点群処理ソフトの最適な選び方を徹底解説!おすすめの製品も紹介
点群処理ソフトの選び方を、目的別・部門別・企業規模別の3つの切り口から解説。4つの種類の違い、データ形式、処理機能、CAD比較・検査、CAD変換、スキャナーとの組み合わせの見方と、よくある4つの失敗を整理します。

点群処理ソフトは、3Dスキャナーやレーザー計測で得た点群データを、検査や設計に使える形へ整えるソフトウェアです。位置合わせやノイズ除去、メッシュ化、CADとの比較、CADへの変換など、できることは製品ごとに大きく異なります。部品の検査向けと、工場設備の現況把握向けでは、必要な機能がほぼ別物です。この記事では、種類の違いと、目的・部門・企業規模という3つの切り口から選び方を整理しました。製品名を比べる前に、まず点群で何を作りたいのかを書き出しましょう。
- 用途:形状検査、CAD化、工場・設備の現況把握のどれが中心かを決める
- データ形式と規模:手持ちのスキャナーの出力を読み込めるか、扱える点数を確認する
- 処理機能:位置合わせ、メッシュ化、CAD比較、CADへの変換のうち必要なものを確認する
- 運用と総額:スキャナーとの組み合わせ、試用の可否、問い合わせでの見積もりを確かめる
用途を先に整理すると、候補となる製品のタイプを絞り込みやすくなります。残りの条件まで確認すると、導入後の手戻りを抑えられます。
この記事でわかること
点群処理ソフトの基礎知識
選び方に入る前に、点群処理ソフトが何をするものかを押さえます。役割が曖昧なままだと、検査用と設備モデル化用を取り違えかねません。基本的な用語は、点群処理ソフトとはの記事でも整理しています。
点群処理ソフトが担う役割
点群処理ソフトは、スキャンで得た点の集まりを加工して、使える成果物にします。主な処理は、複数のスキャンをつなぐ位置合わせです。ノイズの除去や、形状を面にするメッシュ化も担います。
製造業の用途は、大きく3つです。試作品や部品の形状検査と、既存部品からの3Dデータ作成があります。もう1つは、工場の建屋や設備の現況計測です。金型や治具の摩耗、変形の確認にも使います。
3D CADやスキャナー付属ソフトとの違い
3D CADは、設計した形状を作る道具です。点群処理ソフトは、現物を測った点群を読み込んで使います。設計データと比べたり、設計データを起こしたりする道具です。
スキャナーのメーカーが提供する製品もあります。Creaform Inspectionは、自社の機器と組み合わせて使います。SHINING3D Inspectも同様です。FARO SCENEは、他社のレーザースキャナーも処理できるよう設計されています。組み合わせは、事前に確認が要ります。
選定でつまずきやすい理由
同じ点群処理ソフトでも、検査向け、CAD化向け、設備モデル化向けで機能が分かれます。スキャナーの種類やデータの規模によって、使える製品も変わります。1つの軸だけでは判断できません。
当サイトの20製品では、2026年時点で円建ての金額を公式ページに載せた製品を確認できませんでした。見積もりを取るまで総額が見えない点も、判断を難しくしています。
編集部コメント:何を測り、何を作りたいかを先に決めておくと便利です。手持ちのスキャナーと点群の大きさも整理しておくと、各社の提案を比べやすくなります。
点群処理ソフトの種類
点群処理ソフトは、成果物の違いによって大きく4つに分けられます。どの型を選ぶかで、必要な機能も組み合わせるスキャナーも変わってきます。まず全体像をつかみましょう。
- 形状検査(CAD比較)型
- リバースエンジニアリング型
- 工場・プラント点群モデリング型
- 点群の合成・管理型
形状検査(CAD比較)型
スキャンデータをCADや別のスキャンと比べ、寸法や幾何公差を評価する型です。Geomagic Control Xは、CAD比較やGD&T、検査レポートを1本で扱えます。PolyWorks|Inspectorは、複数の測定機のデータをまとめて扱う製品です。
ZEISS INSPECTには、無償のViewerがあります。spGaugeは、プレスや鋳造向けの検査機能が特徴です。PointShape Inspectorもこの型です。
リバースエンジニアリング型
スキャンデータから、CADで使える形状を作る型です。Geomagic Design Xは、設計履歴ごとモデルを主要CADへ渡せます。PolyWorks|Modelerは、サーフェスなどを作ってCADへ渡す製品です。Creaform Scan-to-CADも同様です。
