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メーカー・シェア#CAM#メーカー#シェア

CAMソフトのメーカー7社の特徴|唯一存在するシェアランキングと母体の違い

CAMソフトの主要メーカー7社がどんな会社なのかを1社ずつ整理した記事。製造業向けソフトでは珍しく、CIMdataによるメーカー別ランキングが毎年更新されている分野で、公開されているトップ10の顔ぶれと4種類の分母を扱う。工具と計測の大手を母体とする2社、CADを母体とする2社、CAM専業3社という構成と、ESPRIT CAMの改称やMastercamの輸入元までまとめる。

製造業のシステム選定担当者ITトレンド編集部
CAMソフトのメーカー7社の特徴|唯一存在するシェアランキングと母体の違い

CAMソフトのメーカーを調べると、工具メーカーや計測機器メーカーの傘下に入った会社と、CAM専業を続ける会社が並びます。母体が違えば、開発の方向も販売の体制も変わります。

この記事では、主要7社がどんな会社なのかを1社ずつ見ていきます。この分野に唯一存在するメーカー別ランキング、母体による分かれ方、製品名と提供元の変遷までを会社単位で整理します。

記載内容は、各社の公式サイトと公式のプレスリリース、IR開示を、編集部が2026年9月22日に確認したものです。金額は公式に記載があるものだけを載せています。

  • CAMはメーカー別のランキングが継続的に公表されている数少ない分野である(2026年9月22日時点)
  • ESPRIT CAMは旧ブランドで、現行の公式製品名はHexagon Esprit Edgeである
  • Mastercamの日本での正規輸入元は1社ではなく2社ある

この記事でわかること

01

CAMソフトの主要メーカー7社【早見表】

CAMを手がけているのは、ソフトウェア専業の会社だけではありません。切削工具の世界大手や計測機器の大手も、買収を通じてこの分野に入っています。まずは全体像を一覧で押さえます。

  • 主要7社のうち、CAM専業を続けているのはOPEN MIND、SolidCAM、Tebisの3社
  • 主要7社のうち、1社で2つのCAM製品を並行提供しているのはHexagonである
  • 主要7社のうち、公式サイトに金額を掲載しているのはAutodeskの1社のみ

メーカー

本社

母体となる事業

製品

資本関係

CNC Software, LLC

米国コネチカット州

CAM専業(現在はSandvik傘下)

Mastercam

Sandvik AB

Hexagon AB

スウェーデン

計測・産業用ソフトウェア

Esprit Edge/Edgecam

独立(上場)

Autodesk, Inc.

米国カリフォルニア州

設計ソフトウェア

Autodesk Fusion

独立(上場)

Siemens AG

ドイツ

FA機器・産業用ソフトウェア

NX CAM

独立(上場)

OPEN MIND Technologies AG

ドイツ・ヴェスリング

CAM専業

hyperMILL

Mensch und Maschineグループ

SolidCAM Ltd.

イスラエル発

CAM専業

SolidCAM

独立系

Tebis Technische Informationssysteme AG

ドイツ・プラネック

CAM専業

Tebis

非上場

日本での窓口になる会社

Mastercamの日本での正規輸入元は、株式会社ゼネテックとジェービーエムエンジニアリング株式会社の2社です。総代理店が1社だと書かれている資料がありますが、実態と合いません。

Hexagonの日本法人はHexagon Manufacturing Intelligence株式会社です。2025年7月1日に、ESPRITを扱っていたDPテクノロジー・ジャパンなど3社が、EDGECAMを扱っていた旧ヴェロソフトウェアを存続会社として合併しました。

日本法人がない会社

Tebisには日本法人がありません。丸紅情報システムズ株式会社が日本国内唯一の代理店として販売しています。

SolidCAMにはSolidCAM Japan K.K.がありますが、公式サイトが案内する日本語ドメインは2026年9月22日時点でつながりません。問い合わせ先を確認してから進めてください。

1社で2製品を持つ会社

HexagonはEsprit EdgeとEdgecamの2つを並行して提供しています。両製品のページが互いを関連製品として参照しており、統廃合や提供終了の告知は見当たりません。

