バーコードリーダーのメーカー10社の特徴|シェアの実態とハンディ型・固定式の違い
バーコードリーダーの主要メーカー10社を1社ずつ整理した記事。メーカー別シェアを無償で確認できるデータはなく、協会が公表するのは分野別の合計金額まで。ハンディ型と固定式の違い、資本関係、価格の公開状況を見ていきます。

バーコードリーダーのメーカーを調べると、デンソーウェーブやキーエンスなどの国内勢から、ZebraやDatalogicなどの海外勢まで並びます。ハンディ型を主力にする会社と、生産ラインに組み込む固定式を主力にする会社があり、会社の素性も大きく違います。
この記事では、主要10社がどんな会社なのかを1社ずつ見ていきます。よく検索されるシェアの実態、各社の母体、資本関係の変化までを会社単位で整理します。製品の仕様はバーコードリーダーのカテゴリページで確認できます。
記載内容は、各社の公式サイトと公式のプレスリリース、日本自動認識システム協会の公開ページを、編集部が2026年10月に確認したものです。販売状況は変わるため、検討時には最新の情報を確認してください。
- バーコードリーダーのメーカー別シェアを無償で確認できるデータは、編集部が確認した範囲では見つからなかった(2026年10月29日時点)
- 日本自動認識システム協会によると、2025年のバーコードリーダの出荷金額は234億円で、前年比15.2%減だった
- 主要10社のうち、価格を公式に公開しているのはifm efectorの1社だけである
この記事でわかること
バーコードリーダーの主要メーカー10社【早見表】
バーコードリーダーは、自動認識の専業だけでなく、センサ大手や海外メーカーの日本法人も手がけています。まずは10社の全体像を一覧で押さえます。
- 主要10社のうち、日本に本社を置くのはデンソーウェーブ・キーエンス・オプトエレクトロニクス・アイメックスの4社
- 主要10社のうち、残る6社は海外発の会社で、日本語サイトや日本法人などの窓口を置いている
- 主要10社のうち、価格を公式に公開しているのはifm efectorの1社だけ
メーカー | 国内の拠点・窓口 | 母体となる事業 | 主な製品 | 主力の形状 |
|---|---|---|---|---|
株式会社デンソーウェーブ | 愛知県知多郡阿久比町(本社) | 自動認識装置・産業用ロボット・PLC・IoT機器 | ハンディ型 | |
株式会社キーエンス | 大阪市東淀川区(本社) | センサ・測定器・画像処理機器・制御・計測機器 | ハンディ型・固定式 | |
株式会社オプトエレクトロニクス | 埼玉県蕨市(本社) | 自動認識装置の開発・製造・販売 | ハンディ型 | |
アイメックス株式会社 | 東京都大田区(本社) | 光学電子機器・産業用電子機器 | ハンディ型 | |
Zebra Technologies | ゼブラ・テクノロジーズ・ジャパン株式会社 | 業務用モバイルコンピュータ・バーコードプリンタ | ハンディ型 | |
Datalogic S.p.A. | 日本語サイトに日本向けの電話窓口 | 自動認識・ファクトリーオートメーション機器 | ハンディ型 | |
ユニテック・ジャパン株式会社 | 東京都中央区(日本法人) | バーコード等読取・自動認識機器の輸入販売 | ハンディ型 | |
ジック株式会社 | 東京都中野区(日本法人) | 制御機器の輸入・販売・サポート | 固定式 | |
ifm efector株式会社 | 東京都港区(日本法人) | センサ等電子製品・システム・ライセンス・サービスの販売 | 固定式 | |
ニューランドAIDCジャパン株式会社 | 東京都港区(日本法人) | バーコードスキャナ・モバイル端末などのデータキャプチャ機器 | ハンディ型・固定式 |
国内に本社を置く4社と、海外発の6社の窓口
国内に本社を置くのは、デンソーウェーブ、キーエンス、オプトエレクトロニクス、アイメックスです。公式の会社概要に、本社の所在地が載っています。
