メインコンテンツへスキップ
比較#産業用ロボット#協働ロボット#ロボットメーカー

おすすめの産業用ロボットを比較!基礎知識やできること、選び方までをわかりやすく解説!

産業用ロボット・協働ロボットの主要11製品を、中小適合の高い順に製造業適合性スコアで比較。フルライン型・協働特化型・スカラ特化型の違い、選び方と比較項目、工場のタイプ別の選定ポイント、見積もりを動かす費用の内訳まで整理しました。

製造業のシステム選定担当者ITトレンド編集部
おすすめの産業用ロボットを比較!基礎知識やできること、選び方までをわかりやすく解説!

産業用ロボットは、溶接・搬送・組立・検査などの作業を自動化する設備です。同じロボットでも、重作業向けの産業用、人と並ぶ協働、高速組立のスカラでは比べる土俵が違います。可搬重量や軸数の一覧だけでは、自社に合う候補は絞れません。この記事では主要11製品を同じ軸で並べ、どの工場にどのメーカーが向くかを整理しました。

  • 溶接や重搬送を自動化したい中堅以上なら、総合大手のフルライン型
  • 人手不足の組立・検査を人と並んで補いたいなら、協働ロボット特化型
  • 基板実装やコネクタ挿入を高速化したいなら、スカラ特化型
  • どのタイプでも、SIer費用を含むシステム一式の総額で比較

最初の分かれ目は、自動化したい工程と協働の要否です。「工程→タイプ→協働の要否→SIer・サポート・総額」の順で進めると、候補を2〜3社に絞れます。


この記事でわかること

01

産業用ロボットの基礎知識

産業用ロボットは、溶接・搬送・組立・検査などの工程を自動化するロボットシステムです。製造業で名前の挙がる製品は、実務上おおむね3つのタイプに分かれます。基本構造は産業用ロボットとはで解説しています。

総合大手のフルライン型

可搬数kgの小型から1トン超の超大型まで、機種が揃うタイプです。溶接・搬送・塗装などを1社でカバーでき、自動車や電機の量産ラインで長く使われてきました。

高速・高精度・高耐久で、24時間稼働の量産に向きます。一方で原則として安全柵で囲う前提です。ティーチングには専門知識が要り、SIerへの構築費用も大きくなりがちです。

協働ロボット特化・導入容易型

人と同じ空間で運用しやすいよう設計された、協働ロボット(コボット)を主軸にするタイプです。力やトルクを検知し、人に触れると停止する安全機能が特徴です。

プログラミングが直感的で立ち上げが速く、多品種少量のラインに向きます。ただし可搬重量や速度は産業用に劣ります。安全柵を省けるかは作業内容次第で、リスクアセスメントが欠かせません。

スカラ・高速組立特化型

水平多関節(スカラ)構造で、上から下への部品挿入やネジ締めを高速で繰り返すタイプです。基板実装やコネクタ挿入など、決まった工程の大量処理では6軸より効率的です。

一方で、複雑な姿勢制御や立体的な作業には向きません。用途が組立系に偏る点を前提に検討します。

編集部メモ:フルライン型の大手は、ほぼ全社が協働ロボットも展開しています。見るべきは、各メーカーが何を主戦場に設計してきたかという点です。


02

産業用ロボットの基本的な選び方

産業用ロボットを選ぶ際には、自動化したい工程を先に1つに絞ることが重要です。工程が決まらないまま全メーカーを並べると、判断軸がぼやけます。次の3段階で進めましょう。

工程から製品タイプを絞る

溶接・搬送・組立検査・高速組立のうち、最も困っている工程を主軸に据えるのが出発点です。工程が決まれば、入口になる製品タイプも絞れます。

工程とタイプが合わない候補は、この段階で外しておきましょう。協働ロボットに重作業を期待する、といったミスマッチを防げます。

協働の要否を決める

人と並べるのか、柵で囲って高速で回すのかを最初に確定させます。ここで土俵が大きく分かれ、候補が半分以下に絞れます。

「協働ロボット=柵不要」ではない点に注意が必要です。作業内容・速度・可搬重量に応じて、リスクアセスメントを行う前提で考えましょう。

SIer費用を含む総額で比べる

ロボットは本体だけでは動かず、ハンドや治具、安全装置と組み合わせてシステムとして構築します。この設計・構築を担うのがSIerです。

SIer費用は、本体価格と同等かそれ以上になることも珍しくありません。本体の安さだけで選ぶと、総額で逆転することがあります。具体的な手順は産業用ロボットの選び方で解説しています。


