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メーカー・シェア#生産スケジューラ#APS#メーカー

生産スケジューラのメーカー10社の特徴|シェアの実態と価格の公開度

生産スケジューラ(APS)の主要10製品を提供する会社を1社ずつ整理した記事。メーカー別シェアを無償公開している公的機関・業界団体は確認できず、シェアNo.1表記にも出典の明示がありません。金額を公開する5製品と非公開の5製品、有限能力計画の公式表記の有無を見ていきます。

製造業のシステム選定担当者ITトレンド編集部
生産スケジューラのメーカー10社の特徴|シェアの実態と価格の公開度

生産スケジューラを比べようとすると、まず価格の情報でつまずきます。主要10製品のうち金額を公式に出しているのは5製品で、残りはすべて問い合わせが前提です。

この記事では、主要10製品を提供する会社がどんな会社なのかを1社ずつ見ていきます。よく検索されるシェアの実態と、この分野で確認が要る有限能力計画の公式表記を会社単位で整理します。

記載内容は、各社の公式サイトと公式のプレスリリース、公式の価格ページや利用規約を、編集部が2026年9月24日に確認したものです。旧ドメインの挙動は同日に実際にアクセスして確かめています。

  • 生産スケジューラのメーカー別シェアを無償で公開している公的機関・業界団体は、編集部が確認した範囲では見つからなかった(2026年9月24日時点)
  • 有限能力計画への対応を公式に明記しているのは主要10製品のうち3製品にとどまる
  • WEB生産スケジューラの利用料金は、現行の公式利用規約では月額68,000円と定められている

この記事でわかること

01

生産スケジューラの主要メーカー10社【早見表】

生産スケジューラは、専業に近い会社と生産管理システムから広げた会社、そして海外の大手PLMベンダーが混在する分野です。価格の公開度にも会社ごとの方針がはっきり出ます。まずは全体像を一覧で押さえます。

  • 主要10製品のうち8製品は日本の会社が開発している
  • 金額を公式に公開しているのは主要10製品のうち5製品
  • 有限能力計画を公式に明記しているのは3製品にとどまる

提供元

本社

製品

価格の公開

有限能力の公式表記

アスプローバ株式会社

東京都品川区

Asprova APS

非公開

記載なし

株式会社フレクシェ

東京都品川区

FLEXSCHE GP

全面公開

あり

株式会社スカイディスク

福岡市中央区

最適ワークス

公開

記載なし

株式会社テクノア

岐阜市

Seiryu

非公開

記載なし

株式会社シムトップス

東京都品川区

DIRECTOR6

目安を公開

記載なし

株式会社シー・アイ・エム総合研究所

東京都目黒区

Dr.工程PRO

非公開

記載なし

東京ガスエンジニアリングソリューションズ株式会社

東京都港区

JoyScheduler

公開

あり

株式会社メガ・トレンド

岐阜県中津川市

WEB生産スケジューラ

規約に明記

記載なし

Dassault Systèmes

フランス

DELMIA Ortems

非公開

あり

Siemens Digital Industries Software

ドイツ・米国

Opcenter APS

非公開

記載なし

提供元の商号を正確に書けない製品

Asprovaの提供元は、後株の「アスプローバ株式会社」です。前株の「株式会社アスプローバ」と書かれることがありますが、公式サイトの表記は一貫して後株になっています。

Opcenter APSについては、日本法人の正式な商号を公式サイト上で特定できませんでした。日本国内で取り扱う会社は複数ありますが、公式に「総代理店」と書かれている会社は確認できていません。

同じ企業グループに属する2製品

最適ワークスとJoySchedulerは、いずれも東京ガス株式会社のグループに属します。別々のベンダーの製品として並べると、資本関係を見落とすことになります。

スカイディスクは2025年7月28日の発表で、東京ガスが株式の過半を取得しグループ会社になりました。JoySchedulerのサイトは、東京ガスとTGESが共同運営していると明記しています。

02

生産スケジューラのメーカー別シェアと市場規模

生産スケジューラは「シェアNo.1」という表記を見かける分野です。ただし調査会社名や調査年まで公式に示している例は限られます。ここでは公式サイトに何がどう書かれているかを確認します。

