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メーカー・シェア#データロガー#メーカー#シェア

データロガーのメーカー18社の特徴|シェアの実態と評価試験向け・現場記録向けの違い

データロガーの主要メーカー18社を1社ずつ整理した記事。メーカー別シェアを無償で確認できるデータは見つからず、業界団体の公表は電気計測器全体の合計まで。評価試験向けと現場記録向けの違い、資本関係、価格の公開状況を見ていきます。

製造業のシステム選定担当者ITトレンド編集部
データロガーのメーカー18社の特徴|シェアの実態と評価試験向け・現場記録向けの違い

データロガーのメーカーを調べると、日置電機や横河電機などの国内の計測器大手から、テクトロニクスやDewesoftなどの海外発の会社まで並びます。多チャネルで評価試験に使う機種を持つ会社と、現場に置いて温度などを記録する小型機を持つ会社があり、会社の素性も大きく違います。

この記事では、主要18社がどんな会社なのかを1社ずつ見ていきます。よく検索されるシェアの実態、各社の母体、資本関係の変化までを会社単位で整理します。製品の仕様はデータロガーのカテゴリページで確認できます。

記載内容は、各社の公式サイトと日本電気計測器工業会の公開資料を、編集部が2026年11月5日に確認したものです。商号や所在地、販売状況は変わるため、検討時には最新の情報を確認してください。

  • データロガーのメーカー別シェアを示す公的・業界団体のデータは、編集部が確認した範囲では見つからなかった(2026年11月5日時点)
  • 日本電気計測器工業会によると、2024年度の電気計測器の「国内売上+輸出」は7,500億円で、前年度比0.9%増だった。データロガーという区分は確認できない
  • 主要18社のうち、価格を公式に公開しているのは9社で、残る9社は問い合わせや見積もりの案内にとどまる

この記事でわかること

01

データロガーの主要メーカー18社【早見表】

データロガーは、電気計測器の専業だけでなく、センサ大手や海外メーカーの日本法人も手がけています。まずは18社の全体像を一覧で押さえます。

  • 主要18社のうち、日本に本社を置くのは日置電機・グラフテック岩通計測・横河電機など13社
  • 主要18社のうち、残る5社は海外発の会社で、日本法人や取扱会社が国内の窓口になっている
  • 主要18社のうち、価格を公式に公開しているのは9社で、残る9社は見積もり制である

メーカー

本社/国内の窓口

母体となる事業

主な製品

価格の公開

日置電機株式会社

長野県上田市(本社)

電気計測器の開発・生産・販売

LR8450/LR8101・LR8102

非公開

グラフテック岩通計測株式会社

東京都杉並区(本社)

電子・電気計測器、制御装置の製造・販売

midi LOGGERシリーズ

公開

横河電機株式会社

東京都武蔵野市(本社)

計測・制御・情報の技術(制御事業が主力)

SMARTDAC+ GM

非公開

株式会社共和電業

東京都調布市(本社)

応力計測機器・産業用計測機器・土木建築向け計測機器

UCAM-80A/CTRS-100シリーズ

非公開

株式会社東京測器研究所

東京都品川区(本社)

ひずみゲージ・電子測定器・変換器

T-ZACCS 9

非公開

株式会社ティアンドデイ

長野県松本市(松本Base)

温度データロガー「おんどとり」

おんどとり RTR500Bシリーズ

公開

株式会社チノー

東京都板橋区(本社)

計測制御機器・計装システム・センサ

MZシリーズ

非公開

江藤電気株式会社

東京都八王子市(本社)

電子計測システムの製造販売、OEMシステムの開発・製造

サーモダックE2

非公開

安立計器株式会社

東京都目黒区(本社)

温度計測機器

AM-9000シリーズ

公開

株式会社キーエンス

大阪市東淀川区(本社)

センサ・測定器・画像処理機器

NR-Xシリーズ

非公開

共立電気計器株式会社

東京都目黒区(本社)

電気計測機器

KEW 5020

公開

株式会社カスタム

東京都千代田区(本社)

汎用の電子計測器

CT-05SD

公開

株式会社ラインアイ

京都市南区(本社)

データ通信用の計測器、アナログ信号のロガー

コンパクトロガー LE-918R

公開

株式会社テストー

横浜市港北区(日本法人)

環境測定器の輸入販売・校正

testo 176シリーズ

公開

テクトロニクス株式会社

東京都港区(日本法人)

電子計測器の販売・サービス

Keithley DAQ6510

公開

Dewesoft d.o.o.