残る6社は海外発です。ゼブラ、ユニテック、ジック、ifm efector、ニューランドAIDCは、日本法人が窓口です。Datalogicは日本向けの電話窓口を置いています。ただし日本法人の正式な社名は、公式で確認できませんでした。
価格の公開は10社のうち1社だけ
10社の公式サイトで価格を確認できたのは、ifm efectorのO2Iシリーズだけです。公式オンラインショップに、税込302,940円と313,940円の表示があります(2026年時点)。
ほかの9社は、問い合わせや見積もりの案内にとどまります。そのため本記事では、価格の比較をしていません。貸出機など無料で試せる手段は、無料で使えるバーコードリーダーの記事で整理しています。
バーコードリーダーのメーカー別シェアと市場規模
10社が並ぶと、どこが国内で最も使われているのかが気になります。ただしバーコードリーダーには、メーカー別のシェアを無償で確認できるデータがありません。
- 日本自動認識システム協会が公開しているのは分野別の合計金額で、メーカー別の内訳はない(2026年10月29日時点)
- 2025年のバーコードリーダの出荷金額は234億円で、前年比15.2%減だった
- 公式サイトの世界ランキングや売上げシェアの表記は、調査年や集計の範囲が読み取れない
協会の統計は分野全体の合計である
一般社団法人日本自動認識システム協会は、会員企業を中心にアンケートを行いました。104社の回答をまとめています。2025年(1〜12月)の自動認識機器の出荷金額は2,633億円で、前年比0.9%増でした。
分野別では、バーコードリーダが234億円で前年比15.2%減です。バーコードプリンタは459億円、RFIDは498億円と公表されています。いずれも出荷金額の合計です。
メーカー別の内訳は公開されていない
協会の公開ページに載っているのは、分野ごとの合計金額と増減率です。市場調査の詳細は会員専用とされ、メーカー別の数字は無償では見られません。2026年の予測として、2,692億円(2.2%増)も載っています。
バーコードリーダの区分に、ハンディ型や固定式がどう含まれるかも、公開ページからは分かりません。そのため本記事では、234億円を各社の割合に置き換えることを避けています。
公式サイトの順位表記は根拠を確かめる
ニューランドAIDCの会社概要には、ハンディバーコードスキャナーの世界ランキング4位とあります。出典は「VDCレポートより」とだけ記され、調査年と集計の範囲は読み取れません。
ジックの会社概要にも、光学センサ市場で世界2位の売上げシェアという記載があります。ただし「当社調べ」とされ、バーコードリーダー単独の数字ではありません。どちらも順位としては使いません。
バーコードリーダーメーカーはハンディ型か固定式かで分かれる
順位で選べない以上、各社が主力にするリーダーの形で整理するのが現実的です。形状の違いは、設置のしかたと上位機器との連携に出ます。
- ハンディ型は作業者が持って読み取り、PCやタブレットにつないで使う
- 固定式は生産ラインに取り付け、PLCやネットワークに接続して使う
- キーエンスとニューランドAIDCは、ハンディ型と固定式の両方を製品ページに掲載している
ハンディ型を主力にする会社
ハンディ型を中心にする会社は、6社あります。国内はデンソーウェーブ、オプトエレクトロニクス、アイメックスです。海外はZebra、Datalogic、ユニテックの3社です。
多くの機種で、防塵防水や耐落下の条件が公式に載っています。ただしアイメックスのBW-845のように、数値の記載がない機種もあります。試験の高さや温度も機種ごとに違うため、同じ表では比べられません。
固定式を主力にする会社
ジックのLector62xとifm efectorのO2Iは、固定式です。生産ラインに取り付け、EthernetやPROFINETなどで上位機器につなぎます。
どちらもセンサを本業とする会社の製品です。Lector62xは9型式、O2Iは12型式あり、通信方式やレンズで分かれます。ハンディ型を主力にする会社とは、設置や設定の考え方が異なります。
