点群処理ソフトのメーカー14社の特徴|シェアの実態と母体となる事業の違い
点群処理ソフトの主要メーカー14社を1社ずつ整理した記事。メーカー別シェアを示す公的データは見つからず、測定機メーカーとソフト専業の違い、買収などの資本関係、想定する企業規模を公式情報で見ていきます。

点群処理ソフトのメーカーを調べると、三次元測定機や測量機のメーカーと、ソフトを専業にする会社が一緒に並びます。ライカジオシステムズやカールツァイスのような計測機器の大手もあれば、国内のソフト開発会社もあります。同じ点群を扱う製品でも、会社の素性によって、組み合わせるスキャナーや得意な用途が変わります。
この記事では、主要14社がどんな会社なのかを1社ずつ見ていきます。よく検索されるシェアの実態、各社の母体、買収などの資本関係の変化までを会社単位で整理します。製品の仕様は点群処理ソフトのカテゴリページで確認できます。
記載内容は、各社の公式サイトを編集部が2026年11月5日に確認したものです。公式ページを取得できなかった項目は、製品マスタの記述にとどめました。買収や提供元の変更が続く分野のため、検討時には最新の情報を確認してください。
- メーカー別のシェアを示す公的・業界団体のデータは、編集部が確認した範囲では見つからなかった(2026年11月5日時点)
- 14社のうち、ライカジオシステムズとHexagon(Geomagic)は同じHexagonグループで、FAROとCreaformは同じAMETEKグループである
- 20製品のうち、公式ページで金額が確認できた製品は1つもなく、価格は問い合わせか見積もりが前提である
この記事でわかること
点群処理ソフトの主要メーカー14社【早見表】
点群処理ソフトは、計測機器、スキャナー、ソフト開発の三つの流れから生まれています。まず14社を一覧で押さえます。
- 14社のうち、日本に本社を置くのは、エリジオン、アルモニコス、富士テクニカルリサーチの3社である
- 日本法人が窓口として確認できたのは、ライカジオシステムズ、カールツァイス、PolyWorks Japan、Shining3D Technology Japanの4社である
- 製品ページのある製品は20製品で、アルモニコスは3製品、ほかの5社は2製品ずつ掲載している
メーカー | 本社/国内の窓口 | 母体となる事業 | 主な製品 | 無償のビューア |
|---|---|---|---|---|
ライカジオシステムズ株式会社 | 東京都港区(日本法人) | 測量機器・測定機器(Hexagonグループ) | あり | |
カールツァイス株式会社 | 東京都千代田区(日本法人) | 光学・測定機器(ZEISSグループ) | あり | |
Hexagon AB(Manufacturing Intelligence) | 国内は販売店が窓口 | 計測機器・ソフト(Geomagicを2025年に取得) | なし | |
Trimble Inc. | 米国(本社)/国内は販売代理店が窓口 | 測位・測量機器とソフト | なし | |
FARO Technologies, Inc. | 米国(AMETEK傘下) | 三次元測定機・スキャナー | なし | |
Creaform Inc. | カナダ・ケベック州(AMETEK傘下) | ポータブル三次元測定機 | なし | |
SHINING 3D | 中国・杭州/日本法人 Shining3D Technology Japan | 3Dスキャナーとソフト | なし | |
DREAMTNS Co., Ltd. | 韓国・城南市/国内は販売店が窓口 | レーザー測定機の販売とソフト開発 | なし | |
株式会社エリジオン | 静岡県浜松市(本社) | 三次元形状処理・データ変換ソフト | なし | |
株式会社アルモニコス | 静岡県浜松市(本社) | 三次元形状処理のCAD/CAMソフト | あり | |
株式会社富士テクニカルリサーチ | 神奈川県横浜市(本社) | 設計開発コンサルティング・3次元測定システム | あり | |
InnovMetric Software Inc. | カナダ・ケベック市/日本法人 PolyWorks Japan | 3D計測ソフトの開発 | あり | |
KVS Ltd. | 海外の開発元/国内は販売店が窓口 | リバースエンジニアリングソフトの開発 | なし | |
