CADワークステーションの最適な選び方を徹底解説!おすすめの製品も紹介
CADワークステーションの選び方を、目的別・部門別・企業規模別の3つの切り口から解説。4つの種類の違い、必要な性能、動作認証、拡張性、保証、価格の公開状況の見方と、よくある4つの失敗と回避策を整理します。

CADワークステーションは、3D CADや解析ソフトを快適に動かすために作られた、設計者向けの高性能なパソコンです。業務用GPUや大容量メモリを積み、CADソフトのメーカーから動作の認証を受けた構成を選べる点が、一般的なパソコンとの違いです。ただし、性能や拡張性、保守、価格の公開状況は製品ごとに大きく異なります。この記事では、種類の違いと、目的・部門・企業規模という3つの切り口から選び方を整理しました。
- 扱うデータ:アセンブリの規模と解析の有無から、CPU・GPU・メモリの水準を決める
- 動作認証:使うCADソフトの認証が必要かを確認する
- 拡張性と保守:GPUの増設、メモリの上限、保証の種類と期間を確認する
- 設置と価格:据え置きか持ち運びかを決め、公開価格の構成条件を確認する
扱うデータの規模と筐体の種類を先に整理すると、候補となるタイプを絞り込みやすくなります。認証、保証、価格まで確認すると、導入後の手戻りを抑えられます。
この記事でわかること
CADワークステーションの基礎知識
選び方に入る前に、CADワークステーションが何のための機械なのかを押さえます。役割が曖昧なままだと、不要な性能に費用をかけることになりかねません。基本的な用語は、CADワークステーションとはの記事でも整理しています。
CADワークステーションが担う役割
3D CADで大きなアセンブリを開いたり、解析やレンダリングを回したりするためのパソコンです。業務用GPUと大容量メモリを積み、設計データを滑らかに操作できます。
デスクトップ型のほか、持ち運べるモバイル型もあります。工場の現場で設備を制御するパソコンは、産業用PCの領域です。製品の一覧は、CADワークステーションのカテゴリページで確認できます。
ISV認証という動作確認の仕組み
ISVとは、CADソフトを提供するソフトウェアベンダーのことです。ISV認証は、提供元がCADソフトの動作を確認した構成を示す表示です。例えばSOLIDWORKSは、公式ページで認定ワークステーションを検索できます。
認証の取得状況は、製品ごとに異なります。公式ページに記載が見当たらない製品もあるでしょう。使うCADソフトで認証が必要かを、先に決めましょう。
選定でつまずきやすい理由
同じワークステーションでも、CPUやGPU、メモリの組み合わせで性能と価格が大きく変わります。最小構成の価格だけで選ぶと、3D CADに必要な業務用GPUが含まれない可能性もあるでしょう。
保証の種類も製品ごとに違います。オンサイトで修理に来る製品もあれば、送付して修理するセンドバック方式の製品もあります。確認する事項が多い分野です。
編集部コメント:使うCADソフト、最大のアセンブリの規模、置き場所は、問い合わせ前にまとめましょう。メーカーごとの提案を比べやすくなり、必要な構成も早く伝えられます。
CADワークステーションの種類
CADワークステーションは、筐体の形と用途によって、大きく4つに分けられます。どの型を選ぶかで、置き場所も増設の余地も変わります。まず全体像をつかみましょう。
- タワー型(設計端末向け)
- 小型・スリム型
- モバイル型
- 解析向けハイエンド型
タワー型(設計端末向け)
設計者の机の横に置き、部品を足しながら使うデスクトップ型です。HP Z2 Tower G1iは、業務用GPUをRTX A400から選べます。上位はRTX PRO 6000 Blackwellまでです。ThinkStation P3 Towerは、メモリが最大256GBです。
Precision 7 T1は、M.2 SSDスロットを3基、PCIeスロットを最大4個備えます。一方、Xeonや大容量のECCメモリを使う構成は、上位の機種が対象です。
小型・スリム型
机の上や、設計室の限られたスペースに置ける筐体の型です。ThinkStation P3 Ultra SFFは、3.9Lの小型筐体です。MousePro LPは幅約99mm、THIRDWAVE ZSは幅95mmのスリム型となっています。
ただし、積めるGPUや電源には制限があります。同機のGPUは、RTX PRO 4000 Blackwell SFFまでです。メモリは最大128GBです。THIRDWAVE ZSは電源が350Wで、小型のGPUに限られます。
