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比較#ラベルプリンター#製品比較#熱転写

おすすめのラベルプリンターを比較!基礎知識やできること、選び方までをわかりやすく解説!

ラベルプリンターの主要20製品を、印字方式と解像度、機種クラス、接続方式、RFID対応、ソフトとサポートの5つの比較項目で整理。価格の公開状況と費用の内訳、企業の特徴ごとの選定ポイントまで解説します。

製造業のシステム選定担当者ITトレンド編集部
おすすめのラベルプリンターを比較!基礎知識やできること、選び方までをわかりやすく解説!

ラベルプリンターは、品番やロット、出荷先などの情報をラベルに印字し、現品とデータをひもづける機器です。生産管理システムやWMSのデータから、ラベルを自動で発行する使い方もあります。この記事では、製品ページのある主要20製品を同じ評価軸で並べました。基礎知識から選び方、費用の考え方までを整理します。

大量のラベルを高速で発行するなら:サトー スキャントロニクス CL4/6-SXRシリーズやシチズン CL-S700III/CL-S703IIIが候補

RFIDタグへの書き込みも行うなら:ブラザー TD-4750TNWBR/4750TNWB/4650TNWBやZebra ZT6シリーズが候補

金額を確認しながら選びたいなら:ブラザー TJ-4121TNR/4121TN/4021TNやブラザー TJ-4シリーズが候補

A4以上の大判ラベルを発行するなら:サトー スキャントロニクス SG112T/SG112Rやオートニクス BC-MESシリーズが候補

600dpiで小さなラベルを印字するなら:ブレイディ i7500や東芝テック BX410T・BX430Tが候補

制御盤や配線の識別ラベルを作るなら:パンドウイット DP4300MやTE Connectivity T3212・T3224が候補

ラベルプリンターは、印字方式と印字幅、1日の発行量を最初に確認すると比べやすくなります。基礎から知りたい方はラベルプリンターとはの記事、製品全体はラベルプリンターのカテゴリページもご覧ください。


この記事でわかること

01

ラベルプリンターの基礎知識

ラベルプリンターは、製品や部品、梱包に貼るラベルを業務用に印刷する機器です。工場や倉庫では、現品と情報をひもづける目的で使われます。まず、何に使うか、印字方式の違い、機種のクラスを押さえましょう。

現品と情報をひもづけるラベルを発行する

ラベルプリンターは、バーコードや二次元コード、文字を印字したラベルを発行します。製造現場の主な用途は、部品や製品への品番・ロットラベルの発行です。生産実績や検査結果と連動した現品票の印刷にも使われます。

出荷ラベルや梱包ラベルの自動発行、設備・治具・保管棚の管理ラベルの作成も用途です。RFIDタグへの書き込みと同時に印刷する使い方もあります。

熱転写と感熱の違い

熱転写は、インクリボンを使って印字する方式です。長期保管や摩擦のある環境で使う、耐久性の高いラベルに向いています。感熱(ダイレクトサーマル)は、リボンを使わず用紙を熱で発色させる方式です。

感熱専用機では、熱転写の耐久ラベルは印字できません。同じシリーズに、感熱専用モデルと熱転写兼用モデルが分かれる製品もあります。

卓上から産業用までの機種クラス

ラベルプリンターには、作業台に置ける卓上機から、高速で連続発行する産業用の主力機まであります。本記事の20製品には、設置面積がB5サイズ以下の小型機があります。質量約22kgのワイド機も対象です。

なお、コードを読み取る機器やラベルのデザインだけを行うソフトは、別のカテゴリで扱います。この記事で比べるのは、印刷するプリンター本体です。

編集部メモ:同じ4インチ幅でも、1日の発行量や貼る対象によって適した機種は変わります。印字方式と発行量を先に決めてから、製品を比べてください。


02

ラベルプリンターの基本的な選び方

ラベルプリンターを選ぶ際には、貼るラベルの条件と発行量を先に整理することが重要です。この2点が合わない機種は、他の機能が充実していても使い続けにくくなります。次の4つの観点で整理しましょう。