AVEVA Group Limited | 英国ケンブリッジ(Schneider Electric傘下) | 産業ソフトウェア | なし |
表から読み取れる会社の違い
「無償のビューア」は、閲覧や共有が無償の製品が、製品マスタの注記にあるかを示します。表の製品とは別の製品です。
日本に本社を置く会社は、国産ソフトの3社だけです。残る11社は海外の会社で、国内の窓口は日本法人か販売店に分かれます。
Hexagonは、ライカとGeomagicの2つの形で表に出ます。FAROとCreaformは、同じAMETEKグループです。表の14社は、資本関係では12のグループに整理できます。
価格の公開は確認できなかった
数え方は、公式ページに金額か無償の明記が確認できた製品です。この基準で、20製品のうち確認できた製品はありませんでした。
Trimble RealWorksは、4つのプラン名が案内されていますが、金額の記載はありません。QUICKSURFACEの公式の価格はユーロ建ての海外ストアのため、本記事では採用していません。費用の全体像は、点群処理ソフトの費用・価格の記事で整理しています。
点群処理ソフトのメーカー別シェアと市場規模
14社が並ぶと、どの会社が最も使われているのかが気になります。ただし点群処理ソフトには、メーカー別のシェアを示す公的・業界団体のデータが見つかりませんでした。
- メーカー別のシェアを示す公的・業界団体のデータは、確認した範囲では見つからなかった(2026年11月5日時点)
- 市場規模をうたう資料は、海外の民間調査会社のレポートが中心で、無償で見える範囲に出典の4点がそろう数字はなかった
- このため本記事では、順位表や「上位◯社」の表現を作らない
公表されていない数字
経済産業省や業界団体の統計に、点群処理ソフトのメーカー別の出荷額や導入数は見つかりませんでした。このため、メーカーごとの割合を書いていません。
3Dスキャナーや測量機器の統計とソフトウェアは、数える範囲が違います。別の区分の数字を点群処理ソフトの代わりに使うと、市場全体の大きさを誤って伝えてしまいます。
民間調査会社のレポートの扱い
点群処理ソフトや、点群の再構築ソフトの世界市場をうたうレポートは、海外の調査会社が販売しています。多くは有料で、販売サイトの概要には会社別の内訳がありません。
調査ごとに、ソフトの定義や数える範囲が異なります。出典・調査年・範囲・数えたものの4点が無償で確認できない数字は、本記事では使いません。
シェア表記の根拠を確かめる
製品の資料や紹介記事で「シェアNo.1」「導入実績◯社」を見かけたときは、確かめる点があります。出典の団体名、調査年、調査の範囲、数えたものの4点です。
InnovMetricは、顧客が103か国の約26,000社と公式に案内しています。これは顧客数の自己申告で、市場に占める割合ではありません。範囲が測量なのか製造の検査なのか、世界なのか国内なのかで、数字の意味が変わります。
点群処理ソフトのメーカーは母体の事業で分かれる
順位で選べない以上、各社の母体で整理するのが現実的です。機能が似て見えても、測定機を作ってきた会社か、ソフト専業の会社かで、組み合わせ方が変わります。
- 測定機の会社は、自社のスキャナーや測定機とデータを一体で扱う製品が多い
- ソフト専業の会社は、スキャナーのメーカーを問わずに読み込める点を案内する製品が多い
- 選び方の軸は、点群処理ソフトの選び方の記事でも整理している
測定機・スキャナーを母体にする会社
この6社は、測定機や測量機、スキャナーを作る会社です。自社の機器で取った点群を、自社のソフトで処理する流れを案内する製品があります。
ただし、他社のスキャナーに対応する製品もあります。FARO SCENEは他社の点群も処理でき、ZEISS REVERSE ENGINEERINGは測定機を問いません。手持ちの機器で使えるかは、製品ごとの確認が要ります。
ソフトを専業にする会社
エリジオン、アルモニコス、InnovMetric、KVSは、ソフトの開発を中心にする会社です。PolyWorks|Inspectorは、測定機に依存しない3D寸法解析ソフトです。QUICKSURFACEも、スキャナーを選ばない点を特長としています。
富士テクニカルリサーチは、コンサルティングや3次元測定システムも手がける会社です。AVEVAは、プラント設計などの産業ソフトを提供する会社で、点群は設備の管理の一部として扱う位置づけになります。
この先はグループごとに見る
