SCADAメーカー9社の特徴|シェアの実態と母体となる事業の違い
SCADAの主要メーカー9社がどんな会社なのかを1社ずつ整理した記事。メーカー別シェアは公表データが存在しないため、母体となる事業・資本関係・日本での体制で各社の立ち位置を見る。FA機器の大手4社、計測制御と産業用PCの2社、ソフトウェア専業3社という構成、iFIXのVeloticへの移管や製品名の変遷までまとめる。

SCADAのメーカーを調べると、シーメンスやロックウェルのようなFA機器の大手から、ソフトウェア専業の会社まで並びます。母体となる事業が違うため、提案の幅も保守の体制も変わります。
この記事では、主要9社がどんな会社なのかを1社ずつ見ていきます。よく検索されるシェアの実態、各社の母体、資本関係と製品名の変遷までを会社単位で整理します。
記載内容は、各社の公式サイトと公式のプレスリリースを、編集部が2026年9月20日に確認したものです。製品名や提供元が変わっているため、検討時には最新の情報を確認してください。
- SCADAのメーカー別シェアを示す公的・業界団体のデータは存在しない(2026年9月20日時点)
- AVEVA Group Limitedは、2023年1月18日以降シュナイダーエレクトリックの完全子会社である
- iFIXの提供元は、2026年3月に発足したVeloticへ移っている
この記事でわかること
SCADAの主要メーカー9社【早見表】
SCADAを手がけているのは、PLCなどのFA機器を本業とする大手から、ソフトウェア専業まで幅があります。まずは全体像を一覧で押さえます。各社の公式サイトで2026年9月20日に確認した内容です。
- SCADAの主要9社のうち、日本に本社を置くのは三菱電機と横河電機の2社
- SCADAの主要9社のうち、日本法人を確認できないのはVeloticとInductive Automationの2社
- SCADAの主要9社には、FA機器・計測制御・ソフトウェア専業と母体の違う会社が混在する
メーカー | 本社 | 母体となる事業 | 製品 | 日本法人 |
|---|---|---|---|---|
三菱電機株式会社 | 東京都千代田区 | FA機器・総合電機 | GENESIS(旧GENESIS64) | 日本の会社 |
横河電機株式会社 | 東京都武蔵野市 | 計測・制御 | FAST/TOOLS | 日本の会社 |
AVEVA Group Limited | 英国ケンブリッジ | 産業用ソフトウェア | System Platform/Plant SCADA | AVEVA株式会社 |
シーメンス株式会社 | 東京都品川区 | FA機器・総合電機 | SIMATIC WinCC Unified | あり |
ロックウェル オートメーション ジャパン株式会社 | 東京都中央区 | FA機器 | FactoryTalk View SE | あり |
シュナイダーエレクトリック株式会社 | 東京都港区 | 電機・エネルギー管理 | EcoStruxure Machine SCADA Expert | あり |
アドバンテック株式会社 | 東京都台東区 | 産業用PC | WebAccess/SCADA | あり |
Inductive Automation, LLC | 米国カリフォルニア州 | ソフトウェア専業 | Ignition | 確認できず |
Velotic | 米国マサチューセッツ州 | 産業用ソフトウェア | Proficy iFIX | 確認できず |
日本での窓口になる会社
海外に本社を置くメーカーでも、多くは日本法人が販売とエンジニアリングを担当します。シーメンス、ロックウェル、シュナイダー、アドバンテックがこれに当たります。
AVEVAも日本法人のAVEVA株式会社があります。SCADAは導入後の期間が長いため、日本語で相談できる窓口があるかが会社選びに効きます。
問い合わせ先を先に確かめる
VeloticのiFIXは、日本語のサイトも日本拠点の案内もありません。Inductive AutomationのIgnitionも、日本法人を確認できませんでした。
この2社を候補に入れる場合は、国内でどの会社が導入と保守を担うかを先に確認してください。障害時に日本語で対応してもらえるかは、機能と同じくらい重要な条件です。
親会社を持つ会社と持たない会社
三菱電機と横河電機は独立した上場企業で、親会社を持ちません。シーメンス、ロックウェル、シュナイダー、アドバンテックの日本法人は、いずれも海外の本国本社の傘下です。
AVEVAはシュナイダーエレクトリックの完全子会社、VeloticはTPG出資の独立系です。親会社の方針が製品の方向性に影響するため、長く使う前提なら確認しておく価値があります。
SCADAのメーカー別シェアの実態
9社が並んだところで、どこが国内で最も使われているのかが気になります。ただしSCADAにも、メーカー別のシェアを示すデータがありません。
