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メーカー・シェア#3Dプリンター#産業用3Dプリンター#メーカー

産業用3Dプリンターのメーカー8社の特徴|シェアの実態と各社の扱う材料

産業用3Dプリンターの主要メーカー8社がどんな会社なのかを1社ずつ整理した記事。メーカー別シェアは公表データが存在しないため、扱う材料・日本での体制・資本関係で各社の立ち位置を見る。矢野経済研究所の市場統計(2023年3万台)、樹脂5社と金属2社・複合材1社という構成、Markforgedの親会社の変化までまとめる。

製造業のシステム選定担当者ITトレンド編集部
産業用3Dプリンターのメーカー8社の特徴|シェアの実態と各社の扱う材料

産業用3Dプリンターのメーカーを調べると、米国・ドイツ・日本の会社が並び、扱う材料も樹脂から金属まで分かれます。家庭用の機種を手がける会社とは、そもそも顔ぶれが違います。

この記事では、主要8社がどんな会社なのかを1社ずつ見ていきます。よく検索されるシェアの実態、各社の扱う材料、資本関係と日本での体制までを会社単位で整理します。

記載内容は、各社の公式サイトと調査会社の公表資料を、編集部が2026年9月20日に確認したものです。機種の入れ替わりが速いため、検討時には現行のラインナップを確認してください。

  • 3Dプリンターのメーカー別シェアを示す公表データは存在しない(2026年9月20日時点)
  • 矢野経済研究所の調査では、2023年の産業用3Dプリンタの世界市場が3万台で前年比113.2%
  • Markforgedの親会社は、2025年4月25日の買収完了によりNano Dimension Ltd.である

この記事でわかること

01

産業用3Dプリンターの主要メーカー8社【早見表】

産業用3Dプリンターを手がけているのは、米国・ドイツ・日本の会社で、扱う材料も樹脂から金属まで分かれます。まずは全体像を一覧で押さえます。各社の公式サイトで2026年9月20日に確認した内容です。

  • 3Dプリンターの主要8社のうち、日本に本社があるのは松浦機械製作所とキーエンスの2社
  • 3Dプリンターの主要8社のうち、樹脂を扱うのが4社、金属・複合材を扱うのが4社である
  • Raise 3D Technologies, Inc.には日本法人がなく、日本での購入は代理店経由になる

メーカー

本社

日本法人

製品

扱う材料

Stratasys Ltd.

米国ミネソタ州/イスラエル

日本オフィスあり(中央区)

F123シリーズ

樹脂

Formlabs株式会社

米国マサチューセッツ州

あり(品川区)

Form 4

樹脂

Raise 3D Technologies, Inc.

米国テキサス州

なし

Pro3 HS/Pro3 Plus HS

樹脂

株式会社キーエンス

大阪市東淀川区

日本の会社

AGILISTA-3200

樹脂

Markforged, Inc.

米国マサチューセッツ州

日本事業体あり(港区)

X7/X7 Field Edition

連続繊維強化材

EOS GmbH Electro Optical Systems

ドイツ・クライリング

あり(横浜市)

M 290

金属

株式会社 日本HP

東京都港区

日本の会社

Jet Fusion 5200シリーズ

樹脂(量産向け)

株式会社 松浦機械製作所

福井県福井市

日本の会社

LUMEX Avance-25

金属

日本での体制に差がある

Formlabsは日本法人のFormlabs株式会社、EOSは日本法人のEOS Electro Optical Systems Japan K.K.を持ちます。キーエンス、日本HP、松浦機械製作所は日本の会社です。

一方、Raise 3D Technologies, Inc.には日本法人がありません。公式のContactに日本オフィスの記載がないため、日本での購入と保守は代理店経由になります。

購入経路が会社ごとに違う

キーエンスは公式に直販を明記しており、AGILISTAに正規代理店は存在しません。日本HPは正規代理店を通じた販売です。

FormlabsやRaise3Dは、BRULÉやリコージャパンといった代理店が取り扱います。同じ3Dプリンターでも、どこに問い合わせるかが会社ごとに違います。

本社の国と保守の距離

主要8社のうち、米国に本社を置くのが4社、ドイツが1社です。日本の会社はキーエンス、松浦機械製作所、日本HPの3社です。

3Dプリンターは材料の供給と保守が続くことが前提の装置です。日本法人や日本オフィスがあるか、代理店が保守を担うかを早い段階で確認してください。

02

3Dプリンターのメーカー別シェアと市場規模

一覧に並んだ8社のうち、どこが最大手なのか。3Dプリンターでも、この問いに答えられるデータは公表されていません。

  • 3Dプリンターのメーカー別シェアを示す公表データは存在しない
  • 矢野経済研究所は産業用3Dプリンタを「本体価格100万円以上の装置」と定義している
  • 同社の調査では、2023年の世界市場が3万台で前年比113.2%、2025年予測が3.5万台である

