おすすめのCADワークステーションを比較!基礎知識やできること、選び方までをわかりやすく解説!
CADワークステーションの主要20製品を、CPU・GPU・メモリ、ISV認証、拡張性、保守と保証、価格の公開状況の5つの比較項目で整理。価格の公開状況や費用の内訳、企業の特徴ごとの選定ポイントまで解説します。

CADワークステーションは、3D CADや解析ソフトを快適に動かすための設計者向けの高性能パソコンです。業務用GPUや大容量のメモリを積み、CADソフトメーカーの動作認証を受けた構成を選べる点が、一般的なパソコンとの違いです。この記事では、製品ページのある主要20製品を同じ評価軸で並べました。基礎知識から選び方、費用の考え方までを整理します。
設計端末を価格を見ながら台数そろえるなら:HP Z2 Tower G1iやDell Pro Precision 7 T1が候補
業務用GPUの端末を価格を抑えて導入するなら:TSUKUMO eX.computer プロフェッショナルGPUモデルやサードウェーブ THIRDWAVE ZMシリーズ、マウスコンピューター MousePro BPシリーズが候補
大規模な構造・流体解析を社内で回すなら:HP Z4 G6iやDell Pro Precision 9 T4が候補
工場や客先へ3Dモデルを持ち出すなら:Lenovo ThinkPad P16 Gen 3やHP ZBook Fury G1iが候補
CADワークステーションは、使うCADソフトと扱うデータの規模を先に整理すると、比較しやすくなります。基礎から知りたい方はCADワークステーションとはの記事、製品全体はCADワークステーションのカテゴリページもご覧ください。
この記事でわかること
CADワークステーションの基礎知識
CADワークステーションは、設計データを滑らかに扱うために作られたパソコンです。まず、役割と種類、動作認証の考え方を押さえましょう。
3D CADや解析を動かすための設計者向けパソコン
3D CADで大規模なアセンブリを開くと、CPUとGPU、メモリに大きな負荷がかかります。この負荷に耐えるよう、業務用GPUと大容量のメモリを積んだのがCADワークステーションです。
用途は、アセンブリの設計に限りません。構造・流体解析、レンダリング、点群や3Dスキャンデータの処理にも使います。工場の現場で設備を制御するパソコンは、産業用PCとして別に扱います。
デスクトップ型とモバイル型の違い
デスクトップ型は、増設しやすい点が特徴です。タワー型のほか、幅10cm前後のスリム筐体や、3.9Lの小型筐体もあります。
モバイル型は、工場や客先、在宅へ持ち出せる点が利点です。ただし、メモリやGPUの上限は、デスクトップより低い製品があります。
ISV認証とは何か
ISV認証は、CADソフトのメーカー(ISV)が、特定の構成で動作を確認し、認めたものです。認証を受けた構成なら、動作の不具合が起きたときの切り分けがしやすくなります。
認証の扱いは、製品によって異なります。公式ページに記載がある製品もあれば、ない製品もあるため、購入前の確認が欠かせません。
編集部メモ:性能だけで選ぶと、保証や認証の違いを見落としがちです。まず、使うCADソフトの名前と、扱う最大のデータ容量を書き出しておくと、比較しやすくなります。
CADワークステーションの基本的な選び方
CADワークステーションを選ぶ際には、扱う設計データの規模に合った構成を最初に決めることが重要です。そのうえで、動作認証や拡張性、保守の条件を比べます。次の4つの観点で整理しましょう。
CPU・GPU・メモリを扱うデータの規模に合わせる
部品数の多いアセンブリや解析では、GPUのメモリ容量とメインメモリの上限が影響します。2D CAD中心なら、エントリーの業務用GPUで足りる場合もあるでしょう。
メモリの上限は製品で異なり、最大64GBから4TBまで幅があります。手元の最大データを開いたときの使用量を、先に確かめましょう。
使うCADソフトの動作認証を確認する
使っているCADソフトの動作認証(ISV認証)を、構成ごとに確かめます。同じシリーズでも、認証を受けたCPUやGPUの組み合わせは限られる場合があります。
公式ページに認証の記載がない製品は、CADソフトの販売元やメーカーへ事前に問い合わせると安心です。
