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選び方・ノウハウ#電気CAD#電装設計#選び方

電気CAD/電装設計ツールの選び方|7軸の選定フレームワークで導入の失敗を防ぐ

電気CAD/電装設計ツールを選ぶ7軸(設計対象・部品DB連携・PLC/機械CAD連携・帳票・国際規格・サポート・コスト)を解説。目的別の選び方と失敗パターンの回避策まで具体的に示します。

製造業のシステム選定担当者ITトレンド編集部
電気CAD/電装設計ツールの選び方|7軸の選定フレームワークで導入の失敗を防ぐ

この記事でわかること

01

電気CAD/電装設計ツールの選定で担当者が止まる理由

電気CAD(電装設計CAD)の選び方で多くの設計部門が手を止めるのは、製品名は知っていても「自社の電装設計のどこを効率化したいか」を軸に整理する枠組みがないためです。検索しても「電気CADとは」という用語解説か、機能を羅列した製品紹介に偏り、回路図作成・部品データベース・PLC連携・帳票出力といった実務の論点を順に評価する記事が手薄なまま残っています。

この記事は電気CADを選ぶうえで外せない選定軸を、対象(制御盤・ハーネス・プラント電気)から始めて、回路図と部品DBの型式連携、PLC/機械CAD連携、自動採番・結線・帳票出力、IEC等の国際規格対応、習得性とサポート、ライセンスとコストまで順に整理します。個別製品のスペック比較は別記事「電気CAD比較」で扱うため、本記事は選定フレームワークに特化します。用語の定義から確認したい場合は「電気CADとは」を先に読むと、以降の判断がスムーズになります。

結論:まず決めるべきは「設計対象(制御盤か、ハーネスか、プラント電気か)」と「部品データベースの型式連携をどこまで自動化したいか」の二つです。この二点で必要な電気CADの系統がほぼ決まり、そのうえでPLC/機械CAD連携・自動採番/帳票出力・国際規格対応・習得性とサポート・コストを順に確認すれば、候補は2〜3製品に絞れます。盤設計の標準化と自動ドキュメント化が主目的なら回路図起点の専用CAD、機械設計との3D整合が要るならMCAD連携型、国内サポートと既存資産を重視するなら国産CADという分岐が出発点です。

02

選定フレームワークの全体像

電気CADの選定は、上流の軸ほど後から変更したときの手戻りが大きくなります。設計対象→部品DB/型式連携→PLC・機械CAD連携→自動採番・結線・帳票→国際規格対応→習得性・サポート→ライセンス・コストの順に評価し、候補を2〜3製品へ絞り込んでから比較表に進む流れが、最も漏れと後戻りが少なくなります。編集部はこの「対象・部品DB/型式連携・連携性・自動化/帳票・国際規格・習得性/サポート・コスト」の7軸の観点で整理しました。

下表は各軸で「何を確認するか」と「確認を怠ったときに現場で起きる失敗」を対にしたものです。製品名は並べず、評価の観点そのものを基準として示します。製品ごとのスコアや機能対応の比較は本記事では扱わず、別記事の比較表に委ねます。

選定軸

確認内容

失敗時の影響

設計対象

制御盤・ハーネス・プラント電気のどれが主か

得意領域がずれて図面作成効率が出ない

部品DB/型式連携

メーカー型式データの整備度と自動反映の範囲

型式入力が手作業で残り標準化が進まない

PLC/機械CAD連携

I/Oリスト・3D盤レイアウトとの連動可否

電気・機械・制御の情報が二重管理になる

自動採番/結線/帳票

線番・端子表・部品表・ケーブルリストの自動生成

変更のたびに表を手修正し整合が崩れる

国際規格対応

IEC・JIS等のシンボルと図面様式の対応

海外向け装置で図面が受け入れられない

習得性/サポート

教育コスト・日本語サポート・テンプレート整備

定着せず一部の担当者しか使えない

ライセンス/コスト

初期費・年額・モジュール構成・3年TCO

運用継続が予算を圧迫する

編集部コメント:7軸は独立ではなく、上にある軸ほど後戻りのコストが大きい順に並べています。設計対象と部品DBの方針を曖昧にしたまま価格やUIの好みだけで選ぶと、後から系統ごと乗り換える事態になりやすい点に注意してください。逆に上流2軸さえ固まれば、下流の軸は要件の足し引きで調整できます。

