【2026年】無料で使えるバーコードリーダーおすすめ10選|無料アプリ・無料貸出・商用利用の可否を解説
無料で使えるバーコードリーダー関連の手段を10種で整理。キーエンス・ユニテック・アイメックス・デンソーウェーブの無料貸出、ソケットモバイルなどの無料SDK、クルクルなどのアプリ、ZXingなどのフリーソフトを、無料の範囲、商用利用、本体は有料という点から比較します。

バーコードリーダー本体は有料の機器ですが、読み取りに使うアプリやライブラリには、無料のフリーソフトがあります。メーカーが無償で貸し出すテスト機も、導入前に試せる手段です。ただし、業務で使うには、商用利用の条件と読み取りの安定性を確認しなければなりません。この記事では、公式で確認できた無料の手段10種を、ITトレンド for 製造業編集部が整理しました。
機器を無料で試すなら:キーエンス SR-Xシリーズ、ユニテック ESD・DPM対応スキャナ、アイメックス BW-845シリーズ、デンソーウェーブ GT20の無料のテスト機・デモ機貸出
スマホで読み取るなら:デンソーウェーブのクルクル(無料のアプリ)と、Google ML Kit(無料のSDK)
作成・組み込みをフリーソフトで済ませるなら:ZXing、Zint、ソケットモバイル DuraScan 700シリーズのCaptureSDK
継続して使うなら:バーコードリーダーのカテゴリページで、本体と付属ソフトを比較
無料で使えるのは、アプリ、ライブラリ、貸出機が中心で、リーダー本体は有料です。業務で使う前に、商用利用の条件を提供元で確認しましょう。
この記事でわかること
無料のバーコードリーダーの種類
無料になるのは、機器そのものではなく、貸出機、アプリ、開発キット、ライブラリです。2026年時点で、公式に確認できた無料の手段を5つに整理しました。リーダー本体は有料で、価格は機種ごとに異なります。
種類 | 内容 | 商用利用 | 例 |
|---|---|---|---|
無料のテスト機・デモ機の貸出 | メーカーが評価用の機器を無料で貸し出す。返却が前提 | 評価用が前提。本番の運用には使えない | キーエンス SR-Xシリーズ、ユニテック ESD・DPM対応スキャナ、アイメックス BW-845シリーズ、デンソーウェーブ GT20 |
無料の読み取りアプリ | スマートフォンのカメラでコードを読む。メーカーが無償で配布するアプリがある | アプリの規約による。業務利用は提供元に確認 | クルクル、QRぱんだde棚卸 LITE(デンソーウェーブ) |
無料のSDK・開発キット | 自社のアプリにリーダーの機能を組み込む。機器の購入者や開発者向け | 提供元の規約に従う | ソケットモバイル DuraScan 700シリーズのCaptureSDK、KOAMTAC KDC180のSDK、Google ML Kit |
オープンソースの読み取りライブラリ | ソースコードが公開された、フリーのライブラリ | ライセンスに従う | ZXing(Apache 2.0)、ZBar(LGPL 2.1) |
無料のバーコード作成ツール | バーコードやQRコードを作る。画面操作、コマンド、ライブラリで使える | ツールのライセンスに従う。QRコード自体の使用料は不要 | Zint |
無料で試せるのは貸出機が中心
キーエンスは、テスト機を無料で利用できるサービスを公式に案内しています。ユニテックとアイメックスも、評価用の機器を無料で貸し出します。いずれも返却が前提で、購入前に読み取りを確かめる手段です。
貸出の期間や台数には上限があります。アイメックスは1回1機種1台で、原則1週間、最長2週間です。申込時に、貸出の対象機種も確認しましょう。
スマホのカメラは専用リーダーの代わりになるか
デンソーウェーブは、スマートフォンでの読み取りが、カメラの性能に左右されると案内しています。カメラの性能は、機器メーカーに確認するよう求めています。スマホのアプリは、読み取りの保証がない点を前提にしましょう。
屋外の明るさや、汚れたラベルの読み取りは、専用リーダーのほうが安定します。少量の棚卸や、試験的な運用ならスマホで足りる場合もあります。
開発者向けはSDKとライブラリ