モバイル型
工場や客先へ持ち出し、3Dモデルを見せながら打ち合わせる用途のノート型です。HP ZBook Fury G1iは、16インチと18インチから選べます。ThinkPad P16 Gen 3は、メモリが最大192GBです。
Pro Max 16 Plusは、ノート型でも業務用GPUを選べます。ただし、最小重量は2.55kgです。ThinkPad P16 Gen 3も約2.54kgからで、毎日持ち歩くには重い場合があります。
解析向けハイエンド型
構造や流体の解析を社内で回す、Xeonと大容量メモリの機種です。HP Z4 G6iは、最大512GBのECCメモリに対応します。Precision 9 T4は最大4TB、RADICは1CPUモデルで最大512GBまで積めます。
2026年10月29日時点の公式の最小構成価格は、HP Z4 G6iが税込96万円台からです。Precision 9 T4は135万円台から、RADICは138万円台からとなっています。日常の設計作業だけに使うには、高額になります。
【目的別】CADワークステーションの選び方
同じCADワークステーションでも、何を実現したいかで優先する条件は変わります。製造現場でよくある3つの目的を取り上げました。目的が複数ある場合は、最も条件の厳しいものに合わせます。
大規模なアセンブリを3D CADで設計したい
部品点数の多いアセンブリを滑らかに操作したい場合です。メモリの容量とGPUの種類が条件になります。データが増える設計部門では、ストレージの増設余地も確認したい項目です。
ThinkStation P3 Towerは、GPUを1枚搭載できます。最上位はRTX PRO 6000 Blackwellです。HP Z2 Tower G1iは、メモリが最大192GBです。CPUのクロックが効くモデリング作業には、APEXX S3があります。液冷でCore Ultraの性能を引き上げた機種です。
解析やレンダリングを社内で回したい
計算が長時間にわたるため、メモリ容量とGPUの枚数が条件になります。電源と発熱も、設置前に確認したい点です。メモリに載り切らないモデルは、計算の進め方の見直しが必要です。
HP Z4 G6iは、PCIe Gen5 x16スロットを3本備え、GPUを2枚まで積めます。Precision 9 T4は、300Wを2枚、50Wを最大4枚といった構成に対応します。APEXX S3はPCIe x16スロットが1本のため、この用途には向きません。
客先や工場へ持ち出して確認したい
3Dモデルを現場で見せながら打ち合わせたい場合です。重さと画面、メモリの上限が条件になります。在宅と出社で同じ設計環境を使いたい場合にも、当てはまります。
HP ZBook Fury G1iの18インチは、表示が2560×1600です。ThinkPad P16 Gen 3は、外部モニターを4台まで接続できます。本体の画面と合わせて5画面で使えます。ただし、メモリの上限はデスクトップより低く、HP ZBook Fury G1iは最大128GBです。
【部門別】CADワークステーションの選び方
CADワークステーションは、使う部門によって重視する条件が異なります。ここでは、設計、解析、情報システムの3つの部門で整理しました。複数の部門で共有するときは、条件の厳しい部門に合わせます。
設計部門
設計部門では、同じ構成の端末を複数台そろえたい場面が多くあります。価格が見えると、台数分の予算を組みやすくなります。机まわりに置ける大きさも、確認したい項目です。
Precision 7 T1は、デル公式オンラインストアに標準価格を載せています。税込・配送料込の価格で、GPUの追加料金も公開しています。NVIDIA A400は31,872円の追加です。HP Z2 Tower G1iは、日本HP公式直販で税込287,980円からとなっています。時点は2026年10月29日です。
解析・研究開発部門
解析や研究開発の部門では、計算に耐えるメモリと、長時間の運転に耐える電源が条件になります。専用の計算機として据え置く使い方が中心です。保証の年数も確認しましょう。
Precision 9 T4の電源は1500Wまたは2400Wです。設置場所の電源容量や、騒音・発熱への配慮も必要です。RADICの標準保証は1年で、最長5年への延長は年あたり基本価格の約5%の費用がかかります。HP Z4 G6iの公式直販の構成は、3年の翌日オンサイト保証付きです。