  • メーカー別シェアを無償で公開している公的機関・業界団体は確認できなかった
  • Asprovaの「国内シェアNo.1」は製品ページに出典の明示がない
  • 製品単位の売上を開示している会社は10社の中にない

シェアの出典が明示されていない

Asprovaの製品概要ページには「国内シェアNo.1」と書かれています。ただし調査会社名も調査年も、調査対象の定義も記載されていません。

出典付きのシェア主張は、2012年2月3日公開のニュースリリースに1件だけ残っています。テクノ・システム・リサーチの『2010-2011 ソフトウェアマーケティング総覧』で市場シェア52.4%に達したという内容です。この調査は2010年から2011年のもので、現在の表記の根拠としては提示されていません。

導入実績の数値は単位まで確認する

Asprovaの導入実績として「全世界3,000サイト超」という数字が流通しています。しかし公式トップページの最新値は「国内2,786本・海外1,255本」で、基準日は2026年8月31日です。

単位も「サイト」ではなく「本」と書かれています。ライセンス本数を指す数え方なので、拠点数として読み替えることはできません。

分野を限定したシェア主張

Dr.工程PROは、金型製造の分野でトップシェアを誇ると製品ページに書いています。こちらも調査会社名の記載はありません。

導入実績は「500以上」とされていますが、トップページには「※2023年5月時点」の注記が付いています。親会社であるCAC Holdingsの2024年3月4日の開示でも同じ「500以上」が使われており、数字は3年以上据え置かれた状態です。

導入社数が公式サイト内で食い違う例

最適ワークスのトップページには、累計導入社数150社以上という表記と、100社超の導入決定という表記が同じページ内に併記されています。どちらにも出典の注記はありません。

そのため、この製品の導入社数を単一の数字で断定することはできません。書くとすれば、公式サイト内で数値が一致していない事実まで含める必要があります。

03

生産スケジューラは価格の公開度で会社の姿勢が分かれる

この分野は、価格の扱いに会社ごとの方針がはっきり出ます。全グレードを税別で並べる会社もあれば、金額をまったく出さない会社もあります。実際に何が公開されているかを見ていきます。

  • FLEXSCHEは単体価格とパック価格の全項目を税別で公開している
  • JoySchedulerは税込価格とライセンス単位まで明記している
  • Seiryuの公式サイトには金額の記載が一切ない

金額を公開している5製品

FLEXSCHEは価格ページで全項目を税別で公開しています。FLEXSCHE GP単体が320万円、GP Advanced Packが480万円といった具合です。

JoySchedulerは本体1ライセンス198万円を税込で示しています。DIRECTOR6は公式FAQで基本パッケージ490万円からという目安を税抜で公開しています。最適ワークスは初期設定サポート90万円と月額15万円を、ベーシックプランの12カ月契約の価格として掲載しています。

WEB生産スケジューラの料金は規約に書かれている

WEB生産スケジューラの製品ページは画像が主体で、価格のテキストが見当たりません。金額が書かれているのは公式の利用規約PDFです。

そこには1サイト(URL)につき月額68,000円と定められています。この規約は2026年8月24日改定版で、以前に流通していた月額48,000円という数字は現行の規約には存在しません。

金額が公式に存在しない製品

Seiryuについては「本体250万円から」といった金額が第三者の媒体に出回っています。ただしテクノアの公式製品ページには、価格表記が一切ありません。

Asprova、Dr.工程PRO、DELMIA Ortems、Opcenter APSも同様に金額の記載がありません。これらの製品を金額つきで比較することは、公式情報だけでは成り立ちません。

04

国内の生産スケジューラメーカー6社

生産スケジューラを主力に据える専業に近い4社と、生産管理システムから広げた2社です。いずれも資本金1億円未満か、それに近い規模で運営されています。

  • フレクシェは株主構成を公式に開示している数少ない会社
  • アスプローバは中国・ドイツ・韓国・米国・東南アジアに現地法人を持つ
  • テクノアの公式の会社概要は本調査では確認できていない

