制御盤メーカー7社の特徴|シェアの実態と標準品・受託製作の違い
制御盤製作の主要メーカー7社がどんな会社なのかを1社ずつ整理した記事。メーカー別シェアも生産能力も公表データが存在しないため、標準品を軸とする会社と受託製作を軸とする会社という性格の違い、工場数・保有設備・検査工程で各社の立ち位置を見る。商社の立場から提案する会社や、社名の似た別法人の取り違えまで扱う。

制御盤の製作先を探すと、カタログを持つ電機メーカーから、図面を渡して一品ずつ作る盤屋まで並びます。同じ「制御盤」という言葉でも、問い合わせた先で返ってくる答えがまったく違います。
この記事では、主要7社がどんな会社なのかを1社ずつ見ていきます。よく検索されるシェアの実態、標準品と受託製作という会社の性格の違い、設備と検査体制の差までを会社単位で整理します。
記載内容は、各社の公式サイトと業界団体の公表資料を、編集部が2026年9月22日に確認したものです。生産能力を公開していない会社が多いため、数値は公表されている範囲に限っています。
- 制御盤のメーカー別シェアを示す公的・業界団体のデータは存在しない(2026年9月22日時点)
- 経済産業省の生産動態統計では、配電盤・分電盤・監視制御装置などの合計が2025年度で7,651億79百万円
- 主要7社のうち、自社で制御盤を製作しない会社が1社ある
この記事でわかること
制御盤製作の主要メーカー7社【早見表】
制御盤を扱う会社は、出自も役割も一様ではありません。陶磁器から電気機器へ広がった会社もあれば、盤の製作だけを本業としてきた会社もあります。まずは全体像を一覧で押さえます。
- 主要7社のうち、標準品をカタログで持つのは日東工業・河村電器産業・中立電機の3社
- 主要7社のうち、塗装工程まで自社で持つことを公表しているのは中立電機と内山電機製作所
- 主要7社のうち、自社で盤を製作せず協業パートナーと組んで提案するのは因幡電機産業
メーカー | 本社 | 母体となる事業 | 立ち位置 | 工場 |
|---|---|---|---|---|
日東工業株式会社 | 愛知県長久手市 | 電気機器製造 | 標準品中心 | 国内8工場 |
河村電器産業株式会社 | 愛知県瀬戸市 | 電気機器製造 | 標準品中心 | 国内7工場 |
中立電機株式会社 | 名古屋市・東京都台東区 | 盤の一貫生産 | 標準品と受託の両方 | 国内8工場 |
株式会社サンリツ | 栃木県那須塩原市 | 盤の受託製作 | 完全オーダーメイド | 非公開 |
株式会社内山電機製作所 | 千葉県茂原市 | 盤の受託製作 | 完全オーダーメイド | 茂原市に4工場 |
株式会社 橋本電業社 | 千葉市花見川区 | 盤の受託製作・電気工事 | 完全オーダーメイド | 本社・市原の2工場 |
因幡電機産業株式会社 | 大阪市西区 | 電設資材の専門商社 | 協業パートナーと提案 | 該当なし |
会社の出自が今の得意分野につながっている
日東工業は1948年に愛知県瀬戸市で、プレス技術と陶磁器を活用した電気器具製造として創業しました。河村電器産業も1919年創業の河村製陶所が出発点です。
どちらも碍子などの陶磁器の電気部材から電気機器へ広げた系譜で、電材商社ではありません。標準品を量産する体制を持つのは、この出自と結びついています。
盤の製作だけを本業としてきた会社
中立電機は創業1927年、設立1950年です。サンリツは1986年5月設立、内山電機製作所は1959年創業、橋本電業社は1942年創業で1960年5月に設立されています。
この4社は盤の設計と製作を軸にしてきた会社です。図面がある案件も、仕様だけがある案件も、一品ごとに設計するところから対応します。
製作しない会社が1社含まれる
因幡電機産業だけは立ち位置が違います。東証プライムに上場する電設資材の専門商社で、自社工場での制御盤製作を示す記載がありません。
公式サイトにある制御盤の記述は、協業パートナーとの連携で提案するという内容です。詳しくは後半のセクションで扱います。