- SCADAのメーカー別シェアを示す公的・業界団体のデータは存在しない
- 横河電機は1920年12月1日設立で、資本金434億105万円(2026年3月末)の独立した上場企業である
- 三菱電機は2019年5月13日の発表で、GENESISの開発元の株式を追加取得し100%子会社化している
シェアの数値は公表されていない
SCADAには、メーカー別のシェアを示す公表データがありません。「国内シェアNo.1」といった表現を見かけた場合は、それが第三者の調査か自社の主張かを確かめてください。
代わりに、各社の母体となる事業、資本関係、日本での体制で比べることになります。これらは各社の公式サイトで確認できます。
会社の規模と独立性
横河電機は1920年12月1日設立で、資本金434億105万円の独立した上場企業です。親会社を持たず、計測・制御を本業としています。
三菱電機も総合電機の大手で、FA機器を本業の一つとしています。この2社は、SCADA単体ではなく制御システム全体を手がける会社です。
専業の会社と大手の違い
Inductive AutomationとVeloticは産業用ソフトウェアの専業、AVEVAもソフトウェアが本業です。特定のFA機器メーカーに縛られない構成を組みやすい傾向があります。
一方、機器とまとめて保守を受けたい場合は、FA機器の大手が候補になります。どちらが合うかは、既存の設備をどのメーカーで揃えているかで決まります。
SCADAメーカーは母体となる事業で分かれる
代わりの手がかりになるのが、各社の母体となる事業です。SCADAは制御機器メーカーとソフトウェア専業が混在しており、母体の違いが提案の内容に直結します。
- FA機器を母体とするのは、三菱電機、シーメンス、ロックウェル オートメーション、シュナイダーエレクトリックの4社
- 計測・制御を母体とするのは横河電機、産業用PCを母体とするのはアドバンテックである
- ソフトウェアを母体とするのは、AVEVA、Inductive Automation、Veloticの3社
FA機器を母体とする会社
三菱電機、シーメンス、ロックウェル オートメーション、シュナイダーエレクトリックは、いずれもPLCやインバータなどのFA機器が本業です。自社の制御機器と組み合わせた提案になりやすい会社です。
すでに同じメーカーのPLCを使っている工場では、機器と監視システムをまとめて保守できる利点があります。一方で、他社機器との組み合わせは個別の確認が必要になります。
計測・制御や産業用PCを母体とする会社
横河電機は計測・制御が本業で、FAST/TOOLSは広域分散監視のSCADAソフトウェアです。プラントや複数拠点にまたがる設備を想定しています。
アドバンテックは産業用PCのメーカーで、WebAccess/SCADAはドライバ450種以上を持ちます。自社のハードウェアと組み合わせた提供が前提の構成です。
ソフトウェア専業の会社
AVEVAは英国ケンブリッジに本社を置く産業用ソフトウェアの会社で、2023年1月18日以降シュナイダーエレクトリックの完全子会社です。Inductive AutomationとVeloticも米国のソフトウェア専業です。
特定の機器メーカーに縛られない構成を組みやすい一方、日本での窓口と保守体制の確認が必要になります。VeloticとInductive Automationは日本法人を確認できませんでした。
日本のSCADAメーカー2社
ここからは9社を本社の地域で3つに分けて、1社ずつ見ていきます。まずは日本に本社を置く三菱電機と横河電機で、対象とする設備の規模が対照的な2社です。
- 三菱電機のGENESISは、中堅・中小製造業との相性が5点で最も高い
- 横河電機のFAST/TOOLSは、Item tagsが1ドメインあたり最大1,600万、ノードが最大4,095に対応する
- 三菱電機のGENESISバージョン11の体験版は、タグ数とクライアント数が無制限で連続稼働2時間までである
三菱電機株式会社
現行の公式名は「SCADAソフトウェアGENESIS」で、最新はバージョン11です。ノード数とエディションで区分する方式に変わり、タグ数とクライアント数の制限がなくなりました。
従来品のGENESIS64も継続して販売・サポートされています。こちらはタグ点数で区分する方式で、小さい構成から段階的に増やせます。
バージョン11の体験版は無料で、タグ数とクライアント数が無制限です。連続稼働は2時間までで、超えると再起動が必要になります。
横河電機株式会社
FAST/TOOLSは広域分散監視のSCADAソフトウェアで、OpreX Control and Safety Systemのラインアップです。離れた場所にある設備をまとめて監視する用途を前提としています。
規模はItem tagsが1ドメインあたり最大1,600万、ノードが最大4,095、I/O機器が1サーバあたり256です。単一の工場ではなく、プラントや複数拠点にまたがる設備が対象になります。
