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比較#点群処理ソフト#製品比較#3Dスキャナー

おすすめの点群処理ソフトを比較!基礎知識やできること、選び方までをわかりやすく解説!

点群処理ソフトの主要20製品を、点群の形式と規模、位置合わせ・メッシュ化、CADとの比較検査、CAD変換、対応スキャナーの5項目で整理。価格の公開状況や費用の内訳、企業の特徴ごとの選び方まで解説します。

製造業のシステム選定担当者ITトレンド編集部
おすすめの点群処理ソフトを比較!基礎知識やできること、選び方までをわかりやすく解説!

点群処理ソフトは、3Dスキャナーやレーザー計測で得た点群データを、位置合わせやノイズ除去、メッシュ化などで加工するソフトウェアです。製造業では、部品の形状検査やリバースエンジニアリング、工場設備の現況計測に使われます。この記事では、製品ページのある主要20製品を同じ評価軸で並べました。基礎知識から選び方、費用の考え方までを整理します。

部品をCADと比べて検査するなら:ZEISS INSPECT Optical 3D、Geomagic Control X、PolyWorks|Inspectorなどが候補です。

既存部品からCADを作るなら:Geomagic Design X、QUICKSURFACE、ZEISS REVERSE ENGINEERINGなどが候補です。

工場やプラントの大規模な点群を扱うなら:InfiPoints、Galaxy-Eye Modeler、Trimble RealWorksなどが候補です。

プレスや鋳造部品の検査を効率化するなら:spGaugeが候補です。

点群処理ソフトは、検査、リバースエンジニアリング、大規模点群の3種類で得意分野が分かれます。最初に目的を決めると、比較しやすくなります。基礎から知りたい方は点群処理ソフトとはの記事、製品全体は点群処理ソフトのカテゴリページもご覧ください。


この記事でわかること

01

点群処理ソフトの基礎知識

点群とは、3Dスキャナーなどで測った、物体表面の無数の点の集まりです。そのままでは検査や設計に使いにくいため、専用のソフトで形に整えます。ここでは、できることの種類と、検査用とリバース用の違いを押さえましょう。

点群処理ソフトでできること

点群処理ソフトの基本は、複数回のスキャンを1つに合わせる位置合わせと、不要な点を消すノイズ除去です。そのうえで、点をつないだメッシュを作ります。その後、検査やモデル化へ進む流れが一般的です。

製造業では、CADデータとの比較検査や既存部品のCAD化に使われます。工場設備の現況把握も代表的な用途です。同じ点群処理ソフトでも、製品ごとに得意な作業が異なる点に注意が必要です。

検査用、リバース用、大規模点群用の3種類

検査用は、スキャンデータとCADを比べ、寸法や幾何公差を評価して報告書を作ります。リバース用は、点群やメッシュからCADで使える曲面やソリッドを作るものです。

大規模点群用は、工場やプラントの建屋、配管を扱うソフトです。数億点規模の合成や配管のモデル化、干渉チェックが中心になります。1本で全部をこなす製品は少ないため、目的の確認が欠かせません。

スキャンから成果物までの流れ

一般に、スキャナーで点群を取得し、位置合わせとノイズ除去を行います。次にメッシュ化して、成果物を作る流れです。成果物は、検査レポートやCADデータです。

スキャナーのメーカーごとに専用ソフトがあります。他社のデータを扱えるかは、製品で異なります。手持ちのスキャナーとの相性は、早めに確認しましょう。

編集部メモ:編集部の分類では、検査用が7製品、リバース用が6製品、大規模点群用が7製品です。同じ会社が検査用とリバース用を別製品で出している例もあります。


02

点群処理ソフトの基本的な選び方

点群処理ソフトを選ぶ際には、点群から作りたい成果物を先に決めることが重要です。成果物が検査レポートかCADデータか設備のモデルかで、必要な機能が変わります。次の4つの観点で整理しましょう。