ZEISS REVERSE ENGINEERINGは、ガイドに沿って作業を進められます。spScanは、自由曲面の多い型の点群から曲面を作る製品です。QUICKSURFACEは、スキャナーを選ばず、メッシュからCADデータを作ります。
工場・プラント点群モデリング型
工場や設備の大規模な点群から、配管や鋼材をモデル化する型です。InfiPointsは、数億点を超える点群を1つのプロジェクトで扱えます。ClassNK-PEERLESSは、点群を塗る操作で配管をモデル化する製品です。
Galaxy-Eye Modelerは、点群と製造装置のCADだけで、干渉箇所を確かめられます。Trimble RealWorksは、上位のプランで配管と鉄骨をモデル化できます。Leica Cyclone 3DRは、点群からモデルや報告書を作る製品です。
点群の合成・管理型
複数のスキャンをつなぎ、点群を共有、管理することが中心の型です。FARO SCENEは、スキャンの合成と可視化が中心の製品です。2D・3D・VRで点群を確認でき、Webサービスで関係者と共有もできます。
AVEVA Point Cloud Managerは、設備資産の点群を登録から保存まで管理します。プラントのデジタルツインの土台にできる製品です。部品の検査やCAD化は、想定された用途ではありません。
【目的別】点群処理ソフトの選び方
同じ点群でも、何を作りたいかで優先すべき条件は変わります。製造業でよくある3つの目的を取り上げました。目的が複数ある場合は、最も条件の厳しいものに合わせましょう。
部品の形状をCADと比べて検査したい
検査が目的なら、CAD比較と幾何公差の評価、レポート作成が条件です。評価できる公差の範囲は、製品ごとに異なります。仕様で確かめましょう。
Geomagic Control Xは、スクリプトで繰り返し検査を自動化できます。PolyWorks|Inspectorは、ASMEとISOの幾何公差エンジンを備えた製品です。PointShape Inspectorは、幾何公差が6種類の測定に対応します。開発元は、完全なGD&T対応を今後の予定としています。
図面のない部品から3Dデータを作りたい
CAD化が目的なら、出力できるデータの種類と、使っているCADとの連携が条件です。ソリッドを作るか、自由曲面を作るかでも、向く製品が分かれます。
Geomagic Design Xは、フィーチャーベースのソリッドやサーフェスを作れます。spScanは、点群から自由曲面を作る専用ツールです。パラメトリックなソリッドを作る用途には、向きにくい点に注意が要ります。Creaform Scan-to-CADは、IGES、STEP、DXFで出力できます。
工場や設備の現況を把握して改修を検討したい
設備の現況把握が目的なら、大規模な点群を扱えるかが条件です。設備CADへ渡せるかも確認します。部品検査の機能は、判断の中心になりません。
InfiPointsは、Rebro、T-fas、Revitなどの設備CADと連携できます。Galaxy-Eye Modelerは、点群と製造装置のCADだけで、干渉を確かめられる製品です。ClassNK-PEERLESSは、Plant3DやRevitなどへ、属性を保持したまま渡せます。
【部門別】点群処理ソフトの選び方
点群処理ソフトは、使う人の役割によって求める機能が異なります。導入に関わる3つの部門で整理しました。複数の部門で共有するときは、条件の厳しい部門に合わせます。
品質管理・検査部門
検査を担う部門では、検査手順の標準化と、レポートの出しやすさが条件です。作業者によって結果がぶれない仕組みがあるかを確認します。
PointShape Inspectorは、検査の工程をテンプレートとして記録できます。ZEISS INSPECTは、Q-DAS(AQDEF 6.0)の出力に対応する製品です。spGaugeは、プレス製品の穴や板厚を自動で抽出します。
設計・開発部門
設計を担う部門では、既存のCADとのつなぎやすさが条件です。普段使うCADへ、設計履歴ごと渡せるかを確かめます。
Geomagic Design Xは、SOLIDWORKSやNXなどへモデルを渡せる製品です。PolyWorks|Modelerは、主要CAD5種のアドインでスケッチを取り込めます。QUICKSURFACEは、SOLIDWORKS用のアドインも用意しています。普段のCADに合うかを確かめましょう。
生産技術・設備管理部門