情報システム・購買部門
端末の台数が増えると、導入作業と保守の窓口が負担になります。保証の種類とサポートの受け方が、この部門の条件です。遠隔からの管理に対応するかも、比べる項目の一つです。
ThinkStation P3 Ultra SFFは、vProによる遠隔管理・保守に対応します。iiyama PC SOLUTION∞では、法人窓口へ追加サービスを依頼できます。キッティングや設置、オンサイト修理などです。THIRDWAVE ZSは、法人向けに1〜5年のオンサイト保証を選べる構成です。
【企業規模別】CADワークステーションの選び方
企業規模そのものより、規模から来る制約が判断を分けます。端末の台数、情報システムの専任者の有無、予算の通し方の3点です。自社の体制に近いところから読み進めるとよいでしょう。
中小企業
専任の管理者がいない場合は、価格が見える製品が選びやすくなります。RTX A400の構成から始め、必要になった時点で上位へ替える進め方があります。
価格は、TSUKUMO eX.computerが税込16万円台からです。THIRDWAVE ZSは総額表示で26万円台からです。MousePro BPは税込28万円台からとなっています(2026年10月29日時点)。ただし、MousePro BPのエントリーモデルは、メモリが最大64GBです。大きなアセンブリには足りない場合もあります。
中堅企業
設計者の人数が増え、端末の機種がばらつきやすい段階です。標準にする機種を絞ると、保証や保守の窓口をそろえやすくなります。設計用と解析用で、機種を分ける判断も必要になるでしょう。
候補の一つがHP Z2 Tower G1iです。どちらも、GPUなどを増設できます。3D CADの標準端末を台数そろえる用途に向く機種です。解析用には、HP Z4 G6iのようなXeon搭載機を別に置く方法があります。
大企業
拠点ごとに設計環境が異なると、保守と調達の管理が複雑になります。全社で標準を決めるなら、保証の統一とキッティングの体制が条件です。ISV認証が必須かどうかも、調達の前に決めておきます。
Precision 9 T4は、ISVによるテストと認定を受けた大規模解析向けの機種です。ThinkStation P3 TowerもISV認証を取得しています。iiyama PC SOLUTION∞は国内の工場で生産し、標準で3年の製品保証が付きます。
自社に合ったCADワークステーションの選定ポイント
目的・部門・規模で方向が見えたら、具体的な仕様に落とし込みます。確認の順番が大切です。上から順に見ていくと、手戻りを減らせるでしょう。
- 扱うデータの規模から必要な性能を見積もる
- 使うCADソフトの動作認証を確認する
- 拡張性と筐体の大きさを確認する
- 保証と保守サービスを確認する
- 価格の公開状況と構成の条件を確認する
扱うデータの規模から必要な性能を見積もる
最初に、扱うアセンブリの最大規模と、解析やレンダリングの有無を整理します。この2つで、必要なメモリの容量とGPUの水準が変わります。2D CAD中心なら、上位の構成は要りません。
RTX A400搭載のモデルは、27〜28万円台からです。THIRDWAVE ZMとMousePro BPが該当します。THIRDWAVE ZMのRTX PRO 2000 Blackwellは、639,540円からです。MousePro LPは769,780円からとなっています(2026年10月29日時点)。
使うCADソフトの動作認証を確認する
次に、使うCADソフトが認証を求めているか、社内で認証済みの構成を必須にするかを決めます。認証を取った構成は、提供元による動作確認の対象になっている点が利点です。
APEXX S3は、メーカーがSOLIDWORKSの認定システムとしている機種です。ThinkStation P3 Ultra SFFはISV認証を取得しています。一方、THIRDWAVE ZLは、公式ページに記載が見当たりません。TSUKUMO eX.computerも同様です。
拡張性と筐体の大きさを確認する
導入後にデータが増えると、メモリやストレージ、GPUの増設が必要になります。どこまで増やせるかは、筐体と電源の仕様によります。置き場所の広さとあわせて確認しましょう。