印字方式・解像度・印字幅を決める

最初に、熱転写か感熱かを決めましょう。耐久性が必要なラベルは熱転写が候補です。短期間の出荷ラベルなら、感熱でも足りるでしょう。

解像度には、203dpiや300dpi、600dpiなどがあります。小さなラベルに細かい文字やコードを印字するなら、高い解像度が要ります。印字幅は、4インチ幅で足りるか、A4以上の大判が必要かで判断しましょう。

発行量に合った機種クラスと耐久性を見る

1日の発行枚数が少なければ、卓上機で足りることがあります。大量に連続発行するなら、産業用の高速機や、大きなラベルロールを積める機種が候補です。

高解像度を選ぶと、速度や印字長が下がる機種もあります。ヘッドやローラの交換のしやすさも、停止時間に影響します。工場や物流拠点で使うなら、筐体の耐久性もあわせて確かめましょう。

接続方式と上位システムとの連携を確認する

接続方式は、有線LANやUSB、無線LAN、Bluetoothなどがあります。生産管理システムやWMSから自動で発行するなら、LANで接続できるかを確認します。

古いシステムから接続する場合は、シリアルなどのインターフェースが標準で付くかも判断材料です。他社機からの置き換えでは、既存のコマンドをそのまま使えるエミュレーションの対応も見ておきます。

RFID対応とラベル作成ソフト・サポートを見る

RFIDタグへ書き込むなら、UHF帯かHF帯かを確かめます。モデルとして用意される製品と、オプションのキットで追加する製品があります。

ラベル作成ソフトやドライバの提供も確認項目です。無償で使えるソフトを用意する製品があります。保証期間や、ヘッドの交換方法も比べておきましょう。


03

ラベルプリンターの比較項目

ラベルプリンターは、同じ4インチ幅でも仕様の軸が複数あります。ここでは、比較表を見るときに押さえる5つの項目を整理しました。製品ごとの違いは、後半の比較表と詳細の章で確認できます。

比較項目

見るべきポイント

印字方式と解像度・印字幅

熱転写か感熱か、203〜609dpiのどれか、4インチ幅かA4以上の大判か

機種クラスと耐久性

1日の発行量に耐えるか、印字速度と筐体、消耗部品の交換のしやすさ

接続方式と上位連携

LAN・USB・無線の標準搭載の有無、他社機のコマンドへの対応

RFID対応

UHF帯・HF帯のどちらか、モデルかオプションか、書き込める厚さ

ラベル作成ソフトとサポート

無償ソフトやドライバの提供、保証期間、ヘッドの交換方法

印字方式と解像度・印字幅

印字の品質と対応ラベルを決める項目です。熱転写と感熱の別、203dpiや609dpiなどの解像度、最大の印字幅を確認します。高解像度の機種は、速度や印字長が下がる場合があります。

機種クラスと耐久性

発行量に耐えられるかを示す項目です。最大印字速度や筐体の構造、大きなロールを積めるかを見ます。速度は、設定モードによって値が変わる機種もあります。

接続方式と上位連携

上位システムやPLCと接続できるかを示す項目です。有線LANやUSB、無線LAN、Bluetoothの標準搭載を確認します。追加のインターフェースがオプションの機種もあります。

RFID対応

RFIDタグへ書き込めるかを示す項目です。対応する周波数帯と、書き込める厚さ、モデルかキットかを見ます。同じシリーズでも、機種によってRFID対応が分かれます。

ラベル作成ソフトとサポート

運用を始めるまでの手間と、導入後の保守を示す項目です。ドライバやラベル作成ソフトの提供、保証期間、消耗部品の交換方法を確認します。


04

自社に合ったラベルプリンターの選定ポイント

前の章の比較項目を、自社の状況に当てはめて考えます。どの項目を優先するかは、発行量や貼る対象、体制によって変わります。企業の特徴ごとに、見るべき視点を示しました。