買収で集まった製品を統合せずに並べている形です。どちらを選ぶかで対応する加工の範囲が変わるため、後半のセクションで違いを扱います。

02

CAMのメーカー別シェアは唯一ランキングが存在する

7社が並んだところで、どこが最も使われているのかが気になります。この分野は、製造業向けソフトのなかでは珍しく、メーカー別のランキングが継続的に公表されています。

  • CIMdataがCAM市場のメーカー別ランキングを毎年更新しており、2026年6月発行の第34版が最新である
  • ランキングは売上ベース、エンドユーザー支出ベース、シート数ベースなど4種類の分母で別々に作られている
  • この7社はいずれも、公開されているトップ10のプロバイダに含まれる

ランキングの分母は4種類ある

CIMdataのCAM Market Analysis Reportは、2026年6月に第34版が発行されています。目次が無料で公開されており、どういう軸でランキングが作られているかを確認できます。

軸は4つです。ソリューションプロバイダの直接売上、エンドユーザーの支出、産業用シートの出荷数と導入数、そして教育機関向けシート数です。同じ市場でも、どの軸で見るかによって順位が変わります。

トップ10の顔ぶれは公開されている

個別解説の対象となるトップ10プロバイダは公開されています。Autodesk、Dassault Systèmes、Sandvik、Hexagon、Siemensの5社です。残りはTOPSOLID、OPEN MIND Technologies、SolidCAM、Tebis、PTCになります。

この記事で扱う7社は、すべてこのトップ10に含まれます。Mastercamの提供元はSandvikの傘下にあるため、Sandvikとして掲載されています。ただし具体的なシェアの数値は有料レポート内にあり、無料では確認できません。

「世界No.1」の表記は年次を確かめる

Mastercamは長年にわたり、CIMdataの調査で最も広く使われているCAMだとしてきました。公式サイトで確認できる最新の言及は、2020年8月19日付の26年連続という発表です。

28年連続という表記もありますが、これは2022年9月の配信によるものです。2023年以降の更新は公式サイトで確認できませんでした。この種の表記を使うなら、何年時点の調査かを必ず添えてください。

国内の統計にはCAMの区分がない

矢野経済研究所の現行調査はCAD/EDA市場で、2024年度が2,308億3,900万円、2025年度予測が2,435億9,000万円です。ただし分母は機械系CAD、EDA、プラント設計CADで、CAM単体の内訳もメーカー別シェアもありません。

富士キメラ総研のソフトウェアビジネス市場の品目一覧にも、CAMという区分は見当たりませんでした。国内の数値でCAMだけを取り出すことはできません。

03

CAMメーカーは母体となる事業で3つに分かれる

ランキングの存在が分かったところで、次は各社が何を母体としているかです。母体の違いは、製品の広がり方と販売の体制に出ます。

  • 工作機械と計測を母体とする会社は、機械側の知見を製品に取り込む
  • CADを母体とする会社は、設計データとの連続性を強みにする
  • CAM専業の会社は、特定の加工領域を深く掘る傾向がある

買収で母体が変わった会社

Mastercamを開発するCNC Softwareは、2021年9月30日にSandvikの傘下に入りました。Sandvikは切削工具の世界大手で、Manufacturing and Machining Solutions内の部門が担当します。

HexagonのEsprit EdgeとEdgecamも、もとは別々の会社の製品です。計測機器の大手が買収を重ねて集めた構成になっています。

CAM専業を続ける会社

OPEN MIND、SolidCAM、Tebisの3社がCAM専業です。OPEN MINDは1994年設立で5軸加工のパイオニアを掲げ、SolidCAMは1984年創業でiMachiningという独自技術を持ちます。

Tebisは1984年設立で、CNC加工に加えて3Dレーザー切断やロボット加工まで扱います。3社とも規模はそれほど大きくありませんが、得意領域がはっきりしています。

この先はグループごとに見る

ここからは7社を3つのグループに分けて、1社ずつ見ていきます。まず工作機械と計測を母体とする2社、次にCADを母体とする2社、最後にCAM専業の3社という順です。

各社の情報は、いずれも編集部が2026年9月22日に公式サイトで確認したものです。

04

工作機械と計測を母体とするCAMメーカー2社

まずは工具と計測の大手を母体とする2社です。どちらも買収で製品を得ており、開発の継続性が資本の動きに左右されます。

  • Mastercamの現行版は2027で、旋盤からスイス型、ワイヤ放電まで扱う
  • HexagonはEsprit EdgeとEdgecamを統合せず並行提供している
  • Edgecamは3軸から6軸まで対応し、Esprit Edgeは3軸から5軸である