Web-HMIクライアントは同時接続数で構成し、1から25までの段階が用意されています。国内では横河ソリューションサービス株式会社も納入主体として記載されています。
2社の使い分け
三菱電機のGENESISは、当サイトの評価で中堅・中小製造業との相性が5点と最も高い製品です。単一工場からの導入に向いています。
横河電機のFAST/TOOLSは対象企業規模が大手のみで、相性は1点です。Item tagsが最大1,600万という規模からも、プラントや複数拠点を前提とした製品だとわかります。
単一の設備やラインから始めるなら三菱電機、離れた拠点をまとめて監視するなら横河電機という使い分けになります。
欧州発のSCADAメーカー3社
続いて、欧州に本社を置く3社です。AVEVA、シーメンス、シュナイダーエレクトリックが該当し、いずれも日本法人を通じて提供されています。
- シーメンスのWinCC Unifiedは、外部接続を持つPowerTagだけを数え、内部タグは点数に含まれない
- シュナイダーのEcoStruxure Machine SCADA Expertは、タグ数が500から64,000までの5段階である
- AVEVAの旧Citect SCADAはPlant SCADA、旧WonderwareはSystem PlatformやInTouchへ名称が変わっている
AVEVA Group Limited
SCADAとしてSystem PlatformとPlant SCADAを持ち、HMIのInTouch HMIも展開しています。旧Wonderware系とCitect系の製品を引き継いだ構成です。
旧Citect SCADAはAVEVA Plant SCADA、旧WonderwareはSystem PlatformやInTouchへと名称が変わっています。古い製品名で情報が残りやすい点に注意してください。
InTouch HMIのライセンスは、タグ数とWebクライアント数、RDSセッション数で構成されます。グレードによって履歴データのタグ数も変わります。
シーメンス株式会社
SIMATIC WinCC UnifiedはTIA Portalのシステムとして提供され、現行版はV21です。同社のPLCと同じ開発環境で扱えるため、機器と画面をまとめて設計できます。
ライセンスはPowerTagという単位で、外部接続を持つデータポイントだけを数えます。内部で計算に使うタグは無償で、点数に含まれません。
注意すべきは旧WinCC Professional/Advancedとの関係です。シーメンスの移行ガイドによると、WinCC RT Advanced V16からのライセンスアップグレードはできません。
シュナイダーエレクトリック株式会社
EcoStruxure Machine SCADA Expertの旧称はVijeo XLです。最新のソフトウェアは2023.1で、2024年8月30日に公開されました。
規模はタグ数の階層で分かれ、500、1,500、4,000、32,000、64,000の5段階です。グレード名もBasicからSupervisionまで5段階あり、小さい構成から選べます。
接続できる機器のドライバは250以上です。体験版は初回インストールから40時間がフル機能で、以降はランタイムが連続2時間で自動停止します。
米国・台湾発のSCADAメーカー4社
最後に、米国に本社を置く3社と、台湾に本社を置くアドバンテックです。日本での窓口の有無に差があるグループになります。
- IgnitionはStandardでタグ数・ユーザー数・接続デバイス数がいずれも無制限である
- アドバンテックのWebAccess/SCADAは、ドライバ450種以上とWebクライアント32同時接続を備える
- ロックウェルのFactoryTalk View SEは、V13以降Webクライアントが追加費用なしの内蔵機能である
ロックウェル オートメーション ジャパン株式会社
FactoryTalk View SEの現行版はVersion 16です。ライセンスはHMIサーバーとクライアント5・10・25のバンドルで、画面の数は無制限です。
V13以降はWebクライアントのViewPointが追加費用なしの内蔵機能になっています。事務所から画面を見る使い方を、別途ライセンスを買わずに始められます。
未アクティベートでも7日間の猶予期間があり、その後は起動ごとに2時間のデモモードになります。国内には東京・名古屋・大阪と宇都宮テクニカルセンターがあります。
アドバンテック株式会社
WebAccess/SCADAの現行版はV9で、接続できる機器のドライバは450種以上です。多様なメーカーの機器が混在する現場に向いた構成です。
Webクライアントは32同時接続が無償で同梱されます。画面を見る人数が増えても、その分の追加が発生しない設計です。
