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比較#産業用ロボット#無料#体験版

【2026年】産業用ロボットを無料で試す方法|補助金・レンタル・無償シミュレーターを解説

産業用ロボット本体は有料ですが、導入前に試す手段があります。省力化投資補助金などの補助金、6カ月のお試しレンタル、体験版のシミュレーター、無償の学習コンテンツ、フリーソフトのROS 2を、公式情報で整理します。

製造業のシステム選定担当者ITトレンド編集部
【2026年】産業用ロボットを無料で試す方法|補助金・レンタル・無償シミュレーターを解説

産業用ロボット本体は有料で、無料にはなりません。ただし、導入前に費用を抑えて試す手段はあります。公式サイトで確認できたのは、補助金、6カ月のお試しレンタル、体験版のシミュレーター、無償の学習コンテンツ、フリーソフトのROS 2です。この記事では、アーム型の産業用ロボットと協働ロボットを対象に、各手段の条件と費用をITトレンド for 製造業編集部が整理しました。内容は2026年10月時点の公式情報に基づきます。

設備費を抑えて導入するなら:中小企業省力化投資補助金(一般型・カタログ注文型)を確認

実機を自社で試すなら:オリックス・レンテックのRoboRenにある6カ月お試しレンタル(ユニバーサルロボット URシリーズ、デンソーウェーブ COBOTTA、ファナック ロボット(CRXシリーズ)など)

ソフトで事前に検証するなら:エプソン スカラ/6軸ロボットの体験版、URシリーズのオフラインシミュレーター、フリーソフトのROS 2

費用の全体像を知りたいなら:産業用ロボットの費用と産業用ロボットのカテゴリページを確認

無料になるのは、補助金の情報、学習コンテンツ、一部のソフトです。ロボット本体は有料なので、レンタルや補助金を組み合わせて費用を抑えましょう。


この記事でわかること

01

産業用ロボットで無料・低コストになるものの種類

産業用ロボットを無料で試すことはできません。無料や低コストになるのは、補助金、お試しレンタル、体験版のソフト、学習コンテンツ、フリーソフトです。目的に合わせて組み合わせましょう。

種類

内容

費用の扱い

例

補助金

設備投資の経費の一部を補助する公的制度

自己負担が残る。公募回ごとに締切がある

中小企業省力化投資補助金、新事業進出・ものづくり商業サービス補助金

お試しレンタル

協働ロボットを6カ月単位で借り、自社の現場で検証する

有料。月額で提示され、運送料は別

オリックス・レンテックのRoboRen

体験版・オフラインのシミュレーター

PC上でプログラムを作り、動作を確認する

製品により異なる。実機に接続できない版がある

Epson RC+の体験版、URSim

無償の学習コンテンツ

操作やティーチングを、動画やeラーニングで学ぶ

「無償」「無料」と公式に記載があるもの

URアカデミーの無料eラーニング、エプソンの無償WEBトレーニング

ショールーム・デモ・実験

実機を見て触り、自社のワークで動作を確認する

料金の記載がない施設が多い。申し込み時に確認

安川電機のロボットセンタ、エプソンのデモ・実験

フリーソフト(オープンソース)

ロボットの制御や動作計画のソフトを、自社で組み上げる

ソフトは0円。構築と保守は自社

ROS 2、MoveIt、Gazebo

ロボット本体と周辺機器は無料にならない

産業用ロボットの購入価格は、紹介するメーカーが要見積としています。機種や周辺機器、導入費用で変わるためです。無料や低コストの手段は、購入前の検証を進めるためのものです。産業用ロボットの定義や種類は産業用ロボットとはをご覧ください。

導入では、ハンドやビジョン、架台などの周辺機器も必要になります。設計と据付は、システムインテグレーターに依頼するのが一般的です。

搬送ロボットは別カテゴリで確認する

この記事は、アーム型の産業用ロボットと協働ロボットが対象です。無人搬送車(AGV)や自律走行搬送ロボットの試し方は、別のカテゴリで整理しています。

オリックス・レンテックは、搬送ロボットも取り扱っています。詳しくは無人搬送車(AGV・AMR)のカテゴリページをご覧ください。


02

無料・低コストの手段と有料の導入の違い

無料や低コストの手段と、購入しての導入では、得られる成果が異なります。前者は検証と準備の手段で、後者は自社の現場で稼働する設備です。次の表で全体像を確認してください。