自社のアプリに読み取りを組み込むなら、SDKとライブラリが候補になります。Google ML Kitは、端末の中だけで読み取りを処理する無料のSDKです。ZXingは、Apache 2.0のフリーのライブラリです。
どちらも、アプリの開発は自社で行います。読み取り後のデータの保存や、基幹システムへの連携は、設計から始める必要があります。
バーコードリーダーの無料版と有料版の違い
無料の手段と、有料の専用リーダーの違いは、現場機器との連携と堅牢性に表れます。ここでは、接続方式、帳票やラベルとの関係、基幹システムとの連携を軸に整理しました。次の表で全体像を確認してください。
観点 | 無料のアプリ・ライブラリ | 有料の専用リーダー |
|---|---|---|
読み取り環境 | スマホのカメラの性能に左右される | 専用の読み取りエンジンと照明を備える機種が多い |
堅牢性 | 端末の仕様による | 例えばデンソーウェーブ GT20は、IP65、動作温度-20〜50℃、2mからの落下試験60回に対応 |
接続方式 | アプリが端末内で完結する。または開発して連携する | USB、RS-232C、Bluetoothなどで、PCや端末につなぐ |
帳票・ラベル | 作成ツールで作る。印刷品質は自社で確認する | ラベルの印字品質を評価する機能を備える機種がある |
基幹システム連携 | SDKやライブラリを使い、自社で実装する | キーボード入力として渡す方式が多く、連携しやすい |
保証 | 公式の保証の記載はない | 例えばデンソーウェーブ GT20は、USB・RS-232Cが5年、Bluetoothが3年 |
価格 | アプリ・ライブラリは0円。開発の人件費は別 | 数万円から数十万円。見積もり制の機種が多い |
現場機器との連携は接続方式が左右する
専用リーダーは、PCにつなぐだけで入力に使える機種が多い傾向です。デンソーウェーブは、無償のキーボードインタフェースソフトウェアを配布しています。RS-232Cの信号を、キーボード入力に変換するソフトです。
スマホのアプリは、端末の中でデータが完結しがちです。現場のPCやPLCにつなぐなら、連携の方法を先に決めておく必要があります。
帳票・ラベルの出力は読み取りやすさを左右する
バーコードは、印刷が不鮮明だと読めません。デンソーウェーブは、規格に準拠した鮮明なQRコードを生成するよう案内しています。画像の加工で歪んだコードは、読めない場合があります。
無料のZintで作るコードも、現場の読み取り機器で試しておきましょう。印字のサイズと余白は、プリンタの性能とあわせて決めます。
価格差の目安
2026年時点の公開価格を見ると、サンワサプライ BCRシリーズは税込13,200円からです。IP67の2次元モデルは税込55,000円で、DPM対応モデルは税込198,000円になります。ウェルコムデザイン AirScanのAirScan HCは、税別20,000円です。
固定式のifm O2Iシリーズは、EtherNet/IP対応モデルが税込302,940円です。キーエンスなど多くのメーカーは、価格を公開せず見積もり制を採っています。
無料のバーコードリーダーを選ぶときのポイント
無料の手段を選ぶときは、機能の多さより、現場で安定して読めるかを先に確認します。確認する項目は、商用利用、読み取るコードの種類、連携方法、現場の環境、サポートの5つです。
商用利用と使用許諾
最初に、会社の業務で使ってよいかを確認します。QRコード自体は、JISやISOの規格に沿っていれば、作成も読み取りも使用料が不要です。商用利用も同様と、デンソーウェーブが案内しています。
アプリやライブラリの利用条件は別の話です。クルクルのページには、広告や商用利用の記載がありません。業務で使う前に、提供元へ問い合わせましょう。
読み取るコードの種類
現場のコードは、1次元バーコード、QRコード、部品に直接刻印するDPMなどです。クルクルが対応するバーコードは、EAN-13、EAN-8、UPC-A、UPC-Eです。
Code 128などの業務用のコードは、対応の一覧に載っていません。ZXingやML Kitは、Code 128やData Matrixも読めます。DPMは専用機が必要です。
連携方法とデータの渡し先