スロベニア(本社)/デュージャパン株式会社(取扱会社)

データ収集システムの設計・製造

Dewesoft OBSIDIAN

非公開

キャンベル・サイエンティフィック・ジャパン株式会社

埼玉県戸田市(日本オフィス)

気象・水・インフラ向けの計測・制御製品

Campbell Scientific CR1000Xe

非公開

オメガエンジニアリング合同会社

東京都千代田区(日本の販売拠点)

センサ・計測器・データロガーの販売

OMEGA OM-CP-OCTPRO

公開

国内に本社を置く13社と、海外発の5社の窓口

国内に本社を置くのは、日置電機から江藤電気、キーエンス、ラインアイまでの13社です。公式の会社概要に、本社の所在地が載っています。

残る5社は海外発です。テストーとテクトロニクスは日本法人、キャンベルとオメガは日本の拠点が窓口になります。Dewesoftは、デュージャパン株式会社が国内の取扱会社です。

価格の公開は18社のうち9社

価格を公式に公開しているのは9社です。グラフテック岩通計測、ティアンドデイ、安立計器、共立電気計器、カスタムが公開しています。ほかに、ラインアイ、テストー、テクトロニクス、オメガも公開しています(2026年時点)。残る9社は、問い合わせや見積もりの案内にとどまります。

公開されている価格は、本体だけの金額が大半です。費用の全体像は、データロガーの費用・価格の記事で整理しています。

02

データロガーのメーカー別シェアと市場規模

18社が並ぶと、どこが国内で最も使われているのかが気になります。ただしデータロガーには、メーカー別のシェアを無償で確認できるデータが見つかりませんでした。

  • メーカー別のシェアを示す公的・業界団体のデータは、編集部が確認した範囲では見つからなかった(2026年11月5日時点)
  • 日本電気計測器工業会が公表するのは電気計測器全体の売上で、データロガーの区分は確認できない
  • 各社の会社概要ページには、順位やシェアの表記は見当たらなかった

業界団体の統計は電気計測器全体の合計である

日本電気計測器工業会(JEMIMA)は、電気計測器の中期見通しを発行しています。2025年12月12日の発行分は、工業会の統計データをもとにしたものです。2024年度の「国内売上+輸出」は7,500億円で、前年度比0.9%増でした。

海外拠点の売上を含めると、1兆891億円です。これは電気計測器全体の売上の合計になります。発表文に載る製品群別の増減には、データロガーという区分が見当たりません。

メーカー別の内訳は公開されていない

見通しの冊子は有料です。価格は一般が税込16,500円、会員が税込4,950円です(送料別)。発表文に、メーカー別の数字は載っていません。

海外の調査会社が、データロガーの世界市場レポートを販売しています。ただし二次情報で、国内の数字でもありません。そのため本記事では、7,500億円をデータロガーや各社の割合に置き換えることを避けています。

シェア表記の根拠を確かめる

編集部が確認した各社の会社概要ページには、世界ランキングやシェアの表記は見当たりませんでした。製品カタログや紹介記事でシェアの数字を見かけたときは、確かめる点があります。

出典の団体名、調査年、調査の範囲、数えたものの4点です。範囲が温湿度ロガーなのか多チャネル機なのかで、同じ「データロガー」でも数字の意味が変わります。4点のどれかが分からない数字は、順位として使わないほうがよいでしょう。