成果物と用途を決める

最初に、点群から何を作りたいかを整理します。部品の検査、既存部品のCAD化、工場設備のモデル化では、必要な機能が大きく異なります。

同じ「点群処理」でも、検査用のソフトで設備の配管をモデル化することは基本的にできません。用途に合う種類を選ぶことが、比較の第一歩です。

対応するスキャナーとデータ形式を確認する

次に、手持ちのスキャナーのデータを読み込めるかを確かめます。E57やLAS、PTX、STLなどの形式に対応するかが目安です。

特定メーカーのスキャナーと組む前提の製品もあります。将来スキャナーを入れ替える可能性があるなら、メーカーを問わない製品が便利でしょう。

CADとの連携と出力形式を確認する

検査では読み込めるCADの形式、リバースでは書き出せる形式が重要です。STEPやIGESのほか、使用中のCADのアドインに対応しているかを確かめましょう。

リバースは、ソフト単体でソリッドを仕上げる製品と、最終作成をCAD側に任せる製品に分かれます。主要CADを社内に持っているかも、判断材料になります。

価格体系と国内のサポート体制を確認する

価格を公開している製品は多くないため、見積もりで総額を確かめることになります。永久ライセンスか期間ベースか、保守費が別かを聞いておきましょう。

海外製品では、国内の販売店やサポート窓口の有無も大切です。無料トライアルや体験版が用意された製品なら、導入前に操作感を確かめられます。


03

点群処理ソフトの比較項目

製品を並べるときは、同じ物差しを当てる必要があります。点群処理ソフトで見る項目は次の5つです。互いに関連するので、まず表で全体像をつかみましょう。

比較項目

見るべきポイント

読み込める点群の形式と扱えるデータの規模

E57やLAS、PTXなどの対応形式。数億点規模の点群を扱えるか

位置合わせ・ノイズ除去・メッシュ化の機能

自動での位置合わせ。不要な点の自動削除。メッシュの修正機能

CADとの比較・寸法検査の機能

CADとの偏差表示。幾何公差の評価。検査レポートの作成

CADデータへの変換

サーフェスやソリッドの作成。設計履歴ごとCADへ渡せるか

対応する3Dスキャナーと動作の速さ

対応メーカーの範囲。大きな点群でも動作が安定するか

読み込める点群の形式と扱えるデータの規模

取り込める形式と、扱えるデータ量を比べる項目です。E57やLAS、PTXといった標準的な形式に対応するかが、基本の確認点です。

工場全体の点群は、数億点、数十GBになる場合があります。大規模データの描画に対応した製品と、部品単位を想定した製品に分かれます。

位置合わせ・ノイズ除去・メッシュ化の機能

スキャン後の下処理の手間を左右する項目です。自動での位置合わせや、浮遊点と移動物の自動削除があると、作業時間を減らせます。

メッシュ化は、検査にもリバースにも使う基本の工程です。穴埋めやメッシュの修正機能の充実度は、製品ごとに記載が異なります。

CADとの比較・寸法検査の機能

スキャンデータをCADと重ねて、ずれを色で示す機能が中心です。幾何公差の評価に対応する範囲や、検査レポートの作成、繰り返し検査の自動化も比べます。

対応する公差の種類は製品によって異なります。複雑な公差評価が必要な場合は、対応範囲を事前に確認することが欠かせません。

CADデータへの変換

点群やメッシュから、CADで使える曲面やソリッドを作る機能です。設計履歴ごと渡せる製品と、サーフェスの作成までを担う製品があります。

出力形式はSTEPやIGESが一般的です。使用中のCADへアドインで連携できると、手戻りを減らしやすくなります。

対応する3Dスキャナーと動作の速さ

スキャナーのメーカーを問わず使える製品があります。特定メーカーの機器と組む前提の製品もあります。手持ちの機器で使えるかを確認しましょう。

動作の速さは、データが大きくなるほど差が出やすい項目です。体験版やトライアルで、実際のデータを読み込んで確かめるのが確実です。


04

自社に合った点群処理ソフトの選定ポイント

比較項目のどこに重点を置くかは、自社の状況で変わります。企業の特徴ごとに、確認する順番を整理しました。自社に近いものから読んでください。