この先はグループごとに見る
キーエンスはHR-X(ハンディ型)とSR-X(固定式)の2シリーズを掲載しています。ニューランドAIDCもNVH(ハンディ型)とSoldier(固定式)を掲載しています。
ここからは、10社を3つのグループに分けて順に見ていきましょう。国内に本社を置く4社、海外発のハンディ型中心の3社、固定式や画像式を持つ3社の順です。
国内に本社を置く自動認識・計測のバーコードリーダーメーカー4社
まずは国内に本社を置く4社です。母体の事業は、自動認識の専業から計測機器の大手まで分かれます。
- デンソーウェーブは、株式会社デンソーが75%を出資している
- キーエンスの連結従業員数は12,784名(2026年3月現在)で、ハンディ型と固定式の2シリーズを掲載している
- オプトエレクトロニクスは東証スタンダードに上場し、アイメックスの正式な社名は「アイメックス株式会社」である
株式会社デンソーウェーブ
本社は愛知県知多郡阿久比町にあり、資本金は4億9,500万円です。出資比率は、デンソーが75%、豊田通商が15%になります。残りの10%は、TOPPANインダストリアルマテリアルズが出資しています。従業員数は、1,175名(2026年3月31日現在)です。
GT20は、IP65と動作温度-20〜50℃に対応するハンディスキャナです。2.0mからの落下試験を60回行った値が載っています。ただし読取距離の数値とDPMの読取は、製品ページに記載がありません。
株式会社キーエンス
1974年5月27日の設立で、本社は大阪市東淀川区です。資本金は306億3,754万円で、東京証券取引所プライム市場に上場しています。事業内容はセンサ、測定器、画像処理機器などです。
ハンディ型はHR-Xシリーズ、固定式はSR-Xシリーズです。HR-XのDPMモデルは2.5m、ほかのモデルは1.5mの耐落下を載せています。SR-Xは1920×1200画素と1360×1024画素のモデルがあります。どちらも価格は公式に非公開です。
株式会社オプトエレクトロニクス
1976年12月の設立で、本社は埼玉県蕨市です。資本金は20億6,624万円で、東証スタンダード市場に上場しています(証券コード6664)。従業員は連結164人、単体58人です(2025年11月30日現在)。
L-46XSは、最大120fpsのCMOSエリアセンサを使う2次元ハンディスキャナです。重さは約115gで、耐落下は1.8mです。旧機種のL-46Xにある保証年数とDPMの記載は、L-46XSのページにはありません。
アイメックス株式会社
1974年7月1日の設立で、本社は東京都大田区です。資本金は5,000万円で、光学電子機器と産業用電子機器の開発から販売までを手がけます。名古屋にも営業所があります。
BW-845シリーズは、BluetoothのBW-845BTと、USB有線のBW-845UBです。動作温度は0〜40℃で、防塵防滴と耐落下の数値は公式にありません。JANコード(0.33mm)の読取距離は、50〜280mmです。機器の無料貸出も案内されています。
海外発のハンディ型バーコードリーダーメーカー3社
続いて、ハンディ型を主力にする海外発の3社です。日本での窓口の置き方は、会社ごとに違います。
- Zebraは日本法人が窓口で、DS3600シリーズは正規のリセラー経由で購入する
- Datalogicは従業員約2,700名、30カ国で販売する会社で、日本語サイトに電話窓口がある
- ユニテックのMS852 DPM ESDは、帯電防止の本体でDPMコードを読む
Zebra Technologies
日本法人は、ゼブラ・テクノロジーズ・ジャパン株式会社です。公式プレスリリースの会社紹介欄で確認できます。本社の所在地は、今回確認した公式ページでは分かりませんでした。
DS3600シリーズは、SR・XR・DP・DPA・HD・HP・KDの7モデルです。IP65とIP68に対応し、SRモデルは室温で3.0mからの落下に耐える値が載っています。保証はスキャナが3年、バッテリが1年です。
Datalogic S.p.A.
