自動倉庫とは?基礎知識やできること、選び方までをわかりやすく解説!
自動倉庫とは、荷をラックに自動で格納し、自動で取り出す保管設備(AS/RS)です。JISが定める構成要素と方式の分類、メリット・デメリット、主な機能、AGV・AMRとの違い、費用相場、導入に向いている企業までをわかりやすく解説します。

自動倉庫とは、荷をラック(棚)に自動で格納し、必要なときに自動で取り出す保管設備です。英語の略称でAS/RSとも呼ばれます。
通路にパレットを仮置きしていませんか。棚のどこに何があるかを、ベテランしか知らない現場もあるでしょう。在庫表の数と実物が合わない状態が続いたとき、解決策として名前が挙がる設備です。この記事では、基礎知識からメリット・デメリット、主な機能、費用相場、向いている企業までを整理しました。
- できること:荷をラックの間口へ自動で出し入れし、どこに何があるかを設備側のデータで持てます。
- AGV・AMRとの違い:自動倉庫は置き場を持つ保管設備で、AGV・AMRは置き場を持たない搬送機器です。
- 方式の分類:荷姿でパレット用とバケット(ケース)用、搬送機構でスタッカクレーン式やシャトル台車式などに分かれます。
- 費用の目安:メーカーは価格を公表しておらず、荷姿や高さ、設置環境で決まるため個別見積もりが前提です。
出発点は「どれを選ぶか」ではなく、「どこまでを自動倉庫に任せるか」の切り分けです。荷姿と入出庫件数、必要な間口数を固めてから、複数社に見積もりを依頼しましょう。
この記事でわかること
自動倉庫とは
自動倉庫は、JISの規格と業界団体の統計で定義が示されています。2026年2月には用語規格が改正され、数年前の解説と表現がずれている場合もあります。ここでは、規格上の構成要素と方式の分類、業界での位置付けを押さえておきましょう。
規格が定める三つの構成要素
用語の基準になるのは、JIS B 8941「立体自動倉庫システム-用語」です。1991年に制定され、2026年2月20日の改正でJIS B 8941:2026となりました。同規格は、スタッカクレーン・入出庫ステーション・ラックの三要素で構成するシステムを対象にしています。
ラックは荷を保管する棚で、荷を置く一区画を「間口」と呼びます。スタッカクレーンは、走行と昇降を組み合わせて荷を運ぶ機械です。入出庫ステーションは、人や他の搬送機器と荷を受け渡す場所にあたります。
シャトル台車式は構成要素が四つになる
スタッカクレーンを使わない方式もあります。JIS B 8945は、シャトル台車式自動倉庫システムの設計通則です。2025年2月20日に新規制定されました。構成要素は、ラック・シャトル台車・垂直搬送装置・バッファコンベヤの四つとされています。
シャトル台車式は各段に台車が入るため、同時に動ける台数が増えます。1台のクレーンが全段を受け持つスタッカクレーン式との違いです。トヨタL&Fは自社製品について、従来型の約3倍の入出庫能力と説明しています。
荷姿・搬送機構・ラック構造による分類
方式の呼び名は多いものの、分類の軸は三つです。荷姿ではパレット用とバケット(ケース)用に分かれます。パレット用は原材料や長尺物などの重量物、バケット用は通箱や段ボールケース単位の小物が対象です。搬送機構では、スタッカクレーン式・シャトル台車式・リトリーバ式に分かれます。
ラック構造による区分は、ユニット式とビル式の2つです。ユニット式は棚を建物から切り離し、ビル式は高層ラックに屋根壁を付けて建築物とします。この区分は、JIS B 8942:2022の条項にも登場します。
業界団体の統計での位置付け
公益社団法人日本ロジスティクスシステム協会(JILS)も、統計の機種定義で自動倉庫を扱っています。パレット用もバケット用も、定義の末尾は「保管庫」です。搬送機構には幅を持たせつつ、機能の中心を保管に置いた定義といえます。
同統計の2024年度実績では、自動倉庫の売上金額は147,098百万円で、前年比11.4%増でした。物流システム機器全体の657,002百万円のうち、約2割強を占めます。パレット用にはパレットレスのもの、バケット用には仕分け機能を持つ保管庫も含まれます。