CNC Software, LLC(Mastercam)

現行版はMastercam 2027です。製品構成はMill、Lathe、Mill-Turn、Swiss、Router、Wire、Designに分かれます。2.5軸から多軸、旋盤、複合加工機、スイス型自動旋盤、ワイヤ放電までを1つのブランドで扱います。

2027で挙げられている改良は、工具の動きの連続性向上とバリ取りのスパイラル化です。ほかに多軸のSWARF複数切削、治具や部品の形状を考慮した工具経路、自動残削り仕上げがあります。Mill-Turnのセットアップ画面もタブ式に変わりました。

ライセンスはサブスクリプションと永久ライセンスの2本立てです。永久ライセンスにMastercam CONNECTを付ければ、期間中の最新版へアップグレードできます。無償のLearning Editionもありますが、Gコードの出力ができず、ポストプロセッサも付きません。

Hexagon AB(Esprit Edge/Edgecam)

Esprit Edgeは3軸から5軸のフライス、旋盤と複合加工、ワイヤ放電、スイス型に対応します。機械の運動学を深く理解した制御と、OEMが認証したポストプロセッサによる編集不要のGコード生成を掲げています。

Edgecamは3軸から6軸まで対応し、5軸に旋削テーブルを組み合わせた構成にも使えます。自動特徴認識、Strategy Manager、一定の切削負荷を保つWaveform荒加工、Race line仕上げといった機能名を持ちます。Copilotも用意されています。

2製品の関係で注意したいのが製品名です。ESPRIT CAMは旧ブランドで、ESPRIT、ESPRIT TNGを経て現在はEsprit Edgeになりました。旧サイトが更新停止のまま稼働しており、現行サイトと製品名が食い違っています。

05

CADを母体とするCAMメーカー2社

続いて、設計ソフトを母体とする2社です。どちらもCADとCAMを同じ基盤の上で動かす構成になっています。

  • Autodesk Fusionは公式サイトに金額を掲載している唯一の会社である
  • Fusionの本体プランにはCAM機能が標準で含まれる
  • Siemens NX CAMは1,000を超えるポストプロセッサをクラウドで提供する

Autodesk, Inc.(Autodesk Fusion)

公式製品名はAutodesk Fusionで、Fusion 360から改称されています。CAM機能は本体のサブスクリプションに標準で含まれ、公式にも統合されたCADとCAMと記載されています。

プランは3階層です。Autodesk Fusionが年116,600円です。高度な製造機能を含むAutodesk Fusion for Manufacturingは年350,900円になります。Manufacturing Extensionは年251,900円または月31,900円です。

for Manufacturingは完全5軸に対応し、ポストプロセッサが無料で完全に編集可能です。

Manufacturing Extensionを足すと、4軸と5軸の同時加工、シート材のネスティング、金属積層造形が使えます。本体のサブスクリプションが前提になります。個人用の無償版もありますが、非商用で年間総収益1,000米ドル未満という条件があり、CAMは一部機能のみです。

Siemens AG(NX CAM)

NX CADと同じプラットフォーム上で動く統合型のCAD/CAMです。2.5軸のフライスと穴あけ、旋削から、3軸、5軸までを扱います。

この製品で目を引くのがポストプロセッサの提供方法です。1,000を超えるポストプロセッサと機械のデジタルツインを備えたクラウドベースのソリューションとして、Post Hubが用意されています。機械ごとにポストを個別に作る手間を減らせます。

ライセンスはエッセンシャル、スタンダード、アドバンス、プレミアムの4階層に、Value Based Licensingを加えた構成です。評価版が用意されていますが、価格は公開されていません。複合加工機やワイヤ放電への対応は、当該ページに明記がありませんでした。

06

CAM専業のメーカー3社

最後に、CAM専業を続ける3社です。規模は大きくありませんが、それぞれ得意な領域がはっきりしています。

  • hyperMILLは5軸に加えて粉末床3Dプリントと指向性エネルギー堆積まで扱う
  • SolidCAMのiMachiningは加工時間を70%以上削減する場合があるとしている
  • Tebisは3Dレーザー切断やロボット加工まで対応範囲に含む

