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選び方・ノウハウ#バーコードリーダー#選び方#2次元コード

バーコードリーダーの最適な選び方を徹底解説!おすすめの製品も紹介

バーコードリーダーの選び方を、目的別・部門別・企業規模別の3つの切り口から解説。有線・無線ハンディ型など4つの種類、読むコード、DPM、読取距離、接続、耐環境、保証と総額の見方と、よくある失敗を整理します。

製造業のシステム選定担当者ITトレンド編集部
バーコードリーダーの最適な選び方を徹底解説!おすすめの製品も紹介

バーコードリーダーは、バーコードや2次元コードを読み取り、データをPCやPLCへ渡す機器です。ただし、読むコードの種類や、ハンディ型か固定式か、接続先の違いで、向く機種は大きく変わります。仕様表を並べても、自社のラインに合うかは見えにくい機器です。選定を誤ると、導入後に「刻印コードが読めない」「PLCにつながらない」と気づくことになりかねません。この記事では、種類の違いと、目的・部門・企業規模という3つの切り口から選び方を整理しました。製品名を比べる前に、読むコードと設置場所を書き出しましょう。

  • 読むコード:1次元か2次元か、金属や樹脂に直接刻印したDPMコードを含むかを決める
  • 形と読取距離:手で持つハンディ型か、ラインに据える固定式かを決め、読取距離を確認する
  • 接続と連携:USB・Bluetooth・RS-232C・Ethernetのどれで、PCやPLCにつなぐかを決める
  • 耐環境と運用:防塵防水、落下、動作温度と、保証や設定の管理方法を確認する

読むコードと設置場所を先に整理すると、候補となる機種のタイプを絞り込みやすくなります。残りの条件まで確認すると、導入後の手戻りを抑えられます。


この記事でわかること

01

バーコードリーダーの基礎知識

選び方に入る前に、バーコードリーダーが何をする機器なのかを押さえます。役割が曖昧なままだと、使わない機能に費用を払うことになりかねません。ここでは4点に絞って確認しましょう。

バーコードリーダーが担う役割

バーコードリーダーは、コードを光学的に読み取り、中身の文字列をデータとして出力する機器です。入出荷の検品や工程の実績記録、部品の取り違え防止などで、手入力を置き換えます。

出力先は、PCやPLC、基幹システムなどです。データの渡し方は、機種の設定や接続方式で変わります。照合やデータの編集を、本体側で行う機種もある点が特徴です。

1次元コードと2次元コード

1次元コードは、情報が横方向にだけ並ぶ形式です。GS1 Japanは、JANシンボルやITFシンボルを例に挙げています。サプライチェーンで広く使われてきた点が特徴です。

一方で2次元コードは、縦と横の2方向に情報をもちます。GS1 Japanによると、小さな面積に多くの情報を表示できます。誤り訂正機能があり、汚れや欠けにも対応可能です。GS1データマトリックスやGS1 QRコードが、GS1標準です。

直接刻印するDPMコード

DPMは、直接部品マーキングの略です。ラベルではなく、部品そのものに刻印したコードを指します。レーザ刻印やドット刻印があり、金属や樹脂の表面に直接つけるのが特徴です。

刻印は、下地や反射、曲面の影響を受けます。例えばキーエンス HR-XのDPMモデルは、下地なしのレーザ刻印や湾曲面への刻印を読む設計です。DPMに対応しない機種では読めない場合があるため、読取コードの一覧を確認してください。

選定でつまずきやすい理由

同じシリーズでも、型式によって読めるコードや機能が異なるためです。例えばキーエンス HR-Xの耐落下は、DPMモデルが2.5mで、他のモデルは1.5mとなっています。OLEDや設定複製の有無も、モデルごとに違う点が実情です。

読取距離も、コードの大きさや条件ごとに示されます。条件をそろえずに数字だけを並べると、見誤る原因になります。型式単位で確認しましょう。

編集部コメント:読むコード、置く場所、つなぐ先の3点は、見積もりの前に1枚にまとめておくと便利です。メーカーごとの提案を比べやすくなるほか、デモ機で確かめる項目も決まります。


02

バーコードリーダーの種類

バーコードリーダーは、持ち方と設置の仕方によって、大きく4つに分けられます。どの型を選ぶかで、作業のしかたも、接続できる機器も変わります。まず全体像をつかみましょう。

  • 有線ハンディ型
  • 無線ハンディ型
  • ウェアラブル型
  • 固定式(ライン組込み)

