おすすめのバーコードリーダーを比較!基礎知識やできること、選び方までをわかりやすく解説!
製造業向けのバーコードリーダーの主要な20製品を、読取方式とコードの種類、形状、堅牢性、接続方式、設定・管理の5つの比較項目で整理。価格の公開状況や費用の内訳、企業の特徴別の選定ポイントまで解説します。

バーコードリーダーは、読むコードの種類や設置場所、つなぐ先によって、向く製品が大きく異なります。手持ちで棚卸に使うハンディ型と、生産ラインに据え付ける固定式を、同じ基準で比べても判断できません。この記事では、製品ページのある主要20製品を同じ評価軸で並べました。読むコードと現場の条件から、候補を整理する手順を解説します。
少数台から価格を確かめて始めるなら:ウェルコムデザイン AirScan Handheld/HCやサンワサプライ BCRシリーズが候補
金属や樹脂の刻印コード(DPM)を手持ちで読むなら:キーエンス HR-Xシリーズやニューランド NVHシリーズが候補
生産ラインに据え付けて自動で読むなら:キーエンス SR-Xシリーズやifm O2Iシリーズが候補
低温や落下の多い現場で使うなら:Zebra DS3600シリーズやデンソーウェーブ GT20が候補
バーコードリーダーは、読むコードと使い方が合うかを、最初に確認すると比べやすくなります。無料で試せる手段は無料版の記事、製品全体はバーコードリーダーのカテゴリページもご覧ください。
この記事でわかること
バーコードリーダーの基礎知識
バーコードリーダーは、1次元や2次元のコードを読み取り、PCやPLCなどへデータを渡す機器です。入出荷の検品から、部品のトレーサビリティ、生産ラインでの実績収集まで使われます。まず、形状と読めるコード、データの渡し方を押さえましょう。
ハンディ型と固定式
ハンディ型は、作業者が手に持って読む形です。入出荷の検品や棚卸、組立工程での部品の確認に使われます。ケーブルでPCにつなぐ有線のほか、Bluetoothの無線機もあります。
固定式は、生産ラインやコンベアの上に据え付け、流れてくるワークを自動で読む形です。PLCにつなぎ、読取結果を設備の制御に使います。作業者が持ち歩く用途には、使えません。
読めるコードの種類
コードは、1次元バーコード、QRコードなどの2次元コード、部品に直接刻印するDPMに分かれます。1次元は線の太さで情報を表し、2次元は少ない面積に多くの情報を入れられます。
DPMは、金属や樹脂の表面にレーザやドットピンで刻んだコードです。ラベルと違って、反射や凹凸の影響を受けます。ラベル用の機種では読めない場合があるため、DPM対応を明記した機種が要ります。
読み取ったデータの渡し方
読み取った値は、接続方式によって渡し先が変わる点に注意が必要です。USBのHID接続は、キーボード入力と同じ扱いでPCに渡せます。RS-232Cは、シリアル通信でPCやPLCに渡す方式です。
固定式には、EthernetやEtherNet/IPなどでPLCに直接つなぐ機種があります。Bluetoothは、スマートフォンやタブレットを入力端末にする現場で使われます。
編集部メモ:バーコードリーダーは、本体だけで使えない製品もあるため、構成の確認が必要です。充電台やACアダプタが別売の製品もあるため、本体の価格だけで比べないようにしましょう。
バーコードリーダーの基本的な選び方
バーコードリーダーを選ぶ際には、読むコードと使う場所を先に確認することが重要です。この2点が合わない製品は、他の性能が高くても使えません。次の3つの観点で整理しましょう。
読むコードと対象物を書き出す
最初に、現場で読むコードを書き出します。1次元かQRコードか、ラベルか刻印かを分けて数えましょう。日本語を含むQRコードを読む場合は、対応の有無も確認が必要です。
コードの大きさと読む距離も確認します。小さなコードを近くで読む用途と、棚の上段を離れて読む用途では、必要な機種が違います。汚れや傷のあるコードは、実物で試すのが確実でしょう。
持ち歩くか据え付けるかを決める
次に、作業者が持ち歩くのか、ラインに据え付けるのかを決めます。棚卸や入出荷検品はハンディ型が、コンベア上のワークの自動読取は固定式が基本です。
ハンディ型は、有線か無線かでも使い勝手が変わります。無線は動き回れる反面、電波の届く範囲や充電の手間が生じます。電波が届かない場所では、データをためるメモリモードの有無が重要です。
つなぐ先と現場の環境を確認する
読み取った値を、どこへ渡すかも決めます。PCなら、USBでキーボード入力として渡せる機種が扱いやすいでしょう。PLCにつなぐなら、RS-232CやEthernet、フィールドバスへの対応が要ります。
設置場所の環境も、事前の確認が必要です。水や粉塵、落下、冷凍庫内の低温では、保護等級や動作温度が合わない機種があります。仕様は、型式ごとに確かめましょう。
