープンソースのソフトウェア」と案内 | ビジネス向けのCura Enterprise。年2回の更新と、リリース後12か月の更新を提供 | 円建て価格の記載は確認できなかった | |
公式ドキュメントが「free 3D printing software」と案内する無料版 | Advanced・Proのサブスクリプション | 円建て価格の記載は確認できなかった | |
標準のGrabCAD Printは、Stratasysの3Dプリンターに組み込まれた無料ソフト | GrabCAD Print Pro(製造テンプレート、3Dアレイ、Accuracy Centerなど) | 非公開。無料体験あり | |
Basicは、特定の3D Systemsプラスチック3Dプリンターの購入者に無料で付くライセンス | Proはサブスクリプションのオプション製品 | 非公開。30日間の無料トライアルあり | |
無料版の記載は確認できなかった | 有償ソフト。Standard、Floating、Offlineの3種類のライセンス | 公式ストアは米ドル建て。円建ての公式価格はない |
この表のとおり、無料の範囲はスライス(造形準備)の基本機能に置かれる場合が大半です。複数台の管理、生産向けのテンプレート、サポート窓口は、有償側に置かれる場合があります。公式の記載をもとに、製品ごとに確認しましょう。
残る6種は、公式に有償版の記載を確認できませんでした。PrusaSlicerやOrcaSlicerなどが該当します。
無料のスライサーソフトを選ぶときのポイント
選ぶときの確認点は、対応する造形方式とプリンター、商用利用の条件、組織で使う機能の3つです。同じ無料でも、使える範囲は製品で変わります。選び方の全体像は、スライサーソフトの選び方でも解説しています。
造形方式と対応プリンターが合っているか
FDM方式向けのスライサーは、光造形や粉末床の造形準備には使えません。樹脂を使う光造形機では、SLAやLCD向けのPreFormやCHITUBOXが候補です。
FDM機でも、対応範囲は異なります。CuraやPrusaSlicerは複数メーカーの機種に使えます。メーカー製のソフトは、自社機向けの設定が中心です。自社機の型番が公式の対応機種に入っているか、先に確認しましょう。
商用利用とライセンスの条件
業務で使えるかは、無料のソフトでもライセンスの条件に左右されます。オープンソースのソフトは、AGPL-3.0やLGPL-3.0などで公開されています。公式ページに商用利用の記述がない場合は、ライセンス全文を読みましょう。
社内でスライサーを使うだけなら、条件を満たしやすい場合が多くなります。改変して配布する場合や、外部にサービスとして提供する場合は、ソースコードの公開義務が生じえます。
複数台の管理や設計データの扱い
無料のスライサーの多くは、1台のプリンターで1人が使う前提で作られています。複数台の造形キューを管理するなら、Anycubic Slicer Nextが候補です。
設計データの扱いも確認項目です。PrusaSlicerは、アカウント不要でスライスを手元のPCだけで行うと案内されています。クラウド連携が前提のソフトは、社外にデータが出るかを社内ルールに照らして確認します。
対応OSと更新の状況
主要なオープンソースのスライサーは、Windows、macOS、Linuxに対応しています。Anycubic Slicer Nextは、Linuxの対象がUbuntu 24.04に限られます。Formlabs PreFormは、Windows 10とmacOS 13以降が対象です。
更新が続いているかも見ておきたい点です。2026年11月時点で、GitHubのリリース一覧に、直近の更新日が確認できました。長く使うなら、公式の更新履歴を定期的に確認しましょう。
【比較表】無料で使えるスライサーソフト8選
公式で無料と確認できた8種を、対応方式、提供元、商用利用の記載で比べました。商用利用の欄は、公式ページやライセンスに明記があるものだけを書いています。
製品 | 提供元 | 対応方式 | ライセンス・無料の根拠 | 商用利用の記載 |
|---|---|---|---|---|
UltiMaker B.V. | FDM | LGPL-3.0。公式が「無料でオープンソース」と案内 | 公式ページに記述なし | |
Prusa Research a.s. | FDM、mSLA | AGPL-3.0。公式が「Free. Open-source.」と案内 | 公式ページに記述なし | |
OrcaSlicer Pte. Ltd. | FDM | AGPL-3.0。公式FAQが無料のオープンソースと案内 | 公式ページに記述なし | |
Bambu Japan株式会社 | FDM | AGPL-3.0 | 公式ページに記述なし | |