読み取った値を、どこへ渡すかを決めます。PCへのキーボード入力、アプリ内の保存、基幹システムへの送信などが候補です。無料のSDKは、機器の制御や設定まで組み込める製品があります。
ソケットモバイルのCaptureSDKは、iOSやAndroid、Windowsで使えます。データの渡し先の設計は、自社の仕事です。
現場の環境と堅牢性
工場の現場では、粉塵、油、落下、低温などの条件があります。専用機は、防塵防水や耐落下の仕様が公開されています。スマホのアプリには、同じ保証はありません。
生産ラインに据え付けるなら、固定式の機種が前提です。無料のテスト機を使い、実際のワークと照明で読み取りを確かめましょう。
サポート・日本語・更新頻度
メーカーの貸出機は、技術担当が使い方を案内する体制があります。キーエンスは、専門の技術営業が直接サポートすると案内しています。
オープンソースは、公式の窓口がありません。ZXingは、保守のみの状態です。ZBarの公式サイトの最終リリースは、0.10です。更新が止まると、新しいOSに対応しなくなるおそれがあります。
【比較表】無料で使えるバーコードリーダー関連10選
無料の範囲、商用利用、制限、提供形態、本体の価格を、10の手段で並べました。上の6製品は製品ページがあるリーダーの貸出・SDKです。下の4つは、アプリとフリーソフトです。条件は2026年時点の公開情報に基づきます。
製品名 | 無料の種類 | 商用利用 | 主な制限 | 提供形態・OS | 本体の価格 |
|---|---|---|---|---|---|
無料のテスト機貸出。ブラウザの設定ツール | 評価用が前提 | 返却が前提。貸出の条件は申込時に確認 | 固定式リーダー。設定はChrome・Edge・Safariで可 | 公式に価格の記載なし(問い合わせ制) | |
無料のデモ機貸出 | 評価用が前提 | 貸出期間は最大2週間 | ESD・DPM対応のスキャナ | 公式に価格の記載なし | |
無料の貸出 | 評価用が前提 | 1回1機種1台。原則1週間、最長2週間。返却の送料は利用者負担 | ハンディスキャナ | 公式に価格の記載なし(見積もり制) | |
デモ機の貸出。無償のキーボードインタフェースソフト | QRコードは使用料不要。貸出機は評価用 | 貸出の条件は問い合わせで確認 | ハンディスキャナ(USB・RS-232C・Bluetooth) | 公式に価格の記載なし | |
CaptureSDKの無料利用。カメラでの読み取りも無料 | 開発者の登録後に利用(AppKeyが必要) | 開発は自社で行う | iOS、Android、Windows、Flutterなど | 日本語サイトに円建ての表示あり。税込・税抜の記載なし | |
SDKの無料提供 | リリース契約に署名した顧客向け | 申請フォームから依頼する | Bluetoothスキャナ向けSDK | 日本向けストアに円建ての表示あり。税込・税抜の記載なし | |
クルクル(デンソーウェーブ) | 無料のアプリ | 公式ページに記載なし | Code 128などは対応一覧に載っていない | Android 7.0以上、iOS 12.0以上 | 0円 |
Google ML Kit | 無料のSDK | 公式ページに記載なし | 1回の処理で最大10個。単一文字の1次元コードは非対応 | Android、iOS(オンデバイス処理) | 0円 |
ZXing | フリーのオープンソース(Apache 2.0) | ライセンスに従う | 保守のみ。公式のアプリはAndroid 14で動かない | Java、Androidなど | 0円 |
Zint | フリーのオープンソースの作成ツール | ライセンスに従う | 作成専用で、読み取りはできない | Barcode Studio、コマンド、ライブラリ | 0円 |
価格は、公式ページで確認できた範囲です。貸出機は、返却と評価用の利用が前提となります。
【無料版】バーコードリーダーおすすめ10選
製品ページがあるリーダーの貸出・SDKを先に、続けてアプリとフリーソフトを紹介します。リーダー本体は有料です。無料なのは、試す手段と、開発や作成のためのソフトです。
キーエンス SR-Xシリーズ