品番ラベルを大量・高速に発行する工場

生産ラインの流れに合わせて連続発行する工場では、印字速度と消耗品交換の頻度を優先して確認します。産業用には、203dpiで最大約457mm/秒の機種があります。外径8インチのロールと600m巻きのリボンを使える機種も候補です。

ただし、高解像度に設定すると速度が下がる機種があります。速度の値が特定のモード時の数値かどうかも、仕様で確かめましょう。

少量の出荷・管理ラベルから始める中小企業

専任の担当者がいない場合は、設置のしやすさと費用の見通しを優先して確認しましょう。卓上機には、作業台に置いて無線で接続できる機種があります。無償のラベル作成ソフトを使える製品も候補です。

金額を公開している製品なら、機種ごとの予算を立てやすくなります。一方で、ラベルやリボンは別途かかります。消耗品を含めた見積もりが欠かせません。

RFIDを併用したい工場

RFIDタグへの書き込みと印字を同時に行うなら、周波数帯と対応する厚さを確認しましょう。UHF帯のみの機種と、HF帯・UHF帯の両方に対応する機種があります。

後から現場でRFID対応にアップグレードできる機種もあります。最初はバーコードだけで運用し、将来RFIDへ広げる場合の選択肢です。

品種替えが多い、または細かい印字や置き換えが必要な現場

ラベルの品種替えが多い現場では、設定作業や試し刷りを減らせる機種が候補です。小さなラベルに細かく印字するなら、600dpi前後の機種を比べましょう。

他社機からの置き換えでは、エミュレーションを備えた機種が移行しやすくなります。既存のコマンドをそのまま使えるためです。対応するコマンドの種類は、製品で異なります。

制御盤や配線の識別ラベルを自社で作る現場

制御盤や配線、ケーブルの識別が目的なら、熱収縮チューブなどに印字できる専用機が選択肢です。生産管理システムからの大量発行を想定した機種とは、用途が異なります。

専用のラベルやマーカーを前提に設計された機種もあります。すでに使っている識別製品のメーカーに合わせると、運用しやすくなるでしょう。


05

ラベルプリンターの費用相場

ラベルプリンターの費用は、印字幅や解像度、RFID対応の有無で変わります。製品ページのある20製品のうち、公式ページで金額を確認できたのは3製品です。件数は、公式の通販ページなどに金額が載っている製品を数えました。残る17製品は、オープン価格または要問い合わせとなります。

費用の内訳

費用を左右する要因

公開されている目安(2026年時点)

プリンター本体

機種クラス、印字幅、解像度、印字速度

金額を確認できた3製品の通常価格は143,000円〜459,800円(メーカー公式通販の掲載価格。税込・税抜の表記なし)。そのほかは公開なし

RFID対応

RFID対応モデルか、キットなどのオプションか

金額を確認できた範囲では、同じシリーズ内でRFID対応モデルの価格は非対応モデルの約2倍。キットの金額は公開なし

消耗品(ラベル・インクリボン)

ラベルの材質と大きさ、リボンの巻き長さ

公開なし

接続・追加機能

無線LANなどのオプション、カッターや剥離ユニット

公開なし

ラベル作成ソフト・ドライバ

提供の有無、上位システムとの連携の作り込み

無償のラベル作成ソフトを提供する製品がある。連携の作り込みは公開なし

保証・保守

保証期間、保守契約の範囲

保証期間を明記する製品がある(最低1年や最低2年)。保守契約の金額は公開なし

総額は、本体の価格よりも、RFID対応や消耗品の使用量で変わります。ラベルとリボンは継続してかかるため、1日の発行枚数から年間の使用量を見積もって比べましょう。費用の見方はラベルプリンターの費用相場の記事も参考にしてください。