有線ハンディ型

USBやRS-232Cのケーブルで、PCや機器につなぐ型です。電池の残量を気にせず使えるため、検品台や検査台に向きます。サンワサプライ BCRは、標準価格を公開しており、ガングリップタイプは税込13,200円からです。

オプトエレクトロニクス L-46XSは約115gと軽く、USBとRS-232Cを切り替えられます。ウェルコムデザイン AirScanのHCは、税込22,000円からの有線モデルです。ケーブルの届く範囲でしか動けない点が課題です。

無線ハンディ型

Bluetoothなどで接続し、ケーブルなしで持ち歩く型です。棚卸やピッキングのように、広い範囲を動く作業に向きます。アイメックス BW-845のBTモデルは、メモリモードを備えます。電波圏外で読んだデータを、あとから送れる機能です。

デンソーウェーブ GT20やZebra DS3600にも、無線の型式があります。ソケットモバイル DuraScan 700は、Bluetooth接続の機種です。充電の手間や到達距離が、運用を左右します。使用条件が有線より狭い機種もあります。

ウェアラブル型

手の甲や指に装着し、両手を空けたまま読む型です。KOAMTAC KDC180は、約63gの本体で、リングトリガーや安全手袋と組み合わせて使えます。組立やピッキングで、持ち替える動作を減らせます。

接続は、Bluetooth Low Energy 5.0とUSBです。PLCやEthernetには、直接つなげません。読取コードにDPMの記載もないため、金属部品の刻印を読む用途は、別の型で検討しましょう。

固定式(ライン組込み)

ラインの上や設備に取り付け、流れてくるワークのコードを自動で読む型です。人が持たないため、タクトを保ったまま読み続けられます。該当するのは、キーエンス SR-XやSICK Lector62x、ifm O2Iなどです。

多くの機種は、EtherNet/IPやPROFINETでPLCに直接つながります。ワークの高さが変わるラインでは、オートフォーカスの機種が候補です。設置距離と照明の選定が、読取率を左右する点が前提です。


03

【目的別】バーコードリーダーの選び方

同じバーコードリーダーでも、何を実現したいかで優先する条件は変わります。製造現場でよくある3つの目的を取り上げました。目的が複数あるなら、最も条件の厳しいものに合わせます。

入出荷・棚卸の検品を効率化したい

ラベルのコードを、すばやく正確に読めることが条件です。倉庫の奥や屋外で電波が不安定なら、通信できない間もデータを保持する機能が役立ちます。例えばアイメックス BW-845のメモリモードです。

歩き回る作業は、軽さと電池の持ちも見ましょう。KOAMTAC KDC180は、EAN-13で最大256,000件を本体に保存できます。冷蔵庫内に入るなら、動作温度も確認が必要になります。

部品の取り違えや誤組立を防ぎたい

読んだコードをマスタと照合し、違えば知らせる機能が焦点です。デンソーウェーブ GT20は、マスタ照合機能で異品チェックやラベル貼り間違い防止を組めます。専用アプリを作らずに始められる点が特徴です。

ウェルコムデザイン AirScanは、照合がNGのときに、ブザーやバイブ、LEDを動かせます。組付けの記録を残すなら、PLCリンクも選択肢です。マーストーケン MCR-H700/H710は、読取データをPLCの指定メモリへ自動で書き込みます。

刻印コードを読んでトレーサビリティを取りたい

部品に直接刻印したDPMコードを読む場合は、DPM対応の型式が前提です。キーエンス HR-XのDPMモデルは、最小セルサイズ0.04mmのコードを非接触で読みます。ニューランド NVHのNVH300は、AIによる位置検出で、低コントラストの刻印にも対応します。

極小のマーキングなら、マーストーケン MCR-H700/H710も候補です。無線で使うなら、エフケイシステム BD-8140BTがあります。読取距離は機種ごとに違うため、現物の刻印で試しましょう。


04

【部門別】バーコードリーダーの選び方

使う部門が変わると、重視する条件も変わります。物流・倉庫、製造・生産技術、情報システムの3つで見ていきます。現場での扱いやすさと、システム側の要件の両方を確認することが大切です。

物流・倉庫部門

一日中持ち歩くため、重さと電池の持ち、堅牢さが条件です。Zebra DS3600のDS3600-SRは、3.0mからの落下とIP65・IP68に対応します。一方で、コード付きで305g、コードレスで407gと重めです。

