スライサーソフトのメーカー20社の特徴|シェアの実態と提供元の形の違い
スライサーソフトの主要メーカー20社を1社ずつ整理した記事。メーカー別シェアを示す公的データは見つからず、プリンターメーカーかソフト専業かといった提供元の形、資本関係、価格の公開状況を公式情報で見ていきます。

スライサーソフトのメーカーを調べると、3Dプリンターを作る会社、ソフトを専業にする会社、オープンソースのプロジェクトが並びます。無償で配るソフトが多く、提供元の形が会社ごとに大きく違います。
この記事では、主要20社がどんな会社なのかを1社ずつ見ていきます。よく検索されるシェアの実態、提供元の形、資本関係の変化までを会社単位で整理します。製品の仕様はスライサーソフトのカテゴリページで確認できます。
記載内容は、各社の公式サイトを編集部が2026年11月5日に確認したものです。公式ページを取得できなかった項目は、製品マスタの記述にとどめました。提供元や販売状況は変わるため、検討時には最新の情報を確認してください。
- メーカー別のシェアを示す公的・業界団体のデータは、編集部が確認した範囲では見つからなかった(2026年11月5日時点)
- 20社のうち14社は3Dプリンターも製造する会社で、残る6社はソフトを中心にした会社かプロジェクトである
- 3D Systemsは2025年に3DXpertの事業を売却し、Markforgedは2025年4月25日にNano Dimensionが買収を完了した
この記事でわかること
スライサーソフトの主要メーカー20社【早見表】
スライサーソフトは、プリンターメーカーが自社機向けに配るものと、機種を選ばず使えるものに分かれます。まずは20社の全体像を一覧で押さえます。
- 製品ページのある製品は20製品で、1社につき1製品を掲載している
- 本体が無償、または対応プリンターに付属するのは13製品で、残る7製品は有償か価格が非公開である
- 日本の法人または総代理店が窓口として示されるのは、Bambu Japan、日本HP、オートデスクなど6社である
メーカー | 本社/国内の窓口 | 母体となる事業 | 主な製品 | 本体の価格 |
|---|---|---|---|---|
Bambu Japan株式会社 | 日本法人(国内の販売とサポート) | 3Dプリンターの国内販売 | 無償 | |
縦維立方テクノロジー株式会社 | 公式の配布ページに所在地の記載なし | デスクトップ3Dプリンターの製造 | 無償(価格の記載なし) | |
Zhejiang Flashforge 3D Technology Co., Ltd. | 国内はFLASHFORGE JAPAN(APPLE TREE株式会社) | 3Dプリンターの製造 | 無償(価格の記載なし) | |
Shenzhen Creality 3D Technology Co., Ltd. | 日本語サイトに国内の法人窓口の記載なし | 3Dプリンターの製造 | 無償 | |
QIDI Technology(QIDI Tech) | 公式ページで所在地を確認できず | 3Dプリンターとフィラメントの製造 | 無償 | |
UltiMaker B.V. | ニューヨークとオランダで事業 | 3Dプリンター・ソフト・材料 | 無償 | |
Prusa Research a.s. | チェコ・プラハ(本社) | 3Dプリンターの製造 | 無償 | |
OrcaSlicer | 会社の記載なし(公式は作者個人を案内) | オープンソースのプロジェクト | 無償 | |
Simplify3D | 米国オハイオ州シンシナティ | 3Dプリント向けソフトの開発 | 有償(米ドル建て) | |
CBD-Tech | 中国・広東省深圳市 | 3Dプリンターの制御システムとソフト | 基本は無料、上位プランは有償 | |
ストラタシス・ジャパン株式会社 | 日本法人(Stratasysの日本の窓口) | 3Dプリンターの製造 | 標準は無料、Pro版は非公開 | |
Formlabs | 米国ボストン(グローバル本社)、東京に拠点 | 3Dプリンターの製造 | 無償 | |
3D Systems, Inc. | 米国サウスカロライナ州ロックヒル | 3Dプリンターの製造 | Basicは付属、Proは非公開 | |
Markforged | Nano Dimension傘下(所在地は確認できず) | 3Dプリンターの製造 | サブスクリプション(見積もり) | |
Raise3D(レイズスリーディー) | 国内総代理店は日本3Dプリンター株式会社 | 3Dプリンターの製造 | 無償 | |
株式会社日本HP | 東京都港区(本社) | PC、プリンティング、関連サービス | 記載なし | |