OPEN MIND Technologies AG(hyperMILL)

現行版はhyperMILL 2026です。2.5D、3D、5軸同時に加えて、旋削、ワイヤ放電、バリ取り、ジググラインディングを扱います。積層造形にも対応し、粉末床の3Dプリントと指向性エネルギー堆積の両方が対象です。

2026での改良は、3Dと5軸の残材加工アルゴリズムの再設計、5軸自動モードの最小クリアランス角、アングルヘッドのCAM統合です。アングルヘッドについては、NCコードの生成から最適化、シミュレーション、干渉チェックまで仮想機械が考慮します。

自社CADのhyperCAD-Sを持ち、SOLIDWORKSとAutodesk Inventorへの統合にも対応します。1994年設立で従業員400名超、うち研究開発が90名超です。顧客は1万社超、インストールは2万を超えるとしています。

SolidCAM Ltd.(SolidCAM)

2.5D、3Dの高速加工、5軸同時、旋削、複合加工、スイス型加工に対応します。CADとの関係は完全統合型で、SOLIDWORKS、Autodesk Inventor、Solid Edgeの中で動きます。

この会社の看板がiMachiningです。2011年に投入された技術で、加工時間を70%以上削減する場合があると公称しています。2Dと3Dの両方が用意されています。

1984年創業で、開発とアプリケーションエンジニア、営業を合わせて250名超の体制です。SOLIDWORKSではCertified Gold Product、Autodesk InventorではInventorCAMとして認証を受けています。

Tebis Technische Informationssysteme AG(Tebis)

現行版はTebis 4.1で、最新のリリース番号は12です。2軸、3軸、5軸に加えて、CNC旋削、ターンミル、3Dレーザー切断、レーザー焼入れ、レーザー肉盛、ロボット加工、インプロセス測定まで扱います。

機能ではSmartOps Technologyが中心です。CAD/CAMプロセスのエンドツーエンドの自動化を担い、NCテンプレートやAutomill、干渉チェックのCNC Simulatorと組み合わせます。無償の3D CADビューアのTebis Browserも提供されています。

1984年設立で約400名、17か国で展開する非上場の会社です。日本法人はなく、丸紅情報システムズ株式会社が国内唯一の代理店として販売しています。なお同社のページはV4.1という表記で、本社が公表するリリース番号までは追従していません。

07

CAMメーカーの資本関係と製品名の変遷

各社の顔ぶれが見えたところで、資本関係と製品名の動きを押さえます。CAMは長く使うソフトですが、提供元と名称の変更が重なっています。

  • CNC SoftwareはSandvikが2021年9月30日に買収を完了している
  • Hexagonは2026年に2つの事業分離を行ったが、CAM事業はいずれにも含まれない
  • Hexagonの日本法人は2025年7月1日に4社が合併して1社になった

工具メーカーの傘下に入った会社

Sandvikは2021年8月24日にCNC Softwareの買収を発表し、2021年9月30日に完了しました。買収時の従業員は220名、2020年の売上は約6,000万米ドルで、うち継続収益が約60%とされています。

切削工具の大手が加工ソフトを持つ形になり、現在はDesign & Planning Automation部門が担当します。2026年時点で売却などの動きは確認できませんでした。

分離があっても残った事業

Hexagonは2026年に2つの大きな分離を行いました。1つはOctave Intelligence plcのスピンオフで、2026年5月28日に分配が完了しています。もう1つはDesign & Engineering事業のCadenceへの売却で、2026年2月23日に完了しました。

ただしCAM事業はどちらにも含まれていません。Octaveの対象はアセットライフサイクル、地理空間、ETQ、Bricsysです。Cadenceへ売却されたのは旧MSC Softwareを中心としたCAE領域になります。分離後のHexagonは従業員約17,000名、2025年のproforma売上37億ユーロという規模です。

日本法人が1社にまとまった

Hexagonの日本法人は2025年7月1日に合併しました。DPテクノロジー・ジャパン、ボリュームグラフィックス、ヘキサゴン・メトロロジーの3社が対象です。EDGECAMを扱っていた旧ヴェロソフトウェアを存続会社として統合されています。