設備やラインを担う部門では、大規模な点群の扱いが条件です。レイアウト検討への使いやすさも欠かせません。現場の関係者と結果を共有できるかも確認します。
Galaxy-Eye Modelerは、高速Viewerを出力できます。ノートPCでも、大規模点群を表示できる製品です。ClassNK-PEERLESSは、閲覧用のフリーViewerを備えています。AVEVA Point Cloud Managerは、遠隔での設備確認に対応した製品です。現地調査や出張を減らした事例があります。
【企業規模別】点群処理ソフトの選び方
企業規模そのものより、規模から来る制約が判断を分けます。専任の担当者の有無、スキャナーの台数、予算の通し方の3点です。自社の体制に近いところから読み進めるとよいでしょう。
中小企業
点群処理の専任担当が少ない前提で選びます。無償のViewerや体験版で、小さく試せる製品が候補です。担当者が兼務でも、使い始められるかを確かめましょう。
ZEISS INSPECTは、無償のViewerで結果の確認から始められます。QUICKSURFACEは、機能を絞ったLiteから上位版まで選べる製品です。上位版には30日間の無料体験があります。PointShape Inspectorは、手持ちの3Dスキャナーと組み合わせて始めやすい製品です。
中堅企業
複数の部品や設備を、複数の担当者で扱う段階です。検査やCAD化の手順を標準化できるかが条件になります。手順が属人化すると、結果にばらつきが出ます。
Geomagic Control Xは、バッチ処理で繰り返しの検査をまとめて回せる製品です。検査担当が変わっても、同じ手順を保てるでしょう。InfiPointsは、1か月の体験版で正式版と同じ機能を試せます。spScanやspGaugeは、国産で日本語の窓口があります。
大企業
複数の拠点や設備を抱え、測定機や設計環境がすでに混在している段階です。測定機ごとにソフトを分けずに済むかが条件になります。長期の管理ができるかも確認しましょう。
PolyWorks|Inspectorは、複数種類の測定機のデータを1本で扱えます。ポータブル測定機やレーザートラッカー、CNC CMMも対象です。AVEVA Point Cloud Managerは、設備資産の点群を長期管理する製品です。メーカーごとの特徴は、点群処理ソフトのメーカーの記事で整理しています。
自社に合った点群処理ソフトの選定ポイント
目的・部門・規模で方向が見えたら、具体的な仕様に落とし込みます。確認の順番が大切です。上から順に見ていくと、手戻りを減らせるでしょう。
- 読み込めるデータ形式と規模を確認する
- 位置合わせ・メッシュ化などの処理機能を確認する
- CAD比較・検査の機能を確認する
- CADデータへの変換と出力形式を確認する
- スキャナーとの組み合わせと試用・費用を確認する
読み込めるデータ形式と規模を確認する
最初に確かめるのは、手持ちのスキャナーの出力を読み込めるかです。点群の交換形式には、E57やLASがあります。E57はASTM E2807に、LASはASPRSの仕様に基づく形式です。それぞれ、規格団体が仕様を管理しています。
PointShape Inspectorは、スキャンデータとCADデータを読み込んで検査します。InfiPointsは、数億点を超える点群を描画できる製品です。対応形式の一覧が製品ページにない場合は、自社の実データで確かめましょう。
位置合わせ・メッシュ化などの処理機能を確認する
スキャンを複数回に分けて取る場合は、位置合わせの方法が作業量を左右します。メッシュ化やノイズ除去の機能も、成果物の品質に関わる項目です。
FARO SCENEは、合成の過程を見ながら、誤った接続を直せます。Galaxy-Eye Modelerは、浮遊点や移動物を自動で削除できる製品です。Trimble RealWorksは、プランによって自動合成の範囲が異なります。処理の速さも、試用で確かめましょう。
CAD比較・検査の機能を確認する
検査が目的の場合は、評価できる公差と、レポートの出し方を確認します。幾何公差の対応範囲は、製品ごとに差があります。
ZEISS INSPECTは、名目値と実測値の比較やトレンド解析まで備えた製品です。SHINING3D Inspectは、板金検査やへこみ検査の専用モジュールを用意しています。Creaform Inspectionにも、板金向けのアドオンがあります。
CADデータへの変換と出力形式を確認する