バーコードリーダーの比較項目
製品を並べるときは、同じ物差しを当てる必要があります。バーコードリーダーで見る項目は次の5つです。互いに関連するので、まず表で全体像をつかみましょう。
比較項目 | 見るべきポイント |
|---|---|
読取方式とコードの種類 | 1次元・2次元・DPMのどれに対応するか。読取距離と、読める最小のコードの大きさが合うか |
形状と設置のしやすさ | ハンディ型か固定式か。本体の重さ、無線の有無、取付けの向きと設置距離 |
堅牢性 | 防塵防水の等級、落下に耐える高さ、動作温度の範囲が現場に合うか |
接続方式 | USB・RS-232C・Bluetooth・Ethernetのうち、つなぐ先に合う方式か |
設定・管理のしやすさ | 設定の複製や機器交換の手順、保証の年数、デモ機の貸出の有無 |
読取方式とコードの種類
読めるコードの種類は、用途を最も大きく分ける項目です。1次元、2次元、DPMのどれに対応するかで、選べる機種が変わります。DPMは、対応を明記した機種が前提です。
読取距離と、読める最小のコードの大きさも見ます。近距離向けの機種は、棚の上段のラベルには届きません。読取の速さは、ラインで使う場合に確認する項目です。
形状と設置のしやすさ
ハンディ型か固定式かで、見る点が変わります。ハンディ型は、本体の重さと握りやすさ、無線の有無が使い勝手に影響します。長時間持つ作業では、重さが負担になりやすい点にも注意が必要です。
固定式は、取付けの向きや設置距離、配線の本数を確認します。ピント調整や照明の切替が自動かどうかで、立ち上げの手間も変わります。
堅牢性
現場で使い続けられるかを見る項目です。防塵防水の等級、落下に耐える高さ、動作温度の範囲を確認します。水がかかる工程と冷凍庫内では、必要な仕様が違うでしょう。
落下の高さは、試験の条件で値が変わります。コンクリート面か、何回かといった条件もあわせて読みましょう。同じ機種でも、型式で仕様が異なる場合があります。
接続方式
USB、RS-232C、Bluetooth、Ethernetなどから、つなぐ先に合う方式を選びます。USBのHID接続は、PCでキーボード入力として扱えるのが特徴です。
PLCにつなぐなら、産業用プロトコルへの対応を確認します。読取データをPLCのメモリへ書き込むリンク機能の有無も、設計の手間に影響します。
設定・管理のしやすさ
台数が増えると、設定と管理の手間が大きくなります。設定コードを読ませて複製できるか、ブラウザや専用ソフトで設定できるかを確認します。
機器を交換するときの設定の移行も、確認したい点です。メモリカードを使って、パラメータを移せる製品があります。保証の年数やデモ機の貸出の有無も、導入前に確かめる項目です。
自社に合ったバーコードリーダーの選定ポイント
前章の比較項目をもとに、企業の特徴ごとに見る視点を整理します。自社の規模や体制、扱うコードに近い項目から読み進めてください。
少数台から始める小規模な工場・倉庫
専任の情報システム担当者がいない場合は、PCにつなぐだけで使える機種が候補です。USBのHID接続なら、既存のアプリに手を加えずに入力できます。
台数が少ないうちは、価格を公開している機種や、デモ機を貸し出す機種で試しましょう。保証の年数と故障時の対応も見ておくと、導入後の負担を見通せます。
部品のトレーサビリティを組む工場
金属や樹脂の部品に刻印したコードを読むなら、DPMへの対応が前提です。ラベル用の機種では、読めない場合があります。刻印の方法と表面の状態を伝えて、実物で読取を試しましょう。
読取データを製造番号やロットと紐づけるなら、渡し先の設計も要ります。PLCへ直接書き込めるか、上位システムへ渡す形式かによって、必要な接続方式が変わります。
ラインの自動化を進める工場
コンベア上のワークを自動で読むなら、固定式が候補です。PLCとの接続方式と、ラインのタクトに対応できる読取速度を確認しましょう。
読めなかった原因を追える機能があると、ライン停止の調査を進めやすくなります。ピント調整や設定の自動化は、立ち上げと機器交換の手間に影響します。
冷凍庫・屋外・落下の多い現場
冷凍庫内や半屋外では、動作温度の下限を最初に確認します。保護等級が低い機種は、水や粉塵のかかる工程では使えません。
落下の多い現場は、耐落下の高さと試験の条件を読み比べます。無線機は、充電時の温度範囲が使用時と異なる場合がある点にも、注意が必要です。
バーコードリーダーの費用相場
バーコードリーダーの価格は、形状と読取の性能、接続方式で大きく変わります。製品ページのある20製品のうち、本体の価格を公式サイトで金額として確認できたのは3製品です。残りの17製品は、価格の公開がないか条件が明確でないため、問い合わせで確認します。
