【2026年】CADワークステーションの価格・見積もり|本体・業務用GPU・保証の内訳と見積もり依頼のポイントを解説
CADワークステーションの価格と見積もりの取り方を、本体、業務用GPU、保証に分けて整理します。メーカーと公式通販で確認できた2026年時点の価格だけを根拠に、構成別の試算例と見積もり依頼のポイントを紹介します。

CADワークステーションの価格を調べると、最小構成の本体価格が先に目に入ります。しかし総額は、業務用GPU、メモリ、ストレージ、保証期間といった構成の選び方で大きく変わります。
この記事では、メーカーと公式通販のページで価格を確認できた範囲に絞って、見積もりに含まれる費用の内訳を整理します。価格は2026年時点で、税の表記は各社のままです。公開されていない金額は書いていません。
本体の価格:紹介する20製品のうち、公式の販売ページで最小構成の価格を確認できたのは14製品です。最小構成はTSUKUMO eX.computerの169,800円(税込)から、テガラ RADICの1,387,100円(税込)までと幅があります。
業務用GPUと構成追加の費用:業務用GPUは追加料金になる製品があります。例えば、Dell Pro Precision 7 T1のNVIDIA A400は31,872円(税込)、Dell Pro Max 16 PlusのRTX PRO 1000 Blackwellは153,670円(税込)の追加です。
保証の費用:標準保証は、3年の製品と1年の製品に分かれます。延長やオンサイト保証の金額は、公式ページで確認できたものが限られます。
見積もりの取り方:使うCADソフトとデータの規模、台数、設置形態を決め、本体・GPU・OS・保証に分けて依頼します。
CADワークステーションの総額は、最小構成の価格よりも、GPUの選択と保証の期間で変わります。製品の一覧はCADワークステーションのカテゴリページにまとめています。
この記事でわかること
CADワークステーションの見積もりに含まれる費用の内訳
CADワークステーションの費用は、購入時にかかるものと、使い続ける間にかかるものに分かれます。最小構成の価格は公開されていても、実際に使う構成の金額は見積もりや構成画面で確認することになります。
区分 | 費用の項目 | 公式で確認できた例 |
|---|---|---|
初期費用 | 本体(CPU・メモリ・ストレージ) | 最小構成の価格は、税込または総額表示で169,800円から1,387,100円(14製品、2026年時点) |
初期費用 | 業務用GPU | Dell Pro Precision 7 T1のNVIDIA A400は+31,872円(税込)。Dell Pro Max 16 PlusのRTX PRO 1000 Blackwellは+153,670円(税込) |
初期費用 | OS | DAIV KMシリーズの標準OSはWindows 11 Home。HPとデルの最小構成価格はWindows OSの構成。OSの差額は記載なし |
初期費用 | 配送料 | デルの価格は配送料込。他社の配送料は記載なし |
導入後の費用 | 保証の延長・オンサイト保守 | テガラは最長5年への延長が年あたり基本価格の約5%。サードウェーブとサイコムも延長に対応。金額は構成ごとに確認 |
導入後の費用 | 修理中の代替機・予備機 | 公式ページに金額の記載なし。センドバック修理の製品は、修理期間中の作業の止め方を別に考える |
この記事で扱わないもの | CADソフトのライセンス、モニター、周辺機器 | 本記事では金額を扱わない |
初期費用は本体とGPUが中心になる
初期費用の中心は、本体の最小構成と、業務用GPUの追加料金です。最小構成が内蔵グラフィックスの製品では、3D CAD向けにGPUを足す費用が加わります。
Dell Pro Precision 7 T1は、最小構成が内蔵グラフィックスです。NVIDIA A400を選ぶと31,872円(税込)が加わります。合計は327,022円(税込・配送料込)です。
導入後の費用は保証の延長が中心になる
導入後の費用は、保証の延長とオンサイト保守が中心です。標準保証が1年の製品は、長く使うほど延長の費用が加わる場合があります。
標準で3年の保証が付く製品もあるため、保証の長さで総額の組み立てが変わります。比べるときは、保証期間をそろえてください。
見落としやすいのはOSと配送と動作認証になる
最小構成の価格は、OSの種類やキャンペーンの有無を含んだ金額です。HP Z2 Tower G1iのように、台数限定のキャンペーン価格を含む製品もあります。
デルの価格は配送料込ですが、他社の配送料の扱いは公式ページで確認できませんでした。法人で管理する場合のPro版への変更は、見積もりの項目に入れてください。