観点

無料・低コストの手段

有料の導入(購入)

得られるもの

検証の結果、操作の習得、設備費の軽減

自社の現場で稼働するロボットシステム

実機の動作

レンタルでは実機を動かせる。体験版やフリーソフトはPC上が中心

自社の現場で稼働する

費用

ソフトは0円から。レンタルは月額で、補助金は一部の補助

機種・周辺機器・導入費用により要見積

商用利用

体験版は評価用。フリーソフトはライセンスによる

許諾された範囲で業務に使える

サポート

フリーソフトは公式の窓口がない。レンタルは専任エンジニアの支援を案内

メーカーやシステムインテグレーターの保守

安全・法令

協働ロボットでも、使用者側のリスクアセスメントが必要

同左。教示を行う作業者には特別教育も必要

実機を動かせるのはレンタルとデモが中心

実機の動作を自社のワークで確認できるのは、お試しレンタルとメーカーのデモ・実験です。オリックス・レンテックのRoboRenは、ものづくり分野で6カ月のお試しレンタルを案内しています。

体験版のソフトは、PC上の検証に向いています。例えばエプソンの体験版は、ロボットコントローラーに接続できません。実機の挙動は別に確認します。

シミュレーションの機能は版によって異なる

同じソフトでも、版によって使える機能が異なります。デンソーウェーブのWINCAPS IIIは、シミュレーション機能が製品版のみです。Light版と試供版では使えません。

Light版はミニペンダントの購入時に、試供版はロボットに同梱されます。購入前に誰でも入手できる版ではない点に注意が必要です。

価格差の目安

2026年時点で、6カ月お試しレンタルの月額は、64,800円から390,000円です。UR3eは月額141,000円の6カ月で提示されています(税別、運送料別)。

購入価格は、公式に要見積と記載されています。比較の前提は、産業用ロボットの費用で整理しています。


03

無料・低コストの手段を選ぶときのポイント

手段を選ぶときは、検証したい内容を先に決めましょう。実機の動作を見たいのか、プログラムの作りやすさを見たいのかで、使う手段が変わります。選定全体の考え方は産業用ロボットの選び方も参考になります。

商用利用とライセンス条件

フリーソフトは、ライセンスの条件に従えば業務で使えるものが多くあります。ROS 2の中核ライブラリはApache-2.0で、MoveItはBSDライセンスです。MoveItの公式サイトは、産業用や商用にも無料と案内しています。

一方で、体験版は評価用です。メーカーの体験版や試供版を、そのまま量産の現場で使うことはできません。使う前に、許諾の条件を読みましょう。

対応機種と実機への接続

メーカー製のソフトは、自社の機種だけが対象です。エプソンのExpress Editionは、対応型名が決まっています。スカラはGX・LS・Tシリーズ、6軸はC・VTシリーズが対象です。

ROS 2を使う場合も、機種に合ったドライバが必要です。対応の有無は機種ごとに異なるため、メーカーに確認しましょう。

試す期間と中途解約の条件

RoboRenのお試しレンタルは、6カ月が単位です。期間内に中途解約すると、使用期間に応じた差額調整金が発生します。運送料も、別に必要です。

6カ月の満了後は、継続か返却を選べます。買い取りも可能と、公式のよくある質問に記載があります。

安全対応と特別教育

協働ロボットでも、使用者側で安全の確認が必要です。厚生労働省は、リスクアセスメントで危険のおそれがないと評価できれば、協働作業が可能と案内しています。

ロボットの可動範囲内で教示を行う業務は、特別教育の対象です。エプソンの無償WEBトレーニングでは、特別教育の修了証を取得できません。

サポート・日本語・更新頻度

フリーソフトは、公式の問い合わせ窓口がないものが中心です。障害の対応や更新の適用は、自社の担当者が行います。日本語の資料が限られる点にも注意が必要です。

メーカーのソフトやレンタルは、日本語の窓口を使えます。社内にロボットの経験者がいない場合は、レンタル会社のエンジニアの支援を確認しましょう。


04

【比較表】産業用ロボットを無料・低コストで試せる手段9選

無料の種類、費用の扱い、制限と条件を、9項目で並べました。最初の6項目は、サイトに製品ページがあるメーカーの手段です。後半の3項目は、フリーソフトと補助金です。内容は2026年10月時点の公式情報に基づきます。

