【2026年】PLCプログラミングソフトの価格・見積もり|ライセンス方式・周辺オプションの内訳と見積もり依頼のポイントを解説
PLCプログラミングソフトの価格と見積もりを、ライセンス、シミュレータなどのオプション、更新の条件に分けて整理。公式サイトで確認できた2026年時点の価格だけを使い、構成別の試算例と見積もりの取り方も紹介します。

プログラミングソフトの価格や見積もりを調べると、PLC本体に比べて情報が少ないと感じる場面があります。ソフトは、メーカー純正の有償品、無償の開発環境、見積もりが前提の製品に分かれ、課金の単位も製品ごとに違います。
この記事では、公式サイトで価格やライセンスの条件を確認できた範囲に絞って整理します。価格は2026年時点の公開情報で、税の表記は各社のままです。公開されていない金額は書いていません。
本体の価格:公式に価格を確認できたのは、紹介する20製品のうち6製品です。パナソニックの2製品が税別46,600円、富士電機の2製品が消費税含まず121,000円、三菱電機のGX Works3が税別150,000円、キーエンスのKV STUDIO Ver.12が税抜182,000円です。
無償の開発環境:Beckhoffの基本版と、WAGOのCODESYS V3の開発環境は、公式に無償と記載されています。Beckhoffは、PLCプログラミングを超える機能とランタイムが有償です。
シミュレータなど周辺の費用:SiemensのS7-PLCSIM Advancedは、STEP 7とは別のライセンスです。金額は公式に記載がなく、見積もりで確かめます。
見積もりの取り方:対象のPLC機種、使う人数とPC台数、必要なオプションを決めます。ライセンス、オプション、更新の費用に分けて依頼します。
ソフトの総額は、本体の価格よりも、ライセンスの数え方とオプションの有無に左右されます。製品の候補はPLCプログラミングソフトのカテゴリページでも確認できます。
この記事でわかること
PLCプログラミングソフトの見積もりに含まれる費用の内訳
費用は、導入時に支払うライセンスやオプションと、導入後のバージョンアップや更新に分かれます。見積書を読むときは、この2つを分けて確認すると整理しやすくなります。
区分 | 費用の項目 | 公式で確認できた例 |
|---|---|---|
初期費用 | ソフトのライセンス | パナソニックのControl FPWIN GR7は税別46,600円。三菱電機のGX Works3は150,000円 |
初期費用 | 無償の開発環境 | Beckhoff TwinCAT 3 Engineeringの基本版とWAGO CODESYS V3は無償 |
初期費用 | エディション・ユーザー数 | オムロンのSysmac Studioは、Full・Lite等のエディションと、1〜50ユーザーまたはサイトライセンスがある |
初期費用 | 接続ケーブル・PC環境 | 富士電機のローダ接続ケーブルNW0H-CA3は15,200円(消費税含まず)。ソフトの価格にOSは含まれない |
初期費用 | シミュレータ・オプション | S7-PLCSIM AdvancedはSTEP 7と別のライセンス。金額は公式に記載なし |
導入後 | バージョンアップ | IDECは、一度の購入で将来のアップグレードが無料。東芝のnV-Toolは、購入者の登録で最新版が無償 |
導入後 | 更新サービス・サブスクリプション | SiemensのSUSは有効期間1年間。ロックウェルにはソフトのサブスクリプションがある |
初期費用はライセンスとオプションで決まる
初期費用の中心は、ソフトのライセンスです。公式の金額は、パナソニックのGR7が税別46,600円となっています。キーエンスのKV STUDIO Ver.12は、税抜182,000円です。
ライセンスの数え方は、製品ごとに異なります。オムロンのSysmac Studioは、エディションとユーザー数で構成を選ぶ方式です。3Dシミュレーションとチーム開発は、別のオプションです。
導入後の費用はバージョンアップの条件で変わる
IDECのAutomation Organizerは、一度の購入で将来のアップグレードが無料です。東芝のnV-Toolは、購入者がお客様登録をすると、最新版を無償で入手できます。
一方、Siemensには、ソフトウェア更新サービス(SUS)があります。有効期間は1年間で、期限の3か月前までに申し出ない限り、自動で延長される仕組みです。更新は年間費用として計画します。
見落としやすいのは接続ケーブルとPC環境
富士電機の希望小売価格表では、ソフトの価格にOSと日本語変換ソフトが含まれません。ローダ接続ケーブルのNW0H-CA3は15,200円(消費税含まず)で、ソフトとは別の品目です。
日立産機システムのHX-CODESYSは、推奨のPC仕様にメモリ8GB以上が挙げられています。ソフトの価格だけでなく、動かすPCの用意も予算に入れておきましょう。
