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選び方・ノウハウ#2D CAD#3D CADとの違い#無料2D CAD

2D CADとは?3D CADとの違い・ファイル形式・無料CADと選び方の基礎

2D CADの定義、3D CADとの違い、DWG/DXF/JWWのファイル形式、汎用CADと専用CADの区別、無料2D CAD(Jw_cad)と有償版の違い、サブスク/永久ライセンスの料金体系、互換性・業種・料金で絞る選定軸までを整理した用語記事。

製造業のシステム選定担当者ITトレンド編集部
2D CADとは?3D CADとの違い・ファイル形式・無料CADと選び方の基礎

2D CADとは、平面(2次元)の図面をコンピュータ上で作成・編集するためのソフトウェアです。手描きの製図をコンピュータに置き換えたもので、平面図や部品図、建築図面のように、線・寸法・記号で構成される図面を正確かつ効率的に描けます。

CADの導入を検討すると、まず「2Dと3Dのどちらが必要か」「無料のCADで足りるのか、有償を買うべきか」「他社とやり取りするファイル形式は何か」といった疑問にぶつかります。安易に高機能な3D CADや高額な製品を選ぶと、使いこなせずコストだけがかかることもあります。この記事では、2D CADの定義から、3D CADとの違い、DWG・DXF・JWWといったファイル形式、汎用CADと専用CADの区別、無料2D CADと有償版の違い、そして選び方の基礎までを、これから導入する担当者向けに整理します。

結論:2D CADとは、平面の図面を作図・編集するソフトです。3D CADが立体モデルを作るのに対し、2D CADは平面図に特化し、動作が軽く習得しやすく、コストも抑えられます。やり取りの中心になるファイル形式はAutoCAD系のDWG/DXFと、国内建築・設備で普及するJWWで、相手に合わせた対応が選定の鍵になります。Jw_cadのように無料で実務に使えるものもありますが、サポートや互換性、業務効率を求めるなら有償版が現実的です。図面を誰とどの形式でやり取りするか、どの業種に特化するかを先に決めると、自社に合うCADが絞り込めます。


この記事でわかること

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2D CADとは何か

2D CAD(2次元CAD)は、X軸とY軸からなる平面上に、線分・円・寸法・文字・記号を組み合わせて図面を描くソフトウェアです。CADは「Computer Aided Design(コンピュータ支援設計)」の略で、その名のとおり製図作業をコンピュータで支援します。紙と定規で行っていた製図を画面上に置き換えたものと考えると、役割が分かりやすくなります。

2D CADが描くのは、平面図・立面図・断面図・部品図といった、平面で表現する図面です。機械の部品図、建築の間取り図、電気配線図、土木の設計図など、線と寸法で構成される図面の作成に向いています。手描きと比べて、線の修正やコピー、寸法の自動計算、レイヤー(図面の重ね合わせ)による情報の整理がしやすく、図面の品質と作成スピードを高められます。

製造業の文脈で2D CADが使われる代表的な場面が、部品図や組立図の作成です。加工現場へ渡す指示は、寸法・公差・表面処理・材質といった情報を2次元の図面に正確に記載する必要があり、こうした製造指示は今も2D図面が主役です。3Dモデルで設計した場合でも、現場へ渡す最終図面は2Dに展開するケースが多く、2D CADの作図機能は製造の現場で欠かせない役割を担い続けています。

立体的な形状を扱う3D CADが広く普及した現在も、2D CADの需要は根強く残っています。製造業の部品図や、建築・設備の施工図のように、最終的な指示が2次元の図面でやり取りされる場面が多く、現場では2D図面が共通言語として機能し続けているためです。

レイヤー・寸法・記号という2D CADの基本機能

2D CADの作業効率を支えているのが、レイヤー・寸法・記号といった基本機能です。レイヤーは図面を層に分けて管理する仕組みで、たとえば建築図面なら「壁」「電気配線」「寸法線」を別々の層に描き、必要な層だけを表示・印刷できます。手描きでは難しかった情報の重ね合わせと切り替えが、CADでは容易になります。

寸法は、線を引くと長さや角度が自動で計算・表示され、図形を変えれば寸法も追従します。記号や部品は、よく使うものを登録して再利用でき、同じ要素を繰り返し描く手間を省けます。これらの機能により、修正のたびに引き直していた手描きと比べ、図面の品質と修正スピードが大きく変わります。2D CADの製品を比べるときは、こうした基本機能の使いやすさや、自社業務でよく使う部品・記号が揃っているかも判断材料になります。