Shenzhen Creality 3D Technology Co., Ltd. | FDM | AGPL-3.0 | 公式ページに記述なし | |
縦維立方テクノロジー株式会社 | FDM | 公式wikiがオープンソースと案内 | 確認できなかった | |
Formlabs | SLA、SLS | 公式が「完全無料」と案内 | サービス利用規約で確認 | |
CBD-Tech | SLA、DLP、LCD | 公式ドキュメントが無料と案内 | 確認できなかった |
商用利用を明文で認めているソフトは、今回の確認範囲にはありませんでした。ただし、禁止の記載も確認できていません。社内の利用では、ライセンスと利用規約を読んだうえで、判断しましょう。
【無料版】スライサーソフトおすすめ8選
汎用のFDM向け、メーカー製のFDM向け、光造形・SLS向けの順に並べました。無料の範囲、商用利用、有料版との差を、公式の記載から整理しています。取得日は2026年11月6日です。
UltiMaker Cura
- 無料の範囲:Cura本体。公式が「無料でオープンソースのソフトウェア」と案内
- 商用利用:公式ページに記述なし。ライセンスはLGPL-3.0
- 有料版との差:ビジネス向けのCura Enterpriseがある。価格は円建てで確認できなかった
- 公式URL:https://ultimaker.com/ja/software/ultimaker-cura
CuraはFDM方式のスライサーです。Windows、macOS、Linuxに対応し、カスタムモードでは400以上の設定を調整できます。Marketplaceでは、材料プロファイルなどを追加できます。
Cura Enterpriseは、ビジネス向けの機能を備える版です。公式は、年2回の更新と、リリース後12か月の更新の提供を説明しています。光造形や金属の造形準備には使えません。
編集部コメント:複数メーカーのFDM機を1つのソフトで扱いたい場合に向きます。社内で更新を管理したい場合は、Enterpriseの条件を確認しましょう。
PrusaSlicer
- 無料の範囲:全機能。公式が「Free. Open-source. No account required.」と案内
- 商用利用:公式ページに記述なし。ライセンスはAGPL-3.0
- 有料版との差:有償版の記載は確認できなかった
- 公式URL:https://www.prusa3d.com/page/prusaslicer_424/
PrusaSlicerは、アカウント不要で、スライス処理を手元のPCで行えるソフトです。シンプル、アドバンス、エキスパートの3モードを、習熟度に合わせて切り替えられます。
2026年11月時点で、GitHubの最新の安定版は2.9.7です。3.0.0のアルファ版は、本番での利用を推奨しないと、公式が案内しています。公式が実機で検証したプロファイルは、Prusa製のプリンターとフィラメント向けです。
編集部コメント:設計データを社外に出さずにスライスしたい企業に向きます。他社機で使う場合は、造形条件を自社で確認しましょう。
OrcaSlicer
- 無料の範囲:全機能。公式FAQが「free and open-source software」と案内
- 商用利用:公式ページに記述なし。ライセンスはAGPL-3.0
- 有料版との差:有償版の記載は確認できなかった
- 公式URL:https://www.orcaslicer.com/
内蔵のキャリブレーションで、流量や温度、リトラクションなどの試験を作成できます。Klipper、PrusaLink、OctoPrintへの送信に対応し、3つのOSで動作します。造形条件を数値で詰めたい場面に向いた構成です。
公式のGitHubは、偽サイトへの注意を呼びかけています。公式サイトはwww.orcaslicer.comだけとされています。入手先は、公式サイトかGitHubに限りましょう。
編集部コメント:機種と材料ごとに造形条件を詰めたい技術者に向きます。日本語の公式サポートは確認できなかったため、社内で設定を共有できる担当者が必要です。
Bambu Studio
- 無料の範囲:全機能(オープンソースのスライサー)
- 商用利用:公式ページに記述なし。ライセンスはAGPL-3.0
- 有料版との差:有償版の記載は確認できなかった。遠隔操作などは任意のネットワークプラグイン
- 公式URL:https://github.com/bambulab/BambuStudio
Bambu Studioは、Bambu Lab向けのスライサーです。公式のGitHubは、BambuLabと他社のプリンターに使えるPC向けソフトと説明しています。配布は、Windows、macOS、Linuxの3系統です。