拡張性と筐体の大きさを確認する
GPUの増設やメモリの追加、ストレージの増設ができるかを確認します。電源の容量は、後から積めるGPUを左右します。
設置場所も確認点です。タワー型は拡張しやすい一方、設置スペースが要ります。スリム型や小型は、机の上に置ける代わりに拡張の余地が小さくなります。
保守・保証と価格の公開状況を確認する
標準の保証は、1年から3年、オンサイト修理かセンドバック修理かで異なります。延長の条件と費用も、導入前に確認したい項目です。
価格を公開している製品は、構成を変えたときの追加料金まで見比べられます。選定の進め方はCADワークステーションの選び方の記事も参考にしてください。
CADワークステーションの比較項目
製品を並べるときは、同じ物差しを当てる必要があります。CADワークステーションで見る項目は次の5つです。互いに関連するので、まず表で全体像をつかみましょう。
比較項目 | 見るべきポイント |
|---|---|
CPU・GPU(業務用グラフィックス)・メモリの性能 | CPUのコア数、業務用GPUの種類とメモリ容量、メインメモリの上限が、扱うデータの規模に足りるか |
主要CADソフトの動作認証(ISV認証) | 使うCADソフトの認証を、構成ごとに公式で確認できるか |
拡張性(GPU増設・メモリ上限・ストレージ) | GPUの増設枚数、メモリスロット数、ストレージの搭載数と電源の容量 |
保守・修理サービスと保証期間 | 標準の保証期間、オンサイトかセンドバックか、延長の条件と費用 |
価格の公開状況と構成の選びやすさ | 標準構成の価格を公開しているか、構成を変えたときの追加料金が分かるか |
CPU・GPU(業務用グラフィックス)・メモリの性能
設計データを開く速さと、操作の滑らかさに関わる項目です。業務用GPUは、種類によってメモリ容量が大きく異なります。
CPUは、コア数だけでなくクロックの高さも、モデリングの操作感に影響します。メインメモリの上限とあわせて、仕様書で確かめましょう。
主要CADソフトの動作認証(ISV認証)
使うCADソフトの動作が、構成ごとに認められているかを比べる項目です。メーカーによって、認証を受けた構成の公開の仕方が異なります。
公式ページで確認できる範囲と、問い合わせが要る範囲を分けて整理しておくと、見落としを減らせます。
拡張性(GPU増設・メモリ上限・ストレージ)
導入後にデータが大きくなったとき、同じ筐体で対応できるかを比べます。GPUのスロット数、メモリの上限、ストレージの搭載数が見どころです。
電源の容量も見落としやすい点です。上位GPUへ替えるには、電源を含めた構成の変更が要る場合があります。
保守・修理サービスと保証期間
故障したときに、設計業務が止まる期間を左右する項目です。標準の保証期間と、オンサイト修理かセンドバック修理かを比べます。
電話サポートの受付時間や、延長保証の年数、費用の決め方も製品で異なります。購入時の構成ごとに確かめましょう。
価格の公開状況と構成の選びやすさ
標準構成の価格が公式ページで分かるか、GPUやメモリを変えたときの追加料金が分かるかを比べます。構成画面で見積金額を計算できる製品もあります。
発表時の価格しか公開されていない製品や、構成ごとに価格が変わる製品は、直販サイトでの確認が必要です。
自社に合ったCADワークステーションの選定ポイント
比較項目のどこに重点を置くかは、自社の状況で変わります。企業の特徴ごとに、確認する順番を整理しました。自社に近いものから読んでください。
設計端末を台数そろえたい企業
設計者の人数分、同じ構成の端末を用意する企業です。標準構成の価格が公開され、追加料金も分かる製品が比べやすいでしょう。
HP Z2 Tower G1iは、公式直販で最小構成の価格を公開しています。Dell Pro Precision 7 T1は、GPUごとの追加料金まで確認できます。台数分の見積もりは、同じ条件でそろえましょう。
価格を抑えて業務用GPUの端末を入れたい企業
2D CADから3D CADへ移行し始めた企業や、小規模な設計事務所です。エントリーの業務用GPUを積んだ製品なら、費用を抑えやすくなります。
TSUKUMO eX.computerは、税込16万円台からRTX A400搭載機を選べます。ただし、公式ページにISV認証の記載はありません。大規模な3D CADには向きません。
