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比較#電気CAD#制御盤設計#電装設計

おすすめの電気CADを比較!基礎知識やできること、選び方までをわかりやすく解説!

制御盤・電装設計に使う電気CAD主要5製品を、回路図と帳票の自動連携・3D盤内設計・既存CAD資産との互換性・価格体系の4項目で比較。公開価格と見積もりを動かす費用の内訳、設計対象別の選定ポイントまで解説します。

製造業のシステム選定担当者ITトレンド編集部
おすすめの電気CADを比較!基礎知識やできること、選び方までをわかりやすく解説!

制御盤や電装システムの設計に使う電気CADは、回路図を描くだけのツールではありません。部品表・端子表・配線情報を図面と連動させ、整合性を保つ設計基盤です。設計対象や社内体制によって、向く製品は変わります。この記事では主要5製品を同じ軸で並べ、どの現場にどの製品が向くかを整理しました。判断軸ごとに差を確かめ、自社の業務に合う候補を絞り込んでください。

  • 回路図起点で部品表・端子表を一元管理したいなら、EPLAN Electric P8
  • 電装・ハーネス・ケーブルまで統合管理したいなら、E3.series
  • SOLIDWORKSの装置3Dと回路図を連動させたいなら、SOLIDWORKS Electrical
  • AutoCADのDWG資産を活かしたいなら、AutoCADの電気設計ツールセット
  • 国内の盤・ハーネス設計で日本語サポートを重視するなら、ECAD DCX

最初の分かれ目は、設計対象が回路図中心か、盤内3Dまで含むかです。最終判断の前に、自社の代表的な図面を体験版やデモで試作してください。


この記事でわかること

01

電気CADの基礎知識

電気CADは、制御盤や装置の回路図・配線図・端子表を作る専用CADです。汎用CADとの違いは、図面と帳票を連動させる仕組みにあります。比較に入る前に、担う役割と前提を押さえておきましょう。

回路図と帳票の自動連携

回路図に配置した部品情報から、部品表・端子表・配線表を自動生成する機能です。電気CADの中核にあたります。

帳票を手で作る運用では、図面を直すたびに帳票も直す必要があります。修正漏れで図面と帳票が食い違う原因になり、手戻りを生みがちです。

部品ライブラリ

自動連携は、部品データに型番・定格・端子情報・記号が正しく登録されて初めて機能します。部品を一度配置すれば、端子番号や定格が帳票に反映される仕組みです。

標準の部品データベースを備える製品でも、自社特有の部品や特注品は自前で登録します。この整備が遅れると、自動化の恩恵は得られません。

3D盤内設計

部品レイアウトや盤内配線を3Dで検討する機能です。ドアやダクトとの干渉、配線長や曲げ半径の問題を製造前に見つけられます。

試作段階での手戻りを減らせる一方、回路図中心の業務ではコスト過剰になることもあります。盤内配置を検討する頻度で、要否が分かれる機能です。

編集部メモ:最初に切り分けたいのは、帳票連携をどこまで重視するかと、盤内3Dを使うかの2点です。この2点で必要な構成が大きく変わり、価格のレンジも分かれます。


02

電気CADの基本的な選び方

電気CADを選ぶ際には、自社の設計業務の重心を先に見極めることが重要です。知名度や機能の多さで決めると、使わない機能にコストを払うことになります。次の3段階で進めましょう。