プログラミングソフト本体の価格(公式で確認できた範囲)
公式サイトに価格を載せている製品を、表にまとめました。金額は各社が示す税の表記のままです。2026年時点の情報で、エディションやオプションの構成で変わります。
製品・型番 | ライセンス形態 | 価格 | 別売・備考 |
|---|---|---|---|
パナソニック Control FPWIN GR7 AFPSGR7JP | サイトライセンス | 46,600円(税別) | 日本語版。セキュリティ強化タイプのAFPSGR7JPSも46,600円(税別) |
パナソニック FPWIN Pro7 AFPSPR7A | ― | 46,600円(税別) | FPシリーズ全機種に対応。FP7は暗号化設定機能のないCPUのみ。AFPSPR7ASは価格の記載なし |
三菱電機 GX Works3 SW1DND-GXW3-JCE | サイトライセンス(ダウンロード版) | 150,000円 | 仕様ページに税の表記なし。FA Web Shopでは税別150,000円、税込165,000円と表示。体験版あり |
キーエンス KV STUDIO Ver.12 KV-H1J-DL | ダウンロード版 | 182,000円(税抜) | Global版のKV-H1G-DLも同額 |
富士電機 SX-Programmer Expert(D300win) NP4H-SEDBV3 | パソコンローダ | 121,000円(消費税含まず) | OSと日本語変換ソフトは含まない |
富士電機 SX-Programmer Standard NP4H-SWN | パソコンローダ | 121,000円(消費税含まず) | OSと日本語変換ソフトは含まない |
Beckhoff TwinCAT 3 Engineering(TE1000) | 基本版 | 無償 | 必要なライセンスはTC1000。C++の開発にはフル版のVisual Studioが別に必要 |
IDE | 無償 | IDEソフトウェアやライセンスに初期費用はかからないと公式に記載 |
数万円台の価格を載せているのはパナソニックの2製品
Control FPWIN GR7の日本語版AFPSGR7JPは、標準価格が税別46,600円です。サイトライセンスのため、同一サイト内のすべてのユーザーとPCで使えます。使用者全員のソフトウェアユーザ登録が必要です。
FPWIN Pro7のAFPSPR7Aも、標準価格は税別46,600円です。FPシリーズの全機種に対応し、日本語、英語、中国語、韓国語を表示できます。
10万円台はメーカー純正の標準価格になる
GX Works3のダウンロード版は、150,000円です。FA Web Shopには、GX Works2とPX Developerの同梱が記載されています。税の表示は、ページによって異なります。
KV STUDIOは税抜182,000円で、富士電機の2製品は消費税含まず121,000円です。同じ10万円台でも税の表記が違うため、並べて比べるときは注意が必要です。
価格が公開されていない製品は見積もりで確認する
紹介する20製品のうち、金額を確認できたのは6製品で、無償が2製品です。残りの12製品は、公式ページで価格を確認できませんでした。
該当するのは、オムロン、Siemens、ロックウェル、横河電機などの製品です。ジェイテクト、日立産機システム、IDEC、東芝も含まれます。見積もりは、販売店や問い合わせ窓口で取ります。
ライセンス方式と課金単位
同じ「ソフトを買う」でも、数える単位は製品で違います。PC1台ごと、ユーザーごと、同時利用者ごと、事業所ごとの違いがあります。公式に金額がそろう製品が少ないため、損益分岐の計算は載せていません。
サイトライセンスは事業所単位で数える
Control FPWIN GR7は、1工場や1事業所が単位です。同一サイト内のすべてのユーザーとPCで使えます。GX Works3のサイトライセンス版は、日本語版のダウンロード版です。
オムロンのSysmac Studioは、1〜50ユーザー用とサイトライセンスから選びます。CX-Oneは、Full Editionの3ユーザーライセンスなどがあります。ライセンスを含まない、メディアのみの製品もある点が特徴です。
フローティングは同時に使う人数で数える
STEP 7は、フローティングライセンスで提供されます。種類は、Basic(S7-1200専用)、Professional、Comboです。
フローティングは、同時に使うユーザー数のライセンスが必要で、インストール数に制限がありません。シングルライセンスは、インストールする数だけ必要です。人数とPC台数のどちらで数えるかが、金額に直結します。
サブスクリプションと更新サービスは継続費用になる