03

設計対象の整理

電気CADの選定は「何を設計するか」の確定が出発点です。同じ電装設計でも、制御盤の回路図設計が主なのか、ワイヤーハーネスの設計が主なのか、プラントの電気・計装設計まで含むのかで、必要な機能と適した製品系統が大きく変わります。

制御盤・装置の回路図設計が中心なら、回路図作成から端子表・部品表・ケーブルリストを自動生成できる専用電気CADが本命です。回路図を起点に各種帳票が連動するため、盤設計の標準化と自動化を進めたい企業に向きます。ハーネス設計まで踏み込む場合は、配線・ハーネスの構成や接続情報をデータベースで管理できる製品が必要になります。プラント電気・計装まで広げると、ループ図やインスツルメント管理など追加領域への対応可否が論点になります。

設計対象

重視する機能

適した系統の方向性

制御盤・装置

回路図起点の自動帳票、盤面レイアウト

回路図特化の専用電気CAD

ワイヤーハーネス

配線・接続情報のDB管理、ハーネス図

ハーネス設計対応のCAD

プラント電気・計装

ループ図、計装管理、大規模図面管理

計装領域まで拡張できるCAD

将来3〜5年で設計対象を広げる計画があるなら、最初から拡張可能な系統を選ぶ方が、後から別製品へ移行するよりTCOで有利です。一方で、当面の対象が制御盤に固定されているのに大規模・多機能な製品を選ぶと、使わない機能の費用と習得コストを抱え込むため、対象を絞った製品の方が定着しやすい場合があります。

04

部品データベースと型式連携

電気CADの効果を最も左右するのが、メーカー部品データベースとの型式連携です。回路図上のシンボルにメーカー型式を紐づけ、その型式から端子情報・定格・部品表項目が自動的に反映される仕組みがあるかどうかで、設計の標準化スピードが大きく変わります。

EPLAN Electric P8のように、メーカー部品データを活用して回路図作成に応じて端子表・部品表・ケーブルリストを自動生成し、設計変更時にも図面と表を一括連動させる製品は、型式入力の手作業を減らし設計の標準化を進めやすい構成です。E3.seriesやECAD DCXのように設計情報をデータベース連動で扱う国産CADも、端子表・接続情報の整合性を保ちやすい点が強みです。AutoCAD Electricalは使い慣れたAutoCAD環境の上で電気シンボルや自動採番を扱えるため、既存のDWG資産を生かしながら型式管理を段階的に強化したい現場に向きます。

注意点として、部品DBの「整備されている範囲」はメーカー・型式によって差があります。自社が多用する部品メーカーのデータがどの程度カバーされているかを選定段階で確認しないと、結局は型式を手入力する作業が残り、自動化のメリットが得られません。社内独自部品の登録運用をどう回すかも、導入前に決めておく論点です。社内部品の登録ルール(誰が登録し、誰が承認するか)が決まっていないと、同じ部品が別名で重複登録され、せっかくのDB連携が機能しなくなります。導入前に部品マスタの命名規則と登録フローを整え、既存図面からの移行をどの範囲で行うかも合わせて決めておくと、運用開始後の混乱を防げます。

編集部コメント:部品DBは「カタログ上の対応数」ではなく「自社が実際に使う型式が入っているか」で評価してください。よく使う数十〜数百型式が網羅されていれば日常設計は回りますが、主要部品が手入力のままだと、どれだけ高機能でも標準化は進みません。

05

PLC・機械CADとの連携

電装設計は単独では完結せず、制御(PLC)や機械設計(盤の3Dレイアウト・装置筐体)と情報を共有します。電気CAD単体の機能だけでなく、上流・下流のツールとどうつながるかが、二重管理を防ぐうえで重要になります。

PLC連携では、回路図のI/O情報とPLCのI/Oリストを整合させられるか、入出力点数や信号名を双方で再入力せずに済むかが論点です。機械CAD連携では、盤の3Dレイアウトや装置筐体との整合が取れるかが効いてきます。SOLIDWORKS Electricalは、SOLIDWORKSの3D機械設計と連携し、電気回路設計と盤・装置の3Dレイアウトを整合させられるため、機械設計と電気設計を同じ環境で進めたい企業に向きます。回路図と3Dレイアウトの不一致による配線干渉や部品の収まり不良を、設計段階で潰しやすくなります。

逆に、機械設計が別ベンダーのCADで固定されている場合は、3D連携の恩恵が小さくなることがあります。その場合はPLC連携や帳票自動化など、自社で効果の出る軸を優先し、3D整合は中間ファイル形式での受け渡しで割り切る判断も現実的です。連携は「できる/できない」だけでなく「日々の運用で実際に使う頻度」で重み付けすると、過剰投資を避けられます。