- 無料の種類:無料のテスト機貸出。設定のWebツール
- 商用利用:テスト機は評価用が前提
- 向いている企業:生産ラインにコードリーダーを据え付けたい製造業
- 注意点:本体の価格は公開されておらず、見積もり制
キーエンスは、無料テスト機のサービスを公式に案内しています。流れは、申込、お届け、テスト、返却の4段階です。商品が決まっていなければ、テスト内容を書けば機種を選んでもらえます。
SR-Xシリーズは、設定や統計の確認をブラウザで行えます。同じネットワーク内のPCで機器のIPアドレスを入力するだけで、専用ソフトは不要です。対応ブラウザには、Chrome、Edge、Safariが挙がっています。
編集部コメント:ラインに付けて試せる点が、貸出の強みです。実際のワークと照明で、読み取りの余裕度を確かめましょう。
ユニテック ESD・DPM対応スキャナ
- 無料の種類:無料のデモ機貸出
- 商用利用:評価用が前提
- 向いている企業:静電気対策や、部品への直接刻印コード(DPM)を読みたい工場
- 注意点:貸出期間は最大2週間
ユニテック・ジャパンは、評価用のデモ機を無料で貸し出しています。希望のモデルと期間を、公式のフォームから申し込みます。貸出期間の上限は、最大2週間です。
ESD・DPM対応スキャナは、DPMのコードを読める機種を含む製品です。MS852 DPM ESDの保証は3年で、ユーザー登録により5年に延長できます。
編集部コメント:刻印コードの読み取りは、素材と加工方法で結果が変わります。自社のワークを2週間のうちに複数試しましょう。
アイメックス BW-845シリーズ
- 無料の種類:無料の貸出
- 商用利用:評価用が前提
- 向いている企業:ハンディのスキャナを、現場で使う前に確かめたい企業
- 注意点:貸出の対象機種は、申込前に確認が必要
アイメックスは、公式サイトで無料貸出のページを設けています。貸出は1回1機種1台です。期間は原則1週間で、延長の依頼により、最長2週間まで無償で借りられます。
返却の送料は、利用者の負担です。故意または過失による紛失や破損は、製品代金や修理費用を請求される場合があります。申込時に、会社名や利用目的の入力が必要です。
編集部コメント:貸出機の取り扱いには条件があります。破損時の請求の扱いも、申込の前に読んでおきましょう。
デンソーウェーブ GT20
- 無料の種類:デモ機の貸出。無償のキーボードインタフェースソフト
- 商用利用:QRコードの読み取りは使用料が不要。貸出機は評価用
- 向いている企業:粉塵や落下のある現場で、QRコードを読みたい工場
- 注意点:貸出の条件は、問い合わせで確認する
デンソーウェーブは、GT20のデモ機貸出を、電話とWebサイトで受け付けています。GT20は、IP65で、-20〜50℃の環境に対応するハンディスキャナです。2mの高さからの落下試験60回にも対応しています。
QRコードの開発元として、規格に準拠したコードの作成と読み取りは、使用料が不要と案内しています。商用利用も同様です。「QRコード」は同社の登録商標なので、表記には注意しましょう。
編集部コメント:QRコードの使用料を気にする必要がない点は、公式FAQで確認できます。規格から外れたコードは、この限りではありません。
ソケットモバイル DuraScan 700シリーズ
- 無料の種類:CaptureSDKの無料利用。カメラでの読み取りも無料
- 商用利用:開発者の登録とAppKeyが必要
- 向いている企業:スマホやタブレットの自社アプリで、スキャナを使いたい企業
- 注意点:アプリの開発は自社で行う。スキャナ本体は有料
ソケットモバイルは、CaptureSDKを使った読み取りを、無料で始められると案内しています。開発者の登録をして、AppKeyを取得し、SDKを組み込んで、動作を確かめる流れです。
開発者の有効化は、会社単位で、期限なしです。1回の組み込みで、カメラでの読み取りと、同社のスキャナの両方を使えます。対応する環境は、iOS、Android、Windowsなどです。
編集部コメント:最初はカメラの読み取りで作り、後から専用スキャナに切り替えられます。段階的に導入する場合に向いています。
KOAMTAC KDC180