06

【比較表】ラベルプリンターのランキング

製品データとして数値化できる4項目を、製造業適合性スコアで横並びにしました。在庫管理・品質管理・現場での使いやすさ・中小適合の4つを、5段階で評価しています。並びは中小適合の高い順で、同点は残りの評価軸の順に比べました。

順位

製品

提供元

在庫管理

品質管理

現場での使いやすさ

中小適合

価格の目安

1

ブラザー TD-4750TNWBR/4750TNWB/4650TNWB

ブラザー工業株式会社

4

3

4

5

TD-4650TNWB 143,000円、TD-4750TNWB 157,300円、TD-4750TNWBR 327,800円(メーカー公式通販の通常価格。税込・税抜の表記なし)

2

ブラザー TJ-4121TNR/4121TN/4021TN

ブラザー工業株式会社

5

3

4

4

TJ-4021TN 195,800円、TJ-4121TN 217,800円、TJ-4121TNR 456,500円(メーカー公式通販の通常価格。税込・税抜の表記なし)

3

ブラザー TJ-4シリーズ

ブラザー工業株式会社

4

4

4

4

TJ-4420TN 294,800円、TJ-4520TN 316,800円、TJ-4620TN 459,800円(メーカー公式通販の通常価格。税込・税抜の表記なし)

4

サトー SCeaTa CT4-LX

株式会社サトー

4

3

4

4

公式ページで金額を確認できませんでした

5

シチズン CL-E720/CL-E730

シチズン・システムズ株式会社

3

3

4

4

公式ページで金額を確認できませんでした

6

シチズン CL-S400DTII

シチズン・システムズ株式会社

3

2

5

4

公式ページで金額を確認できませんでした

7

東芝テック BV410Dシリーズ

東芝テック株式会社

3

2

4

4

公式ページで金額を確認できませんでした

8

東芝テック BX410T・BX430T

東芝テック株式会社

4

5

4

3

公式ページで金額を確認できませんでした

9

Zebra ZD600シリーズ

ゼブラ・テクノロジーズ・ジャパン株式会社

4

3

4

3

公式ページで金額を確認できませんでした

10

シチズン CL-S700III/CL-S703III

シチズン・システムズ株式会社

4

3

4

3

公式ページで金額を確認できませんでした

11

東芝テック BA410T

東芝テック株式会社

4

3

4

3

公式ページで金額を確認できませんでした

12

オートニクス BC-MESシリーズ

株式会社オートニクス

2

4

4

3

公式ページで金額を確認できませんでした

13

オートニクス BC-S・BC-WSシリーズ

株式会社オートニクス

2

4

4

3

公式ページで金額を確認できませんでした

14

パンドウイット DP4300M

パンドウイット・コーポレーション

2

4

4

3

公式ページで金額を確認できませんでした

15

サトー スキャントロニクス CL4/6-SXRシリーズ

株式会社サトー

5

5

4

2

公式ページで金額を確認できませんでした

16

Zebra ZT400シリーズ

ゼブラ・テクノロジーズ・ジャパン株式会社

5

4

4

2

公式ページで金額を確認できませんでした

17

サトー スキャントロニクス SG112T/SG112R

株式会社サトー

4

3

3

2

公式ページで金額を確認できませんでした

18

ブレイディ i7500

日本ブレイディ株式会社

3

5

5

2

公式ページで金額を確認できませんでした

19

TE Connectivity T3212・T3224

TE Connectivity Japan合同会社

3

4

4

2

公式ページで金額を確認できませんでした

20

Zebra ZT6シリーズ

ゼブラ・テクノロジーズ・ジャパン株式会社

5

4

4

1

公式ページで金額を確認できませんでした


07

ラベルプリンターの主要製品の詳細

ここからは表に挙げた20製品を、順位の並びのまま見ていきます。強みだけでなく、向かないケースもあわせて示しました。貼るラベルの条件と発行量に照らして読み進めてください。

