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比較#2D CAD#CAD比較#AutoCAD LT

おすすめの2D CADを比較!基礎知識やできること、選び方までをわかりやすく解説!

製造業向けの2D CAD主要6製品を、DWG互換性・価格モデル・操作性・自動化機能・サポート体制の5項目で比較。年額3万円台からという費用相場や、無料版で足りる範囲、自社の条件に合う製品の選定ポイントまでを解説します。

製造業のシステム選定担当者ITトレンド編集部
おすすめの2D CADを比較!基礎知識やできること、選び方までをわかりやすく解説!

製造業の設計現場では、いまも2次元の図面が主役です。3D化が進んだ現在も、製作図や設備レイアウト図は2D CADで描くほうが速く仕上がります。選ぶときに迷いの中心となるのは2点です。取引先とやり取りするDWG図面をどこまで正確に扱えるかと、価格を年額で払うか初期費用で払うかです。この記事では主要6製品を同じ判断軸で並べ、自社の条件に噛み合う製品を絞り込めるように整理しました。

  • 社外とのDWG交換が多いなら、DWGネイティブの製品
  • 導入時の出費を抑えたいなら、低価格帯のサブスクリプション
  • 数年分の予算を読みやすくしたいなら、買い切り型
  • 国内の窓口に相談したいなら、国産CAD

2D CADの選び分けは、社外とのDWG交換の量と、価格の払い方という2つの軸で決まります。最終判断の前に、試用版で取引先の図面を実際に開いて崩れがないか確かめてください。


この記事でわかること

01

2D CADの基礎知識

2D CADは、図面を線・寸法・注記で描くための設計ソフトウェアです。3D化が進んだ現在も、製造業の図面業務では中心に置かれています。まず何ができるものかを押さえましょう。

2D CADでできること

2D CADの役割は、平面の図面を作り、直すことにあります。機械部品の製作図、工場のレイアウト図、配管図や電気図が主な対象です。

紙の図面を電子化する用途にも使われます。取引先から受け取ったDWG/DXF図面に手を入れて返す、という往復も日常的な作業のひとつです。線を引く速さだけでなく、寸法や記号をどれだけ自動で処理できるかが作業時間を左右します。

3D CADとの違い

3D CADは立体で形状を作り、そこから図面を派生させます。対して2D CADは、最初から平面の図面そのものを描くソフトです。

3Dが要るのは、干渉のチェックや解析、外観の検討が必要な場面です。既存図面の修正や2次元主体の作図では、3Dの機能はほぼ使いません。むしろ操作が重くなり、費用も上がります。用途が2次元で完結するなら、2D CADのほうが噛み合うでしょう。

DWGとDXFの違い

DWGはAutoCADの標準形式で、この分野の事実上の共通語になっています。DXFは異なるCAD間で図面を受け渡すための交換形式です。

両者の扱いは製品によって差が出ます。DWGを直接読み書きできる製品もあれば、内部形式へ変換して扱う製品もあります。変換を挟むと、線種や文字の位置がわずかにずれることもあるでしょう。取引先とのやり取りが多い現場ほど、ここが選定の分かれ目になります。

編集部メモ:DWG対応をうたっていても、対応するバージョンは製品ごとに違います。取引先が使うバージョンを先に確認しておきましょう。試用の段階で判断がつきやすくなります。


02

2D CADの基本的な選び方

2D CADを選ぶ際には、社外とのDWG交換の量から決めることが重要です。ここが決まると、価格の払い方とサポート体制の優先順位も自然に定まります。次の3点を順に確認しましょう。

DWG互換性をどこまで求めるか

取引先とDWG図面を往復させる現場では、互換性が最優先になります。変換で線種や文字がずれると、確認と手直しの時間が積み上がるためです。

一方、社内で図面が完結する現場なら、互換性の優先度は下がります。DXFで受け渡せれば足りる場合も少なくありません。まず自社の図面が社外とどれだけ行き来しているかを数えてみてください。