Studio 5000 Logix Designerには、ソフトのサブスクリプションがあります。エディションは注文ガイドで選ぶ方式です。日本向けの価格は、公式ページに掲載がありません。
SiemensのSUSは、有効期間が1年間です。更新の費用を、年間費用として管理できると説明されています。買い切りでも、最新版を使い続ける費用が別に発生する場合があります。
シミュレータ・オプションなど周辺の費用
実機なしで動作を確かめるシミュレータや、チーム開発の機能は、本体とは別の品目になる製品があります。公式に金額の記載がある周辺品は少ないため、別売の有無を確かめる章です。
シミュレータは別ライセンスの製品が多い
Siemens S7-PLCSIM Advancedは、STEP 7のオプションライセンスです。S7-1500とET 200SP CPUシリーズ専用で、評価用の90日ライセンスもあります。金額は、公式に記載がありません。
FactoryTalk Logix Echoは、ControlLogix 5580が対象です。注文オプションのページと、販売窓口で案内されます。横河電機 Virtual-M3はWebダウンロードで提供され、価格の掲載はありません。
3Dシミュレーションやチーム開発は別オプションになる
オムロン Sysmac Studioでは、3Dシミュレーションとチーム開発が、別のオプションです。STEP 7では、マルチユーザーエンジニアリングが、オプションとされています。
ジェイテクト PCwinは、FBライブラリの編集制限に、オプションのセキュリティツールが要ります。パナソニックのGR7には、セキュリティ強化タイプの別品番があり、価格は記載されていません。
試用できる範囲を先に確かめる
GX Works3には体験版があります。STEP 7のトライアルは、21日間有効です。トライアルライセンスはインストーラーに含まれ、Webからダウンロードできます。
S7-PLCSIM Advancedの評価用ライセンスは、90日間です。TwinCAT 3は、多くの機能で7日間のトライアルライセンスを発行できます。更新の回数に制限はありません。
メーカー独自ソフトと汎用環境の価格の考え方
PLCメーカー純正のソフトは、自社のPLCに合わせて作られています。複数メーカーに対応するIEC 61131-3準拠の環境には、無償で始められるものがあります。費用の増え方は、タイプごとに違うのが特徴です。
タイプ | 主な製品例 | 価格の状況(2026年時点) | 費用が増えやすい点 |
|---|---|---|---|
メーカー純正(価格公開) | Control FPWIN GR7、FPWIN Pro7、GX Works3、キーエンス KV STUDIO、SX-Programmer Expert、SX-Programmer Standard | パナソニック税別46,600円、富士電機121,000円(消費税含まず)、三菱電機150,000円、キーエンス182,000円(税抜) | 接続ケーブルやPC環境、バージョンアップの条件 |
メーカー純正(見積もり前提) | オムロン Sysmac Studio、オムロン CX-One、Siemens SIMATIC STEP 7(TIAポータル)、Studio 5000 Logix Designer、横河電機 WideField3、ジェイテクト PCwin、IDEC WindLDR、東芝 nV-Tool | 公式ページに価格の掲載なし | エディション、ユーザー数、オプション、サブスクリプション |
CODESYSを使う環境 | WAGOは無償。日立産機システムは価格の掲載なし | 対象機器側の費用、推奨PCの仕様 | |
無償の基本版と有償の拡張 | 基本版は無償 | PLCプログラミングを超える機能、ランタイム、C++の開発環境 | |
シミュレータ単体 | Siemens S7-PLCSIM Advanced、FactoryTalk Logix Echo、横河電機 Virtual-M3 | 公式ページに価格の掲載なし | STEP 7などの本体ライセンスと別の費用 |
メーカー純正は公開と見積もりに分かれる
純正ソフトのうち、価格を公開しているのは、パナソニック、三菱電機、キーエンス、富士電機の6製品です。公式の製品ページや価格表に、金額が載っています。
オムロン、Siemens、ロックウェルなどは、エディションやオプションを選ぶ方式です。金額は見積もりが前提で、構成が決まらないと総額を見通せません。
CODESYS系は無償の開発環境から始められる
WAGO CODESYS V3は、IDEやライセンスに初期費用がかからないと、公式に記載しています。メーカーをまたいで同じIDEを使えるため、複数メーカーの機器を扱う現場で標準化しやすい点が特徴です。
日立産機システム HX-CODESYSは、CODESYS Version 3.5がベースです。価格の掲載はないため、見積もりで確認する必要があります。