名称

無料・低コストの種類

費用の扱い

主な制限・条件

提供元

ユニバーサルロボット URシリーズ

無料eラーニング、自動化の相談(無料)、URSim

eラーニングと相談は無料と記載。URSimは料金の記載なし

URSimのダウンロードにはアカウント作成が必要

ユニバーサルロボット

デンソーウェーブ COBOTTA

WINCAPS IIIのLight版・試供版(購入時に付属)、RoboRenの6カ月お試しレンタル

レンタルは月額73,000円から(税別)

シミュレーション機能は製品版のみ。運送料は別

デンソーウェーブ、オリックス・レンテック

安川電機 MOTOMAN

ロボットセンタの見学・体験、RoboRenの6カ月お試しレンタル

レンタルは月額64,800円から(税別)。見学の料金は記載なし

見学の条件は公式ページで確認する

安川電機、オリックス・レンテック

ファナック ロボット(CRXシリーズ)

CRXシリーズのRoboRen 6カ月お試しレンタル、MyFANUCの動画

レンタルは月額185,000円から(税別)

動画の視聴は会員登録が必要

ファナック、オリックス・レンテック

エプソン スカラ/6軸ロボット

RC+の体験版、無償WEBトレーニング、デモ・実験

体験版の料金は記載なし。WEBトレーニングは無償

体験版はロボットコントローラーに接続できない

エプソン

オムロン TMシリーズ、ABB YuMi

RoboRenの6カ月お試しレンタル

TMシリーズは月額141,000円から、YuMiは月額293,000円(税別)

運送料は別。中途解約は差額調整金が発生

オリックス・レンテック

ROS 2、MoveIt、Gazebo

フリーソフト(オープンソース)

ソフトは0円。構築と保守は自社

ROS 2はApache-2.0、MoveItはBSD。機種ごとにドライバが必要

オープンソースのコミュニティ

中小企業省力化投資補助金

補助金(一般型・カタログ注文型)

経費の一部を補助。自己負担が残る

公募回ごとの締切。GビズIDプライムが必要

中小企業基盤整備機構

新事業進出・ものづくり商業サービス補助金

補助金(新製品開発・新事業進出が対象)

補助率は1/2(条件により2/3)

設備の導入だけでは対象外の枠がある

中小企業基盤整備機構

レンタルの月額は、オリックス・レンテックの公式ページにある6カ月お試しパックの料金です。機種や付属品で異なるため、詳細は各ページで確認してください。


05

産業用ロボットを無料・低コストで試せる手段おすすめ9選

製品ページがあるメーカーの手段を先に紹介し、続いてレンタル会社、フリーソフト、補助金を紹介します。ロボット本体は有料で、無料の範囲は手段ごとに異なります。条件は2026年10月時点の公式情報です。

ユニバーサルロボット URシリーズ(無料eラーニング・相談・URSim)

  • 無料の種類:無料のeラーニング、自動化の相談(無料)、オフラインシミュレーターのURSim
  • 商用利用:学習コンテンツは業務の学習に使える。URSimのライセンスは公式ページで確認する
  • 向いている企業:協働ロボットを初めて検討し、操作感を事前に知りたい企業
  • 注意点:URSimはアカウント作成が必要。力制御の機能は限定的と、公式に記載がある

ユニバーサルロボットは、公式サイトで無料のeラーニングを案内しています。自動化の相談も無料です。URアカデミーでは、操作方法をレベル別に学べます。認定トレーナーによる対面のトレーニングもあるのが特徴です。