03

データロガーメーカーは測る対象と置き場所で分かれる

順位で選べない以上、各社が主力にする機種のタイプで整理するのが現実的です。測れる信号とチャネル数、置き場所の環境に、会社ごとの違いが出ます。

  • 多チャネルで電圧・ひずみ・温度を記録する機種は、開発・評価試験に使われる
  • 小型や無線の機種は、現場に置いて温度などを長期間記録する
  • 選び方の軸は、データロガーの選び方の記事でも整理している

評価試験向けの多チャネル機を持つ会社

多チャネルの機種は、日置電機やグラフテック岩通計測、共和電業などが持っています。東京測器研究所、Dewesoft、テクトロニクスも同じです。LR8450は、直結ユニットの増設で最大120chを測ります。UCAM-80Aは、1台30ch、スキャナ接続で最大1000chです。

多くは据置型で、動作温度は0〜50℃前後です。本体のみでは使えず、ユニットやモジュールを別途選ぶ機種もあります。

現場に置いて記録する小型・無線機を持つ会社

小型機は、ティアンドデイ、チノー、テストー、カスタム、安立計器、ラインアイ、オメガなどが手がけます。RTR505Bは1台で1chですが、子機のデータを無線で自動収集できます。testo 176は、電池で最長8年の記録ができる回収型です。

この群には、価格を公開している会社が多くあります。一方で、通信方式や回収方法は機種ごとに違います。

この先はグループごとに見る

同じ会社が、評価試験向けと現場向けの両方を持つ場合もあります。例えば共和電業は、据置型のUCAM-80Aと、車両に載せるCTRS-100シリーズを掲載しています。

ここからは、18社を4つのグループに分けて順に見ていきましょう。国内の多チャネル5社、温度の記録に強い4社、小型機やユニット式の4社、海外発の5社の順です。

04

多チャネルの記録を手がける国内の計測器メーカー5社

まずは、多チャネルのロガーを持つ国内の5社です。母体は電気計測器、制御機器、ひずみ測定機器と分かれます。

  • 5社のうち、価格を公式に公開しているのはグラフテック岩通計測の1社だけ
  • 共和電業と東京測器研究所は、ひずみゲージを使う測定を中心にした会社
  • 日置電機の2製品は、本体のみでは測定できず、ユニットやモジュールの別途購入が必要

日置電機株式会社

1935年創業、1952年設立の電気計測器メーカーで、本社・工場は長野県上田市です。資本金は約33億円で、従業員数は1,153名(2025年12月31日現在)です。事業は、電気計測器の研究開発、製造、販売・サービスになります。

LR8450は直結ユニットの増設で最大120chを測り、最速1msのサンプリングができます。LR8101/LR8102は、計測モジュールを最大10台つなぐ構成です。いずれも本体のみでは測定できず、価格は公開されていません。

グラフテック岩通計測株式会社

2025年12月15日に設立された会社で、本社は東京都杉並区久我山です。資本金は1億円です。公式の沿革では、グラフテックと岩崎通信機の計測事業が2025年に統合されました。

midi LOGGERシリーズは、10〜200chで選べる全ch絶縁のロガーです。10chのGL260は、税抜136,000円(税込149,600円)です(2026年時点)。使用環境は0〜45℃のため、氷点下の場所には向きません。

横河電機株式会社

1920年12月1日の設立で、本社は東京都武蔵野市中町です。資本金は434億105万円で、連結従業員数は18,313人(2026年3月末現在)です。主力は、プラントの制御と運転監視を行う制御事業になります。

SMARTDAC+ GMは、動作温度が−20〜60℃のモジュール式ロガーです。監査証跡や電子署名の機能があり、熱処理規格のAMS2750とCQI-9にはオプションで対応します。価格は見積相談制です。

株式会社共和電業

本社は東京都調布市調布ヶ丘で、資本金は17億2,399万円です。東京証券取引所に上場しています。従業員数は523名(2025年12月31日現在)です。応力計測機器、産業用計測機器、土木建築向けの計測機器を手がけています。