CAD化が目的の場合は、ソリッドで渡すのか、サーフェスで渡すのかを決めます。普段使うCADが受け取れる形式かの確認も欠かせません。
QUICKSURFACEは、STEPとIGESで主要なCADやCAMへ渡せる製品です。PolyWorks|Modelerは、ソリッドの最終作成を連携先のCAD側で行います。主要なCADを持たない環境では、効果が出にくくなります。
スキャナーとの組み合わせと試用・費用を確認する
製品によっては、特定メーカーの計測機器との組み合わせが前提です。他社のスキャナーを使う場合は、事前に確認しましょう。試用を申し込める製品も多くあります。
費用は、2026年時点で円建ての金額を公式ページに載せた製品を確認できませんでした。14日間から1か月の無料体験を案内する製品もあります。費用の考え方は、点群処理ソフトの費用の記事で整理しています。
【比較表】点群処理ソフトの主要製品
製品データとして数値化できる4項目を、評価スコアで横並びにしました。品質管理・生産管理・現場での使いやすさ・中小適合の4つを5段階で評価しています。並びは中小適合の高い順です。同点の場合は残りの項目の順に、最後は製品名で並べました。価格は2026年時点の公式ページの記載で、公開されていない場合はその旨を記しました。製品ごとの詳しい比較は、点群処理ソフトの比較記事で扱います。
順位 | 製品 | 提供元 | 品質管理 | 生産管理 | 現場での使いやすさ | 中小適合 | 価格の目安 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | カールツァイス株式会社 | 5 | 3 | 4 | 4 | Pro 版の価格は公式ページに表示なし。結果の閲覧・評価用の ZEISS INSPECT Viewer(旧 GOM Inspect 無償版)は無償。ZEISS Quality Suite から30日間の試用可 | |
2 | DREAMTNS Co., Ltd. | 4 | 3 | 4 | 4 | 開発元・国内販売店の製品ページに価格の掲載なし(要問い合わせ) | |
3 | KVS Ltd. | 2 | 3 | 4 | 4 | 公式サイトの価格はユーロ建て(海外ストア)のため採用しない。国内販売店は価格・見積りの問い合わせ窓口。30日間の無料体験あり | |
4 | Hexagon AB(Manufacturing Intelligence) | 5 | 3 | 4 | 3 | 国内販売店の製品ページに価格の掲載なし(要問い合わせ)。スタンドアロンの永久ライセンスとメンテナンスプログラムの案内あり。無料トライアルあり | |
5 | 株式会社アルモニコス | 5 | 3 | 4 | 3 | 公式製品ページに価格表示なし。トライアル・見積りの問い合わせ窓口あり | |
6 | InnovMetric Software Inc.(PolyWorks Japan) | 5 | 3 | 3 | 3 | 公式製品ページに価格表示なし(購入相談・無償デモの依頼)。測定結果のレビュー用 PolyWorks|Reviewer は無償 | |
7 | Creaform Inc.(クレアフォーム) | 4 | 3 | 4 | 3 | 公式製品ページに価格表示なし。用途に応じた2つのバージョンあり | |
8 | SHINING 3D(日本法人: Shining3D Technology Japan株式会社) | 4 | 3 | 4 | 3 | 公式製品ページに価格表示なし。無料トライアルあり | |
9 | Trimble Inc.(トリンブル) | 3 | 4 | 3 | 3 | 公式サイトに価格の掲載なし(販売代理店への問い合わせ)。サブスクリプションは1年単位で Starter・Core・Performance・Storage Tank の4プラン。永久ライセンスも販売代理店で扱う | |
10 | Hexagon AB(Manufacturing Intelligence) | 3 | 3 | 4 | 3 | 国内販売店の製品ページに価格の掲載なし(要問い合わせ)。14日間の無料トライアルあり | |
11 | ライカジオシステムズ株式会社(Leica Geosystems) | 3 | 3 | 4 | 3 | 公式製品ページに価格表示なし。閲覧・共有用の Cyclone 3DR Free Viewer は無償 | |
12 | 株式会社アルモニコス | 2 | 4 | 4 | 3 | 公式製品ページに価格表示なし。閲覧用のフリーViewerあり | |