アスプローバ株式会社

1994年2月1日の設立で、本社は東京都品川区西五反田です。資本金は2,000万円で、純資産は14億2,000万円と公式に開示しています。

代表取締役社長は田中智宏氏です。海外は中国の上海と深圳、ドイツ、韓国、アメリカ、マレーシアに現地法人を置いています。従業員数と上場区分は公式サイトに記載がありません。

株式会社フレクシェ

2001年5月22日の設立で、本社は東京都品川区北品川です。資本金8,000万円、従業員23名と公式に開示しています。この数字は2026年1月時点のものです。

この会社は株主構成まで公開しています。浦野幹夫氏が75%、その他が25%という内訳で、非上場であることが読み取れます。代表取締役は2021年7月1日就任の望月俊幸氏です。

株式会社メガ・トレンド

1997年5月14日の設立で、本社は岐阜県中津川市です。資本金1,000万円、社員13名という規模で、令和5年度の売上高2億2千万円まで公式に掲載しています。

情報セキュリティではJIS Q 27001:2023の認証を取得しています。ただし会社概要ページには「ISO270001取得」という桁の多い誤記が残っており、正しくはISO27001です。

株式会社シー・アイ・エム総合研究所

1995年5月1日の創立で、本社は東京都目黒区下目黒です。資本金は55,288,500円と1円単位まで公開しています。

2024年よりCAC Holdingsのグループ会社になったと公式に記載しています。なおCAC Holdingsの2024年3月4日の開示では代表取締役社長が富田英史氏となっていますが、現在の公式サイトは東海林智氏です。開示時点と現在で代表者が異なる点に注意が要ります。

株式会社シムトップス

1991年10月1日の設立で、本社は東京都品川区上大崎です。代表取締役CEOは奥畑和行氏、取締役会長は水野貴司氏です。資本金と従業員数は公式の会社概要に記載がありません。

海外は上海法人のほか、2021年10月設立のシンガポール法人、2024年10月設立のタイ駐在員事務所を持ちます。なお上海法人の紹介文には「DIRECOTR6」という綴りの誤りが残っています。

株式会社テクノア

Seiryuの提供元ですが、今回の調査では同社のコーポレートサイトの会社概要を確認できていません。そのため設立年や資本金、従業員数、代表者はいずれも未確認です。

製品ページのフッターには「© 2021」という著作権表記が残っています。2026年時点で表記が更新されていない状態です。

05

同じ企業グループに属する生産スケジューラ2製品

最適ワークスとJoySchedulerは、資本関係をたどると同じグループに行き着きます。比較記事で別々のベンダーとして並べると誤解を招く組み合わせです。

  • スカイディスクは非上場で、東京ガスが株式の過半を取得している
  • TGESは東京ガスの100%出資子会社である
  • 最適ワークスの公式サイトは料金ページへのリンクがすべて404になっている

株式会社スカイディスク

2013年10月1日の設立で、本社は福岡市中央区渡辺通です。代表取締役CEOは内村安里氏です。資本金と従業員数は公式の会社概要に記載がありません。

2025年7月28日に東京ガスが株式の過半を取得し、グループ会社になりました。取得価額は開示されていません。なお東京ガス側のリリースは同社の所在地を福岡市中央区舞鶴と記載しており、現在の公式表記と食い違っています。

東京ガスエンジニアリングソリューションズ株式会社

2015年4月1日の設立で、本社は東京都港区海岸です。資本金140億円で、東京ガス株式会社の100%出資です。

従業員は単体2,033人、連結2,564人で、いずれも2026年4月1日現在です。売上高は2025年度で単体1,876億円、連結2,355億円です。ただし公式の事業内容欄はエネルギー関連が中心で、ソフトウェア事業は明示されていません。

料金ページへのリンクが切れている

最適ワークスのトップページには「料金」「プラン・料金」というリンクが3か所あります。編集部が2026年9月24日に確認したところ、いずれも404が返りました。

代替として想定される複数のパスも同様に404でした。価格そのものはトップページ本文に書かれているものの、料金詳細のページは存在しない状態です。

06

海外発の生産スケジューラ2社

海外発は、PLMやMESを含む大きな製品群の一部として生産スケジューラを持つ形です。国内各社とは製品の位置づけが異なります。

  • DELMIA Ortemsは有限能力最適化を英語の製品ページで明記している
  • Opcenter APSは旧ブランドのPreactor時代の情報が公式から失われている
  • 両社とも日本法人を「総代理店」と書ける公式表記は確認できない

