おすすめのSCADAを比較!基礎知識やできること、選び方までをわかりやすく解説!
製造業向けのSCADA(設備監視制御システム)主要10製品を、ライセンス体系・既存PLCとの接続性・冗長化・ヒストリアン・国内保守体制の5項目で比較。9製品が非公開の価格の読み方、PLC環境別の選定ポイントまで解説します。

SCADAを比べようとすると、最初につまずくのが「価格がわからない」という壁です。主要10製品のうち、日本円の定価を公開しているのは1製品だけです。しかも、タグ(監視点)数で段階的に課金される製品と、タグ数もクライアント数も無制限の製品が混在しています。この違いは、監視点数が増えたときの費用に数倍の差を生みます。この記事では主要10製品を同じ軸で並べ、既存PLCと課金体系から候補を絞る手順を整理しました。
- PLCのメーカーが統一されているなら、その系列のSCADA
- PLCが複数メーカー混在なら、特定メーカーに紐づかない中立系
- 監視点数が大きく伸びる見込みなら、タグ無制限の製品
- まず費用をかけずに試すなら、無償ライセンスのある製品
SCADA選びは、既存PLCのメーカーと、タグ課金か無制限かの2つでほぼ決まります。見積もりは条件を揃え、5年間の総保有コストで比べてください。
この記事でわかること
SCADAの基礎知識
SCADAは、PLCやセンサーから設備の状態を集めて表示し、遠隔から操作もできるシステムです。比較に入る前に、そもそもSCADAが要る案件かを確かめておきましょう。3点に絞って押さえます。
SCADAが担うこと
担うのは、複数ラインや工場全体の監視と操作です。設定値の変更や、起動・停止といった操作まで遠隔から行えます。
アラームの履歴と長期トレンドの蓄積も重要な役割です。複数拠点を統括して監視する用途にも使われます。
HMI・MES・IoTプラットフォームとの違い
HMIは、装置1台の前で操作するための表示器です。SCADAはその上位で、工場全体を対象にします。
MESはさらに上位で、作業指示や生産実績を扱う仕組みです。収集したデータを見るだけで操作が要らないなら、IoTプラットフォームが候補になります。
SCADAが必要かの切り分け
判断は2点で付きます。現場の設備に書き戻すかどうかと、対象が単一設備か工場全体かです。
装置1台をその前で操作できればよいなら、HMIで足ります。複数ラインを監視しながら操作まで行いたい場合が、SCADAの出番です。
編集部メモ:SCADAとHMI・MESの位置づけは、SCADAとはで詳しく整理しています。用語から入りたい場合は、先にそちらをご覧ください。
SCADAの基本的な選び方
SCADAを選ぶ際には、既存PLCのメーカーと課金体系の2点から絞り込むことが重要です。この2つで候補の大半が決まります。次の3段階で進めましょう。
既存PLCのメーカーで絞る
制御盤に入っているPLCのメーカーを、まず確かめてください。メーカー系列のSCADAと組み合わせると、最も効率よく構築できるためです。
タグの取り込み設定やトラブル時の切り分けも速くなります。専任のエンジニアを置きにくい現場ほど、この利点が大きくなります。
タグ課金か無制限かを決める
次に、課金体系を選びます。多くのSCADAはタグ数に応じた段階課金ですが、サーバー1台でタグ数を無制限にする製品もあります。
監視点数が数千から数万へ伸びる見通しなら、無制限型のほうが総額の傾きは緩やか。数百で頭打ちなら、段階課金の下位ティアが安く収まります。
条件を揃えて見積もる
価格が非公開の製品が大半なので、比較は見積もりで行うことになります。複数社に同じ条件で同時に依頼してください。
揃える条件は、監視点数、クライアント台数、冗長化の有無、ヒストリアンを含むかの4つです。5年間の総保有コストで出してもらうと、製品間の差が正しく見えます。
SCADAの比較項目
製品を並べるときは、同じ物差しを当てる必要があります。SCADAで見るべき項目は次の5つです。いずれも仕様や契約条件として調べれば分かる事実です。
比較項目 | 見るべきポイント |
|---|---|
ライセンス体系 | タグ数の段階課金か無制限か。クライアント1台ごとに課金されるか |
