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選び方・ノウハウ#OPCサーバー#選び方#OPC UA

OPCサーバーの最適な選び方を徹底解説!おすすめの製品も紹介

OPCサーバーの選び方を、目的別・部門別・企業規模別の3つの切り口から解説。4つの種類の違い、対応するPLC、OPC UAのセキュリティ、タグ数と性能、上位システムへの渡し方、ライセンスと費用の見方を整理します。

製造業のシステム選定担当者ITトレンド編集部
OPCサーバーの最適な選び方を徹底解説!おすすめの製品も紹介

OPCサーバーは、メーカーごとに通信方式が違うPLCや設備のデータを、OPC UAやOPC Classicという共通の規格で上位システムへ渡すソフトウェアです。ただし、対応するPLCメーカー、OPC UAのセキュリティ、扱えるタグ数、ライセンスの体系など、比較する軸は多くあります。

この記事では、種類の違いと、目的・部門・企業規模という3つの切り口から選び方を整理しました。製品を比べる前に、自社のPLCのメーカーとデータの渡し先を書き出しましょう。

  • 接続するPLCのメーカーと機種:複数メーカーをまとめるか、特定メーカー向けで足りるかで、候補の型が変わります。
  • OPC UAかOPC Classicか:上位システムが対応する規格と、暗号化・認証の要件を確認します。
  • 上位システムへの渡し方:SCADAやMESへの受け渡しだけか、MQTTやデータベースへの転送も要るかを決めます。
  • ライセンスと価格:ドライバ単位かエディション単位かで費用の構成が異なり、価格の公開状況にも差があります。

OPCサーバーは、接続するPLCと上位システムを決めてから型を選ぶと整理しやすくなります。2026年時点では、当サイトの20製品のうち、公式で金額を確認できた製品は6製品です。ほかは見積もりを取って比較します。


この記事でわかること

01

OPCサーバーの基礎知識

選び方に入る前に、OPCサーバーが何をするソフトウェアなのかを押さえます。役割が曖昧なままでは、つなぎたいPLCに対応しない製品を選ぶおそれがあります。基本的な用語は、OPCサーバーとはの記事もご覧ください。

OPCサーバーが担う役割

OPCサーバーは、PLCごとに異なる通信方式を吸収するソフトウェアです。SCADAやMES、データ分析システムは、OPCの規格でPLCの値を読み書きできます。

PLCごとの通信ドライバを持ち、1つのサーバーで複数メーカーの機器を扱える製品もあります。上位システムからPLCへの設定値の書き込みも、用途の一つです。

OPC UAとOPC Classicの違い

OPC Classicは、Windowsの仕組みであるDCOMを使う従来の規格です。別のPCから接続するには、DCOMの設定が必要になる場合があります。

OPC UAは、暗号化やユーザー認証、証明書による通信相手の確認を備えた規格です。OPC Foundationの案内で、2026年11月に確認しました。新しく導入するなら、上位システムがOPC UAに対応しているかを先に確認しましょう。

IoTゲートウェイやSCADAとの違い

データ収集の専用ハードウェアは、IoTゲートウェイとして別に扱います。監視画面を持つソフトは、SCADAの領域です。OPCサーバーは、その手前でPLCのデータを共通の形に変える役割です。

Kepware ServerやLitmus Edgeは、MQTT送信やエッジ処理も持ちます。OPCサーバー単体の製品かは、製品ごとに確認が必要です。

編集部コメント:OPCサーバーには、PLCとつなぐ側の製品と、集めたデータを渡す側の製品があります。自社で足りない側を先に決めると、選びやすくなるでしょう。


02

OPCサーバーの種類

OPCサーバーは、つなぐ相手の範囲と置き場所によって、大きく4つに分けられます。どの型を選ぶかで、対応できるPLCも費用の構成も変わります。

  • 複数メーカー対応の通信サーバー型
  • 特定メーカー・特定環境向け型
  • PLCユニット・ゲートウェイ型
  • データ連携・エッジ基盤型

複数メーカー対応の通信サーバー型

複数メーカーのPLCを、1つのサーバーで集める型です。Kepware Serverは、多数のPLCドライバをOPC UAとMQTTへ束ねます。デバイスエクスプローラ OPCサーバーは、100メーカー・400シリーズに対応します。価格表では、DxpSERVER V7の名称です。