Dassault Systèmes(DELMIA Ortems)

DELMIA Ortemsは、AIを活用した有限能力の最適化を公式に掲げています。制約を踏まえた計画を立てる製品として説明されています。

ただし具体的なアルゴリズム名は書かれていません。機械学習や予測分析といった表現にとどまるため、手法を補って書くことはできません。

Siemens Digital Industries Software(Opcenter APS)

現行の製品名は「Opcenter Advanced Planning and Scheduling」で、略称はOpcenter APSです。モジュールはOpcenter Scheduling、Opcenter Scheduling SMT、Opcenter Planningに分かれます。

この製品の前身はPreactorですが、買収を告知した公式プレスリリースは現在404を返します。買収の日付も金額も公式には残っていません。改称の時期についても、告知した公式リリースを特定できませんでした。

旧ブランドのページが残り続けている

siemens.comには、SIMATIC IT Preactorという旧ブランド名を掲載したページが今も残っています。Preactorに一切触れない現行ページと同じサイト内に併存している状態です。

またpreactor.comは、HTTPSで接続するとTLS証明書のホスト名が一致せずエラーになります。編集部が2026年9月24日に実測した結果で、通常のブラウザでは到達できません。

07

生産スケジューラの有限能力計画は公式表記を確認する

生産スケジューラを選ぶ際に効いてくるのが、有限能力で計画を立てられるかどうかです。ところが公式に明記している製品は多くありません。

  • 有限能力を公式に明記しているのはFLEXSCHE GP、JoyScheduler、DELMIA Ortemsの3製品
  • アルゴリズム名まで公式に書いているのはJoySchedulerのみ
  • 提供形態を公式に明示しているのは3製品にとどまる

有限能力を明記している3製品

FLEXSCHE GPは、有限能力をはじめとする製造上の制約を計画に反映すると書いています。DELMIA Ortemsは英語ページで finite-capacity という語を使っています。

最も明確なのはJoySchedulerです。資源能力が無限という前提の山積み計画と、優先順位のパラメータに従って有限能力で立案する計画を、それぞれ分けて説明しています。

近い記述はあるが語としては使っていない製品

残る7製品は、有限能力という語そのものを使っていません。近い説明はあります。

たとえばSeiryuは機械の負荷状況を判断して代替機械を考慮すると書いています。Dr.工程PROは能力厳守・納期厳守とリソースの稼働時間を考慮した自動スケジューリングを挙げています。いずれも読み替えは可能ですが、公式表記として引用することはできません。

アルゴリズムを公式に書いている製品

JoySchedulerは、最適計画で遺伝的アルゴリズムと焼きなまし法を用いると明記しています。ディスパッチングルールによる優先順位計画も併記されています。

FLEXSCHEは標準をルールベースとしたうえで、数理最適化を使うOptimizerをオプション製品として区分しています。最適ワークスは「AI」「独自開発エンジン」という表現にとどまります。

08

生産スケジューラのメーカーが想定している企業規模

価格帯と提供形態から、各社が想定している導入規模がある程度読み取れます。ここでは公式に確認できる範囲で整理します。

  • DIRECTOR6は買い切り型であることを公式に明記している
  • FLEXSCHEはハードウェアライセンスとソフトウェアライセンスで保守契約の要否が異なる
  • 最適ワークスとWEB生産スケジューラは月額課金のみ

買い切りが残っている製品

DIRECTOR6は、一部のライセンスを除きPC端末へのインストールライセンスで買い切り型だと公式に書いています。基本パッケージ490万円からという目安と合わせて読むと、初期投資型の導入を想定していることが分かります。

FLEXSCHEは2つのライセンス方式を持ちます。USBポートに挿すハードウェアライセンスは保守契約が任意で利用期限が無期限、ソフトウェアライセンスは保守契約が必須で利用期限が保守期間の終了日です。