ThinkStation P3 Towerは、ストレージを最大7台まで積めます。Precision 7 T1は、3.5インチHDDを1台、M.2 SSDを3基まで搭載できます。MousePro LPのエントリーモデルは、電源が400Wです。メモリは最大64GBで、拡張の余地は小さめです。
保証と保守サービスを確認する
設計端末が止まると、設計業務に直接影響します。保証の期間だけでなく、修理の方式も確認しましょう。オンサイトで来てもらえるか、送付して修理するかで、復旧までの日数が変わります。
HP Z4 G6iの公式直販の構成には、3年の翌日オンサイト保証が付きます。DAIV KMは、3年のセンドバック修理保証と、24時間365日の電話サポートが標準です。THIRDWAVE ZMの標準保証は、1年の持込修理です。
価格の公開状況と構成の条件を確認する
20製品のうち14製品で、最小構成の価格を公式ページに確認できました(2026年10月29日時点)。最小構成の多くは、内蔵グラフィックスかRTX A400となっています。Pro Max 16 Plusの追加料金は、153,670円です。GPUはRTX PRO 1000 Blackwellです。
レノボの3製品は、発表時の価格のみ確認できます。現在の価格は、公式直販サイトで確かめましょう。費用の見方はCADワークステーションの費用の記事で整理します。
【比較表】CADワークステーションの主要製品
製品データとして数値化できる4項目を、評価スコアで横並びにしました。現場での使いやすさ・中小適合・工程管理・品質管理の4つを5段階で評価しています。並びは中小適合の高い順で、同点の場合は残りの項目と製品名で並べました。価格は2026年時点の公式ページの記載で、税区分は元の表記のままです。公開されていない場合は、その旨を記しました。製品ごとの詳しい比較は、CADワークステーションの比較記事で扱います。
順位 | 製品 | 提供元 | 現場での使いやすさ | 中小適合 | 工程管理 | 品質管理 | 価格の目安 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 株式会社サードウェーブ | 5 | 5 | 2 | 3 | ドスパラ公式通販の基本構成販売価格(総額表示、THIRDWAVE ZS-C5AA0Q-01B・Core Ultra 5 225・RTX A400、2026年10月29日時点)。RTX PRO 2000 Blackwellのモデルは640,750円から | |
2 | 株式会社ヤマダデンキ | 4 | 5 | 4 | 3 | TSUKUMO公式通販の税込価格(QS5J-A252/B・Core i5-14400F・RTX A400、2026年10月29日時点)。構成・時期で変わる | |
3 | 株式会社サードウェーブ | 4 | 5 | 3 | 3 | ドスパラ公式通販の基本構成販売価格(総額表示、THIRDWAVE ZM-C5FA0Q-01B・Core Ultra 5 225F・RTX A400、2026年10月29日時点)。RTX PRO 2000 Blackwellのモデルは639,540円から | |
4 | 株式会社マウスコンピューター | 4 | 5 | 2 | 3 | マウスコンピューター公式通販の税込価格(MousePro BP-I5N04・Core i5-14400F・RTX A400の構成、2026年10月29日時点)。Core Ultra 5 225のモデルは313,280円から | |
5 | 株式会社マウスコンピューター | 5 | 4 | 2 | 3 | マウスコンピューター公式通販の税込価格(MousePro LP-I5N04・Core i5-14400F・RTX A400の構成、2026年10月29日時点)。RTX PRO 2000 BlackwellのLP-I7N20は769,780円から | |
6 | HP(日本HP) | 4 | 4 | 4 | 4 | 日本HP公式直販のダイレクト価格(税込、Windows OSでの最小構成、2026年10月29日時点)。台数限定のキャンペーン価格を含み、構成・時期で変わる | |
7 | デル・テクノロジーズ株式会社 | 4 | 4 | 3 | 4 | デル公式オンラインストアの標準価格(税込・配送料込、Core Ultra 5 235・内蔵グラフィックスの構成、2026年10月29日時点)。割引で販売価格が下がる時期がある。業務用GPUは追加料金(NVIDIA A400は+31,872円) | |