03

産業用ロボットの比較項目

製品を並べるときは、同じ物差しを当てる必要があります。産業用ロボットで見るべき項目は次の5つです。まず一覧で全体像をつかみましょう。

比較項目

見るべきポイント

用途適合

自社の工程(溶接・搬送・組立検査など)に合う仕様と実績があるか

協働対応

人と同じ空間で使うための安全機能を備えた機種があるか

SIer・サポート体制

連携できるSIerの数、保守・部品供給・故障時の対応

導入難易度

ティーチングの方式と、社内で教示・運用できるか

コスト

本体に加え、システム構築・周辺機器・保守を含む総額

用途適合

ロボットの用途は、溶接・搬送・組立検査・プレス間搬送・塗装などに分かれます。どの工程に長く取り組んできたかで、メーカーごとに機種の厚みが異なる点も見逃せません。

工程ごとに見る仕様も変わります。溶接ならトーチ制御と教示のしやすさ、搬送なら可搬重量とリーチ、塗装なら防爆対応が目安です。

協働対応

人と同じ空間で使うための、力・トルク検知などの安全機能を備えた機種があるかを見ます。協働ロボットは設置面積を抑えられ、レイアウト変更にも柔軟です。

その反面、産業用に比べて動作が遅く、可搬重量も小さくなります。量産の高速タクトには届かないことが多い点も押さえておきましょう。

SIer・サポート体制

連携できるSIerの数や、純正の周辺機器・パートナーの充実度はメーカーごとに違います。導入後の保守・部品供給・故障時の対応スピードも、稼働率に直結する観点です。

海外メーカーは本体性能が高くても、国内のSIer網や保守体制が薄いことがあります。その場合、立ち上げや復旧に時間がかかりかねません。

導入難易度

ティーチングには、ペンダントで1点ずつ教える方式があります。PCで組むオフラインプログラミングや、手で動かして覚えさせるダイレクトティーチも選択肢です。

協働ロボットは直感的な操作で立ち上げが速い傾向にあります。産業用は自由度が高い反面、専門人材か外部委託が必要になりがちです。社内で誰が教示するかを前提に見てください。

コスト

本体価格だけでなく、システム構築・ハンドや治具・安全装置・設置工事・教育を含む総額で見ます。本体が安くても、構築費で総額が逆転する例は珍しくありません。

導入後の保守契約や部品交換、運用を支える人件費まで含めた総保有コストで比べることが大切です。


04

自社に合った産業用ロボットの選定ポイント

同じ産業用ロボットでも、自動化したい工程と社内の体制によって最適な選択は変わります。自社の工場に当てはめて、比較項目の優先順位を付け直しましょう。よくある4つの型で整理します。

溶接の自動化を進めたい工場

用途適合とSIer体制を最優先にしてください。溶接に実績の厚いフルライン型が中心で、安川電機・KUKA・川崎重工が入口です。コストを抑えるなら不二越も候補になります。

品質を左右するのは、治具やトーチ、溶接条件の作り込みです。本体選びと同じくらい、溶接に強いSIerと組めるかが成否を分けます。

人と並んで組立・検査を自動化したい現場

協働対応と導入難易度を優先して比べます。協働ロボットが本命になります。立ち上げの速さならUniversal Robots、ビジョン内蔵ならオムロンのTMが入口です。

卓上の精密組立ならデンソーウェーブのCOBOTTAが向きます。はめ合いなど繊細な力加減が要る作業なら、KUKAやファナックなど大手の協働機も候補です。協働でも、安全柵の省略にはリスクアセスメントが要ります。

重量物の搬送・パレタイジングが主体の工場

用途適合のうち、可搬重量とリーチを最優先にしてください。機種の網羅性ならファナック、大型搬送なら川崎重工、グローバルの実績ならABBが入口になります。

工程間を無人で運ぶなら、オムロンのLDのような自律搬送ロボを組み合わせる手もあります。架台・床耐荷重・安全柵のレイアウトまで含め、設置条件を早めに確認しましょう。