オフラインシミュレーターのURSimは、プログラムの作成と動作の確認に使えます。実機のアームがつながらないため、力制御は限定的です。実機での検証には、RoboRenのお試しレンタルが選べます。UR3eは月額141,000円の6カ月です(税別)。

編集部コメント:URSimとeラーニングで操作を把握し、実機はレンタルで確かめる順序が考えられます。運送料が別にかかる点は、事前に確認しましょう。

デンソーウェーブ COBOTTA(WINCAPS IIIの試供版・お試しレンタル)

  • 無料の種類:WINCAPS IIIのLight版(ミニペンダントに添付)と試供版(ロボットに同梱)
  • 商用利用:レンタルや購入の範囲で利用。試供版は評価用
  • 向いている企業:小型の協働ロボットで、単純作業の自動化を試したい企業
  • 注意点:シミュレーション機能は製品版のみ。Light版と試供版では使えない

WINCAPS IIIは、パソコン上でプログラミングとシミュレーションを行うソフトです。Light版はミニペンダントの購入時に添付され、試供版はロボットに同梱されます。購入と切り離して入手できる版の記載は、公式ページにありません。

COBOTTAは、RoboRenの6カ月お試しレンタルの対象です。ハンドとカメラ付きは月額86,000円、どちらもなしは月額73,000円です(税別)。ハンドとカメラ付きの6カ月は、合計516,000円になります。別にAndroidタブレットが必要で、運送料もかかります。

編集部コメント:COBOTTAは、約4kgの小型協働ロボットです。ソフトの試用ではなく、レンタルで実機を動かすのが検証の中心になります。

安川電機 MOTOMAN(ロボットセンタ・お試しレンタル)

  • 無料の種類:ロボットセンタの見学・体験、RoboRenの6カ月お試しレンタル
  • 商用利用:レンタルは契約の範囲で業務に使える
  • 向いている企業:組立や搬送で、協働ロボットや小型ロボットを試したい企業
  • 注意点:ロボットセンタの見学料や申し込みの条件は、公式ページに記載がない

安川電機のロボットセンタは、実機を見て触れる体験型のショールームです。MOTOMANの活用を、顧客と一緒に探る場として案内されています。見学の料金や予約の方法は、公式ページで確認できませんでした。

協働ロボットのMOTOMAN-HC10は、月額160,000円です。HC10DTは162,000円で、HC10DTPは195,000円になります。小型のMotoMINIは月額64,800円で、いずれも6カ月のパックです(税別)。HC10のレンタルには、コントローラーとプログラミングペンダントが付属します。

編集部コメント:見学で全体像を確認する流れが考えられます。レンタルで自社のワークを試す前に、MOTOMANの機種構成を製品ページで確認しましょう。

ファナック ロボット(CRXシリーズ)(CRXのお試しレンタル・MyFANUC動画)

  • 無料の種類:MyFANUCのサポート動画(会員登録で視聴可)、RoboRenの6カ月お試しレンタル
  • 商用利用:レンタルは契約の範囲で業務に使える
  • 向いている企業:協働ロボットでの溶接やハンドリングを、導入前に検証したい企業
  • 注意点:シミュレーターROBOGUIDEの体験版は、公式で確認できなかった

ファナックは、会員サイトMyFANUCで、サポート動画を公開しています。基本操作から応用機能までを解説する内容です。会員登録をすれば、どなたでも視聴できます。

CRXシリーズは、RoboRenで4機種が6カ月お試しレンタルの対象です。CRX-5iAは月額185,000円、CRX-20iA/Lは月額238,000円です(税別)。溶接を試すなら、CRX-10iA/Lとダイヘン製の溶接機器を組み合わせたパッケージがあります。月額は390,000円です。

編集部コメント:溶接の自動化を試すなら、パッケージのレンタルが選択肢になります。ROBOGUIDEの試用は、ファナックの営業窓口で確認が必要です。

エプソン スカラ/6軸ロボット(RC+の体験版・無償WEBトレーニング)

  • 無料の種類:RC+の体験版、無償のWEBトレーニング、デモ・実験の対応
  • 商用利用:体験版はPC上での検証用。実機の運転には製品版が必要
  • 向いている企業:スカラや6軸ロボットで、組立や搬送のプログラムを事前に確認したい企業
  • 注意点:体験版はロボットコントローラーに接続できない