1972年にイタリアのボローニャ郊外で創業しました。2001年にミラノ証券取引所へ上場しています。従業員は約2,700名で、30カ国で販売する会社です。日本での製品販売は、1976年に始まっています。
PowerScan 9600シリーズは、IP65とIP67に対応する産業用です。2.5mからの落下にも耐える値が載っています。動作温度と質量、読取距離は、データシートが登録制のため確認できませんでした。
ユニテック・ジャパン株式会社
2001年8月1日の設立で、本社は東京都中央区日本橋箱崎町です。資本金は7,000万円で、輸入販売のほか、OEM/ODM製品の供給も手がけます。台湾のユニテックエレクトロニクスは、台湾の市場に上場しています(コード3652)。
ESD・DPM対応スキャナのMS852 DPM ESDは、IP42で2.1mの落下に耐える仕様です。保証は3年で、ユーザー登録をすると5年になります。評価用のデモ機は、最大2週間の無料貸出です。
固定式・画像式のリーダーを持つ海外系バーコードリーダーメーカー3社
最後に、固定式や画像式のリーダーを持つ3社です。いずれも海外の親会社を持ち、日本法人が窓口を務めます。
- ジックは、SICK AGが100%を出資する日本法人で、Lector62xの型式は9つある
- ifm efectorは、O2Iシリーズの税込価格を公式オンラインショップで公開している
- ニューランドAIDCは、ハンディ型のNVHと固定式のSoldierの2シリーズを掲載している
ジック株式会社
1987年11月12日の創立で、本社は東京都中野区です。資本金は2億5000万円で、株主はSICK AGが100%を占めます。事業内容は、制御機器の輸入、販売、サポートです。
Lector62xは、1,280×1,024画素のCMOSを使うイメージコードリーダです。IP65に対応します。動作温度は0〜50℃です。DPMコードを読めるのは、V2D621D系の型式に限られます。価格は公式の製品データにありません。
ifm efector株式会社
1976年12月の設立で、資本金は2億7千万円です。株主はドイツのifm electronic gmbhです。本社は東京都港区東新橋にあり、2024年4月8日に移転しました。名古屋、大阪、広島、九州に営業所があります。
O2Iシリーズは、EtherNet/IP型とPROFINET型を合わせて12型式です。レンズは標準、広角、望遠から選べます。カタログ掲載製品には、納入日から5年の保証が付きます(2026年時点)。
ニューランドAIDCジャパン株式会社
本社は東京都港区港南です。グループの親会社は、中国の上場会社のNewland Digital Technologyです。傘下のNewland AIDCが1999年に福州市で設立され、その日本拠点にあたります。
ハンディ型のNVHシリーズは、IP64、2.4mの落下に対応し、保証は2年です。固定式のSoldierシリーズでは、Soldier180の防塵防水の表記が食い違っています。データシートは英語版のみです。
そのほか製品ページのあるバーコードリーダーメーカー7社
上記の10社のほかにも、製品ページのある会社が7社あります。詳しく書ききれないため、表で整理します。
価格は、公式に表示があるものだけを載せています(2026年時点)。
- サンワサプライとウェルコムデザインは、公式に価格を公開している
- Socket MobileとKOAMTACは、スマートフォンやタブレットと組み合わせるBluetooth型を扱う
- CipherLabとマーストーケンソリューションは、自動認識機器を本業とする
メーカー | 本社 | 母体となる事業 | 主な製品 | 価格の公開 |
|---|---|---|---|---|
サンワサプライ株式会社 | 岡山市北区田町 | PC・モバイル周辺機器の企画・製造・販売 | 標準価格 税込13,200〜198,000円 | |
ウェルコムデザイン株式会社 | 神戸市西区見津が丘 | 自動認識デバイスとソフトウェアの企画・開発・販売 | 参考価格 税込22,000円〜 | |
株式会社エフケイシステム | 名古屋市北区丸新町 | POSソリューション・自動認識システム開発・POS周辺機器販売 | 公式ページに表示なし | |
Socket Mobile, Inc. | 米国カリフォルニア州フリーモント | データキャプチャ機器 | 国内価格の表示なし | |
KOAMTAC, Inc. | 米国ニュージャージー州プリンストン | データキャプチャ機器 | 米ドル建てのみ | |
CipherLab Co., Ltd. | 台湾台北市大安区 | 自動認識(AIDC)機器 | 公式ページに表示なし | |
株式会社マーストーケンソリューション | 東京都新宿区 | RFID・バーコード・2次元コードなどの電子機器 | 公式ページに表示なし |
国内の周辺機器・システム系の3社