制御盤メーカーのシェアと市場規模
7社が並んだところで、どこが国内で最も作っているのかが気になります。ただし制御盤には、メーカー別のシェアを示すデータがありません。
- 経済産業省・日本電機工業会・日本配電制御システム工業会とも、個社別の生産金額や台数を公表していない
- 生産動態統計で分かるのは品目別の合計で、2025年度の合計は7,651億79百万円
- 年間の生産能力を公開している会社は、主要7社のなかにない
公的統計は品目別の合計まで
経済産業省の生産動態統計調査には、配電盤や分電盤の生産実績が品目別に出ています。日本配電制御システム工業会が年度と月次の時系列として公式サイトに再掲しています。
2025年度の確定値では、特別高圧・高圧配電盤が62,526面で1,867億26百万円、低圧配電盤が56,077面で921億15百万円でした。監視制御装置は361,840式で2,476億11百万円です。
ただし公開されているのは品目ごとの合計までです。どの会社が何面作ったかという内訳は、どの統計にも出てきません。
受注統計とは母集団が違う
日本電機工業会は配電装置と制御装置の受注実績を公表しています。2025年度は配電装置が4,533億97百万円、制御装置が6,847億96百万円でした。
ただしこちらは13社に限った受注ベースの数値です。生産動態統計は生産ベースの全数で、母集団も定義も違います。2つの統計を足したり並べたりすることはできません。
生産能力も公開されていない
月に何面作れるか、工場の生産能力はどれくらいかという数値は、7社とも公開していません。工場の敷地面積を公開している会社はありますが、生産量とは別の情報です。
比較の材料になるのは、工場数、保有設備、検査工程、対応できる工程の範囲です。この記事では、その範囲で各社を見ていきます。
制御盤メーカーは標準品と受託製作で分かれる
順位で選べない以上、各社が何を軸にしているかで整理するのが現実的です。制御盤の場合、この区分が問い合わせ先の選び方をそのまま変えます。
- 標準品を軸とする会社は、型番のある製品を数万点そろえて短納期で供給する
- 受託製作を軸とする会社は、図面や仕様から一品ずつ設計して製作する
- 盤の中身まで含めた受注設計は、グループ会社が担っている場合がある
標準品を軸とする会社
日東工業は標準品の製品点数が35,000点、河村電器産業は民生用から産業用まで約50,000アイテムを持ちます。中立電機も型番を持つモジュール化製品を複数そろえています。
この3社は、既製の筐体や標準盤を選んで使う場面に強みがあります。ただし日東工業と河村電器産業は受託盤製作の専業ではないため、盤屋として横並びに比べると位置づけを誤ります。
受託製作を軸とする会社
サンリツ、内山電機製作所、橋本電業社の3社は、一品ごとの設計と製作が本業です。サンリツは完全オーダーメイドの総合盤メーカーだと自ら位置づけています。
この3社はいずれも、制御プログラムの設計まで対応します。盤のハードだけでなく、動かすソフトまで同じ会社に寄せられる点が標準品メーカーとの違いです。
この先はグループごとに見る
ここからは7社を3つに分けて、1社ずつ見ていきます。まず標準品を軸とする3社、次に受託製作を軸とする3社、最後に商社の立場から提案する1社という順です。
各社の情報は、いずれも編集部が2026年9月22日に公式サイトで確認したものです。
標準品を軸とする制御盤メーカー3社
まずは標準品をカタログで持つ3社です。型番から選べる製品群を持ちつつ、特注への対応の仕方がそれぞれ違います。
- 日東工業はWeb上で制御盤キャビネットをカスタマイズして自動見積もりする仕組みを持つ
- 河村電器産業の設計支援は図面をダウンロードして汎用CADで作図する方式で、アプローチが異なる
- 中立電機は700KV衝撃電圧発生装置などの試験設備を自社で保有している
日東工業株式会社