編集部メモ:「スタッカクレーン」はJISの表記で、カタログの「スタッカークレーン」と同じものです。「ミニロード」はケース単位の自動倉庫の通称で、「ラックマスター」はダイフクの製品名です。
自動倉庫のメリット
自動倉庫のメリットは、保管を高さ方向へ伸ばし、置き場の管理を設備に任せられることから生まれます。スペース・在庫の把握・ピッキング・作業環境の4つの面で効果が表れます。
- 床を広げずに保管量を増やせる
- どこに何があるかを誰でも把握できる
- 作業者が歩かずにピッキングできる
- 人が長くいられない環境の保管を任せられる
床を広げずに保管量を増やせる
床面積ではなく、高さで保管量を確保できるのが最も分かりやすい利点です。ダイフクは、スタッカークレーン式のラック高さを5〜40mの範囲で説明しています。
人やフォークリフトが届く高さには限界がありますが、機械が上下するなら制約が変わります。通路にあふれていた仮置きのパレットも、ラックの中へ収められるでしょう。高所の荷をフォークリフトで出し入れする作業も減らせます。建屋の増築を避けられる点も、工場にとっては大きな判断材料です。
どこに何があるかを誰でも把握できる
自動倉庫は、どの間口に何を入れたかを制御系が持ったうえで荷を出し入れします。人の記憶や紙の棚札に頼っていた在庫の所在が、設備側のデータとして残る仕組みです。
ベテランが休んだ日に、目当ての部品が見つからないといった事態は起きにくくなります。探しても出てこない在庫が減り、棚卸の作業量も変わるでしょう。在庫表の数と実物が合わないという悩みを、置き場の側から解消できる点が利点です。
作業者が歩かずにピッキングできる
ケース式の自動倉庫では、必要な荷がピッキングステーションまで運ばれてきます。作業者は棚の間を歩かず、その場で連続して取り出せる点が利点です。この方式は、GTP(Goods to Person)と呼ばれます。
ダイフクの用語集も、GTPを担う設備の1つとして自動倉庫を挙げています。歩く時間が減る分、1人あたりの処理件数を伸ばしやすくなるでしょう。広い倉庫で新人が品物を探して迷うといった負担も、軽くなります。
人が長くいられない環境の保管を任せられる
冷凍・冷蔵やクリーン環境、防爆、耐油・耐粉塵といった特殊仕様の自動倉庫もあります。人が長時間作業しにくい環境ほど、保管を機械に任せる合理性が高まります。
寒さの厳しい庫内や、入室の手順が多い環境での作業を減らせるのは、現場にとって大きな利点でしょう。JILSの統計では、2024年度のクリーンルーム向け自動倉庫は38,493百万円でした。特殊環境での需要が、一定の規模で存在することがうかがえます。
自動倉庫のデメリット
自動倉庫は長く使う固定設備のため、導入前の見落としが後から響きます。いずれも事前に手を打てる内容なので、対処法とあわせて押さえておきましょう。
- 価格が公表されておらず予算を立てにくい
- 高さと荷重によって法令上の手続きが要る
- 長期保守を担う提供元の体制が変わりやすい
- 在庫データをどこで持つかの設計が要る
価格が公表されておらず予算を立てにくい
国内メーカーの公式サイトでは、自動倉庫の価格や参考価格の掲載を確認できませんでした。公的機関が公表する相場も見当たらず、社内で予算の目安を示しにくい設備です。
対処法:荷姿、1日あたりの入出庫件数、必要な間口数を先に固めてください。条件を揃えて複数社に同時に見積もりを依頼すると、比べやすくなります。標準仕様表を公開しているメーカーもあり、自社工場に入るかの事前判断に使えます。例えば三進金属工業や西部電機は、機高や定格荷重の仕様表を公開済みです。
高さと荷重によって法令上の手続きが要る
高さで効率を上げる設備なので、法令上の閾値に触れやすくなります。消防法施行令では、ラック式倉庫にスプリンクラー設備が要る場合があります。条件は、天井の高さが10m超かつ延べ面積700㎡以上です。労働安全衛生法施行令では、つり上げ荷重1トン以上のスタッカー式クレーンが特定機械等にあたります。