価格を年額で払うか、初期費用で払うか

サブスクリプションは初期の出費が軽く、常に最新版を使えます。ただし利用が長引くほど支払総額は増えていきます。

買い切り型は逆です。最初にまとまった費用が要る代わりに、数年分の予算を読みやすくなります。バージョンを固定して長く使いたい現場に適した形です。3年から5年の総額で並べて比べると、判断を誤りにくくなります。

日本語サポートと国内実績

設計が止まると生産にも影響が及びます。トラブル時にどこへ聞けるかは、機能と同じくらい重要な条件でしょう。

海外製品は情報量が多い反面、日本語の窓口が代理店経由になる場合もあります。国産CADは窓口が近く、JIS記号など国内の作図習慣に沿った機能を備えている点が強みです。専任の情報システム担当がいない企業ほど、この点が重要になります。


03

2D CADの比較項目

製品を並べるときは、同じ物差しを当てる必要があります。2D CADで見るべき項目は次の5つです。まず一覧で全体像をつかみましょう。

比較項目

見るべきポイント

DWG/DXFの互換性

取引先の図面をそのまま開けるか。変換でずれが出ないか

価格モデル

サブスクリプションか買い切りか。数年分の総額はいくらか

操作レスポンスと習熟しやすさ

大きな図面でも動きが重くならないか。新人が使えるようになるまでの期間

作図の自動化機能

寸法・記号・部品の呼び出しをどこまで自動でこなせるか

日本語サポートと国内実績

問い合わせ窓口が直販か代理店か。同業種での導入実績

DWG/DXFの互換性

取引先から受け取った図面を、変換なしで開けるかどうかを見ます。DWGを直接扱える製品と、内部形式へ変換して扱う製品があるためです。

確認したいのは対応バージョンです。DWGは版が上がるたびに仕様が変わるので、取引先の使う版に届いていなければ意味がありません。

価格モデル

月額・年額のサブスクリプションか、買い切りかを見ます。初期費用と数年分の総額では、有利な形が逆転する場合もあるでしょう。

ライセンスの数え方も、比較項目のひとつです。1台に固定する形と、複数人で融通し合えるフローティングとで、必要な本数が変わってきます。

操作レスポンスと習熟しやすさ

作図と編集の反応の速さを見ます。図面が大きくなったときに動きが重くなる製品では、日々の作業が滞ります。

習熟のしやすさも、同じくらい大切な観点です。担当者が入れ替わる現場では、新人が独力で描けるようになるまでの期間も考慮しておきたいところです。

作図の自動化機能

寸法や記号をどこまで自動で処理できるかを見ます。線を引く速さより、ここが作業時間の差になって表れます。

機械設計ならJIS記号や公差の入力、設備図なら部品ライブラリの充実度が対象です。自社の図面でよく使う要素が標準で揃っているかを確認しましょう。

日本語サポートと国内実績

問い合わせ窓口が直販か代理店かを見ます。設計が止まったときに、どこまで早く回答が届くかが変わるためです。

同業種での導入実績も判断の材料になります。似た図面を扱う企業で使われていれば、運用の相談もしやすくなるでしょう。


04

自社に合った2D CADの選定ポイント

同じ比較項目でも、どの項目を優先するかは会社によって異なります。自社の条件に当てはめて優先順位を付け直しましょう。よくある3つの型で整理します。

取引先とのDWG往復が多い企業

互換性を最優先にしてください。図面のずれは手直しの時間に直結し、納期にも響きます。

この型では価格の安さで選ぶと後悔しがちです。変換の手間が積み上がり、浮かせたはずの費用を人件費で失いかねません。試用版で取引先の実際の図面を開き、線種と文字の位置を確かめてから決めましょう。

図面が社内で完結する中小企業

互換性の優先度を下げ、価格と操作性で選べます。DXFで受け渡せれば足りる場面が大半だからです。

この場合に重視したいのは、数年分の総額です。5人で5年使う前提なら、買い切り型が有利になる場合もあります。まずは利用人数と使用年数を決め、その条件で各製品の総額を並べてみてください。