エプソンは、プログラム開発ソフトの体験版を、申込フォームで提供しています。体験版の機能は、PC上でのプログラム実行に限定されたものです。作成したプロジェクトや仮想コントローラーは、製品版でそのまま使えます。

初めての方向けのExpress Editionは、テンプレートでプログラムを作れます。無償のWEBトレーニングは、予約不要です。特別教育の修了証は取得できません。デモ・実験は、取り扱い販売店への問い合わせが必要です。料金の記載は確認できませんでした。

編集部コメント:実機がなくても、ソフトの体験版とWEBトレーニングで準備を進められます。体験版の料金は公式ページに記載がないため、申し込み時に確認しましょう。

オリックス・レンテックのRoboRen(6カ月お試しレンタル)

  • 無料の種類:無料ではなく、有料のお試しレンタル(ものづくり分野は6カ月)
  • 商用利用:契約の範囲で、自社の現場の検証に使える
  • 向いている企業:購入前に、複数のロボットを自社の現場で比較したい企業
  • 注意点:運送料は別。期間内の中途解約には差額調整金が発生する

RoboRenは、複数のメーカーのロボットを短期でレンタルできるサービスです。ものづくり分野の協働ロボットは、6カ月お試しレンタルパックの対象です。

URシリーズ、COBOTTA、ファナックCRXが取扱機種に含まれます。MOTOMAN、オムロンTM、ABB YuMiも対象です。料金は機種ごとに異なります。例えばTM5-900は月額141,000円、YuMiは月額293,000円です(税別)。専任のロボットエンジニアによるサポートも案内されています。満了後は継続か返却を選べます。買い取りも可能です。

編集部コメント:複数メーカーを同じ条件で比べられる点が、このサービスの特徴です。レンタル中のロボットの安全検証は、利用者側で必要と公式に記載されています。

ROS 2・MoveIt・Gazebo(フリーソフト)

  • 無料の種類:フリーソフト(オープンソース)
  • 商用利用:ライセンスの条件に従えば可。ROS 2の中核ライブラリはApache-2.0、MoveItはBSD
  • 向いている企業:ロボットの制御や動作計画を、自社で開発できる企業
  • 注意点:公式の窓口がない。機種ごとにドライバの有無を確認する

ROS 2は、ロボット開発に使われるフリーソフトです。中核ライブラリのrclcppは、Apache-2.0で公開されています。MoveItはアームの動作計画を扱うフリーソフトで、BSDライセンスです。

MoveItの公式サイトは、産業用や商用にも無料と案内しています。Gazebo(gz-sim)は、Apache-2.0のロボットシミュレーターです。ROS-Industrialは、製造現場の自動化に向けたオープンソースの取り組みです。ソフトの費用はかからないものの、構築と保守は自社で行います。

編集部コメント:社内に開発者がいる企業向けの選択肢です。メーカー製のロボットを動かすには、対応するドライバが要るため、事前に機種ごとの対応を確認しましょう。

中小企業省力化投資補助金(一般型・カタログ注文型)

  • 無料の種類:補助金(経費の一部を補助)
  • 商用利用:事業計画に基づく設備の導入に使う
  • 向いている企業:人手不足に悩む中小企業で、ロボットを含む省力化投資を計画している企業
  • 注意点:公募回ごとの締切と、労働生産性などの要件がある

一般型は、個別の現場に合わせた設備導入を支援する制度です。公式サイトは、IoTやロボット等の活用を想定した制度と案内しています。補助上限額は、従業員5人以下で750万円、101人以上で8,000万円です。補助率は、中小企業が1/2、小規模事業者が2/3となっています。

カタログ注文型は、登録された製品を販売事業者と共同で導入する形になります。2026年3月19日以降の上限は、従業員5名以下で200万円、21名以上で1,000万円です。賃上げ要件を満たす場合は、上限が高くなる点が特徴です。一般型の第8回は10月16日に締め切られ、第9回は12月下旬の締切が予定されています。