オートデスク株式会社 | 日本法人(Autodesk) | 設計・ものづくり向けソフトウェア | サブスクリプション(問い合わせ) | |
Materialise NV | 公式ページで所在地を確認できず | 造形準備・3Dプリント向けソフト | 非公開(問い合わせ) | |
EOS GmbH | 公式ページで所在地を確認できず | 金属・樹脂の産業用3Dプリンター | 非公開(サブスクリプション) | |
Oqton NV | 3D Systemsが2025年に事業を売却 | 造形準備ソフトの開発 | 非公開(サブスクリプション) |
表から読み取れる会社の違い
日本の法人が窓口として示されるのは4社です。Bambu Japan、日本HP、オートデスク、ストラタシス・ジャパンが該当します。FLASHFORGEの国内の窓口はAPPLE TREEです。Raise3Dは、日本3Dプリンターが総代理店です。
Formlabsは、公式の採用情報にアジアの拠点として東京が挙がっています。UltiMakerとPrusa Researchは、公式サイトに国内の窓口の記載が見当たりません。Simplify3DとCBD-Techも同じです。
本体の価格は無償が中心
20製品のうち、本体が無償または対応プリンターに付属するのは13製品です。残る7製品は、有償か価格が非公開か、記載がありません。
有償のSimplify3Dは、公式ストアの価格が米ドル建てだけです。円建ての公式価格はないため、本記事では金額を載せていません。費用の見方は費用・価格の記事にあります。
スライサーソフトのメーカー別シェアと市場規模
20社が並ぶと、どの会社のソフトが最も使われているのかが気になります。ただしスライサーソフトには、メーカー別のシェアを示す公的・業界団体のデータが見つかりませんでした。
- メーカー別のシェアを示す公的・業界団体のデータは、確認した範囲では見つからなかった(2026年11月5日時点)
- 編集部が確認した公式ページでは、出典・調査年・範囲がそろったシェアの表記は見当たらなかった
- このため本記事では、順位表や「上位◯社」の表現を作らない
公表されていない数字
経済産業省や業界団体の公開統計では、スライサーソフトという区分が見つかりませんでした。メーカー別の出荷額や利用者数も、確認できていません。そのため、メーカーごとの割合を本文に書いていません。
3Dプリンター本体の統計と、スライサーソフトの数字は別のものです。多くのスライサーは無償で配られ、販売額では利用の広がりを測れません。ダウンロード数や掲載数も、シェアではありません。
民間調査会社のレポートの扱い
スライサーソフトの世界市場をうたう民間調査会社のレポートは、複数の販売サイトに並んでいます。多くは有料で、無償で読める概要に会社別の数字が出ていません。
調査ごとに、対象とするソフトの定義や数える範囲が違います。出典・調査年・範囲・数えたものの4点が無償で確認できない数字は、本記事では使いません。
シェア表記の根拠を確かめる
これはUltiMakerの日本語サイトにある表記です。Curaを「世界で最も人気のある3Dプリンティングソフトウェア」と紹介しています。このページには、調査会社名、調査年、調査範囲の記載が見当たりませんでした。
「No.1」「最も人気」といった表記を見かけたら、4点を確かめましょう。4点とは、出典の団体名、調査年、範囲、数えたものです。4点のどれかが分からない数字は、順位として使わないほうがよいでしょう。
スライサーソフトのメーカーは提供元の形で分かれる
順位で選べない以上、提供元の形で整理するのが現実的です。同じ無償のスライサーでも、提供元によって性格が違います。プリンターメーカーが配るものと、複数メーカーで使われるものでは、対応機種が異なります。
- プリンターメーカーのソフトは、自社機に合わせたプリセットと管理機能を持つ例が多い
- 機種を問わず使えるソフトは、対応プリンターの範囲が広い一方、国内の窓口が確認できない例がある
- 選び方の軸は、スライサーソフトの選び方の記事でも整理している
プリンターメーカーが配るソフト
自社機向けのソフトには、Bambu StudioやPreFormなどがあります。QIDI Studio、GrabCAD Print、EOSPRINTも同じです。対応は自社機が中心で、他社機への対応は公式に記載がない例が多くなります。
一方で、Creality Printは他社機のプロファイルを多く同梱しています。プリンターを買うときは、付属ソフトの対応範囲も確かめておくと安心です。
機種を問わず使えるソフト
CuraとOrcaSlicer、Simplify3Dは、複数メーカーのFDM機に使えます。CHITUBOXは、多数のメーカーの光造形機に対応します。Fusion with Netfabbは、200種類以上のプリンターから選べる点が特徴です。