帳票連携と3Dの必要範囲を決める

まず、帳票の自動連携をどこまで求めるかを決めます。回路図を効率よく描くことが目的か、帳票まで含めた整合管理が目的かで候補が変わります。

次に決めるのは、盤内3Dを使うかどうかです。回路図のみの構成と3Dを含む構成では、費用の差が大きく開きます。

既存のCAD資産と照らし合わせる

社内に蓄積したDWG図面や、機械設計で使う3D CADとの相性を確かめます。

既存資産を無視して選ぶと、過去図面の作り直しや運用ルールの再整備が発生しかねません。どれも見積もりに表れにくいコストです。

自社の代表的な図面で試す

カタログの機能一覧だけでは、自社の設計業務に合うかは判断できません。

体験版やデモで、自社の代表的な図面を1件試作してください。帳票が期待どおりに連携するか、設計者が無理なく操作できるかまで確認します。


03

電気CADの比較項目

製品を並べるときは、同じ物差しを当てる必要があります。電気CADで見るべき項目は次の4つです。まず一覧で全体像をつかみましょう。

比較項目

見るべきポイント

回路図と帳票の自動連携

部品表・端子表・配線表を自動生成し、設計変更に連動するか

3D盤内設計

部品の3D配置や干渉チェック、配線の再現に対応するか

既存CAD資産との互換性

DWG図面や3D CADモデルをそのまま活かせるか

価格体系とライセンス構成

サブスクリプションか見積もりか。機能別にパッケージが分かれるか

回路図と帳票の自動連携

部品表・端子表・配線表を、回路図から自動生成できるかを見ます。設計変更が各帳票へ連動して反映されるかも要点です。

データベース型の製品ほど連動の範囲は広がります。一方で、ライブラリの整備が前提になります。

3D盤内設計

部品を3Dで配置し、干渉を確かめられるかを見ます。

回路図データから電気システムを3Dモデル化し、ケーブルや配線まで再現できる製品もあります。配線長やコネクタ位置の整合を、製造前に取れるかどうかの差です。

既存CAD資産との互換性

DWG図面を開けるか、汎用CADと同じ操作体系で描けるかを見ます。

機械設計の3D CADと回路図を、双方向にリンクできるかも項目の1つです。社内で使っているCADによって、移行コストが大きく変わる部分です。

価格体系とライセンス構成

買い切りかサブスクリプションか、機能別のライセンスがどう分かれるかを見ます。

回路図作成と3Dモデリングでパッケージが分かれる製品もあります。構成で価格が変わり、一般価格を公表していない製品も少なくありません。


04

自社に合った電気CADの選定ポイント

同じ電気CADでも、設計対象と社内体制によって適性は大きく変わります。企業規模よりも、何を一元管理したいかで読み解くと外しにくくなります。よくある4つの型で整理しましょう。

プラント・大型設備を設計する企業

回路図と帳票の自動連携を最優先にしてください。部品表・端子表・配線情報を一貫してデータベースで管理する現場です。

共通回路をマクロとして再利用できると、設計時間を短くできます。候補となるのはEPLAN Electric P8です。ただし運用ルールの整備と教育に時間がかかり、少人数の単発案件では持て余します。

ハーネス・ケーブル設計の比重が高い企業

自動車や工作機械、産業機器の電装設計です。結線図・ケーブル図・盤内配置図を、整合させたまま並行管理できるかをまず確かめましょう。

電装全体を一元管理するE3.seriesが向きます。基板側との整合も取りたいなら、図研の基板用回路CADとの連携が判断材料になります。

SOLIDWORKSで機械設計をしている企業

既存CAD資産との互換性、特に3D CADとの連携を優先して確認します。回路図と装置の3Dモデルを連動させたい現場です。

SOLIDWORKS Electricalなら、電気とメカの設計変更を相互に反映できます。回路図だけで完結する業務なら、3Dパッケージまでは要りません。

AutoCADのDWG資産が多い現場

既存の作図ルールを変えずに、電気設計の支援機能を加えたい現場です。移行コストをどこまで抑えられるかを、比較の軸にするとよいでしょう。

AutoCADの電気設計ツールセットが候補になります。一方で、帳票の自動化や端子設計の作り込みは、専用電気CADより限られます。帳票連携の比重が高い業務では、物足りなさが出るでしょう。


05

電気CADの費用相場

電気CADは、主要5製品のうち3製品が要問い合わせです。価格を公開しているのは2製品で、いずれも年間サブスクリプションです。見積もりを動かす内訳と、公開されている目安を整理しました。

費用の内訳

費用を左右する要因

公開されている目安(2026年時点)

ソフトウェアライセンス

年間サブスクリプションか、構成ごとの見積もりか

年額260,700円(汎用CADの業種別ツールセットとして収録する製品、税込)

3D盤内設計の機能

回路図のみの構成か、3Dパッケージまで含むか

Schematic Professional/3Dで年額443,700円、2D+3D統合で年額729,500円(代理店公表価格を出す製品)

部品ライブラリの整備

自社特有の部品や特注品の登録数

公開なし(社内の人月)