標準制御盤、インバータ起動盤、警報盤、カスタム制御盤といったラインアップを持ちます。標準品の製品点数は35,000点で、キャビネットから配電盤まで型番で選べる範囲が広い構成です。
特徴的なのがスマートオーダーCABISTAという仕組みです。Web上でキャビネットをカスタマイズし、その場で見積もりが出ます。CAD知識が不要で、寸法指定と本体穴加工は無料、製作日数は4〜9日です。特注キャビネットを1台から注文できます。
国内8工場を持ち、瀬戸工場の敷地は249,000平方メートル、菊川工場は181,000平方メートルです。営業拠点は全国40か所以上あります。盤の中身まで含む受注設計製作は、カスタム制御盤を手がけるグループ会社の大洋電機製作所などが担う構造です。
河村電器産業株式会社
民生用から産業用まで約50,000アイテムをそろえます。制御盤・警報盤のカテゴリを持ち、ポンプ制御盤のGP形、G2形、EF3形などを掲載しています。
設計支援は、自社のキャビネット図面をダウンロードし、汎用CADで穴加工を作図して送付する方式です。日東工業のWeb完結型とはアプローチが違うため、社内に作図できる人がいるかで使い勝手が変わります。
国内7工場のうち、制御盤を生産品目に明記しているのは暁工場のみです。敷地80,579平方メートル、建物18,424平方メートルで、分電盤・制御盤・キュービクルを生産しています。海外は上海河村電気やThai Aichi Denkiが受配電盤と制御盤を手がけます。
中立電機株式会社
配電盤、制御盤、分電盤に加え、太陽光関連やデータセンター関連まで扱います。型番を持つモジュール化製品として、ユニット式λ配電盤、ユニット式λC5制御盤、I-LINEインテリア配電盤システムなどを持ちます。
製函・塗装から組立までを自社で一貫生産する体制です。名古屋・豊明第二・阿野・千葉・栃木・九州の各工場を含む8工場を持ち、愛知県豊明市を中心に配置されています。ユニット式λC5制御盤は短納期と経済性を掲げた製品です。
この会社で目を引くのは試験設備です。700KV衝撃電圧発生装置と、瞬時定格50,000KVAの短絡発電機を保有します。5kAと10kAの大電流発生用変圧器もあり、キュービクルの耐爆試験や衝撃試験まで自社で実施しています。ISO9001は1998年12月に取得しています。
受託製作を軸とする制御盤メーカー3社
続いて、一品ごとの設計と製作を本業とする3社です。いずれも制御プログラムまで対応しますが、自社で持つ工程の範囲に差があります。
- サンリツは対応PLCと対応ロボットのメーカー名を公式に列挙している
- 内山電機製作所は塗装工程を自社で持ち、橋本電業社は塗装を外注している
- 橋本電業社は制御盤製作に加えて民間工場と公共の電気工事も手がける
株式会社サンリツ
高低圧受配電盤、自動制御盤、空調制御盤、モーター起動盤、計装監視盤、キュービクル式高圧受変電盤などを手がけます。完全オーダーメイドの総合盤メーカーとして、設計から組立配線、検査までを一貫して担当します。
対応範囲を具体名で公開している点が特徴です。PLCは三菱、横河、日立、安川、オムロン、キーエンス、富士電機、Allen-Bradley、Siemensに対応します。ロボットは安川、三菱、FANUC、川崎重工、DENSOです。システム設計から制御プログラム、現場立ち上げまでつながります。
全自動電線加工機でハーネスを製作し、外観検査、膜厚検査、耐圧試験、シーケンス試験、リレー試験、動作試験を全数実施します。JIS、JEM、JSIA、公共建築工事標準仕様書に基づく設計製作で、ISO9001:2015を取得しています。従業員は単体55名、グループ95名です。
株式会社内山電機製作所
制御盤、配電盤、分電盤、計装盤、動力盤に加え、コントロールBOXや機械カバー、架台まで手がけます。図面設計からシーケンサープログラミング、板金・塗装、配線、基板実装、設置工事、現地調整、メンテナンスまでを社内で完結させる体制です。