広い倉庫では、Bluetoothの到達距離も影響します。ソケットモバイル DuraScan 700は、最大10mです。冷凍倉庫に入るなら、動作温度が氷点下まで対応しているかを確かめましょう。

製造・生産技術部門

ラインの節目で部品を確認するため、読み取りの安定と、設備への組み込みやすさが焦点です。固定式のキーエンス SR-Xは、AIフィルタと照明の自動選択を備えます。汚れや傷のあるコードも、読み続けやすい設計です。

段取り替えが多いラインでは、設定の切り替えが負担になります。マーストーケン MCR-F1000は、セットアップ機能で、設定の切替を素早く行えます。オートフォーカスで、ワークの高さの違いにも対応する点が特徴です。

情報システム・制御部門

読取データを、どの機器へどう渡すかが関心事です。PLCなら、EtherNet/IPやPROFINET、PLCリンクの対応を確認しましょう。ニューランド Soldierは、MELSEC/SLMPやModbus TCPにも対応しています。

多台数の運用では、設定管理も要件です。Zebra DS3600は、無償の123Scanで最大10台を同時に設定できます。Datalogic PowerScan 9600は、通信モジュールを交換できる点が特徴です。


05

【企業規模別】バーコードリーダーの選び方

企業規模で変わるのは、専任担当の有無や台数、保守体制といった制約です。規模そのものではなく、そこから生じる条件で考えます。ここでは、中小・中堅・大企業の3つに分けて整理しました。

中小企業

システムに詳しい担当者が少ない場合は、PCに挿すだけで使える機種が扱いやすい選択です。サンワサプライ BCRは、USB HIDでWindowsにキーボード入力できます。標準価格も公開しています。

価格が公開されていない機種が大半なので、実機を試せる窓口を使いましょう。アイメックス BW-845には無料貸出があります。ユニテック ESD・DPM対応スキャナは、評価用デモ機を無料で貸し出しています。オプトエレクトロニクス L-46XSは、テスト機を1台から購入できます。

中堅企業

複数のラインや拠点に広げる段階です。設定を機種ごとに行うと手間が増えるため、設定をまとめて複製できる仕組みが助けになります。キーエンス HR-Xは、設定コードを読むだけで、同じ設定の機体を複製できる機能が特徴です。

ただし、この機能はモデルによって有無が異なります。PLCへ直接つなぐ構成が増えるため、通信方式の確認も欠かせません。保証期間と修理の窓口も、比べておきましょう。

大企業

拠点や台数が多く、調達や保守の方針が先に決まっている場合が多くなります。保証が長い機種は、運用の見通しを立てやすい傾向です。例えばデンソーウェーブ GT20のUSB・RS-232Cモデルは、5年保証が付きます。

海外拠点を含めるなら、日本語の資料と窓口の有無も条件になります。ニューランド NVHのNVH300は、仕様書が英語版のみです。資料の入手方法も含めて標準機種を決め、拠点に展開しましょう。


06

自社に合ったバーコードリーダーの選定ポイント

目的・部門・規模で方向が見えたら、具体的な仕様に落とし込みます。確認の順番が大切です。上から順に見ていくと、手戻りを減らせるでしょう。

  • 読むコードと対象物を決める
  • ハンディ型か固定式かを決める
  • 接続とデータの渡し方を決める
  • 設置環境への強さを確認する
  • 保証・運用と総額を確認して実機で試す

読むコードと対象物を決める

最初に、読むコードの種類を洗い出します。1次元のみか、QRコードやData Matrixなどの2次元もあるか、DPMがあるかを分けましょう。印字か刻印か、紙か金属かも条件です。

対応するコードの範囲は、機種ごとに異なります。ニューランド NVHのNVH300が読める2次元コードは、QRとData Matrixのみです。日本語を含むQRコードなら、漢字・かなに対応する機種が必要になります。

ハンディ型か固定式かを決める

人が持って読むなら、ハンディ型を選びます。ラインの上で自動で読むなら、固定式です。あわせて、読取距離とワークの動きを確認しましょう。近距離で読む機種も少なくありません。

例えばアイメックス BW-845の読取距離は、JANで50〜280mm、QRで30〜170mmです。遠距離なら、CipherLab 2500の2564ERがあります。紙のCode 39を、最大約17.8mで読む機種です。いずれも条件つきの値です。

接続とデータの渡し方を決める

PCへの入力はUSBが基本で、キーボード入力として扱える機種があります。PLCへ渡すなら、RS-232CやEthernet、EtherNet/IPなどが候補です。無線の場合は、Bluetoothを使います。