部品の検査を標準化したい企業

プレス部品や鋳造品などの形状検査を、検査治具から置き換えたい企業です。最初に確認したいのは、幾何公差の評価範囲と、検査レポートの出力です。

繰り返し検査を自動化できる製品なら、量産品の検査工数を減らせます。手持ちのスキャナーのデータを取り込めるかも、早めに確認しましょう。

図面のない部品をCAD化したい企業

旧型品の補修部品や、金型の修正を扱う企業です。ソフト単体でパラメトリックなソリッドまで作るのか、曲面を作ってCADで仕上げるのかを決めます。

主要な3D CADを社内に持っている企業は、アドインで連携できる製品が候補です。持っていない場合は、単体で完結する製品を選ぶ必要があります。

工場やプラントの設備を点群で管理したい企業

建屋や配管の現況を、レイアウト検討や改修に生かしたい企業です。数億点規模を扱えるか、配管や鋼材を自動でモデル化できるかが判断材料です。

製造装置のCADと点群を重ねて干渉を確かめられる製品なら、搬入計画を机上で進められます。部品の検査には向かない製品が多い点に注意してください。

専任担当がいない・小さく始めたい企業

まず1台のスキャナーから始めたい企業です。無料のViewerや体験版、トライアルがある製品が候補になります。日本語の窓口があるかも確認しておきたい点です。

機能が多い製品ほど、導入時の研修や運用ルールづくりに時間がかかります。最初は目的を1つに絞り、必要な機能から使い始めると進めやすくなります。

特定メーカーのスキャナーを使っている企業

すでにスキャナーを導入済みの企業です。同じメーカーの専用ソフトは、取得から解析までを1つの環境でつなげられます。

一方で、他社のスキャナーを追加するときに制約が出る場合があります。メーカーを問わない製品との比較も、あわせて行いましょう。


05

点群処理ソフトの費用相場

点群処理ソフトは、必要な機能とライセンスの形態によって費用が変わります。製品ページのある20製品のうち、公式ページで金額を確認できた製品は0製品です(2026年時点)。数える基準は、公式ページに金額か無償の明記があることです。ソフト本体は、20製品すべてが問い合わせや見積もりでの確認になります。

費用の内訳

費用を左右する要因

公開されている目安(2026年時点)

ソフトウェアのライセンス

検査やリバースなどの機能の範囲、プラン、永久ライセンスか期間ベースか

公開なし(個別見積もり)。閲覧や共有用の無償Viewerを案内する製品がある

追加モジュール・オプション

板金検査や配管の自動モデリングなど、機能ごとの追加

公開なし(個別見積もり)

保守契約・アップデート

保守プログラムの有無と範囲

保守プログラムを案内する製品がある。金額は非公開

導入支援・研修

操作研修の回数、検査手順の作り込み、既存CADとの連携

公開なし(個別見積もり)

スキャナーなどの機器

対応する3Dスキャナーの種類と台数

ソフトとは別に検討する費用。本記事では扱わない

総額は、モジュールを足すほど大きくなります。導入支援や保守費用も含めて比べましょう。費用の見方は点群処理ソフトの費用相場の記事も参考にしてください。


06

【比較表】点群処理ソフトのランキング

製品データとして数値化できる4項目を、製造業適合性スコアで横並びにしました。品質管理・生産管理・現場での使いやすさ・中小適合の4つを、5段階で評価しています。並びは中小適合の高い順で、同点は残りの評価軸の順に比べました。

順位

製品

提供元

品質管理

生産管理

現場での使いやすさ

中小適合

価格の目安

1

ZEISS INSPECT Optical 3D

カールツァイス株式会社

5

3

4

4

Pro 版の価格は公式ページに表示なし。結果の閲覧・評価用の ZEISS INSPECT Viewer(旧 GOM Inspect 無償版)は無償。ZEISS Quality Suite から30日間の試用可

2

PointShape Inspector

DREAMTNS Co., Ltd.