シェアの数値は公表されていない

3Dプリンターには、メーカー別のシェアを示す公表データがありません。順位を付けた情報を見かけた場合は、どこの数字かを確かめてください。

代わりに、各社の扱う材料、日本での体制、資本関係で比べることになります。これらは各社の公式サイトで確認できます。

公表されているのは台数

矢野経済研究所の「2024年版 3Dプリンタ市場の現状と展望」によると、2023年の産業用3Dプリンタの世界市場は3万台、前年比113.2%です。2025年の予測は3.5万台とされています。同レポートの発刊は2024年4月26日です。

これは台数の統計で、メーカー別の内訳ではありません。同社は産業用3Dプリンタを本体価格100万円以上の装置と定義しており、この区分自体が価格で区切られています。

公的機関の資料

経済産業省は、金属積層造形の普及拡大・活用促進に向けた検討会の報告書を公開しています。2025年10月31日から2026年3月6日にかけて全4回開催されました。

同じページには、装置の導入時に使える国の支援策の一覧も掲載されています。金属造形機は投資額が大きいため、補助制度を先に確認しておく価値があります。

03

3Dプリンターメーカーは扱う材料で分かれる

代わりに見るべきは、各社が何を材料にできるかです。作りたい部品の材質が決まれば、候補は数社まで絞れます。

  • 樹脂を扱うのは、Stratasys、Formlabs、Raise3D、キーエンス、日本HPの5社である
  • 金属を扱うのは、EOSと松浦機械製作所の2社である
  • Markforgedは連続繊維強化材を使い、炭素繊維などで強度を出す

樹脂を扱う会社

StratasysのF123シリーズはFDM、Raise3DのPro3 HSシリーズはFFFとHyper FFFで、いずれもフィラメントを熱で溶かす方式です。FormlabsのForm 4は光造形方式、キーエンスのAGILISTA-3200はインクジェット方式です。

日本HPのJet Fusion 5200はHP Multi Jet Fusionで、量産向けと位置づけられています。同じ樹脂でも、会社ごとに方式が分かれます。

金属を扱う会社

EOSのM 290はDMLSで、品質を保証できる金属部品づくりを掲げています。松浦機械製作所のLUMEX Avance-25は「金属光造形複合加工」で、積層造形と切削加工を1台で行います。

松浦機械製作所は工作機械メーカーが母体です。3次元冷却水管や深リブを持つ金型が用途として挙げられています。

複合材を扱う会社

MarkforgedのX7はContinuous Fiber Reinforcementで、連続繊維強化材を使います。同社の説明は「先進複合材料部品」「産業用カーボンファイバー3Dプリンター」です。

樹脂に炭素繊維などを組み合わせて強度を出す方式で、他の7社とは仕組みが異なります。強度が要件になる場合の候補です。

04

樹脂を扱う3Dプリンターメーカー4社

ここからは8社を2つのグループに分けて、1社ずつ見ていきます。まずは樹脂を扱う4社で、試作や治具の製作で最初に候補になります。

  • FormlabsのForm 4は光造形方式で、熱で溶かす方式より表面が滑らかに仕上がる
  • キーエンスのAGILISTAは、水溶性サポート材のAR-S1を水に浸けるだけで除去できる
  • StratasysのF123シリーズの現行掲載はF170とF370で、F270は現行カタログに掲載がない

Stratasys(F123シリーズ)

F123シリーズはFDM方式で、フィラメントを熱で溶かして積層します。現行掲載はF170とF370で、炭素繊維に対応したF190CRとF370CRも用意されています。

同社が挙げる用途は、試作、金型製作、少量生産の最終製品部品、治工具です。8社のなかでも用途の幅を広く打ち出している会社です。

サポート材が水溶性のため、複雑な形状でも後処理がしやすい方式です。日本オフィスは東京都中央区新川にあります。

Formlabs株式会社(Form 4)

