【2026年】無料で使えるSCADAおすすめ6選|OSS・体験版・商用利用の可否を解説
無料で使えるSCADA(設備監視制御システム)を6製品で比較。Rapid SCADA、FUXA、ScadaBRなどのオープンソースと、WebAccess/SCADAの無償ライセンス、IgnitionやiFIXの評価版の違いを、商用利用の可否と制限まで整理します。

SCADA(設備監視制御システム)には、無料で使えるフリーソフトや無償ライセンスがあります。ただし、無料の中身は製品ごとに異なり、オープンソース、点数を限った無償ライセンス、時間制限付きの評価版に分かれます。この記事では、SCADAの無料の選択肢6製品について、無料の範囲と制限、商用利用の可否をITトレンド for 製造業編集部が整理しました。業務で使う前に、商用利用の可否の確認が必須です。
業務で商用利用するなら:オープンソースのRapid SCADA、FUXA、ScadaBRが候補
小規模な現場で試すなら:Advantech WebAccess/SCADAの無償75タグライセンス
有料版の操作感を確かめるなら:IgnitionやiFIXの評価版(どちらも2時間で停止)
継続して使うなら:有料SCADAの比較やSCADAのカテゴリページで検討
無料のSCADAは、設備の操作に関わるため、止められない設備への影響を先に考える必要があります。評価版や個人向けの無償版は、本番の設備に使えない点にも注意しましょう。
この記事でわかること
無料のSCADAの種類
無料のSCADAは、オープンソース、無償ライセンス、評価版、個人向けの無償版の4種類に整理できます。業務の設備に使えるのは、条件を満たしたオープンソースと無償ライセンスだけです。SCADAそのものの定義はSCADAとはで解説しています。
種類 | 内容 | 商用利用 | 例 |
|---|---|---|---|
オープンソース(フリーソフト) | ソースコードが公開され、ライセンスの条件で利用できる | ライセンス条件に従う(Apache 2.0、MIT、GPL) | Rapid SCADA、FUXA、ScadaBR |
点数を限った無償ライセンス | 監視点(タグ)数を絞った上で、期限なしで使える | 公式で確認が必要(本文参照) | |
時間制限付きの評価版 | 全機能を試せるが、実行時間が2時間などに限られる | 評価用(商用利用の可否は公式に記載なし) | |
個人・非商用の無償版 | 学習や趣味の用途に限って無償で提供される | 不可 | Ignition Maker Edition |
オープンソースのフリーソフトの特長
Rapid SCADAはApache License 2.0で公開されています。FUXAはMITライセンス、ScadaBRはGPL 3+です。ライセンス費用はかからず、自社で環境を作れます。
FUXAは、WebブラウザーでSCADAやHMIの画面を作るフリーソフトです。Modbus、Siemens S7、OPC-UAなどの通信方式に対応します。
評価版は本番の設備に使えない
IgnitionとiFIXの評価版は、実行時間が2時間に限られます。2時間たつと停止するため、24時間動かす設備の監視には使えません。
個人向けの無償版は、業務での利用を禁じています。評価版も個人向けの無償版も、操作感を確かめる用途に限ると考えましょう。
SCADAの無料版と有料版の違い
無料版と有料版の違いは、画面の機能よりも、止めずに運用し続ける条件にあります。冗長化、サポート、国内の導入支援が主な差です。次の表で全体像を確認してください。
観点 | 無料版(オープンソース・無償ライセンス) | 有料版 |
|---|---|---|
商用利用 | オープンソースはライセンス条件に従う。無償ライセンスは公式で確認 | 契約の範囲で利用できる |
役割の分担 | 画面、通信、履歴保存を自社で組み合わせる場面がある | 監視画面、ドライバー、履歴保存を一体で提供する製品が多い |
冗長化・可用性 | 自社で構成を設計し、検証する | 冗長化構成を備える製品がある |
更新・脆弱性への対応 | 自社で情報を追い、更新する | メーカーが更新プログラムを提供する |
サポート | 公式の窓口は限られ、コミュニティが中心 | メーカーや販売店の窓口に問い合わせられる |
価格 | 0円。ただし構築と運用の人員は自社が負担する | 点数や機能で決まる。多くは個別見積もり |