サンワサプライは1951年の設立です。BCRシリーズの標準価格は、税込13,200円から198,000円となっています。ウェルコムデザインは1994年11月の設立です。AirScanの参考価格は、税込22,000円からです(2026年時点)。
エフケイシステムは2004年5月に有限会社として設立され、2008年に株式会社へ商号を変えました。BD-8140BTはDPM対応のワイヤレススキャナで、価格は公式ページにありません。
米国発のスマートフォン連携型の2社
Socket Mobileは1992年の設立で、Nasdaqに上場している会社です。DuraScan 700シリーズはIP54で、D740とD764は2mの落下に対応します。KOAMTACは2002年の設立で、東京にも営業所があります。
KDC180はIP65で1.8mの落下に対応し、重さは63.2gです。円建ての表示は、税や輸入費用の扱いが公式で確認できません。そのため2社とも、価格は載せません。
自動認識機器の専業2社
CipherLabは、台北市大安区に本社を置く台湾の会社です。2500シリーズは、IP65に対応する堅牢なハンドヘルドスキャナで、価格は公式に非公開です。
マーストーケンソリューションは、1998年10月30日に設立されました。資本金は4億8,000万円で、マースグループの一社です。MCR-F1000は固定式、MCR-H700はDPM対応のハンドスキャナです。
バーコードリーダーメーカーの資本関係と提供元の変化
バーコードリーダーの分野にも、出資比率や提供元の変化があります。古い資料は、現在の資本関係と食い違う場合があります。
- デンソーウェーブの出資比率は、公式の会社概要でデンソー75%、豊田通商15%、TOPPANインダストリアルマテリアルズ10%とされている
- ジックはSICK AGの100%出資で、ifm efectorはifm electronic gmbhの日本支社である
- Honeywellは2026年4月に、バーコードスキャナを含む事業のBrady Corporationへの売却を発表した
国内の出資関係
デンソーウェーブには、デンソーが75%、豊田通商が15%を出資しています。残る10%は、TOPPANインダストリアルマテリアルズです。公式の会社概要に、出資比率が表で載っています。
マーストーケンソリューションは、株式会社マースグループホールディングスのグループ会社です。サンワサプライは、1923年創業の縫製工場が前身で、1982年に現在の社名へ変わりました。
海外の親会社を持つ日本法人
ジックの株主は、SICK AGが100%です。1987年に、ジック・オプティック・エレクトロニック株式会社として設立されました。2000年に現在の社名へ改称しています。
ifm efectorは、ifm electronic gmbhの日本支社として設立されました。ニューランドAIDCジャパンは、Newland AIDCの日本拠点です。ユニテック・ジャパンは、台湾のUnitech Electronicsの日本法人です。
Honeywellのスキャナ事業はBradyへ移る
Honeywellは2026年4月20日に、PSS事業の売却を発表しました。売却先はBrady Corporationで、金額は14億米ドルの全額現金です。
PSS事業は、モバイルコンピュータやバーコードスキャナ、プリンタを扱います。そのためHoneywellのスキャナを紹介する資料は、提供元の記載が現在と違う可能性があります。本記事の10社には含めていません。
バーコードリーダーメーカーが想定している企業規模
各社がどの規模の現場を想定しているかも、調べる材料になります。編集部では製造業適合性スコアとして、製品ごとに5段階で評価しています。
- 中堅・中小製造業との相性が5点なのは、サンワサプライとウェルコムデザインの製品
- 主要10社のうち、4点はデンソーウェーブ、オプトエレクトロニクス、アイメックス、ifm efectorの製品
- 2点はDatalogic、ジック、ニューランドAIDC、マーストーケンのMCR-F1000で、対象企業規模は中堅と大手
小さく始めやすい会社
中堅・中小製造業との相性は、予算や体制に対する導入のしやすさを見る軸です。サンワサプライのBCRとウェルコムデザインのAirScanが5点です。対象企業規模は、小規模と中堅になっています。
4点は、デンソーウェーブ、オプトエレクトロニクス、アイメックスの製品です。ifm efectorのO2Iも4点ですが、対象は中堅と大手です。価格は税込30万円台になります。
中堅・大手を前提にした会社
キーエンス、Zebra、Datalogic、ジック、ニューランドAIDCは、対象が中堅と大手です。相性は、キーエンスとZebraが3点、ほかの3社が2点です。
固定式のリーダーやDPM対応のモデルが多く、PLCなど上位機器との接続を前提にしています。導入時には、接続の設定を担当する人が要ります。
品質管理と現場での使いやすさの評価