無償でもゼロ円で済むとは限らない
TwinCAT 3の基本版は無償です。PLCプログラミングの中核は、開発用PCの台数に関係なく使えます。PLCプログラミングだけなら、無償のVisual Studio Shellで始められます。
一方、PLCプログラミングを超える機能と、ランタイムのライセンスは有償です。C++で開発する場合は、フル版のVisual Studioも別に必要です。ランタイムの価格は、制御用コンピュータの性能で変わります。
導入費用の試算例
公式に価格がある製品だけで、構成ごとの金額を計算します。税の表記は各社のままで、異なる表記は合算していません。実際の購入では、台数やエディションで変わります。
構成 | 内訳 | 合計 |
|---|---|---|
小さく始める | パナソニック Control FPWIN GR7 AFPSGR7JP 46,600円×1本 | 46,600円(税別) |
無償で始める | Beckhoff TwinCAT 3 Engineeringの基本版 0円、またはWAGO CODESYS V3 0円 | 0円(ソフトのみ) |
純正ソフトとケーブル | 富士電機 SX-Programmer Standard NP4H-SWN 121,000円+ローダ接続ケーブルNW0H-CA3 15,200円 | 136,200円(消費税含まず) |
純正ソフトを2種類 | 富士電機 SX-Programmer Standard 121,000円+富士電機 SX-Programmer Expert(D300win) NP4H-SEDBV3 121,000円 | 242,000円(消費税含まず) |
サイトライセンス版を1本 | 三菱電機 GX Works3 SW1DND-GXW3-JCE 150,000円 | 150,000円(仕様ページに税の表記なし) |
小さく始める構成は無償か5万円以下から組める
パナソニックのGR7は、1本で税別46,600円です。サイトライセンスのため、同一サイト内のPCが増えても、この1本で足ります。
無償で始める場合、TwinCAT 3の基本版とWAGOのCODESYS V3は、ソフト代が0円です。ただし、対象機器の費用は含まれません。
純正ソフトはケーブルや複数本を足して見る
富士電機のStandardにローダ接続ケーブルを足すと、136,200円(消費税含まず)です。StandardとExpertを併用する場合は、242,000円(消費税含まず)になります。
三菱電機のGX Works3は税別150,000円(税込165,000円)です。キーエンスのKV STUDIO Ver.12は税抜182,000円です。税の表記が異なるため、合算していません。
計算に入っていないものを書き出す
試算に含まれないのは、PCとOS、日本語変換ソフト、シミュレータ、オプション、更新サービスです。PLC本体と、設計・立ち上げの作業も入っていません。
見積書では、項目ごとに含まれているかを確認しましょう。社内の稟議では、導入時の合計と、更新や追加ライセンスの費用を分けて示すと説明しやすくなります。
PLCプログラミングソフトの見積もり依頼のポイント
ソフトは、対象機種とライセンスの数え方で金額が変わります。条件をそろえて依頼しないと、複数社の見積もりを並べて比べられません。
依頼前に決める3つのこと
対象のPLC機種、使う人数とPC台数、必要なオプションの3つを先に決めましょう。機種が違えば、使えるソフトやエディションが変わります。
人数とPC台数は、サイトライセンスや同時利用などの方式を選ぶ材料です。シミュレータやチーム開発が要るかどうかも、この時点で伝えておきましょう。
内訳を分けて出してもらう
見積書は、ライセンス、オプション、接続ケーブル、更新サービスに分けて出してもらいます。一式でまとめられると、金額が増えた理由が分かりません。
分けてもらえば、オプションの要否を調整できます。ダウンロード版かメディア版かも、あわせて確認します。
更新の条件と試用の可否を確認する
バージョンアップが無償か有償か、更新サービスやサブスクリプションの期間はどうかを聞きます。IDECとSiemensのように、条件が製品ごとに違うためです。
体験版やトライアルのある製品は、導入前に操作を確かめられます。三菱電機とSiemensは、公式サイトで案内が出ています。
相見積もりで揃える条件
複数社に見積もりを依頼するときは、構成・数量・提供形態・保守の範囲を同じ条件にそろえます。条件が違うと、金額の差の理由が分かりません。
PLCプログラミングソフトの主要製品と費用面での位置づけ
価格は構成で変わるため、金額だけで製品を比べることはできません。編集部では各製品を、中堅・中小製造業との相性など4つの軸で5段階評価しています。費用の観点では、中小相性の評価が手がかりになります。
製品 | 中堅/中小との相性 | 価格の公開状況 |