費用の内訳 | 費用を左右する要因 | 公開されている目安(2026年時点) |
|---|---|---|
ハンディ型本体(DPM以外) | 読取方式、無線の有無、保護等級 | 有線のハンディで税込22,000円から。1次元のガングリップタイプは税込13,200円から。IP67のモデルは税込55,000円。無線のハンディはセット構成により税込49,500〜56,100円 |
ハンディ型本体(DPM対応) | 刻印コードに対応する光学系と照明、本体の重さ | DPM対応のガングリップタイプで税込198,000円の例がある。ほかは公開なし |
固定式本体 | レンズと照明の組み合わせ、通信方式(EtherNet/IPかPROFINETか) | 公式オンラインショップの表示価格で、EtherNet/IP対応が税込302,940円、PROFINET対応が税込313,940円。ほかは公開なし |
保証・保守 | 保証の年数、ユーザー過失への対応の有無 | 基本の保証は、製品により1年から5年まで。ユーザー過失にも対応する5年の保守プログラムを、別契約で用意する例がある |
周辺機器 | 充電台、ACアダプタ、クレードル、通信モジュール | 充電台とACアダプタが別売の例がある。価格は公開なし |
購入経路と諸費用 | 国内の正規リセラー経由か、海外ストアか | 米国からの発送で関税・輸入税が別途かかる例がある。購入が正規リセラー経由に限られる例もある |
充電台やアダプタ、通信モジュールを足すと、総額は本体の価格より大きくなります。台数と接続先を決めてから、構成ごとの見積もりを複数社から取りましょう。
【比較表】バーコードリーダーのランキング
製品データとして数値化できる4項目を、製造業適合性スコアで横並びにしました。品質管理・在庫管理・現場での使いやすさ・中小適合の4つを、5段階で評価しています。並びは中小適合の高い順で、同点は残りの評価軸の順に比べました。なお順位は、価格の公開や導入の手間を含む中小適合の高さを示します。
順位 | 製品 | 提供元 | 品質管理 | 在庫管理 | 現場での使いやすさ | 中小適合 | 価格の目安 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | ウェルコムデザイン株式会社 | 3 | 4 | 3 | 5 | 参考価格(税込)。AirScan HCは税別20,000円(税込22,000円)、AirScan Handheldはセット構成により税別45,000〜51,000円(税込49,500〜56,100円)。ユーザー過失にも対応する「WELCOM 5年安心保守プログラム」は別契約 | |
2 | サンワサプライ株式会社 | 3 | 3 | 3 | 5 | 標準価格(税込)。ガングリップタイプは税込13,200円(BCR-TC1D1BK・BCR-006、1次元、税抜12,000円)から。IP67のBCR-2D6は税込55,000円(税抜50,000円)、DPM対応のBCR-DPM2D8は税込198,000円(税抜180,000円) | |
3 | 株式会社デンソーウェーブ | 4 | 3 | 5 | 4 | 公式製品ページに価格表示なし。お見積依頼・デモ機貸し出しの窓口あり。保証はUSB/RS-232Cモデルが5年、Bluetoothモデルが3年(いずれも本体のみ) | |
4 | ifm efector株式会社 | 4 | 2 | 4 | 4 | 公式オンラインショップの表示価格(税込)。EtherNet/IP対応のO2I500〜505は税込302,940円(税抜275,400円)、PROFINET対応のO2I510〜515は税込313,940円(税抜285,400円)。カタログ掲載製品は納入日から5年保証(2022年1月から) | |
5 | 株式会社オプトエレクトロニクス | 3 | 2 | 3 | 4 | 公式製品ページに価格表示なし(販売問い合わせ・見積)。評価用のテスト機1台を公式Amazonショップで購入でき、まとまった数量は販売代理店を紹介する方式 | |
6 | 株式会社アイメックス | 2 | 3 | 2 | 4 | 公式製品ページに価格表示なし(お見積り・カタログ請求・無料貸出の窓口あり)。無料保証期間は1年間 | |
7 | 株式会社キーエンス | 5 | 4 | 5 | 3 | 公式製品ページに価格表示なし(価格・見積は問い合わせ)。公式カタログに「全商品、送料無料で当日出荷」と記載 | |
8 | 株式会社キーエンス | 5 | 3 | 4 | 3 | 公式製品ページに価格表示なし(価格・見積は問い合わせ)。無料テスト機の申込窓口があり、公式ページに「全商品、送料無料で当日出荷」と記載 | |