同じ会社でも、検査向けとリバースエンジニアリング向けの製品を分けて持つ例が多くあります。Geomagic、ZEISS、PolyWorks、Creaformが例です。用途が違えば別の製品になります。
ここからは、14社を4つのグループに分けて順に見ていきましょう。計測・測量の大手グループ4社、スキャナーのメーカー4社、国内のソフト開発会社3社の順です。最後に、海外のソフト専業・産業ソフトの3社を見ます。
計測・測量の大手グループに属するメーカー4社
まずは、測定機や測量機の大手グループが提供元になっている4社です。日本法人が窓口の会社と、販売店が窓口の会社に分かれます。
- 4社の製品は、ZEISSとGeomagicの2製品ずつを含めて6製品で、公式ページで金額が確認できた製品はない
- ライカジオシステムズとZEISSは、無償のビューアも公式に用意している
- GeomagicはHexagonが2025年に取得した製品で、提供元が変わっている
ライカジオシステムズ株式会社
測量機器や測定機器の製造・販売を行う会社です。資本金は3億円で、スイスのLeica Geosystems AGの100%子会社です。本社は東京都港区三田にあり、大阪に支店があります。Leica GeosystemsはHexagonの一員です。
Leica Cyclone 3DRは、点群から3Dモデルや報告書を作る製品です。無償のCyclone 3DR Free Viewerがあります。公式の想定用途は測量・建設・検査・タンク点検で、部品のGD&T評価に特化した機能は示されていません。
カールツァイス株式会社
日本でZEISSの機器を輸入・販売しています。本社は東京都千代田区麹町で、資本金は4億9千4百万円です。ZEISSグループは1846年の創業で、カール・ツァイス財団が全株を保有します。
ZEISS INSPECT Optical 3Dは旧GOM Inspectです。ZEISS REVERSE ENGINEERINGは、スキャンデータからCADを作る製品になります。旧無償版の一部機能はPro版へ移り、Pro版の価格は公開されていません。
Hexagon AB(Manufacturing Intelligence)
Hexagonは、ナスダック・ストックホルムに上場する計測技術のグループです。Manufacturing Intelligenceは、その製造業向けの部門です。2025年4月2日に、3D SystemsからGeomagicのソフト事業の取得を完了しています。
Geomagic Design Xは、スキャンデータから設計履歴つきのCADモデルを作る製品です。Geomagic Control Xは、CADと比べる検査用です。移管から日が浅く、国内の販売店と価格は問い合わせが要ります。
Trimble Inc.
測位・測量の機器とソフトを手がける米国の会社で、創業は1978年です。本社は米国コロラド州ウェストミンスターで、ナスダックに上場しています。2024会計年度末(2025年1月3日)の従業員は、12,100人を超えていました。
Trimble RealWorksは、点群の合成から配管・鉄骨のモデル化、タンク検査までを扱います。サブスクリプションは4プランで、配管と鉄骨のモデル化は上位のPerformance以上です。金額は公式に掲載がなく、販売代理店への問い合わせとなります。
スキャナーのメーカーが提供するメーカー4社
次は、3Dスキャナーや測定機を自社で作り、専用のソフトを添える4社です。自社のスキャナーとの組み合わせを前提にした案内が中心になります。
- 4社の製品は、Creaformの2製品を含めて5製品で、公式ページで金額が確認できた製品はない
- FAROとCreaformは、同じAMETEKグループに属する
- SHINING 3Dは、2025年7月に日本法人の発足を発表した
FARO Technologies, Inc.
三次元測定機やレーザースキャナーを手がける米国の会社です。AMETEKが、2025年7月21日に買収を完了しました。FAROはAMETEKの精密技術の部門(Ultra Precision Technologies Division)に加わりました。
FARO SCENEは、レーザースキャナーの点群を合成・加工・可視化する製品です。他社のスキャナーの点群も処理できる設計とされています。公式の訴求は建設や公共安全が多く、製造業の具体的な事例は限られます。
Creaform Inc.