設計者の教育

データベース型の作図に慣れるまでの期間と、教育する人数

公開なし

サブスクリプション型は初期費用を抑えやすい反面、長期利用では総額が積み上がります。ソフトの費用に加え、ライブラリ整備と教育にかかる人月も見積もってください。


06

【比較表】電気CADのランキング

比較軸のうち、製品データとして数値化できる4項目を横並びにしました。工程管理・品質管理・現場操作性・中小適合を、製造業適合性スコア(5段階評価)で示しました。中小適合の高い順に並べており、下へ向かうほど想定する企業規模と導入の重さが上がります。評価が設定されていない項目は「-」としています。

順位

製品

提供元

工程管理

品質管理

現場操作性

中小適合

価格の目安

1

AutoCAD Electrical

オートデスク株式会社(Autodesk)

4

3

4

3

AutoCAD including specialized toolsets に収録。年間新規サブスクリプション 定価260,700円(税込・2026年時点)

2

E3.series

株式会社図研

4

4

4

3

要問い合わせ(公式・カタログとも金額非公開)

3

SOLIDWORKS Electrical

ダッソー・システムズ(Dassault Systèmes)

4

4

3

3

年間サブスクリプション Schematic Professional/3D 443,700円、Professional(2D+3D統合)729,500円(スタンドアロン・代理店公表価格)

4

EPLAN Electric P8

EPLAN株式会社

5

4

3

2

商用有料。価格は公開されておらず要見積。体験版・オンラインデモあり

5

ECAD DCX

株式会社ECADソリューションズ

4

4

3

2

図研経由で個別見積もり

以下は、提供元についての2点の補足です。EPLANの国内提供元は2023年4月に社名が変わり、現在はEPLAN株式会社です。ECAD DCXは、日東工業グループの株式会社ECADソリューションズが開発・提供しています。旧・ワコムのCAD事業を分社化した企業で、E3.seriesを提供する図研とは別会社です。

AutoCAD Electricalは単体販売を終了しました。現在はAutoCADの業種別ツールセットに収録される形で提供されています(2026年7月時点)。条件を絞って比較したい場合は、ITトレンドの電気CAD(電気設計・電装設計)カテゴリをご覧ください。


07

電気CADの主要製品の詳細

ここからは表に挙げた5製品を、順位の並びのまま見ていきます。強みだけでなく、向かないケースもあわせて示しました。自社の設計対象と照らしながら読み進めてください。

AutoCAD Electrical

オートデスクの電気設計ツールセットです。単体販売は終了しました。AutoCAD including specialized toolsetsに収録されています。

AutoCADの操作性をそのまま使え、電気シンボルと自動採番で作図を効率化できます。DWG互換のため、既存図面と連携しやすい点も利点です。年額260,700円(税込・2026年時点)です。

注意点:専用電気CADほどの帳票の自動化・連動性はありません。年額課金のため、長期利用ではコストが積み上がります。

E3.series

図研の統合電気CADです。電気制御・電装・ケーブル・ハーネス設計を一元管理できます。自動車関連や産業機器メーカーで採用実績がある製品です。

データベース連動で、設計情報の整合性を保てます。図研の基板用回路CADと連携し、コネクタを自動生成できます。手厚い国内サポートも強みです。

注意点:専用CADとして導入コストがかかり、習熟にも一定の時間を要します。価格は要問い合わせです。

SOLIDWORKS Electrical

ダッソー・システムズの、3D CADと連携する電気設計CADです。SOLIDWORKSを使う設計部門に向きます。

2次元回路図と3次元モデルが双方向にリンクし、設計変更を相互に反映できます。部品表・端子表の自動生成にも対応した製品です。価格は代理店が年額で公表しています。

注意点:SOLIDWORKS環境の利用が前提です。電気設計だけに単独で使うと割高になります。

EPLAN Electric P8

EPLAN株式会社の電気CADで、電装設計の標準化・自動化に強みがあります。

回路図・端子表・配線表・ラベルが連動し、設計変更を一括で反映できます。共通回路をマクロとして再利用でき、複数規格の海外案件でも使われている製品です。体験版とオンラインデモもあります。