1つで全部は賄えない
SCADAの運用は、現場機器との通信、画面表示、データの保存、アラームの通知で成り立っています。無料のツールは、このうち一部に絞った構成のものが多い傾向です。
足りない機能は、別のフリーソフトを組み合わせたり、自社で開発したりして補うことになります。担当者の工数を見込んでおきましょう。
継続的な運用と国内の導入支援
SCADAは、導入して終わりではない点に注意が必要です。設備の入れ替えやPCの更新のたびに、設定の見直しが欠かせません。
国内の販売店が導入を支援する有料製品もあります。費用の全体像はSCADAの費用で整理しています。
価格差の目安
有料版の価格は、公開されている例が限られます。GENESISは、75タグで67,100円からです(2026年時点、FA Web Shop価格)。
Ignitionは、米国本社の公開価格でPlatformが1,200ドルです(2026年時点)。国内の大手は、点数に応じた個別見積もりが中心になります。
無料のSCADAを選ぶときのポイント
無料のSCADAを選ぶときは、機能の多さよりも、自社の設備に安全に使えるかを先に確認します。確認する項目は、商用利用、無料の上限、接続する機器、現場のPC環境、サポートの5つです。選び方の全体像はSCADAの選び方も参考になります。
商用利用できるか
最初に確認するのは、会社の業務で使ってよいかどうかです。Rapid SCADAはApache 2.0、FUXAはMITのライセンスです。条件を守れば、業務に使えます。
ScadaBRはGPL 3+です。改変して配布する場合は条件があるため、法務部門に確認しましょう。評価版と個人向けの無償版は、業務に使えません。
無料の上限は点数と時間のどちらか
無料の制限は、点数で絞る型と、時間で絞る型があります。WebAccess/SCADAの無償ライセンスは75タグで、実行時間に制限がありません。
IgnitionとiFIXの評価版は、機能に制限がない代わりに、2時間で停止します。自社の監視点数と、連続稼働の要件を先に洗い出しましょう。
既存のPLCと接続できるか
SCADAは、現場のPLCや機器とつながって初めて役に立ちます。使っているPLCの通信方式に対応するかの確認が、導入前に欠かせません。
FUXAは、ModbusやSiemens S7、OPC-UAなどに対応しています。国産PLCとつなぐ場合は、対応状況を公式で確認しましょう。
現場のPCとネットワークの条件
SCADAを動かすPCは、現場の制御ネットワークにつながります。事務用のネットワークと分ける構成や、PCの管理の担当を、先に決めておきましょう。
FUXAはDockerやRaspberry Piでも動きます。手軽に動かせる反面、現場のPCは自社で管理することが前提です。
サポート・日本語・更新頻度
オープンソースは、公式の窓口が限られ、日本語の情報も少ない傾向です。不具合の原因を、自社で調べる体制が必要になります。
ScadaBRは、今後の開発がScada-LTSという別のプロジェクトへ移る方針を示しています。開発の継続性も、選ぶときの確認事項です。
【比較表】無料で使えるSCADA6選
無料の範囲、商用利用、主な制限、有料版の価格目安を6製品で並べました。上の3製品は製品ページがある有料SCADAの無償ライセンスと評価版です。下の3製品は、オープンソースのフリーソフトです。条件は2026年時点の公開情報に基づきます。
製品名 | 無料の種類 | 商用利用 | 主な制限 | 有料版の価格目安 |
|---|---|---|---|---|
無償75タグライセンス、2時間の評価版 | 無償ライセンスの商用利用は公式に記載なし | 75タグ。Advantech製のプラットフォームのみ | 上位は要問い合わせ | |
2時間で停止する評価版、個人向けのMaker Edition | 評価版は評価用。Makerは不可 | 評価版は2時間ごとに再起動。Makerは10,000点・同時10セッション・冗長化なし | 米国公開価格でPlatform 1,200ドル | |
2時間で停止する評価版 | 評価用(商用利用の可否は公式に記載なし) | 2時間の制限は再起動で更新できる | 要問い合わせ | |
Rapid SCADA | オープンソース(Apache License 2.0) | 可(ライセンス条件に従う) | Enterprise版の追加機能は有料 | Enterprise版は公式で確認 |