UCAM-80Aは、1台30ch、スキャナ接続で最大1000chの静ひずみ測定器です。CTRS-100シリーズは、耐衝撃50GでIP50の小型ユニットを連結します。どちらも価格は公開されていません。

株式会社東京測器研究所

1958年12月の創立で、本社は東京都品川区南大井です。ひずみゲージ、電子測定器、各種変換器の製造・販売が主な事業です。構造物の実験では、測定と解析のコンサルティングも行います。工場は、群馬県桐生市にあります。

T-ZACCS 9は、ひずみ・温度・電圧を最大1000点まで、0.1秒間隔で測定できる機種です。本体のTS-963は約10kgでAC電源のため、電池での巡回測定には向きません。価格も公開されていません。

05

温度の記録と無線収集に強い国内のデータロガーメーカー4社

次は、温度の記録を軸にする国内の4社です。無線で離れた測定点を集める会社と、熱電対の多点測定に強い会社があります。

  • 4社のうち、価格を公式に公開しているのはティアンドデイと安立計器の2社
  • ティアンドデイとチノーは、無線とクラウドで離れた測定点のデータを集める製品を掲載している
  • 江藤電気は、ロガーのほかに熱流センサーも提供している

株式会社ティアンドデイ

1986年の創立で、資本金は2,000万円です。従業員数は、46名(2025年11月現在)になります。拠点は、長野県松本市の松本Baseと東京都渋谷区の東京Baseです。1994年に、温度データロガー「おんどとり」を発売しました。

RTR500Bシリーズは、特定小電力無線で子機のデータを自動収集します。子機RTR505Bは、税抜18,000円(税込19,800円)です。収集機RTR500BWは、税抜47,000円です(2026年時点)。RTR505Bは、1台で1chしか測れません。

株式会社チノー

1936年8月1日の設立で、本社は東京都板橋区熊野町です。資本金は42億9千2百万円(2026年3月末現在)で、東京証券取引所プライム市場に上場しています。連結従業員数は1,125名です。

MZシリーズは、LoRa方式の920MHz無線で温度・電圧・パルスを集めます。収録周期は5秒〜60分で、熱電対とひずみの入力モデルはありません。価格やクラウドの利用料金は、製品ページで確認できません。

江藤電気株式会社

1956年3月8日の創立で、資本金は5,200万円です。1973年に一体型データロガー「サーモダック」を発売しました。会社案内の本社所在地は東京都八王子市堀之内ですが、以前の資料には三鷹市とあります。

サーモダックE2は、金属板上の端子盤で多点の熱電対を測るロガーです。端子温度補償精度は±0.3℃で、熱流センサーも選べます。使用環境は0〜40℃で、価格は公式サイトにありません。

安立計器株式会社

1949年9月9日の創立で、本社は東京都目黒区下目黒です。資本金は1,800万円です。表面温度計、非接触温度計、温度センサなど、温度計測機器を主要な営業品目としています。

AM-9000シリーズは、熱電対6chまたは12chと電圧を記録する可搬型です。希望小売価格は、6chタイプが税別150,000円です。12chタイプは、税別200,000円です(2026年時点)。通信はUSBのみで、遠隔監視はできません。

06

小型機・電気設備・ユニット式を手がける国内のデータロガーメーカー4社

続いて、センサ大手と、小型機や電気設備の調査向けを手がける国内の4社です。測れる信号は、会社ごとにかなり違います。

  • 4社のうち、価格を公式に公開しているのは共立電気計器・カスタム・ラインアイの3社
  • キーエンスのNR-Xは、計測データと映像を連動させるユニット式で、価格は問い合わせ制である
  • 共立電気計器のKEW 5020は電流と電圧が対象で、温度やひずみは記録できない

株式会社キーエンス

1974年5月27日の設立で、本社は大阪市東淀川区東中島です。資本金は306億3,754万円で、東京証券取引所プライム市場に上場しています。連結従業員数は12,784名(2026年3月現在)です。