ブラザー TD-4750TNWBR/4750TNWB/4650TNWB

無線LANとBluetoothを標準で備えた、業務用の卓上機です。PCやタブレット、バーコードリーダーとつなぎやすい構成です。TD-4750TNWBRは、卓上機でUHF帯RFIDへ書き込めます。無償のP-touch Editorも使えます。

TD-4750TNWBRは、カッター・剥離ユニットを装着できません。発行は手切りになります。書き込めるラベルの厚さは0.3mmまでです。1日に大量のラベルを高速で発行する用途には、向かない機種です。

ブラザー TJ-4121TNR/4121TN/4021TN

従来の産業用モデルより体積を35%減らしつつ、外径8インチのロールを装着できます。TJ-4121TNRは、厚さ1.0mmまでのラベルや金属対応タグにRFIDを書き込めます。

300dpiのモデルは最高177mm/秒で、高速機のTJ-4シリーズより遅めです。RFID対応はTJ-4121TNRのみです。600dpiの機種もありません。細かい文字の印字には向かないでしょう。

ブラザー TJ-4シリーズ

ブラザー初の産業用ラベルプリンターで、外径8インチのロールを積めます。600m巻きのインクリボンも使えるため、大量発行時の消耗品交換を減らせます。203・300・600dpiの3機種から選ぶ構成です。

製品ページにRFIDの記載はありません。書き込みには別の機種が必要です。本体は約15.35kg、奥行き約502mmで、卓上機より設置場所を取ります。狭い作業台には置きにくい機種でしょう。

サトー SCeaTa CT4-LX

卓上サイズで、感熱専用と熱転写兼用、203dpiと305dpiの組み合わせから4モデルを選べます。4.3インチのカラータッチ画面で、状態の確認や設定を行えます。RFIDモデルとして、UHF帯・HF帯の機種も選べる構成です。

用紙幅は最大115mmまでで、6インチ以上の大きなラベルには対応しません。DTモデルは感熱専用です。耐久性が要るラベルには、TTモデルを選ぶ必要があります。大量の高速発行にも向きません。

シチズン CL-E720/CL-E730

新しいプラットフォームで有線LANを標準搭載した、スタンダードな熱転写機です。リボン径が変わっても張力を一定に保てる、ARC機構を備えます。すべての操作を前面から行える設計です。ENERGY STARの認証も取得済みです。

最大印字速度は150mm/秒で、大量発行向けの高速機より遅くなります。製品ページに記載のあるエミュレーションは、Datamaxのみです。RFIDタグへの書き込みも行いたい場合は、別の機種を検討してください。

シチズン CL-S400DTII

カバーを閉じたまま用紙を送り込める、オートローディングを備えた小型の感熱機です。最初の1枚から印字できるため、用紙のむだを抑えられます。Datamax・Zebra・Eltronのエミュレーションに対応します。rMQRコードの印字も可能です。

感熱方式のため、熱転写の耐久ラベルは印字できません。解像度は203dpiのみで、細かい文字や小さなコードには向きません。長期保管や摩擦のある環境で使うラベルには、別の機種が要ります。

東芝テック BV410Dシリーズ

設置面積がB5サイズ以下の小型設計で、作業台の上にも置ける感熱方式の機種です。台紙を出さないライナーレス対応機を選べます。カッターや剥離モジュールなど、発行方式に合わせたオプションもそろっています。

感熱方式専用のため、インクリボンを使う熱転写の耐久ラベルは印字できません。有線LANは10BASE-T/100BASE-TXまでです。RFIDにも対応しません。屋外や薬品にさらされるラベルには、向かない機種です。

東芝テック BX410T・BX430T

PDFをプリンタドライバなしで直接印字できる、4インチの産業機です。BX430Tは600dpiと±0.3mmの位置精度で、細かい文字やコードを正確な位置に印字します。BX410Tは、HF帯・UHF帯の両方のRFIDに対応します。