4

3

4

4

開発元・国内販売店の製品ページに価格の掲載なし(要問い合わせ)

3

QUICKSURFACE

KVS Ltd.

2

3

4

4

公式サイトの価格はユーロ建て(海外ストア)のため採用しない。国内販売店は価格・見積りの問い合わせ窓口。30日間の無料体験あり

4

Geomagic Control X

Hexagon AB(Manufacturing Intelligence)

5

3

4

3

国内販売店の製品ページに価格の掲載なし(要問い合わせ)。スタンドアロンの永久ライセンスとメンテナンスプログラムの案内あり。無料トライアルあり

5

spGauge

株式会社アルモニコス

5

3

4

3

公式製品ページに価格表示なし。トライアル・見積りの問い合わせ窓口あり

6

PolyWorks|Inspector

InnovMetric Software Inc.(PolyWorks Japan)

5

3

3

3

公式製品ページに価格表示なし(購入相談・無償デモの依頼)。測定結果のレビュー用 PolyWorks|Reviewer は無償

7

Creaform Metrology Suite Inspection

Creaform Inc.(クレアフォーム)

4

3

4

3

公式製品ページに価格表示なし。用途に応じた2つのバージョンあり

8

SHINING3D Inspect

SHINING 3D(日本法人: Shining3D Technology Japan株式会社)

4

3

4

3

公式製品ページに価格表示なし。無料トライアルあり

9

Trimble RealWorks

Trimble Inc.(トリンブル)

3

4

3

3

公式サイトに価格の掲載なし(販売代理店への問い合わせ)。サブスクリプションは1年単位で Starter・Core・Performance・Storage Tank の4プラン。永久ライセンスも販売代理店で扱う

10

Geomagic Design X

Hexagon AB(Manufacturing Intelligence)

3

3

4

3

国内販売店の製品ページに価格の掲載なし(要問い合わせ)。14日間の無料トライアルあり

11

Leica Cyclone 3DR

ライカジオシステムズ株式会社(Leica Geosystems)

3

3

4

3

公式製品ページに価格表示なし。閲覧・共有用の Cyclone 3DR Free Viewer は無償

12

ClassNK-PEERLESS

株式会社アルモニコス

2

4

4

3

公式製品ページに価格表示なし。閲覧用のフリーViewerあり

13

Galaxy-Eye Modeler

株式会社富士テクニカルリサーチ

2

4

4

3

公式製品ページに価格表示なし。配管の自動CADモデリングは別オプション。閲覧用の高速Viewerを実行ファイルとして出力可能

14

InfiPoints

株式会社エリジオン

2

4

4

3

公式製品ページに価格表示なし。正式版と同じ機能の1か月体験版あり

15

Creaform Metrology Suite Scan-to-CAD

Creaform Inc.(クレアフォーム)

2

3

4

3

公式製品ページに価格表示なし。標準と Pro の2つのバージョンあり

16

FARO SCENE

FARO Technologies, Inc.(ファロー)

2

3

4

3

公式製品ページに価格表示なし。無料トライアルあり

17

spScan

株式会社アルモニコス

2

3

4

3

公式製品ページに価格表示なし。トライアル・見積りの問い合わせ窓口あり

18

ZEISS REVERSE ENGINEERING

カールツァイス株式会社

2

3

4

3

公式製品ページに価格・ライセンス形態の表示なし。30日間の無料トライアル(全機能)あり

19

PolyWorks|Modeler

InnovMetric Software Inc.(PolyWorks Japan)

2

3

3

3

公式製品ページに価格表示なし。購入相談・デモ依頼の窓口あり

20

AVEVA Point Cloud Manager

AVEVA Group Limited(Schneider Electric傘下)