対処法:設計の段階で、天井高・延べ面積・荷重がどの閾値にかかるかを確かめましょう。手続きの詳細は、自動倉庫の選び方の記事で扱っています。
長期保守を担う提供元の体制が変わりやすい
自動倉庫は10年から20年使う設備で、保守・部品供給・制御ソフトのサポートが長く続きます。一方で、提供元は2025年から2026年にかけて再編が相次ぎました。住友重機械搬送システムは、2027年1月に住友重機械工業へ吸収合併される予定です。IHI物流産業システムも、2027年4月を目途に豊田自動織機が株式の80%を取得します。
対処法:契約前に、保守拠点の数と部品供給の体制を確かめてください。再編の予定がある提供元なら、保守契約の引き継ぎ先も書面で確認しておくと安心です。
在庫データをどこで持つかの設計が要る
既存のWMSがある場合、メーカーのWCSとどちらが在庫の「正」を持つかを決める必要があります。ここが曖昧なまま稼働すると、二重管理になりかねません。入庫時の品目の識別が不正確だと、設備が正しく動いても在庫データは狂います。
対処法:WMSとWCSの役割分担を、発注前に決めておきましょう。入庫時にはハンディターミナルやRFIDシステムで品目を確定させる運用を組み合わせます。
自動倉庫の主な機能
自動倉庫の働きは、搬送・受け渡し・所在管理・制御の4つに分けると整理できます。製品を比べるときも、この4つが判断の材料になります。
- 自動格納・自動取り出し:スタッカクレーンやシャトル台車が、ラックの間口へ荷を出し入れする
- 入出庫ステーションでの受け渡し:人や他の搬送機器と荷をやり取りする境界になる
- 間口単位の所在管理:どの間口に何が入っているかを制御系が保持する
- 設備制御と上位システム連携:WCSが設備を動かし、WMSや生産管理システムとつなぐ
それぞれの中身を見ていきましょう。
自動格納・自動取り出し
ラックの間口へ荷を自動で格納し、指示に応じて自動で取り出す機能です。スタッカクレーン式では、クレーンが床と棚上部のレールを走行し、昇降して荷を運びます。ダイフクの説明では、クレーンの高さは5〜40mの範囲です。
シャトル台車式は、各段を水平に走る台車と、荷を上下に運ぶ垂直搬送装置が役割を分担する方式です。小物向けには、2列のラック間を昇降するリトリーバ式もあります。格子状に積んだコンテナの上をロボットが走るキューブ型も、搬送方式の1つです。
入出庫ステーションでの受け渡し
入出庫ステーションは、自動倉庫と外側の人や機器が荷を受け渡す場所です。JIS B 8941:2026の適用範囲も、この三要素までで区切られています。
自動倉庫の責任範囲は、入出庫ステーションまでと考えると整理しやすくなります。その先の生産ラインや出荷バースへの水平搬送は、AGV・AMRなどの担当です。シャトル台車式のJIS B 8945でも、入出庫コンベヤ自体は規格の対象外とされています。ステーションの数と配置は、時間あたりに出し入れできる量を左右します。
間口単位の所在管理
ラックの番地にあたる間口ごとに、どの荷が入っているかを制御系が保持する機能です。荷の位置は棚札ではなく、設備側のデータで管理されます。
このため原理的には、荷にバーコードやRFIDタグが付いていなくても成立します。ただし実務では、入庫時に「何を入れたか」を確定させるために併用するのが通例です。JILSの統計でも、ハンディターミナルやRFIDは別の領域として扱われています。入庫時の識別の精度が、在庫データ全体の精度を決めます。
設備制御と上位システム連携
WCSは、自動倉庫やコンベヤなどのマテハン設備を制御するシステムです。WMS(倉庫管理システム)は在庫と作業指示を担い、自動倉庫がなくても成立します。
ダイフクは、自動倉庫の在庫管理に特化したWMS「AWC」を販売しています。現場全体に対応するWMS「WareNavi」とは、別製品の扱いです。提案書にWESという語が出たら、その製品で何を指すのかを確かめてください。WESは、公的な定義もメーカー公式の定義も確認できない用語です。