BX430Tの最大速度は152.4mm/秒です。高速を求めるなら、BX410Tを選ぶ必要があります。BX430Tの製品ページには、RFIDの記載がありません。本体は約17.0kgあり、小型機より設置場所を取ります。

Zebra ZD600シリーズ

4インチと2インチの幅、RFIDモデル、ヘルスケアモデルを同じシリーズでそろえたデスクトップ機です。無線キットやメディア処理のオプションを、導入後に現場で追加できます。保証は、出荷日から最低2年間です。

4.3インチのタッチディスプレイはオプションで、標準構成には含まれません。ZD621の最大印字速度は8ips(203mm/秒)で、産業用の高速機より遅くなります。6インチ以上の幅広ラベルも発行できません。

シチズン CL-S700III/CL-S703III

タッチパネルを載せた金属筐体の機種で、速度優先モードでは最大305mm/秒の高速印字ができます。CL-S703IIIは254mm/秒です。Datamax・Zebra・Eltronのエミュレーションに対応します。PCなしで印字するスタンドアローン印字も使えます。

305mm/秒は速度優先モード時の値で、初期設定の最大は254mm/秒です。シリアルや無線LANなどの追加インターフェースは、工場オプションから1つを選ぶ方式になっています。複数を同時に使いたい場合は、注意が必要です。

東芝テック BA410T

製造業・物流業向けに、耐久性を高めたメタルボディを採用した4インチ機です。部品の寿命を知らせる機能で、保守の時期を前もって計画できます。オプションのRFIDモジュールで、書き込みのリトライや不良タグの検出も行えます。

解像度は300dpiのみで、600dpiのような高精細な印字には対応しません。有線LANは10BASE-T/100BASE-TXまでで、ギガビットには対応しません。小型・軽量の卓上機を探す場合は、別の機種が向いています。

オートニクス BC-MESシリーズ

203・300・609dpiの3機種をそろえた熱転写機です。A4サイズ相当の幅広ラベルには、BC-12WMSが対応します。オプションを選ぶと、最高300mm/秒で印字できます。Windowsドライバとラベル発行ソフトの配布先は、公式サイトです。

公式サイトに、接続方式とRFID対応の記載はありません。仕様を比べるには、問い合わせが必要です。最高300mm/秒の印字は、オプションを選んだ場合に限られます。公開された仕様だけで決めたい場合は、確認の手間がかかります。

オートニクス BC-S・BC-WSシリーズ

203・300・609dpiの3解像度と、最大用紙幅226mmのワイド機をそろえた熱転写機です。強化剥離モデルは、薄くもろいラベルも自動で剥離できます。開発から生産・組立まで自社で行う、国内メーカーの製品です。

公式サイトに、印字速度・接続方式・RFID対応の記載がありません。仕様を比べるには、問い合わせが必要です。本体はBC-Sで幅270×高さ430×奥行500mmです。BC-WSは幅390mmあり、設置スペースが要ります。

パンドウイット DP4300M

制御盤や電気機器、ネットワークの識別ラベルを作る、熱転写のデスクトッププリンターです。カラータッチパネルを備え、ラベル作成ソフトEasy-Mark Plusが付属します。熱収縮チューブマーカーや銘板ラベルにも対応します。

接続方式はUSBとシリアルで、有線LANの記載はありません。Wi-Fiはオプションです。対応OSはWindows 10/11、解像度は300dpiのみです。生産管理システムからの大量の自動発行や、RFIDの書き込みには向きません。

サトー スキャントロニクス CL4/6-SXRシリーズ

203・305・609dpiの3解像度をそろえたサトーの主力機です。203dpiでは、最大約457mm/秒の高速印字ができます。手袋で操作できる4.3インチの感圧式タッチ画面を備えます。AIによるヘッドの故障予測と、工具なしの部品交換で、停止時間を抑えやすい構成です。

