2D CADの費用|買い切りとサブスクの総額比較と見積もりの取り方
2D CADの費用を、ライセンス形態・グレード・ライセンス数・保守の4要素から整理。主要6製品の公表価格を並べ、買い切りとサブスクリプションの累計コストが3〜5年で交差する構造、保守や教育など付随費用、見積もりの取り方、使える補助金と会計上の扱いまでまとめた記事。

2D CADの導入を検討し始めると、まず引っかかるのが費用の見え方です。同じ「2D CAD」でも、年額3万円台で使える製品もあれば、本体だけで30万円を超える製品もあります。金額に幅が出るのは製品の優劣ではなく、ライセンスの売り方が製品ごとに違うためです。
そのうえ、ライセンス費用だけを比べても総額はわかりません。保守やバージョンアップ、教育、PCの入れ替えといった費用が後から積み上がり、導入から数年経って想定と合わなくなることがあります。この記事では、公表されている価格を並べたうえで、数年分の総額と見積もりの取り方まで整理します。
- 買い切りは1ライセンス2.2万〜32.7万円、サブスクは年額3.3万〜8.4万円が公表価格の幅
- 累計コストが逆転するのは3〜5年目。想定利用年数を先に決めないと比較できない
- 保守はライセンス費用の15〜20%/年。教育・PC更新・データ移行も最初から見込む
この記事でわかること
2D CADの費用相場
まず金額の幅を押さえます。汎用2D CADの公表価格は、ライセンス形態によって桁が変わります。1ライセンスあたりの目安は次のとおりです。
- サブスクリプションは年額3.3万〜8.4万円。初期費用がかからない
- 買い切りは2.2万〜32.7万円。取得後は追加費用が保守のみになる
- 1〜3年の利用ならサブスク、5年以上ならおおむね買い切りが安い
サブスクリプションの相場
年額での支払いが基本で、初期費用は発生しません。公表価格の下限はIJCAD LTの33,000円、上限はAutoCADの84,700円です。DWGをネイティブ形式として扱えるかどうかが価格差の主な理由で、互換性を重視するほど年額は上がります。年度予算に載せやすく、増減にも対応しやすい形態です。
買い切りの相場
永続ライセンスを一括で取得します。下限はRootPro CAD Professionalの22,000円(税抜)、上限はCADSUPER Liteの327,800円(税込)で、15倍近い開きがあります。機械設計向けの作図支援機能を標準搭載する製品ほど高くなる傾向です。同じバージョンを使い続ける前提なら、年度ごとの予算が読みやすくなります。
1ライセンスあたりで考える理由
2D CADは設計者1人につき1ライセンスが基本です。10ライセンスを超える規模では、ボリュームディスカウントやフローティングライセンスが選択肢に入り、公表価格どおりにはなりません。まずは1ライセンスあたりで相場感をつかみ、必要数が固まった段階で見積もりを取るのが実務的な順序です。
2D CADの費用を左右する4つの要素
同じ2D CADでも金額が大きく違うのは、価格を決める要素が複数あるためです。見積もりを読み解く前に、どこで差がつくのかを押さえておきます。
- ライセンス形態(買い切りかサブスクか)が総額に最も大きく効く
- DWGをネイティブで扱えるかどうかが、製品間の価格差の中心にある
- 機能グレードとライセンス数で、同じ製品でも数倍の開きが出る
ライセンス形態
買い切りは取得時に一括、サブスクは毎年支払います。単年で見ればサブスクが安く、長く使うほど買い切りが有利になります。近年は買い切りを廃止する動きがあり、IJCADは2025年1月に永続版の販売を終了、AutoCAD LTも新規販売を終了しました。選択肢が狭まっている点は前提として押さえておく必要があります。
DWG互換性のレベル
取引先とDWG形式で図面をやり取りするなら、互換性の精度が費用に直結します。AutoCADはDWGのネイティブ形式であり、年額84,700円と6製品の中で最も高い水準です。互換CADは同等の読み書きを実現しつつ価格を抑えていますが、複雑な図面では差が出ることがあります。どこまでの精度が必要かで支払う額が変わります。
機能グレードとライセンス数
多くの製品はグレードを分けています。IJCADはLT・STD・PROの3段階で、年額33,000円から49,500円まで1.5倍の幅があります。Octave BricsCADもLite・Pro・BIMの3グレードです。必要な機能を先に決めないと、上位グレードを選んで使わない機能に払うことになります。ライセンス数がまとまる場合は、フローティングの併用も検討対象です。