既存PLC・機器との接続性 | 自社の制御盤にある機器のプロトコルに対応しているか |
冗長化構成 | サーバーが落ちたときに自動で切り替わるか |
ヒストリアン | 時系列データの蓄積が本体に内蔵か、別製品か |
国内の販売・保守体制 | 日本法人があるか。メーカー直接の保守契約を結べるか |
ライセンス体系
総額に最も効く項目です。多くの製品は、タグ数に応じた段階課金を採用しています。一方で、サーバー1台でタグ数もクライアント数も無制限にする製品もあります。
クライアントの扱いも見てください。端末1台ごとに課金する製品では、台数が増えるほど費用が積み上がります。
既存PLC・機器との接続性
産業用ネットワークでは、複数のプロトコルが混在するのが通例です。主な標準はOPC UA、EtherNet/IP、Modbus、DNP3の4つです。
自社の制御盤にどのプロトコルの機器が入っているかを棚卸ししてから、対応表を見てください。
冗長化構成
24時間稼働のラインでは、サーバーが落ちると監視も操作もできなくなります。代表的な構成は、アクティブ・スタンバイ、マスター・スレーブ、マルチマスターの3つです。
障害時の切り替え方式と、復帰後のデータの同期方法を確かめます。
ヒストリアン
時系列データを高速に収集・保存する仕組みで、予知保全やトレンド分析に使われます。
提供形態は、本体に内蔵される製品と、別製品として組み合わせる製品の2通りです。別製品なら追加費用が発生するため、本体だけで比べないよう注意が要ります。
国内の販売・保守体制
海外製品を検討する際に見落とされやすい項目です。日本法人があるか、国内の窓口がメーカー直接か代理店経由かを見ます。
メーカー直接の保守契約を社内規定で求められる企業では、ここが採否を決めることもあります。
自社に合ったSCADAの選定ポイント
同じ比較項目でも、どれを優先するかは工場によって異なります。自社の設備構成と目的に当てはめて、優先順位を付け直しましょう。よくある5つの型で整理します。
PLCのメーカーが統一されている企業
接続性を最優先にし、そのメーカー系列のSCADAから検討してください。PLCプログラムと監視画面を同じ環境で開発できる製品もあります。
メーカーに囲い込まれる側面はあります。それでも構築工数と保守の速さという実利のほうが大きいでしょう。
PLCが複数メーカー混在している企業
特定メーカーに紐づかない中立系が候補です。買収や増設を重ねた工場では、PLCが複数メーカーにまたがることが珍しくありません。
接続できる機器ドライバの数と、OPC UAへの対応が主な判断材料です。機器が増えてもライセンス費が跳ねない製品もあります。
まず小さく試したい企業
初期費用の低さと、検証のしやすさが決め手になります。いきなり全ラインではなく、1ラインや特定設備から始める進め方です。
無償ライセンスやトライアルがある製品なら、費用をかけずに実機で繋がるかを確かめられます。円建て定価が公開されている製品は、社内稟議も通しやすいでしょう。
複数拠点を統括監視したい企業
選定では、スケーラビリティと冗長性が重要な観点になります。拠点をまたいだ統合監視が主な目的になるためです。
サーバーあたりの監視点数の上限と、冗長構成の段数を比べます。クライアント数が無制限の製品は、拠点を増やしたときの費用の増え方が緩やかです。
医薬品・食品で規制対応が要る企業
監査証跡と電子署名の標準対応を、絞り込みの軸にしてください。FDA 21 CFR Part11やGMPへの対応が要件に入るためです。
規制対応を明示している製品と、事例で実績を示している製品があります。どちらの形で対応しているかを確かめましょう。
SCADAの費用相場
SCADAは、主要10製品のうち9製品が要問い合わせです。日本円の定価を公開しているのは1製品だけなので、金額の相場は示しにくい分野といえます。見積もりを動かす内訳と、公開されている目安を整理しました。
費用の内訳 | 費用を左右する要因 | 公開されている目安(2026年時点) |
|---|---|---|
