画像処理装置のメーカー11社の特徴|シェアの実態と母体となる事業の違い
画像処理装置の主要メーカー11社を1社ずつ整理した記事。メーカー別シェアを示す公的データは見つからず、母体の事業、装置の形、価格の公開状況、資本関係と日本での窓口、想定する企業規模を公式情報で見ていきます。

画像処理装置のメーカーを調べると、センサ専業の会社、電機やFA機器の会社、自動認識やイメージングの会社、制御機器の会社が並びます。母体の事業が違うため、装置の形や設定のしかた、つなぎやすいPLCも会社ごとに変わります。
この記事では、主要11社がどんな会社なのかを1社ずつ見ていきます。よく検索されるシェアの実態、母体となる事業、資本関係や提供元の注意点までを会社単位で整理します。製品の仕様は画像処理装置(ビジョンセンサ・マシンビジョン)のカテゴリページで確認できます。基礎知識は解説記事にあります。製品どうしの違いは比較記事、選び方は選び方の記事、費用は費用の記事が扱っています。
記載内容は、各社の公式サイトと日本インダストリアルイメージング協会(JIIA)の公開ページを、編集部が2026年11月5日に確認したものです。販売状況や商号、提供元は変わるため、検討時には最新の情報を確認してください。
- 画像処理装置のメーカー別シェアを示す公的・業界団体のデータは、編集部が確認した範囲では見つからなかった(2026年11月5日時点)
- JIIAは市場統計の提供を活動に掲げているが、公開ページでは画像処理装置の市場規模やメーカー別の数字を確認できなかった
- 主要11社のうち、日本に本社を置くのは4社で、残る7社は海外発の会社の日本法人または日本の窓口である
この記事でわかること
画像処理装置の主要メーカー11社【早見表】
センサの会社に加え、電機、自動認識、イメージング、制御機器の会社も提供しています。まず11社の全体像を一覧で押さえます。
- 主要11社のうち、国内に本社を置くのはキーエンス・オムロン・パナソニック インダストリー・オプテックス・エフエーの4社
- 残る7社はSICK・ifm・Pepperl+Fuchs・Banner・Zebra・Teledyne・B&Rで、日本法人や日本の拠点が窓口になっている
- 本体の標準価格を公式に公開しているのは、オプテックス・エフエーの2製品にとどまる
メーカー | 本社・国内の窓口 | 母体となる事業 | 主な製品 | 価格の公開 |
|---|---|---|---|---|
株式会社キーエンス | 大阪市東淀川区(本社) | センサ・測定器・画像処理機器など | 非公開 | |
オムロン株式会社 | 京都市(本社) | 制御機器・FAシステム | 製品ページに掲載なし | |
パナソニック インダストリー株式会社 | 大阪府門真市(事業者表記) | 電子部品・FA・産業デバイスなど | 非公開 | |
オプテックス・エフエー株式会社 | 京都市下京区(本社) | FA向けの光電センサ関連機器 | MVS-OCR2とCVSE1-RAは公開(税別) | |
ジック株式会社 | 東京都中野区(日本法人) | 産業用センサ | 非公開 | |
ifm efector株式会社 | 東京都港区(日本法人) | センサなどの電子製品 | 非公開 | |
Pepperl+Fuchs K.K. | 横浜市西区(日本法人) | 産業用センサ・防爆機器 | 非公開 | |
Banner Engineering Corp. | 米国ミネアポリス(本社) | センサ・オートメーション機器 | 非公開 | |
ゼブラ・テクノロジーズ・ジャパン株式会社 | 東京都千代田区(日本法人) | 自動認識・業務用モバイル機器 | 非公開 | |
テレダイン・ジャパン株式会社 | 東京都豊島区(日本の拠点) | イメージング機器 | 非公開 | |
B&R Industrial Automation GmbH | オーストリア(本社)/横浜市西区(日本の拠点) | 産業オートメーション機器 | 非公開 |
表から読み取れる会社の違い
表の11社の製品ページは、合わせて20製品です。母体の事業では、3つに分かれます。国内でセンサや制御機器を手がける4社と、海外のセンサメーカー4社があります。残りは、自動認識、イメージング、制御機器を母体とする海外の3社です。