Form 4は光造形方式(SLA)で、液体の樹脂に光を当てて固めます。熱で溶かす方式より表面が滑らかに仕上がり、細かい形状を再現しやすいのが特徴です。

現行はForm 4、大型のForm 4L、医療向けのForm 4B MedicalとForm 4BL Medicalです。Form 3シリーズは現行一覧から外れています。

同社が挙げる用途は、試作、ラピッドツーリング、治工具、射出成形用金型、最終製品・部品です。無償サンプルパーツの申し込みも受け付けています。

Raise3D(Pro3 HSシリーズ)

Pro3 HSシリーズはFFF方式で、同社はHyper FFFという高速化した造形方式も打ち出しています。現行はPro3 HSと大型のPro3 Plus HSです。

同社が挙げる用途は、ジグ・フィクスチャ、産業機器の最終製品部品、試作、少量生産です。治具づくりから最終部品まで想定されています。

無印のPro3は国内総代理店サイトで販売終了とされています。日本法人がないため、導入と保守は代理店経由になります。

株式会社キーエンス(AGILISTA-3200)

AGILISTAはインクジェット方式で、樹脂を吹き付けながら硬化させます。サポート材が水溶性のAR-S1で、水に浸けるだけで除去できる点を打ち出しています。

キーエンスが挙げている用途は、試作と、かん合やネジ締めによる組み立て検証までです。金型や最終製品の用途は記載がないため、そこまで期待しないでください。

現行掲載は3200と3110の2機種で、AGILISTA-3000は生産終了です。無料テスト出力の制度があり、購入前に自社の形状で仕上がりを確かめられます。

05

金属・複合材を扱う3Dプリンターメーカー4社

続いて、金属や複合材を扱う4社です。強度や量産が要件になる場合の候補で、設置条件や後工程まで含めた検討が必要になります。

  • MarkforgedのX7は連続繊維強化材を使い、樹脂だけの造形より強度を出せる
  • 松浦機械製作所のLUMEX Avance-25は、金属の積層造形と切削加工を1台で行う
  • 日本HPのJet Fusion 5200はサポート材が要らず、造形エリアに部品を詰め込める

Markforged, Inc.(X7)

X7はContinuous Fiber Reinforcementという方式で、樹脂の中に連続した繊維を敷き込みます。炭素繊維やガラス繊維を使い、樹脂だけの造形より強度を出せるのが特徴です。

同社の説明は「先進複合材料部品」「産業用カーボンファイバー3Dプリンター」までで、試作や治具といった用途の区分は示されていません。

金属を使わずに強度が要る部品を作りたい場合の選択肢になります。ラインアップはX7とX7 Field Editionです。

EOS GmbH Electro Optical Systems(M 290)

M 290はDMLSという方式で、金属の粉末にレーザーを当てて溶かし固めます。公式は「Qualified 3D Printed Metal Parts」と表現しており、品質を保証できる金属部品を目指した装置です。

M 290のほか、造形速度を高めたM 290-2と、レーザー出力を上げたM 290 1kWという派生モデルがあります。

技術コンサルのAdditive Mindsやファイナンス提案も用意しており、金属造形の立ち上げから支援する体制です。日本法人は横浜市神奈川区にあります。

株式会社 日本HP(Jet Fusion 5200)

Jet Fusion 5200シリーズはHP Multi Jet Fusion方式で、樹脂の粉末に薬剤を吹き付けて熱で固めます。サポート材が要らず、造形エリアに部品を詰め込めるため、1回で多数の部品を作れます。

同社の位置づけは、量産向けのアディティブマニュファクチャリングです。試作より、少量生産や最終部品の量産を狙う装置になります。

上位に5400と5600が併存します。プリンタやPCで知られる同社が、産業用の3Dプリンターも手がけています。

株式会社 松浦機械製作所(LUMEX Avance-25)

LUMEX Avance-25は、金属の積層造形と切削加工を1台で行う方式です。同社の表記は、製品ページが「ハイブリッド金属3Dプリンタ」、技術ページが「金属光造形複合加工」です。