品質管理への適合は、キーエンスのHR-XとSR-X、マーストーケンのMCR-F1000が5点です。現場での使いやすさは、GT20、HR-X、DS3600、PowerScan 9600が5点です。
このスコアは編集部の評価で、2026年10月時点の採点になります。公式の仕様をもとにした相対評価のため、会社の優劣を示すものではありません。
バーコードリーダーメーカーを調べるときの注意点
社名や所在地、モデルごとに違う仕様で、情報が食い違うことがあります。調べるときに確認したい点をまとめます。
- アイメックスの正式な社名は「アイメックス株式会社」で、本社は東京都大田区である
- 耐落下などの数値は、同じシリーズでもモデルごとに違う
- Datalogicの9600 RFIDシリーズは、公式に米国とEMEAでのみ入手できると記載されている
社名と所在地は公式の会社概要で確認する
アイメックスの公式な社名はアイメックス株式会社で、本社は東京都大田区東矢口です。ユニテック・ジャパンの所在地は、東京都中央区日本橋箱崎町です(公式の会社概要)。
デンソーウェーブの出資者は、公式にTOPPANインダストリアルマテリアルズと表記されています。古い資料とは、社名や所在地が異なることがあります。会社概要で確認しましょう。
耐落下や保護等級はモデルごとに確認する
ZebraのDS3600は、SRモデルのスペックシートで室温3.0mの落下に耐えるとされています。キーエンスのHR-Xは、DPMモデルが2.5m、ほかのモデルは1.5mです。キーエンスの数値は試験値で、保証値ではないと注記されています。
Soldier180の防塵防水は、日本語ページの特長欄と仕様欄で食い違っています。シリーズ名だけで数値を引用せず、モデルと掲載ページを確認しましょう。
日本向けの販売と価格の表示を確認する
Datalogicの9600 RFIDシリーズは、公式に米国とEMEAのみの販売とされています。日本語サイトに載っていても、日本で買えるとは限りません。
Socket Mobileの日本語サイトには、円建ての価格が表示されます。ただし米国から発送され、関税と輸入税が別途かかります。KOAMTACの公式の価格は、米ドル建てです。
まとめ|バーコードリーダーメーカーの全体像
バーコードリーダーのメーカーは、3つのグループに分けて見られます。国内に本社を置く4社、海外発のハンディ型3社、固定式や画像式を持つ3社です。会社の違いは、ハンディ型と固定式のどちらを主力にするかに出ます。
メーカー別のシェアは、無償で確認できるデータが見つかりませんでした。日本自動認識システム協会が公表するのは、分野別の合計までです。2025年のバーコードリーダの出荷金額は、234億円でした。
候補を比べるときは、モデルごとの仕様と日本での窓口を、公式ページで確認しましょう。各社の情報は、2026年10月に編集部が確認したものです。
バーコードリーダーのおすすめ製品
キーエンス HR-Xシリーズ
株式会社キーエンス
DPM・PLC直結対応の堅牢ハンディリーダ
デンソーウェーブ GT20
株式会社デンソーウェーブ
IP65・-20℃対応で照合機能も備える国産スキャナ
Zebra DS3600シリーズ
ゼブラ・テクノロジーズ・ジャパン株式会社
3m落下・IP68に耐えDPMモデルも選べる
ウェルコムデザイン AirScan Handheld/HC
ウェルコムデザイン株式会社
照合アプリでポカヨケも組める
キーエンス SR-Xシリーズ
株式会社キーエンス
AFと照明の自動選択でラインに組込む
Datalogic PowerScan 9600シリーズ
Datalogic S.p.A.(データロジック)
IP67・2.5m落下に耐える産業用
バーコードリーダー比較表
| ロゴ | 製品名 | ベンダー | 価格モデル | 特徴 | |
|---|---|---|---|---|---|
| キーエンス HR-Xシリーズ | 株式会社キーエンス | 要見積もり | DPM・PLC直結対応の堅牢ハンディリーダ | 詳細を見る | |
| デンソーウェーブ GT20 | 株式会社デンソーウェーブ | 要見積もり | IP65・-20℃対応で照合機能も備える国産スキャナ | 詳細を見る | |
| Zebra DS3600シリーズ | ゼブラ・テクノロジーズ・ジャパン株式会社 | 要見積もり | 3m落下・IP68に耐えDPMモデルも選べる | 詳細を見る | |
| ウェルコムデザイン AirScan Handheld/HC | ウェルコムデザイン株式会社 | オンプレミス | 照合アプリでポカヨケも組める | 詳細を見る | |
| キーエンス SR-Xシリーズ | 株式会社キーエンス | 要見積もり | AFと照明の自動選択でラインに組込む | 詳細を見る | |
| Datalogic PowerScan 9600シリーズ | Datalogic S.p.A.(データロジック) | 要見積もり | IP67・2.5m落下に耐える産業用 | 詳細を見る | |