大規模な解析やレンダリングを社内で回す企業
構造・流体解析やレンダリングを、社内の1台で処理したい企業です。大容量のメモリと、多コアのCPU、複数GPUへの対応が判断材料です。
HP Z4 G6iは、最大512GBのメモリに対応します。Dell Pro Precision 9 T4は、最大4TBまで積めます。いずれも最小構成の価格が高く、日常の設計作業だけなら過剰です。
設計者が工場・客先・在宅で使う企業
3Dモデルを持ち出して打ち合わせたい企業や、在宅と出社で同じ環境を使いたい企業です。確認したいのは、モバイル型の重量とメモリの上限です。
Lenovo ThinkPad P16 Gen 3は、最大192GBのメモリを積めます。HP ZBook Fury G1iは、最大128GBまでです。いずれも大型の画面で、軽さを重視した持ち歩きには向きません。
保守をまとめて任せたい企業
社内にパソコンの保守を担う専任者がいない企業です。標準の保証内容と、オンサイト修理の条件が判断材料になります。
HP Z4 G6iは、公式直販の構成に3年の翌日オンサイト保証が付きます。MousePro BPシリーズは、3年のセンドバック修理保証が標準です。ただし、修理中の代替機は別に考える必要があります。
CADワークステーションの費用相場
CADワークステーションの費用は、CPUとGPU、メモリの構成で大きく変わります。製品ページのある20製品のうち、14製品は金額を公開しています。公式の通販・直販ページで、最小構成か基本構成の価格を確認できました(2026年時点)。残る6製品は、発表時の価格のみ、構成ごとの掲載、代理店ページの本体価格のいずれかです。
価格の公開の仕方 | 該当製品数 | 公開されている目安(2026年時点) |
|---|---|---|
公式の通販・直販ページで最小構成・基本構成の金額を公開 | 14製品 | 169,800円〜1,387,100円(税込または総額表示。構成・時期で変わる) |
発表時の価格のみを確認(現在の価格は直販サイトで要確認) | 3製品 | 249,700円〜616,000円(税込。発表は2025年6月・9月) |
構成ごとの価格を通販ページで掲載、または構成画面で計算 | 2製品 | 単一の目安は公開なし。構成ごとに確認が必要 |
日本の正規代理店ページに標準構成の本体価格を掲載 | 1製品 | 933,600円〜1,306,600円(本体価格) |
表の金額は最小構成や基本構成の価格です。業務用GPUへの変更やメモリの増設、延長保証を加えると、総額は表より大きくなります。構成を決めて見積もりを取る際は、CADワークステーションの費用相場の記事も参考にしてください。
【比較表】CADワークステーションのランキング
製品データとして数値化できる4項目を、製造業適合性スコアで横並びにしました。現場での使いやすさ・中小適合・工程管理・品質管理の4つを、5段階で評価しています。並びは中小適合の高い順で、同点は残りの評価軸の順に比べました。
順位は、製品の優劣を示すものではありません。上位には、標準構成の価格を公開し、低い予算から導入できる製品が並びます。
順位 | 製品 | 提供元 | 現場での使いやすさ | 中小適合 | 工程管理 | 品質管理 | 価格の目安 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 株式会社サードウェーブ | 5 | 5 | 2 | 3 | ドスパラ公式通販の基本構成販売価格(総額表示、THIRDWAVE ZS-C5AA0Q-01B・Core Ultra 5 225・RTX A400、2026年10月29日時点)。RTX PRO 2000 Blackwellのモデルは640,750円から | |
2 | 株式会社ヤマダデンキ | 4 | 5 | 4 | 3 | TSUKUMO公式通販の税込価格(QS5J-A252/B・Core i5-14400F・RTX A400、2026年10月29日時点)。構成・時期で変わる | |
3 | 株式会社サードウェーブ | 4 | 5 | 3 | 3 | ドスパラ公式通販の基本構成販売価格(総額表示、THIRDWAVE ZM-C5FA0Q-01B・Core Ultra 5 225F・RTX A400、2026年10月29日時点)。RTX PRO 2000 Blackwellのモデルは639,540円から | |