接続方式が限られる機種もあります。ifm O2Iの通信は、Ethernetのみです。サンワサプライ BCRのガングリップタイプには、Ethernet接続の機種がありません。つなぐ先を決めてから、機種を選びましょう。

設置環境への強さを確認する

防塵・防水の等級は、IPコードで示されます。1桁目が防塵、2桁目が防水の等級です。落下の仕様は、試験条件つきの値で、保証値とは限りません。動作温度も機種ごとに異なります。

例えばデンソーウェーブ GT20は、IP65で動作温度が−20〜50℃です。オプトエレクトロニクス L-46XSはIP42相当で、水や粉塵がかかる工程には向きません。電子部品を扱うなら、静電気対策のユニテック ESD・DPM対応スキャナも候補です。

保証・運用と総額を確認して実機で試す

保証期間は、機種で1年から5年まで幅があります。設定の管理方法や、故障時の代替機の手配も運用に影響します。ケーブルや充電台が別売の機種もあるため、総額で比べましょう。

最後は、現物のコードで読めるかを試します。カタログの値は、条件が限られるためです。無料の貸出やテスト機は、キーエンス SR-Xを含む複数社が用意しています。ソフト側の無料の手段は、無料で使えるバーコードリーダーの記事で整理しています。


07

【比較表】バーコードリーダーの主要製品

製品データとして数値化できる4項目を、評価スコアで横並びにしました。品質管理・在庫管理・現場での使いやすさ・中小適合の4つを、5段階で評価しています。並びは中小適合の高い順です。価格は2026年時点の公式ページの記載です。

順位

製品

提供元

品質管理

在庫管理

現場での使いやすさ

中小適合

価格の目安

1

ウェルコムデザイン AirScan Handheld/HC

ウェルコムデザイン株式会社

3

4

3

5

参考価格。AirScan HCは税込22,000円、AirScan Handheldは税込49,500〜56,100円(セット構成による)

2

サンワサプライ BCRシリーズ

サンワサプライ株式会社

3

3

3

5

標準価格。ガングリップタイプは税込13,200円から、IP67のBCR-2D6は税込55,000円、DPM対応のBCR-DPM2D8は税込198,000円

3

デンソーウェーブ GT20

株式会社デンソーウェーブ

4

3

5

4

非公開。見積依頼とデモ機貸出の窓口あり。USB・RS-232Cモデルは保証5年

4

ifm O2Iシリーズ

ifm efector株式会社

4

2

4

4

公式ショップ価格。EtherNet/IP対応は税込302,940円、PROFINET対応は税込313,940円

5

オプトエレクトロニクス L-46XS

株式会社オプトエレクトロニクス

3

2

3

4

非公開。評価用のテスト機を公式Amazonショップで1台から購入できる

6

アイメックス BW-845シリーズ

株式会社アイメックス

2

3

2

4

非公開。見積と無料貸出の窓口あり。無料保証期間は1年

7

キーエンス HR-Xシリーズ

株式会社キーエンス

5

4

5

3

非公開(問い合わせ)

8

キーエンス SR-Xシリーズ

株式会社キーエンス

5

3

4

3

非公開(問い合わせ)。無料テスト機の申込窓口あり

9

Zebra DS3600シリーズ

Zebra Technologies(ゼブラ・テクノロジーズ)

4

4

5

3

日本向けの価格表示なし。正規リセラー経由。スキャナの保証は3年

10

エフケイシステム BD-8140BT

株式会社エフケイシステム

4

3

4

3

非公開。デモ機貸出の窓口あり

11

ユニテック ESD・DPM対応スキャナ

ユニテック・ジャパン株式会社

4

3

3

3

非公開。評価用デモ機の無料貸出あり。MS852 DPM ESDは保証3年

12

マーストーケンソリューション MCR-H700/MCR-H710シリーズ

株式会社マーストーケンソリューション

4

2

3

3

非公開(問い合わせ)

13

ソケットモバイル DuraScan 700シリーズ

Socket Mobile, Inc.(ソケットモバイル)

3

3

3

3

日本向けの価格は本表に載せていない。日本支社の営業部に相談

14

CipherLab 2500シリーズ

サイファーラボ(CipherLab)

2

4

4

3

非公開(問い合わせ)

15

KOAMTAC KDC180

KOAMTAC, Inc.