自動倉庫の主な活用場面
自動倉庫が使われるのは、置き場の不足や在庫の所在が課題になっている現場です。扱う荷姿と担当者の立場によって、求められる方式が変わります。代表的な3つの場面を見ていきましょう。
原材料・完成品のパレット保管
生産技術や物流の担当者が、パレット単位の保管量不足を解消する場面です。原材料・コイル材・長尺物といった重量物を、高さ方向に積み上げて保管します。
既存の建屋に入れるならユニット式、建屋ごと建てるならビル式が候補です。天井高・床の耐荷重・受電容量の確認が、方式を決める前提になります。高所のパレットをフォークリフトで出し入れしている現場ほど、置き換えの効果が見えやすいでしょう。高さを伸ばすほど、スプリンクラー設備など法令上の検討事項も増えます。
ケース単位のピッキングと出荷
物流センターや出荷場の担当者が、ケースやバケット単位の小物を扱う場面です。ケース式の自動倉庫は荷をステーションまで運ぶため、作業者は歩かずにピッキングできます。自動車部品や電子部品など、多品種少量の部品を扱う工場でも使われています。
払い出された荷の仕分けには、デジタルアソートシステム(DAS)を組み合わせる構成が一般的です。求められるのは、時間あたりに出し入れできる量になります。シャトル台車式のように、同時に動ける台数が多い方式が選ばれることもあります。
金型・治具・工具の工程脇保管
製造現場の担当者が、段取り替えに使う金型・治具・工具を工程の近くに集める場面です。探す時間や、高所から金型を下ろす作業を減らす目的で使われます。
この用途には、設置面積が2〜3m四方の小型機があります。機高2,250mmから選べる垂直回転式もあり、天井の低い既存工場にも置きやすい点が特徴です。高さの違う金型を自動で計測し、隙間なく詰める機種も出ています。取り出し口の高さが一定なので、重い金型を扱う負担も軽くなるでしょう。
自動倉庫の費用相場
自動倉庫は、2026年7月時点で主要メーカーが価格を公表していません。公的機関が示す相場も確認できず、個別見積もりが前提になります。金額を左右するのは、方式・ラック高さ・格納物・ラック構造・設置環境の特殊仕様です。とくにユニット式かビル式かで、工事の範囲が大きく変わります。
標準仕様や構成例を公開している製品は、ITトレンドの自動倉庫(AS/RS)カテゴリで比較できます。
自動倉庫とAGV・AMRの違い
自動倉庫と混同されやすいのが、無人搬送車(AGV・AMR)です。どちらも工場や倉庫の自動化で名前が挙がりますが、担う機能のレイヤーが違います。
観点 | 自動倉庫 | AGV・AMR |
|---|---|---|
担う機能 | 保管 | 水平搬送 |
置き場 | ラックの間口を持つ | 持たない |
設備の形態 | 固定設備 | 移動体 |
担当する範囲 | 入出庫ステーションまで | 地点から地点への搬送 |
JISの部門 | B部門(JIS B 8941〜8945) | D部門(JIS D 6801・6802・6804) |
向いている課題 | 保管スペース不足・高所保管・在庫差異 | 工程間で人が台車を押す運搬工数 |
2024年度の売上金額(JILS統計) | 147,098百万円(前年比11.4%増) | 18,061百万円(前年比35.2%増) |
最大の違いは、置き場を持つかどうかです。自動倉庫はラックの間口に荷を留め置き、在庫の所在を管理します。AGV・AMRは置き場を持たず、ある地点から別の地点へ荷を運ぶ役割です。
両者は競合ではなく、併用されるのが一般的です。入出庫ステーションから先の水平搬送を、AGV・AMRが受け持つ構成がとられます。このほか、垂直搬送機は階間の搬送、デジタルピッキングシステムは人への作業指示を担います。いずれもJILSの統計では自動倉庫と別の機種で、どれかを選べば他が要らなくなる関係ではありません。