NR-Xシリーズは、計測データと連動した映像を記録できるユニット式です。拡張は合計最大72ユニットで、ユニット間同期は±1μs以下と明記されています。マスタユニットは0〜40℃の場所に置き、価格は問い合わせ制です。

共立電気計器株式会社

1940年5月創業、1950年9月27日設立で、本社は東京都目黒区中根です。資本金は4,200万円です。電気計測機器の製造と販売を事業としています。

KEW 5020は、クランプセンサで漏れ電流・負荷電流・電圧を3ch記録する小型ロガーです。本体は税込52,800円で、センサは別売です(2026年時点)。温度やひずみは測れず、通信もUSBのみです。

株式会社カスタム

1988年6月20日の設立で、本社は東京都千代田区外神田です。資本金は2,800万円で、アズワン株式会社が株式を100%保有しています。汎用の電子計測器を、「カスタム」ブランドで提供しています。

CT-05SDは、熱電対4本とPt100 2本の温度をSDカードに記録するロガーです。本体の標準価格は税別38,500円で、センサ類は別売です(2026年時点)。通信機能はなく、データはSDカードで回収します。

株式会社ラインアイ

2000年7月の設立で、本社は京都市南区唐橋西平垣町です。元は積水化学工業の電子機器開発メンバーで、セキスイグループから出資を受けて設立されました。データ通信用の計測器やアナログ信号のロガーを開発しています。

コンパクトロガー LE-918Rは、電圧・電流・熱電対の8点を24bitで測ります。メーカー直営の通信販売で、税込71,500円です(2026年時点)。ひずみゲージと測温抵抗体には対応しません。

07

日本法人や取扱会社を窓口とする海外発のデータロガーメーカー5社

最後に、海外発の5社です。いずれも国内では、日本法人や日本の拠点、取扱会社が窓口になります。

  • 5社のうち、価格を公式に公開しているのはテストー、テクトロニクス、オメガの3社
  • Dewesoftは、従業員が100%を所有する会社で、製品はスロベニアの本社で設計・製造される
  • キャンベル・サイエンティフィックのCR1000Xeは、屋外の気象・水文などの監視向けである

株式会社テストー

ドイツのTesto SE & Co. KGaAの日本法人で、1987年に設立されました。本社は横浜市港北区新横浜にあります。製品の国内販売のほか、校正や修理、マッピングサービスを行っています。

testo 176シリーズは、熱電対4chと200万データを電池で最長8年記録する回収型です。testo 176 T2の本体は税別78,000円で、プローブは別売です(2026年時点)。測定項目は温度・湿度・大気圧に限られます。

テクトロニクス株式会社

米国Tektronixの日本法人で、本社は東京都港区港南です。資本金は1億円で、電子計測器の販売とサービスを行います。公式の会社概要では、Ralliantグループの一員とされています。

Keithley DAQ6510は、6.5桁DMMを内蔵し最大80chを走査する据置型です。メインフレームの基本価格は¥464,000で、税込・税抜の表記はありません。動作環境は0〜50℃で、標準バッファは揮発メモリです。

Dewesoft d.o.o.

本社はスロベニアにあり、公式サイトは従業員が100%所有する会社と説明しています。製品は、本社で設計・製造されています。日本の取扱会社は、デュージャパン株式会社です。

OBSIDIANは、PCなしで記録できるLinux搭載のモジュール式ロガーです。堅牢タイプのR8wはIP67で、−40〜85℃に対応します。価格は見積もり制で、導入費を事前に把握しにくくなっています。

キャンベル・サイエンティフィック・ジャパン株式会社

Campbell Scientificは、1974年に米国ユタ州ローガンで創業しました。その日本オフィスが、埼玉県戸田市川岸にあります。気象、水、エネルギー、インフラなどの用途に向け、データロガーや測定・制御製品を提供しています。