無償75タグのライセンスもありますが、アドバンテック製のコンピュータでのみ利用できます。産業用PCのメーカーが母体で、ハードウェアと組み合わせた提供が前提です。
Inductive Automation, LLC(Ignition)
Ignitionはサーバ単位でライセンスされ、Standardではタグ数・ユーザー数・接続デバイス数がいずれも無制限です。規模が増えても点数を買い足す必要がありません。
機能はモジュール制で、画面作成のPerspectiveやVision、帳票のReporting、アラーム通知などを必要な分だけ追加します。構成はStandard、Edge、Cloud Edition、Maker Editionです。
トライアルは期間が無制限で全機能を使えます。Gatewayが2時間ごとにタイムアウトしますが、無制限に再開できます。
Velotic(Proficy iFIX)
Proficy iFIXは、GE Vernovaの旧Proficy事業から引き継がれたHMI/SCADAです。2026年3月に発足したVeloticが提供しています。
無料トライアルが用意されており、iFIX本体に加えてIGS、Proficy Historian、Operations Hubが同梱されます。ランタイムは2時間の制限がありますが、再起動で継続できます。
日本語のサイトと日本拠点の案内がないため、国内でどの会社が導入と保守を担うかの確認が必要です。旧GE Vernovaのサイトも稼働しており、移行期にあります。
SCADAメーカーの資本関係と製品名の変遷
ここまで9社を見てきましたが、このうち複数の会社で提供元や製品名が変わっています。SCADAは10年以上使い続けるソフトウェアなので、古い情報のまま進めると問い合わせ先から間違えます。
- iFIXの提供元は、GE Vernovaから2026年3月発足のVeloticへ移っている
- AVEVAの現在の法人名はAVEVA Group Limitedで、plcという表記は古い
- AVEVAのCitect SCADAはPlant SCADAへ、WonderwareはSystem Platformなどへ名称が変わっている
iFIXの提供元の変化
iFIXは、GE Vernovaの旧Proficy事業が切り出され、2026年3月に発足したVeloticの製品になりました。売却の合意は2025年9月11日に公表され、金額は6億ドルとされています。
なお「エマソンがGE Digitalのソフトウェア事業を買収した」という説明を見かけますが、これは誤りです。エマソンが2018年に買収合意したのはGEのIntelligent Platforms事業で、iFIXは対象外でした。
製品名が変わっている会社
AVEVAの旧Citect SCADAはAVEVA Plant SCADAへ名称が変わりました。旧WonderwareもSystem PlatformやInTouchへ変わっています。古い製品名で検索すると、現行の情報にたどり着きにくくなります。
シュナイダーの製品も、旧称のVijeo XLから名称が変わっています。三菱電機も、バージョン11からGENESISという名称になりました。
開発元と販売元が別の会社もある
三菱電機のGENESISは、開発元が別法人です。2025年4月1日付の社名変更で、旧ICONICS, Inc.から現在の社名へ改称されました。
横河電機のFAST/TOOLSも、国内では横河ソリューションサービス株式会社が納入主体として記載されています。契約の相手方と開発元が別になる場合があります。
SCADAメーカーが想定している企業規模
各社の得意分野が見えたところで、次は自社の設備の規模に合うかどうかです。同じSCADAのメーカーでも、想定している設備の規模は大きく違います。
- SCADAで中堅・中小製造業との相性が5点なのは、三菱電機のGENESISとアドバンテックのWebAccess/SCADAである
- IgnitionとシュナイダーのEcoStruxure Machine SCADA Expertは、中堅・中小製造業との相性が4点である
- 横河電機のFAST/TOOLSは中堅・中小製造業との相性が1点で、最も低い
中小規模を想定している会社
中堅・中小製造業との相性は、予算・IT体制・導入難易度への適合度を見る軸です。三菱電機のGENESISとアドバンテックのWebAccess/SCADAが5点で最も高くなっています。
IgnitionとシュナイダーのEcoStruxure Machine SCADA Expertが4点で続きます。単一の設備やラインから始められる構成を持つ会社です。
大規模を想定している会社
横河電機のFAST/TOOLSは、対象企業規模が大手のみで相性は1点です。AVEVAのSystem Platform、シーメンス、ロックウェル、VeloticのiFIXは2点です。
これらは機能の優劣ではなく、想定している設備の規模の差です。単一ラインの監視に大規模向けの製品を選ぶと、構築の負担が見合いません。