多品種少量で専任のロボット人材がいない中小企業

比較の中心に置きたいのは、導入難易度とコストです。立ち上げが速く、内製しやすい協働ロボットが現実的です。入口はUniversal Robots・オムロン・デンソーウェーブの3社になります。

高速の量産組立が主目的なら、エプソンのスカラも候補に入ります。SIer費用を抑えて内製でどこまで回せるか、補助金を使えるかまで含めて総額で判断しましょう。


05

産業用ロボットの費用相場

産業用ロボットは、主要11製品すべてが要見積もりです。機種や周辺機器、SIerの導入費用で金額が大きく動くため、相場の金額は示せません。代わりに、何が見積もりを動かすのかを整理しました。

費用の内訳

費用を左右する要因

ロボット本体

産業用か協働か、可搬重量とリーチ、6軸かスカラかといった構造

SIerによるシステム構築

工程の複雑さ、既存ラインとの接続、ティーチングの範囲

ハンド・治具・周辺機器

扱うワークの種類、ビジョンの有無

安全装置・設置工事

リスクアセスメントの結果による安全柵の要否、架台・床耐荷重

教育・運用

社内で教示できる人材の有無、品種ごとの教示・調整の頻度

保守・部品交換

保守契約の範囲、国内のサポート網

システム全体では、本体価格の数倍に達することもあります。見積もりはシステム一式の総額で取り、複数のSIerから相見積もりを取ってください。導入総額の考え方は産業用ロボットの費用で解説しています。


06

【比較表】産業用ロボットのランキング

製品データとして数値化できる4項目を、製造業適合性スコア(5段階評価)で横並びにしました。工程管理・現場操作性・中小適合・生産管理の4つです。並びは中小適合の高い順です。下へ向かうほど、想定する企業規模と導入の重さが上がります。評価が設定されていない項目は「-」としています。

順位

製品

提供元

工程管理

現場操作性

中小適合

生産管理

価格の目安

1

Universal Robots URシリーズ

Universal Robots(ユニバーサルロボット)

4

5

5

3

機種・周辺機器・SIer導入費用により要見積

2

デンソーウェーブ COBOTTA/VSシリーズ

株式会社デンソーウェーブ

3

4

4

機種・周辺機器・SIer導入費用により要見積

3

オムロン TMシリーズ/モバイルロボLD

オムロン株式会社

4

4

4

機種・周辺機器・SIer導入費用により要見積

4

ファナック ロボット(CRXシリーズ含む)

ファナック株式会社

5

4

3

5

機種・周辺機器・SIer導入費用により要見積

5

Kawasaki Robotics Rシリーズ/duAro

川崎重工業株式会社(Kawasaki Robotics)

4

3

3

4

機種・周辺機器・SIer導入費用により要見積

6

三菱電機 MELFA(FRシリーズ/ASSISTA)

三菱電機株式会社

4

4

3

4

機種・周辺機器・SIer導入費用により要見積

7

不二越 MZ/CZシリーズ(協働CZ10)

株式会社不二越(NACHI)

4

3

3

3

機種・周辺機器・SIer導入費用により要見積

8

ABB IRBシリーズ/YuMi・GoFa

ABB

5

3

3

4

機種・周辺機器・SIer導入費用により要見積

9

安川電機 MOTOMAN(GP/HCシリーズ)

株式会社安川電機

5

4

4

機種・周辺機器・SIer導入費用により要見積

10

EPSON スカラ/6軸ロボット

セイコーエプソン株式会社

4

3

4

機種・周辺機器・SIer導入費用により要見積

11

KUKA 産業用ロボット/LBR iiwa

KUKA

5

3

4

機種・周辺機器・SIer導入費用により要見積

選定時に押さえておきたいのが、ABBのロボティクス事業の動きです。ABBは2025年10月、同事業をソフトバンクグループへ売却する最終契約を結びました。対象はIRB・YuMi・GoFaを含み、売却額は53.75億ドルです。当初計画していた分社上場は撤回されています。