提供元の形は、企業、個人が保守するプロジェクト、プリンターメーカーと分かれます。形が違うと、サポート窓口や更新の案内も変わります。
この先はグループごとに見る
同じ会社が、自社機向けのソフトと、他社機にも使えるソフトの両方の性格を持つ場合もあります。UltiMakerやPrusa Researchが、その例です。
ここからは、20社を4つのグループに分けて順に見ていきましょう。FDM機メーカー5社、機種をまたいで使われるソフトの提供元5社の順です。続いて、業務用プリンターメーカー5社と、産業用の造形準備ソフトの提供元5社を見ます。
FDM機メーカーが自社機向けに配るスライサーのメーカー5社
まずは、FDM方式のプリンターを作り、自社機向けにスライサーを無償で配る5社です。国内の窓口があるBambu Japanなどを先に、海外の会社を後に並べました。
- 5社の製品はすべて無償で、オープンソースを土台にしたものが多い
- Creality Print、Anycubic Slicer Next、QIDI Studioは、OrcaSlicerかBambu Studioを土台にしている
- 国内の法人窓口が確認できるのは、Bambu JapanとFLASHFORGE JAPANだけである
Bambu Japan株式会社
製品マスタでは、Bambu Studioの国内の窓口はBambu Japan株式会社です。公式ストアの販売と、購入後のサポートを担います。設立年や資本金は、公式ページを取得できず確認していません。
Bambu Studioは、AGPL-3.0のオープンソースで無償配布されます。UIは日本語に対応しています。遠隔操作などの拡張機能は、非フリーのライブラリを使う任意のプラグインです。光造形や金属の準備には使えません。
縦維立方テクノロジー株式会社
製品マスタの提供元は、縦維立方テクノロジー株式会社です。公式サイトは、Anycubicをデスクトップ3Dプリンターのメーカーと案内しています。配布ページのフッターはANYCUBIC-USで、国内の所在地は確認できませんでした。
Anycubic Slicer Nextは、OrcaSlicerをもとにしたオープンソースです。ファームモードで数十台規模のプリンターを一括で扱えます。他社機でのファームモードの利用は、公式に記載がありません。
Zhejiang Flashforge 3D Technology Co., Ltd.
提供元は、中国の3DプリンターメーカーFLASHFORGEです。国内では、FLASHFORGE JAPAN(APPLE TREE株式会社)が窓口です。日本語のサポートページで、ダウンロードと使い方を案内しています。
Flash Studio Desktopは、Orca-Flashforgeの後継です。複数台の管理と、WAN・LANでの遠隔監視に対応します。国内の掲載版は1.7.6で、グローバルの最新版1.7.19より古い状態です(2026年10月時点)。
Shenzhen Creality 3D Technology Co., Ltd.
公式サイトの表記は、Creality 3D Technology Co., Ltd.です。設立年や所在地、規模は、取得した公式ページから確認できませんでした。日本語のサイトに、国内の法人窓口の記載もありません。
Creality Printは、OrcaSlicer由来のオープンソースで、無償です。公式GitHubの最新版は7.3.0です。日本語のダウンロードページの掲載版は6.3.0でした(2026年10月時点)。入手先で版が違う点に注意が要ります。
QIDI Technology(QIDI Tech)
提供元は、QIDI Technology(QIDI Tech)です。QIDI製のFDM機とフィラメントに合わせたスライサーを提供しています。公式ページから設立年・所在地・資本金は確認できなかったため、書いていません。
QIDI Studioは、Bambu Studioをベースにした無料のスライサーです。日本向け公式ストアからWindows・Mac版を入手できます。対応は自社製のプリンターとフィラメントで、他社機への対応は記載がありません。
機種をまたいで使われるスライサーの提供元5社
次は、複数メーカーのプリンターに使われるスライサーの提供元です。企業、プリンターメーカー、個人が保守するプロジェクトと、提供元の形が分かれます。
- 5社のうち、UltiMakerとPrusa Researchは自社でプリンターも製造している
- OrcaSlicerは、公式のAboutが作者・保守者を個人としており、会社名は確認できなかった
- 有償なのはSimplify3Dだけで、公式の価格は米ドル建てである
UltiMaker B.V.