サーバーライセンス | タグ数の段階課金が主流。無制限の製品もある | 75タグ67,100円〜30,000タグ1,529,000円(円建て定価を公開する唯一の製品) |
クライアントライセンス | 端末1台ごとの課金か、無制限か | 1クライアント96,800円〜(同上の製品) |
ヒストリアン | 本体に内蔵か、別製品か | 別製品なら追加費用 |
冗長化オプション | 24時間稼働のラインなら必要 | 公開なし |
年間保守 | 購入価格に対する割合で決まる製品が多い | 年16〜24%(公開している製品の例) |
本体価格だけで比べると総額を見誤ります。契約後に監視点数が上限を超えると、上位ティアへの移行費用がかかります。現状の1.5〜2倍のタグ数で見積もってください。
【比較表】SCADAのランキング
製品データとして数値化できる5項目を、製造業適合性スコアで横並びにしました。工程管理・保全管理・多拠点対応・現場操作性・中小適合を5段階で評価しています。並びは中小適合の高い順です。下へ向かうほど、想定する企業規模と導入の重さが上がります。
順位 | 製品 | 提供元 | 工程管理 | 保全管理 | 多拠点対応 | 現場操作性 | 中小適合 | 価格の目安 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 三菱電機 GENESIS(旧GENESIS64) | 三菱電機株式会社 | 4 | 4 | 4 | 4 | 5 | 75タグ67,100円〜、30,000タグ1,529,000円(FA Web Shop公開価格) |
2 | Advantech WebAccess/SCADA | アドバンテック株式会社 | 3 | 3 | 3 | 4 | 5 | 無償75タグライセンスあり。上位は要問い合わせ |
3 | Ignition | Inductive Automation, LLC | 4 | 4 | 5 | 4 | 4 | 米本社公開でPlatform 1,200ドル+用途別スイート。日本円価格は非公開 |
4 | EcoStruxure Machine SCADA Expert | シュナイダーエレクトリック株式会社 | 4 | 3 | 3 | 4 | 4 | 日本価格は要問い合わせ。500〜64,000タグの階層制 |
5 | AVEVA Plant SCADA(旧Citect SCADA) | AVEVA Group Limited(Schneider Electric傘下) | 4 | 3 | 4 | 4 | 3 | 要問い合わせ。信号点数は75点〜無制限の8段階 |
6 | AVEVA System Platform(旧Wonderware) | AVEVA Group Limited(Schneider Electric傘下) | 5 | 4 | 5 | 4 | 2 | 本体は要問い合わせ。InTouch HMIのみ米国価格を公開 |
7 | SIMATIC WinCC Unified | シーメンス株式会社 | 5 | 3 | 4 | 4 | 2 | 要問い合わせ(代理店の個別見積もり) |
8 | FactoryTalk View SE | ロックウェル オートメーション ジャパン株式会社 | 4 | 4 | 4 | 4 | 2 | 要問い合わせ。ライセンス体系も非公開 |
9 | iFIX(Proficy HMI/SCADA) | Velotic | 4 | 4 | 4 | 4 | 2 | 要問い合わせ。無料トライアルあり |
10 | 横河電機 FAST/TOOLS | 横河電機株式会社 | 4 | 4 | 5 | 3 | 1 | 要問い合わせ(公式に価格記載なし) |
価格は2026年時点の公開情報です。スコアと価格は更新されるため、最終判断の前にカテゴリページや各社公式で確認してください。
SCADAの主要製品の詳細
ここからは表に挙げた10製品を、順位の並びのまま見ていきます。強みだけでなく、注意すべき点もあわせて示しました。自社のPLCと規模に照らしながら読み進めてください。
三菱電機 GENESIS(旧GENESIS64)
MELSECを使う国内工場や、1ラインから小さく始めたい中小製造業に向きます。日本国内は三菱電機本体が直接販売します。