2026年7月時点では各国の規制当局の承認待ちで、提供元はABBのままです。2026年半ばから後半にかけて、提供体制が変わる見込みです。長期の保守や部品供給を前提に選ぶなら、契約時にサポートの継続を確認しておきましょう。

一部の製品は、中小適合・生産管理のスコアが未設定のため「-」としています。機能がないという意味ではなく、評価の登録がない項目です。これらはスコアではなく、個別のデモや導入事例で確認してください。


07

産業用ロボットの主要製品の詳細

ここからは表に挙げた11製品を、順位の並びのまま見ていきます。強みだけでなく、向かないケースもあわせて示しました。自社の工程と照らしながら読み進めてください。

Universal Robots URシリーズ

Universal Robotsは、協働ロボットを世界で広めた代表的なメーカーです。直感的なプログラミングで立ち上げが速く、社内人材でも扱いやすい設計です。

周辺機器が「UR+」として認証され、ハンドやビジョンを組み合わせやすい点も強みといえます。ネジ締め・組立・検査・マシンテンディングなど、多品種少量の工程に向きます。

注意点:可搬重量や速度は産業用に劣り、重搬送や高速量産には不向きです。

デンソーウェーブ COBOTTA/VSシリーズ

デンソーウェーブは、自動車部品大手デンソーのロボット部門です。卓上に置ける小型協働ロボットCOBOTTAと、産業用小型6軸のVSシリーズを展開します。

COBOTTAは限られたスペースに導入しやすく、VSシリーズは精密組立・検査での実績があります。小物部品の組立・検査やラボ用途に向く製品です。

注意点:可搬重量が小さく、重量物の搬送や大型ワークの溶接には向きません。

オムロン TMシリーズ/モバイルロボLD

オムロンは、ビジョンを内蔵した協働ロボットTMシリーズを展開します。自律走行する搬送ロボットLDシリーズも持つメーカーです。

TMをLDに載せれば、工程間を移動する「動く協働ロボット」として使えます。外観検査・ピッキング・搬送を組み合わせ、人手不足のラインを補う用途に向きます。

注意点:可搬重量が限られ、溶接など大型の重作業には専用機が必要です。

ファナック ロボット(CRXシリーズ含む)

ファナックは、小型から超大型まで産業用のフルラインを揃える世界最大級のメーカーです。協働ロボットCRXシリーズも持ちます。

強みは機種の網羅性と信頼性、世界規模の保守網の厚さです。溶接・搬送・組立・プレス間搬送まで、量産ラインを1社で揃えたい中堅・大手に向きます。

注意点:使いこなすにはティーチングの知識が要り、システム全体の費用も大きくなりがちです。小規模・低予算の現場には過剰になりやすい製品です。

Kawasaki Robotics Rシリーズ/duAro

川崎重工は、国産で最も歴史の長いロボットメーカーの一つです。溶接・搬送の量産ラインで実績を重ね、大型搬送や溶接の堅牢さに定評があります。

双腕協働ロボットduAroは、人の作業スペースにそのまま置き換えやすい設計です。既存ラインへの後付けや、組立・検査・箱詰めに向きます。

注意点:大型機は設置スペースや架台の検討が要り、SIerとの綿密な設計が前提です。小物の精密工程では機種が限られます。

三菱電機 MELFA(FRシリーズ/ASSISTA)

三菱電機 MELFAは、PLCやサーボ、ビジョンとの統合を1社で完結できる点が強みです。小型・中型の組立・搬送に強く、協働ロボットASSISTAも展開します。

三菱電機のFA機器でラインを揃えている工場なら、制御系の統合がしやすくなります。電機・電子部品の組立・検査・搬送に向く製品です。

注意点:周辺FA機器の整備が前提で、ロボットだけを単発で入れたい現場には向きません。大型の重搬送では、フルラインの厚い他社のほうが選択肢は広がります。

不二越 MZ/CZシリーズ(協働CZ10)