HF帯のRFIDキットはCL4のみの対応で、6インチのCL6では使えません。609dpiモデルは最大約152mm/秒、最大印字長400mmです。価格は公式サイトに掲載がなく、問い合わせが必要です。

Zebra ZT400シリーズ

4インチのZT411と、168mm幅のZT421があります。RFIDモデルとライナーレスモデルも選べる産業用プリンタです。ライナーレスやRFIDなどのオプションは、導入後に現場で取り付けられます。保証は出荷日から最低1年間です。

ZT421の解像度は、203dpiと300dpiのみです。600dpiは、4インチのZT411に限られます。日本向けの価格は公式サイトに掲載がなく、比較には見積もりが要ります。発行量の少ない用途には、向きません。

サトー スキャントロニクス SG112T/SG112R

最大印字幅266mmのワイド機です。4インチ機では印字できないA4以上の大判ラベルや、多面付けを発行できます。USB・LAN・IEEE1284・RS-232C・Bluetoothを標準搭載しました。古いシステムからも接続しやすい構成です。

最大印字速度は150mm/秒で、4インチの高速機より発行は遅くなります。カッター付きモデルは幅475mm、質量約22kgです。卓上に置くには広い設置場所が要ります。小さなラベルが中心の現場には、向かないでしょう。

ブレイディ i7500

専用素材とBrady Workstationを組み合わせた、600dpiの産業用機です。センサー位置・熱設定・印刷速度の調整が、自動で済みます。リボンとラベルの交換は約40秒です。推奨外のリボンには警告が出ます。

自動設定が働くのは、Brady Workstationと専用のラベル・リボンを併用する場合だけです。標準のインターフェースはUSB 2.0と有線LANで、Wi-Fi・Bluetoothは別途相談です。汎用ラベルをそのまま使いたい現場には、向きません。

TE Connectivity T3212・T3224

熱収縮チューブやケーブルマーカーにも印字できる、24時間稼働対応の熱転写プリンターです。300dpiのT3212と、600dpiのT3224から選べます。接続方式は、USB・Ethernet・シリアル・Wi-Fiです。タッチ画面と内蔵ヘルプ動画で、操作を確認できます。

同社のラベル・マーカー・スリーブへの印字を前提に設計されています。公式の製品ページとデータシートには、印字速度と最大印字幅の記載がありません。ほかの機種と性能を比べにくくなります。出荷ラベルの高速な大量発行にも向きません。

Zebra ZT6シリーズ

耐久性の高い鋼構造の部材を使った筐体の、産業用プリンタです。ZT610・ZT620は、現場で約5分でRFIDエンコード対応にアップグレードできます。4.3インチのフルカラータッチディスプレイと、2つの通信スロットも備えた構成です。

ZT620は203dpiと300dpiのみで、600dpiは4インチのZT610に限られます。無線LANとBluetoothは、オプションのワイヤレスカードが必要です。日本向けの価格は、公式サイトに掲載がありません。


08

ラベルプリンターの無料・有料でできることの違い

ラベルプリンターには、無料で使い始められる本体はなく、プリンターの購入が必要です。無償で使えるのは、一部のラベル作成ソフトやドライバなどにとどまります。どこまでが無償で、どこからが購入や見積もりかを整理しました。

できること

無償で使える範囲

購入や見積もりが必要な範囲

ラベルの印刷

なし。プリンター本体の購入が必要

本体、ラベル、インクリボン。20製品中17製品は公開価格なし

ラベルのデザイン

無償のラベル作成ソフトを使える製品、ソフトが付属する製品がある

専用ソフトと専用消耗品の組み合わせで動作する機能は、その条件を満たす購入が必要

PCからの印刷

公式サイトでWindowsドライバを配布する製品がある

上位システムと連携する仕組みの構築

RFIDの書き込み

なし

RFID対応モデルやオプションのキット

ネットワーク接続

有線LANやUSBを標準で備える製品がある

無線LANなどの追加インターフェースをオプションで選ぶ製品がある

無償のソフトで足りるのは、ラベルのデザインと基本の印刷が中心です。上位システムとの連携や、RFIDの運用は別の購入や作業になります。必要な範囲が構成に含まれるかを、見積もりの段階で確かめましょう。