FA-Server6は、約100機種のPLCに対応する国産品です。Softing dataFEEDは、OPC UAとOPC Classicの両方に対応します。MQTTやデータベース連携も、1本で扱えます。

特定メーカー・特定環境向け型

特定メーカーの機器や特定の上位システムに絞った型です。Exaopcは、横河電機のCENTUMのデータを外部へ渡します。FactoryTalk Linx Gatewayは、Allen-Bradleyの機器が対象です。

SIMATIC NETは、SIMATIC S7などシーメンスの機器向けです。TwinCAT 3 OPC UAは、TwinCATのPLC変数を公開します。たけびし DAサーバーは、Wonderware環境に国内メーカーのPLCをつなぎます。

PLCユニット・ゲートウェイ型

PCを置かずに、OPC UAサーバーを用意する型です。RD81OPC96は、MELSEC iQ-Rのベースユニットに装着します。FX5-OPCは、FX5Uに増設するユニットです。

uaGateは、Siemens S7系やModbus TCP機器の横に置く小型ゲートウェイです。OPC UAサーバーとMQTTを足せます。ユニットはPLCのシリーズごとに製品が分かれるため、使う機種を確認しましょう。

データ連携・エッジ基盤型

OPC UAで集めた設備データを、基幹システムやデータベースへ渡す型です。OPC Spiderは、アイコンを並べるだけで連携を作れます。OPC Routerは、フロー画面でOPC UAやMQTT、SAPをつなぎます。

どちらも、PLCと直接通信するOPCサーバーではありません。Litmus Edgeは、約146種のドライバを持つエッジの基盤です。OPCサーバーだけが必要なら、機能が過剰になりえます。


03

【目的別】OPCサーバーの選び方

同じOPCサーバーでも、何を実現したいかで優先する条件は変わります。工場でよくある3つの目的を取り上げました。目的が複数あるときは、条件がもっとも厳しいものに合わせて検討します。

メーカーの違うPLCのデータを1か所に集めたい

PLCのメーカーが混在するなら、対応ドライバの数と範囲が最初の条件です。国内メーカーが中心か、欧米メーカーが中心かでも、候補は変わります。

DxpSERVERは、国内メーカーのPLCが混在する工場向きです。Softing dataFEEDは、欧米メーカーのPLCが多いラインに向きます。Kepware Serverは、多数のPLCドライバを集められる製品です。

OPC ClassicからOPC UAへ移りたい

上位システムがOPC Classicのままなら、両方の規格を持つ製品が移行の途中で役立ちます。移行後のOPC UAのセキュリティも、あわせて確認しましょう。

Kepware Serverは、OPC UAとOPC Classicの両方を持ちます。DDEやSuiteLinkにも対応します。ExaopcはR3.82でOPC UAに対応しました。一方、FA-Server6はOPC Classicのみで、OPC UAサーバーとしては使えません。

設備データをデータベースやクラウドへ送りたい

MQTTやデータベースへ送るなら、転送機能の有無を確認します。エディションごとに機能が分かれる製品もある点に、注意が必要です。

Kepware Serverは、IoT GatewayからMQTT・RESTへ送れます。DxpSERVERのMQTT連携は、プロフェッショナル(税別240,000円)のみの機能です。OPC SpiderやOPC Routerは、データベースや基幹システムへの連携を担う製品です。


04

【部門別】OPCサーバーの選び方

部門によって、見る点は異なります。現場の設備を扱う部門、設備を保つ部門、情報システムを守る部門で整理しました。複数部門で使うときは、運用の負担が大きい部門に合わせます。