自動倉庫の導入が向いている企業・向いていない企業
自動倉庫が合うかは、企業規模ではなく、課題が保管のレイヤーにあるかで決まります。運搬やピッキングの誤りが原因なら、より軽い手段で済むこともあります。自社がどちらに当てはまるかを確かめてください。
自動倉庫の導入が向いている企業
保管スペースが足りず、通路にパレットを仮置きしている企業です。高所のパレットをフォークリフトで出し入れしている現場も当てはまります。棚卸で帳簿と実数が合わない企業も候補でしょう。置き場そのものを増やし、所在をデータで持てるためです。
冷凍・冷蔵やクリーンルームなど、人が長時間作業しにくい環境で保管している企業にも向きます。パレット単位の保管量が限界に達しているなら、自動倉庫の領域と考えてよいでしょう。
自動倉庫の導入が向いていない企業
課題が工程間の運搬工数にある企業には、自動倉庫は合いません。人が台車を押している時間を減らしたいなら、AGV・AMRが先になるためです。既存の棚のままピッキングの誤りを減らしたい場合も、デジタルピッキングのほうが軽く済みます。
部品や工具を工程脇に集約したいだけなら、回転棚や垂直昇降式で足りることが多いでしょう。JILSの統計でも、回転棚は自動倉庫とは別の機種として扱われています。在庫差異の原因が入庫時の入力ミスにあるなら、先に識別の運用を見直す必要があります。
まとめ
自動倉庫とは、荷をラックに自動で格納し、自動で取り出す保管設備です。JISでは、スタッカクレーン・入出庫ステーション・ラックの三要素で構成されます。搬送を担うAGV・AMRと違い、置き場そのものを持つ点が本質です。
最初に決めるのは、どこまでを自動倉庫に任せるかです。そのうえで荷姿・入出庫件数・間口数を固めると、方式と規模の見当が付きます。
価格は公表されておらず、法令上の手続きや提供元の再編にも注意が必要です。製品ごとの違いは自動倉庫の比較記事で確認できます。収録製品の仕様は、自動倉庫(AS/RS)カテゴリで比べてください。
自動倉庫(AS/RS)のおすすめ製品
西部電機 ユニットラックシステム
西部電機株式会社
全高6mから30mまで9型式、標準仕様表を公開したパレット自動倉庫
トヨタL&F Rack Sorter P
株式会社豊田自動織機
可搬1〜2t・ラック高さ21m、冷凍冷蔵と防爆まで数値公開
西部電機 バケットフィードシステム
西部電機株式会社
全高5m以下・5〜8KVA、最も設置ハードルの低いバケット自動倉庫
ダイフク コンパクトシステム
株式会社ダイフク
格納数139パレットから、モデル構成が公表されたパレット自動倉庫
IHI物流産業システム ラックパック
株式会社IHI物流産業システム
マイナス31度の実績とマイナス60度対応、難条件に強いパレット自動倉庫
AutoStore
AutoStore System AS
通路を持たないキューブ型、国内製造業6社が実名で稼働
自動倉庫(AS/RS)比較表
| ロゴ | 製品名 | ベンダー | 価格モデル | 特徴 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 西部電機 ユニットラックシステム | 西部電機株式会社 | 要見積もり | 全高6mから30mまで9型式、標準仕様表を公開したパレット自動倉庫 | 詳細を見る | |
| トヨタL&F Rack Sorter P | 株式会社豊田自動織機 | 要見積もり | 可搬1〜2t・ラック高さ21m、冷凍冷蔵と防爆まで数値公開 | 詳細を見る | |
| 西部電機 バケットフィードシステム | 西部電機株式会社 | 要見積もり | 全高5m以下・5〜8KVA、最も設置ハードルの低いバケット自動倉庫 | 詳細を見る | |
| ダイフク コンパクトシステム | 株式会社ダイフク | 要見積もり | 格納数139パレットから、モデル構成が公表されたパレット自動倉庫 | 詳細を見る | |