この分け方は編集部の整理で、順位や優劣を示すものではありません。ジックやifmのように、海外メーカーが日本法人を通じて販売する形も目立ちます。
価格を公開しているのは1社にとどまる
公式に標準価格を載せているのは、オプテックス・エフエーのMVS-OCR2とCVSE1-RAです。表記はどちらも税別です。ほかの会社は、公式の製品ページに価格の掲載がなく、問い合わせや販売店で確認します。
パナソニック インダストリーのSVも、価格の数値が製品ページにありません。見積は問い合わせです。オムロンは、標準価格を公式の在庫・価格照会で確認する形です。価格の有無は、製品の優劣とは関係がありません。
画像処理装置のメーカー別シェアと市場規模
編集部が確認した範囲では、画像処理装置のメーカー別シェアを示す公的データは見つかりませんでした。業界団体のデータも同様です(2026年11月5日時点)。市場全体の出荷金額も、確認できた公開資料はありませんでした。
業界団体JIIAの公開ページで確認できたこと
日本インダストリアルイメージング協会(JIIA)は、産業用画像機器の規格標準化を進める団体です。活動の一つに、市場情勢の調査・統計資料の開示と提供を掲げています。
協会の紹介ページでは、画像処理装置は産業用画像機器の例の一つです。ほかに工業用カメラ、画像処理ソフト、照明装置などが並びます。ただし、定義や分類の基準は示されていません。
一方で、公開ページに画像処理装置の出荷金額やメーカー別の数字は載っていません。統計が会員限定なのか、そもそも公開されていないのかも、ページからは読み取れませんでした。
政府統計と民間レポートの扱い
経済産業省の生産動態統計は、機械器具の品目別に生産量や金額を調べる統計です。編集部が確認できた品目表の範囲では、画像処理装置の区分を見つけられませんでした。調査票の一部は、アクセスできず読めていません。
民間調査会社のレポートは、販売ページで市場規模をうたうものが見つかります。ただし、出典、調査年、調査範囲、数えたものの4点が無償で分かるものはありませんでした。本記事では数字を使っていません。
シェア表記の根拠を確かめる
資料に「シェアNo.1」「世界トップクラス」といった表記があれば、出典を確認する必要があります。見るべき点は、調査機関の名前、調査年、対象範囲、何を数えた数字かの4つです。
今回読めた会社概要ページには、調査会社名つきのシェア表記は見当たりませんでした。対象は、キーエンス、ジック、ifm efector、オプテックス・エフエーです。1つでも欠ける表記は、順位として扱わないほうがよいでしょう。本記事では順位表を作らず、会社概要や製品ラインアップなど、公式に確認できる事実で整理しています。
画像処理装置メーカーは母体の事業で分かれる
画像処理装置のメーカーは、母体の事業によって、装置の形や設定のしかたの前提が変わります。この記事では、母体の事業をもとに11社を3つのグループに分けて見ていきます。
国内でセンサや制御機器を手がける会社
4社とも国内に本社があり、センサや制御機器、FA機器を事業の中心に持ちます。画像処理はその延長にあたります。
海外のセンサメーカー
4社とも、ドイツや米国に本社を置く産業用センサの会社です。画像処理は、光電センサや近接センサと並ぶ製品の一つです。
自動認識・イメージング・制御が母体の海外の会社
ゼブラは自動認識、テレダインはイメージング、B&Rは産業用の制御機器が母体です。カメラ単体や制御システムとの統合など、画像処理の入口が他の2グループと異なります。
この先はグループごとに見る
次章からは、国内4社、海外のセンサメーカー4社、残りの海外3社の順に見ていきます。グループ内の並びは、順位ではありません。
国内のセンサ・FA機器メーカー4社
国内4社は、センサや制御機器の事業を背景に画像処理装置を提供しています。ここでは、会社の素性と、製品の形や価格の公開状況の違いを見ていきます。
- 4社のうち、標準価格を公式に公開している製品があるのは、オプテックス・エフエーだけ
- キーエンスはコントローラー型の3シリーズ、オムロンとパナソニックは一体型の製品を提供している
- オプテックス・エフエーの3製品は、印字検査や色判別に用途を絞っている
株式会社キーエンス