ネットワーク機能のプラグインは、非フリーのライブラリが土台です。入れない場合は、SDカード経由での造形になります。複数のプレートは、プロジェクト単位で扱えるのも特徴です。
編集部コメント:Bambu Lab製のプリンターを使う現場に向きます。遠隔操作を使うなら、プラグインの扱いを社内ルールと照らし合わせましょう。
Creality Print
- 無料の範囲:全機能(オープンソースのスライサー)
- 商用利用:公式ページに記述なし。ライセンスはAGPL-3.0
- 有料版との差:有償版の記載は確認できなかった
- 公式URL:https://github.com/CrealityOfficial/CrealityPrint
Creality Printは、FDMプリンター向けのオープンソースのスライサーです。公式のGitHubによると、OrcaSlicerから派生したソフトです。Windows、macOSに加え、LinuxにはAppImageが用意されています。
2026年11月時点で、GitHubの最新版は7.3.1です。日本語のダウンロードページの版は、これより古い6.3.0でした。同ページは「WindowsとMacでのみサポート」とも書き、Linuxは対象外です。
編集部コメント:Creality製のプリンターを使う企業に向きます。最新版は、GitHubと日本語ページの版が異なるため、入手先を決めておきましょう。
Anycubic Slicer Next
- 無料の範囲:公式wikiが「オープンソースのスライサー」と案内。有償の記載は確認できなかった
- 商用利用:確認できなかった
- 有料版との差:有償版の記載は確認できなかった
- 公式URL:https://wiki.anycubic.com/en/software-and-app/new-page-anycubic-slicer-beta(orca-version)/anycubic-slicer-next-farm-mode-quick-start-guide
OrcaSlicerを土台にした、Anycubicのプリンター向けのソフトです。バージョン1.4.1.0以降には、複数台を管理するファームモードがあります。
ファームモードには、デバイスグループ、バッチの造形タスク、キューイングの機能があります。一括の一時停止や中止も可能で、異常メッセージはまとめて表示される仕組みです。対応OSは、Windows 10以降とmacOS 10.15以降、Ubuntu 24.04です。
編集部コメント:数十台規模のプリンターを回す現場の入口になります。他社機でのファームモードの利用は、公式に記載がありません。
Formlabs PreForm
- 無料の範囲:全機能。公式が「完全無料」と案内し、ライセンス費用、年間使用料、インストール台数の制限はない
- 商用利用:公式ページに明記なし。サービス利用規約で確認
- 有料版との差:有償版の記載は確認できなかった。Dashboardも無料
- 公式URL:https://formlabs.com/jp/software/preform/
PreFormは、Formlabs製のSLA光造形機とSLS機向けの、造形準備ソフトです。対象OSは、Windows 10 64ビット(バージョン1809)以降と、macOS 13以降です。
プリント状況や消耗品を管理するDashboardも、無料で使えます。他社製のプリンターへの対応は、公式ページに記載がありません。FDM方式の造形準備にも使えません。
編集部コメント:Formlabsの樹脂機を使う現場では、ソフトの費用を考えずに導入できます。他社機を併用する場合は、別のスライサーが必要です。
CHITUBOX
- 無料の範囲:無料版。公式ドキュメントが「free 3D printing software」と案内
- 商用利用:確認できなかった
- 有料版との差:Advanced・Proのサブスクリプションがある。価格は確認できなかった
- 公式URL:https://www.chitubox.com/
CHITUBOXは、SLA、DLP、LCDの光造形向けのスライサーです。公式ドキュメントの対応表には、多数のメーカーの光造形機が並びます。Windows、macOS、Ubuntuに対応し、表示言語に日本語を選べます。
公式サイトの本文は、スクリプト描画のため取得できず、製品マスタの検証済みの記述に限りました。推奨環境はRAM 32GB以上(最小16GB)と、重めです。
編集部コメント:光造形機のメーカーが異なる複数台を、1つのソフトで扱いたい場合に向きます。有償プランの条件は、導入前に公式で確認しましょう。
製品の比較はスライサーソフトのカテゴリページや、スライサーソフトの比較もご覧ください。