2

4

3

2

公式製品ページに価格表示なし


07

点群処理ソフトの主要製品の詳細

ここからは表に挙げた20製品を、順位の並びのまま見ていきます。強みだけでなく、向かないケースもあわせて示しました。自社の用途に照らして読み進めてください。

ZEISS INSPECT Optical 3D

光学3D測定のデータを、名目値であるCADと実測値で比べて評価する検査ソフトです。GD&T、トレンド解析、レポートまでを扱い、PythonのAPIで自動化もできます。結果を閲覧する無償のViewerがあり、評価を始めやすい点が特徴です。

Pro版の価格は公式ページに表示がなく、無償の範囲でできることは限られます。スキャンデータからCADを作る用途や、工場建屋の大規模な点群には向きません。

PointShape Inspector

スキャンデータとCADの偏差、寸法、幾何公差を確認する3D検査ソフトです。NXやCATIAなどのネイティブデータを、そのまま読み込める点が特徴です。検査の工程をテンプレートとして記録できます。

幾何公差は6種類の測定に対応し、完全なGD&T対応は今後の予定とされています。複雑な公差評価には向きにくい製品です。価格は問い合わせで確認してください。

QUICKSURFACE

スキャナーを選ばず、メッシュや点群からパラメトリックと自由曲面のCADデータを作るソフトです。STEPやIGESで主要なCAD/CAMへ渡せる点が特徴です。30日間の無料体験で、機能を確かめられます。

公式が、メトロロジースイートではないと明言している点に注意が必要です。寸法検査や幾何公差の評価には、別のソフトが要ります。公式サイトの価格は海外ストアのユーロ建てのため、国内販売店に確認してください。

Geomagic Control X

3Dスキャナーやポータブル三次元測定機のデータをCADと比べる検査ソフトです。比較、GD&T、検査レポートまでを1本で扱い、スクリプトやバッチ処理で繰り返し検査を自動化できます。

CADモデルを作るリバースエンジニアリングは、同シリーズのDesign Xの役割です。両方を行うなら別ライセンスを検討してください。2025年にHexagonへ移管されており、価格は国内販売店に確認が必要です。

spGauge

測定した点群と3次元CADを比べて、形状の異常を見つける国産の検査ソフトです。プレス製品の穴や板厚、溶接打点の自動抽出など、製造現場に合わせた機能を持ちます。鋳造品の肉厚もカラーマップで確認できます。

CADモデルを作るリバースエンジニアリングは、同社のspScanの役割です。価格は公開されておらず、対応する測定機の一覧も製品ページだけでは分かりません。

PolyWorks|Inspector

点群、ポリゴン、プローブ点を1本で扱う、測定機に依存しない3D寸法解析ソフトです。ASMEとISOの幾何公差エンジンやSPC、ゲージR&Rも備えた製品です。日本拠点のPolyWorks Japanが窓口になります。

機能が多い分、導入時の研修や運用ルールづくりに時間がかかりやすい点には注意が必要です。価格は公開されていません。CADを作るリバースエンジニアリングは、Modelerの担当です。

Creaform Metrology Suite Inspection

3DスキャンデータをCADやメッシュと比べる検査モジュールです。位置合わせから寸法、幾何公差、レポートまでを進められます。単点検査とメッシュ検査の両方に対応し、板金向けのアドオンもあります。

公式の案内はCreaformの計測機器と組み合わせる流れが中心です。他社スキャナーと使う場合は事前の確認が要ります。価格や2つのバージョンの違いは、窓口で確かめます。

SHINING3D Inspect

位置合わせからGD&T評価、偏差解析、レポートまでを、モジュールで構成した3D検査ソフトです。板金検査やへこみ検査の専用モジュールがあり、デスクトップや同社スキャナー上でも使える点が特徴です。