CADワークステーション本体の価格(公式で確認できた範囲)
ここでは、メーカーと公式通販のページで金額を確認できた価格を示します。価格は2026年10月29日時点で、税の表記は各社のままです。構成や時期で変わるため、実際の金額は見積もりや構成画面で確認してください。
製品・型番 | 種類 | 価格(2026年時点) | 構成・備考 |
|---|---|---|---|
タワー型 | 287,980円から(税込) | HP公式直販のダイレクト価格。Windows OSの最小構成。台数限定のキャンペーン価格を含む | |
ハイエンドタワー | 963,930円から(税込) | HP公式直販のダイレクト価格。Windows OSの最小構成 | |
モバイル(16インチ) | 1,364,000円から(税込) | HP公式直販のダイレクト価格。18インチは別価格 | |
タワー型 | 295,150円から(税込・配送料込) | Core Ultra 5 235・内蔵グラフィックスの構成。NVIDIA A400は+31,872円 | |
ハイエンドタワー | 1,354,608円から(税込・配送料込) | Xeon 634・RTX A400・16GBの構成 | |
モバイル(16インチ) | 578,215円から(税込・配送料込) | Core Ultra 5 245HX・内蔵グラフィックスの構成。RTX PRO 1000 Blackwellは+153,670円 | |
エントリー向け | 285,780円から(税込) | BP-I5N04(Core i5-14400F・RTX A400)。Core Ultra 5 225のモデルは313,280円から | |
スリム | 280,280円から(税込) | LP-I5N04(Core i5-14400F・RTX A400)。RTX PRO 2000 BlackwellのLP-I7N20は769,780円から | |
ミニタワー | 329,800円から(税込) | KM-I5N04(Core Ultra 5 225・RTX A400、Windows 11 Home)。RTX A1000のKM-I5N10は399,800円から | |
ミドルタワー | 493,020円から(総額表示) | ZL-C7KA0Q-07B(Core Ultra 7 270K Plus・RTX A400)。RTX PRO 2000 Blackwellのモデルは779,900円から | |
ミニタワー | 270,050円から(総額表示) | ZM-C5FA0Q-01B(Core Ultra 5 225F・RTX A400)。RTX PRO 2000 Blackwellのモデルは639,540円から | |
スリム | 265,540円から(総額表示) | ZS-C5AA0Q-01B(Core Ultra 5 225・RTX A400)。RTX PRO 2000 Blackwellのモデルは640,750円から | |
BTOワークステーション | 169,800円から(税込) | QS5J-A252/B(Core i5-14400F・RTX A400) | |
計算・解析向け | 1,387,100円から(税込) | TEGSYS公式サイトの標準構成。RADIC 1CPUモデル630(Xeon 634・64GB・RTX A400) |
エントリー向けの最小構成は169,800円から295,150円になる
最も低いのはTSUKUMO eX.computerで、169,800円(税込)です。次いでTHIRDWAVE ZSが265,540円(総額表示)となります。THIRDWAVE ZMは270,050円(総額表示)です。
MousePro LPは280,280円(税込)です。MousePro BPは285,780円(税込)となります。HP Z2 Tower G1iは287,980円(税込)です。Dell Pro Precision 7 T1は295,150円(税込・配送料込)となります。
ハイエンドとモバイルは57万円台から138万円台になる
ハイエンドタワーとモバイルは、最小構成でも価格が上がります。Dell Pro Max 16 Plusは578,215円(税込・配送料込)からです。内蔵グラフィックスの構成の価格です。
HP Z4 G6iは963,930円(税込)となります。Dell Pro Precision 9 T4は1,354,608円(税込・配送料込)です。HP ZBook Fury G1iは1,364,000円(税込)となります。テガラ RADICは1,387,100円(税込)です。
価格が公開されていない製品は見積もりや構成画面で確認する
紹介する20製品のうち、現在の販売価格を公式ページで確認できたのは14製品です。数える基準は、メーカーまたは公式通販のページで金額が確認できた製品です。無償と明記された製品はありませんでした。