|---|---|---|
5 | 公開(税別。サイトライセンス) | |
5 | 公開(税別) | |
5 | 基本版は無償。拡張機能とランタイムは有償 | |
5 | IDEは無償 | |
4 | 公開(サイトライセンス。体験版あり) | |
4 | 公開(税抜) | |
4 | 公開(消費税含まず) | |
4 | 公開(消費税含まず) | |
4 | 公式に価格の記載なし。一度の購入で将来のアップグレードは無料 | |
3 | 公式に価格の記載なし。エディション・ユーザー数・オプションあり | |
3 | 公式に価格の記載なし | |
3 | 公式に価格の記載なし。フローティングライセンス、21日のトライアル | |
3 | 公式に価格の記載なし。見積もり相談の窓口あり | |
3 | 公式に価格の記載なし。Webダウンロードで提供 | |
3 | 公式に価格の記載なし。セキュリティツールはオプション | |
3 | 公式に価格の記載なし | |
2 | 公式に価格の記載なし。STEP 7とは別のライセンス | |
2 | 公式に価格の記載なし。サブスクリプションあり | |
2 | 公式に価格の記載なし | |
2 | 公式に価格の記載なし。購入者は登録で最新版が無償 |
小さく始めるなら価格を公開している製品から探す
中小相性が5のGR7とPro7は、税別の標準価格を製品ページに掲載しています。TwinCAT 3の基本版とWAGOのCODESYS V3も、開発環境が無償です。
価格が見えるため、問い合わせの前に概算を組み立てやすくなります。ただし、対応するPLCの機種はソフトごとに限られます。手元のPLCに使えるかを先に確かめましょう。
見積もりを前提にする製品は構成で費用が決まる
相性の評価が低い製品は、製品が劣るわけではありません。公式に価格がなく、エディションやオプションを見積もりで固める点が理由です。
S7-PLCSIM Advancedは、STEP 7とは別のライセンスです。Studio 5000 Logix Designerは、エディションを注文ガイドで選びます。早めに窓口へ連絡して、構成を確認しておきましょう。
評価と総額の関係
評価が高い製品が、総額も安いとは限りません。キーエンス KV STUDIOの中小相性は4ですが、ソフトは税抜182,000円です。
評価は価格だけでなく、保守のしやすさなども含む編集部の判断です。各製品の詳しい評価は、PLCプログラミングソフトのカテゴリページでご確認ください。
まとめ|PLCプログラミングソフトの価格と見積もりの見極め方
公式に確認できた価格は、パナソニックの税別46,600円からキーエンスの税抜182,000円です。金額を公開しているのは20製品のうち6製品で、無償の環境は2製品です。
総額は、ライセンスの数え方、シミュレータなどのオプション、更新の条件で変わります。対象機種、人数とPC台数、必要なオプションを決め、内訳を分けて見積もりを取りましょう。
製品の候補はPLCプログラミングソフトのカテゴリページで確認できます。基礎知識はとはの記事、比較は比較の記事が詳しい内容です。選び方は選び方の記事、メーカーの違いはメーカーの記事でまとめています。
PLCプログラミングソフトのおすすめ製品
キーエンス KV STUDIO
株式会社キーエンス
機器設定・プログラム生成・試運転を1本で完結
パナソニック Control FPWIN GR7
パナソニック インダストリー株式会社
FPシリーズのラダー作成の手間を減らす
オムロン Sysmac Studio
オムロン株式会社
ロジックからHMIまで1つにまとめた統合開発環境
三菱電機 GX Works3
三菱電機株式会社
シミュレータまで1本でこなすMELSEC用ツール
Siemens SIMATIC STEP 7(TIAポータル)
シーメンス株式会社
HMIと変数を共有するPLCツール
Beckhoff TwinCAT 3 Engineering
ベッコフオートメーション株式会社
IEC 61131-3とC++を同じ環境で書ける
PLCプログラミングソフト比較表
| ロゴ | 製品名 | ベンダー | 価格モデル | 特徴 | |
|---|---|---|---|---|---|
| キーエンス KV STUDIO | 株式会社キーエンス | オンプレミス | 機器設定・プログラム生成・試運転を1本で完結 | 詳細を見る | |
| パナソニック Control FPWIN GR7 | パナソニック インダストリー株式会社 | オンプレミス | FPシリーズのラダー作成の手間を減らす | 詳細を見る | |
| オムロン Sysmac Studio | オムロン株式会社 | 要見積もり | ロジックからHMIまで1つにまとめた統合開発環境 | 詳細を見る | |