ポータブル三次元測定機の会社で、2002年にカナダのケベック州レヴィで設立されました。従業員は世界で600人を超え、販売店は150社を超えるとされます。AMETEKの傘下にあり、2026年1月13日にFAROとの事業統合が発表されています。
Metrology Suite Inspectionは検査用です。Scan-to-CADは、CADへの受け渡し用の製品です。公式の案内は、自社の計測機器と組み合わせる流れが中心になっています。他社のスキャナーで使う場合は、事前の確認が要ります。
SHINING 3D
2004年から3Dスキャナーのハードとソフトを開発している、中国・杭州の会社です。世界で1,300人を超える人員がいると案内しています。2025年7月14日には、日本法人の発足を発表しました。
SHINING3D Inspectは、位置合わせからGD&T評価、レポートまでを扱います。同社のスキャンソフトとの統合が利点で、他社のスキャナー中心の運用では確認が要ります。国内のサポートも、導入前に確かめましょう。
DREAMTNS Co., Ltd.
韓国・京畿道城南市の会社です。公式サイトによると、RIEGLのレーザー測定機やGNSSを国内向けに販売しています。あわせて、PointShapeというソフトを自社で開発しています。
PointShape Inspectorは、スキャンデータとCADの偏差を確かめる検査ソフトです。幾何公差は6種類の測定に対応し、完全なGD&T対応は今後の予定です。公式トップページに、この製品名の記載はありませんでした。
国産の点群処理ソフトを開発するメーカー3社
続いて、3次元形状の処理技術を軸にした国内の3社です。工場やプラントの大規模な点群から、製品の検査や曲面の作成まで、製品の用途は会社ごとに分かれます。
- 3社の製品は、アルモニコスの3製品を含めて5製品で、公式ページで金額が確認できた製品はない
- エリジオンとアルモニコスは、同じ浜松市に本社を置いている
- 3社とも、工場設備やプラントの点群を扱う製品を持つ
株式会社エリジオン
1999年11月1日の設立で、資本金は3,000万円です。本社は静岡県浜松市中央区旭町のプレスタワーにあります。データ変換やPDQ検証のソフトを自社で開発し、海外にも展開しています。親会社の記載は、会社概要にはありません。
InfiPointsは、数億点・数十GBの点群を合成・計測・モデル化する製品です。部品をCADと比べる寸法検査は主な用途ではありません。1か月の体験版が正式版と同じ機能で提供され、価格は公開されていません。
株式会社アルモニコス
1984年3月12日の設立で、資本金は2,000万円です。本社は浜松市中央区板屋町の浜松アクトタワー、R&Dセンターは浜松市浜名区細江町にあります。事業は、3次元形状処理などを土台にしたCAD/CAMシステムの研究・開発になります。
spGaugeは検査用です。spScanは曲面の作成用、ClassNK-PEERLESSは設備のモデル化用です。PEERLESSには無償のViewerがあります。3製品とも価格は公開されていません。
株式会社富士テクニカルリサーチ
1991年4月の設立で、本社は横浜市西区みなとみらいのクイーンズタワーCにあります。資本金は3億8,300万円で、従業員は200名(連結230名)です。従業員数の時点は、公式に記載がありません。資本金は、2006年6月の増資後の額です。
Galaxy-Eye Modelerは、工場やプラントの大規模点群から配管・鋼材をCAD化します。配管の自動モデリングは別オプションです。推奨の動作環境は2023年6月時点の記載で、価格も公開されていません。
海外のソフト専業・産業ソフトのメーカー3社
最後は、スキャナーを作らず、ソフトを中心に提供する海外の3社です。測定機を選ばない点や、プラントの管理に広げた点が特徴になります。
- 3社の製品は、InnovMetricの2製品を含めて4製品で、公式ページで金額が確認できた製品はない
- InnovMetricは、測定結果のレビュー用に無償のPolyWorks|Reviewerを用意している
- AVEVAは、2023年1月にSchneider Electricの完全子会社になった
InnovMetric Software Inc.
1994年の設立で、本社はカナダのケベック市にあります。従業員は700名を超え、顧客は103か国の約26,000社と案内されています。日本では、2013年設立のPolyWorks Japanが東京を拠点とします。
PolyWorks|Inspectorは、複数の測定機のデータを1本で扱う検査ソフトです。PolyWorks|Modelerは、CADへ渡す曲面を作ります。価格はどちらも非公開です。
KVS Ltd.