CR1000Xeは、動作温度が−40〜+70℃の屋外向けロガーです。アナログ入力はシングルエンド16chで、多点の計測ではマルチプレクサなどを組み合わせます。価格は見積もり依頼制です。

オメガエンジニアリング合同会社

2022年11月16日の設立で、本社は東京都千代田区神田須田町です。資本金は50万円で、業務執行社員はオメガエンジニアリング・プライベート・リミテッドです。従業員数は、5名(2023年6月時点)となっています。

OM-CP-OCTPROは、電流・電圧・温度・パルスを8chで記録するタッチパネル式です。日本語の公式サイトの価格は、税込287,100円です(2026年時点)。保護等級はIP20で、粉じんのかかる場所には向きません。

08

データロガーメーカーの資本関係と提供元の変化

データロガーの分野にも、事業統合や親会社の変化があります。古い資料は、現在の商号や出資関係と食い違う場合があります。

  • グラフテック岩通計測は2025年12月15日に設立され、グラフテックと岩崎通信機の計測事業を統合した
  • カスタムは、アズワン株式会社が株式を100%保有している
  • テストー、テクトロニクス、オメガ、キャンベルは、海外の会社の日本法人または日本の拠点である

国内の統合と出資関係

公式の沿革によると、グラフテックは1949年に渡辺研究所として設立されました。岩崎通信機は、2024年にあいホールディングスの完全子会社になっています。

2025年には両社の計測事業が統合され、新会社が設立されました。カスタムは、2023年5月の取引先向けの案内で、アズワンの完全子会社になる予定とされました。現在の会社概要でも、株主はアズワンです。

海外の親会社を持つ日本法人

テストーは、Testo SE & Co. KGaAの日本法人です。テクトロニクスも、米国Tektronixの日本法人です。キャンベルの日本拠点は、米国Campbell Scientificの日本オフィスにあたります。

オメガの業務執行社員は、オメガエンジニアリング・プライベート・リミテッドです。Dewesoftは従業員が100%所有する会社です。国内では、デュージャパン株式会社が取り扱います。

社名・所在地の変遷に注意する

グラフテックは、1977年に渡辺測器株式会社へ商号を変えました。1983年には、グラフテック株式会社になっています。現在のロガー事業を担うのは、2025年設立のグラフテック岩通計測株式会社です。

江藤電気は、以前の資料で本社が東京都三鷹市にあり、現在の会社案内では八王子市堀之内です。古い資料を読むときは、会社の名称と所在地が最新かを確かめましょう。

09

データロガーメーカーが想定している企業規模

各社がどの規模の現場を想定しているかも、調べる材料になります。編集部では製造業適合性スコアとして、製品ごとに5段階で評価しています。

  • 中堅・中小製造業との相性が5点なのは、グラフテック岩通計測、ティアンドデイ、共立電気計器、カスタム、ラインアイの製品
  • 4点は、テストー、安立計器、オメガの製品で、5点と4点の8社はいずれも価格を公開している
  • 1点はDewesoftのOBSIDIANで、対象企業規模は大手である

小さく始めやすい会社

中堅・中小製造業との相性は、予算や体制に対する導入のしやすさを見る軸です。5点の5社に加えて、4点のテストー、安立計器、オメガの製品が、小さく始めやすい側に入ります。

小規模から大手までを対象にするのは、ティアンドデイ、グラフテック岩通計測、共立電気計器です。ラインアイとテストーも同じです。カスタム、安立計器、オメガは、小規模と中堅になっています。

中堅・大手を前提にした会社

日置電機、横河電機、共和電業、東京測器研究所の製品は、対象が中堅と大手です。キーエンス、テクトロニクス、キャンベルも同じです。Dewesoftは大手のみで、相性は1点でした。