- 無料の種類:SDKの無料提供
- 商用利用:リリース契約への署名が必要
- 向いている企業:Bluetoothスキャナを、自社のアプリから制御したい企業
- 注意点:無償なのは、既存のKDC製品の顧客向け
KOAMTACは、公式のFAQで、SDKが既存のKDC製品の顧客に無料と案内しています。条件として、リリース契約への署名が必要です。申請は、公式のSDKのダウンロードページのフォームから行います。
つまり、スキャナを購入した後で使える無料のSDKです。購入前にSDKだけを試したい場合は、条件に合わない可能性があります。事前に問い合わせましょう。
編集部コメント:SDKの無償提供は、機器の購入が前提です。購入前の検証には、貸出やデモ機の有無も確認してください。
クルクル - QRコードリーダー(デンソーウェーブ)
- 無料の種類:無料のスマホアプリ
- 商用利用:公式ページに記載なし
- 向いている企業:QRコードを、スマホで手軽に読みたい企業
- 注意点:対応のバーコードはEAN・UPCの系統
クルクルは、デンソーウェーブが提供する無料のQRコードリーダーです。Android 7.0以上と、iOS 12.0以上が対象です。QRコード、マイクロQRコード、フレームQR、rMQRコードなどを読めます。
バーコードは、EAN-13、EAN-8、UPC-A、UPC-Eが対象です。QRコードの作成機能もあります。業務で使う場合は、広告や商用利用の条件を、同社に問い合わせましょう。
編集部コメント:同社のQRぱんだde棚卸 LITEは、iPhone向けの無料アプリです。収集は10件まで、マスタの登録も10件までです。
Google ML Kit バーコードスキャン
- 無料の種類:無料のSDK
- 商用利用:公式ページに記載なし。利用規約で確認
- 向いている企業:自社のアプリに、読み取りを組み込む開発チーム
- 注意点:1回の処理で最大10個まで
ML Kitのバーコードスキャンは、AndroidとiOSで使える無料のSDKです。読み取りは端末の中で処理され、ネットワーク接続は不要です。公式ページに、費用は無料と記載されています。
QRコード、Data Matrix、PDF417、Code 128、EAN-13などに対応します。単一文字の1次元コードや、6文字未満のITFコードは、読めない仕様です。業務のコードで確認しましょう。
編集部コメント:オンデバイス処理は、社外にデータを出さない点で扱いやすい仕組みです。利用規約は、導入前に必ず読みましょう。
ZXing
- 無料の種類:フリーのオープンソース(Apache 2.0)
- 商用利用:ライセンスの条件に従う
- 向いている企業:Javaなどで、読み取りを自社の仕組みに組み込む企業
- 注意点:保守のみの状態。公式のアプリはAndroid 14で動かない
ZXingは、1次元と2次元のコードを読む、フリーのライブラリです。UPC、EAN、Code 39、Code 128、ITFなどの1次元に対応します。2次元は、QRコード、Data Matrix、PDF417などが対象です。公式の開発は、バグ修正と軽微な改善が中心の状態です。
公式には、Barcode ScannerアプリがAndroid 14で動かないと書かれています。アプリとしてではなく、ライブラリとして組み込むのが前提です。
編集部コメント:ZBarも、LGPL 2.1のフリーのライブラリです。公式サイトの最終リリースは0.10なので、更新の状況は確認してください。
Zint Barcode Generator
- 無料の種類:フリーのオープンソースの作成ツール
- 商用利用:ライセンスの条件に従う
- 向いている企業:ラベルや帳票のバーコードを、自社で作りたい企業
- 注意点:作成専用で、読み取りはできない
Zintは、バーコードを作るためのフリーのオープンソースです。対応形式は、QRコード、Code 128、EAN、UPC、Data Matrixなどです。
Barcode Studioは画面で作るツールで、コマンドとライブラリも使えます。「バーコードを無料で作りたい」という用途に向いているのが特徴です。
編集部コメント:作ったコードは、現場のリーダーで必ず試し読みしましょう。印字の濃さとサイズで、読み取りの結果が変わります。