現在の社名はHexagon Manufacturing Intelligence株式会社です。ESPRITとEDGECAMで問い合わせ先が別だった時期の資料は、現在の体制と合いません。

08

CAMメーカーが想定している企業規模

資本関係の動きが見えたところで、次は各社がどの規模の現場を想定しているかです。編集部では製造業適合性スコアとして、製品ごとに5段階で評価しています。

  • 中堅・中小製造業との相性が5点なのはAutodesk Fusionである
  • Siemens NX CAMとTebisは2点で、大規模を前提としている
  • 現場利用しやすさはSolidCAMとEdgecamが5点で最も高い

小さく始めやすい会社

中堅・中小製造業との相性は、予算や体制に対する導入の敷居を見る軸です。Autodesk Fusionが5点で最も高く、金額が公開されていて年116,600円から始められる点が効いています。

Mastercam、SolidCAM、Edgecamが4点で続きます。この3製品は対象企業規模にも中小が含まれます。

大規模を前提としている会社

Siemens NX CAMとTebisが2点です。どちらも対象企業規模が中堅と大手で、設計から製造までを一貫して扱う体制を前提としています。

hyperMILLは3点です。5軸や積層造形まで対応する分、活かせる設備がある現場に向く構成になっています。

現場での使い勝手

現場利用しやすさは、工場現場での操作やUIのしやすさを見る軸です。SolidCAMとEdgecamが5点で最も高く、MastercamとAutodesk Fusionが4点で続きます。

Siemens NX CAM、Tebis、Esprit Edgeは3点です。この差は機能の優劣ではなく、使う人が現場のオペレータか生産技術部門かという違いになります。なおこのスコアは編集部の評価で、2026年9月時点の採点です。

09

CAMソフトを調べるときの注意点

最後に、CAMのメーカーを調べるときに引っかかりやすい点をまとめます。この分野は買収が重なった結果、旧ブランドの情報が残りやすくなっています。

  • 旧ブランド名のサイトが更新停止のまま稼働している例がある
  • 日本での輸入元が1社だとは限らない
  • 価格を公式に掲載している会社はほとんどない

旧ブランド名で探してしまう

ESPRIT CAMという名前で探すと、更新が止まった旧サイトにたどり着きます。現行の公式製品名はHexagon Esprit Edgeで、ESPRIT、ESPRIT TNGを経て現在の名称になりました。

Autodesk Fusionも同様で、Fusion 360という名前の資料が多く残っています。製品名がいつ時点のものかを確認してください。

日本での窓口を確認する

Mastercamの日本での正規輸入元はゼネテックとジェービーエムエンジニアリングの2社です。総代理店が1社だと書かれた資料は実態と合いません。

Tebisには日本法人がなく、丸紅情報システムズが国内唯一の代理店です。SolidCAMは日本法人がありますが、公式サイトが案内する日本語ドメインがつながらない状態でした。問い合わせ前に窓口を確かめてください。

金額は公式で確認する

7社のうち公式サイトに金額を載せているのはAutodeskだけです。残る6社は問い合わせや見積もりの案内にとどまります。

第三者のメディアに金額が出ていることがありますが、出典が示されていないものも少なくありません。予算を組む段階では、各社に直接確認してください。

10

まとめ|CAMメーカーの全体像

CAMは、工具と計測の大手を母体とする2社、CADを母体とする2社、CAM専業の3社という構成の分野です。母体の違いが、対応する加工の範囲と販売の体制の違いになります。

この分野には珍しく、CIMdataによるメーカー別のランキングが毎年更新されています。ただし公開されているのはトップ10の顔ぶれまでで、シェアの数値は有料レポート内にあります。分母も4種類あるため、順位を引用するときは軸と年次を明示してください。

使っているCADに合わせたいなら統合型、5軸や積層造形まで扱いたいなら専業、金額を先に知りたいならAutodeskが起点です。いずれの場合も、日本での窓口がどこかを先に確認しておく価値があります。

なお本記事の各社の情報は、編集部が2026年9月22日に各社の公式サイトとプレスリリース、IR開示で確認したものです。ランキングの構成はCIMdataが無料公開する目次によります。