02

2D CADと3D CADの違い

2D CADと3D CADは、扱う次元が違うだけでなく、得意な作業も導入コストも異なります。どちらが必要かは、作りたいものと使う場面で決まります。両者の違いを整理します。

扱える形状と作業内容の違い

2D CADは平面の図面を描くのに特化し、3D CADは立体的なモデルを作成します。3D CADは立体モデルから2次元図面を生成することもできるため機能の幅は広いものの、その分操作は複雑で、習得に時間がかかります。

2D CADは平面図や線図を描くのに向き、建築図面や機械の部品図のような、比較的シンプルで2次元での指示が中心となる設計に使われます。一方、3D CADは立体モデルを作り、製品設計や複雑な構造の解析、干渉チェック、デザイン検討に使われます。立体形状の検証や、設計から解析・製造までを3Dデータで一貫させたい場合は3D CADが必要です。

動作の軽さ・習得しやすさ・コストの違い

2D CADは、3D CADと比べて動作が軽く、一般的なPCでも快適に動きます。3Dモデルの処理には高性能なPCが必要になることが多いのに対し、2D CADはハードウェアの要求が低く、導入のハードルが下がります。

習得のしやすさでも2Dに分があります。立体を扱う3D CADは概念の理解と操作の習熟に時間がかかりますが、2D CADは製図の延長として比較的短期間で使い始められます。コスト面でも、無料で使える2D CADや安価な製品が存在し、3D CADより導入費用を抑えやすい傾向があります。立体形状の検証が不要で、2次元の図面作成が中心なら、2D CADのほうが費用対効果は高くなります。一方、後から3D設計が必要になる見込みがあるなら、最初から3D CADを検討する選択肢もあります。


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DWG・DXF・JWWのファイル形式

2D CADで最もつまずきやすいのが、ファイル形式の互換性です。CADは製品ごとに標準の保存形式が異なり、相手と形式が合わないと図面が開けない、レイアウトが崩れるといった問題が起きます。実務で頻出する3つの形式を押さえておくと、選定時の判断材料になります。

DWG:AutoCAD標準の業界標準形式

DWGは、Autodesk社が策定したAutoCADの標準ファイル形式で、2D CADの事実上の業界標準として広く使われています。多くの企業がDWGで図面をやり取りしているため、取引先や協力会社とのデータ交換で求められることが多い形式です。AutoCAD以外の2D CADでも、DWGの読み書きに対応した「DWG互換CAD」が多数あり、AutoCADを持たなくてもDWG図面を扱えます。

DXF:異なるCAD間でやり取りする中間形式

DXF(Drawing Exchange Format)も、Autodesk社が定めた形式で、異なるCADソフト間でデータを交換するために設計されています。仕様が公開されているため対応ソフトが多く、「相手がどのCADを使っているか分からないが、とにかく図面を渡したい」という場面で使われます。ただし、DWGに比べて再現性が落ちる場合があり、複雑な図面では文字や寸法のずれが生じることもあるため、最終確認は必要です。

JWW:国内の建築・設備で普及する形式

JWWは、国産の無料2D CADであるJw_cadの標準ファイル形式です。Jw_cadが日本の建築・設備業界で広く使われてきた経緯から、国内ではJWW形式の図面が数多く流通しています。海外製のCADはJWWに標準対応していないことが多く、建築・設備分野の図面をやり取りするなら、JWWの読み書きに対応しているかが選定の分かれ目になります。

形式選びの要点は、「自社が誰とどの形式で図面をやり取りするか」です。製造業や大手取引先とのやり取りが中心ならDWG対応が欠かせず、国内の建築・設備が中心ならJWW対応が重要になります。複数の相手と異なる形式でやり取りするなら、DWG・DXF・JWWのすべてを扱えるCADが安全です。

互換でつまずきやすいポイント

「DWG対応」と書かれていても、再現性が完全とは限らない点には注意が必要です。文字フォント、線種、ハッチング(塗りつぶし模様)、寸法スタイルといった細かな要素は、CAD間で表示が変わることがあります。とくに、独自のフォントや特殊な記号を多用した図面は、別のCADで開いたときに文字化けやずれが起きやすくなります。