9 | Zebra Technologies(ゼブラ・テクノロジーズ) | 4 | 4 | 5 | 3 | 日本向けの価格表示なし(公式ページの地域別ガイド価格は日本が空欄)。購入は正規Zebraリセラー経由。保証はスキャナ・クレードル3年、バッテリー1年(出荷日から) | |
10 | 株式会社エフケイシステム | 4 | 3 | 4 | 3 | 公式製品ページに価格表示なし。同社の直販サイト「エフケイシステムストア」でも本機の掲載は確認できなかった(2026-10-22時点)。デモ機貸出の窓口あり | |
11 | ユニテック・ジャパン株式会社 | 4 | 3 | 3 | 3 | 公式製品ページに価格表示なし(評価用デモ機の無料貸出あり)。MS852 DPM ESDの保証は3年で、ユーザー登録により5年に延長 | |
12 | 株式会社マーストーケンソリューション | 4 | 2 | 3 | 3 | 公式製品ページに価格表示なし(導入・サポートの問い合わせ窓口あり)。製品ページに保証期間とデモ機貸出の記載はない。無線モデルの充電台とACアダプタは別売 | |
13 | Socket Mobile, Inc.(ソケットモバイル) | 3 | 3 | 3 | 3 | 日本語公式サイトに円建ての購入ページがあるが、米国からの発送で関税・輸入税が別途かかり、税込・税抜の記載もないため価格欄には入れていない。導入の相談は日本支社(合同会社ソケットモバイル)の営業部へ | |
14 | サイファーラボ(CipherLab) | 2 | 4 | 4 | 3 | 公式製品ページに価格表示なし。日本の問い合わせ窓口はCipherLab Japanのメール(担当者名とアドレスのみ掲載) | |
15 | KOAMTAC, Inc. | 2 | 4 | 4 | 3 | 公式製品ページの価格は米ドル建てのメーカー希望小売価格(例: KDC180H $499.00)のため使っていない。日本向け公式ストア(JAIOTSOLUTION株式会社が運営)に円建ての表示があるが、税込・税抜の記載がないため価格欄には入れていない | |
16 | 株式会社マーストーケンソリューション | 5 | 2 | 4 | 2 | 公式製品ページに価格表示なし(問い合わせ・カタログダウンロード)。マニュアル等のダウンロードにはお客さま情報の入力が必要 | |
17 | Datalogic S.p.A.(データロジック) | 4 | 4 | 5 | 2 | 公式製品ページに価格表示なし(「製品のお見積り」の窓口あり)。データシート等のダウンロードにはユーザー登録が必要。RFIDシリーズは公式に「米国およびEMEAでのみ入手可能」と記載 | |
18 | ジック株式会社 | 4 | 3 | 4 | 2 | 公式の製品データ(日本語)に価格の記載なし。日本法人のジック株式会社(東京都中野区)へ問い合わせ | |
19 | ニューランドAIDCジャパン株式会社 | 4 | 2 | 4 | 2 | 公式製品ページに価格表示なし。日本拠点のニューランドAIDCジャパン(東京都港区)へ問い合わせ。バーコードスキャナ(NVH/NVFシリーズ)の保証期間は2年 | |
20 | ニューランドAIDCジャパン株式会社 | 4 | 2 | 4 | 2 | 公式製品ページに価格表示なし。日本拠点のニューランドAIDCジャパン(東京都港区)へ問い合わせ。公式の保証ページの対象シリーズ(HR・FR・FM・NVH/NVF)にSoldierの記載はない |
バーコードリーダーの主要製品の詳細
ここからは表に挙げた20製品を、順位の並びのまま見ていきます。強みだけでなく、向かないケースもあわせて示しました。自社の読取対象と設置環境に照らして読み進めてください。
ウェルコムデザイン AirScan Handheld/HC
公式サイトで参考価格を公開しているハンディスキャナです。有線のAirScan HCは税込22,000円からで、基本保証は2年間です。エイマで狙ったコードだけを読む機能があり、取り違えの防止に使えます。
動作温度は0〜50℃で、冷凍庫や氷点下の屋外では使えません。読取コードにDPMの記載がなく、刻印コードには別機種が要ります。価格を確かめて、少数台から導入したい場合に向いています。
サンワサプライ BCRシリーズ
ガングリップタイプの標準価格を、税込13,200円から198,000円まで公開しています。IP67のBCR-2D6や、DPM対応のBCR-DPM2D8もあります。日本語QRにも対応し、USB HIDでPCへ入力できるのが特徴です。
接続はUSB・RS-232C・Bluetooth・2.4GHz無線です。Ethernetや産業用プロトコルでPLCへつなぐ機種はありません。DPM対応のBCR-DPM2D8は約356gと重めです。PCにUSBでつなぎ、日本語QRを入力したい場合に向いています。