連携の検討では、データの流れる向き(電気CADからPLC・機械CADへ出すのか、逆に取り込むのか、双方向か)と更新のタイミング(リアルタイムか、節目ごとの一括反映か)まで具体化しておくと、運用イメージがぶれません。たとえばI/Oリストを電気CAD側で正とするのか制御側で正とするのかを決めないまま導入すると、どちらの変更を優先するかで現場が混乱します。どの情報を「正」とし、どの工程で同期するかを設計段階で取り決めておくことが、二重管理を防ぐ実務上の要点です。

06

自動採番・結線・帳票出力

電気CADの導入効果が最も体感されるのが、線番・部品番号の自動採番、結線情報の管理、そして端子表・部品表・ケーブルリストといった帳票の自動出力です。手作業のCADや表計算で電装設計をしている現場ほど、この軸の効果が大きく出ます。

EPLAN Electric P8やE3.seriesは、回路図やデータベースの情報から端子表・部品表・接続情報を自動生成し、設計変更があっても図面と表を連動させられます。AutoCAD Electricalも配線番号・部品番号の自動採番に対応し、AutoCADの操作性を保ちながら帳票作成を効率化できます。これにより、変更のたびに表を手で直して整合が崩れる、という典型的な手戻りを防げます。

選定時は「どの帳票が自動生成できるか」だけでなく「自社の様式に合わせてカスタマイズできるか」を確認します。取引先指定のフォーマットや社内標準の様式に出力をそろえられないと、結局は手直しが発生します。デメリットとして、自動化の前提となるテンプレートやルールの初期整備には工数がかかり、整備が不十分なまま運用を始めると自動生成結果の手修正が増える点に注意が必要です。

07

国際規格(IEC/JIS)への対応

海外向けの装置・プラントを設計する企業は、図面の国際規格対応を必ず確認します。電気シンボルや図面様式はIEC・JIS・各国規格で差があり、納入先が要求する規格に図面をそろえられないと、装置が受け入れられない、あるいは図面の作り直しが発生します。

EPLAN Electric P8やSOLIDWORKS Electricalのように国際的に使われる電気CADは、IEC準拠のシンボルや図面様式に対応しやすい構成です。国内向けが中心ならJIS準拠で十分なケースが多く、E3.seriesやECAD DCXといった国産CADは国内の設計現場での運用に扱いやすい特徴があります。

論点は「対応規格の数」ではなく「納入先が指定する規格に確実に合わせられるか」です。輸出案件が一部でもあるなら、その案件で求められるシンボル体系・言語・図面様式に対応できるかを優先的に確認します。逆に、当面は国内案件のみであれば、過剰に多規格対応を求めるよりも、国内サポートや既存資産との親和性を重視した方が実利が大きい場合があります。多規格対応をうたう製品でも、図面様式の切り替えに追加モジュールや個別設定が必要なケースがあり、標準機能の範囲は見積もり前に確認しておくと費用面の想定外を避けられます。図面の言語切り替え(多言語ラベル)が必要な案件では、その対応可否と運用方法も合わせて検証します。

08

習得性とサポート体制

電気CADは導入して終わりではなく、設計者が日常的に使いこなして初めて効果が出ます。操作の習得しやすさ、教育・トレーニングの整備、そして日本語でのサポート体制が、定着を左右します。

AutoCAD Electricalは、AutoCADに慣れた現場であれば操作の延長で扱いやすく、立ち上がりが早い傾向があります。E3.seriesやECAD DCXは国産EDA大手の図研による手厚い国内サポートが強みで、トラブル時の日本語対応や現場に合わせた支援を受けやすい点が選定理由になります。EPLAN Electric P8やSOLIDWORKS Electricalは高機能な分、自動化の恩恵を最大化するには部品DBやテンプレートの初期設定・教育に一定の投資が必要です。

編集部コメント:習得性は「操作が簡単か」よりも「自社の設計ルールをテンプレート化して全員が同じ品質で描けるか」で見ると実態に合います。属人化を防ぐ仕組み(標準テンプレート・部品DB・教育)が回るかどうかが、長期の生産性を決めます。

09

ライセンスとコスト(3年TCO)

電気CADはライセンス形態が製品で異なり、初期費だけでなく年額の保守・サブスクリプション、モジュール追加費まで含めた3年程度の総保有コスト(TCO)で比較すると、意思決定が安定します。ライセンス費・導入支援費・データ移行費・教育費・保守費・必要なモジュール費を分解して積み上げます。