編集部コメント:カタログには、アーク溶接ロボットやパレタイズロボットなどが登録されています。自社が導入したいロボットが対象かは、製品カタログで確認しましょう。

新事業進出・ものづくり商業サービス補助金

  • 無料の種類:補助金(経費の一部を補助)
  • 商用利用:新製品・サービスの開発や新事業進出に使う設備が対象
  • 向いている企業:新事業の立ち上げで、ロボットを使った生産設備を計画している企業
  • 注意点:既存の工程の改善だけの設備投資は、対象にならない枠がある

公式サイトは、従来の新事業進出補助金やものづくり補助金とは異なる補助金と案内しています。新事業進出枠は、既存事業と異なる新市場への進出が対象です。上限は最大7,000万円で、賃上げ特例を使うと最大9,000万円です。

新製品・サービスの開発を支援する枠は、機械装置の導入だけでは対象外と明記されています。補助事業の終了後は、付加価値額の年平均成長率4.0%以上などの目標を満たす必要があります。第1回公募の応募締切は、2026年10月30日です。従来のものづくり補助金は、公募が終了しています。

編集部コメント:既存事業の省力化だけでは対象にならない点が、省力化投資補助金との違いです。自社の計画が新事業に当たるかを、公募要領で確認しましょう。


06

産業用ロボットを無料・低コストで試すメリットとデメリット・注意点

無料や低コストの手段には、購入前に検証を進められる利点があります。一方で、ロボット本体の費用は別にかかる点や、業務利用の条件に注意が必要です。順に確認しましょう。

メリット:購入前に動作とプログラムを確認できる

お試しレンタルを使うと、購入前に自社のワークで動作を確認できます。複数のメーカーを同じ条件で比べることも可能です。体験版のソフトでは、プログラムの作りやすさを事前に把握できます。

補助金を使えば、設備投資の負担を軽くできます。補助金の対象や上限額は制度ごとに異なるため、公募要領での確認が前提です。

デメリット:無料なのは検討までで、本体は別費用

無料になるのは、ソフトの一部と学習コンテンツ、情報の収集です。ロボット本体と周辺機器の購入費は、別にかかります。レンタルにも月額と運送料が必要です。

補助金は、経費の一部を補助する制度で、自己負担が残ります。申請には事業計画の作成と、GビズIDなどの準備が必要です。

非商用・体験版を業務で使うライセンス違反のリスク

体験版や試供版は、評価や学習のためのものです。作成したプログラムや環境は製品版に移せても、体験版そのものを量産の現場で使うことはできません。

フリーソフトも、ライセンスの条件に従う必要があります。非商用や学生向けの無償版を業務に使うと、ライセンス違反になるおそれがあります。使う前に許諾を確認しましょう。

協働ロボットでも安全対応と教育は必要

労働安全衛生規則第150条の4は、危険のおそれがあるときに、さくや囲いなどの措置を求めています。協働ロボットも、リスクアセスメントで危険のおそれがないと評価できることが条件です。

可動範囲内での教示等は、同規則第36条第31号で、特別教育の対象です。検査等は第32号に定められています。無償のWEBトレーニングでは、修了証は取得できません。

補助金は公募回ごとに条件と締切がある

省力化投資補助金の一般型は公募回制で、第8回は2026年10月16日に締め切られました。第9回は、11月上旬の公募開始が予定されています。日程は変わる場合があります。

デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)の対象は、登録されたITツールです。ソフトウェアやサービスが中心で、ロボット本体が対象とは公式に記載がありません。

編集部コメント:無料の手段は、ロボットを選ぶための材料集めとして使うのが現実的です。実機の検証にはレンタル、費用の軽減には補助金と、目的ごとに分けて考えましょう。安全対応と教育は、どの手段でも省けません。