QUICKSURFACEの開発元です。会社概要を載せた公式ページは、取得できませんでした。このため、設立年、所在地、規模は書いていません。製品マスタでは、開発元は海外で、国内は販売店が窓口とされています。
QUICKSURFACEは、どのスキャナーのデータも読み込めるリバースエンジニアリングソフトです。公式は、寸法検査のためのソフトではないと明言しています。30日間の無料体験があり、国内の価格は販売店に確認する形です。
AVEVA Group Limited
英国ケンブリッジに拠点を置く産業ソフトの会社です。2023年1月18日に、Schneider Electricによる買収が完了しました。完全子会社です。設備のライフサイクル全体を扱うソフトを提供しています。
AVEVA Point Cloud Managerは、プラント設備の点群を管理する製品です。AIによる自動分類は、クラウド基盤のCONNECT経由が条件です。部品の寸法検査は想定されておらず、価格も公開されていません。
点群処理ソフトメーカーの資本関係と提供元の変更
点群処理ソフトの分野では、2019年以降、買収や統合が続いています。古い資料では、製品名や提供元が現在と異なる場合があります。
- Geomagicは、2025年4月2日にHexagonが3D Systemsから取得を完了した
- FAROは、2025年7月21日にAMETEKが買収を完了し、2026年1月にCreaformと事業を統合した
- GOMは、2019年6月にZEISSグループへ加わり、現在のZEISS INSPECTにつながっている
Hexagonグループの動き
Hexagonは、2025年にGeomagicのソフト事業を取得しました。Manufacturing Intelligenceに組み込みました。既存の提携は継続するとしています。
ライカジオシステムズも同じHexagonの一員です。ただし、Cyclone 3DRとGeomagicは、別の製品として案内されています。同じグループの製品でも、窓口や販売店が同じとは限りません。
AMETEKグループの動き
AMETEKは、2025年7月にFARO Technologiesの買収を完了しました。2026年1月13日の発表では、FAROの3D測定事業とCreaformが統合しています。新しい部門の名称は、FARO CREAFORMです。
同じ発表で、リアリティキャプチャ事業はFARO INSIGHTに改称されています。SCENEの所属は、この発表から読み取れません。窓口の名称は、問い合わせて確かめましょう。
ZEISS、AVEVA、SHINING 3Dの変更
ZEISSは、2019年6月19日にGOMの取得を完了しました。GOM Inspectは現在、ZEISS INSPECTの名称で案内されています。AVEVAは、2023年にSchneider Electricの完全子会社になりました。
SHINING 3Dは、2025年7月に日本法人の発足を発表しました。製品マスタには日本法人の設立を2024年とする記述があり、公式の発表日とは食い違います。導入前に、窓口の会社名を確かめましょう。
点群処理ソフトメーカーが想定している企業規模
各社がどの規模の現場を想定しているかも、調べる材料になります。編集部では、製品ごとに4つの軸を5段階で評価しています(2026年時点)。軸は、品質管理、生産管理、現場での使いやすさ、中堅・中小との相性です。
- 対象企業規模に小規模を含む製品は、20製品のうち12製品である
- 中堅・大手のみを対象にする製品は8製品で、AVEVA Point Cloud Managerは大手のみである
- 品質管理が5点の製品は、Control X、PolyWorks|Inspector、ZEISS INSPECT Optical 3D、spGaugeの4製品である
小さく始めやすい会社
中堅・中小との相性が4点なのは、3製品です。QUICKSURFACE、PointShape Inspector、ZEISS INSPECT Optical 3Dが該当します。前の2製品は、対象が小規模から中堅です。
ZEISS INSPECT Optical 3Dは無償のビューアがあり、小さく試し始められます。ほかにも、小規模を含む製品があります。Geomagic、Creaform、FAROなどです。
中堅・大手向けの会社
工場やプラントの大規模な点群を扱う製品は、中堅・大手が対象です。InfiPointsやRealWorksなどが該当します。PolyWorksの2製品とLeica Cyclone 3DRも同じ区分です。
AVEVAの製品は、中堅・中小との相性が2点で、対象は大手のみです。設備資産の管理が前提で、小規模工場の単発の利用には向きません。
差が小さい点
生産管理の評価は、全20製品が3点か4点です。4点は5製品で、いずれもプラントや工場設備の点群を扱います。InfiPointsやGalaxy-Eye Modelerなどです。