生産技術・製造部門

ラインや設備の稼働データを、SCADAやMESへ渡す部門です。国内メーカーのPLCに対応し、自分たちで設定を行えるかが条件になります。

FA-Server6は、ロギングと日報・月報・年報の集計も持つ製品です。IoT Data Shareは、設備のプログラムを変えずに、ポーリングで収集を足せます。

設備保全部門

設備を止めずに運用し、通信の障害に備える部門です。冗長化と、通信が途切れた間のデータの扱いが条件になります。

Exaopcは、二重化構成にも対応した製品です。FactoryTalk Linx Gatewayは、冗長コントローラに対応します。Softing dataFEEDは、通信断の間もデータを失いにくい仕組みを持ちます。

情報システム・IT部門

設備側のPLCと、IT側のシステムの境界を受け持つ部門です。OPC UAの暗号化と認証、証明書の管理が条件になります。

SIMATIC NETは、Aes256_Sha256_RsaPssなどのポリシーを選べる製品です。証明書の管理にも対応します。uaGateは、設備側とIT側のポートを物理的に分けた機器です。TLSとX.509証明書にも対応します。


05

【企業規模別】OPCサーバーの選び方

企業規模そのものより、規模から来る制約が判断を分けます。専任担当の有無、拠点の数、予算の通し方の3点です。自社の体制に近いところから読み進めてください。

中小企業

専任の担当者が少なく、まず小さく始めたい段階です。価格が公開され、PCや装置の構成を決めやすい製品が候補になります。

FA-Server6は、税別100,000円で公開されています。DxpSERVERのシングルは、買い切りで税別90,000円です。FX5-OPCの標準価格は87,000円(税の表記なし)です。FX5Uの設備なら、PCなしでOPC UAサーバーを用意できます。

中堅企業

対象のラインや拠点が増え、MQTTやデータベースへの転送が必要になる段階です。エディションを上げたとき、費用がどこまで増えるかを確認しておきましょう。

DxpSERVERのMQTTとHistorical Accessは、プロフェッショナルで使えます。Softing dataFEEDは1台ごとのランタイムライセンスで、72時間の試用版があります。

大企業

複数の工場を抱え、拠点ごとの運用をそろえたい段階です。遠隔での構成管理、冗長化、セキュリティの運用ルールが条件です。

Kepware Edgeは、Kepware+ Managerから遠隔で構成や監査ログを扱えます。Litmus Edgeは、複数拠点の設備データをエッジで管理する用途に向く製品です。メーカーごとの特徴は、OPCサーバーのメーカーの記事をご覧ください。


06

自社に合ったOPCサーバーの選定ポイント

目的・部門・規模で方向が見えたら、具体的な仕様に落とし込みます。確認の順番が大切です。上から順に見ていくと、手戻りを減らせるでしょう。

  • 接続するPLCと通信方式を整理する
  • OPC UAのセキュリティを確認する
  • タグ数・性能・冗長化を確認する
  • 上位システムへの渡し方を確認する
  • ライセンスの体系と費用を確認する

接続するPLCと通信方式を整理する

最初に、PLCのメーカー、機種、通信方式(Ethernetかシリアルか)を一覧にします。シリアル接続の古いPLCが多いなら、対応を個別に確認しましょう。

Kepware Edgeは、Ethernet系の主要PLCとOPC UAクライアントが対象です。RD81OPC96は、MELSEC iQ-R専用です。FX5-OPCも、FX5UとFX5UCのみが対象になります。

OPC UAのセキュリティを確認する

上位システムが対応するセキュリティポリシーと、ユーザー認証の方式を確認します。使える範囲は、製品やバージョンで変わる場合があるため注意が必要です。

RD81OPC96は、使えるポリシーがファームウェアと設定ツールのバージョンで異なる製品です。Softing dataFEEDは、AES256_SHA256を選べます。ユーザー証明書による認証にも対応します。