FUXA | オープンソース(MITライセンス) | 可(ライセンス条件に従う) | サポートの窓口は限られる | 有料版なし |
ScadaBR | オープンソース(GPL 3+) | 可(ライセンス条件に従う) | Java 8が前提。開発はScada-LTSへ移行予定 | 有料版なし |
各製品の無料の範囲や条件は、導入前に公式サイトで最新の情報を確認してください。無償ライセンスや評価版の条件は、メーカーの都合で変更されることがあります。
【無料版】SCADAおすすめ6選
ここでは、製品ページがある有料SCADAの無償ライセンスと評価版を先に紹介します。続いて、オープンソースの3製品を紹介します。各製品の冒頭に、無料の種類、商用利用、向いている企業、注意点をまとめました。
Advantech WebAccess/SCADA
- 無料の種類:無償75タグライセンス、2時間の評価版
- 商用利用:無償ライセンスの商用利用の可否は、公式で確認できていない
- 向いている企業:小規模な設備の監視を、フリーの範囲で試したい企業
- 注意点:75タグの上限があり、Advantech製のプラットフォームのみが対象
Advantechの公式サイトでは、無償の75タグライセンスを案内しています。機能の制限はなく、実行時間も無制限と記載されています(2026年時点)。
ただし、対象はAdvantechのプラットフォームに限られます。評価版は、全機能を試せますが、実行時間は2時間です。商用利用の可否は、公式サイトに記載がありません。
編集部コメント:設備1台分の小さな監視画面を作る用途に向きます。業務で使う場合は、利用条件を販売店やメーカーに確認してから導入しましょう。
Ignition
- 無料の種類:2時間で停止する評価版、個人向けのMaker Edition
- 商用利用:不可(評価版は評価用、Makerは個人の非商用のみ)
- 向いている企業:有料版の操作感を確かめたい企業、個人で学習したい人
- 注意点:業務の設備には使えない。本番はライセンスの購入が必要
評価版は、有料版と同じ機能を、制限なく試せる点が特徴です。制限は、ゲートウェイが2時間ごとに停止する点だけです。再起動すれば、何度でも使い直せます。
Maker Editionは、趣味や学習など、個人の非商用に限った無償版です。企業での利用や、営業のデモへの利用は禁止されています。上限は10,000点と同時10セッションです。
編集部コメント:評価版は、画面の作りやすさを確かめる段階で役に立つでしょう。Maker Editionを業務に使うとライセンス違反になるため、避けてください。
iFIX
- 無料の種類:2時間で停止する評価版(再起動で更新できる)
- 商用利用:評価用(商用利用の可否は公式に記載なし)
- 向いている企業:有料版の導入前に、機能と画面の作りやすさを確かめたい企業
- 注意点:ダウンロードは約7.5GBで、リンクは1回しか使えない
GE Vernovaの公式サイトで、iFIXの無料評価版を配布しています。標準のiFIXのほか、Proficy Historianなどが含まれます。
2時間の制限は、再起動で更新される仕組みです。登録後にメールで届くダウンロードのリンクは、1回しか使えません。評価版は、本番の運用には使えない点に注意が必要です。
編集部コメント:履歴保存やゲートウェイも含めて試せる点が特徴です。評価の目的で社内の検証用PCに入れ、本番の設備からは切り離して使いましょう。
Rapid SCADA
- 無料の種類:オープンソース(Standard版、Apache License 2.0)
- 商用利用:可(ライセンス条件に従う)
- 向いている企業:自社でシステムを組み、拡張できる技術者がいる企業
- 注意点:Enterprise版の追加機能は有料で、サポートは限られる
Rapid SCADAは、監視制御システムを作るためのオープンソースの基盤です。単体のSCADAとしても、独自のSCADAやMESを作る土台としても使える点が特長です。
公式のドキュメントは、無償のStandard版とEnterprise版を区別しています。Enterprise版には、監査ログやレプリケーションなどの機能が追加されます。