無料のバーコードリーダーのメリットとデメリット・注意点
無料の手段は、導入前の検証や小規模な運用に役立ちます。一方で、ハードの費用、ライセンス、サポートに注意が必要です。業務に使う前に、次の5点を確認してください。
貸出機なら購入前に現場で試せる
キーエンス、ユニテック、アイメックス、デンソーウェーブは、評価用の機器を無料で貸し出します。実際のラベルや照明で試せるため、購入後の読み取り不良を避けやすいのが利点です。
貸出の期間は、最大2週間の例があります。短い期間で試すために、検証するコードと現場を、先に洗い出しておきましょう。
ハードは別途購入が必要
無料のアプリやSDKがあっても、現場で使うスキャナは有料です。サンワサプライのBCRシリーズは、税込13,200円から、DPM対応は税込198,000円です。固定式は数十万円になります。
SDKの無償提供も、機器の購入者向けの製品があります。ソフトが無料でも、機器の予算は別に見積もりましょう。
無料アプリの業務利用の可否とライセンス違反のリスク
個人向けや非商用に限る無償のアプリを、業務で使うとライセンス違反になります。体験版や貸出機は、評価用が前提で、本番の運用には使えません。
QRコードの使用料が不要でも、アプリの規約は別です。クルクルのように商用の記載がない場合は、提供元に問い合わせてから、業務で使いましょう。
出荷の繁忙期にサポートがない
オープンソースやスマホの無料アプリには、公式の問い合わせ窓口がない場合があります。出荷の繁忙期にエラーが出ても、自社で原因を調べなければなりません。
専用リーダーなら、保証や技術窓口が使えます。止められない出荷のラインには、サポートのある有料版を検討しましょう。
OSの更新やライブラリの停止で動かなくなる
ZXingのBarcode Scannerアプリは、Android 14で動かなくなりました。更新が止まったフリーソフトは、新しいOSに対応できません。
業務で使うなら、更新の履歴と対応OSを、導入の前に確認しましょう。ライブラリを組み込む場合は、保守できる担当者の確保が前提です。
編集部コメント:無料の手段は、検証と小規模な運用で力を発揮します。現場の標準にするなら、サポートと保証がある専用機を比べましょう。
無料のバーコードリーダーから有料版に切り替える目安
無料の手段で足りるかは、読み取る量と、止められない度合いで変わります。次の表で、無料で足りるケースと、有料版を検討すべきケースを整理しました。
無料で足りるケース | 有料版を検討すべきケース |
|---|---|
少量の棚卸や、試験的な運用 | 1日に何千件も読み取る出荷や検査 |
QRコードを、スマホで読めれば済む | 汚れた、傷のあるラベルや、DPMを読みたい |
自社で開発できる担当者がいる | 開発の担当者がおらず、保守を任せたい |
購入前に、貸出機で読み取りを確かめたい | 粉塵、落下、低温のある現場で使う |
切り替えのサイン
- 読み取りの失敗が増え、作業が止まっている
- スマホのOSの更新で、アプリが動かなくなった
- ハンディや固定式の機器を、複数の拠点に配りたい
- 読み取った値を、基幹システムに自動で連携したい
- 故障時の保証や、技術窓口を確保したい
有料版の価格帯
2026年時点で、公式に価格を確認できた範囲では、1次元のハンディが税込13,200円からです。ウェルコムデザインのAirScan HCは、税別20,000円です。
IP67の2次元モデルは税込55,000円、DPM対応は税込198,000円になります。固定式のifm O2Iは、税込30万円台です。多くの製品は、見積もり制を採っています。
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本体の仕様や価格を比べるには、バーコードリーダーのカテゴリページが役立ちます。読み取るコード、距離、接続方式を整理すると、比較しやすくなります。端末まで含めて検討するなら、ハンディターミナルや、RFIDシステムのカテゴリも確認してください。
無料のバーコードリーダーに関してよくある質問
スマホのバーコードアプリを現場で使ってよいですか?