UltiMakerは、2022年9月13日にMakerBotとの統合完了を発表しました。新ブランドとして、ニューヨークとオランダで事業を続けるとしています。公式サイトの表記は「© 2011-2026 UltiMaker」です。
UltiMaker Curaは、無料のオープンソースです。他社製のFDM機の定義も含みます。FDM専用で、光造形や金属には使えません。日本語UIはありますが、日本法人や国内窓口の記載は公式にありません。
Prusa Research a.s.
2012年にJosef Prusa氏が1人で始めた会社で、本社はチェコのプラハです。公式は、1,200人を超える会社と案内しています(時点の記載なし)。自社製のプリンターとフィラメントも持ちます。
PrusaSlicerは、AGPL-3.0で無償の、アカウント不要のソフトです。安定版は2.9.6で、3.0.0は本番利用を推奨しないアルファ版です(2026年10月時点)。国内の窓口は、公式サイトに記載がありません。
OrcaSlicer
公式のAboutページは、作者・保守者をSoftFever氏と案内しています。独立したソフトだとも説明しています。会社名は、取得したページでは確認できませんでした。製品マスタの提供元表記とは、一致を確認できていません。
OrcaSlicerは、AGPL-3.0の無料ソフトです。数百機種のプロファイルとキャリブレーション機能を持ちます。偽サイトへの注意が公式から出ているため、入手先は公式サイトかGitHubに限りましょう。
Simplify3D
公式の会社紹介では、2013年の創業で、米国オハイオ州シンシナティに拠点があります。170か国を超える顧客がいると案内していますが、従業員数や売上は書かれていません。
Simplify3Dは有償ソフトで、公式ストアの価格は米ドル建ての1ユーザー向けだけです。ライセンスはStandard、Floating、Offlineの3種類です。日本の代理店や日本語のサポート窓口は、公式サイトに記載がありません。
CBD-Tech
CBD-Techは、公式サイトで2014年の創業と案内しています。3Dプリンターの制御システムとソフトの開発に注力する会社で、所在地は中国・広東省深圳市です。プリンターの製造を手がけるかは、記載がありません。
CHITUBOXは、2018年に公開された光造形向けの造形準備ソフトです。基本は無料で、有償のAdvanced・Proはサブスクリプションで提供されます。国内販売店の記載はなく、推奨環境はRAM 32GB以上と重めです。
業務用プリンターメーカーが自社機向けに出すスライサーのメーカー5社
続いて、業務用や産業向けのプリンターを作り、造形準備のソフトを自社機向けに出す5社です。複数台の管理や承認の流れなど、組織で使う機能が目立ちます。
- Stratasys、Formlabs、3D Systemsの製品は、他社製プリンターの造形準備には使えない
- 有償のティアやPro版の価格を公開している製品は、5社の中にない
- Markforgedは、2025年4月25日にNano Dimensionが買収を完了した
ストラタシス・ジャパン株式会社
ストラタシス・ジャパンは、Stratasysの日本の窓口です。親会社のStratasys Ltd.は、ナスダックに上場しています。日本法人の設立年や資本金は、確認できていません。
GrabCAD Printは、Stratasys製の全プリンターに組み込まれた無料ソフトです。生産向けの機能は有償のPro版で、価格は非公開です。他社機の造形準備には使えません。
Formlabs
公式の会社紹介は、2011年にMITの大学院生3人が最初の3Dプリンターを作ったと説明します。グローバル本社は米国ボストンで、従業員は750名を超えます(時点の記載なし)。アジアの拠点に東京が挙がっています。
PreFormは、FormlabsのSLA機とSLS機向けの無料ソフトです。最新版は3.64.2です(2026年10月23日)。他社のプリンターやFDM方式の造形準備には使えません。
3D Systems, Inc.