デンソーウェーブ GT20
IP65で、動作温度は-20〜50℃です。2.0mからの落下60回(試験値)にも対応する、約180gのスキャナです。照合機能とADFスクリプトで、専用アプリなしに異品チェックやラベルの貼り間違いを防げます。
USB・RS-232Cモデルは5年保証で、Bluetoothモデルは3年です。Bluetoothモデルは充電時の温度が0〜40℃で、有線より条件が狭くなります。読取コードにDPMの記載がなく、刻印コードには別機種が要ります。冷蔵庫内や半屋外で照合を始めたい場合は、候補になるでしょう。
ifm O2Iシリーズ
固定式のリーダーで、1D・2Dコードと製造日やロット番号の文字を読みます。制御側の情報と照合し、OK/NGの判定までリーダー側で行えます。公式オンラインショップの価格は、税込302,940円から313,940円です。カタログ掲載製品は5年保証です。
通信はEthernetのみで、RS-232CやUSBでPCにつなぐ使い方には向きません。重さも約600gあるため、ロボットハンドなど可動部への取り付けは確認が必要です。印字とコードをライン上で照合し、価格も確かめたい場合に向いています。
オプトエレクトロニクス L-46XS
L-46Xの上位互換にあたる、約115gの軽量なスキャナです。最大120fpsのCMOSセンサで、コードの向きを揃えなくても読めます。OCRフォントの読取と、USB/RS-232Cの切替にも1台で対応します。評価用のテスト機を1台から購入できる点も特徴です。
保護構造はIP42相当で、動作温度は-5〜50℃です。水や粉塵のかかる工程や冷凍庫内には向きません。接続も有線のみのため、持ち歩く棚卸には別機種が要ります。検品台の横で、軽いスキャナを長時間使いたい場合は、候補になるでしょう。
アイメックス BW-845シリーズ
無線のBW-845BTと有線のBW-845UBを、同じ形状でそろえたシリーズです。BTはメモリモードを備え、電波の届かない場所でもデータを後から送れます。漢字・かなを含むQRコードを、専用ソフトなしでWindowsアプリへ入力できます。
公式仕様にIP等級と耐落下の記載がなく、動作温度も0〜40℃です。読取距離は近距離向けで、無料の保証期間は1年間です。水や粉塵、低温のある現場では、環境の確認が要ります。初めてバーコード入力を導入する、小規模な倉庫や工場に向いています。
キーエンス HR-Xシリーズ
DPMモデルは、最小セルサイズ0.04mmのコードを非接触で読みます。下地なしのレーザ刻印や湾曲面の刻印にも対応しているのが特徴です。EtherNet/IP、PROFINET、EtherCATなどでPLCへ直接つなげます。IP65/IP67で、耐油設計です。
DPMモデルは本体約410gと重く、使用温度は0〜45℃です。氷点下の現場では使えません。耐落下はDPMモデルが2.5mで、ほかのモデルは1.5mです。金属や樹脂の刻印コードを手持ちで読み、PLCへ渡したい場合に向いています。
キーエンス SR-Xシリーズ
ラインに組み込む固定式のリーダーです。読取率とタクトの測定テストと、印字検証テストを備えています。SR-X300系は最大68,000枚の画像を保存でき、読めなかった原因を分析できます。EtherNet/IP、PROFINET、OPC UAに対応しているのが特徴です。
使用温度は0〜45℃で、氷点下の冷凍倉庫や高温の設備の近くには向きません。AIフィルタはSR-X300系のみで、PoE型は制御入出力とRS-232Cを持ちません。汚れや傷のあるコードをライン上で読み続けたい場合に向いています。
Zebra DS3600シリーズ
DS3600-SRは、3.0mからの複数回の落下に耐えます。1.0mからの7,500回の転倒にも耐え、IP65とIP68に準拠します。DPM、高密度、遠距離などのモデルを、同じシリーズで選べるのが特徴です。無償の123Scanで、最大10台を同時に設定できます。
コード付きで305g、コードレスで407gと重く、長時間の手持ちでは負担になりやすい機種です。日本向けの価格表示はなく、購入は正規リセラー経由です。落下や水濡れが多く、壊れにくさを重視する現場に向いています。
エフケイシステム BD-8140BT
DPMコードの読取と、白・赤・青の照明の自動切替を、Bluetoothのワイヤレス機で行えます。電源は、約26時間駆動のリチウムイオンと、約1.3時間で充電できるスーパーキャパシタから選べます。Qi方式の専用クレードルに置くだけで充電できるのも特徴です。
保護等級はIP54で、水や粉塵が多くかかる工程では環境の確認が要ります。スーパーキャパシタ仕様の駆動時間は、約4時間(5秒に1回読取時)です。クレードルに戻せない運用には向きません。DPMコードを無線で持ち歩いて読みたい場合に向いています。