| サンワサプライ BCRシリーズ | サンワサプライ株式会社 | オンプレミス | 価格公開・IP67機やDPM機もそろう | 詳細を見る | |
| エフケイシステム BD-8140BT | 株式会社エフケイシステム | 要見積もり | DPM対応の堅牢ワイヤレススキャナ | 詳細を見る | |
| ifm O2Iシリーズ | ifm efector株式会社 | オンプレミス | コードと文字を1台で読む価格公開の固定式 | 詳細を見る | |
| ユニテック ESD・DPM対応スキャナ | ユニテック・ジャパン株式会社 | 要見積もり | ESD対策ボディでDPMも読む | 詳細を見る | |
| CipherLab 2500シリーズ | サイファーラボ(CipherLab) | 要見積もり | IP65・1.8m落下に耐える堅牢スキャナ | 詳細を見る | |
| KOAMTAC KDC180 | KOAMTAC, Inc. | 要見積もり | 安全手袋と組み合わせる約63gのウェアラブル | 詳細を見る | |
| SICK Lector62x | ジック株式会社 | 要見積もり | AFと2色照明で外乱光に強いライン組込み型 | 詳細を見る | |
| マーストーケンソリューション MCR-F1000シリーズ | 株式会社マーストーケンソリューション | 要見積もり | AF・3倍ズームの固定式 | 詳細を見る | |
| ソケットモバイル DuraScan 700シリーズ | Socket Mobile, Inc.(ソケットモバイル) | 要見積もり | スマホとつなぐIP54のスキャナ | 詳細を見る | |
| マーストーケンソリューション MCR-H700/MCR-H710シリーズ | 株式会社マーストーケンソリューション | 要見積もり | 極小DPMも読む | 詳細を見る | |
| オプトエレクトロニクス L-46XS | 株式会社オプトエレクトロニクス | 要見積もり | 約115gでOCRも読む国産2次元ハンディ | 詳細を見る | |
| ニューランド NVHシリーズ | ニューランドAIDCジャパン株式会社 | 要見積もり | DPMとAI読取に対応する産業用ハンディ | 詳細を見る | |
| ニューランド Soldierシリーズ | ニューランドAIDCジャパン株式会社 | 要見積もり | 液体レンズAFとAIデコードの固定式 | 詳細を見る | |
| アイメックス BW-845シリーズ | アイメックス株式会社 | 要見積もり | 圏外も記録できる手頃な2次元スキャナ | 詳細を見る |
よくある質問
Qバーコードリーダーの主要メーカーはどこですか?
本記事では10社を取り上げています。国内に本社を置くのは株式会社デンソーウェーブ、株式会社キーエンス、株式会社オプトエレクトロニクス、アイメックス株式会社です。海外発のハンディ型はZebra、Datalogic、ユニテック・ジャパン株式会社、固定式や画像式はジック株式会社、ifm efector株式会社、ニューランドAIDCジャパン株式会社です。このほか製品ページのある会社が7社あります。
Qバーコードリーダーのメーカー別シェアはどこで分かりますか?
無償で確認できるメーカー別のシェアは、編集部が確認した範囲では見つかりませんでした(2026年10月29日時点)。一般社団法人日本自動認識システム協会は、2025年(1〜12月)のバーコードリーダの出荷金額を234億円、前年比15.2%減と公表しています。会員企業を中心とした104社の回答による分野別の合計で、メーカー別の内訳は会員専用です。
Qハンディ型と固定式のリーダーでは、メーカーに違いがありますか?
あります。デンソーウェーブ、オプトエレクトロニクス、アイメックス、Zebra、Datalogic、ユニテックはハンディ型が中心です。ジックとifm efectorは固定式のコードリーダーを掲載しています。キーエンスとニューランドAIDCは、ハンディ型と固定式の両方を製品ページに載せています。
QHoneywellのバーコードスキャナは今どこが提供していますか?
Honeywellは2026年4月20日に、PSS事業のBrady Corporationへの売却を発表しています。金額は全額現金の14億米ドルです。PSS事業はモバイルコンピュータやバーコードスキャナ、プリンタを扱う事業のため、Honeywellのスキャナを紹介する資料は、提供元の記載が現在と違う可能性があります。
Qバーコードリーダーの価格は公式サイトで分かりますか?
主要10社のうち、価格を公式に公開しているのはifm efectorだけです。O2Iシリーズは公式オンラインショップに、税込302,940円と313,940円の表示があります(2026年時点)。このほか、サンワサプライが標準価格で税込13,200円から198,000円、ウェルコムデザインが参考価格で税込22,000円からを公開しています。ほかの会社は、問い合わせや見積もりの案内にとどまります。