こうしたずれを避けるには、本格導入の前に、実際に取引先とやり取りする図面で開き直しのテストを行うのが確実です。無料体験版が用意されている製品なら、自社の代表的な図面を読み込み、寸法や文字、レイヤーが意図どおり再現されるかを確かめておくと、導入後の手戻りを防げます。DWGはバージョン(年度)によっても互換性が変わるため、相手が使うバージョンに合わせて保存できるかも確認しておくと安心です。


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汎用2D CADと専用2D CAD

2D CADは、対応する業務の幅で「汎用CAD」と「専用CAD」に分かれます。この区別を理解すると、自社の業務にどちらが合うかが見えてきます。

汎用CAD:業種を問わず使える

汎用CADは、特定の業界に限定せず、幅広い分野の作図に対応するCADです。線や図形を自由に組み合わせて図面を描けるため、機械・建築・電気・土木など業種をまたいで使えます。代表格がAutoCADで、業界標準のDWG形式を中心に、汎用的な作図機能を備えています。

汎用CADの利点は、用途を選ばない柔軟さと、利用者が多いことによる情報・人材の得やすさです。一方で、専門業務に特化した自動化機能は持たないため、特定業種の繰り返し作業では手数が増えることがあります。複数の業種・用途で図面を描く企業や、まず標準的なCADを習得したい場合に向きます。

専用CAD:特定業種の作業を効率化する

専用CADは、建築・土木・機械・電気・設備など、特定業界の専門業務に特化したCADです。その業界でよく使う部品データベース、専用のコマンド、法規や規格に沿った作図支援など、特定業務を効率化する機能を備えています。

たとえば機械設計向けの専用2D CADには、部品の作図支援や設計に必要な機能を盛り込んだものがあり、汎用CADで一から描くより作業を短縮できます。専用CADの利点は、対象業種での作業効率の高さです。一方、対応業種が限られるため、業務が変われば使いにくくなります。特定業種に集中していて、その分野の作図効率を最大化したい企業に向きます。


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無料2D CADと有償版の違い

2D CADには無料で使えるものもあり、コストをかけずに始められます。ただし、無料には無料の制約があり、業務での本格利用では有償版が現実的になる場面も多くあります。両者の違いを整理します。

無料2D CADでできること

無料2D CADの代表が、国産のJw_cadです。最大の利点は無料で使い続けられることで、学習で使ったものをそのまま実務でも永続的に使えます。日本の建築・設備業界で広く普及し、JWW形式の図面が多く流通しているため、この分野では無料でも実用に耐えます。費用をかけずに2D CADを始めたい個人や小規模事業者にとって、有力な選択肢です。

注意点として、かつて無料で提供されていたDraftSightは、2019年末をもって無料版の提供を終了し、以降は有償版での提供となりました(Dassault Systèmes公開情報、各CAD解説サイトより)。無料CADは提供方針が変わることがあるため、長期的に使う前提なら、提供形態の継続性も確認しておくと安全です。

有償2D CADを選ぶ理由

有償の2D CADを選ぶ理由は、互換性・サポート・業務効率にあります。DWG形式との高い互換性、メーカーによる技術サポート、業務を効率化する機能、複数人での運用に必要なライセンス管理などは、有償版で得られる価値です。取引先とDWGで図面をやり取りする、複数人で運用する、トラブル時にサポートを受けたいといった業務利用では、有償版が現実的になります。

有償版には、AutoCADのほか、DWGとの互換性を持つ「AutoCAD互換CAD(DWG互換CAD)」が多数あります。AutoCADと近い操作性を、より抑えた価格で使える点が支持されており、製品によっては毎年の更新料が不要な永久ライセンスを選べるものもあります。コストを重視する企業にとって、互換CADは有力な選択肢になっています。

料金体系:サブスクと永久ライセンス

有償2D CADの料金体系は、年額や月額で支払うサブスクリプション(期間ライセンス)と、買い切りの永久ライセンスに大別されます。Autodesk社は2018年以降、サブスクリプションのみの販売に移行しました。かつての2D専用版AutoCAD LTは2021年に新規販売を終了し、現在は同価格帯のAutoCADに統合されています(Autodesk公開情報、各CAD解説サイトより)。AutoCAD(年額)は税込で71,500円前後が目安です(2024年時点の公表価格より、契約期間で変動)。

一方、ARES・BricsCAD・ZWCADといったDWG互換CADには、永久ライセンスを選べる製品があります。BricsCADは永久ライセンスとサブスクの両方を提供し、長期利用では永久ライセンスのほうが総額を抑えられる場合があります(各CAD解説サイトより)。なお、互換CADのIJCADは、2024年2月以降、期間ライセンスの販売方式へ移行しています(IJCAD公開情報より)。料金体系は各社で改定されるため、導入時点の最新の価格・提供形態を公式サイトで確認することが、判断のうえで欠かせません。