キーエンスは1974年5月27日の設立で、本社は大阪市東淀川区東中島にあります。資本金は306億3,754万円で、東京証券取引所プライム市場に上場しています。連結従業員数は12,784名です(2026年3月現在)。
製品ページがあるのは、CV-X、XG-X、VS-Gの3シリーズです。いずれもコントローラー型で、カメラや照明は別に選ぶ構成です。XG-Xは最大14コアで、高画素やラインスキャン、3Dのカメラを複数台つなげます。価格は公式ページになく、無料テスト機の貸し出しがあります。
オムロン株式会社
オムロンは1933年5月10日の創業で、1948年5月19日に設立されました。本社は京都市下京区にあります。制御機器やFAシステムを事業の中心に持つ会社です。
FHV7は、カメラ、照明、画像処理を1台にまとめたスマートカメラです。センサは0.4MPから12MPまで選べ、マルチカラー照明とオートフォーカスレンズも選べます。EtherCATは標準でなくオプション対応で、価格は製品ページに載っていません。
パナソニック インダストリー株式会社
パナソニック インダストリーの事業者表記は、大阪府門真市大字門真1006番地です。採用サイトは、社員数を約3.5万人と公表しています(2026年4月現在)。売上高は1.2兆円です(2025年度)。
SVシリーズは、120万・300万・500万画素のカラーとモノクロを扱う一体型の画像センサです。検査画像の全数保存を構成しやすく、照明は別に用意します。産業用ネットワークはEtherNet/IPの記載のみです。
オプテックス・エフエー株式会社
オプテックス・エフエーは2002年1月7日の設立で、本社は京都市下京区にあります。親会社はオプテックスグループ株式会社です。資本金は3億8,500万円です(2025年12月31日現在)。
3製品とも用途を絞った画像センサです。MVS-OCR2とGVS-OCRは印字検査用、CVSE1-RAは色判別用です。キズや寸法の検査には使えません。MVS-OCR2本体は税別330,000円です(2026年時点、レンズ別)。コントローラは別に要ります。
海外のセンサメーカー4社
この4社は、光電センサなどの延長として、ビジョンセンサやスマートカメラを提供しています。日本での窓口が日本法人か日本の拠点かは、会社ごとに違います。
- ジックはSICK AGの100%出資、ifm efectorはifm electronic gmbhが株主の日本法人で、販売の窓口を担っている
- 4社とも、公式の製品ページに価格の掲載がない
- Bannerの設定ソフトVision Managerは、無償で提供されている
ジック株式会社(SICK)
ジックは、ドイツのSICK AGが100%出資する日本法人です。1987年11月12日に設立され、資本金は2億5000万円です。本社は東京都中野区本町にあり、制御機器の輸入・販売とサポートを手がけます。
ビジョンセンサは次の3シリーズです。Inspector83xは最大5.1MPで、5件程度のサンプル学習でAI検査を始められます。InspectorP61xは超小型の1.2MPで、AIはオプションです。InspectorP64x/P65xは最大4.2MPです。
ifm efector株式会社
ifm efectorは、ドイツのifm electronic gmbhが株主の日本法人です。設立は1976年12月で、資本金は2億7千万円です。本社は東京都港区東新橋の汐留シティセンターにあります。
O2Uは、コード読み取りと物体検出を1台にまとめたビジョンセンサです。IO-Linkに対応し、TCP/IPやPROFINET、EtherNet/IPにも対応します。保護等級はIP65です。センサは1,280×960画素のため、微細な欠陥の検査には向きません。
Pepperl+Fuchs K.K.
Pepperl+Fuchs K.K.は、ドイツのPepperl+Fuchsの日本拠点です。日本語の公式サイトによると、所在地は横浜市西区花咲町です。近接センサや光電センサ、防爆関連機器などを案内しています。
VOSは、検出、計測、コード読み取り、OCRを1台で行う2Dビジョンセンサです。画素数は、640×480から2560×2048まで選べます。照明・レンズ内蔵型とCマウント型があります。最上位のVOS5000でも約500万画素で、AIによる判定機能の記載はありません。
Banner Engineering Corp.