同社のスキャンソフトとの統合が利点として案内されています。他社スキャナー中心の運用では、使い勝手の確認が要ります。日本法人の設立は2024年で、国内の実績は導入前に確かめましょう。

Trimble RealWorks

スキャン点群の合成から、配管や鉄骨のモデル化、貯蔵タンクの検査までを扱うソフトです。サブスクリプションは1年単位の4プランです。上位のプランほど機能が広がります。

配管と鉄骨のモデル化はPerformance以上のプランに限られます。加工部品の寸法をCADと比べる検査には向きません。価格は販売代理店への問い合わせです。

Geomagic Design X

3Dスキャンデータから、編集できるパラメトリックCADモデルを作るソフトです。SOLIDWORKSやNXなどへ、設計履歴ごとモデルを渡せます。14日間の無料トライアルがあります。

寸法検査やレポートの作成は、同シリーズのControl Xの担当です。2025年にHexagonへ移管されました。国内の販売窓口と価格は、導入前に販売店へ確認してください。

Leica Cyclone 3DR

点群から3Dモデルや検査結果、報告書を作る、自動化とAI分類を備えたソフトです。FIELD 360などと連携し、取得から成果物の作成までをつなげます。

公式の想定用途は測量や建設、検査、タンク点検です。部品のGD&T評価など、製造の寸法検査に特化した機能は示されていません。価格も製品ページには表示がありません。

ClassNK-PEERLESS

点群を塗る操作で、配管や設備を3Dモデル化するソフトです。工場設備とプラント向けの大規模点群を扱います。死角で欠けた部分の補完もでき、Revitなどへ属性を保持して渡せます。

配管と設備のモデル化が中心で、部品の寸法検査やリバースエンジニアリングには向きません。価格は公開されていません。閲覧用のフリーViewerがあります。

Galaxy-Eye Modeler

工場やプラントの大規模な点群から、配管や鋼材をCAD化する国産ソフトです。工場内の点群と製造装置のCADだけで、干渉箇所を確かめられます。多数ショットの自動合成や、浮遊点の自動削除も備えます。

部品の寸法検査やリバースエンジニアリングは、用途に含まれません。配管の全自動モデリングは別オプションで、推奨動作環境の記載も2023年6月時点のものです。

InfiPoints

数億点、数十GBの点群を合成、計測、モデル化する国産の大規模点群処理ソフトです。工場やプラント全体を1つのプロジェクトで扱え、RebroやRevitなどの設備CADと連携します。

部品をCADと比べる寸法検査は主な用途ではなく、品質検査には別のソフトが要ります。価格は製品ページにありません。正式版と同じ機能の1か月体験版で、事前に試せます。

Creaform Metrology Suite Scan-to-CAD

3Dスキャンデータをメッシュ最適化し、CADへ渡すモジュールです。位置合わせ、形状抽出、NURBSサーフェス作成までを行えます。IGESやSTEP、DXFで出力できます。

CADモデルの最終的な作成は、連携先のCADで行う前提です。公式の案内はCreaformの計測機器と組む流れが中心です。標準版とPro版の違いは、窓口で確認します。

FARO SCENE

レーザースキャナーの点群を、合成、加工、可視化するソフトです。合成の過程を見ながら誤った接続を直せ、他社のレーザースキャナーのデータも処理できます。無料トライアルがあります。

点群の合成と可視化が中心です。CADとの比較検査やCADモデル化は、別のソフトが担います。公式の訴求は建設や公共安全が多く、製造業向けの事例は限られています。

spScan

非接触の点群から、後工程で扱いやすい自由曲面を作る国産ソフトです。既存のCADと点群を比べて、誤差部だけを作り替える部分リバースもできます。

サーフェスモデリング型のため、設計履歴を持つソリッドを作る用途には向きにくい面があります。寸法検査も主目的にはなりません。価格は非公開です。

ZEISS REVERSE ENGINEERING

スキャンデータやメッシュ、点群から、ガイドに沿ってCADモデルを作るソフトです。スキャナーやX線CT、三次元測定機のどれで作ったSTLも扱えます。金型修正向けのオプションもあります。