1986年にChuck Hull氏らが共同創業した会社です。本社は、米国サウスカロライナ州のロックヒルです。2025年12月31日時点の従業員数は1,418名です(年次報告書)。2025年には3DXpertの事業を売却しました。
3D SprintのBasicは、特定の樹脂系プリンターの購入者に付く無料のライセンスです。Proはサブスクリプションで、価格は非公開です。他社機の造形準備には使えません。
Markforged
2025年4月25日に、Nano DimensionがMarkforgedの買収完了を発表しました。買収額は1億1,600万ドル、1株5.00ドルとされています。所在地と従業員数は、今回の確認では書けませんでした。
Eigerは、Digital Forgeの全ティアに含まれるクラウド型ソフトです。サブスクリプションで提供されます。連続繊維の配置まで制御できます。有償ティアの価格は見積もり依頼で、円建て価格は公開されていません。
Raise3D(レイズスリーディー)
Raise3Dの国内総代理店は、日本3Dプリンター株式会社で、日本語で案内しています。設立年や所在地などの会社概要は、公式ページから確認できませんでした。
ideaMakerは無料で、FFF機とDLP機を扱えます。他社機への対応は、グローバルの公式ページと国内総代理店のページで説明が食い違います。動作環境は推奨でRAM 128GBと、高めです。
産業用の造形準備ソフトを手がけるメーカー5社
最後は、粉末床や金属を含む産業用の造形準備ソフトの提供元です。プリンターメーカーのHPとEOSに、ソフト中心の3社を加えた5社です。国内の窓口がある会社から順に並べました。
- 5製品の価格はいずれも公開されておらず、問い合わせか見積もりで確認する形である
- Materialise MagicsとOqton 3DXpertは、特定のプリンターに縛られない造形準備ソフトである
- Oqton 3DXpertは、提供元の3D Systemsが2025年に事業を売却した
株式会社日本HP
日本HPは、2014年12月の設立で、資本金は5億円です。本社は東京都港区港南の品川シーズンテラス21階にあります。事業は、PC、プリンティングと関連サービス、ソリューションです(公式の会社概要)。
HP 3D Build Managerは、HPの3Dプリンター向けのビルド準備ソフトです。エラー修正と3D自動パッキングを備えます。公式に価格と日本語の製品ページがなく、詳しい機能は英語の資料で確認する形です。
オートデスク株式会社
製品マスタの提供元は、オートデスク株式会社(Autodesk)です。設立年や資本金などの会社概要は、公式ページを取得できず確認していません。価格は、オートデスクか販売パートナーに確認する案内です。
Fusion with Netfabbは、200種類以上の3Dプリンターに対応します。サブスクリプション製品です。Windows専用で、インストールは最大3台、同時にサインインできるのは1台です。
Materialise NV
公式サイトは、創業者が1990年に最初の3Dプリンターを購入した経緯を紹介しています。従業員は2,550名超と案内されています(時点の記載なし)。本社の所在地は、取得したページで確認できませんでした。
Magicsは、データ修正、サポート生成、3D自動配置を1つの環境で行います。Windows 64ビット専用で、価格は問い合わせです。サポート生成とネスティングはモジュール構成のため、必要な機能をそろえた見積もりが要ります。
EOS GmbH
EOSは、金属とプラスチックの3Dプリントの技術提供者と、公式サイトで案内されています。35か国で事業を展開するとしています。設立年・所在地・従業員数は、取得したページで確認できませんでした。
EOSPRINTは、露光パラメーターまで編集できるジョブ準備ソフトです。サブスクリプションのEOS Buildで提供され、価格は非公開です。EOSの装置向けで、他社製の装置には使えません。
Oqton NV
3D Systemsは、年次報告書に3DXpertの事業を2025年に売却したと記載しています。業界誌は、買い手をHubb Global Holdingsと報じています。製品マスタの提供元は、Oqton NVのままです。
Oqton 3DXpertは、金属造形の変形予測と補正までを行う造形準備ソフトです。3D Systemsは、売却後も3DXpertの販売とサポートを続けると記載しています。価格は公開されていません。
スライサーソフトメーカーの資本関係と提供元の変化
スライサーソフトの分野では、事業の売却や買収、ブランドの統合で、製品の提供元が変わった例があります。古い資料は、現在の社名や親会社と食い違う場合があります。