主な2D CAD製品の傾向

有償の2D CADには、汎用の業界標準から互換CAD、国産の専用CADまで複数の系統があります。どれが優れているかではなく、自社の互換性要件・業種・予算に合うかで選ぶのが基本です。代表的な製品の傾向を整理します。

AutoCAD(旧AutoCAD LT)は、DWGを策定したAutodesk社の汎用CADで、業界標準として最も普及している系統です。取引先からAutoCAD前提でのやり取りを求められる場面が多く、利用者・情報・対応人材が得やすい点が強みです。一方、サブスクリプションのみの提供で、継続利用するほど費用が積み上がる点は考慮が必要です。

DraftSightは、機械系3D CADのSOLIDWORKSを開発したダッソー・システムズが提供する2D CADで、AutoCADとの高い互換性を持ちます。SOLIDWORKSを使う企業が2次元図面の作成に組み合わせる例が多く見られます。かつての無料提供は終了し、現在は有償(期間ライセンス)です。

BricsCADとIJCADは、DWG互換CADの代表格です。AutoCADに近い操作性をより抑えた価格で使える点が支持されており、AutoCADからの移行先として検討されます。BricsCADは永久ライセンスとサブスクの両方を選べ、IJCADはAutoCADとの高い互換性を国産サポートとともに提供します。コストを抑えつつDWG互換を確保したい企業に向く系統です。

頭脳RAPIDPRO(ジャストシステム)とCADSUPER(キャドスーパー、アンドール)は、国産の汎用・機械系2D CADです。日本語環境での使いやすさや、国内サポート、機械設計向けの作図支援を特徴とし、国内製造業で長く使われてきました。国産CADは、日本のものづくりの慣習に沿った操作性や、JWWを含む国内形式への対応、手厚い国内サポートを重視する企業に選ばれる傾向があります。どの製品が適すかは、互換性・業種適合・料金体系・サポート体制のうち、自社が何を優先するかで決まります。


06

2D CAD選定の基礎

2D CADを選ぶときは、「誰とどの形式で図面をやり取りし、どの業種で、どんな運用をするか」を先に固めると、候補が絞り込めます。本記事では編集部が、互換性・業種適合・料金体系・運用の4つの観点で選定軸を整理しました。

ファイル互換性から決める

最初に確認するのは、やり取りする図面のファイル形式です。取引先や協力会社がDWGを使うならDWG互換は必須、国内の建築・設備でJWW図面が中心ならJWW対応が欠かせません。複数の相手と異なる形式でやり取りするなら、DWG・DXF・JWWを幅広く扱えるCADが安全です。互換性が合わないと、図面の受け渡しのたびに変換や手直しが発生し、かえって工数が増えます。

業種適合と必要機能から決める

次に、自社の業務が特定業種に集中しているかを見ます。機械・建築・電気・設備など一つの分野に特化し、その作図効率を最大化したいなら専用CADが、複数業種をまたぐなら汎用CADが向きます。専用CADを選ぶ場合は、自社の業務に合った専用機能やコマンドが揃っているかを確認します。

料金体系を利用期間から決める

料金体系は、利用期間と利用人数から判断します。短期間や少人数なら、初期費用を抑えられるサブスクが向きます。長期間にわたり同じ環境を使い続けるなら、買い切りの永久ライセンスのほうが総額を抑えられる場合があります。サブスクは常に最新版を使える利点がある反面、使い続ける限り費用が発生する点を踏まえて比較します。

操作性・サポート・移行のしやすさを確認する

最後に、操作性とサポート体制を確認します。すでにAutoCADの操作に慣れた人材がいるなら、操作性の近いDWG互換CADへ移行すると教育コストを抑えられます。トラブル時のサポートや、既存図面の引き継ぎ(移行)がスムーズに行えるかも、運用を左右します。無料版で試せる製品は、本格導入の前に実際の図面で動作と互換性を確かめておくと、導入後のミスマッチを防げます。

製造業適合性の観点で各製品を具体的に比べたい場合は、ITトレンドの2D CADカテゴリで、対応ファイル形式や業種、料金体系の条件を絞り込んで確認できます。


07

2D CADが向いている企業・向いていない企業

2D CADが適するかどうかは、企業規模ではなく「2次元図面が業務の中心かどうか」と「立体形状の検証が必要か」で決まります。自社がどちらに当てはまるかを起点に、向く・向かないを切り分けて考えます。