| IHI物流産業システム ラックパック | 株式会社IHI物流産業システム | 要見積もり | マイナス31度の実績とマイナス60度対応、難条件に強いパレット自動倉庫 | 詳細を見る | |
| AutoStore | AutoStore System AS | 要見積もり | 通路を持たないキューブ型、国内製造業6社が実名で稼働 | 詳細を見る | |
| トーヨーカネツ マルチシャトル | トーヨーカネツ株式会社 | 要見積もり | 冷凍冷蔵に対応し、多品種少量工場の物流DX事例を持つシャトル式 | 詳細を見る | |
| 三進金属工業 シャトルXP | 三進金属工業株式会社 | 要見積もり | 設置2〜3m四方、高さの違う金型を25mmピッチで詰める | 詳細を見る | |
| ダイフク ファインストッカー | 株式会社ダイフク | 要見積もり | 自動車部品・電子部品の多品種少量を名指しするケース自動倉庫 | 詳細を見る | |
| 三進金属工業 パタノスター | 三進金属工業株式会社 | 要見積もり | 機高2,250mmから、天井の低い既存工場に置ける垂直回転式 | 詳細を見る | |
| 住友重機械搬送システム マジックラック | 住友重機械搬送システム株式会社 | 要見積もり | 天井5.5mの既存建屋に入る、無人台車方式の高密度保管 | 詳細を見る | |
| 村田機械 自動倉庫システム | 村田機械株式会社 | 要見積もり | 冷凍1973年から、免震・超高層50mまでの守備範囲 | 詳細を見る |
よくある質問
Q自動倉庫とAGV・AMRはどちらを導入すべきですか?
課題が保管か搬送かで決まります。自動倉庫はラックの間口という荷の置き場を持ち、保管密度と在庫の所在管理を担う固定設備です。AGV・AMRは置き場を持たず、地点から地点への水平搬送を担う移動体です。置き場が通路にあふれている、高所のパレットをフォークリフトで出し入れしている、棚卸で帳簿と実数が合わないという状態なら自動倉庫、工程間で人が台車を押している時間が課題ならAGV・AMRが先になります。両者は機能のレイヤーが異なるため併用も一般的で、自動倉庫の入出庫ステーションから先の水平搬送をAGV・AMRが担う構成がとられます。
Q自動倉庫の費用はどのくらいかかりますか?
2026年7月時点で、当メディアが収録している12製品のいずれについても、メーカーが価格を公式に公開していません。公的機関が公表する相場も確認できませんでした。検索すると金額のレンジを示す記事が見つかりますが、いずれもベンダー自身の公表値ではないため、予算の根拠にはできません。費用は荷姿と単位、必要な間口数、ラック高さ、ユニット式かビル式か、冷凍冷蔵や防爆といった環境条件、WMS・WCSを含むかで大きく変わります。条件を揃えて複数社に同時に見積もりを依頼する進め方が現実的です。
Q回転棚や移動棚では足りませんか?
保管量と処理頻度によっては足ります。ただし公益社団法人日本ロジスティクスシステム協会の物流システム機器生産出荷統計では、回転棚と移動棚は自動倉庫とは別の機種に区分されており、2024年度の売上金額は垂直式回転棚が940百万円、自動倉庫が147,098百万円と桁が違います。この差は製品選択肢の数と保守網の厚みにも表れます。部品や工具を工程脇に集約したいだけなら回転棚や垂直昇降式で足りることが多く、パレット単位の保管量そのものが限界に達しているなら自動倉庫の領域になります。
Q自動倉庫を入れると法令上の手続きが必要になりますか?
設計値によって必要になります。消防法施行令第12条第1項第5号は、棚を設け昇降機により収納物を搬送する装置を備えた倉庫をラック式倉庫と定義し、天井の高さが10mを超え、かつ延べ面積が700㎡以上のものにスプリンクラー設備を求めています。労働安全衛生法施行令第12条第1項第3号では、つり上げ荷重が1トン以上のスタッカー式クレーンが特定機械等にあたり、設置届と定期自主検査の対象になります。通常のクレーンの基準が3トン以上であるのに対し、スタッカー式は1トンと低く設定されている点に注意が必要です。