- 3D Systemsは、年次報告書に3DXpertの事業を2025年に売却したと記載している
- Nano Dimensionは、2025年4月25日にMarkforgedの買収完了を発表した
- UltimakerとMakerBotは、2022年9月13日に統合の完了を発表し、UltiMakerのブランドになった
売却・買収で提供元が変わった製品
3D Systemsの年次報告書は、3DXpertの事業を2025年に売却したと記載しています。同社は、売却後も3DXpertの販売とサポートを続けるとしています。
Nano Dimensionは、2025年4月25日にMarkforgedの買収完了を発表しました。Eigerの提供条件や価格の案内は、今後変わる可能性があります。公式ページで最新を確かめましょう。
統合でブランドが変わった会社
MakerBotとUltimakerは、2022年9月13日に統合の完了を発表しました。新しい会社は、UltiMakerのブランドで事業を続けています。拠点は、ニューヨークとオランダです。
2022年より前の資料は、MakerBotとUltimakerを別の会社として書いています。Curaの現在の提供元を調べるときは、UltiMakerの公式サイトの表記を確かめてください。
ほかのソフトを土台にした製品
Creality Printは、OrcaSlicerを土台にしています。Anycubic Slicer Nextも同じ土台です。QIDI Studioは、Bambu Studioを土台にしています。Flash Studio Desktopの前身は、Orca-Flashforgeです。
土台のソフトを作った人や会社と、いま配布している会社は別です。サポートの窓口や更新の頻度は、配布元の会社に問い合わせる形になります。
スライサーソフトメーカーが想定している企業規模
各社がどの規模の現場を想定しているかも、調べる材料になります。編集部では、製品ごとに4つの軸を5段階で評価しています。軸は、生産管理、品質管理、現場の使いやすさ、中堅・中小との相性です。
- 中堅・中小との相性が5点なのは、Cura、PrusaSlicer、Bambu Studioなど7製品で、いずれも無償である
- 中堅・中小との相性が2点なのは、Magics、EOSPRINT、Oqton 3DXpert、HP 3D Build Managerの4製品
- 複数台の管理にあたる生産管理が5点なのは、Anycubic Slicer NextとGrabCAD Printの2製品
小さく始めやすい会社
中堅・中小との相性が5点なのは7製品です。CuraとPrusaSlicerが該当します。Bambu StudioとCreality Printも同じです。残る3製品は、OrcaSlicer、QIDI Studio、CHITUBOXです。いずれも本体が無償か、基本機能が無料になっています。
対象企業規模に小規模を含まない製品は8製品あり、産業用が中心です。評価は、編集部による2026年時点のものです。
大手・産業用の現場を前提にした会社
EOSPRINTの対象企業規模は、大手のみです。MagicsやOqton 3DXpertも、中堅・大手を想定しています。金属や粉末床の装置を持つ現場が前提になります。
いずれも価格は公開されておらず、構成や契約は、問い合わせで確認する形です。導入前に、装置と材料の要件を整理する担当者が要ります。
差が小さい点と、品質管理の評価
品質管理で4点以上は17製品、現場の使いやすさで4点以上は10製品です。品質管理は、会社による差が小さい軸だといえます。
品質管理が5点なのは5製品です。OrcaSlicer、Eiger、Magics、EOSPRINT、3DXpertが該当します。このスコアは編集部の評価で、会社の優劣を示すものではありません。
スライサーソフトメーカーを調べるときの注意点
スライサーソフトは、名前が似ていても、対応するプリンターや提供元の形が大きく違います。会社の情報や版も、読む資料によって食い違う場合があります。確認点は次の3つです。
- 自社機向けのソフトと、複数メーカーで使えるソフトを取り違えない
- 同じソフトでも、公式サイトごとに掲載している版が違う場合がある
- 価格は、通貨と提供形態をそろえて読む
対応するプリンターの範囲を取り違えない
自社のプリンターだけが公式の対象なのは、QIDI StudioやPreFormです。GrabCAD PrintとEOSPRINTも同じです。他社製のプリンターを持つ現場は、使えるかどうかを先に確かめる必要があります。
一方で、CuraやOrcaSlicerは複数メーカーに対応します。Simplify3DとCHITUBOXも同じです。ただし方式は別で、CuraとOrcaSlicerはFDM向け、CHITUBOXは光造形向けです。