タグ数・性能・冗長化を確認する

扱うタグ数、同時に接続する上位システムの数、データの更新周期を見積もります。冗長化が必要かも、ここで決めます。

FX5-OPCは、同時セッションが最大4、最小サンプリング間隔が100msです。mnOPC UAは、最大100セッション・10,000タグを扱えます。更新周期は、50msから選べる仕様です。

上位システムへの渡し方を確認する

SCADAやMESへ渡すだけか、MQTTやデータベース、クラウドにも送るかを決めます。標準機能で足りるか、別のソフトで補うかも確認します。

Kepware ServerのIoT Gatewayは、別の機能です。7.1では、32bitのJava 21が必要です。RD81OPC96は、MQTTやデータベースへ直接送る用途には向きません。

ライセンスの体系と費用を確認する

ドライバ単位、エディション単位、タグ数単位のどれかを確認します。保守費用や追加アダプタが別かも、見積もりの前に聞いておきましょう。

2026年時点で、当サイトの20製品のうち、公式で金額を確認できた製品は6製品です。該当するのは、たけびしのDxpSERVERとDAサーバー、FA-Server6です。三菱電機のRD81OPC96とFX5-OPC、たけびしのOPC Spiderも該当します。詳しくは、OPCサーバーの費用の記事をご覧ください。


07

【比較表】OPCサーバーの主要製品

製品データとして数値化できる4項目を、評価スコアで横並びにしました。生産管理・設備保全・多拠点対応・中小適合の4つを、5段階で評価しています。並びは中小適合の高い順です。同点の場合は残りの3項目の順に、最後は製品名で並べました。価格は2026年時点の公式ページの記載で、公開されていない場合はその旨を記しました。製品ごとの詳しい比較は、OPCサーバーの比較記事で扱います。

順位

製品

提供元

生産管理

設備保全

多拠点対応

中小適合

価格の目安

1

たけびし デバイスエクスプローラ OPCサーバー

株式会社たけびし

4

4

3

5

DxpSERVER V7の標準価格(税別)。買い切りはシングル90,000円、マルチ160,000円、プロフェッショナル240,000円。サブスクリプション(1年)はシングル44,000円〜プロフェッショナル118,000円。水道プラットフォームエディションはクラウド利用のみで年360,000円

2

ロボティクスウェア FA-Server6

株式会社ロボティクスウェア

4

3

2

5

公式ストアの製品仕様ページに税別100,000円と掲載。販売主体はRoboticsware PTE. LTD.で、国内の販売サポートは株式会社ロボティクスウェア

3

Moxa MX-AOPC UA Suite

Moxa Japan合同会社

3

3

3

4

公式サイトに価格の掲載なし(見積依頼または販売代理店からのオンライン購入)

4

たけびし DAサーバー

株式会社たけびし

3

3

2

4

標準価格(税別・1本あたり)。MELSEC Ethernet(QE71DAS)・Serial(QC24DAS)・Board(Q8BDAS)は68,000円、SYSMAC Ethernet(SYSDAS)・FA-M3 Ethernet(FAMDAS)・HIDIC Ethernet(HIDAS)は78,000円

5

三菱電機 MELSEC iQ-F OPC UAユニット FX5-OPC

三菱電機株式会社

3

3

2

4

三菱電機FAサイトの製品一覧に掲載の標準価格87,000円(税の表記なし)。製品一覧にFA Webショップの購入リンクあり

6

デンソーウェーブ IoT Data Share

株式会社デンソーウェーブ

4

4

3

3

公式サイトに価格の掲載なし(要問い合わせ)。Professional版とStandard版があり、OPC UAサーバーのライセンスはProfessional版に含まれる