不二越は、ベアリングや工具などの技術を背景に持つ国産メーカーです。産業用のMZ/CZシリーズと、協働ロボットCZ10を展開します。

強みは、溶接・搬送の量産用途とコストを抑えた実用的なラインナップです。自動車・金属加工の溶接・搬送を国産機で自動化したい工場に向きます。

注意点:知名度では上位の総合大手にやや譲ります。精密小物の専用工程では機種が限られ、SIerやサポートの体制も事前に確認しておくと安心です。

ABB IRBシリーズ/YuMi・GoFa

ABBは、スイスに本拠を置くグローバル大手です。IRBシリーズを世界の自動車・電機ラインに供給し、双腕YuMiや協働GoFaなど協働領域も豊富です。

溶接・搬送・組立・塗装まで幅広く、海外拠点を含めた標準化を進めたい企業に向きます。

注意点:本格導入には、SIer設計と周辺機器の費用が必要です。国内のSIer・サポート体制と、事業売却に伴う提供体制の変化も確認が要ります。

安川電機 MOTOMAN(GP/HCシリーズ)

安川電機 MOTOMANは、サーボモータで培った技術を背景に、溶接分野で特に強みを持つシリーズです。アーク溶接・スポット溶接の実績が豊富で、溶接電源との連携や教示のしやすさに定評があります。

産業用のGPシリーズに加え、協働ロボットHCシリーズも揃うのが特徴です。自動車・金属加工の溶接と搬送・ハンドリングに向きます。

注意点:本格導入にはSIerによる設計が必要で、小規模・低予算の現場には負担が大きくなります。

EPSON スカラ/6軸ロボット

エプソンは、スカラロボットで高いシェアを持ち、高速・高精度な組立に特化してきたメーカーです。独自の振動制御による、位置決めの速さと正確さの両立が強みです。

基板実装・コネクタ挿入・ネジ締めなど、決まった工程を短タクトで大量にこなす量産ラインに向きます。

注意点:協働ロボットの選択肢は限られます。重量物や溶接などの重工程、立体的な姿勢制御が要る工程にも不向きです。

KUKA 産業用ロボット/LBR iiwa

KUKAは、自動車のボディ溶接・組立ラインに強い実績を持つドイツの大手です。関節ごとにトルクセンサを備えた協働ロボットLBR iiwaも展開します。

LBR iiwaは、繊細な力加減が要る精密組立やはめ合いに向きます。重作業ロボットと合わせ、自動車ラインを広くカバーできる点が強みです。

注意点:高機能なぶんコストは高めになりやすく、小規模・低予算の現場には過剰です。国内のサポート・SIer網も事前に確認してください。


08

産業用ロボットの無料・有料でできることの違い

ロボット本体は、主要11製品すべてが個別見積もりの有償製品です。無料で確かめられるのは、実機デモや導入事例の見学までと考えてください。導入前にどこまで検証できるかを整理しました。

項目

デモ・見学の段階

有料の導入・契約

工程への適合

実機デモや導入事例の見学で、スペック表の数字だけでは分からない適合性を確かめられる

自社のワーク・ハンド・治具を組み込み、実際の工程で動かせる

ティーチング

教示方式の操作感を確かめられる

自社工程の教示・調整を、社内人材か外部委託で行う

安全

協働ロボットの停止動作などを確認できる

リスクアセスメントに基づく安全設計を行う

保守・サポート

体制の説明を受けられる

保守契約で、故障時の対応や部品供給を受けられる

デモや見学には、実際に教示・運用を担う担当者を同席させてください。誰が教示し、誰が日々運用するかを導入前に決めておくと、立ち上げ後の定着につながります。


09

まとめ

産業用ロボットの比較は、自動化したい工程を決めることから始めましょう。工程が決まれば、フルライン型・協働特化型・スカラ特化型のどれが入口かも見えてきます。次に協働の要否を確定させると、候補は大きく絞れます。

最後に、SIer・サポート体制・総額の3点を確かめてください。本体の安さだけで選ぶと、構築費で総額が逆転しかねません。本体価格ではなく、構築費や保守を含むシステム一式の総額で相見積もりを取りましょう。この順で進めれば、最終候補は2〜3社に絞れます。製品は産業用ロボット(協働ロボット対応)カテゴリで比較できます。