検査レポートやGD&T評価の機能はありません。品質検査まで行うなら、別のソフトが要ります。価格とライセンス形態は、製品ページに記載がありません。

PolyWorks|Modeler

測定したポリゴンモデルから、CADで使えるカーブやサーフェス、スケッチを作るソフトです。CATIAやNXなどのアドインで、スケッチを取り込めます。

ソリッドの最終作成は、連携先のCAD側で行います。主要CADを持たない環境では、効果が出にくい製品です。Inspectorとの組み合わせは、見積もりで確かめましょう。

AVEVA Point Cloud Manager

設備資産のライフサイクル全体で、点群を登録、処理、保存、管理するプラント向けのソフトです。CONNECT版のAIツールで、産業オブジェクトを自動分類できます。

部品の寸法検査やリバースエンジニアリングは、想定されていません。AIの自動分類は、クラウド基盤CONNECT経由が条件です。オンプレミスだけでは使えない機能があります。小規模工場での単発利用にも向きません。


08

点群処理ソフトの無料・有料でできることの違い

点群処理ソフトには、閲覧や共有に限った無償のViewerを用意する製品があります。一方で、検査やモデル化の本格的な作業は有料のライセンスが前提です。無料トライアルや体験版は、期間と機能を確認してから使いましょう。

できること

無料で足りる範囲

有料でないとできないこと

結果の閲覧と共有

無償のViewerで、点群やメッシュ、検査結果を見られる製品がある

編集や新しい解析の実行

検査・評価

無償の範囲に基本的な評価機能を持つ製品がある。範囲は限られる

GD&T評価、トレンド解析、スクリプトでの自動化、レポート作成の一部

リバースエンジニアリング

無料トライアル(14日間や30日間)で試せる製品がある

CADデータの作成と出力を継続して行うこと

大規模点群の合成・モデル化

体験版(1か月)で正式版と同じ機能を試せる製品がある

配管や鋼材の自動モデリングなど、実務での継続利用

無償のViewerや体験版には、期間や機能の制限があります。無料で足りる範囲かは、実際の業務データで試して判断しましょう。無償の範囲が限られる製品もあるため、必要な機能がどちらに含まれるかを確かめてください。


09

まとめ

点群処理ソフトの比較は、5つの項目で整理すると進めやすくなります。対応する点群の形式と規模、位置合わせからメッシュ化までの機能、CADとの比較検査です。CADデータへの変換と、対応するスキャナーも加えます。

まず、点群から作りたい成果物を決めましょう。次に、手持ちのスキャナーとCADとの相性を確かめ、見積もりを比べます。ソフト本体の価格を公式に公開している製品は20製品のうち0製品で、すべて問い合わせが必要です。製品は点群処理ソフトのカテゴリページで比較できます。選定の進め方は点群処理ソフトの選び方の記事も参考にしてください。メーカー別の傾向は点群処理ソフトのメーカーの記事をご覧ください。