多くは2点です。価格が見積もり制で、ユニットやモジュールを選んで構成する機種が目立ちます。導入前に、構成を決める担当者が要ります。

品質管理の評価

品質管理への適合が5点なのは、横河電機のSMARTDAC+ GMだけです。監査証跡や電子署名、熱処理規格への対応が、評価の理由になっています。

4点は、日置電機、グラフテック岩通計測、キーエンス、共和電業の製品です。東京測器研究所、Dewesoft、テクトロニクスの製品も4点です。このスコアは編集部の評価で、2026年時点の採点になります。会社の優劣を示すものではありません。

10

データロガーメーカーを調べるときの注意点

価格や仕様、会社の情報は、読む資料によって食い違うことがあります。調べるときに確認したい点をまとめます。

  • 公開されている価格は本体のみの場合が多く、センサやユニットは別売である
  • 価格の税の表記は、税抜・税別・税込とそろっていない
  • 動作温度は、0〜40℃の機種から−40〜80℃の機種まで幅がある

公開価格は本体のみで、税の表記もそろわない

日置電機のLR8450は本体のみで測定できず、グラフテック岩通計測は端子が別売です。共立電気計器、カスタム、安立計器、ラインアイも、センサや熱電対を別に用意します。

テクトロニクスの¥464,000は税込・税抜の表記がなく、カスタムは税別のみです。税区分の違う価格は合算できないため、見積もりでは税区分と付属品を確認しましょう。費用の見方は費用・価格の記事にあります。

社名と取扱会社を公式で確認する

Keithley DAQ6510を提供するのはテクトロニクス株式会社です。Dewesoftの国内の取扱会社は、デュージャパン株式会社になります。

江藤電気のサーモダックE2は、仕様ページのタイトルに、別の型番名の表記が残っています。製品名と提供元は、公式の最新ページで確かめてください。

動作温度と設置環境は機種ごとに確認する

キーエンスのマスタユニットは0〜40℃で、江藤電気のサーモダックE2も同じ範囲です。グラフテック岩通計測のmidi LOGGERは、0〜45℃になります。横河電機のSMARTDAC+ GMは−20〜60℃です。キャンベルのCR1000Xeは、−40〜+70℃になります。

ティアンドデイの子機は、本体の動作環境が−40〜80℃です。同じデータロガーでも、置ける場所は大きく違います。設置場所の温度と、粉じんや水のかかり方を先に確認しておきましょう。

11

まとめ|データロガーメーカーの全体像

データロガーのメーカーは、4つのグループに分けて見られます。国内の多チャネル5社、温度の記録に強い4社、小型機やユニット式の4社、海外発の5社です。会社の違いは、測れる信号とチャネル数、置き場所の環境に出ます。

メーカー別のシェアは、無償で確認できるデータが見つかりませんでした。日本電気計測器工業会が公表するのは、電気計測器全体の売上までです。2024年度の国内売上と輸出は、7,500億円でした。

候補を比べるときは、公式の最新情報で価格の公開状況や付属品を確かめましょう。データロガーの比較記事も参考になります。各社の情報は、2026年11月に編集部が確認したものです。