アプリの利用条件しだいです。読み取りの性能は、スマホのカメラに左右されると、デンソーウェーブも案内しています。少量の棚卸や、試験的な運用なら使える場合があります。
出荷や検査の本番には、専用リーダーを検討しましょう。業務で使う前に、アプリの提供元へ商用利用の可否を確認しましょう。
QRコードの読み取りや作成に使用料はかかりますか?
JISやISOの規格に準拠したQRコードは、作成も読み取りも使用料が不要です。商用で使う場合も同様と、デンソーウェーブのFAQにあります。
ただし、規格から外れたコードは対象外です。「QRコード」は同社の登録商標なので、表記にも注意が必要です。
無料で試せるバーコードリーダーはありますか?
キーエンス、ユニテック・ジャパン、アイメックスは、機器を無料で貸し出しています。デンソーウェーブも、デモ機の貸出を案内しています。
いずれも評価用で、返却が前提です。期間は、アイメックスが原則1週間、ユニテックが最大2週間です。本体の購入には費用がかかります。
バーコードを無料で作る方法はありますか?
フリーのオープンソースのZintが候補です。画面で作るBarcode Studio、コマンド、ライブラリが使えます。
QRコード、Code 128、EAN、UPC、Data Matrixなどに対応します。作ったコードは、現場のリーダーで試し読みしてから印刷しましょう。
まとめ
バーコードリーダーの無料は、機器ではなく、貸出機、アプリ、SDK、ライブラリの無料です。キーエンスやアイメックスなどは評価用の機器を貸し出します。ZXingやZintなどのフリーソフトは、自社の仕組みに組み込めます。QRコード自体の使用料は、規格に準拠していれば不要です。一方で、スキャナ本体は有料で、無料アプリの業務利用は規約の確認が前提です。サポートが必要な現場や、止められない出荷には、有料の専用機を比べましょう。条件を確認したうえで、バーコードリーダーのカテゴリページで本体を比較してください。
バーコードリーダーのおすすめ製品
キーエンス HR-Xシリーズ
株式会社キーエンス
DPM・PLC直結対応の堅牢ハンディリーダ
デンソーウェーブ GT20
株式会社デンソーウェーブ
IP65・-20℃対応で照合機能も備える国産スキャナ
Zebra DS3600シリーズ
ゼブラ・テクノロジーズ・ジャパン株式会社
3m落下・IP68に耐えDPMモデルも選べる
ウェルコムデザイン AirScan Handheld/HC
ウェルコムデザイン株式会社
照合アプリでポカヨケも組める
キーエンス SR-Xシリーズ
株式会社キーエンス
AFと照明の自動選択でラインに組込む
Datalogic PowerScan 9600シリーズ
Datalogic S.p.A.(データロジック)
IP67・2.5m落下に耐える産業用
バーコードリーダー比較表
| ロゴ | 製品名 | ベンダー | 価格モデル | 特徴 | |
|---|---|---|---|---|---|
| キーエンス HR-Xシリーズ | 株式会社キーエンス | 要見積もり | DPM・PLC直結対応の堅牢ハンディリーダ | 詳細を見る | |
| デンソーウェーブ GT20 | 株式会社デンソーウェーブ | 要見積もり | IP65・-20℃対応で照合機能も備える国産スキャナ | 詳細を見る | |
| Zebra DS3600シリーズ | ゼブラ・テクノロジーズ・ジャパン株式会社 | 要見積もり | 3m落下・IP68に耐えDPMモデルも選べる | 詳細を見る | |
| ウェルコムデザイン AirScan Handheld/HC | ウェルコムデザイン株式会社 | オンプレミス | 照合アプリでポカヨケも組める | 詳細を見る | |
| キーエンス SR-Xシリーズ | 株式会社キーエンス | 要見積もり | AFと照明の自動選択でラインに組込む | 詳細を見る | |
| Datalogic PowerScan 9600シリーズ | Datalogic S.p.A.(データロジック) | 要見積もり | IP67・2.5m落下に耐える産業用 | 詳細を見る | |