残る6製品のうち、Lenovoの3製品は、発表時の価格だけを確認できました。現在の価格は、公式直販サイトで確認が必要です。BOXX APEXX S3は、代理店の公式ページに本体価格があります。iiyama PC SOLUTION∞とサイコム Lepton WSは、構成ごとに価格を確認します。
業務用GPUなど構成追加の費用(公式で確認できた範囲)
最小構成の価格に、業務用GPUやCPUの変更が加わると、総額は大きく動きます。ここでは、公式ページで追加料金や上位モデルの価格が示されている製品を整理します。価格は2026年時点です。
製品 | 最小構成の価格 | 上位構成・追加料金の価格 |
|---|---|---|
295,150円から(税込・配送料込) | NVIDIA A400は+31,872円(税込・配送料込) | |
578,215円から(税込・配送料込) | RTX PRO 1000 Blackwellは+153,670円(税込・配送料込) | |
285,780円から(税込) | Core Ultra 5 225のモデルは313,280円から(税込) | |
280,280円から(税込) | RTX PRO 2000 Blackwell搭載のLP-I7N20は769,780円から(税込) | |
329,800円から(税込) | RTX A1000搭載のKM-I5N10は399,800円から(税込) | |
493,020円から(総額表示) | RTX PRO 2000 Blackwellのモデルは779,900円から(総額表示) | |
270,050円から(総額表示) | RTX PRO 2000 Blackwellのモデルは639,540円から(総額表示) | |
265,540円から(総額表示) | RTX PRO 2000 Blackwellのモデルは640,750円から(総額表示) |
GPUの追加料金を公開している製品がある
Dell Pro Precision 7 T1は、GPUの追加料金を示しています。Dell Pro Max 16 Plusも、追加料金を示しています。A400の追加は31,872円(税込)です。RTX PRO 1000 Blackwellの追加は153,670円(税込)です。
追加料金が見えると、GPUを後から決めても総額を組み立てられます。他社は、モデルごとの価格を並べる形で上位構成を示しています。
RTX PRO 2000のモデルは最小構成の2倍以上になる例がある
THIRDWAVE ZSは265,540円から640,750円となります。THIRDWAVE ZMは270,050円から639,540円です。MousePro LPは280,280円から769,780円となります。RTX PRO 2000 Blackwell搭載のモデルは、いずれも最小構成の2倍以上です。
上位モデルはCPUなども異なる場合があり、GPUだけの差額ではありません。大きなアセンブリを扱う設計端末は、GPUを決めてから見積もりを取ります。
メモリと拡張性の上限は買い替えの費用に関わる
MousePro BPのエントリーモデルは、メモリが2スロットで最大64GBです。THIRDWAVE ZMも、メモリスロットは2本です。大きなアセンブリや解析には、足りない場合があります。
HP Z2 Tower G1iはDDR5メモリを最大192GBまで積めます。将来メモリを足す予定があるなら、上限の高い機種を選ぶと、買い替えを避けられるでしょう。
保証・保守の費用(公式で確認できた範囲)
保証は、標準の期間と延長の条件が製品ごとに異なります。ここでは、公式ページで確認できた範囲を整理します。金額が示されていない項目は、見積もりで確認が必要です。
製品 | 標準の保証 | 延長・上位の保守 |
|---|---|---|
3年の翌日オンサイト保証(休日修理付) | 東京の専用テクニカルサポートを使える | |
3年のオンサイト保証(休日修理付・翌日対応) | HP Care Packで4年・5年に延長できる | |
構成により3年の翌日オンサイト保証が付く。1年のモデルもある | 購入時に構成ごとの保証内容を確認する | |
オンサイトのProSupportを選べる | 金額は確認できなかった | |
3年のセンドバック修理保証と、24時間365日の電話サポート | 金額の記載なし | |
3年のセンドバック修理保証と、24時間365日の電話サポート | 最長5年まで延長できる | |
3年のセンドバック修理保証と、24時間365日の電話サポート | 金額の記載なし | |
1年の持込修理 | 最長5年への延長と、法人向けのオンサイト保証を選べる | |
1年 | 延長保証と、1〜5年の法人向けオンサイト保証を選べる | |