2D CAD主要6製品の価格一覧
製造業の設計現場で候補に挙がりやすい汎用2D CADについて、公表されている価格を並べました。いずれも公式サイトまたは正規販売店のページで確認できる金額です。
- 6製品すべてが価格を公開。2D CADは比較的金額を確認しやすい分野
- サブスク3製品は年額3.3万〜8.4万円、買い切り3製品は2.2万〜32.7万円
- 公開価格は1ライセンス単体購入時の上限。複数導入時は見積もりが要る
製品 | 提供元 | ライセンス形態 | 価格 |
|---|---|---|---|
AutoCAD | オートデスク | サブスクリプション | 年額84,700円(税込・2026年5月改定後)。AutoCAD LTは新規販売終了 |
IJCAD | インテリジャパン | サブスクリプションのみ | 年額 PRO 49,500円/STD 39,600円/LT 33,000円。永続版は2025年1月に販売終了 |
DraftSight | ダッソー・システムズ | サブスクリプション中心 | Professional 299ドル/年〜、Premium 599ドル/年(公式・USD建て) |
図脳RAPIDPRO | フォトロン | 買い切り+年間ライセンス | パッケージ版154,000円(税込)/年間ライセンス38,500円/フローティング66,000円(5ライセンス以上) |
Octave BricsCAD | Bricsys | 買い切り(永続) | Lite 108,851円/Pro 165,165円/BIM 322,822円(各税込・初年度保守込み) |
CADSUPER | アンドール | 本体購入+年間サブスク併用 | CADSUPER Lite 本体327,800円(税込)〜。サブスクは別途 |
価格は2026年9月時点で、各社の公式サイトおよび正規販売店のページから確認できた範囲です。改定が入るため、最終判断の前に各社公式で最新情報をご確認ください。
サブスクリプション型の3製品
AutoCAD、IJCAD、DraftSightは年額での支払いが基本です。AutoCADは年額84,700円と高い水準ですが、DWGネイティブである点が価格差の理由になっています。IJCADはグレードが3段階に分かれており、LTなら年額33,000円から使えます。DraftSightはUSD建てのため、為替によって円換算額が変動する点に注意が必要です。
買い切り型の2製品
図脳RAPIDPROとOctave BricsCADは、初期費用を一括で払う永続ライセンスが軸です。図脳RAPIDPROはパッケージ版154,000円のほか、年間ライセンス38,500円とフローティング66,000円も用意されています。常時使う設計者には買い切り、たまに使う社員には年間ライセンスというように、社内で形態を混ぜられる点が実務上は使いやすい構成です。
併用型のCADSUPER
CADSUPERは本体購入と年間サブスクリプションを組み合わせる形態です。Lite版でも本体327,800円からと初期投資が大きく、6製品の中では高い水準になります。機械設計向けの作図支援機能を標準で搭載しているため、その機能を実際に使う現場であれば投資に見合います。汎用的な作図が中心なら、他製品のほうが費用対効果は高くなります。
機能面の詳細な比較は2D CADの比較記事で扱っています。
価格の安さと「原価管理適合性」は一致しない
編集部では各製品を製造業適合性スコア(工程管理適合性・現場利用しやすさ・原価管理適合性・中堅/中小製造業との相性の4項目を5段階評価)で採点しています。費用を検討するうえで直結するのは、原価管理適合性と中小相性の2項目です。この2つを価格と並べると、公開価格だけでは見えない差が出ます。
製品 | 取得費の目安 | 原価管理適合性 | 中堅/中小との相性 |
|---|---|---|---|
RootPro CAD Professional | 買い切り22,000円(税抜) | 5 | 5 |
図脳RAPIDPRO | 買い切り154,000円 | 4 | 4 |
DraftSight | 年額299ドル〜 | 4 | 4 |
CADSUPER | 買い切り327,800円〜 | 3 | 4 |
AutoCAD | 年額84,700円 | 3 | 3 |
MICRO CADAM Helix | 非公開(要問い合わせ) | 2 | 2 |