4 | 株式会社マウスコンピューター | 4 | 5 | 2 | 3 | マウスコンピューター公式通販の税込価格(MousePro BP-I5N04・Core i5-14400F・RTX A400の構成、2026年10月29日時点)。Core Ultra 5 225のモデルは313,280円から | |
5 | 株式会社マウスコンピューター | 5 | 4 | 2 | 3 | マウスコンピューター公式通販の税込価格(MousePro LP-I5N04・Core i5-14400F・RTX A400の構成、2026年10月29日時点)。RTX PRO 2000 BlackwellのLP-I7N20は769,780円から | |
6 | HP(日本HP) | 4 | 4 | 4 | 4 | 日本HP公式直販のダイレクト価格(税込、Windows OSでの最小構成、2026年10月29日時点)。台数限定のキャンペーン価格を含み、構成・時期で変わる | |
7 | デル・テクノロジーズ株式会社 | 4 | 4 | 3 | 4 | デル公式オンラインストアの標準価格(税込・配送料込、Core Ultra 5 235・内蔵グラフィックスの構成、2026年10月29日時点)。割引で販売価格が下がる時期がある。業務用GPUは追加料金(NVIDIA A400は+31,872円) | |
8 | 株式会社マウスコンピューター | 4 | 4 | 2 | 3 | マウスコンピューター公式通販の税込価格(DAIV KM-I5N04・Core Ultra 5 225・RTX A400、Windows 11 Home、2026年10月29日時点)。RTX A1000のKM-I5N10は399,800円から | |
9 | レノボ・ジャパン合同会社 | 5 | 3 | 3 | 4 | 発表時(2025年6月)の価格は271,700円(税込)から。現在の価格は構成・時期で変わるため、レノボの公式直販サイトで確認が必要 | |
10 | 株式会社ユニットコム | 4 | 3 | 5 | 4 | 公式通販「パソコン工房」で構成ごとに価格を掲載(構成・時期・在庫で変わるため個別に確認が必要)。法人営業窓口での見積もりも可 | |
11 | レノボ・ジャパン合同会社 | 4 | 3 | 4 | 4 | 発表時(2025年6月)の価格は249,700円(税込)から。現在の価格は構成・時期で変わるため、レノボの公式直販サイトで確認が必要 | |
12 | 株式会社サードウェーブ | 3 | 3 | 4 | 3 | ドスパラ公式通販の基本構成販売価格(総額表示、THIRDWAVE ZL-C7KA0Q-07B・Core Ultra 7 270K Plus・RTX A400、2026年10月29日時点)。RTX PRO 2000 Blackwellのモデルは779,900円から | |
13 | 株式会社サイコム | 3 | 3 | 4 | 3 | 公式通販でパーツごとの価格を公開し、構成画面で見積金額を計算する(構成で変わるため個別に確認が必要) | |
14 | レノボ・ジャパン合同会社 | 5 | 2 | 5 | 3 | 発表時(2025年9月)の価格は616,000円(税込)から。現在の価格は構成・時期で変わるため、レノボの公式直販サイトで確認が必要 | |
15 | HP(日本HP) | 5 | 2 | 4 | 4 | 日本HP公式直販のダイレクト価格(税込、16インチ・Windows OSでの最小構成、2026年10月29日時点)。18インチは別価格。構成・時期で変わる | |
16 | BOXX Technologies - 日本取扱い 株式会社ジーデップ・アドバンス | 4 | 2 | 4 | 4 | 日本の正規代理店(ジーデップ・アドバンス BOXX事業部)の公式ページに標準構成の本体価格を掲載(Core Ultra 7・内蔵グラフィックスのモデルが933,600円、Core Ultra 9・RTX PRO 2000 Blackwellのモデルが1,306,600円、いずれも本体価格。2026年10月29日時点) | |