3年の製品保証 | 4年保証やオンサイト修理のオプションがある | |
1年 | 最長5年への延長は、年あたり基本価格の約5% | |
1年 | 延長で合計3年まで | |
3年保証 | オンサイト保守に対応 |
標準が3年の製品と1年の製品に分かれる
HP Z4 G6iとHP ZBook Fury G1iは、3年のオンサイト保証が標準で付く構成です。マウスコンピューターの3製品は、3年のセンドバック修理保証が標準で付きます。
iiyama PC SOLUTION∞も、標準で3年の製品保証が付きます。標準が1年なのは、THIRDWAVEのZMとZS、テガラ、サイコムの各製品です。
延長の費用は料率で示す製品がある
テガラ RADICは、最長5年への延長が年あたり基本価格の約5%です。基本価格が高い構成ほど、延長の金額も大きくなります。
サイコム Lepton WSは、延長しても合計3年までです。長く使う予定があるなら、延長の上限も確認しておくと比べやすくなります。
修理の方式で、修理中の作業の止まり方が変わる
オンサイト保証は技術者が訪問する方式です。センドバックや持込修理は、機器を送る方式です。MousePro BPは、修理期間中の代替機を別に手配する必要があります。
設計端末が止まると業務に影響します。保証の金額だけでなく、修理の方式も比べましょう。見積書には、代替機の扱いも書いてもらってください。
タイプ別の価格帯と費用の考え方
CADワークステーションは、筐体のタイプによって費用が増える場面が異なります。タイプごとに、価格帯と費用が増えやすい点を整理します。
タイプ | 主な製品例 | 価格帯(2026年時点) | 費用が増えやすい点 |
|---|---|---|---|
ミニ・ミドルタワー | TSUKUMO、THIRDWAVE ZM、MousePro BP、DAIV KM、HP Z2 Tower G1i、Dell Pro Precision 7 T1 | 最小構成は169,800円から329,800円(税込または総額表示) | 上位の業務用GPU、メモリ、保証の延長 |
スリム・小型 | THIRDWAVE ZS、MousePro LP | 最小構成は265,540円(総額表示)と280,280円(税込) | 搭載できるGPUが小型に限られ、上位GPUのモデルは640,750円や769,780円から |
ハイエンド・解析向けタワー | HP Z4 G6i、Dell Pro Precision 9 T4、テガラ RADIC、THIRDWAVE ZL | 最小構成は493,020円から1,387,100円(税込または総額表示) | Xeon、ECCメモリ、大容量の電源と設置スペース |
モバイル | HP ZBook Fury G1i、Dell Pro Max 16 Plus | 最小構成は578,215円から1,364,000円(税込) | 業務用GPUの追加料金、持ち運びに合わせた構成 |
認定機・代理店販売 | BOXX APEXX S3 | 本体価格933,600円から(代理店の公式ページ) | GPUを積むモデルは1,306,600円(本体価格) |
タワー型は拡張の分だけ費用が増える
タワー型は、GPUやメモリ、ストレージを後から足せる点が特徴です。Dell Pro Precision 7 T1は、M.2 SSDスロットが3基です。PCIeスロットは最大4個となります。
拡張できる分、部品を足すたびに費用が増えます。最初の見積もりには、足す部品も入れておきましょう。
小型・スリムは上位GPUで費用が増える
THIRDWAVE ZSは電源が350Wで、搭載できるGPUは小型のモデルに限られます。MousePro LPは電源が400Wで、メモリは最大64GBです。
設置場所を選ばない一方、上位GPUのモデルは価格が大きく上がります。必要なGPUを先に決めてから、筐体を選びます。
ハイエンドとモバイルは最初から価格が高い
ハイエンドタワーの3製品は、最小構成でも96万円台から138万円台です。Dell Pro Precision 9 T4は電源が1500Wまたは2400Wです。設置場所の電源容量に配慮が要ります。
モバイルのHP ZBook Fury G1iは、最小構成でも1,364,000円(税込)です。メモリは最大128GBで、デスクトップ上位機種のようなGPUの増設はできません。
導入費用の試算例
公式の価格が確認できた製品だけで、構成例を作りました。合計は公式価格の単純合計で、台数を掛けるか、追加料金を足すところまでにとどめています。値引きや工事費は入れていません。
構成 | 内訳 | 合計 |
|---|---|---|
1台で始める | TSUKUMO QS5J-A252/B 169,800円×1 | 169,800円(税込) |