現場での使い勝手は差が小さい
現場利用しやすさは、工場現場での端末操作やUIのしやすさを見る軸です。SCADAでは10製品中8製品が4点で、横河電機のみ3点です。
つまり、現場の使い勝手では大きな差がつきません。SCADAの会社選びでは、母体となる事業と対象規模の方が判断に効きます。
SCADAメーカーを調べるときの注意点
最後に、SCADAのメーカーを調べるときに引っかかりやすい点をまとめます。この分野は社名や製品名の変更が多く、古い情報が残りやすくなっています。
- SCADAの製品名は、Citect SCADAやWonderwareなど旧名称で流通している情報が多い
- iFIXをGE Digitalの製品として紹介している資料は、現在の提供元と一致しない
- シーメンスとロックウェルの日本語ページには、機械翻訳である旨の注記がある
旧製品名で探してしまう
Citect SCADAやWonderwareという名前で探すと、現行の情報にたどり着きにくくなります。AVEVAの現行名はPlant SCADA、System Platform、InTouchです。
三菱電機もバージョン11からGENESISという名称で、GENESIS64は従来品として継続販売されています。製品名がいつ時点のものかを確認してください。
提供元が変わった製品がある
iFIXをGE Digitalの製品として紹介している資料は、現在は正しくありません。2026年3月に発足したVeloticの製品です。
問い合わせ先を間違えると、検討そのものが進みません。特にiFIXは日本拠点の案内がないため、国内でどの会社が扱っているかを先に確認してください。
日本語ページの情報が古い場合がある
シーメンスとロックウェルの日本語ページには、機械翻訳である旨の注記があります。仕様や条件の細かい部分は、英語版と食い違う場合があります。
AVEVAも日本語の価格ページに古い金額が残っています。条件を詰める段階では、英語版で確認してください。
まとめ|SCADAメーカーの全体像
SCADAは、FA機器の大手4社、計測制御と産業用PCの2社、ソフトウェア専業3社という構成の分野です。母体の違いが、提案の幅と保守の体制の違いになります。
メーカー別のシェアは公表されていないため、ランキングで選ぶことはできません。「国内シェアNo.1」という表現を見かけたら、第三者の調査か自社の主張かを確かめてください。
すでに同じメーカーのPLCを使っているならFA機器の大手、機器に縛られない構成を組みたいならソフトウェア専業が起点です。ただし専業2社は日本法人が確認できないため、保守の窓口を先に確認してください。
なお本記事の各社の情報は、編集部が2026年9月20日に各社の公式サイトとプレスリリースで確認したものです。提供元の変更が続いているため、問い合わせ前に最新の状況を確認してください。
SCADA(設備監視制御システム)のおすすめ製品
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三菱電機 GENESIS(旧GENESIS64)
三菱電機株式会社
75タグ約6.7万円から、円建て定価が公開された国内最短経路
Ignition
Inductive Automation, LLC
サーバー1本でタグ数・クライアント数が無制限
SIMATIC WinCC Unified
シーメンス株式会社
TIA PortalでPLCから画面まで統合開発、Webクライアント無制限
iFIX(Proficy HMI/SCADA)
Velotic
提供元がVeloticへ移行、大規模実績を持つ老舗SCADA
FactoryTalk View SE
ロックウェル オートメーション ジャパン株式会社
Allen-Bradley PLCと垂直統合された全社規模SCADA
SCADA(設備監視制御システム)比較表
| ロゴ | 製品名 | ベンダー | 価格モデル | 特徴 | |
|---|---|---|---|---|---|
| AVEVA System Platform(旧Wonderware) | AVEVA Group Limited(Schneider Electric傘下) | サブスクリプション | SCADA・MES・IIoTを1基盤に統合する定番プラットフォーム | 詳細を見る | |
| 三菱電機 GENESIS(旧GENESIS64) | 三菱電機株式会社 | オンプレミス | 75タグ約6.7万円から、円建て定価が公開された国内最短経路 | 詳細を見る | |
| Ignition | Inductive Automation, LLC | オンプレミス | サーバー1本でタグ数・クライアント数が無制限 | 詳細を見る | |
| SIMATIC WinCC Unified | シーメンス株式会社 | 要見積もり | TIA PortalでPLCから画面まで統合開発、Webクライアント無制限 | 詳細を見る | |