点群処理ソフト比較表

ロゴ製品名ベンダー価格モデル特徴
ZEISS INSPECT Optical 3D ロゴ
ZEISS INSPECT Optical 3Dカールツァイス株式会社要見積もり光学3D測定データの検査ソフト詳細を見る
PointShape Inspector ロゴ
PointShape InspectorDREAMTNS Co., Ltd.要見積もり手頃な構成の3D検査ソフト詳細を見る
spGauge ロゴ
spGauge株式会社アルモニコス要見積もり測定点群とCADを比べる国産検査ソフト詳細を見る
Geomagic Control X ロゴ
Geomagic Control XHexagon AB(Manufacturing Intelligence)要見積もりスキャンデータをCADと比べる3D検査ソフト詳細を見る
Creaform Metrology Suite Inspection ロゴ
Creaform Metrology Suite InspectionCreaform Inc.(クレアフォーム)要見積もり寸法検査モジュール詳細を見る
PolyWorks|Inspector ロゴ
PolyWorks|InspectorInnovMetric Software Inc.(PolyWorks Japan)要見積もり測定機に依存しない3D寸法解析ソフト詳細を見る
SHINING3D Inspect ロゴ
SHINING3D InspectSHINING 3D(日本法人: Shining3D Technology Japan株式会社)要見積もりモジュール化した3D検査ソフト詳細を見る
ClassNK-PEERLESS ロゴ
ClassNK-PEERLESS株式会社アルモニコス要見積もり工場設備・プラント向け点群モデリング詳細を見る
Trimble RealWorks ロゴ
Trimble RealWorksTrimble Inc.(トリンブル)要見積もり配管・鉄骨のモデル化まで扱う点群ソフト詳細を見る
Galaxy-Eye Modeler ロゴ
Galaxy-Eye Modeler株式会社富士テクニカルリサーチ要見積もり大規模点群から配管・鋼材をCAD化詳細を見る
InfiPoints ロゴ
InfiPoints株式会社エリジオン要見積もり数億点を扱う国産の大規模点群処理ソフト詳細を見る
Geomagic Design X ロゴ
Geomagic Design XHexagon AB(Manufacturing Intelligence)要見積もりスキャンデータからCADを作るソフト詳細を見る
Leica Cyclone 3DR ロゴ
Leica Cyclone 3DRライカジオシステムズ株式会社(Leica Geosystems)要見積もりAI分類を備えた点群活用ソフト詳細を見る
QUICKSURFACE ロゴ
QUICKSURFACEKVS Ltd.要見積もりメッシュからCADデータを作るソフト詳細を見る
Creaform Metrology Suite Scan-to-CAD ロゴ
Creaform Metrology Suite Scan-to-CADCreaform Inc.(クレアフォーム)要見積もりリバースエンジニアリング用詳細を見る
spScan ロゴ
spScan株式会社アルモニコス要見積もり点群から自由曲面を作る国産ソフト詳細を見る
ZEISS REVERSE ENGINEERING ロゴ
ZEISS REVERSE ENGINEERINGカールツァイス株式会社要見積もり点群からCADモデルを作るソフト詳細を見る
FARO SCENE ロゴ
FARO SCENEFARO Technologies, Inc.(ファロー)要見積もりレーザースキャナーの点群処理ソフト詳細を見る
AVEVA Point Cloud Manager ロゴ
AVEVA Point Cloud ManagerAVEVA Group Limited(Schneider Electric傘下)要見積もりプラント向け点群管理ソフト詳細を見る
PolyWorks|Modeler ロゴ
PolyWorks|ModelerInnovMetric Software Inc.(PolyWorks Japan)要見積もりリバースエンジニアリングソフト詳細を見る

よくある質問

Q点群処理ソフトを選ぶとき、最初に何を確認すればよいですか?
A

点群から作りたい成果物を確認します。検査レポート、CADデータ、設備のモデルのどれかで、必要な製品の種類が変わります。次に、手持ちのスキャナーのデータを読み込めるかを確かめてください。

Q点群処理ソフトの価格は、どのくらいを見込めばよいですか?
A

製品ページのある20製品のうち、2026年時点で公式ページに金額を確認できた製品はありません。必要なモジュールやライセンス数で見積もりが変わるため、条件を整理して問い合わせる必要があります。

Q検査用とリバースエンジニアリング用は、同じソフトで足りますか?
A

1本で両方を扱う製品は多くありません。同じメーカーが、検査用とリバース用を別製品で提供している例があります。両方を行う場合は、別ライセンスの要否を見積もりで確認してください。

Q無料で試せる点群処理ソフトはありますか?
A

閲覧や共有に限った無償のViewerを用意する製品があります。また、14日間から1か月ほどの無料トライアルや体験版を案内する製品もあります。期間と機能の制限は、各社の案内で確認してください。

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