7

Softing dataFEED OPC Suite Extended

Softing Industrial Automation GmbH - 日本取扱い 株式会社シェルパ

4

3

4

3

公式サイトに価格の掲載なし(要問い合わせ)。ライセンスは1台ごとのランタイムライセンスで、72時間の試用版がある。国内の販売店は株式会社シェルパ

8

三菱電機 MELSEC iQ-R OPC UAサーバユニット RD81OPC96

三菱電機株式会社

4

3

3

3

三菱電機FAサイトの製品一覧に掲載の標準価格253,000円(税の表記なし)。購入は取引のある販売店経由

9

AVEVA Communication Drivers

AVEVA Group Limited(Schneider Electric傘下)

3

4

4

3

公式サイトに価格の掲載なし(要問い合わせ)。32タグ以下のエッジアプリケーションは追加ライセンスなしで利用でき、1ノードのライセンスでそのノードのサーバーをいくつでも動かせる

10

Beckhoff TwinCAT 3 OPC UA

ベッコフオートメーション株式会社

3

4

3

3

公式サイトに価格の掲載なし(要問い合わせ)。プラットフォームレベル別の型番(TF6100-0v20〜0v94)で注文する

11

Softing uaGateシリーズ

Softing Industrial Automation GmbH - 日本取扱い 株式会社シェルパ

3

3

4

3

公式サイトに価格の掲載なし(要問い合わせ)。国内の販売店は株式会社シェルパ

12

マイクロネット mnOPC UA

株式会社マイクロネット

3

2

2

3

公式サイトに価格の掲載なし(要問い合わせ)

13

Kepware Server

Velotic

4

4

5

2

公式サイトに価格の掲載なし(要問い合わせ)

14

Litmus Edge

リトマス・オートメーション・ジャパン株式会社

4

4

5

2

公式サイトに価格の掲載なし(要問い合わせ)

15

FactoryTalk Linx Gateway

ロックウェル オートメーション ジャパン株式会社

4

4

3

2

公式サイトに価格の掲載なし(要問い合わせ)

16

OPC Router

inray Industriesoftware GmbH - 日本取扱い 株式会社関東エルエンジニアリング

4

3

4

2

公式サイトに価格の掲載なし(要問い合わせ)。買い切りとサブスクリプション(Plain・Standard・Enterprise)があり、ライセンスなしでは2時間のデモモードで動く。国内は株式会社関東エルエンジニアリングが日本総括代理店

17

Siemens SIMATIC NET PC Software

シーメンス株式会社

4

3

3

2

公式サイトに価格の掲載なし(要問い合わせ)

18

たけびし OPC Spider

株式会社たけびし

4

2

4

2

標準価格(税別)。買い切り2,000,000円(初年度からライセンス価格の20%のサポート費用が必要)、サブスクリプション1,000,000円/年(サポート費用込み)。追加アダプタは買い切り500,000円から(SAPアダプタは2,800,000円)

19

Kepware Edge

Velotic

3

3

5

2

公式サイトに価格の掲載なし(要問い合わせ)

20

横河電機 Exaopc

横河電機株式会社

4

4

3

1

公式サイトに価格の掲載なし(見積の相談のみ)


08

OPCサーバーの選び方で失敗しないための注意点

導入でつまずく例には、共通した型があります。事前に知っておけば、仕様確認の段階で対策を取れるでしょう。よくある4つを、回避策とあわせて挙げます。

対応する規格を見落とす

OPCサーバーと名のつく製品でも、対応する規格は異なります。FA-Server6はOPC Classicで、別のPCから接続するにはDCOMの設定が必要です。

回避策:上位システムが使う規格を、先に確認します。OPC UAが必要なら、OPC UAサーバーとして使えるかを、製品ページで確かめましょう。

つなぎたいPLCに対応していない

メーカー専用の製品は、ほかのPLCを扱えません。Exaopcは、横河電機のCENTUMが対象です。SIMATIC NETは、シーメンスの機器に限られます。

回避策:PLCの型番を一覧にして、対応機種と突き合わせます。国内メーカーのPLCが中心なら、Softing dataFEEDの対応範囲を確認しましょう。

エディションの違いで必要な機能が使えない

基本の価格では、必要な機能が含まれない製品があります。IoT Data ShareのOPC UAサーバーは、Professional版のみです。DxpSERVERのMQTT連携も、プロフェッショナルエディションに限られます。