月額課金だけの製品

最適ワークスは初期90万円と月額15万円という構成です。WEB生産スケジューラは1サイトにつき月額68,000円で、利用期間は最低1カ月と定められています。

WEB生産スケジューラの規約には、サービス時間が24時間365日であること、サポート対応が平日9時から18時であることも書かれています。30分ごとの自動バックアップと6時間以内の復旧も明記されています。

提供形態を明示している製品は3つだけ

DIRECTOR6はオンプレミス版での提供と明記し、AWSやAzure上への構築も可能としています。最適ワークスはSaaS型、WEB生産スケジューラはクラウドと書いています。

残る7製品は、オンプレミスかクラウドかを公式に明示していません。導入形態を前提に比較する場合は、各社への確認が必要になります。

09

生産スケジューラを調べるときの注意点

この分野は、公式サイト側の情報が更新されないまま残っている例が目立ちます。調べるときに引っかかりやすい点をまとめます。

  • 公式に最新バージョンを確認できたのはWEB生産スケジューラだけ
  • 2つの製品公式ドメインがTLS証明書の問題でHTTPS接続できない
  • 第三者の媒体にしか存在しない価格が複数流通している

HTTPSで接続できないドメインがある

director.cimtops.co.jp は、HTTPSで接続すると証明書の有効期限切れで警告画面になります。HTTPでアクセスすれば現行ドメインへ正しく転送されます。

preactor.com も、証明書のホスト名が一致しないためHTTPSで到達できません。どちらも第三者の媒体に旧ドメインへのリンクが残っているため、そこから入ると行き止まりになります。

バージョン情報がほとんど公開されていない

公式に最新バージョンを確認できたのは、WEB生産スケジューラのVer5.0だけです。リリースは2026年6月5日とされています。

残る9製品はバージョン番号の記載が見当たりません。世代を比べたい場合は、各社に直接確認する必要があります。

第三者の情報で数字を埋めない

Seiryuの「250万円から」、Asprovaの「3,000サイト」、WEB生産スケジューラの「月額48,000円」は、いずれも公式の現行情報と一致しません。比較サイトや製品データベースの数字をそのまま使うと、実態からずれた比較になります。

各社の資本金や従業員数も同様です。シムトップスとスカイディスクは公式の会社概要に記載がないため、第三者のデータベースから補うべきではありません。

10

まとめ|生産スケジューラメーカーの全体像

生産スケジューラは、専業に近い国内4社、生産管理から広げた2社、同一グループの2社、海外の2社という構成です。国内発が8割を占める分野といえます。

シェアについては、メーカー別の数字を無償で公開している公的機関や業界団体が見つかりませんでした。各社が掲げる「No.1」表記も、調査会社名や調査年まで示している例はほとんどありません。

この分野で最も差が出るのは価格の公開度です。FLEXSCHEのように全項目を並べる会社がある一方で、金額をまったく出さない会社も5社あります。有限能力計画のような基本機能ですら公式明記は3製品にとどまるため、公式サイトで確認できる範囲と確認できない範囲を分けて検討することが要点になります。

生産スケジューラ(APS)比較表

ロゴ製品名ベンダー価格モデル特徴
DIRECTOR6 ロゴ
DIRECTOR6株式会社シムトップスオンプレミス個別受注生産30年の実績。スケジューラ+工程+原価の三位一体詳細を見る
DELMIA Ortems ロゴ
DELMIA Ortemsダッソー・システムズ(Dassault Systèmes)要見積もり有限能力計画とwhat-ifシミュレーション詳細を見る
Siemens Opcenter APS ロゴ
Siemens Opcenter APSシーメンスデジタルインダストリーズソフトウェア要見積もりエンタープライズAPSの世界標準級詳細を見る
Asprova APS ロゴ
Asprova APSアスプローバ株式会社オンプレミス国内シェアNo.1・全世界3,000サイト超の生産スケジューラ詳細を見る
Dr.工程PRO ロゴ
Dr.工程PRO株式会社シー・アイ・エム総合研究所オンプレミス金型製造業トップシェア。600事業所以上に導入詳細を見る
FLEXSCHE GP ロゴ
FLEXSCHE GP株式会社フレクシェオンプレミス柔軟なルール定義が強み。多業種対応の生産スケジューラ詳細を見る
最適ワークス ロゴ
最適ワークス株式会社スカイディスクサブスクリプションAI活用クラウドSaaS。月額15万円〜、最短1カ月導入詳細を見る
Seiryu ロゴ
Seiryu株式会社テクノアオンプレミス中小向け250万円〜。TECHSと連携する生産スケジューラ詳細を見る
JoyScheduler ロゴ
JoyScheduler東京ガスエンジニアリングソリューションズ株式会社オンプレミス本体198万円の低価格。500社・600本超の実績詳細を見る
WEB生産スケジューラ ロゴ
WEB生産スケジューラ株式会社メガ・トレンドサブスクリプション月額48,000円のクラウドSaaS。スマホ・タブレット対応詳細を見る