塗装工程を自社で持つ点が受託3社のなかで際立ちます。設備はNCタレットパンチプレスのAMADA EM-2510NTや、3次元レーザ加工機の三菱ML3122-VZ20です。ファイバーレーザー溶接機のAMADA FLW-600MTも備えます。千葉県茂原市に4工場を持ち、工場内クレーン2.8トンを3基保有しています。
設計の対応範囲も広く、盤構造設計と電気回路設計のほか、サーボ・インバーター制御設計にも対応します。画像処理制御設計、タッチパネル画面設計、制御用マイコンボードの開発・試作まで含みます。対応PLCは三菱、キーエンス、オムロン、パナソニック、日立、富士電機、LG電子、横河、IDEC、シーメンスです。
株式会社 橋本電業社
制御盤の設計から製作、PLCソフト設計、現地設備の立ち上げまでを一括で受注します。工程を設計・部品発注、板金加工、配線作業、社内検査、PLCソフト設計・検証、出荷の6段階で公開しています。
製作できるサイズは自立型扉付き筐体金物で1800ミリ幅、2150ミリ高、600ミリ奥行です。盤を連結して10メートルを超す連結盤も製作します。PLCソフト設計では3D CADとシミュレーションソフトを使ってデバッグします。
制御盤製作に加えて、民間工場内の電気工事と公共の電気設備工事も手がける3事業構成です。1級電気工事施工管理技士6名、第2種電気主任技術者1名、第1種電気工事士22名を擁します。板金工場は市原工場で、塗装は外注です。ISO9001は2002年に取得しています。
制御盤の調達先は製作会社だけではない
ここまでの6社は、自社の工場で盤を作る会社でした。ただし制御盤を相談できる先は、製作会社だけではありません。
- 因幡電機産業は東証プライムに上場する電設資材の専門商社である
- 公式サイトの制御盤の記述は、協業パートナーとの連携による提案という内容である
- 社名の似た株式会社因幡電機製作所は別法人で、配電盤の設計・製造を手がける
因幡電機産業株式会社
検査装置や各種自動機の制御盤について、協業パートナー会社との連携で技術とコストの提案を実現すると公式サイトに記載しています。これが制御盤に関する唯一の記述で、自社工場での製作を示す記載は確認できませんでした。
1938年4月創業、1949年5月設立の電設資材の専門商社です。2026年3月期のセグメント売上は電設資材が2,932億円、産業機器が433億円、自社製品が803億円です。茨城工場と奈良工場は自社製品事業の拠点になります。
幅広い部品を一括で調達できる商社網が持ち味です。制御機器やロボットを含めたシステムとしての提案、設備の電装まわりをまとめて相談できる窓口という位置づけで見るのが実態に合います。
商社経由と製作会社の使い分け
商社を通すと、盤に載せる部品の調達と組み合わせの提案をまとめて受けられます。一方で、実際に盤を作るのはパートナー会社になります。
仕様が固まっていて図面もある案件なら、製作会社に直接出す方が経路は短くなります。部品の選定から相談したい場合や、電装全体をまとめたい場合は商社経由が向きます。
社名が似た別法人に注意する
株式会社因幡電機製作所は、因幡電機産業とは別の法人です。ISO9001の認証範囲に配電盤の設計・開発・製造及び販売を明記した配電盤メーカーになります。
因幡電機産業の創業時の商号が因幡電機製作所だったため、混同が起きやすい組み合わせです。両社の資本関係は公式には確認できません。問い合わせ先を決める前に、どちらの会社かを確かめてください。
制御盤メーカーが想定している企業規模
各社の性格が見えたところで、次はどの規模の設備を想定しているかです。編集部では製造業適合性スコアとして、製品ごとに5段階で評価しています。
- 中堅・中小製造業との相性が5点なのは、内山電機製作所と因幡電機産業の2社
- 多拠点運用適合性は中立電機が5点で最も高く、内山電機製作所が2点で最も低い
- 品質管理適合性は中立電機とサンリツが5点で並ぶ
小さな案件から相談しやすい会社
中堅・中小製造業との相性は、予算や体制に対する頼みやすさを見る軸です。内山電機製作所と因幡電機産業が5点で最も高くなっています。