積層して固めた後にその場で削るため、造形後では刃物が届かない内部の面も仕上げられます。用途として挙げられているのは、3次元冷却水管や深いリブを持つ金型です。

ラティス構造による部品の軽量化も用途に挙げられています。工作機械メーカーが母体で、受託造形サービスも用意しています。

06

3Dプリンターメーカーが想定している企業規模

各社の得意分野が見えたところで、次は自社の規模に合うかどうかです。同じ3Dプリンターのメーカーでも、想定している顧客の規模は違います。

  • 3Dプリンターで中堅・中小製造業との相性が5点なのは、Raise3D Pro3の1製品である
  • EOS M 290、Jet Fusion 5200、LUMEX Avance-25、AGILISTA-3200は、中堅・中小製造業との相性が2点である
  • Raise3D Pro3とFormlabs Form 4は、いずれも対象企業規模が小規模から中規模である

小規模から導入しやすい会社

中堅・中小製造業との相性は、予算・IT体制・導入難易度への適合度を見る軸です。Raise3D Pro3が5点、Formlabs Form 4が4点で上位にあります。

この2社は、代理店が金額を掲載している会社でもあります。設置に特別な条件がいらないため、1台から試しやすい構成です。

大規模を想定している会社

EOS M 290、Jet Fusion 5200、LUMEX Avance-25、AGILISTA-3200は相性が2点です。EOSと松浦機械製作所は対象企業規模が大手のみとなっています。

金属造形や量産向けの装置は、設置条件や後工程まで含めた検討が必要です。会社としても、大型投資を前提とした提案体制になっています。

会社が想定している用途の幅

同じ樹脂を扱う会社でも、打ち出している用途の幅が違います。Stratasysは試作から金型製作、少量生産の最終製品部品まで挙げています。

一方、キーエンスがAGILISTAについて挙げているのは、試作と、かん合やネジ締めによる組み立て検証までです。最終製品を作りたい場合、この差が候補の絞り込みに効きます。

07

3Dプリンターメーカーを調べるときの注意点

最後に、3Dプリンターのメーカーを調べるときに引っかかりやすい点をまとめます。この分野は製品の入れ替わりが速く、会社の資本関係も動いています。

  • 3Dプリンターの情報は、家庭用の機種と産業用が混ざって出てくる
  • StratasysのF270、FormlabsのForm 3シリーズ、キーエンスのAGILISTA-3000は現行から外れている
  • Markforgedは2025年から2026年にかけて親会社が変わっている

家庭用の情報と混ざる

3Dプリンターを検索すると、家庭用の機種を扱う会社が多く出てきます。産業用とは顔ぶれも価格帯も違います。

矢野経済研究所は産業用3Dプリンタを本体価格100万円以上の装置と定義しています。産業用という言葉が何を指しているかを、まず確認してください。

現行から外れた機種が残っている

StratasysのF270は現行カタログに掲載がなく、FormlabsのForm 3シリーズも現行一覧から外れています。キーエンスのAGILISTA-3000は生産終了です。

AGILISTA-3300という型番を見かけることがありますが、キーエンスの製品一覧にはありません。型番で検索した情報が現行かどうかを確かめてください。

親会社が変わっている会社がある

Markforgedの親会社は2025年4月25日にNano Dimension Ltd.となりました。2026年5月27日にはStratasysが買収を発表しています。

2026年9月20日時点では完了していません。3Dプリンターは材料と保守の供給が続くことが前提の装置なので、提供元の状況を確認してください。

08

まとめ|産業用3Dプリンターメーカーの全体像

産業用3Dプリンターは、米国・ドイツ・日本の会社が並び、扱う材料で顔ぶれが分かれる分野です。樹脂が5社、金属が2社、複合材が1社という構成になっています。

メーカー別のシェアは公表されていないため、ランキングで選ぶことはできません。矢野経済研究所が公表しているのは台数の統計で、2023年の世界市場は3万台です。

日本での体制にも差があります。Raise3Dには日本法人がなく、キーエンスは直販で代理店を持ちません。長く使う装置なので、保守を受ける相手方を確認してください。

なお本記事の各社の情報は、編集部が2026年9月20日に各社の公式サイトで確認したものです。現行から外れた機種が情報として残りやすいため、問い合わせ前に最新のラインナップを確認してください。