13 | 株式会社富士テクニカルリサーチ | 2 | 4 | 4 | 3 | 公式製品ページに価格表示なし。配管の自動CADモデリングは別オプション。閲覧用の高速Viewerを実行ファイルとして出力可能 | |
14 | 株式会社エリジオン | 2 | 4 | 4 | 3 | 公式製品ページに価格表示なし。正式版と同じ機能の1か月体験版あり | |
15 | Creaform Inc.(クレアフォーム) | 2 | 3 | 4 | 3 | 公式製品ページに価格表示なし。標準と Pro の2つのバージョンあり | |
16 | FARO Technologies, Inc.(ファロー) | 2 | 3 | 4 | 3 | 公式製品ページに価格表示なし。無料トライアルあり | |
17 | 株式会社アルモニコス | 2 | 3 | 4 | 3 | 公式製品ページに価格表示なし。トライアル・見積りの問い合わせ窓口あり | |
18 | カールツァイス株式会社 | 2 | 3 | 4 | 3 | 公式製品ページに価格・ライセンス形態の表示なし。30日間の無料トライアル(全機能)あり | |
19 | InnovMetric Software Inc.(PolyWorks Japan) | 2 | 3 | 3 | 3 | 公式製品ページに価格表示なし。購入相談・デモ依頼の窓口あり | |
20 | AVEVA Group Limited(Schneider Electric傘下) | 2 | 4 | 3 | 2 | 公式製品ページに価格表示なし |
点群処理ソフトの選び方で失敗しないための注意点
導入でつまずく例には、共通した型があります。事前に知っておけば、仕様確認の段階で対策を取れるでしょう。よくある4つを、回避策とあわせて挙げます。
用途と製品のタイプが合っていない
検査向けの製品でCAD化をしようとしても、必要な機能が足りません。工場設備向けの製品には、部品の寸法検査を想定していないものがあります。
回避策:用途を先に決め、製品の想定用途と照らし合わせます。例えばInfiPointsは、部品の検査が主な用途ではありません。同じシリーズでも、検査とCAD化で製品が分かれる場合があります。
スキャナーとの組み合わせを確認しない
スキャナーのメーカーが提供する製品は、自社の計測機器との組み合わせが前提です。他社の機器を使うと、想定した使い方にならない場合もあります。
回避策:手持ちのスキャナーの出力形式を調べ、読み込めるかを試用で確かめます。他社のスキャナーを使うなら、対応を事前に確認しましょう。Creaform InspectionやSHINING3D Inspectは、特に確認が要ります。
プランや版の違いを見落とす
同じ製品名でも、プランによって使える機能が異なる場合があります。Trimble RealWorksは、配管と鉄骨のモデル化がPerformance以上に限られます。
回避策:必要な機能がどのプランに含まれるかを、見積もりの段階で確かめましょう。ZEISS INSPECTのように、無償版と有償版で範囲が分かれる製品もあります。
日本語の資料や国内の窓口を確認しない
海外メーカーの製品は、国内の価格やサポート体制を販売店で確かめる必要があります。高度な機能は、英語の資料でしか確認できない製品もあるでしょう。
回避策:候補の段階で、日本語の資料と国内の窓口の有無を確かめます。Geomagic Design Xは、国内の販売店への確認が要る製品です。メーカーの見方は、メーカーの記事も参考にしてください。
まとめ
点群処理ソフトの選定は、点群で何を作りたいかを書き出すことから始まります。種類は4つに分けられます。形状検査型、リバースエンジニアリング型、工場・プラント点群モデリング型、点群の合成・管理型です。目的・部門・規模のどこから見ても、最初に確認するのは用途と、手持ちのスキャナーの出力形式です。価格は公式ページに載っていないため、試用と問い合わせで確かめましょう。
方向が定まったら、5つの条件を順に確認します。データ形式と規模、処理機能、CAD比較・検査、CADへの出力、スキャナーとの組み合わせと試用です。製品の一覧は、点群処理ソフトのカテゴリページから確認できます。
点群処理ソフトのおすすめ製品
ZEISS INSPECT Optical 3D
カールツァイス株式会社
光学3D測定データの検査ソフト
PointShape Inspector
DREAMTNS Co., Ltd.