無料で使えるスライサーソフトのメリットとデメリット・注意点
無料のスライサーは、ソフト費用をかけずに造形準備を始められる点が強みです。一方で、サポート窓口、商用利用の条件、更新の継続性には注意が必要です。製造業の実務に即して整理します。
ソフト費用なしで造形データを作れる
主要なFDM向けのスライサーは、オープンソースで無料です。造形データの作成に、ライセンス費用はかかりません。PreFormのように、台数の制限がないと案内するソフトもあります。
複数の拠点やPCに入れても、追加の費用は生じません。試作や治具の造形を、設備費だけで始められる点が利点です。
デメリット:サポート窓口が限られる
オープンソースのスライサーは、コミュニティが開発を担う場合が多くあります。OrcaSlicerには、日本語の公式サイトや国内の販売店は確認できませんでした。不具合は、自社で切り分ける必要があります。
メーカー製のソフトは、プリンターの購入先に相談できる場合があります。導入時に、サポートの窓口と対応言語を確認しておきましょう。
商用利用の可否が明記されないソフトがある
今回確認した8種のうち、商用利用を明文で認めた公式ページは、確認できませんでした。AGPL-3.0のソフトは、改変して配布する場合や、ネットワーク経由で提供する場合に条件が付きます。
社内で造形データを作るだけなら、通常は問題になりにくい使い方です。ただし、法務の確認が必要な企業は、ライセンス全文を読んでから導入しましょう。
偽サイトや古い版に注意する
OrcaSlicerの公式ページは、公式サイトに似せた偽サイトがあると警告しています。ダウンロードは、公式サイトか、公式のGitHubのリリースページに限りましょう。
Creality Printは、日本語ページの版がGitHubの最新版より古くなっています。入手先ごとに、版と更新日を確認しましょう。
複数台の管理や生産向けの機能は限られる
無料のスライサーの多くは、スライスとプリンターへの送信が中心です。造形キューや稼働の管理を備えるのは、Anycubic Slicer Nextなどです。
台数が増えると、手作業の管理が負担になります。管理の仕組みが必要になった時点で、有償ソフトや、プリンターメーカーの管理サービスを検討しましょう。
編集部コメント:無料のスライサーは、造形条件を詰める機能が豊富です。管理機能は別に検討が必要なため、まず1台で運用して要件を整理しましょう。
無料のスライサーソフトから有料版に切り替える目安
1〜数台のプリンターを少人数で使うなら、無料のスライサーで足りる場面が多くあります。台数の増加、品質の記録、複数方式の統一が必要になると、有償ソフトが検討対象になります。
観点 | 無料のソフトで足りるケース | 有料のソフトを検討するケース |
|---|---|---|
台数 | 1〜数台を、担当者が個別に操作する | 多数のプリンターの稼働をまとめて管理したい |
対応方式 | FDMだけ、または光造形だけを使う | FDM、光造形、粉末床など複数方式の造形準備を、1つのソフトに統一したい |
データの扱い | CADからSTLなどに書き出して、スライスする | CADのデータを直接読み込み、設計変更を反映したい |
体制 | 担当者が、設定を自分で調べられる | サポート窓口や、組織の権限管理が必要 |
切り替えのサイン
- プリンターの台数が増え、造形の割り当てを手作業で管理できなくなった
- 金属や粉末床など、無料のソフトが対応しない方式を使い始めた
- CADのデータをそのまま読み込み、データ修正やネスティングまで1つのソフトで行いたい
- 部品の承認や、役割別の権限管理が必要になった
- サポート窓口の有無が、導入の条件になった
有償ソフトの例と価格の公開状況
2026年時点で、公式に円建ての価格を確認できた有償ソフトはありません。
Simplify3Dは、公式ストアが米ドル建てで価格を示しています。Stratasys GrabCAD PrintのPro版は、価格が非公開です。3D Systems 3D SprintのProも同様です。Autodesk Fusion with Netfabbは、販売元への確認が要ります。
Markforged Eigerは、サブスクリプションに含まれるソフトです。お試しがあり、有償プランの価格は見積もりでの確認が要ります。
次に読む記事
費用の全体像は、スライサーソフトの価格・見積もりをご覧ください。製品の比較はスライサーソフトの比較、選定の手順はスライサーソフトの選び方が参考になります。仕組みはスライサーソフトとはで、製品の一覧はスライサーソフトのカテゴリページで確認できます。
無料のスライサーソフトに関してよくある質問
スライサーソフトは無料で使えますか?