ユニテック ESD・DPM対応スキャナ
帯電防止剤を本体とケーブルに練り込む方式で、表面塗装の機種より長期間ESD効果を保てます。DPM対応のMS852 DPM ESDは、保証が3年です。ユーザー登録により、5年に延長できます。Bluetoothやレーザ式のESD対応機もそろっています。
保護等級はIP42で、水や粉塵がかかる工程には向きません。MS852 DPM ESDの接続はUSBのみです。PLCへ直接つなぐ用途には、別機種が要ります。静電気対策が必要な電子部品の工程で、DPMの刻印を読みたい場合に向いています。
マーストーケンソリューション MCR-H700/MCR-H710シリーズ
H700系は最小セルサイズ0.1mm、ESDモデルは0.04mmで、極小のマーキング向けです。MCR-H710系は、離し読みと幅の広い伝票バーコードにも対応します。RS-232Cモデルは、PLCリンクで読取データをPLCへ書き込めます。
H700系の読取距離は0〜30mmで、離れた棚のラベルを読む棚卸には向きません。保護等級はIP64で、使用温度は0〜40℃です。対応するPLCは公式ページに記載がなく、営業への確認が要ります。小さな2次元コードを読み、PLCへ渡したい場合に向いています。
ソケットモバイル DuraScan 700シリーズ
iOS、Android、WindowsとBluetoothでつながる機種です。スマートフォンやタブレットを入力端末にする現場へ、追加しやすい点が特徴です。汎用のD720、高パフォーマンスのD740、DPM対応のD764から選べます。HIDモードで、既存のアプリにキーボード入力として使えます。
Bluetoothの到達距離は最大10mです。動作温度は0〜45℃で、冷凍環境には向きません。日本語サイトのストアは米国からの発送で、関税・輸入税が別途かかります。標準保証は1年です。
CipherLab 2500シリーズ
1次元から2次元まで、読取範囲の異なるモデルがそろうシリーズです。2564ERは、紙のCode 39(100mil)を最大約17.8mで読みます。IP65に準拠し、1.8m落下と1mタンブリング1,000回の試験をクリアしています。
公式の仕様表に動作温度の記載がなく、冷凍庫内で使えるかは導入前に確認が必要です。2500シリーズはDPMに対応しません。刻印コードには、同社の別製品2506の検討が必要です。棚の上段など離れたラベルを、手持ちで読みたい場合に向いています。
KOAMTAC KDC180
リングトリガーや安全手袋と組み合わせて装着でき、両手を使う作業で持ち替えずに読めます。約63.2gの本体で、IP65、1.8m落下、-20〜50℃に対応します。EAN-13で最大256,000件のバーコードを保存できるのも特徴です。
接続はBluetooth Low Energy 5.0とUSBです。PLCやEthernetに直接つなぐ使い方はできません。読取コードにDPMの記載がなく、金属部品の刻印には向きません。両手を使う作業で、スマートフォンなどを入力端末に現場を回りたい場合に向いています。
マーストーケンソリューション MCR-F1000シリーズ
オートフォーカスと3倍ズームを備えます。ワークの高さが品種ごとに変わる混流ラインでも、ピントを合わせ直さずに読めます。2次元コードの印字品質を簡易チェックして、PDFに出力できるのも特徴です。PLCリンクで、読取データをPLCのメモリへ書き込みます。
動作温度は0〜40℃、周囲照度は10,000lx以下です。高温の設備の近くや外光の入る場所には、向きません。印字品質のチェックは簡易用で、正式な検証機としては使えません。ラインに組み込み、DPMコードを自動で読みたい場合に向いています。
Datalogic PowerScan 9600シリーズ
通信モジュールを交換でき、構成が変わっても買い替えずに済みます。モジュールは、RS-232、USB、Ethernet、EtherNet/IP、PROFINETです。IP65/IP67に準拠し、2.5m落下と最大1,000万回のトリガー操作に耐えます(試験値)。
日本語の製品ページに仕様表がなく、データシートの入手にはユーザー登録が必要です。RFID一体型は、米国とEMEAでのみ入手できます。ハンディスキャナをEtherNet/IPやPROFINETのラインへつなぎたい場合に向いています。
SICK Lector62x
固定式のリーダーで、2色LEDの照明を備えます。偏光フィルタなどを組み合わせ、鏡面や丸みのある面の読取を安定させやすい構成です。microSDカードにパラメータを保存でき、機器交換の手間を減らせます。EtherNet/IP、PROFINET、CANなどに標準で対応します。