GPUを足した1台 | Dell Pro Precision 7 T1 295,150円+NVIDIA A400 31,872円 | 327,022円(税込・配送料込) |
設計チームで5台そろえる | MousePro BP-I5N04 285,780円×5 | 1,428,900円(税込) |
設計端末と解析機を分ける | HP Z2 Tower G1i 287,980円×4+HP Z4 G6i 963,930円×1 | 2,115,850円(税込) |
モバイルで業務用GPUを使う | Dell Pro Max 16 Plus 578,215円+RTX PRO 1000 Blackwell 153,670円 | 731,885円(税込・配送料込) |
1台で始める構成は17万円弱から33万円弱になる
最も低い構成は、TSUKUMO eX.computerの1台で169,800円(税込)です。RTX A400を積んだ構成から始められます。
Dell Pro Precision 7 T1の構成に、NVIDIA A400を足します。合計は327,022円(税込・配送料込)です。最小構成295,150円に、追加料金31,872円を足した金額です。
複数台とチーム構成は台数で総額が変わる
MousePro BPを5台そろえると、1,428,900円(税込)です。1台あたりの価格に台数を掛けた単純合計で、値引きは入れていません。
HP Z2 Tower G1iを4台と、HP Z4 G6iを1台とします。合計は2,115,850円(税込)です。HP Z2の価格は、台数限定のキャンペーン価格を含みます。
モバイル構成は業務用GPUの追加で価格が上がる
Dell Pro Max 16 Plusは、最小構成が578,215円(税込・配送料込)です。RTX PRO 1000 Blackwellの追加は153,670円で、合計は731,885円です。
最小構成の価格だけでは、業務用GPUの構成にならない製品もあります。試算では、GPUを含めた金額で比べます。
計算に入っていないものを書き出す
試算に入っていないのは、CADソフトのライセンス、モニターなどの周辺機器、保証の延長、予備機です。設置や設定の作業も対象外です。
Lenovoの製品は現在の価格が確認できず、試算に入れていません。税区分が異なる価格は合算していません。
CADワークステーションの見積もり依頼のポイント
最小構成の価格は公開されていても、実際に使う構成の金額は見積もりで確認します。依頼する前に条件を整理し、内訳を分けて出してもらうと、各社の見積もりを比べやすくなります。
見積もり依頼時に伝える3つの情報
伝えたいのは次の3点です。使うCADソフトとデータの規模、必要な台数、設置形態(タワー、小型、モバイル)になります。
この3点が決まっていないと、各社の見積もりの前提がずれます。比べられない見積もりが並ぶと、総額の差が製品の差なのか条件の差なのか判断できません。
内訳を分けて出してもらう
見積書は、本体、業務用GPU、メモリ・ストレージ、OS、保証、配送料に分けて出してもらいます。一式でまとめられると、増えた理由が分かりません。
GPUの追加料金を公開しているデルのような製品は、差額が見えます。公開していない製品は、GPUを変えた場合の金額も聞いておきます。
相見積もりで揃える条件
複数社に依頼するときは、次の条件を同じにそろえます。CPU、GPU、メモリ、ストレージ、OS、保証期間、オンサイトの有無です。標準保証が3年の製品と1年の製品は、期間をそろえて比べます。
税込と総額表示など、価格の表示方法が違う場合は、合算せずに内訳を確認します。配送料込かどうかも、見積書で確認してください。
動作認証と試用の可否を確認する
認証や認定を公式が示す製品は、次のとおりです。
- HP:Z2 Tower G1i、ZBook Fury G1i
- デル:Pro Precision 7 T1、Pro Precision 9 T4
- Lenovo:ThinkStation P3 Tower Gen 2、P3 Ultra SFF Gen 2
- BOXX:APEXX S3(SOLIDWORKS認定)
認証は、使うCADソフトと構成ごとに確認します。試用機やデモ機の貸出は、本記事で参照した公式ページに記載がありませんでした。
CADワークステーションの主要製品と費用面での位置づけ
CADワークステーションは構成によって価格が変わるため、金額だけで製品を比べることはできません。編集部では4つの軸で5段階の評価をしており、費用の観点では中堅/中小との相性が手がかりです。
製品 | 中堅/中小との相性(5点満点) | 価格の公開状況 |
|---|---|---|
5点 | 公開(285,780円から、税込) | |
5点 | 公開(270,050円から、総額表示) | |
5点 | 公開(265,540円から、総額表示) | |