17 | デル・テクノロジーズ株式会社 | 4 | 2 | 4 | 3 | デル公式オンラインストアの販売価格(税込・配送料込、Core Ultra 5 245HX・内蔵グラフィックスの構成、2026年10月29日時点)。RTX PRO 1000 Blackwellは+153,670円 | |
18 | HP(日本HP) | 3 | 2 | 5 | 5 | 日本HP公式直販のダイレクト価格(税込、Windows OSでの最小構成、2026年10月29日時点)。構成・時期で変わる | |
19 | テガラ株式会社 | 3 | 2 | 5 | 3 | TEGSYS公式サイトの標準構成価格(税込、RADIC 1CPUモデル 630・Xeon 634・64GB・RTX A400、2026年10月29日時点)。Webで構成を変えて見積もれる | |
20 | デル・テクノロジーズ株式会社 | 2 | 1 | 5 | 5 | デル公式オンラインストアの販売価格(税込・配送料込、Xeon 634・RTX A400・16GBの構成、2026年10月29日時点)。構成・時期で変わる |
CADワークステーションの主要製品の詳細
ここからは表に挙げた20製品を、順位の並びのまま見ていきます。強みだけでなく、向かないケースもあわせて示しました。自社のCADソフトと扱うデータの規模に照らして読み進めてください。
サードウェーブ THIRDWAVE ZSシリーズ
幅95mm・約5kgのスリム筐体に、業務用GPUを積める製品です。RTX A400搭載モデルは、総額表示で265,540円からです(2026年時点)。法人向けに、1〜5年のオンサイト保証を選べます。
電源は350Wで、搭載できるGPUは小型のモデルに限られます。公式ページに、ISV認証やCADソフトの動作確認の記載はありません。大規模な3D CADや解析には向きません。
TSUKUMO eX.computer プロフェッショナルGPUモデル
RTX A400搭載モデルを、税込16万円台から販売するBTOモデルです(2026年時点)。CPUはCore UltraからXeon 600、Threadripperまで選べます。用途に合わせてGPUを変えて注文できます。
公式ページに、ISV認証の記載はありません。モデル数が多く、型番から構成を読み取って比べる必要があります。オンサイト保守を前提に、メーカーへ一括で任せたい場合には向きません。
サードウェーブ THIRDWAVE ZMシリーズ
RTX A400搭載モデルを、総額表示で27万円台から販売するミニタワーです(2026年時点)。CAD/CAM向けの構成例に、RTX PRO 2000 Blackwell搭載モデルがあります。翌日出荷のモデルもある点が特徴です。
標準の保証は1年の持込修理で、長期の保守には延長やオンサイト保証の費用がかかります。メモリスロットは2本です。ISV認証を取った構成や、大容量メモリを使う解析には向きません。
マウスコンピューター MousePro BPシリーズ
業務用GPUを積んだ、エントリー向けの製品です。RTX A400搭載モデルは、税込28万円台からです(2026年時点)。3年のセンドバック修理保証と、24時間365日の電話サポートが標準です。
エントリーモデルのメモリは2スロット・最大64GBで、大きなアセンブリには足りない場合があります。修理中の代替機は、別に手配が要ります。オンサイト保守を標準で受けたい場合には向きません。
マウスコンピューター MousePro LPシリーズ
幅約99mm、約9.4Lのスリム筐体に、業務用GPUを収めた製品です。RTX A400搭載モデルは、税込28万円台からです(2026年時点)。3年のセンドバック修理保証は、最長5年まで延ばせます。
エントリーモデルは電源400W・メモリ最大64GBで、拡張の余地が小さくなります。RTX PRO 2000 Blackwellのモデルは、税込76万円台からです。上位GPUへの増設や、大規模な3D CADには向きません。
HP Z2 Tower G1i
Core Ultraを積んだ、メインストリームのタワーです。業務用GPUは、RTX A400からRTX PRO 6000 Blackwellまで選べます。メモリは最大192GBです。公式直販の最小構成は、税込287,980円からです(2026年時点)。台数限定のキャンペーン価格を含む点に注意が必要です。