10製品で唯一、日本円の定価を公開している製品です。75タグ67,100円から3万タグ超まで、同じ製品で賄えます。見積もりを待たずに予算規模をつかめる点は、実務上の差になるでしょう。
注意点:旧MC Works64のVersion4は2028年3月でサポートが終了する予定です。使い続けている場合は移行の計画が要ります。
Advantech WebAccess/SCADA
まず費用をかけずに試したい中小製造業や、多様なメーカーの機器が混在する現場に向きます。
無償の75タグライセンスで実機検証を始められ、450以上の機器・PLCドライバに対応しています。100%ブラウザベースで、クライアントのインストールも要りません。
注意点:上位ライセンスの金額は公開されていません。国内の企業名入りの導入事例も確認できない状況です。
Ignition
監視点数が多く段階課金では費用が膨らむ工場や、自社で画面を作り込みたい企業に向きます。
サーバー1台でタグ数・クライアント数・デバイス接続数がすべて無制限です。タグ課金という業界の前提を正面から覆す価格モデルです。
注意点:開発元の日本法人・公式代理店がなく、国内の導入と保守はSIer経由に限られます。メーカー直接の保守を求める企業では採否を分けます。
EcoStruxure Machine SCADA Expert
シュナイダーエレクトリックの自社ブランドSCADAです。装置組込みや、ライン単位の軽い監視から始めたい企業に向きます。
ライセンスは、500タグからの階層制です。CFR21 Part11準拠のトレーサビリティと電子署名を標準で備えています。
注意点:公式のアプリケーション例は鉱業・荷役・上下水道が中心です。離散製造での実績を重視するなら、国内事例を事前に確認してください。
AVEVA Plant SCADA(旧Citect SCADA)
プロセス系プラントの監視や、統合基盤まで要らない単体SCADAの用途に向きます。国内の取り扱いは富士電機です。
信号点数の区分が日本語サイトで公開されています。自社の監視点数がどのティアに入るかを、事前に把握できる点が実務的です。
注意点:国内チャネルの表記は旧称のCitect SCADAのままです。一般製造業向けの明示的な事例も確認できません。
AVEVA System Platform(旧Wonderware)
SCADAから将来MESまで広げたい中堅〜大手や、プロセス系の大規模プラントに向きます。
SCADA・MES・IIoTを1つの基盤で統合でき、ヒストリアンの収集性能も高い製品です。AVEVAは2023年1月にSchneider Electricの完全子会社になりました。
注意点:本体の価格は非公開で、日本語の詳細情報は英語版より限られます。サブスクリプションへの移行方針も出ています。
SIMATIC WinCC Unified
SiemensのSIMATIC S7を導入済みの工場や、現場端末を多数配置したい企業に向きます。
TIA PortalでPLCプログラムと監視画面を同じ環境で開発でき、構築工数を明確に減らせます。Webクライアントは接続数が無制限です。
注意点:価格は非公開です。公式に確認できる導入事例は海外企業に限られ、日本国内のWinCC単体の事例は見当たりません。
FactoryTalk View SE
Allen-Bradley PLCを標準採用している工場に向きます。24時間稼働で冗長構成が必須のラインも対象です。
ControlLogix・CompactLogixとネイティブにつながり、冗長構成の実績もあります。日本法人が直接販売・保守を行うため、海外製品でも国内サポートの不安は小さいでしょう。
注意点:価格もライセンス体系(タグ課金か画面数課金か)も公開されていません。
iFIX(Proficy HMI/SCADA)
すでにProficy製品を導入している工場や、大規模なリアルタイム監視が要る企業に向きます。
Proficyファミリーとの連携と、大規模構成での稼働実績が強みです。無料トライアルも用意されています。