2

4

4

3

日本向けの価格は本表に載せていない。公式ページの価格は米ドル建て

16

マーストーケンソリューション MCR-F1000シリーズ

株式会社マーストーケンソリューション

5

2

4

2

非公開(問い合わせ)

17

Datalogic PowerScan 9600シリーズ

Datalogic S.p.A.(データロジック)

4

4

5

2

非公開。見積の窓口あり

18

SICK Lector62x

ジック株式会社

4

3

4

2

非公開(日本法人に問い合わせ)

19

ニューランド NVHシリーズ

ニューランドAIDCジャパン株式会社

4

2

4

2

非公開。保証は2年

20

ニューランド Soldierシリーズ

ニューランドAIDCジャパン株式会社

4

2

4

2

非公開(日本拠点に問い合わせ)


08

バーコードリーダーの選び方で失敗しないための注意点

仕様表の数字だけで選ぶと、導入後に条件の食い違いが見つかることがあります。ここでは、よくある4つの失敗を取り上げました。回避策もあわせて確認してください。

刻印や2次元コードの対応を後から確認する

ラベルのコードは読めても、刻印したコードは読めない場合があります。例えばデンソーウェーブ GT20は、公式の読取コードにDPMの記載がありません。KOAMTAC KDC180も同様です。

回避策:読むコードの現物を集め、種類と刻印方法を一覧にします。対応コードにDPMがあることを確認し、実物で読めるかを試しましょう。2次元コードの種類も、あわせて照らし合わせます。

読取距離を条件なしで比べる

読取距離は、コードの大きさや種類ごとに示されます。キーエンス HR-Xは、Code 39とData Matrixで距離が異なります。モデルによっても違う値です。

マーストーケン MCR-F1000は、周囲照度が10,000lx以下の条件です。外光が入る場所には、向かない場合があります。

回避策:自社のコードの大きさと設置距離で、読める範囲を確認します。照度の条件も見ましょう。

型式ごとの機能差を見落とす

同じシリーズでも、型式で機能が違います。キーエンス SR-XのAIフィルタは、SR-X300系のみです。SICK Lector62xも、DPMを読める型式はV2D621D系です。

ニューランド Soldierは、保護等級の表記が分かれています。Soldier180は、特長欄がIP64、仕様欄がIP65です。

回避策:型式単位で仕様を確認し、不明な点はメーカーに問い合わせましょう。

接続方式と資料・調達を確認しない

接続が合わなければ、機種ごと見直しになります。ユニテック ESD・DPM対応スキャナのMS852 DPM ESDは、USBのみの接続です。PLCへの直接接続は、別機種の確認が必要です。

資料や調達にも違いがあります。ソケットモバイル DuraScan 700の日本語ストアは、米国からの発送で、関税が別にかかります。

回避策:接続先、資料の言語、購入経路を、見積前に確認しましょう。


09

まとめ

バーコードリーダーの選定は、読むコードと設置場所を書き出すことから始まります。種類は、有線ハンディ型、無線ハンディ型、ウェアラブル型、固定式の4つです。目的・部門・規模のいずれでも、最初に確認したいのは、コードの種類と接続先です。

方向が定まったら、5つの条件を順に確認します。コード、形と距離、接続、環境、保証と総額です。よくある失敗は、DPM対応の見落とし、距離の条件違い、型式差、接続と調達の確認不足の4つでした。