Bannerは、米国ミネソタ州ミネアポリスに本社を置くセンサ・オートメーション機器の会社です。日本語の公式サイトと日本語カタログがあり、日本の問い合わせ窓口も用意されています。
VEは、5MPからWVGAまでの4種類の解像度を持つスマートカメラです。iVuは、カメラと照明を一体にしたビジョンセンサで、本体のタッチ画面で設定できます。設定ソフトのVision Managerは無償です。どちらも日本語の資料は限られます。
自動認識・イメージング・制御が母体の海外メーカー3社
ゼブラ、テレダイン、B&Rの3社は、センサ以外の事業を母体に画像処理装置を提供しています。ここでは、会社の素性と、画像処理の入口の違いを見ていきます。
- ゼブラは固定型の産業用スキャナーとあわせて、マシンビジョンを日本で提供している
- テレダインは、複数のGigEカメラをつなぐビジョンシステムを提供している
- B&Rは、自社の制御システムに統合するスマートカメラを提供している
ゼブラ・テクノロジーズ・ジャパン株式会社
米国のZebra Technologies Corporationは、NASDAQに上場しています。日本法人のゼブラ・テクノロジーズ・ジャパンは、東京都千代田区内幸町にあります。2023年に、固定型の産業用スキャナーとマシンビジョンの日本での販売を発表しました。Matrox Imagingを2022年3月に買収しています。
VS40はスマートカメラ、Iris GTXは2〜16MPのスマートカメラです。4Sightはコントローラー型です。購入は正規リセラー経由で、日本向けの価格は載っていません。
テレダイン・ジャパン株式会社
テレダインは、米国のTeledyneグループで、産業検査や科学研究向けのイメージングを手がけます。公式サイトには、Teledyne DALSA、e2v、FLIR IISなどのブランドが並びます。Teledyne DALSAの日本の営業拠点の所在地は、東京都豊島区東池袋です。
GEVAは、GigEカメラを複数台つなぐビジョンシステムです。12インチのタッチパネル一体型から6ポートのモデルまで、設置場所に合わせて選べます。製品ページは日本語サイトでも英語表記が中心で、価格は問い合わせになります。
B&R Industrial Automation GmbH
B&Rの本社は、オーストリアのエッゲルスベルクにあります。ABBが2017年7月に買収を完了し、現在はABBグループに属します。日本の拠点の所在地は、横浜市西区です。
スマートカメラは、B&Rの制御システムに統合して使う製品です。照明やモーションと同期した撮像ができます。他社PLCの設備に後付けする使い方には向きません。センサは最大5.3MPで、センサ・レンズ・照明の組み合わせは型式で選びます。
画像処理装置メーカーが提供している装置の形の違い
画像処理装置には、カメラと処理部が一体のものと、複数のカメラをつなぐコントローラー型があります。同じ会社でも、提供している形が分かれる場合があります。
コントローラー型を提供している会社
コントローラー型にあたるのは、キーエンスのCV-X、XG-X、VS-Gと、ゼブラの4Sight、テレダインのGEVAです。
カメラや照明、モニタを別に選んで組み合わせるため、構成品の選定に手間がかかります。その代わり、複数のカメラや高画素のカメラをまとめて扱えます。4SightとGEVAは、GigEカメラなどを直接つなぐ構成です。
一体型のスマートカメラ・ビジョンセンサを提供している会社
上記以外の多くの製品は、カメラと処理部、多くは照明まで一体にした形です。一体型にあたるのは、オムロンのFHV7とジックのInspectorです。ifmのO2U、Pepperl+FuchsのVOS、BannerのVEとiVuも同じ形で、ゼブラとB&Rのスマートカメラも一体型に入ります。
構成品を個別にそろえずに始めやすいのが、一体型の特徴です。複数のカメラを1台でまとめて処理する用途には、コントローラー型が向く場合があります。パナソニックのSVは、照明を別に用意する構成です。
用途を絞った製品を提供している会社
オプテックス・エフエーの3製品は、印字検査や色判別に用途を絞っています。設定の手間を抑えられる反面、キズや寸法の検査など、汎用の画像処理には使えません。