データロガー比較表

ロゴ製品名ベンダー価格モデル特徴
グラフテック midi LOGGERシリーズ ロゴ
グラフテック midi LOGGERシリーズグラフテック岩通計測株式会社オンプレミス全ch絶縁・10〜200chの価格公開型詳細を見る
T&D おんどとり RTR500Bシリーズ ロゴ
T&D おんどとり RTR500Bシリーズ株式会社ティアンドデイオンプレミス子機を無線で自動収集するロガー詳細を見る
横河電機 SMARTDAC+ GM ロゴ
横河電機 SMARTDAC+ GM横河電機株式会社要見積もりデータインテグリティ対応のモジュール式詳細を見る
ラインアイ コンパクトロガー LE-918R ロゴ
ラインアイ コンパクトロガー LE-918R株式会社ラインアイオンプレミス8点24bit・手のひらサイズ詳細を見る
日置 メモリハイロガー LR8450 ロゴ
日置 メモリハイロガー LR8450日置電機株式会社要見積もり1ms・最大120chのメモリハイロガー詳細を見る
チノー MZシリーズ ロゴ
チノー MZシリーズ株式会社チノー要見積もり920MHz無線で温度・電圧・パルスを集める詳細を見る
キーエンス NR-Xシリーズ ロゴ
キーエンス NR-Xシリーズ株式会社キーエンス要見積もりデータ連動の映像も残すユニット式詳細を見る
Keithley DAQ6510 ロゴ
Keithley DAQ6510テクトロニクス株式会社オンプレミス6.5桁DMM内蔵・最大80chの据置型詳細を見る
共和電業 CTRS-100シリーズ ロゴ
共和電業 CTRS-100シリーズ株式会社共和電業要見積もりひずみ・CAN FDを同時集録する小型詳細を見る
共立電気計器 KEW 5020 ロゴ
共立電気計器 KEW 5020共立電気計器株式会社オンプレミス漏れ電流・負荷電流・電圧を3ch記録詳細を見る
Dewesoft OBSIDIAN ロゴ
Dewesoft OBSIDIANDewesoft d.o.o.要見積もりPCなしで記録できるモジュール式ロガー詳細を見る
江藤電気 サーモダックE2 ロゴ
江藤電気 サーモダックE2江藤電気株式会社要見積もり多点熱電対を測るオールインワン型詳細を見る
カスタム CT-05SD ロゴ
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よくある質問

Qデータロガーの主要メーカーはどこですか?
A

本記事では18社を取り上げています。多チャネルの国内5社は、日置電機、グラフテック岩通計測、横河電機、共和電業、東京測器研究所です。温度の記録に強い国内4社は、ティアンドデイ、チノー、江藤電気、安立計器です。小型機やユニット式の国内4社は、キーエンス、共立電気計器、カスタム、ラインアイです。海外発の5社は、テストー、テクトロニクス、Dewesoft、キャンベル・サイエンティフィック・ジャパン、オメガエンジニアリングです。

Qデータロガーのメーカー別シェアはどこで分かりますか?
A

メーカー別のシェアは、編集部が確認した範囲では見つかりませんでした(2026年11月5日時点)。日本電気計測器工業会は、2025年12月12日の発表で、2024年度の電気計測器の「国内売上+輸出」を7,500億円(前年度比0.9%増)と公表しています。電気計測器全体の売上で、発表文の製品群別にデータロガーの区分は確認できません。メーカー別の内訳もありません。

Qデータロガーのメーカーで、実際の使い方に影響する違いは何ですか?
A

測れる信号とチャネル数、置き場所の環境、追加で必要な品目に違いが出ます。日置電機やグラフテック岩通計測、共和電業は多チャネルの評価試験向けの機種を掲載しています。ティアンドデイやテストー、カスタムは、温度などを現場に置いて記録する小型機です。動作温度は0〜40℃の機種から−40〜+70℃の機種まで幅があり、センサやユニットが別売の機種も多くあります。

Q提供元や商号が変わったデータロガーはありますか?
A

グラフテック岩通計測株式会社は2025年12月15日に設立され、公式の沿革では、グラフテックと岩崎通信機の計測事業が2025年に統合されました。カスタムは、アズワン株式会社が株式を100%保有しています。Keithley DAQ6510を提供するのはテクトロニクス株式会社で、Dewesoftの国内の取扱会社はデュージャパン株式会社です。古い資料では、社名や所在地が現在と異なる場合があります。

Qデータロガーの価格は公式サイトで分かりますか?
A

主要18社のうち、価格を公式に公開しているのは9社です(2026年時点)。例えばグラフテック岩通計測のGL260は税抜136,000円(税込149,600円)、ティアンドデイの子機RTR505Bは税抜18,000円(税込19,800円)です。ただし多くは本体のみの価格で、センサやユニットは別売です。税込・税抜の表記もそろっていないため、税区分の違う価格は合算せず、見積もりで付属品を確認してください。

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