具体的な金額は構成・ライセンス数・モジュールにより大きく変わるため、各ベンダーへの見積もり取得が前提になります。一般に、高機能な専用電気CADや機械CAD連携型はモジュール構成によって費用が上がりやすく、自動化やDB連携の恩恵と引き換えに初期投資・教育コストが大きくなる傾向があります。既存CAD環境を生かせる構成や国産CADは、現場の移行負担を抑えられる場合があります。

ROI試算では「端子表・部品表の手作業削減」「設計変更時の図面・表の連動による手戻り削減」「型式入力の自動化による標準化」「電気・機械・制御の二重管理の解消」を積み上げます。TCOは初期費よりも「定着して使われ続けるか」で実質コストが変わるため、コスト軸は次に述べる導入の進め方とセットで判断するのが現実的です。

10

目的別の選び方

これまでの選定軸を踏まえ、自社のタイプ別に出発点となる候補系統を整理します。本記事で扱った製品・情報の範囲で、読者の立場ごとに先に検討すべき方向を示します。最終的な絞り込みは、後述の進め方とトライアル検証で行ってください。

制御盤・装置設計の標準化と自動ドキュメント化が主目的の場合

回路図を起点に端子表・部品表・ケーブルリストを自動生成し、設計変更を図面と表へ一括連動させたいなら、EPLAN Electric P8のような回路図特化の専用電気CADが出発点になります。メーカー部品データを活用した型式連携で、盤設計の標準化と自動化を進めやすい構成です。自社が多用する部品メーカーのデータ整備状況を確認したうえで検討すると、効果が読みやすくなります。

機械設計(3D)と電気設計を同じ環境で整合させたい場合

SOLIDWORKSで機械設計を進めている、あるいは盤・装置の3Dレイアウトと回路図を一致させたいなら、SOLIDWORKS Electricalが候補です。電気回路設計と3D機械設計を連携でき、配線干渉や収まり不良を設計段階で抑えやすくなります。機械設計が別ベンダーCADで固定されている場合は連携の恩恵が薄れる点を踏まえて判断します。

既存のAutoCAD資産と操作性を生かして電気設計を効率化したい場合

すでにAutoCADが現場に根付いているなら、AutoCAD Electricalが立ち上がりの早い選択肢です。使い慣れた操作性のまま電気シンボル配置や配線番号・端子表の自動化を加えられ、DWG互換で図面連携もしやすい構成です。型式連携やDB管理を段階的に強化したい現場に向きます。

国内サポートとデータベース連動の整合性を重視する場合

国産EDA大手の手厚い日本語サポートと、設計情報のデータベース連動による整合性を重視するなら、E3.seriesやハーネス・盤設計まで統合的にカバーするECAD DCXが候補になります。国内の電装設計現場での運用に扱いやすく、ハーネス設計まで含む案件にも対応しやすい方向性です。

11

導入の進め方と失敗パターン

電気CADの導入は、いきなり全社展開せず段階的に進めるとリスクを抑えられます。まず自社の典型的な電装設計(制御盤の代表機種、よく使う部品、取引先指定の帳票様式)を題材に、ベンダーのトライアルやデモで「回路図から帳票が自動生成されるか」「自社の部品型式がDBに入っているか」「自社様式で出力できるか」を実機で検証します。検証で得た所感を要件に反映してから、本格契約とテンプレート整備に進む流れが、手戻りを最小化します。

導入で失敗する企業には共通のパターンがあります。把握しておくと稟議段階で対策を提示できます。

第一は「自動化前提の整備不足」型です。高機能な電気CADを入れたものの、部品DBやテンプレートを整備しないまま使い始め、結局は型式入力や帳票の手修正が残り、自動化の効果が出ないパターンです。回避策は、導入計画に部品DB整備と標準テンプレート作成の工数を明確に組み込み、最初は対象部品・対象機種を絞って整備を回すことです。

第二は「対象ミスマッチ」型です。制御盤設計が中心なのにハーネスやプラント計装向けの大規模製品を選ぶ、あるいはその逆で、得意領域がずれて図面作成効率が出ないパターンです。回避策は、設計対象を最初に確定し、その対象を得意とする系統から候補を絞ることです。