差が出やすいのは、品質管理と対象の企業規模です。このスコアは編集部の評価で、会社の優劣を示すものではありません。
点群処理ソフトメーカーを調べるときの注意点
点群処理ソフトは、製品名が似ていても、検査向けかリバースエンジニアリング向けかで役割が違います。会社の情報や価格も、読む資料によって食い違う場合があります。確認点は次の3つです。
- 検査、リバースエンジニアリング、設備の点群処理を取り違えない
- 買収や統合で、提供元や窓口の名称が変わっている
- 価格は、通貨や税の表記、時点がそろっていない
用途を取り違えない
製品ページには、向かない用途も書かれています。検査用のControl Xは、CADを作る用途とは役割が違います。リバース用のDesign XやspScanは、検査が主目的ではありません。
工場やプラントの点群を扱うInfiPointsやRealWorksは、部品の寸法検査には使いません。目的を先に決めてから、会社を絞り込みましょう。
旧社名や提供元の変更を確かめる
GOM Inspectは、ZEISS INSPECTになっています。Geomagicは、3D SystemsからHexagonへ移りました。FAROとCreaformも、2026年に事業が統合されました。
古い資料やレビューでは、提供元や製品名が今と違う場合があります。窓口の会社名と、サポートの範囲を、見積もりの前に確かめましょう。
価格は通貨と時点をそろえて読む
20製品とも、公式ページで金額が確認できませんでした。QUICKSURFACEの公式の価格はユーロ建てです。国内の販売店の見積もりとは比べられません。
見積もりでは、ライセンスの形態、通貨、税区分、時点、付属品の範囲を確認しましょう。費用の見方は費用・価格の記事にあります。
まとめ|点群処理ソフトメーカーの全体像
点群処理ソフトのメーカーは、4つのグループに分けて見られます。大手の計測・測量4社、スキャナー4社、国内のソフト3社、海外のソフト専業3社です。違いは、母体の事業と、組み合わせる機器に出ます。
メーカー別のシェアは、公表データが見つかりませんでした(2026年11月5日時点)。20製品とも、金額は確認できていません。買収が続く分野のため、公式の最新情報を確かめましょう。
候補を比べるときは、点群処理ソフトの比較記事や、点群処理ソフトとはの記事も参考になります。会社の情報は、2026年11月に編集部が確認したものです。
点群処理ソフトのおすすめ製品
ZEISS INSPECT Optical 3D
カールツァイス株式会社
光学3D測定データの検査ソフト
PointShape Inspector
DREAMTNS Co., Ltd.
手頃な構成の3D検査ソフト
spGauge
株式会社アルモニコス
測定点群とCADを比べる国産検査ソフト
Geomagic Control X
Hexagon AB(Manufacturing Intelligence)
スキャンデータをCADと比べる3D検査ソフト
Creaform Metrology Suite Inspection
Creaform Inc.(クレアフォーム)
寸法検査モジュール
PolyWorks|Inspector
InnovMetric Software Inc.(PolyWorks Japan)
測定機に依存しない3D寸法解析ソフト
点群処理ソフト比較表
| ロゴ | 製品名 | ベンダー | 価格モデル | 特徴 | |
|---|---|---|---|---|---|
| ZEISS INSPECT Optical 3D | カールツァイス株式会社 | 要見積もり | 光学3D測定データの検査ソフト | 詳細を見る | |
| PointShape Inspector | DREAMTNS Co., Ltd. | 要見積もり | 手頃な構成の3D検査ソフト | 詳細を見る | |
| spGauge | 株式会社アルモニコス | 要見積もり | 測定点群とCADを比べる国産検査ソフト | 詳細を見る | |
| Geomagic Control X | Hexagon AB(Manufacturing Intelligence) | 要見積もり | スキャンデータをCADと比べる3D検査ソフト | 詳細を見る | |
| Creaform Metrology Suite Inspection | Creaform Inc.(クレアフォーム) | 要見積もり | 寸法検査モジュール | 詳細を見る | |
| PolyWorks|Inspector | InnovMetric Software Inc.(PolyWorks Japan) | 要見積もり | 測定機に依存しない3D寸法解析ソフト | 詳細を見る | |
| SHINING3D Inspect | SHINING 3D(日本法人: Shining3D Technology Japan株式会社) | 要見積もり | モジュール化した3D検査ソフト | 詳細を見る | |