編集部コメント:商用利用でき、拡張の余地も広い製品です。ただし、構築と保守は自社で担うため、現場で運用を続ける人員を確保できるかが判断の軸です。
FUXA
- 無料の種類:オープンソース(MITライセンス)
- 商用利用:可(ライセンス条件に従う)
- 向いている企業:Webの画面で、小規模な監視画面を手早く作りたい企業
- 注意点:導入と保守は自社で行う。現場PCの管理も自社の責任
FUXAは、Webブラウザーで動くSCADAとHMIのフリーソフトです。Modbus、Siemens S7、OPC-UA、MQTTなどに対応します。履歴の保存先は、SQLiteやInfluxDBから選べる点が特徴です。
導入の方法には、Docker、npm、Electron、Raspberry Piなどがあります。画面は、ブラウザー上の編集機能で作る形式です。
編集部コメント:試作や小規模な設備の見える化に向きます。基幹の設備に使う場合は、検証用の環境で長期の動作を確かめてからにしましょう。
ScadaBR
- 無料の種類:オープンソース(GPL 3+)
- 商用利用:可(ライセンス条件に従う)
- 向いている企業:Javaの環境を扱え、既存の仕組みを活用できる企業
- 注意点:Java 8が前提。今後の開発はScada-LTSへ移る方針
ScadaBRは、完全なSCADAの機能を持つとうたうオープンソースです。WindowsとLinuxのインストーラーが配布されています。
公式のリポジトリでは、2.x系をScada-LTSの核で公開する予定とされています。Scada-LTSは、REST APIとJava 11に対応する点が違いです。
編集部コメント:新規に導入する場合は、後継のScada-LTSの状況も確認しましょう。Java 8を使い続けるリスクも、現場のPCの管理と合わせて検討が必要です。
無料で使えるSCADAのメリットとデメリット・注意点
無料のSCADAには、費用を抑えて試せる利点があります。一方で、SCADAは設備の操作に関わるため、一般的なソフトとは違う注意点があります。止められない設備、現場のPC、ライセンスの3つを軸に確認しましょう。
初期費用なしで操作感を確かめられる
無料のSCADAは、ライセンスを買う前に、画面の作りやすさと通信の相性を確かめられます。有料版の導入前に、検証用のPCで試せる点が利点です。
小規模な設備の見える化なら、オープンソースや75タグの無償ライセンスで足りる場合もあります。まずは範囲を絞って始めましょう。
止められない設備に直結するリスク
SCADAは、PLCに設定値を書き込み、設備を操作できます。評価版が2時間で止まったり、設定を誤ったりすると、設備に影響が出るおそれがあります。
生産ラインを止められない現場では、本番に導入する前に、検証用の環境で長期の動作を確かめましょう。当面は、監視だけに使う運用も選択肢です。
現場のPCとネットワークの保守は自社の責任
SCADAを動かすPCは、現場の制御ネットワークにつながります。OSの更新や脆弱性への対応を怠ると、設備全体が危険にさらされかねません。
オープンソースでは、更新の情報を自社で追う必要があります。古いPCで動かし続ける現場こそ、更新の担当を決めておきましょう。
非商用・学生向けの無償版を業務で使うライセンス違反
Ignition Maker Editionは、企業や非営利団体の利用を禁じています。評価版も、本番の運用には使えません。業務で使うとライセンス違反になります。
現場の担当者が、検証のつもりで入れた無償版が、そのまま本番で動き続ける例もあります。社内で、用途の決まりを共有しておきましょう。
点数や時間の上限で運用が止まる
75タグの無償ライセンスは、設備が増えると上限に達します。上限を超えると、有料版への切り替えか、構成の見直しが欠かせません。
評価版は、2時間ごとに停止します。画面を作り込んだ後で、本番に使えないと分かることがないよう、最初に条件を確認しましょう。
編集部コメント:無料のSCADAは、費用よりも、止められない設備への影響で判断する製品です。まず検証用の環境で試し、本番の設備には、サポートのある構成で臨むのが安全です。
無料のSCADAから有料版に切り替える目安
無料のSCADAで足りるかどうかは、設備の重要度と規模を基準に考えます。切り替えを考える目安を、次の表にまとめました。
無料版で足りるケース | 有料版を検討すべきケース |
|---|---|
検証用の設備や、小規模な見える化 | 止められない生産ラインの監視と操作 |