8 | 株式会社マウスコンピューター | 4 | 4 | 2 | 3 | マウスコンピューター公式通販の税込価格(DAIV KM-I5N04・Core Ultra 5 225・RTX A400、Windows 11 Home、2026年10月29日時点)。RTX A1000のKM-I5N10は399,800円から | |
9 | レノボ・ジャパン合同会社 | 5 | 3 | 3 | 4 | 発表時(2025年6月)の価格は271,700円(税込)から。現在の価格は構成・時期で変わるため、レノボの公式直販サイトで確認が必要 | |
10 | 株式会社ユニットコム | 4 | 3 | 5 | 4 | 公式通販「パソコン工房」で構成ごとに価格を掲載(構成・時期・在庫で変わるため個別に確認が必要)。法人営業窓口での見積もりも可 | |
11 | レノボ・ジャパン合同会社 | 4 | 3 | 4 | 4 | 発表時(2025年6月)の価格は249,700円(税込)から。現在の価格は構成・時期で変わるため、レノボの公式直販サイトで確認が必要 | |
12 | 株式会社サードウェーブ | 3 | 3 | 4 | 3 | ドスパラ公式通販の基本構成販売価格(総額表示、THIRDWAVE ZL-C7KA0Q-07B・Core Ultra 7 270K Plus・RTX A400、2026年10月29日時点)。RTX PRO 2000 Blackwellのモデルは779,900円から | |
13 | 株式会社サイコム | 3 | 3 | 4 | 3 | 公式通販でパーツごとの価格を公開し、構成画面で見積金額を計算する(構成で変わるため個別に確認が必要) | |
14 | レノボ・ジャパン合同会社 | 5 | 2 | 5 | 3 | 発表時(2025年9月)の価格は616,000円(税込)から。現在の価格は構成・時期で変わるため、レノボの公式直販サイトで確認が必要 | |
15 | HP(日本HP) | 5 | 2 | 4 | 4 | 日本HP公式直販のダイレクト価格(税込、16インチ・Windows OSでの最小構成、2026年10月29日時点)。18インチは別価格。構成・時期で変わる | |
16 | BOXX Technologies - 日本取扱い 株式会社ジーデップ・アドバンス | 4 | 2 | 4 | 4 | 日本の正規代理店(ジーデップ・アドバンス BOXX事業部)の公式ページに標準構成の本体価格を掲載(Core Ultra 7・内蔵グラフィックスのモデルが933,600円、Core Ultra 9・RTX PRO 2000 Blackwellのモデルが1,306,600円、いずれも本体価格。2026年10月29日時点) | |
17 | デル・テクノロジーズ株式会社 | 4 | 2 | 4 | 3 | デル公式オンラインストアの販売価格(税込・配送料込、Core Ultra 5 245HX・内蔵グラフィックスの構成、2026年10月29日時点)。RTX PRO 1000 Blackwellは+153,670円 | |
18 | HP(日本HP) | 3 | 2 | 5 | 5 | 日本HP公式直販のダイレクト価格(税込、Windows OSでの最小構成、2026年10月29日時点)。構成・時期で変わる | |
19 | テガラ株式会社 | 3 | 2 | 5 | 3 | TEGSYS公式サイトの標準構成価格(税込、RADIC 1CPUモデル 630・Xeon 634・64GB・RTX A400、2026年10月29日時点)。Webで構成を変えて見積もれる | |
20 | デル・テクノロジーズ株式会社 | 2 | 1 | 5 | 5 | デル公式オンラインストアの販売価格(税込・配送料込、Xeon 634・RTX A400・16GBの構成、2026年10月29日時点)。構成・時期で変わる |
CADワークステーションの選び方で失敗しないための注意点
導入でつまずく例には、共通した型があります。事前に知っておけば、仕様確認の段階で対策を取れるでしょう。よくある4つを、回避策とあわせて挙げます。
最小構成の価格で見積もってしまう
公開されている価格は、最小構成のものが多くあります。Precision 7 T1の最小構成は、内蔵グラフィックスです。3D CAD向けには、GPUの追加料金がかかります。Pro Max 16 Plusも、最小構成は内蔵グラフィックスです。