最も安いRootPro CAD Professionalは両項目とも5で、価格と適合性が一致しています。一方でMICRO CADAM Helixは価格が非公開でありながら両項目とも2です。これは製品が劣るという意味ではなく、大規模な設計部門を前提とした製品であり、中小規模では投資に見合いにくいことを示しています。
注意したいのはAutoCADとCADSUPERです。AutoCADは年額84,700円と6製品で最も高いにもかかわらず原価管理適合性は3、CADSUPERは取得費327,800円で3です。金額の高さがそのまま費用面の使いやすさにつながっていません。DWG互換性や機械設計機能に払っている費用であり、原価を細かく管理したい目的には直接効かない、という読み方になります。
つまり「高い製品ほど何でも優れている」わけではありません。予算が限られていて費用面の扱いやすさを優先するなら、スコアの高い製品から候補に入れるほうが、公開価格だけを比べるより判断がぶれません。各製品のスコアは2D CAD(汎用2次元CAD)のカテゴリページでも確認できます。
2D CADでライセンス以外にかかる費用
見積書に載るライセンス費用だけを比べると、導入後に想定と合わなくなります。実務では次の費用が後から積み上がります。
- 保守・サポートはライセンス費用の15〜20%/年が目安。導入台数が多いほど負担が大きい
- 教育コストは初期に一度だけ発生。既存CADからの乗り換えほど大きい
- データ移行の可否は事前検証が必要。図面資産が多いほどリスクが上がる
保守・バージョンアップ
買い切り製品では保守契約が別建てになることがあります。年額はライセンス費用の15〜20%程度に設定されていることが多く、複数ライセンスを導入するとまとまった金額になります。Octave BricsCADのように初年度の保守が価格に含まれる製品もあるため、次年度以降の扱いを見積もり時に確認しておくと、実質的な年間費用を比較できます。
教育とPC更新
操作教育は導入初期に一度だけ発生する費用です。既存のCADから乗り換える場合、操作体系の違いに慣れるまでの生産性低下も実質的なコストになります。PCについては、2D CADは3D CADに比べて要求スペックが低く、一般的な業務用PCで動作します。更新費用を新たに見込む必要は基本的にありません。
データ移行
既存の図面資産をどこまで引き継げるかは、事前に検証しておく必要があります。DWGやDXFで書き出せても、レイヤ構成や線種、文字スタイルが崩れることがあります。図面数が多いほど手直しの工数が膨らむため、候補製品の試用版で実際の図面を開いて確認するのが確実です。形式の詳細は2D CADの解説記事で解説しています。
2D CADの総額を3年・5年で比べる
ライセンス形態の違いが総額にどう効くかを、1ライセンスあたりで試算しました。保守や教育は含まない、ライセンス費用だけの単純累計です。
- 3年時点ではサブスクが安いが、5年でIJCAD LTは165,000円まで積み上がる
- 買い切りの図脳RAPIDPRO154,000円、Octave BricsCAD Lite108,851円を上回る
- 年額が安いグレードでも、5年使えば買い切りと逆転する
製品・グレード | 形態 | 3年の総額 | 5年の総額 |
|---|---|---|---|
AutoCAD | 年額84,700円 | 254,100円 | 423,500円 |
IJCAD PRO | 年額49,500円 | 148,500円 | 247,500円 |
IJCAD LT | 年額33,000円 | 99,000円 | 165,000円 |
図脳RAPIDPRO | 買い切り154,000円 | 154,000円 | 154,000円 |
Octave BricsCAD Lite | 買い切り108,851円 | 108,851円 | 108,851円 |
交差するのは3〜5年目
買い切りの取得費が10万円台、サブスクの年額が3万円台後半という組み合わせで計算すると、累計コストはおおむね3年目から5年目のあいだで逆転します。設備投資として何年使う前提かを先に決めておかないと、どちらが安いかは判断できません。
サブスクが噛み合う場面
短期のプロジェクト要員に持たせる場合や、まず1年試してから本格導入を判断したい場合は、初期負担の軽いサブスクが向きます。人員の増減に合わせてライセンス数を調整できる点も、変動が多い現場では利点になります。
買い切りで注意する点