日東工業、河村電器産業、サンリツが4点で続きます。日東工業のスマートオーダーは特注キャビネットを1台から注文でき、小さな案件の入口として使えます。
複数拠点に同じ盤を供給したい場合
多拠点運用適合性は、拠点をまたいで同じ体制で対応できるかを見る軸です。中立電機が5点で、8工場と全国の拠点網を背景にしています。
日東工業が4点で続き、河村電器産業、サンリツ、橋本電業社、因幡電機産業が3点です。内山電機製作所は2点で、千葉県茂原市の4工場に集約した体制になります。近隣の設備なら対応工程の広さが効きますが、遠隔地への同時展開には向きません。
検査体制が評価に出ている
品質管理適合性は、検査や記録の作り込みやすさを見る軸です。中立電機とサンリツが5点で並びます。
中立電機は耐爆試験まで自社設備で行い、サンリツは6種類の検査を全数実施します。どちらも検査工程を具体名で公開している会社です。なおこのスコアは編集部の評価で、2026年9月時点の採点です。
制御盤メーカーを調べるときの注意点
最後に、制御盤のメーカーを調べるときに引っかかりやすい点をまとめます。同名の法人が多い分野で、数値の扱いにも注意が要ります。
- 同じ社名の別法人が複数あるため、所在地や証券コードで特定する必要がある
- 公式サイトに載る短納期の数値が、制御盤本体の納期とは限らない
- 上場の有無を公式サイトで確認できない会社がある
同名の法人を取り違えない
日東工業株式会社は同名の別法人が複数あります。ここで扱ったのは東証プライムと名証プレミアに上場する愛知県長久手市の会社です。
サンリツも同様で、栃木県那須塩原市の株式会社サンリツが対象です。東証スタンダードに上場する物流の株式会社サンリツは別会社で、制御盤事業の記載がありません。因幡電機産業と因幡電機製作所も別法人です。
納期の数値が何を指すか確かめる
内山電機製作所の最短3日という記載は、自立盤や汎用コントロールボックスの板金筐体についてのものです。最少1枚から当日出荷という記載は、銘板やパネル彫刻についてのものになります。
どちらも制御盤本体の納期ではありません。制御盤は配線と検査に時間がかかるため、筐体の納期をそのまま置き換えると見積もりが合わなくなります。
上場の有無は公式で確かめる
河村電器産業の公式サイトには、IRや投資家情報のセクションがありません。会社概要にも沿革にも上場の記載がないため、上場企業として扱うことはできません。
非上場だと公式に明記しているのは、7社のうちサンリツだけです。拠点数の表記が企業サイトと採用サイトで食い違う会社もあるため、数値を使うときは出典をそろえてください。
まとめ|制御盤メーカーの全体像
制御盤は、標準品をカタログで持つ3社、一品ごとに設計する3社、商社として提案する1社という構成の分野です。この区分が、問い合わせ先の選び方をそのまま変えます。
メーカー別のシェアは公表されていないため、ランキングで選ぶことはできません。生産能力も7社とも非公開のため、工場数、保有設備、検査工程、対応できる工程の範囲が比較の材料になります。
既製の筐体で足りるなら標準品メーカー、制御プログラムまで含めて任せたいなら受託製作の会社が起点です。塗装まで自社で持つか、電気工事まで含めて受けられるかは会社ごとに違うため、必要な工程を先に洗い出してください。
なお本記事の各社の情報は、編集部が2026年9月22日に各社の公式サイトと業界団体の公表資料で確認したものです。統計値は経済産業省の生産動態統計調査の2025年度確定値によります。
制御盤製作(盤設計・製造)のおすすめ製品
中立電機 制御盤・配電盤製作
中立電機株式会社
UL508A認定工場と全国8工場体制で受託する盤製作
日東工業 制御盤・盤製作
日東工業株式会社
盤・キャビネット大手の制御盤製作
サンリツ 制御盤・受配電盤設計製作
株式会社サンリツ
完全オーダーメイドでJIS・JEM準拠の盤を設計製作
因幡電機産業 制御盤受託製作
因幡電機産業株式会社
商社の調達力を生かした制御盤関連サービス