CPUはCore Ultraで、Xeonや大容量のECCメモリを使う構成は上位機種になります。保証は構成で異なり、1年の翌日オンサイト保証のモデルもあります。持ち運んで使う用途には向きません。
Dell Pro Precision 7 T1
2026年2月発売の、エントリー向けタワーです。RTX PRO 2000/4000 Blackwellを、構成で選べます。公式オンラインストアの標準価格は、税込・配送料込で295,150円からです(2026年時点)。この構成は、内蔵グラフィックスです。
最小構成は内蔵グラフィックスで、業務用GPUは追加料金がかかります。NVIDIA A400は+31,872円です。メモリは最大128GBで、それを超える解析やGPUを2枚以上積む用途には向きません。
マウスコンピューター DAIV KMシリーズ
公式が、CAD・BIM・CIM・DTP向けと明示するミニタワーです。RTX A400/A1000を積み、税込329,800円からです(2026年時点)。3年のセンドバック修理保証と、24時間365日の電話サポートが付きます。
GPUはRTX A400/A1000で、RTX PRO Blackwellの上位GPUは選べません。標準のOSはWindows 11 Homeです。法人で管理する場合は、Pro版への変更を検討する必要があります。
Lenovo ThinkStation P3 Ultra SFF Gen 2
3.9Lの小型筐体です。GPUは、RTX PRO 4000 Blackwell SFF Editionまで積めます。M.2 SSDは最大4枚です。ISV認証を取得し、インテル vProによる遠隔の管理にも対応します。
メモリは2スロットで最大128GBです。GPUは小型筐体に収まるモデルに限られ、フルサイズの上位GPUは積めません。発表時の価格は271,700円(税込)からで、現在の価格は公式直販サイトで確認が必要です。
iiyama PC SOLUTION∞ Workstation
国内の工場で生産し、標準で3年の製品保証が付くワークステーションです。GPUごとにラインナップがあります。RTX A400からRTX PRO 6000 Blackwellまで選べます。キッティングやオンサイト修理は、法人窓口に依頼できる点が特徴です。
モデル数が多く、価格や在庫は構成ごとに公式通販で確かめる必要があります。公式ページに、ISV認証やCADソフトの動作確認の記載はありません。価格を一覧で比べて、すぐ決めたい場合には向きません。
Lenovo ThinkStation P3 Tower Gen 2
Core Ultraの1ソケット機で、メモリは最大256GBです。ストレージは最大7台まで積める27Lのタワーです。ISV認証を取得しています。ツールレス筐体やdTPM 2.0も備えます。
Xeonの多コアCPUや、大容量のRegisteredメモリが必要な解析には向きません。Gen 5のM.2 SSDは1枚までです。発表時の価格は249,700円(税込)からで、現在の価格は公式直販サイトで確認が必要です。
サードウェーブ THIRDWAVE ZLシリーズ
ATXミドルタワーです。GPUは、RTX A400からRTX PRO 6000 Blackwell(96GB)まで選べます。電源は750Wから1300Wまで選べます。基本構成は、総額表示で493,020円からです(2026年時点)。
標準の保証は1年で、長く使うには延長保証の費用がかかります。公式ページに、ISV認証やCADソフトの動作確認の記載はありません。ISV認証を取った構成が必要な場合や、狭い机まわりには向きません。
サイコム Lepton WSシリーズ
3DCG・CAD・映像編集向けに、構成を細かく選べるBTOワークステーションです。RTX A400を標準に、RTX PRO 2000〜6000 Blackwellまで選べます。メモリは、最大256GBまで組めます。
標準保証は1年で、延長しても合計3年までです。公式ページに、ISV認証の記載はありません。価格はパーツごとに公開され、構成画面で見積金額を計算します。3年を超える保証が必要な場合には向きません。
Lenovo ThinkPad P16 Gen 3