注意点:2026年3月に提供元がGE Vernovaから新会社Veloticへ移りました。国内窓口の表記が更新されていないため、問い合わせ前に取扱代理店へ現在の体制を確かめてください。
横河電機 FAST/TOOLS
プロセス産業の大規模プラントや、複数拠点にまたがる社会インフラ事業者に向きます。
サーバーあたり最大1,600万点という、業界最大級の容量を持つ製品です。2重から4重の冗長構成にも対応しています。FDA 21 CFR Part11に準拠した監査証跡も備えます。
注意点:公表事例は広域インフラが中心です。組立・加工型の工場が検討する場合は、適合性の確認から入る必要があります。
SCADAの無料・有料でできることの違い
SCADAには、無償のライセンスやトライアルを用意している製品があります。導入で最初につまずくのは「手持ちの機器に本当に繋がるか」です。そこを費用ゼロで確かめられる価値は小さくありません。無料でどこまでできるかを整理しました。
項目 | 無償ライセンス・トライアル | 有料ライセンス |
|---|---|---|
監視点数 | 数十タグ程度に制限される | 契約したティアの上限まで、または無制限 |
利用期間 | トライアルは期間が限られる | 契約の範囲で継続して使える |
冗長化・ヒストリアン | 含まれない場合が多い | オプションとして追加できる |
用途 | 機器との接続確認や画面の試作 | 本番ラインの監視と操作 |
サポート | 原則として付かない | 年間保守で受けられる |
無償の範囲は製品ごとに違います。検証と並行して見積もりを取り、本番の監視点数での総額を早めに把握しておきましょう。
まとめ
SCADAの比較は、機能の○×より2点から入るほうが早く絞れます。既存PLCのメーカーと、タグ課金体系です。PLCが統一されていればその系列のSCADA、混在していれば中立系が候補になります。監視点数が大きく伸びるなら、タグ無制限の製品も比べてください。
価格は10製品中9製品が非公開です。監視点数や冗長化などの条件を揃えて見積もり、5年間の総保有コストで比べましょう。接続をまず無料で確かめたいなら、無償ライセンスのある製品から試す手もあります。製品はSCADA(設備監視制御システム)カテゴリで比較できます。
SCADA(設備監視制御システム)のおすすめ製品
三菱電機 GENESIS(旧GENESIS64)
三菱電機株式会社
75タグ約6.7万円から、円建て定価が公開された国内最短経路
AVEVA System Platform(旧Wonderware)
AVEVA Group Limited(Schneider Electric傘下)
SCADA・MES・IIoTを1基盤に統合する定番プラットフォーム
Ignition
Inductive Automation, LLC
サーバー1本でタグ数・クライアント数が無制限
SIMATIC WinCC Unified
シーメンス株式会社
TIA PortalでPLCから画面まで統合開発、Webクライアント無制限
FactoryTalk View SE
ロックウェル オートメーション ジャパン株式会社
Allen-Bradley PLCと垂直統合された全社規模SCADA
iFIX(Proficy HMI/SCADA)
Velotic
提供元がVeloticへ移行、大規模実績を持つ老舗SCADA
SCADA(設備監視制御システム)比較表
| ロゴ | 製品名 | ベンダー | 価格モデル | 特徴 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 三菱電機 GENESIS(旧GENESIS64) | 三菱電機株式会社 | オンプレミス | 75タグ約6.7万円から、円建て定価が公開された国内最短経路 | 詳細を見る | |
| AVEVA System Platform(旧Wonderware) | AVEVA Group Limited(Schneider Electric傘下) | サブスクリプション | SCADA・MES・IIoTを1基盤に統合する定番プラットフォーム | 詳細を見る | |