FDM向けでは、Cura、PrusaSlicer、OrcaSlicerなどが無料で使えます。光造形・SLS向けでは、PreFormやCHITUBOXの無料版があります。
ただし、無料になるのはソフトだけです。3Dプリンター本体と材料は、別にかかります。
無料のスライサーは商用利用できますか?
今回確認した8種では、商用利用を明文で認める公式ページは確認できませんでした。禁止の記載も確認できていません。
オープンソースのソフトは、AGPL-3.0やLGPL-3.0などのライセンスに従います。業務で使う前に、ライセンスと利用規約を確認してください。
無料のスライサーと有料のスライサーは何が違いますか?
無料のソフトは、スライスと造形条件の設定が中心です。有償のソフトには、複数方式への対応やデータ修正、ネスティング、承認フローを加えるものがあります。
サポート窓口の有無も異なります。製品ごとに、公式の機能表で確認しましょう。
複数メーカーの3Dプリンターを1つの無料ソフトで使えますか?
FDM機では、Cura、PrusaSlicer、OrcaSlicerが複数メーカーの機種に使えます。光造形では、CHITUBOXが多数のメーカーの機種に対応します。
PreFormとAnycubic Slicer Nextは、自社機向けです。使う機種が公式の対応表にあるか、先に確認してください。
まとめ
スライサーソフトの無料は、ソフトの費用だけが対象です。プリンター本体と材料は、別にかかります。FDM機にはCuraなど3種、光造形・SLSにはPreFormとCHITUBOXがあります。商用利用を明文で認める公式ページは、今回の範囲では確認できませんでした。禁止の記載もないため、AGPL-3.0などの条件を読んだうえで、業務に使いましょう。台数の増加や複数方式の統一が必要になれば、有償ソフトも候補です。費用はスライサーソフトの価格・見積もり、製品の一覧はスライサーソフトのカテゴリページで確認できます。
スライサーソフトのおすすめ製品
Formlabs PreForm
Formlabs(フォームラボ)
無料で使えるFormlabsの光造形・SLS機向け造形準備ソフト
Bambu Studio
Bambu Japan株式会社
複数プレートを扱える無料スライサー
OrcaSlicer
OrcaSlicer Pte. Ltd.
数百機種のプロファイルを持つ無料スライサー
QIDI Studio
QIDI Technology(QIDI Tech)
QIDI製FDM機向けの無料スライサー
Creality Print
Shenzhen Creality 3D Technology Co., Ltd.