買い切りは長期利用で有利ですが、バージョンが固定されるため、OSの更新やファイル形式の変化に追随できなくなる時期が来ます。またサブスクは契約終了後にファイルを開けなくなるため、契約終了後も図面を参照する必要があるなら、無償ビューアで開ける形式に変換しておくか、買い切り製品を1本だけ残しておく備えが要ります。
2D CADの見積もりの取り方
2D CADの価格は改定が入るため、公表価格はあくまで目安です。同じ前提で比較できる見積もりを取るには、依頼前の準備が要ります。
- 想定利用年数・必要ライセンス数・機能グレードの3つを先に決める
- 候補を2〜3製品に絞り、同じ条件を提示して同時に依頼する
- 保守の有無、次年度以降の金額、追加ライセンス単価、バージョンアップの扱いを確認
依頼前に決める3つのこと
想定する利用年数、必要なライセンス数、必要な機能グレードの3つを決めてください。この3つが決まっていれば、どの提供元からも同じ前提の見積もりが返ってきます。逆にどれかが曖昧なままだと、提供元ごとに違う前提で試算されるため、金額を並べても比較になりません。
同じ条件で同時に取る
候補を2〜3製品に絞ったうえで、同じ条件を提示して同時に依頼します。時期をずらすと価格改定やキャンペーンの影響で条件が揃わなくなります。10ライセンスを超える規模なら、公開価格での試算は参考程度にとどめて、早い段階で見積もりを取ったほうが精度が上がります。
見積書で確認する4点
保守契約が含まれているか、初年度と次年度以降で金額が変わらないか、追加ライセンスの単価はいくらか、バージョンアップの扱いはどうなっているか。この4点が明示されていない見積書は、数年後に金額がずれる原因になります。特に保守の扱いは製品ごとに差が大きいため、必ず書面で確認してください。
2D CADの費用を抑える方法
要件を落とさずに金額を下げる余地は、いくつかあります。無理に安い製品を選ぶより、形態と制度を使い分けるほうが確実です。
- 常時使う人は買い切り、たまに使う人は年間ライセンスと社内で混ぜる
- 5ライセンス以上ならフローティングの併用で総額を抑えられる場合がある
- 中小企業向けの補助制度が使える。ただし公募時期と対象要件の確認が必要
ライセンス形態を混ぜる
全員に同じライセンスを配る必要はありません。図脳RAPIDPROのように買い切りと年間ライセンスを併売している製品なら、使用頻度に応じて配分できます。日常的に作図する設計者には買い切り、図面を開く程度の社員には安価な形態、というように分けると総額が下がります。
フローティングライセンス
同時に使う人数が保有ライセンス数より少ない場合、フローティングが有効です。図脳RAPIDPROは5ライセンス以上でフローティング年間66,000円を用意しています。10人が使うが同時利用は4人程度、といった環境なら、人数分を買うより安くなります。ただし同時利用が集中する時間帯があると待ちが発生するため、実際の使われ方を把握したうえで判断してください。
使える補助制度
2D CADのようなソフトウェア導入は、中小企業向けの補助制度の対象になる場合があります。ただし対象経費の範囲、公募時期、申請から交付までの期間は制度によって異なり、年度ごとに要件も変わります。導入時期が決まっているなら、公募スケジュールを先に確認してから製品選定を進めると手戻りがありません。
まとめ|2D CADの費用の見極め方
2D CADの費用を比べるときは、価格表の額面ではなく、想定利用年数を前提にした数年分の総額で見てください。買い切りとサブスクの累計コストは3〜5年で交差するため、どちらが安いかは利用期間によって変わります。
そのうえで、保守・教育・データ移行という付随費用を最初から見込んでおくと、導入後に想定と合わなくなる事態を避けられます。候補を2〜3製品に絞り、同じ条件で見積もりを取って並べるのが、判断がぶれない進め方です。
製品ごとの選定軸から整理したい場合は2D CADの選び方の記事を、条件を指定して候補を絞り込みたい場合は2D CAD(汎用2次元CAD)のカテゴリページをご覧ください。
2D CAD(汎用2次元CAD)のおすすめ製品
RootPro CAD Professional
株式会社ルートプロ
税抜2万2千円の買い切りで使える国産2次元汎用CAD
図脳RAPIDPRO
株式会社フォトロン
買い切りで使える国産2D CAD
Octave BricsCAD(旧BricsCAD)
Octave Intelligence plc(旧Bricsys)