| サンワサプライ BCRシリーズ | サンワサプライ株式会社 | オンプレミス | 価格公開・IP67機やDPM機もそろう | 詳細を見る | |
| エフケイシステム BD-8140BT | 株式会社エフケイシステム | 要見積もり | DPM対応の堅牢ワイヤレススキャナ | 詳細を見る | |
| ifm O2Iシリーズ | ifm efector株式会社 | オンプレミス | コードと文字を1台で読む価格公開の固定式 | 詳細を見る | |
| ユニテック ESD・DPM対応スキャナ | ユニテック・ジャパン株式会社 | 要見積もり | ESD対策ボディでDPMも読む | 詳細を見る | |
| CipherLab 2500シリーズ | サイファーラボ(CipherLab) | 要見積もり | IP65・1.8m落下に耐える堅牢スキャナ | 詳細を見る | |
| KOAMTAC KDC180 | KOAMTAC, Inc. | 要見積もり | 安全手袋と組み合わせる約63gのウェアラブル | 詳細を見る | |
| SICK Lector62x | ジック株式会社 | 要見積もり | AFと2色照明で外乱光に強いライン組込み型 | 詳細を見る | |
| マーストーケンソリューション MCR-F1000シリーズ | 株式会社マーストーケンソリューション | 要見積もり | AF・3倍ズームの固定式 | 詳細を見る | |
| ソケットモバイル DuraScan 700シリーズ | Socket Mobile, Inc.(ソケットモバイル) | 要見積もり | スマホとつなぐIP54のスキャナ | 詳細を見る | |
| マーストーケンソリューション MCR-H700/MCR-H710シリーズ | 株式会社マーストーケンソリューション | 要見積もり | 極小DPMも読む | 詳細を見る | |
| オプトエレクトロニクス L-46XS | 株式会社オプトエレクトロニクス | 要見積もり | 約115gでOCRも読む国産2次元ハンディ | 詳細を見る | |
| ニューランド NVHシリーズ | ニューランドAIDCジャパン株式会社 | 要見積もり | DPMとAI読取に対応する産業用ハンディ | 詳細を見る | |
| ニューランド Soldierシリーズ | ニューランドAIDCジャパン株式会社 | 要見積もり | 液体レンズAFとAIデコードの固定式 | 詳細を見る | |
| アイメックス BW-845シリーズ | アイメックス株式会社 | 要見積もり | 圏外も記録できる手頃な2次元スキャナ | 詳細を見る |
よくある質問
Qスマホのバーコードアプリを現場で使ってよいですか?
アプリの利用条件しだいです。読み取りの性能は、スマホのカメラに左右されると、デンソーウェーブも案内しています。少量の棚卸や、試験的な運用なら使える場合があります。出荷や検査の本番には、専用リーダーを検討しましょう。業務で使う前に、アプリの提供元へ商用利用の可否を確認しましょう。
QQRコードの読み取りや作成に使用料はかかりますか?
JISやISOの規格に準拠したQRコードは、作成も読み取りも使用料が不要です。商用で使う場合も同様と、デンソーウェーブのFAQにあります。ただし、規格から外れたコードは対象外です。「QRコード」は同社の登録商標なので、表記にも注意が必要です。
Q無料で試せるバーコードリーダーはありますか?
キーエンス、ユニテック・ジャパン、アイメックスは、機器を無料で貸し出しています。デンソーウェーブも、デモ機の貸出を案内しています。いずれも評価用で、返却が前提です。期間は、アイメックスが原則1週間、ユニテックが最大2週間です。本体の購入には費用がかかります。
Qバーコードを無料で作る方法はありますか?
フリーのオープンソースのZintが候補です。画面で作るBarcode Studio、コマンド、ライブラリが使えます。QRコード、Code 128、EAN、UPC、Data Matrixなどに対応します。作ったコードは、現場のリーダーで試し読みしてから印刷しましょう。