河村電器産業 制御盤・キャビネット
河村電器産業株式会社
標準盤から特注盤まで幅広く対応
橋本電業社 制御盤・計装盤製作
株式会社橋本電業社
創業1942年、盤設計からライン立ち上げまで一括受注
制御盤製作(盤設計・製造)比較表
| ロゴ | 製品名 | ベンダー | 価格モデル | 特徴 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 中立電機 制御盤・配電盤製作 | 中立電機株式会社 | 要見積もり | UL508A認定工場と全国8工場体制で受託する盤製作 | 詳細を見る | |
| 日東工業 制御盤・盤製作 | 日東工業株式会社 | 要見積もり | 盤・キャビネット大手の制御盤製作 | 詳細を見る | |
| サンリツ 制御盤・受配電盤設計製作 | 株式会社サンリツ | 要見積もり | 完全オーダーメイドでJIS・JEM準拠の盤を設計製作 | 詳細を見る | |
| 因幡電機産業 制御盤受託製作 | 因幡電機産業株式会社 | 要見積もり | 商社の調達力を生かした制御盤関連サービス | 詳細を見る | |
| 河村電器産業 制御盤・キャビネット | 河村電器産業株式会社 | 要見積もり | 標準盤から特注盤まで幅広く対応 | 詳細を見る | |
| 橋本電業社 制御盤・計装盤製作 | 株式会社橋本電業社 | 要見積もり | 創業1942年、盤設計からライン立ち上げまで一括受注 | 詳細を見る | |
| 内山電機製作所 制御盤設計・製作 | 株式会社内山電機製作所 | 要見積もり | 電気設計から板金製缶・据付・保守まで自社4工場で内製 | 詳細を見る |
よくある質問
Q制御盤の主要メーカーはどこですか?
標準品をカタログで持つのが日東工業株式会社(標準品35,000点)、河村電器産業株式会社(約50,000アイテム)、中立電機株式会社の3社です。一品ごとの受託製作を軸とするのが株式会社サンリツ、株式会社内山電機製作所、株式会社 橋本電業社の3社です。このほか、自社で盤を製作せず協業パートナーと組んで提案する因幡電機産業株式会社があります。
Q制御盤メーカーのシェアはどこで分かりますか?
メーカー別シェアを示す公的・業界団体のデータはありません。経済産業省、日本電機工業会、日本配電制御システム工業会とも、個社別の生産金額や台数を公表しておらず、すべて業界合計または品目別合計です。経済産業省の生産動態統計調査の2025年度確定値では、配電盤・分電盤・監視制御装置などの合計が7,651億79百万円でした。
Q標準品メーカーと受託製作の会社はどう使い分けますか?
既製の筐体や標準盤で足りる場合は標準品メーカーが向きます。日東工業のスマートオーダーCABISTAは、Web上でキャビネットをカスタマイズして自動見積もりでき、CAD知識が不要で製作日数は4〜9日、特注キャビネットを1台から注文できます。一方、一品ごとの設計や制御プログラムまで任せたい場合は受託製作の会社が起点です。サンリツ、内山電機製作所、橋本電業社の3社はいずれもPLCのプログラム設計まで対応します。
Q制御盤メーカーの生産能力は比べられますか?
比べられません。月に何面作れるかという生産能力は、主要7社とも公開していません。工場の敷地面積を公開している会社はありますが、生産量とは別の情報です。比較の材料になるのは、工場数、保有設備、検査工程、自社で持つ工程の範囲です。たとえば塗装まで自社で持つのは中立電機と内山電機製作所で、橋本電業社は塗装を外注しています。
Q制御盤メーカーを調べるときに間違えやすい点はありますか?
同名の別法人が多い点です。日東工業株式会社は同名の法人が複数あり、東証プライムと名証プレミアに上場する愛知県長久手市の会社が制御盤を手がけています。サンリツも、栃木県那須塩原市の株式会社サンリツと、東証スタンダードに上場する物流の株式会社サンリツは別会社です。因幡電機産業株式会社と株式会社因幡電機製作所も別法人で、後者は配電盤の設計・製造を手がけています。