| ClassNK-PEERLESS | 株式会社アルモニコス | 要見積もり | 工場設備・プラント向け点群モデリング | 詳細を見る | |
| Trimble RealWorks | Trimble Inc.(トリンブル) | 要見積もり | 配管・鉄骨のモデル化まで扱う点群ソフト | 詳細を見る | |
| Galaxy-Eye Modeler | 株式会社富士テクニカルリサーチ | 要見積もり | 大規模点群から配管・鋼材をCAD化 | 詳細を見る | |
| InfiPoints | 株式会社エリジオン | 要見積もり | 数億点を扱う国産の大規模点群処理ソフト | 詳細を見る | |
| Geomagic Design X | Hexagon AB(Manufacturing Intelligence) | 要見積もり | スキャンデータからCADを作るソフト | 詳細を見る | |
| Leica Cyclone 3DR | ライカジオシステムズ株式会社(Leica Geosystems) | 要見積もり | AI分類を備えた点群活用ソフト | 詳細を見る | |
| QUICKSURFACE | KVS Ltd. | 要見積もり | メッシュからCADデータを作るソフト | 詳細を見る | |
| Creaform Metrology Suite Scan-to-CAD | Creaform Inc.(クレアフォーム) | 要見積もり | リバースエンジニアリング用 | 詳細を見る | |
| spScan | 株式会社アルモニコス | 要見積もり | 点群から自由曲面を作る国産ソフト | 詳細を見る | |
| ZEISS REVERSE ENGINEERING | カールツァイス株式会社 | 要見積もり | 点群からCADモデルを作るソフト | 詳細を見る | |
| FARO SCENE | FARO Technologies, Inc.(ファロー) | 要見積もり | レーザースキャナーの点群処理ソフト | 詳細を見る | |
| AVEVA Point Cloud Manager | AVEVA Group Limited(Schneider Electric傘下) | 要見積もり | プラント向け点群管理ソフト | 詳細を見る | |
| PolyWorks|Modeler | InnovMetric Software Inc.(PolyWorks Japan) | 要見積もり | リバースエンジニアリングソフト | 詳細を見る |
よくある質問
Q点群処理ソフトの主要メーカーはどこですか?
本記事では14社を取り上げています。計測・測量の大手グループは、ライカジオシステムズ、カールツァイス、Hexagon(Geomagic)、Trimbleの4社です。スキャナーのメーカーは、FARO、Creaform、SHINING 3D、DREAMTNSの4社です。国産のソフト開発会社は、エリジオン、アルモニコス、富士テクニカルリサーチの3社です。海外のソフト専業・産業ソフトは、InnovMetric、KVS、AVEVAの3社です。
Q点群処理ソフトのメーカー別シェアはどこで分かりますか?
メーカー別のシェアを示す公的・業界団体のデータは、編集部が確認した範囲では見つかりませんでした(2026年11月5日時点)。世界市場をうたう民間調査会社のレポートはありますが、多くは有料で、無償の概要に出典・調査年・範囲・数えたものの4点がそろう数字はありませんでした。4点が分からない数字は、順位として使わないほうがよいでしょう。
Q点群処理ソフトのメーカーで、実際の選び方に影響する違いは何ですか?
母体の事業と、組み合わせるスキャナーの範囲に違いが出ます。測定機やスキャナーのメーカーは自社の機器との一体運用を案内する製品が多く、ソフト専業の会社は測定機を問わない点を特長にする製品があります。検査用、リバースエンジニアリング用、工場やプラントの点群用で製品が分かれる点も、先に確認しましょう。
Q提供元が変わった点群処理ソフトはありますか?
Geomagicは、2025年4月2日にHexagonが3D Systemsから取得を完了しました。FAROは2025年7月21日にAMETEKが買収を完了し、2026年1月13日にCreaformとの事業統合が発表されています。GOMは2019年にZEISSグループへ加わり、GOM InspectはZEISS INSPECTの名称で案内されています。古い資料では、提供元や製品名が現在と異なる場合があります。
Q点群処理ソフトでよくある取り違えは何ですか?
検査用とリバースエンジニアリング用、そして工場やプラントの点群用を取り違える例があります。Control XやSHINING3D Inspectは検査用、Design XやspScanはCAD・曲面の作成用、InfiPointsやRealWorksは大規模な点群の合成やモデル化用です。価格も注意が要ります。20製品とも公式ページで金額が確認できず、QUICKSURFACEの公式価格はユーロ建てです。