標準価格は、MVS-OCR2とCVSE1-RAについて、公式に税別で公開されています。GVS-OCRは、公式の型式一覧に標準価格がなく、見積が前提です。
画像処理装置メーカーの資本関係と日本での窓口
画像処理装置のメーカーには、海外の会社の日本法人や、買収を経て現在のグループに入った会社があります。会社名だけでは、日本での窓口が分かりにくい場合があります。
海外本社が出資する日本法人
ジックは、SICK AGが100%出資する日本法人です。ifm efectorは、ifm electronic gmbhが株主の日本法人です。どちらも日本語の公式サイトを持ち、日本での販売やサポートの窓口になっています。
Pepperl+Fuchsの日本拠点は、Pepperl+Fuchs K.K.です。Bannerには日本の問い合わせ窓口があります。この2社の日本拠点の設立や資本金は、公式サイトから確認できませんでした。
買収を経た会社
B&Rは、2017年7月にABBが買収を完了しました。現在はABBグループの一員です。ゼブラは、2022年3月にMatrox Imagingを買収しました。その技術で、マシンビジョンを補完しています。
どちらも、買収前の製品名や窓口が資料に残っていることがあります。現行品の提供元は、製品ページで確認してください。
親会社やグループがある国内の会社
オプテックス・エフエーは、オプテックスグループ株式会社の子会社です。2002年1月に設立され、FA向けの光電センサ関連機器を手がけています。
パナソニック インダストリーは、パナソニックグループのBtoB事業を担う会社です。電子部品やFA・産業デバイスなどを手がけます。キーエンスとオムロンは、日本に本社を置く上場会社として、会社情報を公開しています。
画像処理装置メーカーが想定している企業規模
各社が想定する企業規模は、製品マスタの編集部評価から読み取れます。評価は5段階で、中堅・中小との相性を示す項目を、2026年10月時点で製品ごとに採点したものです。
小さく始めやすい会社
中堅・中小との相性を5と評価したのは、オプテックス・エフエーのCVSE1-RAの1製品です。理由は、標準価格が公開され、照明やコントローラを別に用意せずに導入できる点にあります。
4と評価したのは、オプテックス・エフエーのMVS-OCR2とGVS-OCR、BannerのiVuです。いずれも用途を絞るか、構成品を一体にして、設定や手配の手間を抑えています。
大手や特定の設備向けの会社
評価が最も低い2は、6製品です。キーエンスはXG-XとVS-G、ゼブラはIris GTXと4Sightが該当します。テレダインのGEVAと、B&Rのスマートカメラも同じです。
上位の構成が多く、単純な検査には過剰になりやすいとされています。高画素や複数カメラ、全数画像保存が前提のためです。B&Rは、自社の制御システムを使う装置が前提です。
差が小さい点
工程管理と保全管理の評価は、ほとんどの製品が3か4です。この2項目は、会社の規模を分ける材料にはなっていません。残る10製品の中堅・中小との相性は、いずれも3です。
評価は編集部が公開情報から付けたもので、実際の使いやすさを保証するものではありません。会社をまたいだ順位づけにも使えないため、自社の設備規模と見比べる目安にとどめてください。
画像処理装置メーカーを調べるときの注意点
画像処理装置のメーカーは、同じ会社でも製品の形や用途が大きく異なります。法人名と所在地の表記にも、資料によって違いがあります。
カメラ単体の会社と画像処理装置の会社を取り違えない
テレダインのように、産業用カメラやイメージセンサを幅広く扱う会社があります。この記事で取り上げたのは、画像処理装置の製品ページがある製品だけです。
カメラ単体は産業用カメラ、AI内蔵の単体カメラはAIカメラという別の分野です。AIの外観検査ソフトも、AI外観検査として別に扱います。同じ会社でも、問い合わせる分野によって窓口や型式が変わります。
法人名と所在地は資料の日付を確かめる
本社機能の移転や商号の変更があると、古い資料と現在の公式ページで記載が食い違います。例えば、ifm efectorは公式サイトで本社を東京都港区としています。一方、2022年8月の資料の記載は中央区です。