07

無料・低コストの手段から本導入へ切り替える目安

検証の目的が果たせたら、購入に向けた見積もりに進みます。次の表で、無料の範囲で足りる場合と、本導入を検討する場合を整理しました。

観点

無料・低コストの手段で足りるケース

本導入を検討すべきケース

目的

ロボットの種類や操作感を知る段階

対象工程と台数が、おおむね決まった

実機

レンタルやデモで、短期間の検証をする

自社の現場に常設して稼働させたい

ソフト

体験版やフリーソフトで、プログラムを試す

製品版のライセンスと保守が必要

安全

検証用の環境で、小規模に確認する

リスクアセスメントと教育を含めて運用する

費用

補助金の情報を集める段階

見積もりを取り、補助金の申請を準備する

切り替えのサイン

  • 自動化したい工程とワークの種類が、おおむね決まった
  • 6カ月のレンタルで、サイクルタイムと精度の見通しが立った
  • 周辺機器(ハンド、ビジョン、架台)の構成が固まった
  • フリーソフトの保守に、社内の人員を割けなくなった
  • 複数のメーカーやシステムインテグレーターから、同じ条件で見積もりを取りたい

有料の導入の価格帯

産業用ロボットの購入価格は、2026年時点で公式に公開されていません。紹介したメーカーは、機種や周辺機器、導入費用による要見積としています。レンタルの月額は、購入価格の目安ではありません。

費用の考え方と見積もりの取り方は、産業用ロボットの費用の記事にまとめています。見積もりを依頼する際は、対象工程とワークの情報を用意しましょう。

次に読む記事

製品を比べるなら、産業用ロボットの比較と産業用ロボットの選び方が役立ちます。メーカーの特徴は産業用ロボットメーカーの記事、導入の効果は産業用ロボットの導入事例で確認できます。


08

産業用ロボットの無料に関してよくある質問

産業用ロボットの無料に関しては、デモ機、補助金、レンタル、教育の4点の質問が多く寄せられます。公式サイトで確認できた内容に基づいて回答します。

産業用ロボットを無料で試せるデモ機はありますか?

無料と明記されたデモ機の貸出は、公式サイトで確認できませんでした。安川電機のロボットセンタやエプソンのデモ・実験は、料金の記載がありません。

実機を自社で試すなら、オリックス・レンテックのRoboRenにある6カ月お試しレンタルがあります。有料のため、月額と運送料を確認しましょう。

産業用ロボットの導入に補助金は使えますか?

中小企業省力化投資補助金の一般型は、ロボット等を活用した設備の導入を支援します。補助上限額は、従業員数により750万円から8,000万円です。

カタログ注文型は、登録された製品が対象です。いずれも公募回ごとに締切があります。最新の日程は、中小企業基盤整備機構の公式サイトで確認しましょう。

産業用ロボットのレンタルはいくらですか?

オリックス・レンテックの6カ月お試しパックは、月額64,800円から390,000円です(税別)。機種や付属品で異なり、運送料は別です。

期間内に中途解約すると、差額調整金が発生します。満了後は、継続か返却を選べます。買い取りも可能で、価格は営業拠点への問い合わせが必要です。

ロボットの操作を無料で学べますか?

ユニバーサルロボットの無料eラーニングや、エプソンの無償WEBトレーニングがあります。いずれも操作の基本を学ぶ内容です。

ただし、可動範囲内での教示等には特別教育が必要です。無償のWEBトレーニングでは、修了証を取得できません。エプソンは、有償の特別教育トレーニングを案内しています。


09

まとめ

産業用ロボット本体は有料で、無料になるのは検討を進める手段です。ロボット本体と周辺機器の購入費は別です。実機を試すなら、オリックス・レンテックの6カ月お試しレンタルが選べます。レンタルの月額は、64,800円からです。ソフトでは、エプソンの体験版やフリーソフトのROS 2が候補になります。費用の軽減には、中小企業省力化投資補助金などの補助金があります。体験版は評価用なので、業務で使う前にライセンスを確認しましょう。教示等には、特別教育も必要です。条件を整理したうえで、産業用ロボットのカテゴリページで製品を比較してください。