2D CADが向いている企業

業務の中心が2次元の図面作成にある企業は、2D CADが適します。機械の部品図、建築・設備の施工図、電気配線図のように、最終的な指示が2次元でやり取りされる業務では、2D CADで十分に対応でき、動作の軽さと習得のしやすさ、コストの抑えやすさが効いてきます。

手描きやExcelで作図していて、まず製図をデジタル化したい段階の企業にも向きます。無料のJw_cadや安価な互換CADから始められるため、導入のハードルが低く、効果を確かめながら広げられます。取引先とDWGで図面をやり取りする企業は、DWG互換の有償CADを選べば、互換性とサポートを得ながらコストを抑えられます。特定業種に集中している企業は、その分野の専用2D CADで作図効率を高められます。

2D CADだけでは不十分・3D CADが適するケース

立体形状の検証や、3Dデータを前提とした業務では、2D CADだけでは不十分です。複雑な製品の干渉チェック、構造解析、3Dプリンタや切削加工へのデータ連携、デザイン検討が必要なら、3D CADが要ります。取引先から3Dデータでの納品を求められる場合も、3D CADが前提になります。

また、設計から解析・製造までを3Dデータで一貫させたい製造業では、2D CADを補助的に使いつつ、主軸を3D CADに置く構成が合います。立体形状を扱う必要が少しでも継続的に見込まれるなら、2D CADと3D CADのどちらを主軸にするかを、導入前に整理しておくと後の手戻りを防げます。どちらが適するかは、扱う形状の複雑さと、取引先から求められるデータ形式で判断します。

編集部コメント:2D CADと3D CADのどちらを選ぶかは、「立体形状を検証する必要があるか」でほぼ決まります。2次元の図面作成が業務の中心なら、2D CADのほうが軽く・安く・早く習得できて費用対効果が高く、無理に3Dを入れる必要はありません。2D CADの中での選定は、まず「誰とどの形式(DWG/JWW)で図面をやり取りするか」を起点にすると外しません。コストを抑えたいなら無料のJw_cadやDWG互換CAD、サポートと互換性を重視するなら有償版、というように、互換性・業種・予算の3点で候補を絞るのが現実的です。


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まとめ

2D CADとは、平面の図面を作図・編集するソフトです。立体モデルを作る3D CADと比べて、動作が軽く、習得しやすく、コストを抑えやすいのが特徴で、2次元の図面作成が中心の業務に向きます。やり取りの中心になるファイル形式は、AutoCAD系のDWG/DXFと、国内の建築・設備で普及するJWWで、相手に合わせた対応が選定の鍵になります。

2D CADは、業種を問わない汎用CADと、特定業種に特化した専用CADに分かれます。Jw_cadのように無料で実務に使えるものもありますが、互換性・サポート・業務効率を求めるなら有償版が現実的です。料金体系はサブスクと永久ライセンスがあり、利用期間や人数で適した形が変わります。

選定では、ファイル互換性・業種適合・料金体系・運用のしやすさを軸に、自社が誰とどの形式で図面をやり取りするかを先に固めるのが基本です。次のステップは、AutoCAD LT・DraftSight・頭脳RAPIDPRO・CADSUPER・BricsCAD・IJCADといった具体的な製品を比べることです。ITトレンドの2D CADカテゴリでは、各製品を対応形式や業種、料金で絞り込んで比較できます。

2D CAD(汎用2次元CAD)比較表

製品名ベンダー価格モデル特徴
図脳RAPIDPRO株式会社フォトロンオンプレミス買い切りで使える国産2D CAD詳細を見る
BricsCADBricsysサブスクリプションAutoCAD互換の高速2D/3D CAD詳細を見る
IJCAD株式会社インテリジャパンサブスクリプション国内シェアの高い純国産AutoCAD互換CAD詳細を見る
CADSUPERアンドール株式会社オンプレミス製造現場の作図効率に配慮した国産CAD詳細を見る
DraftSightダッソー・システムズ(Dassault Systèmes)サブスクリプションコストを抑えやすいDWG互換2D CAD詳細を見る
AutoCAD LTオートデスク株式会社(Autodesk)サブスクリプション業界標準DWGに準拠した定番2D CAD詳細を見る