監視点が75点ほどに収まる | 監視点が増え、複数のラインや拠点を統括したい |
自社に構築と保守の担当者がいる | 24時間の運用で、メーカーや販売店のサポートが要る |
履歴の保存が短期間でよい | 監査の記録や、長期の履歴を残す必要がある |
切り替えのサイン
- 無償ライセンスの点数の上限に近づいている
- 設備の停止時に、すぐ相談できる窓口が必要になった
- 冗長化やバックアップの構成が必要になった
- 複数の工場や拠点を、1つの画面で見たくなった
- 取引先や社内の監査で、操作の記録を求められた
有料版の価格帯
有料のSCADAは、監視点の数で価格が変わる製品が中心です。GENESISは、75タグで67,100円からです。30,000タグでは1,529,000円です(2026年時点、FA Web Shop公開価格)。
多くの製品は、個別見積もりで公開価格がありません。複数年の総費用はSCADAの費用で解説しています。
次に読む記事
有料版の製品を比べたい場合は、SCADAの比較をご覧ください。メーカーごとの特徴はSCADAメーカー9社の特徴で整理しています。
製品の一覧はSCADA(設備監視制御システム)のカテゴリページから確認できます。
無料のSCADAに関してよくある質問
無料のSCADAについて、よく寄せられる質問を4つにまとめました。商用利用の可否と、止められない設備への影響が主な論点です。
SCADAに無料で使えるフリーソフトはありますか?
あります。Rapid SCADA、FUXA、ScadaBRは、オープンソースのフリーソフトです。WebAccess/SCADAは、75タグの無償ライセンスを公式に案内しています。IgnitionやiFIXには、2時間で停止する評価版があります。無料の範囲は異なるため、条件を確認してください。
無料ツールだけで、制御システムを守れますか?
無料のSCADAだけでは、守れるとは限りません。SCADA自体は、設備の監視と操作のための製品で、不正アクセスの対策は別に必要です。現場のPCの更新や、ネットワークの分離は自社で行う必要があります。セキュリティの専用の製品や、専門家の支援も検討しましょう。
評価版を本番の設備で使ってよいですか?
使えません。IgnitionとiFIXの評価版は、評価用で、実行時間が2時間に限られます。Ignition Maker Editionも、企業の利用を禁じています。本番の設備には、有料のライセンスか商用利用できるオープンソースを使いましょう。検証用の環境とは分けて運用してください。
無料で始めたSCADAを、後から有料版へ移せますか?
製品によって異なり、画面や設定をそのまま移せるとは限りません。別の製品へ移る場合は、画面と通信の設定を作り直すことが多くなります。同じメーカーの有料版へ上げる場合も、移行の条件を事前に確認しましょう。通信の設定の記録を残しておくと、移行の手間を減らせます。
まとめ
無料のSCADAは、オープンソース、無償ライセンス、評価版、個人向けの無償版に分かれます。業務の設備に使えるのは、商用利用の条件を満たすものだけです。SCADAは設備の操作に関わります。止められない設備への影響と、現場のPCの保守を、先に考えましょう。無償ライセンスや評価版の条件は変わることがあるため、導入前に公式で確認してください。点数の上限は、設備が増えると近づく点にも注意が必要です。評価版と個人向けの無償版は、本番の設備に使わないでください。まず検証用の環境で試しましょう。継続して使う場合は、有料SCADAの比較やカテゴリページで検討してください。
SCADA(設備監視制御システム)のおすすめ製品
三菱電機 GENESIS(旧GENESIS64)
三菱電機株式会社
75タグ約6.7万円から、円建て定価が公開された国内最短経路
AVEVA System Platform(旧Wonderware)
AVEVA Group Limited(Schneider Electric傘下)
SCADA・MES・IIoTを1基盤に統合する定番プラットフォーム
Ignition
Inductive Automation, LLC
サーバー1本でタグ数・クライアント数が無制限
SIMATIC WinCC Unified
シーメンス株式会社
TIA PortalでPLCから画面まで統合開発、Webクライアント無制限
FactoryTalk View SE