CAMソフト(CAMシステム)比較表

ロゴ製品名ベンダー価格モデル特徴
SolidCAM ロゴ
SolidCAMSolidCAM Japan株式会社要見積もりSolidWorks完全統合のCAM。iMachiningで切削条件を自動最適化詳細を見る
EDGECAM ロゴ
EDGECAMヘキサゴン製造インテリジェンス(EDGECAM)要見積もりルーティングから5軸加工まで、製造現場に特化したCAMソフト詳細を見る
ESPRIT CAM ロゴ
ESPRIT CAMヘキサゴン製造インテリジェンス(ESPRIT)要見積もり旋盤・複合加工機に強いナレッジベース型CAMシステム詳細を見る
Mastercam ロゴ
MastercamCNCソフトウェア(Mastercam代理店網)要見積もり世界シェアNo.1のCAMソフト。旋盤・マシニングから5軸加工まで対応詳細を見る
hyperMILL ロゴ
hyperMILLOPEN MIND Technologies AG要見積もり5軸・高速加工に特化した欧州発のハイエンドCAMシステム詳細を見る
Autodesk Fusion(CAM) ロゴ
Autodesk Fusion(CAM)オートデスク株式会社サブスクリプション設計とCAMを一体化したクラウドベースの統合製造プラットフォーム詳細を見る
Siemens NX CAM ロゴ
Siemens NX CAMシーメンスデジタルインダストリーズソフトウェア要見積もりCADと統合されたハイエンドCAM詳細を見る
ESPRIT EDGE ロゴ
ESPRIT EDGEHexagon AB(Manufacturing Intelligence)要見積もり5軸・複合加工に強い次世代CAM詳細を見る
Tebis ロゴ
TebisTebis Technische Informationssysteme要見積もり金型・多軸加工の高機能CAD/CAM詳細を見る

よくある質問

QCAMソフトの主要メーカーはどこですか?
A

工具と計測の大手を母体とするのがCNC Software, LLC(Mastercam/Sandvik傘下)とHexagon AB(Esprit Edge/Edgecam)の2社です。CADを母体とするのがAutodesk, Inc.(Autodesk Fusion)とSiemens AG(NX CAM)の2社、CAM専業がOPEN MIND Technologies AG(hyperMILL)、SolidCAM Ltd.、Tebis Technische Informationssysteme AGの3社になります。

QCAMソフトのメーカー別シェアはどこで分かりますか?
A

CIMdataがCAM Market Analysis Reportを毎年更新しており、2026年6月に第34版が発行されています。目次が無料公開されており、ランキングの軸が直接売上、エンドユーザー支出、産業用シートの出荷数と導入数、教育機関向けシート数の4種類あることを確認できます。個別解説の対象となるトップ10はAutodesk、Dassault Systèmes、Sandvik、Hexagon、Siemens、TOPSOLID、OPEN MIND、SolidCAM、Tebis、PTCです。ただしシェアの数値は有料レポート内にあります。

QESPRIT CAMは今も使えますか?
A

製品名が変わっています。ESPRIT、ESPRIT TNGを経て、現行の公式製品名はHexagon Esprit Edgeです。旧ブランドのサイトが更新停止のまま稼働しているため、ESPRIT CAMという名前で探すと現行の情報にたどり着きにくくなっています。なおHexagonはEsprit EdgeとEdgecamを統合せず並行して提供しており、統廃合や提供終了の告知は見当たりません。

QMastercamの日本での問い合わせ先はどこですか?
A

正規輸入元は株式会社ゼネテックとジェービーエムエンジニアリング株式会社の2社です。総代理店が1社だと書かれた資料がありますが、実態と合いません。なお開発元のCNC Software, LLCは2021年8月24日にSandvikが買収を発表し、2021年9月30日に完了しています。現在はSandvikのManufacturing and Machining Solutions内の部門が担当しています。

QCAMソフトの価格は公開されていますか?
A

7社のうち公式サイトに金額を載せているのはAutodeskだけです。Autodesk Fusionが年116,600円、高度な製造機能を含むAutodesk Fusion for Manufacturingが年350,900円、Manufacturing Extensionが年251,900円または月31,900円です。残る6社は問い合わせや見積もりの案内にとどまります。第三者メディアに金額が出ていることもありますが、出典が示されていないものも少なくありません。

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