手頃な構成の3D検査ソフト
spGauge
株式会社アルモニコス
測定点群とCADを比べる国産検査ソフト
Geomagic Control X
Hexagon AB(Manufacturing Intelligence)
スキャンデータをCADと比べる3D検査ソフト
Creaform Metrology Suite Inspection
Creaform Inc.(クレアフォーム)
寸法検査モジュール
PolyWorks|Inspector
InnovMetric Software Inc.(PolyWorks Japan)
測定機に依存しない3D寸法解析ソフト
点群処理ソフト比較表
| ロゴ | 製品名 | ベンダー | 価格モデル | 特徴 | |
|---|---|---|---|---|---|
| ZEISS INSPECT Optical 3D | カールツァイス株式会社 | 要見積もり | 光学3D測定データの検査ソフト | 詳細を見る | |
| PointShape Inspector | DREAMTNS Co., Ltd. | 要見積もり | 手頃な構成の3D検査ソフト | 詳細を見る | |
| spGauge | 株式会社アルモニコス | 要見積もり | 測定点群とCADを比べる国産検査ソフト | 詳細を見る | |
| Geomagic Control X | Hexagon AB(Manufacturing Intelligence) | 要見積もり | スキャンデータをCADと比べる3D検査ソフト | 詳細を見る | |
| Creaform Metrology Suite Inspection | Creaform Inc.(クレアフォーム) | 要見積もり | 寸法検査モジュール | 詳細を見る | |
| PolyWorks|Inspector | InnovMetric Software Inc.(PolyWorks Japan) | 要見積もり | 測定機に依存しない3D寸法解析ソフト | 詳細を見る | |
| SHINING3D Inspect | SHINING 3D(日本法人: Shining3D Technology Japan株式会社) | 要見積もり | モジュール化した3D検査ソフト | 詳細を見る | |
| ClassNK-PEERLESS | 株式会社アルモニコス | 要見積もり | 工場設備・プラント向け点群モデリング | 詳細を見る | |
| Trimble RealWorks | Trimble Inc.(トリンブル) | 要見積もり | 配管・鉄骨のモデル化まで扱う点群ソフト | 詳細を見る | |
| Galaxy-Eye Modeler | 株式会社富士テクニカルリサーチ | 要見積もり | 大規模点群から配管・鋼材をCAD化 | 詳細を見る | |
| InfiPoints | 株式会社エリジオン | 要見積もり | 数億点を扱う国産の大規模点群処理ソフト | 詳細を見る | |
| Geomagic Design X | Hexagon AB(Manufacturing Intelligence) | 要見積もり | スキャンデータからCADを作るソフト | 詳細を見る | |
| Leica Cyclone 3DR | ライカジオシステムズ株式会社(Leica Geosystems) | 要見積もり | AI分類を備えた点群活用ソフト | 詳細を見る | |
| QUICKSURFACE | KVS Ltd. | 要見積もり | メッシュからCADデータを作るソフト | 詳細を見る | |
| Creaform Metrology Suite Scan-to-CAD | Creaform Inc.(クレアフォーム) | 要見積もり | リバースエンジニアリング用 | 詳細を見る | |
| spScan | 株式会社アルモニコス | 要見積もり | 点群から自由曲面を作る国産ソフト | 詳細を見る | |
| ZEISS REVERSE ENGINEERING | カールツァイス株式会社 | 要見積もり | 点群からCADモデルを作るソフト | 詳細を見る | |
| FARO SCENE | FARO Technologies, Inc.(ファロー) | 要見積もり | レーザースキャナーの点群処理ソフト | 詳細を見る | |
| AVEVA Point Cloud Manager | AVEVA Group Limited(Schneider Electric傘下) | 要見積もり | プラント向け点群管理ソフト | 詳細を見る | |
| PolyWorks|Modeler | InnovMetric Software Inc.(PolyWorks Japan) | 要見積もり | リバースエンジニアリングソフト | 詳細を見る |
よくある質問
Q点群処理ソフトは何から決めればよいですか?
最初に、点群で何を作りたいかを決めます。部品の形状検査、既存部品のCAD化、工場や設備の現況把握のどれが中心かで、向く製品のタイプが変わります。あわせて、手持ちのスキャナーの出力形式と点群の大きさを整理すると、候補を比べやすくなります。
Q検査用とCAD化用のソフトは同じものですか?
製品によって異なります。例えばGeomagic Control Xは検査、Geomagic Design Xはスキャンデータからのモデル作成を担い、同じシリーズでも別の製品です。両方を行う場合は、別ライセンスが要るかどうかを販売元に確認しましょう。
Q点群のデータ形式はどう確認すればよいですか?
手持ちのスキャナーが出力する形式を調べ、候補の製品が読み込めるかを確かめます。E57はASTM E2807、LASはASPRSの仕様に基づく形式です。対応形式の一覧が製品ページにない場合は、試用版に自社の実データを読み込ませて確認しましょう。
Q価格はどう確認すればよいですか?
2026年時点で、当サイトの20製品は円建ての金額を公式ページに載せていません。見積もりが前提のため、用途と構成を固めてから問い合わせて比較します。14日間から1か月の無料体験を案内する製品や、無償のViewerがある製品もあります。