版と入手先を確かめる
Creality Printは、版が入手先で違いました。公式GitHubは7.3.0で、日本語のダウンロードページは6.3.0です。Flash Studio Desktopも同様です。国内サポートページの版は、グローバルの最新版より古くなっています(2026年10月時点)。
PrusaSlicerの3.0.0は、本番利用を推奨しないアルファ版です。OrcaSlicerは偽サイトへの注意が出ています。入手先は、公式サイトかGitHubのリリースに限りましょう。
価格は通貨と提供形態をそろえて読む
Simplify3Dの公式価格は米ドル建てで、円建ての公式価格はありません。MarkforgedやAutodesk、EOSは、サブスクリプションで価格が非公開か問い合わせです。
3D SprintのBasicは、対応プリンターの購入者に無料で付くライセンスになります。GrabCAD Printの標準は、組み込みの無料ソフトです。これらは単独の販売価格とは、別の扱いです。費用の見方は費用・価格の記事にあります。
まとめ|スライサーソフトメーカーの全体像
スライサーソフトのメーカーは、4つのグループに分けて見られます。各グループは5社ずつです。FDM機、機種をまたぐソフト、業務用プリンター、産業用ソフトの4つに分けました。会社の違いは、提供元の形と、対応するプリンターの範囲に出ます。
メーカー別のシェアは、公表データが見つかりませんでした(2026年11月5日時点)。3DXpertの売却やMarkforgedの買収など、提供元が変わる例もあります。公式の最新情報を確かめましょう。比べるときは、比較記事やスライサーソフトとはの記事も参考になります。
スライサーソフトのおすすめ製品
Formlabs PreForm
Formlabs(フォームラボ)
無料で使えるFormlabsの光造形・SLS機向け造形準備ソフト
Bambu Studio
Bambu Japan株式会社
複数プレートを扱える無料スライサー
OrcaSlicer
OrcaSlicer Pte. Ltd.
数百機種のプロファイルを持つ無料スライサー
Anycubic Slicer Next
縦維立方テクノロジー株式会社
ファームモードを備える無料スライサー
Creality Print
Shenzhen Creality 3D Technology Co., Ltd.
自動キャリブレーションを備える無料スライサー
QIDI Studio
QIDI Technology(QIDI Tech)
QIDI製FDM機向けの無料スライサー
スライサーソフト比較表
| ロゴ | 製品名 | ベンダー | 価格モデル | 特徴 | |
|---|---|---|---|---|---|
| Formlabs PreForm | Formlabs(フォームラボ) | オンプレミス | 無料で使えるFormlabsの光造形・SLS機向け造形準備ソフト | 詳細を見る | |
| Bambu Studio | Bambu Japan株式会社 | オンプレミス | 複数プレートを扱える無料スライサー | 詳細を見る | |
| OrcaSlicer | OrcaSlicer Pte. Ltd. | オンプレミス | 数百機種のプロファイルを持つ無料スライサー | 詳細を見る | |
| Anycubic Slicer Next | 縦維立方テクノロジー株式会社 | オンプレミス | ファームモードを備える無料スライサー | 詳細を見る | |
| Creality Print | Shenzhen Creality 3D Technology Co., Ltd. | オンプレミス | 自動キャリブレーションを備える無料スライサー | 詳細を見る | |
| QIDI Studio | QIDI Technology(QIDI Tech) | オンプレミス | QIDI製FDM機向けの無料スライサー | 詳細を見る | |
| Stratasys GrabCAD Print | ストラタシス・ジャパン株式会社 | 要見積もり | CADから直接造形準備するソフト | 詳細を見る | |
| Markforged Eiger | Markforged(マークフォージド) | 要見積もり | 連続繊維の配置まで制御するクラウド型 | 詳細を見る | |
| Raise3D ideaMaker | Raise3D(レイズスリーディー) | オンプレミス | FFFとDLPを扱える無料スライサー | 詳細を見る | |
| UltiMaker Cura | UltiMaker B.V. | オンプレミス | 無料・オープンソースの定番FDMスライサー | 詳細を見る | |