回避策:使うCADソフトに必要なGPUとメモリを先に決め、その構成で見積もりを取ります。構成を変えた価格は、最小構成の価格と別々に扱いましょう。
動作認証の有無を確かめずに選ぶ
ワークステーションなら認証済みだと思い込む例です。公式ページにISV認証の記載が見当たらない製品があります。THIRDWAVE ZSやTSUKUMO eX.computerなどです。認証を社内の条件にしていると、候補から外れることがあります。
回避策:使うCADソフトの公式ページで、認定ワークステーションの一覧を確認します。製品側の記載が見つからないときは、販売元へ問い合わせて裏づけを取りましょう。
メモリやGPUの上限を見落とす
導入時は足りていても、データが増えると上限にぶつかる場合があります。Precision 7 T1のメモリは、最大128GBです。MousePro BPのエントリーモデルは、最大64GBです。APEXX S3は、GPUを挿せるスロットが1本のため、複数のGPUを積めません。
回避策:2〜3年後のデータ規模を見込み、メモリとGPUの上限に余裕のある機種を選びます。足りなくなったときに上位機種へ替える費用も、把握しておきましょう。
保証と設置条件を見落とす
標準の保証は、製品によって1年から3年まで幅があります。THIRDWAVE ZMは1年の持込修理で、RADICの標準保証も1年です。HP Z4 G6iは、GPUを2枚積む構成で大容量の電源と設置スペースが必要です。
回避策:保証の年数と修理の方式、延長保証の費用を見積もりに含めます。ハイエンド機は、設置場所の電源容量と広さを、導入前に情報システム部門と確認しましょう。
まとめ
CADワークステーションの選定は、扱うデータの規模と、置き場所の確認から始まります。種類は、タワー型、小型・スリム型、モバイル型、解析向けハイエンド型の4つです。
方向が定まったら、5つの条件を順に確認します。必要な性能、動作認証、拡張性、保証と保守、価格の公開状況です。失敗の型は、最小構成での見積もり、認証の確認漏れ、上限の見落とし、保証と設置条件の見落としです。
製品の一覧はCADワークステーションのカテゴリページで確認できます。提供元の違いはCADワークステーションのメーカーの記事で整理します。
CADワークステーションのおすすめ製品
TSUKUMO eX.computer プロフェッショナルGPUモデル
株式会社ヤマダデンキ
CAD・CG向けのBTOモデル
HP Z2 Tower G1i
HP(日本HP)
Core Ultraと業務用GPUを選べるメインストリーム・タワー
iiyama PC SOLUTION∞ Workstation
株式会社ユニットコム
国内生産・標準3年保証の専門業務向け
Lenovo ThinkStation P3 Tower Gen 2
レノボ・ジャパン合同会社
最大256GBメモリを積める27Lのタワー
HP Z4 G6i
HP(日本HP)
Xeonと最大512GBメモリ、GPU 2枚に対応するハイエンドタワー
サードウェーブ THIRDWAVE ZMシリーズ
株式会社サードウェーブ
CAD/CAM向けの構成もそろうミニタワー
CADワークステーション比較表
| ロゴ | 製品名 | ベンダー | 価格モデル | 特徴 | |
|---|---|---|---|---|---|
| TSUKUMO eX.computer プロフェッショナルGPUモデル | 株式会社ヤマダデンキ | オンプレミス | CAD・CG向けのBTOモデル | 詳細を見る | |
| HP Z2 Tower G1i | HP(日本HP) | オンプレミス | Core Ultraと業務用GPUを選べるメインストリーム・タワー | 詳細を見る | |
| iiyama PC SOLUTION∞ Workstation | 株式会社ユニットコム | オンプレミス | 国内生産・標準3年保証の専門業務向け | 詳細を見る | |
| Lenovo ThinkStation P3 Tower Gen 2 | レノボ・ジャパン合同会社 | オンプレミス | 最大256GBメモリを積める27Lのタワー | 詳細を見る | |
| HP Z4 G6i | HP(日本HP) | オンプレミス | Xeonと最大512GBメモリ、GPU 2枚に対応するハイエンドタワー | 詳細を見る | |
| サードウェーブ THIRDWAVE ZMシリーズ | 株式会社サードウェーブ | オンプレミス | CAD/CAM向けの構成もそろうミニタワー | 詳細を見る | |