Bannerの日本の窓口も、資料によって横浜と大阪の住所が見つかります。現在の所在地は確認できませんでした。問い合わせ先は、日本語の公式サイトで確かめてください。
価格は税区分と構成を確かめる
価格を公開しているオプテックス・エフエーは、税別の標準価格です。MVS-OCR2本体は税別330,000円で、レンズは含まれません。コントローラのMVS-DN-Eは税別128,000円です。
他の会社は価格を公開していません。ゼブラのように購入が正規リセラー経由となる会社もあります。構成品の総額は、見積で確かめる必要があります。
まとめ|画像処理装置メーカーの全体像
画像処理装置の主要11社は、国内4社と海外7社に分かれます。国内はセンサや制御機器の会社です。海外はセンサメーカー4社と、自動認識、イメージング、制御機器が母体の3社です。メーカー別のシェアは、確認できた範囲では公表されていません。JIIAの公開ページにも、画像処理装置の市場規模やメーカー別の数字はありませんでした。標準価格を公式に公開しているのは、オプテックス・エフエーの2製品にとどまります。シェアの数字がない分、母体の事業と装置の形を手がかりに会社を見比べることになります。提供元や所在地は資料の日付で違うことがあるため、製品ページと公式の会社情報の両方で確認しましょう。
画像処理装置(ビジョンセンサ・マシンビジョン)のおすすめ製品
キーエンス CV-Xシリーズ
株式会社キーエンス
ツールカタログで設定できる画像処理システム
オプテックス・エフエー CVSE1-RAシリーズ
オプテックス・エフエー株式会社
色判別画像センサ
オプテックス・エフエー GVS-OCRシリーズ
オプテックス・エフエー株式会社
印字検査専用の画像センサ
Banner iVuシリーズ
Banner Engineering Corp.(バナーエンジニアリング)
タッチ画面で設定できるビジョンセンサ
オプテックス・エフエー MVS-OCR2シリーズ
オプテックス・エフエー株式会社
印字検査カメラ
オムロン FHV7シリーズ
オムロン株式会社(ビジョンシステム)
照明・レンズ一体のスマートカメラ
画像処理装置(ビジョンセンサ・マシンビジョン)比較表
| ロゴ | 製品名 | ベンダー | 価格モデル | 特徴 | |
|---|---|---|---|---|---|
| キーエンス CV-Xシリーズ | 株式会社キーエンス | 要見積もり | ツールカタログで設定できる画像処理システム | 詳細を見る | |
| オプテックス・エフエー CVSE1-RAシリーズ | オプテックス・エフエー株式会社 | オンプレミス | 色判別画像センサ | 詳細を見る | |
| オプテックス・エフエー GVS-OCRシリーズ | オプテックス・エフエー株式会社 | 要見積もり | 印字検査専用の画像センサ | 詳細を見る | |
| Banner iVuシリーズ | Banner Engineering Corp.(バナーエンジニアリング) | 要見積もり | タッチ画面で設定できるビジョンセンサ | 詳細を見る | |
| オプテックス・エフエー MVS-OCR2シリーズ | オプテックス・エフエー株式会社 | オンプレミス | 印字検査カメラ | 詳細を見る | |
| オムロン FHV7シリーズ | オムロン株式会社(ビジョンシステム) | 要見積もり | 照明・レンズ一体のスマートカメラ | 詳細を見る | |
| パナソニック SVシリーズ | パナソニック インダストリー株式会社 | 要見積もり | 全数画像保存向けの一体型画像センサ | 詳細を見る | |
| SICK Inspector83xシリーズ | ジック株式会社 | 要見積もり | サンプル学習でAI検査を始められるセンサ | 詳細を見る | |
| キーエンス VS-Gシリーズ | 株式会社キーエンス | 要見積もり | AIエンジン搭載の画像処理システム | 詳細を見る | |
| Banner VEシリーズ | Banner Engineering Corp.(バナーエンジニアリング) | 要見積もり | 無償ソフトで設定できる堅牢なスマートカメラ | 詳細を見る | |