ロックウェル オートメーション ジャパン株式会社
Allen-Bradley PLCと垂直統合された全社規模SCADA
iFIX(Proficy HMI/SCADA)
Velotic
提供元がVeloticへ移行、大規模実績を持つ老舗SCADA
SCADA(設備監視制御システム)比較表
| ロゴ | 製品名 | ベンダー | 価格モデル | 特徴 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 三菱電機 GENESIS(旧GENESIS64) | 三菱電機株式会社 | オンプレミス | 75タグ約6.7万円から、円建て定価が公開された国内最短経路 | 詳細を見る | |
| AVEVA System Platform(旧Wonderware) | AVEVA Group Limited(Schneider Electric傘下) | サブスクリプション | SCADA・MES・IIoTを1基盤に統合する定番プラットフォーム | 詳細を見る | |
| Ignition | Inductive Automation, LLC | オンプレミス | サーバー1本でタグ数・クライアント数が無制限 | 詳細を見る | |
| SIMATIC WinCC Unified | シーメンス株式会社 | 要見積もり | TIA PortalでPLCから画面まで統合開発、Webクライアント無制限 | 詳細を見る | |
| FactoryTalk View SE | ロックウェル オートメーション ジャパン株式会社 | 要見積もり | Allen-Bradley PLCと垂直統合された全社規模SCADA | 詳細を見る | |
| iFIX(Proficy HMI/SCADA) | Velotic | 要見積もり | 提供元がVeloticへ移行、大規模実績を持つ老舗SCADA | 詳細を見る | |
| EcoStruxure Machine SCADA Expert | シュナイダーエレクトリック株式会社 | 要見積もり | 500タグから、機械・ライン単位の軽量SCADA | 詳細を見る | |
| Advantech WebAccess/SCADA | アドバンテック株式会社 | オンプレミス | 無償75タグから試せる100%ブラウザベースSCADA | 詳細を見る | |
| AVEVA Plant SCADA(旧Citect SCADA) | AVEVA Group Limited(Schneider Electric傘下) | 要見積もり | 信号点数の段階ライセンスが国内で公開されている単体SCADA | 詳細を見る | |
| 横河電機 FAST/TOOLS | 横河電機株式会社 | 要見積もり | 1サーバー1,600万点、広域分散プラントの統合監視 | 詳細を見る |
よくある質問
QSCADAに無料で使えるフリーソフトはありますか?
あります。Rapid SCADA、FUXA、ScadaBRは、オープンソースのフリーソフトです。WebAccess/SCADAは、75タグの無償ライセンスを公式に案内しています。IgnitionやiFIXには、2時間で停止する評価版があります。無料の範囲は異なるため、条件を確認してください。
Q無料ツールだけで、制御システムを守れますか?
無料のSCADAだけでは、守れるとは限りません。SCADA自体は、設備の監視と操作のための製品で、不正アクセスの対策は別に必要です。現場のPCの更新や、ネットワークの分離は自社で行う必要があります。セキュリティの専用の製品や、専門家の支援も検討しましょう。
Q評価版を本番の設備で使ってよいですか?
使えません。IgnitionとiFIXの評価版は、評価用で、実行時間が2時間に限られます。Ignition Maker Editionも、企業の利用を禁じています。本番の設備には、有料のライセンスか商用利用できるオープンソースを使いましょう。検証用の環境とは分けて運用してください。
Q無料で始めたSCADAを、後から有料版へ移せますか?
製品によって異なり、画面や設定をそのまま移せるとは限りません。別の製品へ移る場合は、画面と通信の設定を作り直すことが多くなります。同じメーカーの有料版へ上げる場合も、移行の条件を事前に確認しましょう。通信の設定の記録を残しておくと、移行の手間を減らせます。