回避策:使いたい機能を一覧にして、エディションごとの対応表で突き合わせます。見積もりも、そのエディションで依頼しましょう。

周辺ソフトを含めた構成を見落とす

OPC SpiderはPLCと直接通信しないため、設備側にOPC UAサーバーが別に必要です。買い切りでは、年20%のサポート費用もかかります。

回避策:OPCサーバー単体ではなく、PLCから上位システムまでの構成全体で見積もります。動作環境も、導入前に確かめておきましょう。


09

まとめ

OPCサーバーの選定は、つなぐPLCのメーカーと、データの渡し先を書き出すことから始まります。種類は4つです。複数メーカー対応の通信サーバー型と、特定メーカー・特定環境向け型があります。PLCユニット・ゲートウェイ型と、データ連携・エッジ基盤型もあります。

方向が定まったら、5つの条件を順に確認しましょう。まず、PLCと通信方式、OPC UAのセキュリティです。次に、タグ数と性能、上位システムへの渡し方、ライセンスと費用です。価格は、公開されている製品と、問い合わせで確認する製品に分かれます。製品の一覧は、OPCサーバーのカテゴリページから確認できます。

OPCサーバー比較表

ロゴ製品名ベンダー価格モデル特徴
たけびし デバイスエクスプローラ OPCサーバー ロゴ
たけびし デバイスエクスプローラ OPCサーバー株式会社たけびしオンプレミス100メーカーの制御機器に対応詳細を見る
Litmus Edge ロゴ
Litmus Edgeリトマス・オートメーション・ジャパン株式会社要見積もり約146種のドライバで設備データを集めるエッジのデータ基盤詳細を見る
Kepware Server ロゴ
Kepware ServerVelotic要見積もり多数のPLCドライバをOPC UA・MQTTへ束ねる通信サーバー詳細を見る
ロボティクスウェア FA-Server6 ロゴ
ロボティクスウェア FA-Server6株式会社ロボティクスウェアオンプレミス約100機種のPLCに対応する国産OPCサーバー詳細を見る
Softing dataFEED OPC Suite Extended ロゴ
Softing dataFEED OPC Suite ExtendedSofting Industrial Automation GmbH - 日本取扱い 株式会社シェルパ要見積もりOPC UA・MQTT連携のOPCミドルウェア詳細を見る
デンソーウェーブ IoT Data Share ロゴ
デンソーウェーブ IoT Data Share株式会社デンソーウェーブ要見積もり270以上の接続先からデータを集めるソフト詳細を見る
AVEVA Communication Drivers ロゴ
AVEVA Communication DriversAVEVA Group Limited(Schneider Electric傘下)要見積もりOPC UA・MQTTに対応した通信ドライバ基盤詳細を見る
OPC Router ロゴ
OPC Routerinray Industriesoftware GmbH - 日本取扱い 株式会社関東エルエンジニアリング要見積もりOPC UA・MQTT・SAPをフロー画面でつなぐデータ連携ミドルウェア詳細を見る
FactoryTalk Linx Gateway ロゴ
FactoryTalk Linx Gatewayロックウェル オートメーション ジャパン株式会社要見積もりLogix 5000のデータを外部のOPCクライアントへ詳細を見る
Moxa MX-AOPC UA Suite ロゴ
Moxa MX-AOPC UA SuiteMoxa Japan合同会社要見積もりModbus機器とMoxaのI/OのデータをOPC UAへ集める詳細を見る
三菱電機 MELSEC iQ-R OPC UAサーバユニット RD81OPC96 ロゴ
三菱電機 MELSEC iQ-R OPC UAサーバユニット RD81OPC96三菱電機株式会社オンプレミスPCなしでOPC UA詳細を見る
Softing uaGateシリーズ ロゴ
Softing uaGateシリーズSofting Industrial Automation GmbH - 日本取扱い 株式会社シェルパ要見積もりPLCの横に置きOPC UAとMQTTを足す小型ゲートウェイ詳細を見る
Kepware Edge ロゴ
Kepware EdgeVelotic要見積もり設備の近くでOPC UAサーバーを立てられる通信サーバー詳細を見る
Beckhoff TwinCAT 3 OPC UA ロゴ
Beckhoff TwinCAT 3 OPC UAベッコフオートメーション株式会社要見積もりTwinCATのPLC変数をOPC UAで公開する3点セット詳細を見る
たけびし OPC Spider ロゴ
たけびし OPC Spider株式会社たけびしオンプレミス設備データをノーコードで基幹システムへつなぐ詳細を見る
たけびし DAサーバー ロゴ
たけびし DAサーバー株式会社たけびしオンプレミスWonderware環境向けにMELSECなどとつなぐ通信ドライバ詳細を見る
三菱電機 MELSEC iQ-F OPC UAユニット FX5-OPC ロゴ
三菱電機 MELSEC iQ-F OPC UAユニット FX5-OPC三菱電機株式会社オンプレミスFX5Uに増設しOPC UAで公開詳細を見る
横河電機 Exaopc ロゴ
横河電機 Exaopc横河電機株式会社要見積もりCENTUMのデータを外部へ渡す二重化対応のDCS用OPCサーバー詳細を見る
Siemens SIMATIC NET PC Software ロゴ
Siemens SIMATIC NET PC Softwareシーメンス株式会社要見積もりS7のデータをOPC UAサーバーで上位へ詳細を見る
マイクロネット mnOPC UA ロゴ
マイクロネット mnOPC UA株式会社マイクロネット要見積もりINtimeやINplcのデータをOPC UAで公開するサーバー詳細を見る