産業用ロボット(協働ロボット対応)比較表

ロゴ製品名ベンダー価格モデル特徴
ファナック ロボット(CRXシリーズ含む) ロゴ
ファナック ロボット(CRXシリーズ含む)ファナック株式会社要見積もり世界最大級の導入実績と高稼働率で工場自動化を支える産業用ロボット詳細を見る
Universal Robots URシリーズ ロゴ
Universal Robots URシリーズUniversal Robots(ユニバーサルロボット)要見積もり協働ロボットのパイオニア、現場で組める手軽さとUR+の拡張性詳細を見る
安川電機 MOTOMAN(GP/HCシリーズ) ロゴ
安川電機 MOTOMAN(GP/HCシリーズ)株式会社安川電機要見積もり溶接に強いMOTOMAN、産業用から協働まで揃えるロボットシリーズ詳細を見る
ABB IRBシリーズ/YuMi・GoFa ロゴ
ABB IRBシリーズ/YuMi・GoFaABB要見積もりグローバル大手の産業用ロボット、双腕YuMiと協働GoFa詳細を見る
オムロン TMシリーズ/モバイルロボLD ロゴ
オムロン TMシリーズ/モバイルロボLDオムロン株式会社要見積もりビジョン内蔵の協働ロボTMと自律搬送ロボLDで現場を自動化詳細を見る
三菱電機 MELFA(FRシリーズ/ASSISTA) ロゴ
三菱電機 MELFA(FRシリーズ/ASSISTA)三菱電機株式会社要見積もりFA機器と一体で組めるMELFA、協働ロボットASSISTAも詳細を見る
デンソーウェーブ COBOTTA/VSシリーズ ロゴ
デンソーウェーブ COBOTTA/VSシリーズ株式会社デンソーウェーブ要見積もり小型・高速の組立検査ロボットと手軽な協働ロボットCOBOTTA詳細を見る
EPSON スカラ/6軸ロボット ロゴ
EPSON スカラ/6軸ロボットセイコーエプソン株式会社要見積もりスカラで世界シェア上位、高速・高精度な組立を実現詳細を見る
KUKA 産業用ロボット/LBR iiwa ロゴ
KUKA 産業用ロボット/LBR iiwaKUKA要見積もり自動車向けに強いドイツ大手、力覚搭載の協働LBR iiwa詳細を見る
Kawasaki Robotics Rシリーズ/duAro ロゴ
Kawasaki Robotics Rシリーズ/duAro川崎重工業株式会社(Kawasaki Robotics)要見積もり溶接・搬送の老舗、双腕協働ロボットduAroで人手を補う詳細を見る
不二越 MZ/CZシリーズ(協働CZ10) ロゴ
不二越 MZ/CZシリーズ(協働CZ10)株式会社不二越(NACHI)要見積もり溶接・搬送に強い国産ロボット、協働CZ10で人手作業も自動化詳細を見る

よくある質問

Q産業用ロボットを無料で試せるデモ機はありますか?
A

無料と明記されたデモ機の貸出は、公式サイトで確認できませんでした。安川電機のロボットセンタやエプソンのデモ・実験は、料金の記載がありません。実機を自社で試すなら、オリックス・レンテックのRoboRenにある6カ月お試しレンタルがあります。有料のため、月額と運送料を確認しましょう。

Q産業用ロボットの導入に補助金は使えますか?
A

中小企業省力化投資補助金の一般型は、ロボット等を活用した設備の導入を支援します。補助上限額は、従業員数により750万円から8,000万円です。カタログ注文型は、登録された製品が対象です。いずれも公募回ごとに締切があります。最新の日程は、中小企業基盤整備機構の公式サイトで確認しましょう。

Q産業用ロボットのレンタルはいくらですか?
A

オリックス・レンテックの6カ月お試しパックは、月額64,800円から390,000円です(税別)。機種や付属品で異なり、運送料は別です。期間内に中途解約すると、差額調整金が発生します。満了後は、継続か返却を選べます。買い取りも可能で、価格は営業拠点への問い合わせが必要です。

Qロボットの操作を無料で学べますか?
A

ユニバーサルロボットの無料eラーニングや、エプソンの無償WEBトレーニングがあります。いずれも操作の基本を学ぶ内容です。ただし、可動範囲内での教示等には特別教育が必要です。無償のWEBトレーニングでは、修了証を取得できません。エプソンは、有償の特別教育トレーニングを案内しています。

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