| PrusaSlicer | Prusa Research a.s. | オンプレミス | アカウント不要・オフラインの無料スライサー | 詳細を見る | |
| FLASHFORGE Flash Studio Desktop | Zhejiang Flashforge 3D Technology Co., Ltd.(FLASHFORGE) | オンプレミス | 複数台管理と遠隔監視に対応 | 詳細を見る | |
| CHITUBOX | CBD-Tech | オンプレミス | 光造形機向けの無料スライサー | 詳細を見る | |
| Autodesk Fusion with Netfabb | オートデスク株式会社(Autodesk) | 要見積もり | 修復からツールパスまで担う積層造形ソフト | 詳細を見る | |
| EOSPRINT | EOS GmbH | サブスクリプション | EOSの粉末床装置向けジョブ準備ソフト | 詳細を見る | |
| Oqton 3DXpert | Oqton NV | 要見積もり | 変形予測と補正まで行う積層造形ソフト | 詳細を見る | |
| Materialise Magics | Materialise NV(マテリアライズ) | 要見積もり | 修正・サポート生成・自動配置を1つの環境で | 詳細を見る | |
| 3D Systems 3D Sprint | 3D Systems, Inc. | 要見積もり | 樹脂系プリンター向けの造形準備ソフト | 詳細を見る | |
| Simplify3D | Simplify3D | 要見積もり | 600機種以上に対応する有償スライサー | 詳細を見る | |
| HP 3D Build Manager | HP(日本HP) | 要見積もり | HPの3Dプリンター向けビルド準備ソフト | 詳細を見る |
よくある質問
Qスライサーソフトの主要メーカーはどこですか?
本記事では20社を4グループで取り上げています。FDM機メーカーはBambu Japan、縦維立方テクノロジー、FLASHFORGE、Creality、QIDIです。機種をまたぐソフトはUltiMaker、Prusa Research、OrcaSlicer、Simplify3D、CBD-Techです。業務用プリンターはストラタシス・ジャパン、Formlabs、3D Systems、Markforged、Raise3Dです。産業用の造形準備は日本HP、オートデスク、Materialise、EOS、Oqtonです。
Qスライサーソフトのメーカー別シェアはどこで分かりますか?
メーカー別のシェアを示す公的・業界団体のデータは、編集部が確認した範囲では見つかりませんでした(2026年11月5日時点)。スライサーソフトという区分の統計は確認できていません。民間調査会社のレポートは、有料で、無償の概要に会社別の数字が出ていないものがほとんどです。出典・調査年・範囲・数えたものの4点が分からない数字は、順位として使わないほうがよいでしょう。
Qスライサーソフトのメーカーで、実際の選び方に影響する違いは何ですか?
自社機向けか、複数メーカーで使えるかという対応範囲の違いが大きく影響します。QIDI Studio、PreForm、GrabCAD Print、EOSPRINTは、公式が対象とするのは自社のプリンターです。CuraやOrcaSlicerは複数メーカーのFDM機に使え、CHITUBOXは光造形機に対応します。価格の形も、無償、サブスクリプション、非公開と分かれます。
Q提供元が変わったスライサーソフトはありますか?
3D Systemsは、年次報告書に3DXpertの事業を2025年に売却したと記載しています。業界誌は、買い手をHubb Global Holdingsと報じています。Markforgedは、2025年4月25日にNano Dimensionが買収の完了を発表しました。UltimakerとMakerBotは、2022年9月13日に統合を発表し、UltiMakerのブランドになりました。古い資料では、提供元が現在と異なる場合があります。
Qスライサーソフトでよくある取り違えは何ですか?
自社機向けのソフトを、他社のプリンターにも使えると考える取り違えがあります。版の違いも注意点です。Creality Printは、公式GitHubが7.3.0、日本語のダウンロードページが6.3.0でした(2026年10月時点)。OrcaSlicerは偽サイトへの注意が出ているため、入手先は公式サイトかGitHubに限りましょう。Simplify3Dの公式価格は米ドル建てで、円建てとは比べられません。