| Ignition | Inductive Automation, LLC | オンプレミス | サーバー1本でタグ数・クライアント数が無制限 | 詳細を見る | |
| SIMATIC WinCC Unified | シーメンス株式会社 | 要見積もり | TIA PortalでPLCから画面まで統合開発、Webクライアント無制限 | 詳細を見る | |
| FactoryTalk View SE | ロックウェル オートメーション ジャパン株式会社 | 要見積もり | Allen-Bradley PLCと垂直統合された全社規模SCADA | 詳細を見る | |
| iFIX(Proficy HMI/SCADA) | Velotic | 要見積もり | 提供元がVeloticへ移行、大規模実績を持つ老舗SCADA | 詳細を見る | |
| EcoStruxure Machine SCADA Expert | シュナイダーエレクトリック株式会社 | 要見積もり | 500タグから、機械・ライン単位の軽量SCADA | 詳細を見る | |
| Advantech WebAccess/SCADA | アドバンテック株式会社 | オンプレミス | 無償75タグから試せる100%ブラウザベースSCADA | 詳細を見る | |
| 横河電機 FAST/TOOLS | 横河電機株式会社 | 要見積もり | 1サーバー1,600万点、広域分散プラントの統合監視 | 詳細を見る | |
| AVEVA Plant SCADA(旧Citect SCADA) | AVEVA Group Limited(Schneider Electric傘下) | 要見積もり | 信号点数の段階ライセンスが国内で公開されている単体SCADA | 詳細を見る |
よくある質問
QSCADAとHMI、MESは何が違いますか?
国際標準ISA-95の階層では、SCADAとHMIはともにレベル2(物理プロセスの監視・制御)、MESはレベル3(製造操業管理)に位置します。HMIは単一の機械やプロセスセル単位を対象とし、SCADAはその上位で工場全体から複数拠点までを対象に長期のヒストリアンデータを扱います。AVEVAの解説ではHMIはSCADAの構成要素(サブセット)と位置づけられています。MESは「何をどの順で作るか」を管理する層で、SCADAの「設備がいまどうなっているか」を見て操作する層とは役割が異なります。
QSCADAの価格はどのくらいですか?
本記事で扱った10製品のうち、日本円の定価をベンダー自身が公開しているのは三菱電機GENESISだけです(Basic SCADA 75タグ67,100円、5,000タグ463,100円、Basic SCADA Plus 30,000タグ1,529,000円、2026年7月時点)。残る9製品は要問い合わせで、AVEVA InTouch HMIやIgnitionは米国向け価格のみ公開されています。比較の際は監視点数・クライアント台数・冗長化の有無・ヒストリアン込みかの4条件を揃えて複数社に同時に見積もりを依頼し、5年間の総保有コストで並べる進め方が現実的です。
Qタグ課金と無制限ライセンスはどちらを選ぶべきですか?
将来の監視点数の伸び次第です。監視点数が数百で頭打ちなら、段階課金型の下位ティア(三菱電機GENESISの75タグ67,100円など)のほうが安く収まります。一方、設備の増設やデータ収集項目の追加で数千から数万へ伸びる見通しがあるなら、サーバー単位でタグ数・クライアント数が無制限のIgnitionのほうが総額の傾きが緩やかになります。段階課金型を選ぶ場合は、現状の1.5倍から2倍のタグ数でティアを選んでおくと契約後の追加費用を抑えられます。
Q無料で試せるSCADAはありますか?
Advantech WebAccess/SCADAが無償の75タグライセンスを提供しており、費用をかけずに実機で接続確認まで進められます。90日間5,000タグのトライアルもあります。iFIXにも無料トライアルの案内があります。SCADA導入で最初につまずくのは手持ちの機器に実際に繋がるかという点であり、有償契約の前に検証しておくと選定の精度が上がります。