注意点:多機能で習熟に時間がかかり、ライセンス費用も高めです。年に数枚の回路図しか描かない用途には過剰でしょう。

ECAD DCX

株式会社ECADソリューションズの電気CADです。盤とハーネスの設計を統合して扱えます。

国内の電気設計現場で認知度が高く、日本語サポートを受けられます。製造業の業務プロセスに組み込みやすい点も特徴です。

注意点:海外規格中心のグローバル案件では情報が限られます。専任担当者による運用が前提の、中堅・大手向けの製品です。


08

電気CADの無料・有料でできることの違い

主要5製品は、いずれも有料の製品です。無料で確かめられるのは、体験版やデモの範囲までと考えてください。導入前にどこまで検証できるかを整理しました。

項目

体験版・デモ

有料ライセンス

回路図の作図

自社の代表的な図面を試作し、操作感を確かめられる

日々の設計業務すべてで使える

帳票の自動生成

試作した図面で連携の様子を確かめるまで

整備したライブラリをもとに、全案件の帳票を生成できる

3D盤内設計

デモでの確認が中心

3Dを含む構成を契約すれば使える

サポート

販売代理店の説明が中心

操作教育や問い合わせ対応を受けられる

体験版やデモには、実際に作図する設計者を同席させてください。最初は小規模な案件で試すと、現場の負担を抑えながら定着を図れます。


09

まとめ

電気CADは、4つの軸で整理すると判断しやすくなります。帳票連携、3D盤内設計、既存CAD資産との互換性、価格体系です。最初の分かれ目は、設計対象が回路図中心か、盤内3Dまで含むかです。特定の製品が常に最適というわけではなく、何を一元管理したいかで候補が決まります。

候補を絞ったら、体験版やデモで自社の代表的な図面を試作してください。帳票の連携と、設計者の操作感を確かめるためです。そのうえで、ライセンス費用に部品ライブラリの整備と教育の人月を加えて比べましょう。製品は電気CAD(電気設計・電装設計)カテゴリで比較できます。

電気CAD(電気設計・電装設計)比較表

ロゴ製品名ベンダー価格モデル特徴
IJCAD Electrical ロゴ
IJCAD Electricalシステムメトリックス株式会社サブスクリプション税込価格を公開しているdwgベースの盤設計向け電気CAD詳細を見る
ACAD-DENKI ロゴ
ACAD-DENKI図研アルファテック株式会社要見積もり盤製造まで見据えた.dwgベースの電気・制御設計CAD詳細を見る
E3.series ロゴ
E3.series株式会社図研要見積もり国産EDA大手の電気・電装設計CAD詳細を見る
EPLAN Electric P8 ロゴ
EPLAN Electric P8EPLAN株式会社要見積もり電装設計の標準化・自動化に強い電気CAD詳細を見る
UnidrafX ロゴ
UnidrafX進和電機株式会社要見積もり汎用CADに依存しない制御盤設計専用CADの最上位モデル詳細を見る
AutoCAD Electrical ロゴ
AutoCAD Electricalオートデスク株式会社(Autodesk)サブスクリプションAutoCADベースの電気設計ツールセット詳細を見る
SOLIDWORKS Electrical ロゴ
SOLIDWORKS Electricalダッソー・システムズ(Dassault Systèmes)要見積もり3D CADと連携する電気設計CAD詳細を見る
ECAD DCX ロゴ
ECAD DCX株式会社ECADソリューションズ要見積もり国内で定着した電気・盤・ハーネス設計CAD詳細を見る

よくある質問

Q電気CADと汎用2D CADは何が違いますか。
A

電気CADは電気シンボルや部品ライブラリ、クロスリファレンス、端子台編集、回路図からの部品表・端子表の自動生成といった電気設計専用機能を備えます。汎用2D CADでも電気図面は描けますが、帳票連携や接続チェックは手作業になりやすく、制御盤・電装設計では電気CADのほうが手戻りを減らせます。

Q制御盤の3D設計まで行いたい場合はどの製品が向いていますか。
A

回路図と装置の3Dモデルを双方向で連携させたいならSOLIDWORKS Electrical、結線図と盤内配置図を整合させて扱うならE3.series、上位構成で3Dに対応するEPLAN Electric P8が候補です。盤設計まで踏み込まない回路図中心の業務であれば、3D機能はコスト過剰になることもあるため、設計対象を先に確認することが重要です。

QAutoCAD Electricalは今も単体で購入できますか。
A

AutoCAD Electricalの単体製品は2018年3月に提供終了しており、現在は「AutoCAD」のサブスクリプションに含まれる電気設計向けの専用ツールセットとして利用します。契約は月・年・3年単位のサブスクリプションが基本です。

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