製品の一覧はバーコードリーダーのカテゴリページで確認できます。無料で試せる手段は無料で使えるバーコードリーダーの記事で整理しています。

バーコードリーダー比較表

ロゴ製品名ベンダー価格モデル特徴
キーエンス HR-Xシリーズ ロゴ
キーエンス HR-Xシリーズ株式会社キーエンス要見積もりDPM・PLC直結対応の堅牢ハンディリーダ詳細を見る
Zebra DS3600シリーズ ロゴ
Zebra DS3600シリーズゼブラ・テクノロジーズ・ジャパン株式会社要見積もり3m落下・IP68に耐えDPMモデルも選べる詳細を見る
デンソーウェーブ GT20 ロゴ
デンソーウェーブ GT20株式会社デンソーウェーブ要見積もりIP65・-20℃対応で照合機能も備える国産スキャナ詳細を見る
ウェルコムデザイン AirScan Handheld/HC ロゴ
ウェルコムデザイン AirScan Handheld/HCウェルコムデザイン株式会社オンプレミス照合アプリでポカヨケも組める詳細を見る
キーエンス SR-Xシリーズ ロゴ
キーエンス SR-Xシリーズ株式会社キーエンス要見積もりAFと照明の自動選択でラインに組込む詳細を見る
Datalogic PowerScan 9600シリーズ ロゴ
Datalogic PowerScan 9600シリーズDatalogic S.p.A.(データロジック)要見積もりIP67・2.5m落下に耐える産業用詳細を見る
サンワサプライ BCRシリーズ ロゴ
サンワサプライ BCRシリーズサンワサプライ株式会社オンプレミス価格公開・IP67機やDPM機もそろう詳細を見る
エフケイシステム BD-8140BT ロゴ
エフケイシステム BD-8140BT株式会社エフケイシステム要見積もりDPM対応の堅牢ワイヤレススキャナ詳細を見る
ifm O2Iシリーズ ロゴ
ifm O2Iシリーズifm efector株式会社オンプレミスコードと文字を1台で読む価格公開の固定式詳細を見る
ユニテック ESD・DPM対応スキャナ ロゴ
ユニテック ESD・DPM対応スキャナユニテック・ジャパン株式会社要見積もりESD対策ボディでDPMも読む詳細を見る
SICK Lector62x ロゴ
SICK Lector62xジック株式会社要見積もりAFと2色照明で外乱光に強いライン組込み型詳細を見る
KOAMTAC KDC180 ロゴ
KOAMTAC KDC180KOAMTAC, Inc.要見積もり安全手袋と組み合わせる約63gのウェアラブル詳細を見る
マーストーケンソリューション MCR-F1000シリーズ ロゴ
マーストーケンソリューション MCR-F1000シリーズ株式会社マーストーケンソリューション要見積もりAF・3倍ズームの固定式詳細を見る
CipherLab 2500シリーズ ロゴ
CipherLab 2500シリーズサイファーラボ(CipherLab)要見積もりIP65・1.8m落下に耐える堅牢スキャナ詳細を見る
ソケットモバイル DuraScan 700シリーズ ロゴ
ソケットモバイル DuraScan 700シリーズSocket Mobile, Inc.(ソケットモバイル)要見積もりスマホとつなぐIP54のスキャナ詳細を見る
マーストーケンソリューション MCR-H700/MCR-H710シリーズ ロゴ
マーストーケンソリューション MCR-H700/MCR-H710シリーズ株式会社マーストーケンソリューション要見積もり極小DPMも読む詳細を見る
オプトエレクトロニクス L-46XS ロゴ
オプトエレクトロニクス L-46XS株式会社オプトエレクトロニクス要見積もり約115gでOCRも読む国産2次元ハンディ詳細を見る
ニューランド NVHシリーズ ロゴ
ニューランド NVHシリーズニューランドAIDCジャパン株式会社要見積もりDPMとAI読取に対応する産業用ハンディ詳細を見る
ニューランド Soldierシリーズ ロゴ
ニューランド SoldierシリーズニューランドAIDCジャパン株式会社要見積もり液体レンズAFとAIデコードの固定式詳細を見る
アイメックス BW-845シリーズ ロゴ
アイメックス BW-845シリーズアイメックス株式会社要見積もり圏外も記録できる手頃な2次元スキャナ詳細を見る

よくある質問

Qバーコードリーダーは何から決めればよいですか?
A

最初に、読むコードの種類と、置く場所を書き出します。1次元か2次元か、DPMがあるかで候補のタイプが分かれるためです。あわせてPCやPLCなど接続先、防塵防水や温度の条件も整理します。この整理があれば、メーカーへの問い合わせも具体的になります。

QDPMコードを読むには何を確認すればよいですか?
A

DPMは、部品に直接刻印したコードです。公式の読取コードにDPMがあるかを、まず確認します。機種によって、読めるコードの種類や最小セルサイズ、読取距離が異なるためです。下地や曲面の条件が影響するので、現物の刻印で試すことをおすすめします。

Qハンディ型と固定式はどう選び分けますか?
A

人が持って読む作業ならハンディ型、ラインに据えて自動で読むなら固定式です。固定式は、EtherNet/IPやPROFINETでPLCに直接つながる機種が多くあります。ハンディ型は、有線か無線か、重さや電池の持ちも比べます。読取距離の条件も確認しましょう。

Qバーコードリーダーの価格はどのくらいですか?
A

2026年時点の公式ページでは、サンワサプライのBCRシリーズは税込13,200円から198,000円です。ウェルコムデザインのAirScan HCは税込22,000円、ifm O2Iは税込302,940円からです。多くの製品は価格が非公開で、見積の窓口があります。

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