自動キャリブレーションを備える無料スライサー
Anycubic Slicer Next
縦維立方テクノロジー株式会社
ファームモードを備える無料スライサー
スライサーソフト比較表
| ロゴ | 製品名 | ベンダー | 価格モデル | 特徴 | |
|---|---|---|---|---|---|
| Formlabs PreForm | Formlabs(フォームラボ) | オンプレミス | 無料で使えるFormlabsの光造形・SLS機向け造形準備ソフト | 詳細を見る | |
| Bambu Studio | Bambu Japan株式会社 | オンプレミス | 複数プレートを扱える無料スライサー | 詳細を見る | |
| OrcaSlicer | OrcaSlicer Pte. Ltd. | オンプレミス | 数百機種のプロファイルを持つ無料スライサー | 詳細を見る | |
| QIDI Studio | QIDI Technology(QIDI Tech) | オンプレミス | QIDI製FDM機向けの無料スライサー | 詳細を見る | |
| Creality Print | Shenzhen Creality 3D Technology Co., Ltd. | オンプレミス | 自動キャリブレーションを備える無料スライサー | 詳細を見る | |
| Anycubic Slicer Next | 縦維立方テクノロジー株式会社 | オンプレミス | ファームモードを備える無料スライサー | 詳細を見る | |
| Stratasys GrabCAD Print | ストラタシス・ジャパン株式会社 | 要見積もり | CADから直接造形準備するソフト | 詳細を見る | |
| Markforged Eiger | Markforged(マークフォージド) | 要見積もり | 連続繊維の配置まで制御するクラウド型 | 詳細を見る | |
| PrusaSlicer | Prusa Research a.s. | オンプレミス | アカウント不要・オフラインの無料スライサー | 詳細を見る | |
| FLASHFORGE Flash Studio Desktop | Zhejiang Flashforge 3D Technology Co., Ltd.(FLASHFORGE) | オンプレミス | 複数台管理と遠隔監視に対応 | 詳細を見る | |
| UltiMaker Cura | UltiMaker B.V. | オンプレミス | 無料・オープンソースの定番FDMスライサー | 詳細を見る | |
| Raise3D ideaMaker | Raise3D(レイズスリーディー) | オンプレミス | FFFとDLPを扱える無料スライサー | 詳細を見る | |
| CHITUBOX | CBD-Tech | オンプレミス | 光造形機向けの無料スライサー | 詳細を見る | |
| EOSPRINT | EOS GmbH | サブスクリプション | EOSの粉末床装置向けジョブ準備ソフト | 詳細を見る | |
| Oqton 3DXpert | Oqton NV | 要見積もり | 変形予測と補正まで行う積層造形ソフト | 詳細を見る | |
| Materialise Magics | Materialise NV(マテリアライズ) | 要見積もり | 修正・サポート生成・自動配置を1つの環境で | 詳細を見る | |
| Autodesk Fusion with Netfabb | オートデスク株式会社(Autodesk) | 要見積もり | 修復からツールパスまで担う積層造形ソフト | 詳細を見る | |
| 3D Systems 3D Sprint | 3D Systems, Inc. | 要見積もり | 樹脂系プリンター向けの造形準備ソフト | 詳細を見る | |
| Simplify3D | Simplify3D | 要見積もり | 600機種以上に対応する有償スライサー | 詳細を見る | |
| HP 3D Build Manager | HP(日本HP) | 要見積もり | HPの3Dプリンター向けビルド準備ソフト | 詳細を見る |
よくある質問
Qスライサーソフトは無料で使えますか?
FDM向けでは、Cura、PrusaSlicer、OrcaSlicerなどが無料で使えます。光造形・SLS向けでは、PreFormやCHITUBOXの無料版があります。ただし、無料になるのはソフトだけで、3Dプリンター本体と材料は別費用です。
Q無料のスライサーは商用利用できますか?
今回確認した8種では、商用利用を明文で認める公式ページは確認できませんでした。オープンソースのソフトは、AGPL-3.0やLGPL-3.0などのライセンスに従います。業務での利用前に、ライセンスと利用規約を確認してください。
Q無料のスライサーと有料のスライサーは何が違いますか?
無料のソフトは、スライスと造形条件の設定が中心です。有償のソフトは、複数方式への対応、データ修正、ネスティング、承認フロー、サポート窓口などを加える場合があります。製品ごとに、公式の機能表で確認しましょう。
Q複数メーカーの3Dプリンターを1つの無料ソフトで使えますか?
FDM機では、Cura、PrusaSlicer、OrcaSlicerが複数メーカーの機種に使えます。Bambu StudioやCreality Printは自社機が中心です。光造形は、CHITUBOXが多数のメーカーの機種に対応します。使う機種が公式の対応表にあるか、先に確認してください。