09

まとめ

ラベルプリンターの比較は、5つの項目で整理すると進めやすくなります。印字方式と解像度、機種クラスと耐久性、接続方式、RFID対応、ソフトとサポートの5つです。

まず、貼るラベルの材質と大きさ、1日の発行量を書き出しましょう。次に、消耗品を含めた総額で見積もりを比べます。公式ページで金額を確認できたのは20製品のうち3製品で、多くは問い合わせが必要です。製品はラベルプリンターのカテゴリページで比較できます。選定の進め方はラベルプリンターの選び方の記事をご覧ください。メーカー別の整理はラベルプリンターのメーカーの記事で扱っています。

ラベルプリンター比較表

ロゴ製品名ベンダー価格モデル特徴
ブラザー TD-4750TNWBR/4750TNWB/4650TNWB ロゴ
ブラザー TD-4750TNWBR/4750TNWB/4650TNWBブラザー工業株式会社オンプレミス無線LAN・Bluetoothを標準搭載詳細を見る
サトー スキャントロニクス CL4/6-SXRシリーズ ロゴ
サトー スキャントロニクス CL4/6-SXRシリーズ株式会社サトー要見積もりAIによるヘッド故障予測詳細を見る
東芝テック BX410T・BX430T ロゴ
東芝テック BX410T・BX430T東芝テック株式会社要見積もりPDFをドライバなしで直接印字できる産業機詳細を見る
ブラザー TJ-4シリーズ ロゴ
ブラザー TJ-4シリーズブラザー工業株式会社オンプレミスブラザー初の産業用ラベルプリンター詳細を見る
ブラザー TJ-4121TNR/4121TN/4021TN ロゴ
ブラザー TJ-4121TNR/4121TN/4021TNブラザー工業株式会社オンプレミス体積を35%減らしたラベルプリンター詳細を見る
Zebra ZT400シリーズ ロゴ
Zebra ZT400シリーズゼブラ・テクノロジーズ・ジャパン株式会社要見積もりRFID・ライナーレスのモデルもそろう産業用プリンタ詳細を見る
ブレイディ i7500 ロゴ
ブレイディ i7500日本ブレイディ株式会社要見積もり印字設定まで自動で済ませる600dpiのラベルプリンター詳細を見る
サトー SCeaTa CT4-LX ロゴ
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サトー スキャントロニクス SG112T/SG112R株式会社サトー要見積もり最大印字幅266mmのワイド機詳細を見る

よくある質問

Qラベルプリンターを選ぶとき、最初に何を確認すればよいですか?
A

貼るラベルの材質と大きさ、1日の発行量を確認します。耐久性が必要なら熱転写、短期間の出荷ラベルなら感熱が候補です。次に、必要な解像度と印字幅、上位システムとの接続方式を決めてください。

Qラベルプリンターの価格は、どのくらいを見込めばよいですか?
A

製品ページのある20製品のうち、2026年時点で公式ページに金額を確認できたのは3製品です。この3製品の通常価格は143,000円から459,800円で、税込・税抜の表記はありません。ほかは問い合わせが必要です。

QRFIDタグへの書き込みに対応したラベルプリンターはありますか?
A

RFID対応のモデルや、オプションのキットを用意する製品があります。UHF帯のみの機種と、HF帯・UHF帯の両方に対応する機種があります。書き込めるラベルの厚さにも条件があるため、仕様で確認してください。

Q熱転写と感熱は、どう使い分ければよいですか?
A

熱転写はインクリボンを使い、耐久性が必要なラベルに向きます。感熱はリボンが不要で、短期間の出荷ラベルなどに使われます。感熱専用機では、熱転写の耐久ラベルは印字できません。

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