ノート型で、最大192GBのメモリと最大12TBのGen5 SSDを積めるフラッグシップです。GPUはRTX PRO 1000〜5000 Blackwell Laptopから選べます。外部モニターは4台までつなげる点も特徴です。
発表時の価格は616,000円(税込)からで、台数をそろえる用途では費用がかさみます。重量は約2.54kgからの16型で、軽さを重視した持ち歩きには向きません。現在の価格は、公式直販サイトで確認が必要です。
HP ZBook Fury G1i
16型と18型のモバイルワークステーションです。GPUはRTX PRO 1000〜5000 Blackwellから選べます。公式直販の構成には、3年のオンサイト保証(休日修理付・翌日対応)が付きます。
公式直販の最小構成でも、税込136万円台からです(2026年時点、16インチ)。費用を抑えたい用途には向きません。メモリは最大128GBで、デスクトップ上位機種のようなGPUの増設もできません。
BOXX APEXX S3
Core Ultraを液冷で冷やし、CADのモデリングのような作業を速くする小型タワーです。SOLIDWORKSの認定システムとされています。日本の正規代理店が、3年保証とオンサイト保守に対応します。
GPUを挿せるPCIe x16スロットは1本で、複数GPUの構成には向きません。標準構成は本体価格で933,600円からと高めです(2026年時点)。設計端末の費用を抑えたい場合にも向きません。
Dell Pro Max 16 Plus
16インチのモバイルワークステーションです。GPUは、RTX PRO 1000〜5000 Blackwellから選べます。公式オンラインストアの価格は、税込578,215円からです(2026年時点)。この構成は内蔵グラフィックスで、追加料金も公開されています。
業務用GPUを選ぶと、追加料金がかかります。RTX PRO 1000は+153,670円です。最小重量は2.55kgで、毎日持ち歩く用途には重くなります。128GBを超えるメモリの解析にも向きません。
HP Z4 G6i
ハイエンドタワーで、最大48コアのXeonを積めます。メモリは最大512GBのECC Registeredで、GPUは2枚までです。公式直販の構成には、3年の翌日オンサイト保証が付きます。
公式直販の最小構成でも、税込963,930円からです(2026年時点)。台数をそろえる用途には高くなります。GPU 2枚の構成には、大容量の電源と設置スペースが必要です。2D CAD中心の用途には向きません。
テガラ RADICシリーズ
計算・解析向けの製品です。Xeon 600の1CPU・2CPUモデルと、Threadripper PROモデルがあります。メモリは、DDR5 REG ECCが標準です。1CPUモデルでも、最大512GBまで積めます。
標準構成でも、税込1,387,100円からです(2026年時点)。3D CADの設計端末には向きません。標準保証は1年で、最長5年への延長は、年あたり基本価格の約5%の費用がかかります。
Dell Pro Precision 9 T4
最大86コアのXeon 600と、16スロット・最大4TBのメモリを積めるハイエンドタワーです。2026年8月に発売され、ISVによるテストと認定を受けています。GPUは、複数枚構成にも対応します。
最小構成でも、税込1,354,608円からです(2026年時点)。日常的な設計作業の端末には高額です。電源は1500Wまたは2400Wで、設置場所の電源容量や発熱への配慮が必要になります。
CADワークステーションの無料・有料でできることの違い
CADワークステーションは本体が有償の機器で、無償で提供される製品はありません。ただし、標準の構成で足りる範囲と、追加費用が要る範囲には違いがあります。その線引きを整理しました。
できること | 標準構成で足りる範囲 | 追加費用が要る範囲 |
|---|---|---|
3D CADの設計作業 | エントリーの業務用GPUや、内蔵グラフィックスの構成で動かせる範囲 | 大きなアセンブリや解析に使う上位の業務用GPU、大容量メモリ |
業務用GPUの利用 | RTX A400搭載の基本構成を用意する製品 | 内蔵グラフィックスの構成から業務用GPUへ変更する場合(追加料金を公開する製品がある) |