| Lenovo ThinkPad P16 Gen 3 | レノボ・ジャパン合同会社 | オンプレミス | 最大192GBメモリとRTX PRO 5000を積める | 詳細を見る | |
| HP ZBook Fury G1i | HP(日本HP) | オンプレミス | RTX PRO 5000まで選べるモバイルワークステーション | 詳細を見る | |
| Lenovo ThinkStation P3 Ultra SFF Gen 2 | レノボ・ジャパン合同会社 | オンプレミス | 3.9Lの小型ワークステーション | 詳細を見る | |
| Dell Pro Precision 7 T1 | デル・テクノロジーズ株式会社 | オンプレミス | RTX PRO Blackwellを選べるエントリー向けタワー | 詳細を見る | |
| サードウェーブ THIRDWAVE ZSシリーズ | 株式会社サードウェーブ | オンプレミス | 幅95mmの筐体に業務用GPUを積める | 詳細を見る | |
| マウスコンピューター MousePro LPシリーズ | 株式会社マウスコンピューター | オンプレミス | 業務用GPUを収めたスリム筐体 | 詳細を見る | |
| マウスコンピューター MousePro BPシリーズ | 株式会社マウスコンピューター | オンプレミス | 業務用GPU搭載のエントリー向け | 詳細を見る | |
| BOXX APEXX S3 | BOXX Technologies - 日本取扱い 株式会社ジーデップ・アドバンス | オンプレミス | 液冷のCore UltraでCADの操作を速くする小型タワー | 詳細を見る | |
| Dell Pro Precision 9 T4 | デル・テクノロジーズ株式会社 | オンプレミス | 最大86コアのXeon 600を積めるハイエンドタワー | 詳細を見る | |
| テガラ RADICシリーズ | テガラ株式会社 | オンプレミス | Xeon 600とRTX PRO Blackwellを選べる計算・解析向け | 詳細を見る | |
| サードウェーブ THIRDWAVE ZLシリーズ | 株式会社サードウェーブ | オンプレミス | RTX PRO 6000 Blackwellまで積める | 詳細を見る | |
| サイコム Lepton WSシリーズ | 株式会社サイコム | オンプレミス | 3DCG・CAD・映像編集向けに構成を細かく選べる | 詳細を見る | |
| Dell Pro Max 16 Plus | デル・テクノロジーズ株式会社 | オンプレミス | RTX PRO 5000まで選べるモバイルワークステーション | 詳細を見る | |
| マウスコンピューター DAIV KMシリーズ | 株式会社マウスコンピューター | オンプレミス | CAD・BIM・CIM向けのミニタワー | 詳細を見る |
よくある質問
QCADワークステーションは何から決めればよいですか?
最初に、使うCADソフトの名称と、扱う最大のアセンブリの規模を整理します。あわせて、解析やレンダリングの有無と、置き場所も決めます。この整理があれば、候補となる筐体の種類を絞り込みやすくなり、販売元への問い合わせも具体的になります。
QISV認証は必ず必要ですか?
社内の方針とCADソフトによって異なります。ISV認証は、CADソフトの提供元が動作を確認した構成を示す表示です。例えばSOLIDWORKSは、公式ページで認定ワークステーションを検索できます。公式ページにISV認証の記載が見当たらない製品もあるため、必要かどうかを先に決めてください。
Q価格はどのように確認すればよいですか?
公開されている価格は最小構成のものが多く、業務用GPUやメモリを加えると変わります。20製品のうち14製品は、2026年10月29日時点で最小構成の価格を公式ページに確認できました。保証の年数や延長費用も含め、構成を決めたうえで見積もりを取りましょう。
Qノート型のモバイルワークステーションは設計用の標準機にできますか?
用途によって異なります。ノート型は、客先や工場へ持ち出して3Dモデルを見せる用途に向きます。一方、メモリの上限はデスクトップの上位機種より低く、重量も2.5kg台のモデルがあります。据え置きで使う標準機には、タワー型も比較してください。