第三は「連携軽視」型です。電気CADを単体で導入し、PLCのI/Oリストや機械設計の3Dレイアウトと情報が二重管理になるパターンです。回避策は、導入計画にPLC・機械CADとの連携範囲をスコープインし、どの情報を自動連携しどこは中間ファイルで割り切るかを要件定義で決めることです。

第四は「定着・属人化」型です。一部の担当者だけが使いこなし、設計ルールがテンプレート化されず属人化するパターンです。回避策は、標準テンプレート・部品DB・教育をセットで整備し、日本語サポートを活用しながら全設計者が同じ品質で描ける体制を作ることです。

編集部コメント:四つの失敗はいずれも「選定軸のどこかを後回しにした」結果として生じます。本記事の選定軸とトライアルでの検証項目を稟議資料にそのまま落とし込むと、これらの典型的なつまずきを設計段階で先回りして潰せます。

12

まとめ:選定の判断基準

電気CAD/電装設計ツールの選定は、設計対象・部品DB/型式連携・PLC/機械CAD連携・自動採番/結線/帳票・国際規格対応・習得性/サポート・ライセンス/コストの順に評価すると失敗が減ります。まず設計対象(制御盤・ハーネス・プラント電気)を確定し、自社が多用する部品の型式連携の自動化度を確認し、PLCや機械設計との連携範囲を決め、帳票の自動生成と自社様式への対応を確かめ、必要な国際規格をそろえ、習得性とサポートを評価し、最後に3年TCOで稟議の数字を組み立てる流れです。

制御盤の標準化と自動帳票を重視するか、機械設計との3D整合を取るか、既存AutoCAD資産を生かすか、国内サポートとDB連動を重視するかが、典型的な分岐になります。

具体的な製品候補のスペックを横並びで見たい場合は、別記事「電気CAD比較」で各製品の比較を確認できます。本記事のフレームワークで自社要件を整理してから比較に進むと、選定が短期間で完了します。製品単位で詳しく知りたい場合は電気CADカテゴリの各製品ページもあわせて確認してください。

電気CAD(電気設計・電装設計)比較表

製品名ベンダー価格モデル特徴
E3.series株式会社図研要見積もり
  • データベース連動で設計情報の整合性を確保
  • ハーネス設計まで対応
  • 国産EDA大手の手厚い国内サポート
詳細を見る
EPLAN Electric P8イープラン(EPLAN)要見積もり
  • 端子表・部品表の高精度な自動生成
  • 設計変更時の図面・表の一括連動
  • メーカー部品データの活用
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AutoCAD Electricalオートデスク株式会社(Autodesk)サブスクリプション
  • AutoCADの操作性をそのまま活用できる
  • 電気シンボル・自動採番で効率化
  • DWG互換で図面連携がしやすい
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SOLIDWORKS Electricalダッソー・システムズ(Dassault Systèmes)要見積もり
  • 3D機械設計との連携・整合
  • 回路図と3Dレイアウトの一致
  • 部品表・端子表の自動生成
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ECAD DCX株式会社図研要見積もり
  • 国内電気設計現場での認知度
  • 盤・ハーネスを統合
  • 日本語サポート
詳細を見る

よくある質問

Q電気CADと汎用CAD(AutoCADなど)の違いは何ですか?
A

汎用CADは線や図形を描くツールで、電気設計に必要な型式連携や帳票生成は手作業になります。電気CADは回路図のシンボルにメーカー型式を紐づけ、端子表・部品表・ケーブルリストの自動生成や配線番号の自動採番、設計変更時の図面と表の連動に対応します。AutoCAD Electricalのように汎用CADへ電気設計機能を加えた製品もあり、既存のAutoCAD資産を生かしながら電気設計を効率化できます。

Q電気CADの導入で最初に決めるべきことは何ですか?
A

設計対象(制御盤・装置か、ワイヤーハーネスか、プラント電気・計装か)と、部品データベースの型式連携をどこまで自動化したいかの二点です。この二点で適した製品系統がほぼ決まり、そのうえでPLC/機械CAD連携・帳票出力・国際規格対応・習得性とサポート・コストを順に確認すると、候補を2〜3製品に絞り込めます。

Q電気CADの効果を出すために導入時に注意すべき点はありますか?
A

高機能な製品でも、部品データベースの整備や自社様式に合わせた帳票テンプレートの整備が不十分だと、型式の手入力や帳票の手修正が残り自動化の効果が出ません。自社が多用する部品メーカーの型式データが整備されているかを選定段階で確認し、導入計画に部品DB整備・テンプレート作成・教育の工数を組み込むことが定着の鍵です。