産業用ロボット(協働ロボット対応)比較表

ロゴ製品名ベンダー価格モデル特徴
ファナック ロボット(CRXシリーズ含む) ロゴ
ファナック ロボット(CRXシリーズ含む)ファナック株式会社要見積もり世界最大級の導入実績と高稼働率で工場自動化を支える産業用ロボット詳細を見る
Universal Robots URシリーズ ロゴ
Universal Robots URシリーズUniversal Robots(ユニバーサルロボット)要見積もり協働ロボットのパイオニア、現場で組める手軽さとUR+の拡張性詳細を見る
安川電機 MOTOMAN(GP/HCシリーズ) ロゴ
安川電機 MOTOMAN(GP/HCシリーズ)株式会社安川電機要見積もり溶接に強いMOTOMAN、産業用から協働まで揃えるロボットシリーズ詳細を見る
ABB IRBシリーズ/YuMi・GoFa ロゴ
ABB IRBシリーズ/YuMi・GoFaABB要見積もりグローバル大手の産業用ロボット、双腕YuMiと協働GoFa詳細を見る
三菱電機 MELFA(FRシリーズ/ASSISTA) ロゴ
三菱電機 MELFA(FRシリーズ/ASSISTA)三菱電機株式会社要見積もりFA機器と一体で組めるMELFA、協働ロボットASSISTAも詳細を見る
オムロン TMシリーズ/モバイルロボLD ロゴ
オムロン TMシリーズ/モバイルロボLDオムロン株式会社要見積もりビジョン内蔵の協働ロボTMと自律搬送ロボLDで現場を自動化詳細を見る
デンソーウェーブ COBOTTA/VSシリーズ ロゴ
デンソーウェーブ COBOTTA/VSシリーズ株式会社デンソーウェーブ要見積もり小型・高速の組立検査ロボットと手軽な協働ロボットCOBOTTA詳細を見る
EPSON スカラ/6軸ロボット ロゴ
EPSON スカラ/6軸ロボットセイコーエプソン株式会社要見積もりスカラで世界シェア上位、高速・高精度な組立を実現詳細を見る
KUKA 産業用ロボット/LBR iiwa ロゴ
KUKA 産業用ロボット/LBR iiwaKUKA要見積もり自動車向けに強いドイツ大手、力覚搭載の協働LBR iiwa詳細を見る
Kawasaki Robotics Rシリーズ/duAro ロゴ
Kawasaki Robotics Rシリーズ/duAro川崎重工業株式会社(Kawasaki Robotics)要見積もり溶接・搬送の老舗、双腕協働ロボットduAroで人手を補う詳細を見る
不二越 MZ/CZシリーズ(協働CZ10) ロゴ
不二越 MZ/CZシリーズ(協働CZ10)株式会社不二越(NACHI)要見積もり溶接・搬送に強い国産ロボット、協働CZ10で人手作業も自動化詳細を見る

よくある質問

Q産業用ロボットと協働ロボットはどう違いますか?
A

産業用ロボットは溶接や重搬送などを高速・高精度・高耐久で行う一方、原則として安全柵で囲って運用します。協働ロボットは力・トルク検知などの安全機能を備え、人と同じ空間で作業しやすい設計ですが、可搬重量や速度は産業用に劣ります。なお協働ロボットでも安全柵を省くには作業内容に応じたリスクアセスメントが必要です。

Q産業用ロボットは何を基準にメーカーを選べばよいですか?
A

まず自動化したい工程(溶接・搬送・組立検査・多品種少量など)を決め、対応する製品タイプ(総合大手のフルライン型/協働ロボット特化型/スカラ特化型)を絞り込むことが出発点です。そのうえで用途適合・協働対応・SIer/サポート体制・導入難易度・コストの5軸で評価すると、候補を2〜3社に絞り込めます。

Q産業用ロボットの導入費用は本体価格だけで判断してよいですか?
A

本体価格だけでは総額を見誤ります。ロボットの導入には本体に加えて、SIerによるシステム構築費、ハンドや治具、安全装置、設置工事、教育費が必要で、システム全体では本体価格の数倍になることもあります。複数のSIerからシステム一式の総額で相見積もりを取り、総保有コストで比較することが重要です。

産業用ロボットをもっと詳しく探す