DPMを読めるのはV2D621D系の型式です。標準のV2D621R系の対象は、1D・スタック型・2Dのコードに限られます。価格は公式データに記載がなく、問い合わせで確認します。ラインの狭い場所に組み込みたい場合に向いています。
ニューランド NVHシリーズ
NVH300は、AIによる位置検出と複数の照明で、DPMコードを読めます。低コントラストや反射面、曲面のコードにも対応します。耐落下は2.4mで、IP64、動作温度は-20〜50℃です。接続はUSB・RS-232・Ethernetから選べ、保証期間は2年です。
読める2次元コードはQRコードとData Matrixに限られます。PDF417などを読むには、別機種の確認が要ります。NVH300の仕様書とユーザーガイドは、英語版のみです。金属部品のDPMコードを手持ちで読みたい場合に向いています。
ニューランド Soldierシリーズ
液体レンズの自動焦点と半偏光フィルタを、標準で備えています。W型では、白・青・紫外線・赤外線の照明を選べるのが特徴です。Soldier300のE型は約500万画素で、長距離モデルは100〜3,000mmで読めます。筐体はIP67の密閉構造です。
データシート、ユーザーガイド、設定ツールNSetは英語版のみです。Soldier180は、日本語ページの保護等級の記載が食い違っています。保証ページにも記載がなく、導入前の確認が必要です。PLCへ直接つなぎ、ラインでDPMを読みたい場合に向いています。
バーコードリーダーの無料・有料でできることの違い
バーコードリーダーは、読み取る機器が必須のため、無料だけでは業務の読取を始められません。無料になるのは、デモ機の貸出やスマートフォンのアプリ、開発キットなどです。無料の手段の詳細は、無料で使えるバーコードリーダーの記事で整理しています。
できること | 無料で足りる範囲 | 有料が必要になる範囲 |
|---|---|---|
業務での常時の読取 | なし。貸出機は評価用で、返却が前提 | 運用に使う本体の購入 |
購入前の評価 | デモ機やテスト機の無料貸出を案内するメーカーがある | 継続して使う場合の本体の購入 |
スマートフォンのカメラでの読取 | 無料のアプリで、少量の棚卸や試験運用 | 汚れたラベルやDPM、ライン上の自動読取は専用機 |
設定 | メーカーが無償で配布する設定ソフトで足りる製品がある | ソフトの提供形態は製品ごとに異なる |
自社アプリへの組み込み | 無料のSDKやライブラリがある | 開発と保守にかかる自社の人件費 |
無料のアプリやライブラリは、利用条件で商用利用の可否を確認しましょう。評価用の貸出機を、そのまま本番の運用に使うことはできません。
まとめ
バーコードリーダーの比較は、5つの項目で整理すると進めやすくなります。読取方式とコードの種類、形状と設置のしやすさ、堅牢性、接続方式、設定・管理のしやすさです。
まず、現場で読むコードと使う場所を書き出しましょう。次に、つなぐ先を決めて、構成ごとの見積もりを比べます。本体の価格を金額で確認できるのは20製品のうち3製品で、残りは問い合わせで確認します。保証の年数やデモ機の貸出も、見積もりの段階で確かめておきましょう。製品はバーコードリーダーのカテゴリページで比較できます。無料の手段は無料版の記事もご覧ください。
バーコードリーダーのおすすめ製品
キーエンス HR-Xシリーズ
株式会社キーエンス
DPM・PLC直結対応の堅牢ハンディリーダ
Zebra DS3600シリーズ
ゼブラ・テクノロジーズ・ジャパン株式会社
3m落下・IP68に耐えDPMモデルも選べる
デンソーウェーブ GT20
株式会社デンソーウェーブ
IP65・-20℃対応で照合機能も備える国産スキャナ
ウェルコムデザイン AirScan Handheld/HC
ウェルコムデザイン株式会社
照合アプリでポカヨケも組める
キーエンス SR-Xシリーズ
株式会社キーエンス
AFと照明の自動選択でラインに組込む
Datalogic PowerScan 9600シリーズ
Datalogic S.p.A.(データロジック)
IP67・2.5m落下に耐える産業用
バーコードリーダー比較表
| ロゴ | 製品名 | ベンダー | 価格モデル | 特徴 | |
|---|---|---|---|---|---|
| キーエンス HR-Xシリーズ | 株式会社キーエンス | 要見積もり | DPM・PLC直結対応の堅牢ハンディリーダ | 詳細を見る | |
| Zebra DS3600シリーズ | ゼブラ・テクノロジーズ・ジャパン株式会社 | 要見積もり | 3m落下・IP68に耐えDPMモデルも選べる | 詳細を見る | |
| デンソーウェーブ GT20 | 株式会社デンソーウェーブ | 要見積もり | IP65・-20℃対応で照合機能も備える国産スキャナ | 詳細を見る | |