5点 | 公開(169,800円から、税込) | |
4点 | 公開(287,980円から、税込) | |
4点 | 公開(295,150円から、税込・配送料込) | |
4点 | 公開(280,280円から、税込) | |
4点 | 公開(329,800円から、税込) | |
3点 | 公開(493,020円から、総額表示) | |
2点 | 公開(963,930円から、税込) | |
2点 | 公開(1,364,000円から、税込) | |
2点 | 公開(578,215円から、税込・配送料込) | |
2点 | 公開(1,387,100円から、税込) | |
1点 | 公開(1,354,608円から、税込・配送料込) | |
3点 | 発表時の価格のみ(249,700円から、税込)。現在の価格は公式直販サイトで確認 | |
3点 | 発表時の価格のみ(271,700円から、税込)。現在の価格は公式直販サイトで確認 | |
3点 | 構成ごとに公式通販で掲載。個別に確認 | |
3点 | パーツごとの価格を公開。合計は構成画面で確認 | |
2点 | 発表時の価格のみ(616,000円から、税込)。現在の価格は公式直販サイトで確認 | |
2点 | 代理店の公式ページに本体価格(933,600円・1,306,600円)。税区分の記載なし |
小さく始めるなら価格を公開している製品から探す
相性が5点の製品は、最小構成の価格を公開しています。いずれも業務用GPUのRTX A400を積んだ構成です。
相性が4点の製品も、最小構成の価格を公開しています。上位GPUを選ぶ場合は、追加料金も確認します。
見積もりを前提にする製品は構成を固めてから比べる
相性が低めなのは、製品が劣るからではありません。価格が1つに定まらず、構成を見積もりで固める製品だからです。
- ThinkStation P3 Tower Gen 2
- ThinkStation P3 Ultra SFF Gen 2
- ThinkPad P16 Gen 3
- iiyama PC SOLUTION∞
- サイコム Lepton WS
- BOXX APEXX S3
価格を公開していても、ハイエンドタワーやモバイルは最小構成が高く、相性は2点以下です。必要な性能が高い場合は、この点が妥当な選択になります。
評価と総額の関係は一致しない
中堅/中小との相性は、公開された最小構成の価格と近い順になっています。ただし最小構成と、業務で使う構成の総額は別です。
相性が5点のTHIRDWAVE ZMでも、上位GPUのモデルは639,540円からです。評価の根拠は、CADワークステーションのカテゴリページで確認できます。
まとめ|CADワークステーションの価格と見積もりの見極め方
現在の販売価格を公式で確認できたのは、20製品のうち14製品です。最小構成は169,800円から1,387,100円で、いずれも税込または総額表示です。業務用GPUの追加や上位モデルを選ぶと、価格が大きく上がる製品があります。
総額を左右するのは、GPU、メモリ、保証の期間と方式です。判断の手順は3段階で、使う構成を決め、内訳を分けて見積もりを依頼し、保証期間をそろえて比べます。
製品の情報はCADワークステーションのカテゴリページにまとめています。あわせて、CADワークステーションとは、比較、選び方、メーカーの各記事もご覧ください。
CADワークステーションのおすすめ製品
TSUKUMO eX.computer プロフェッショナルGPUモデル
株式会社ヤマダデンキ
CAD・CG向けのBTOモデル
HP Z2 Tower G1i
HP(日本HP)
Core Ultraと業務用GPUを選べるメインストリーム・タワー
iiyama PC SOLUTION∞ Workstation
株式会社ユニットコム
国内生産・標準3年保証の専門業務向け
Lenovo ThinkStation P3 Tower Gen 2
レノボ・ジャパン合同会社
最大256GBメモリを積める27Lのタワー
HP Z4 G6i
HP(日本HP)
Xeonと最大512GBメモリ、GPU 2枚に対応するハイエンドタワー
サードウェーブ THIRDWAVE ZMシリーズ
株式会社サードウェーブ
CAD/CAM向けの構成もそろうミニタワー
CADワークステーション比較表
| ロゴ | 製品名 | ベンダー | 価格モデル | 特徴 | |
|---|---|---|---|---|---|
| TSUKUMO eX.computer プロフェッショナルGPUモデル | 株式会社ヤマダデンキ | オンプレミス | CAD・CG向けのBTOモデル | 詳細を見る | |
| HP Z2 Tower G1i | HP(日本HP) | オンプレミス | Core Ultraと業務用GPUを選べるメインストリーム・タワー | 詳細を見る | |