修理・保守 | 標準の保証期間内のセンドバック修理や、構成に含まれるオンサイト保証 | 保証期間の延長、オンサイト保証への変更、キッティングなどの追加サービス |
ISV認証を受けた構成 | 認証を公式で案内する製品の対象構成 | 認証の記載がない製品は、CADソフトの販売元への確認が必要 |
購入前の価格確認 | 最小構成・基本構成の価格を公開する製品 | 構成ごとに価格が変わる製品や、発表時の価格のみの製品は、直販サイトでの確認が必要 |
基本構成の価格だけでは、必要な性能に届かない場合があります。業務用GPUやメモリ、保証を加えた構成で、見積もりを比べましょう。
まとめ
CADワークステーションの比較は、5つの項目で整理すると進めやすくなります。CPU・GPU・メモリの性能、主要CADソフトの動作認証、拡張性、保守と保証、価格の公開状況です。
まず、使うCADソフトと、扱う最大のデータ容量を書き出しましょう。次に、業務用GPUや保証を加えた構成で見積もりを比べます。価格を公開しているのは20製品のうち14製品で、残りは直販サイトや販売店への確認が必要です。基礎知識はCADワークステーションとはの記事で解説しています。メーカー別の整理はCADワークステーションのメーカーの記事をご覧ください。
CADワークステーションのおすすめ製品
TSUKUMO eX.computer プロフェッショナルGPUモデル
株式会社ヤマダデンキ
CAD・CG向けのBTOモデル
HP Z2 Tower G1i
HP(日本HP)
Core Ultraと業務用GPUを選べるメインストリーム・タワー
iiyama PC SOLUTION∞ Workstation
株式会社ユニットコム
国内生産・標準3年保証の専門業務向け
Lenovo ThinkStation P3 Tower Gen 2
レノボ・ジャパン合同会社
最大256GBメモリを積める27Lのタワー
HP Z4 G6i
HP(日本HP)
Xeonと最大512GBメモリ、GPU 2枚に対応するハイエンドタワー
サードウェーブ THIRDWAVE ZMシリーズ
株式会社サードウェーブ
CAD/CAM向けの構成もそろうミニタワー
CADワークステーション比較表
| ロゴ | 製品名 | ベンダー | 価格モデル | 特徴 | |
|---|---|---|---|---|---|
| TSUKUMO eX.computer プロフェッショナルGPUモデル | 株式会社ヤマダデンキ | オンプレミス | CAD・CG向けのBTOモデル | 詳細を見る | |
| HP Z2 Tower G1i | HP(日本HP) | オンプレミス | Core Ultraと業務用GPUを選べるメインストリーム・タワー | 詳細を見る | |
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よくある質問
QCADワークステーションを選ぶとき、最初に何を確認すればよいですか?
使っているCADソフトと、扱う最大のデータ容量を確認します。そのうえで、CPU・GPU・メモリの構成と、CADソフトの動作認証(ISV認証)の有無を比べてください。公式ページに認証の記載がない製品は、CADソフトの販売元への問い合わせが安心です。
QCADワークステーションに無料で使える製品はありますか?
本体が無償で提供される製品はありません。標準構成で足りる範囲は製品ごとに異なり、業務用GPUへの変更や延長保証には追加費用がかかる場合があります。構成を決めたうえで、見積もりを比べてください。
QCADワークステーションの価格は、どのくらいを見込めばよいですか?
製品ページのある20製品のうち、14製品は公式の通販・直販ページで金額を公開しています。2026年時点の最小構成・基本構成の価格は、169,800円から1,387,100円(税込または総額表示)の範囲です。業務用GPUやメモリ、保証を加えると総額は大きくなるため、構成ごとの見積もりで確認が必要です。
Qデスクトップ型とモバイル型は、どちらを選べばよいですか?
設計者の机で使い続けるなら、増設しやすいデスクトップ型が向いています。工場や客先、在宅へ持ち出す機会が多いなら、モバイル型が候補です。ただし、モバイル型はメモリやGPUの上限が低い製品があるため、扱うデータの規模を確認してください。