| ウェルコムデザイン AirScan Handheld/HC | ウェルコムデザイン株式会社 | オンプレミス | 照合アプリでポカヨケも組める | 詳細を見る | |
| キーエンス SR-Xシリーズ | 株式会社キーエンス | 要見積もり | AFと照明の自動選択でラインに組込む | 詳細を見る | |
| Datalogic PowerScan 9600シリーズ | Datalogic S.p.A.(データロジック) | 要見積もり | IP67・2.5m落下に耐える産業用 | 詳細を見る | |
| サンワサプライ BCRシリーズ | サンワサプライ株式会社 | オンプレミス | 価格公開・IP67機やDPM機もそろう | 詳細を見る | |
| エフケイシステム BD-8140BT | 株式会社エフケイシステム | 要見積もり | DPM対応の堅牢ワイヤレススキャナ | 詳細を見る | |
| ifm O2Iシリーズ | ifm efector株式会社 | オンプレミス | コードと文字を1台で読む価格公開の固定式 | 詳細を見る | |
| ユニテック ESD・DPM対応スキャナ | ユニテック・ジャパン株式会社 | 要見積もり | ESD対策ボディでDPMも読む | 詳細を見る | |
| SICK Lector62x | ジック株式会社 | 要見積もり | AFと2色照明で外乱光に強いライン組込み型 | 詳細を見る | |
| KOAMTAC KDC180 | KOAMTAC, Inc. | 要見積もり | 安全手袋と組み合わせる約63gのウェアラブル | 詳細を見る | |
| マーストーケンソリューション MCR-F1000シリーズ | 株式会社マーストーケンソリューション | 要見積もり | AF・3倍ズームの固定式 | 詳細を見る | |
| CipherLab 2500シリーズ | サイファーラボ(CipherLab) | 要見積もり | IP65・1.8m落下に耐える堅牢スキャナ | 詳細を見る | |
| ソケットモバイル DuraScan 700シリーズ | Socket Mobile, Inc.(ソケットモバイル) | 要見積もり | スマホとつなぐIP54のスキャナ | 詳細を見る | |
| マーストーケンソリューション MCR-H700/MCR-H710シリーズ | 株式会社マーストーケンソリューション | 要見積もり | 極小DPMも読む | 詳細を見る | |
| オプトエレクトロニクス L-46XS | 株式会社オプトエレクトロニクス | 要見積もり | 約115gでOCRも読む国産2次元ハンディ | 詳細を見る | |
| ニューランド NVHシリーズ | ニューランドAIDCジャパン株式会社 | 要見積もり | DPMとAI読取に対応する産業用ハンディ | 詳細を見る | |
| ニューランド Soldierシリーズ | ニューランドAIDCジャパン株式会社 | 要見積もり | 液体レンズAFとAIデコードの固定式 | 詳細を見る | |
| アイメックス BW-845シリーズ | アイメックス株式会社 | 要見積もり | 圏外も記録できる手頃な2次元スキャナ | 詳細を見る |
よくある質問
Qバーコードリーダーを選ぶとき、最初に何を確認すればよいですか?
現場で読むコードの種類と、使う場所を確認します。1次元かQRコードか、ラベルか金属部品への刻印(DPM)かを書き出してください。持ち歩くハンディ型か、ラインに据え付ける固定式かも決めます。この2点が合わない製品は、他の性能が高くても使えません。
Qバーコードリーダーの価格は、どのくらいを見込めばよいですか?
製品ページのある20製品のうち、本体の価格を公式サイトで金額として確認できたのは3製品です。2026年時点で、ハンディ型は税込13,200円から、固定式は税込302,940円からの例があります。残りの製品は個別見積もりで、充電台や保守は別に確認が必要です。
Q金属部品に刻印したコードは、どの製品で読めますか?
DPM(直接刻印)への対応を明記した機種が候補です。ハンディ型ではキーエンス HR-XシリーズやニューランドNVHシリーズ、固定式ではマーストーケンソリューション MCR-F1000シリーズなどがあります。ラベル用の機種では読めない場合があるため、実物での確認が必要です。
Q冷凍庫内や落下の多い現場でも使えますか?
製品によって仕様が異なります。例えばデンソーウェーブ GT20は動作温度-20〜50℃、Zebra DS3600シリーズのコード付きモデルは-30〜50℃に対応します。一方で0℃以上が条件の製品もあります。保護等級、耐落下の高さ、動作温度を型式ごとに確認しましょう。