よくある質問

Q生産スケジューラの主要メーカーはどこですか?
A

国内はアスプローバ株式会社(Asprova APS)、株式会社フレクシェ(FLEXSCHE GP)、株式会社スカイディスク(最適ワークス)、株式会社テクノア(Seiryu)、株式会社シムトップス(DIRECTOR6)、株式会社シー・アイ・エム総合研究所(Dr.工程PRO)、東京ガスエンジニアリングソリューションズ株式会社(JoyScheduler)、株式会社メガ・トレンド(WEB生産スケジューラ)の8社です。海外はDassault Systèmes(DELMIA Ortems)とSiemens Digital Industries Software(Opcenter APS)になります。なおAsprovaの提供元は後株の「アスプローバ株式会社」です。

QAsprovaの国内シェアNo.1には根拠がありますか?
A

製品概要ページには「国内シェアNo.1」と書かれていますが、調査会社名も調査年も調査対象の定義も記載がありません。出典付きの主張は2012年2月3日公開のニュースリリースに1件だけ残っており、テクノ・システム・リサーチの『2010-2011 ソフトウェアマーケティング総覧』で市場シェア52.4%に達したという内容です。この調査は2010年から2011年のもので、現在の表記の根拠としては提示されていません。また導入実績は公式トップページで「国内2,786本・海外1,255本」(2026年8月31日時点)と記載され、単位は「サイト」ではなく「本」です。

Q生産スケジューラの価格は公式に分かりますか?
A

主要10製品のうち5製品が金額を公開しています。FLEXSCHEは全項目を税別で公開し、FLEXSCHE GP単体320万円、GP Advanced Pack 480万円などが掲載されています。JoySchedulerは本体1ライセンス198万円(税込)、DIRECTOR6は公式FAQで基本パッケージ490万円から(税抜)、最適ワークスは初期90万円と月額15万円(ベーシックプラン12カ月契約)です。WEB生産スケジューラは公式の利用規約に1サイトにつき月額68,000円と定められています。Asprova、Seiryu、Dr.工程PRO、DELMIA Ortems、Opcenter APSは金額の記載がありません。

Q有限能力計画に対応しているのはどの製品ですか?
A

公式に明記しているのはFLEXSCHE GP、JoyScheduler、DELMIA Ortemsの3製品です。FLEXSCHE GPは有限能力をはじめとする製造上の制約を計画に反映すると書き、DELMIA Ortemsは英語ページでfinite-capacityという語を使っています。JoySchedulerは無限負荷の山積み計画と有限能力での立案を分けて説明しており、最も明確です。残る7製品は近い説明はあるものの、有限能力という語そのものを使っていません。

Q最適ワークスとJoySchedulerは別々の会社の製品ですか?
A

提供元の法人は異なりますが、資本関係をたどると同じ東京ガス株式会社のグループに行き着きます。最適ワークスの提供元である株式会社スカイディスクは、2025年7月28日の発表で東京ガスが株式の過半を取得しグループ会社になりました。JoySchedulerの提供元である東京ガスエンジニアリングソリューションズ株式会社は、東京ガスの100%出資子会社です。JoySchedulerのサイトも東京ガスとTGESが共同運営していると明記しています。なおスカイディスクは非上場です。

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