3Dプリンター(業務用)比較表

ロゴ製品名ベンダー価格モデル特徴
Formlabs Form 4 ロゴ
Formlabs Form 4Formlabs(フォームラボ)オンプレミス高精細な試作に向くデスクトップ光造形機詳細を見る
Raise3D Pro3 HSシリーズ(旧Pro3) ロゴ
Raise3D Pro3 HSシリーズ(旧Pro3)Raise3D(レイズスリーディー)オンプレミスコスト性能に優れる業務用FDM機詳細を見る
Stratasys F123シリーズ ロゴ
Stratasys F123シリーズストラタシス・ジャパン株式会社要見積もり試作・治具に向くオフィス向け産業機詳細を見る
Markforged X7 ロゴ
Markforged X7Markforged(マークフォージド)要見積もり連続炭素繊維で実用部品を造形詳細を見る
EOS M 290 ロゴ
EOS M 290EOS GmbH要見積もり金属AM(DMLS)の代表機詳細を見る
LUMEX Avance-25 ロゴ
LUMEX Avance-25松浦機械製作所要見積もり金属積層と切削を統合した国産ハイブリッドAM詳細を見る
HP Jet Fusion 5200 ロゴ
HP Jet Fusion 5200HP(日本HP)要見積もりMJF方式量産AMの本命詳細を見る
AGILISTA-3200 ロゴ
AGILISTA-3200株式会社キーエンス要見積もり水溶性サポートで後処理を減らす国産高精細3Dプリンタ詳細を見る

よくある質問

Q産業用3Dプリンターの主要メーカーはどこですか?
A

主要なメーカーは8社です。樹脂を扱うのがStratasys Ltd.(F123シリーズ)、Formlabs株式会社(Form 4)、Raise 3D Technologies, Inc.(Pro3 HS)、株式会社キーエンス(AGILISTA-3200)、株式会社 日本HP(Jet Fusion 5200)。金属を扱うのがEOS GmbH Electro Optical Systems(M 290)と株式会社 松浦機械製作所(LUMEX Avance-25)、複合材がMarkforged, Inc.(X7)です。日本に本社があるのは松浦機械製作所とキーエンスの2社で、Raise3Dには日本法人がありません。

Q3Dプリンタの世界シェアトップメーカーはどこですか?
A

メーカー別シェアを示す公表データはありません。順位を付けた情報を見かけた場合は、どこの数字かを確かめてください。公表されているのは市場全体の台数で、矢野経済研究所の調査では2023年の産業用3Dプリンタの世界市場が3万台(前年比113.2%)、2025年予測が3.5万台です。なお同社は産業用3Dプリンタを「本体価格100万円以上の装置」と定義しており、この区分自体が価格で区切られています。メーカーを比べる際は、扱う材料・日本での体制・資本関係で見る方が実務に役立ちます。

Q日本の3Dプリンターメーカーはどこですか?
A

主要8社のうち日本に本社があるのは、株式会社キーエンス(大阪市東淀川区)と株式会社 松浦機械製作所(福井県福井市)の2社です。キーエンスはインクジェット方式のAGILISTAを手がけ、公式に直販を明記しているため正規代理店は存在しません。松浦機械製作所は工作機械メーカーが母体で、LUMEX Avance-25は金属の積層造形と切削加工を1台で行う「金属光造形複合加工」の装置です。このほか株式会社 日本HP(東京都港区)も日本の会社で、Jet Fusion 5200シリーズを扱っています。

QMarkforgedはどこの会社ですか?
A

Markforged, Inc.(米国マサチューセッツ州ウォルサム)で、日本事業体はMarkforged Japan 3d Printing Limited(東京都港区南麻布)です。連続繊維強化材(Continuous Fiber Reinforcement)を使い、炭素繊維などで強度を出す方式に特化しています。親会社は2025年4月25日に完了した買収によりNano Dimension Ltd.となりました。その後2026年5月27日にStratasysがMarkforgedの買収を発表しており、2026年9月20日時点では完了していません。親会社を記載する場合は必ず時点を明示してください。

Q3Dプリンターメーカーを調べるときの注意点は何ですか?
A

3つあります。1つ目は家庭用の情報と混ざることで、産業用は矢野経済研究所の定義では本体価格100万円以上の装置です。2つ目は現行から外れた機種が残っていることで、StratasysのF270は現行カタログになく、FormlabsのForm 3シリーズも現行一覧から外れ、キーエンスのAGILISTA-3000は生産終了です(AGILISTA-3300という型番はキーエンスの製品一覧にありません)。3つ目は資本関係の変化で、Markforgedの親会社は2025年4月にNano Dimension Ltd.となっています。

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