よくある質問

QOPCサーバーは何から決めればよいですか?
A

最初に、つなぎたいPLCのメーカー・機種と、データの渡し先を決めます。複数メーカーをまとめるか、特定メーカー向けで足りるかで、候補の型が変わります。あわせて、上位システムがOPC UAとOPC Classicのどちらに対応しているかを書き出すと、製品への問い合わせも具体的になります。

QOPC UAとOPC Classicのどちらを選べばよいですか?
A

上位システムが対応する規格に合わせます。OPC UAは、暗号化やユーザー認証、証明書による通信相手の確認を備えた規格です。新しく導入する場合は、OPC UAサーバーとして使えるかを製品ページで確認してください。例えばFA-Server6はOPC Classicのみで、OPC UAサーバーとしては使えません。

Qメーカーの違うPLCを1つのOPCサーバーでまとめられますか?
A

まとめられる製品があります。例えばKepware Serverは多数のPLCドライバをまとめ、たけびしのデバイスエクスプローラ OPCサーバーは100メーカー・400シリーズに対応します。一方、Exaopcは横河電機のCENTUM、FactoryTalk Linx GatewayはAllen-Bradleyのコントローラが対象です。つなぎたいPLCの型番まで、対応機種と突き合わせてください。

Q価格はどう確認すればよいですか?
A

2026年時点で、当サイトの20製品のうち、公式で金額を確認できた製品は、たけびしのデバイスエクスプローラ OPCサーバー(DxpSERVER V7、買い切り税別90,000円から)、たけびしのDAサーバー(1本あたり税別68,000円から)、FA-Server6(税別100,000円)、RD81OPC96(253,000円、税の表記なし)、FX5-OPC(87,000円、税の表記なし)、OPC Spider(買い切り税別2,000,000円)の6製品です。ほかは構成を固めてから各社へ問い合わせて比較します。

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