| iiyama PC SOLUTION∞ Workstation | 株式会社ユニットコム | オンプレミス | 国内生産・標準3年保証の専門業務向け | 詳細を見る | |
| Lenovo ThinkStation P3 Tower Gen 2 | レノボ・ジャパン合同会社 | オンプレミス | 最大256GBメモリを積める27Lのタワー | 詳細を見る | |
| HP Z4 G6i | HP(日本HP) | オンプレミス | Xeonと最大512GBメモリ、GPU 2枚に対応するハイエンドタワー | 詳細を見る | |
| サードウェーブ THIRDWAVE ZMシリーズ | 株式会社サードウェーブ | オンプレミス | CAD/CAM向けの構成もそろうミニタワー | 詳細を見る | |
| Lenovo ThinkPad P16 Gen 3 | レノボ・ジャパン合同会社 | オンプレミス | 最大192GBメモリとRTX PRO 5000を積める | 詳細を見る | |
| HP ZBook Fury G1i | HP(日本HP) | オンプレミス | RTX PRO 5000まで選べるモバイルワークステーション | 詳細を見る | |
| Lenovo ThinkStation P3 Ultra SFF Gen 2 | レノボ・ジャパン合同会社 | オンプレミス | 3.9Lの小型ワークステーション | 詳細を見る | |
| Dell Pro Precision 7 T1 | デル・テクノロジーズ株式会社 | オンプレミス | RTX PRO Blackwellを選べるエントリー向けタワー | 詳細を見る | |
| サードウェーブ THIRDWAVE ZSシリーズ | 株式会社サードウェーブ | オンプレミス | 幅95mmの筐体に業務用GPUを積める | 詳細を見る | |
| マウスコンピューター MousePro LPシリーズ | 株式会社マウスコンピューター | オンプレミス | 業務用GPUを収めたスリム筐体 | 詳細を見る | |
| マウスコンピューター MousePro BPシリーズ | 株式会社マウスコンピューター | オンプレミス | 業務用GPU搭載のエントリー向け | 詳細を見る | |
| BOXX APEXX S3 | BOXX Technologies - 日本取扱い 株式会社ジーデップ・アドバンス | オンプレミス | 液冷のCore UltraでCADの操作を速くする小型タワー | 詳細を見る | |
| Dell Pro Precision 9 T4 | デル・テクノロジーズ株式会社 | オンプレミス | 最大86コアのXeon 600を積めるハイエンドタワー | 詳細を見る | |
| テガラ RADICシリーズ | テガラ株式会社 | オンプレミス | Xeon 600とRTX PRO Blackwellを選べる計算・解析向け | 詳細を見る | |
| サードウェーブ THIRDWAVE ZLシリーズ | 株式会社サードウェーブ | オンプレミス | RTX PRO 6000 Blackwellまで積める | 詳細を見る | |
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よくある質問
QCADワークステーションの本体価格はいくらですか?
20製品のうち14製品で、公式の販売ページに最小構成の価格を確認できました。最小構成はTSUKUMOの169,800円(税込)からテガラの1,387,100円(税込)までです。サードウェーブは総額表示です。構成や時期で変わります(2026年時点)。
Q本体以外にどんな費用がかかりますか?
業務用GPUの追加料金、保証の延長、OSの変更などが加わります。Dell Pro Precision 7 T1のNVIDIA A400は31,872円、Dell Pro Max 16 PlusのRTX PRO 1000 Blackwellは153,670円の追加です(いずれも税込)。CADソフトやモニターの費用は別に見積もります。
Q保証や保守の費用はどう違いますか?
HP Z4 G6iとHP ZBook Fury G1iは3年のオンサイト保証が付き、MousePro BPは3年のセンドバック修理保証が付きます。サードウェーブとテガラは標準が1年です。テガラの最長5年への延長は、年あたり基本価格の約5%です。
Q見積もりを依頼するとき何を伝え、価格が公開されていない製品はどう比較すればよいですか?
使うCADソフトとデータの規模、台数、設置形態を伝え、本体・GPU・OS・保証に分けて見積もりを依頼します。Lenovoなど現在の価格が確認できない製品は、CPU、GPU、メモリ、保証期間をそろえた見積もりで比べます。