| Zebra VS40シリーズ | ゼブラ・テクノロジーズ・ジャパン株式会社 | 要見積もり | ライセンスで機能を足せるスマートカメラ | 詳細を見る | |
| ifm O2Uシリーズ | ifm efector株式会社 | 要見積もり | IO-Link対応のビジョンセンサ | 詳細を見る | |
| キーエンス XG-Xシリーズ | 株式会社キーエンス | 要見積もり | 複数台のカメラをまとめて処理する画像処理 | 詳細を見る | |
| SICK InspectorP61xシリーズ | ジック株式会社 | 要見積もり | 超小型の2Dビジョンセンサ | 詳細を見る | |
| SICK InspectorP64x/P65xシリーズ | ジック株式会社 | 要見積もり | 高速の2Dビジョンセンサ | 詳細を見る | |
| B&R スマートカメラ | B&R Industrial Automation GmbH | 要見積もり | 制御システムと同期するスマートカメラ | 詳細を見る | |
| Pepperl+Fuchs VOSシリーズ | Pepperl+Fuchs K.K. | 要見積もり | 2Dユニバーサルビジョンセンサ | 詳細を見る | |
| Teledyne DALSA GEVAシリーズ | テレダイン・ジャパン株式会社 | 要見積もり | 複数カメラで検査するビジョンシステム | 詳細を見る | |
| Zebra Iris GTXシリーズ | ゼブラ・テクノロジーズ・ジャパン株式会社 | 要見積もり | 深層学習推論に対応するスマートカメラ | 詳細を見る | |
| Zebra 4Sightシリーズ | ゼブラ・テクノロジーズ・ジャパン株式会社 | 要見積もり | マルチカメラ向けビジョンコントローラー | 詳細を見る |
よくある質問
Q画像処理装置の主要メーカーはどこですか?
本記事では11社を取り上げています。国内に本社を置くのは、キーエンス、オムロン、パナソニック インダストリー、オプテックス・エフエーの4社です。海外のセンサメーカーは、ジック、ifm efector、Pepperl+Fuchs、Bannerです。自動認識、イメージング、制御機器が母体の海外発の会社は、ゼブラ、テレダイン、B&Rの3社です。
Q画像処理装置のメーカー別シェアはどこで分かりますか?
メーカー別シェアを示す公的データや業界団体のデータは、編集部が確認した範囲では見つかりませんでした(2026年11月5日時点)。日本インダストリアルイメージング協会(JIIA)は市場統計の提供を活動に掲げていますが、公開ページに画像処理装置の市場規模やメーカー別の数字はありません。民間レポートは、出典、調査年、範囲、数えたものの4点が分からない数字を順位として使わないほうがよいでしょう。
Q画像処理装置の価格を公式サイトで公開しているメーカーはありますか?
本記事の11社では、オプテックス・エフエーがMVS-OCR2(本体は税別330,000円、レンズ別)とCVSE1-RA(税別116,000円)の標準価格を公開しています(2026年時点)。ほかの会社は、公式の製品ページに価格がなく、問い合わせや販売店で確認します。税区分や構成品の範囲が違う価格は、そのまま比べられません。
Q提供元や日本の窓口が分かりにくい画像処理装置はありますか?
B&Rは、2017年7月にABBが買収を完了し、現在はABBグループの一員です。ゼブラは、2022年3月にMatrox Imagingを買収しています。ジックはSICK AGが100%出資する日本法人で、ifm efectorはifm electronic gmbhが株主の日本法人です。資料に旧社名や古い住所が出てきたときは、現行品の提供元を製品ページで確認してください。
Q画像処理装置のメーカーを調べるときに取り違えやすい点は何ですか?
同じ会社でも、コントローラー型、一体型のスマートカメラ、用途を絞った画像センサなど、提供する装置の形が違う点です。カメラ単体は産業用カメラ、AI内蔵の単体カメラはAIカメラという別の分野でもあります。問い合わせでは、シリーズ名と型式、提供元の法人名をそろえて伝えましょう。