AutoCAD互換の高速2D/3D CAD
IJCAD(2025年1月に永続版の販売終了、現在はサブスクリプションのみ)
システムメトリックス株式会社
国内シェアの高い純国産AutoCAD互換CAD
CADSUPER
株式会社マーブル(旧アンドール)
製造現場の作図効率に配慮した国産CAD
DraftSight
ダッソー・システムズ(Dassault Systèmes)
コストを抑えやすいDWG互換2D CAD
2D CAD(汎用2次元CAD)比較表
| ロゴ | 製品名 | ベンダー | 価格モデル | 特徴 | |
|---|---|---|---|---|---|
| RootPro CAD Professional | 株式会社ルートプロ | オンプレミス | 税抜2万2千円の買い切りで使える国産2次元汎用CAD | 詳細を見る | |
| 図脳RAPIDPRO | 株式会社フォトロン | オンプレミス | 買い切りで使える国産2D CAD | 詳細を見る | |
| Octave BricsCAD(旧BricsCAD) | Octave Intelligence plc(旧Bricsys) | サブスクリプション | AutoCAD互換の高速2D/3D CAD | 詳細を見る | |
| IJCAD(2025年1月に永続版の販売終了、現在はサブスクリプションのみ) | システムメトリックス株式会社 | サブスクリプション | 国内シェアの高い純国産AutoCAD互換CAD | 詳細を見る | |
| CADSUPER | 株式会社マーブル(旧アンドール) | オンプレミス | 製造現場の作図効率に配慮した国産CAD | 詳細を見る | |
| DraftSight | ダッソー・システムズ(Dassault Systèmes) | サブスクリプション | コストを抑えやすいDWG互換2D CAD | 詳細を見る | |
| AutoCAD LT | オートデスク株式会社(Autodesk) | サブスクリプション | 業界標準DWGに準拠した定番2D CAD | 詳細を見る | |
| MICRO CADAM Helix | 株式会社CAD SOLUTIONS | 要見積もり | 年数回の機能追加を国内要望から反映する2次元専用CAD | 詳細を見る |
よくある質問
Q2D CADの費用相場はどのくらいですか?
汎用2D CADの価格帯は、年額3万円台から初期費用30万円台までに広がります。サブスクリプションであればIJCAD LTが年額33,000円、AutoCADが年額84,700円。買い切りでは図脳RAPIDPROのパッケージ版が154,000円、Octave BricsCAD Liteが108,851円といった水準です。いずれも税込の公表価格で、価格改定が入るため見積もりでの確認が前提になります。
Q買い切りとサブスクリプションはどちらが安いですか?
利用年数によって逆転します。買い切りの取得費が10万円台、サブスクの年額が3万円台後半という組み合わせなら、累計コストはおおむね3〜5年目で交差します。短期利用や試験導入ならサブスク、特定部門で長く使うなら買い切りが総額を抑えやすくなります。ただし買い切りでもOS更新や新しいDWG形式への対応でバージョンアップ費用が発生する場合があります。
Q無料の2D CADでも業務に使えますか?
社内で完結する作図であれば実用に足ります。ただし業務利用では、商用利用が許諾されているか、DWGの読み書きにどこまで対応しているか、不具合時の問い合わせ先があるかの3点を確認してください。取引先とDWGを頻繁にやり取りする現場では、互換性とサポートの面から有償製品を選ぶほうが安全です。
Qライセンス費用以外に何がかかりますか?
保守・サポート費用、教育と習得にかかる時間、PCの推奨スペックを満たすための更新費用、既存図面のデータ移行と互換性検証の4つです。保守は年額でライセンス費用の15〜20%程度に設定されていることが多く、複数ライセンスではまとまった金額になります。見積もり段階でこれらを含めた数年分の総額で比べてください。
Q見積もりを依頼するとき、何を伝えればよいですか?
想定する利用年数、必要なライセンス数、必要な機能グレードの3つです。この3つを揃えて候補2〜3製品に同時に依頼すると、同じ前提の見積書が返ってきて比較できます。返ってきた見積書では、保守契約の有無、次年度以降の金額、追加ライセンスの単価、バージョンアップの扱いの4点を確認してください。