| iFIX(Proficy HMI/SCADA) | Velotic | 要見積もり | 提供元がVeloticへ移行、大規模実績を持つ老舗SCADA | 詳細を見る | |
| FactoryTalk View SE | ロックウェル オートメーション ジャパン株式会社 | 要見積もり | Allen-Bradley PLCと垂直統合された全社規模SCADA | 詳細を見る | |
| EcoStruxure Machine SCADA Expert | シュナイダーエレクトリック株式会社 | 要見積もり | 500タグから、機械・ライン単位の軽量SCADA | 詳細を見る | |
| Advantech WebAccess/SCADA | アドバンテック株式会社 | オンプレミス | 無償75タグから試せる100%ブラウザベースSCADA | 詳細を見る | |
| AVEVA Plant SCADA(旧Citect SCADA) | AVEVA Group Limited(Schneider Electric傘下) | 要見積もり | 信号点数の段階ライセンスが国内で公開されている単体SCADA | 詳細を見る | |
| 横河電機 FAST/TOOLS | 横河電機株式会社 | 要見積もり | 1サーバー1,600万点、広域分散プラントの統合監視 | 詳細を見る |
よくある質問
QSCADAの主要メーカーはどこですか?
主要なメーカーは9社です。FA機器を母体とするのが三菱電機株式会社(GENESIS)、シーメンス株式会社(SIMATIC WinCC Unified)、ロックウェル オートメーション ジャパン株式会社(FactoryTalk View SE)、シュナイダーエレクトリック株式会社(EcoStruxure Machine SCADA Expert)の4社。計測・制御が横河電機株式会社(FAST/TOOLS)、産業用PCがアドバンテック株式会社(WebAccess/SCADA)です。ソフトウェア専業がAVEVA Group Limited、Inductive Automation, LLC(Ignition)、Velotic(Proficy iFIX)の3社です。
QSCADAのメーカー別シェアはどこで分かりますか?
メーカー別シェアを示す公的・業界団体のデータはありません。「国内シェアNo.1」といった表現を見かけた場合は、それが第三者の調査によるものか自社の主張かを確かめてください。代わりに、各社の母体となる事業、資本関係、日本での体制が公表されています。たとえば横河電機は1920年12月1日設立・資本金434億105万円の独立した上場企業、AVEVAは2023年1月18日以降シュナイダーエレクトリックの完全子会社、三菱電機は2019年にGENESISの開発元を100%子会社化しています。
QSCADAメーカーは何が違うのですか?
母体となる事業が違います。三菱電機、シーメンス、ロックウェル、シュナイダーはPLCなどのFA機器が本業で、自社の制御機器と組み合わせた提案になりやすい会社です。すでに同じメーカーのPLCを使っていれば、機器と監視システムをまとめて保守できます。横河電機は計測・制御、アドバンテックは産業用PCが母体です。AVEVA、Inductive Automation、Veloticはソフトウェア専業で、特定の機器メーカーに縛られない構成を組みやすい一方、日本での窓口の確認が必要になります。
QiFIXはどこの会社の製品ですか?
2026年3月に発足したVelotic(米国マサチューセッツ州フォックスボロ)の製品です。GE VernovaのProficy事業とPTCのKepware・ThingWorx事業を統合した、TPG出資の独立系企業です。売却の合意は2025年9月11日に公表され、金額は6億ドルとされています。なお「エマソンがGE Digitalのソフトウェア事業を買収した」という説明は誤りで、エマソンが2018年に買収合意したのはGEのIntelligent Platforms(PLC・産業用PC)事業です。Veloticには日本語のサイトも日本拠点の案内もありません。
QSCADAメーカーを調べるときの注意点は何ですか?
3つあります。1つ目は旧製品名で探してしまうことで、Citect SCADAは現在AVEVA Plant SCADA、WonderwareはSystem PlatformやInTouchに名称が変わっています。三菱電機もバージョン11からGENESISという名称です。2つ目は法人名が古いまま流通していることで、AVEVAは非公開化によりAVEVA Group plcからAVEVA Group Limitedに変わっています。3つ目は日本語ページの記載で、シーメンスとロックウェルのページには機械翻訳である旨の注記があり、正確な表記が必要な場面では英語版の確認が必要です。