| 三菱電機 GX Works3 | 三菱電機株式会社 | オンプレミス | シミュレータまで1本でこなすMELSEC用ツール | 詳細を見る | |
| Siemens SIMATIC STEP 7(TIAポータル) | シーメンス株式会社 | 要見積もり | HMIと変数を共有するPLCツール | 詳細を見る | |
| Beckhoff TwinCAT 3 Engineering | ベッコフオートメーション株式会社 | オンプレミス | IEC 61131-3とC++を同じ環境で書ける | 詳細を見る | |
| IDEC WindLDR | IDEC株式会社 | 要見積もり | アイコン中心の操作でラダーを組めるIDEC PLC用ソフト | 詳細を見る | |
| パナソニック FPWIN Pro7 | パナソニック インダストリー株式会社 | オンプレミス | IEC 61131-3準拠・PLCopen認定のソフト | 詳細を見る | |
| WAGO CODESYS V3 | ワゴジャパン株式会社 | オンプレミス | 初期費用なしで始められるマルチベンダー対応の開発環境 | 詳細を見る | |
| 富士電機 SX-Programmer Standard | 富士電機株式会社 | オンプレミス | MICREX-F・FLEX-PCの資産も使える | 詳細を見る | |
| 富士電機 SX-Programmer Expert(D300win) | 富士電機株式会社 | オンプレミス | 5言語を組み合わせて書ける | 詳細を見る | |
| ジェイテクト PCwin | 株式会社ジェイテクト | 要見積もり | SFCで工程の進み具合を見える化するTOYOPUC用ツール | 詳細を見る | |
| 日立産機システム HX-CODESYS | 株式会社日立産機システム | 要見積もり | CODESYS V3.5に日立専用ライブラリを加えた | 詳細を見る | |
| 横河電機 WideField3 | 横河電機株式会社 | 要見積もり | スクリプトをラダーに自動展開するFA-M3用ツール | 詳細を見る | |
| Studio 5000 Logix Designer | ロックウェル オートメーション ジャパン株式会社 | 要見積もり | 統合・プログラミング・保守を1つの環境で | 詳細を見る | |
| 横河電機 Virtual-M3 | 横河電機株式会社 | 要見積もり | FA-M3のCPU動作をPC上で再現するシミュレータ | 詳細を見る | |
| 東芝 nV-Tool | 株式会社東芝 | 要見積もり | LD・FBD・SFC・STを書き、nv・Vシリーズで共通に使えるツール | 詳細を見る | |
| オムロン CX-One | オムロン株式会社 | 要見積もり | PLC・HMIなどの設定ツールを1ライセンスでそろえる | 詳細を見る | |
| Siemens SIMATIC S7-PLCSIM Advanced | シーメンス株式会社 | 要見積もり | S7-1500をPC上で再現して検証 | 詳細を見る | |
| FactoryTalk Logix Echo | ロックウェル オートメーション ジャパン株式会社 | 要見積もり | ControlLogix 5580をPC上でエミュレーション | 詳細を見る |
よくある質問
QPLCプログラミングソフトの価格はいくらですか?
公式に価格を確認できた範囲では、パナソニックのControl FPWIN GR7とFPWIN Pro7が税別46,600円、富士電機の2製品が消費税含まず121,000円です。三菱電機のGX Works3は150,000円、キーエンスのKV STUDIO Ver.12は税抜182,000円です(2026年時点)。
Qソフト本体以外にどんな費用がかかりますか?
シミュレータやチーム開発などのオプション、接続ケーブル、動かすPCの用意があります。富士電機のローダ接続ケーブルは15,200円(消費税含まず)で、ソフトの価格にOSは含まれません。更新サービスやサブスクリプションの費用も加わる場合があります。
Qライセンスの種類や無償の開発環境はありますか?
パナソニックのGR7はサイトライセンス、SiemensのSTEP 7はフローティングライセンスです。BeckhoffのTwinCAT 3 Engineeringの基本版と、WAGOのCODESYS V3の開発環境は無償です。ただしBeckhoffは、拡張機能とランタイムが有償です。
Q見積もりを依頼するとき何を伝え、価格が公開されていない製品はどう比べればよいですか?
対象のPLC機種、使う人数とPC台数、必要なオプションを同じ条件にして、各社に見積もりを依頼します。ライセンス、オプション、更新サービスに内訳を分けてもらうと、金額の差の理由を比べられます。体験版やトライアルの有無も確認しましょう。複数社に依頼するときは、構成・数量・提供形態・保守の範囲をそろえます。