情報システムの専任担当がいない企業

サポート窓口の近さが、製品選びの判断材料になります。設定やトラブルの対応を設計者自身が抱えることになるためです。

国産CADは窓口が近く、日本語で相談できます。海外製品を選ぶ場合は、国内代理店の対応範囲を契約前に確認しておきましょう。導入時の初期設定を支援してもらえるかどうかも、あわせて聞いておくと安心です。


05

2D CADの費用相場

2D CADは価格を公開している製品が多く、相場をつかみやすい分野です。このカテゴリの主要6製品を、支払い方ごとに整理しました。金額はいずれも各社が公開している値(2026年時点)です。

料金体系

該当製品数

公開されている価格の目安(2026年時点)

年額サブスクリプション

3製品

年額33,000円〜84,700円。海外製品はUSD建てで299ドル/年〜

買い切り(永続ライセンス)

2製品

108,851円〜322,822円(税込)。年間ライセンス(38,500円)を選べる製品もある

本体購入+年額の併用

1製品

本体327,800円(税込)〜、年額は別途

税の扱いと通貨は製品ごとに違うので、見積もりでは条件を揃えて比べてください。総額はライセンス本数、保守契約の有無、初年度の導入支援で動きます。買い切りとサブスクの総額比較は2D CADの費用で詳しく扱っています。


06

【比較表】2D CADのランキング

製品データとして数値化できる4項目を、製造業適合性スコアで横並びにしました。工程管理・現場操作性・中小適合・原価管理の4つを5段階で評価しています。並びは中小適合の高い順です。下へ向かうほど、想定する企業規模と導入の重さが上がります。

順位

製品

提供元

工程管理

現場操作性

中小適合

原価管理

価格の目安

1

DraftSight

ダッソー・システムズ(Dassault Systèmes)

3

4

4

4

Professional 299ドル/年〜、Premium 599ドル/年(公式・USD建て)

2

図脳RAPIDPRO

株式会社フォトロン

4

4

4

4

パッケージ版154,000円(税込)/年間ライセンス38,500円/フローティング年間66,000円(5ライセンス以上)

3

CADSUPER

株式会社マーブル(旧アンドール)

4

4

4

3

本体購入+年間サブスクリプション併用型。CADSUPER Liteは本体32万7,800円(税込)〜、サブスク別途

4

Octave BricsCAD(旧BricsCAD)

Octave Intelligence plc(旧Bricsys)

4

4

4

永続ライセンス Lite 108,851円/Pro 165,165円/BIM 322,822円(各税込・初年度保守込み)

5

IJCAD

システムメトリックス株式会社

4

4

4

年間サブスクリプションのみ(シングル)PRO 49,500円/STD 39,600円/LT 33,000円。永続ライセンスは2025年1月に販売終了

6

AutoCAD LT

オートデスク株式会社(Autodesk)

4

4

3

3

AutoCAD(LTの後継)年額84,700円(税込・2026年5月改定後)

この分野は提供元と販売形態の変化が続いています。BricsCADは2026年5月28日付でOctave Intelligenceへ移管されました。ブランドもOctave BricsCADへ移行しています。CADSUPERを提供していたアンドールは、2024年10月に株式会社マーブルへ社名を変更しました。IJCADは2025年1月に永続ライセンス版の販売を終了しました。AutoCAD LTも単体販売を終え、AutoCADへ統合されています(いずれも2026年時点)。

原価管理のスコアが「-」の製品は、機能がないという意味ではありません。評価の登録がない項目です。検討する際は、スコアではなくデモや導入事例で確かめてください。


07

2D CADの主要製品の詳細

ここからは表に挙げた6製品を、順位の並びのまま見ていきます。強みだけでなく、注意すべき点もあわせて示しました。自社の条件と照らしながら読み進めてください。

DraftSight

ダッソー・システムズが提供する2D CADです。AutoCADに近い操作感を保ちながら、年額を抑えて導入できる点が最大の特徴といえます。

DWGに対応しており、図面のやり取りもしやすい構成です。エディションが分かれているため、必要な機能だけを選んで費用を抑えられます。図面修正と標準作図が中心の現場に噛み合うでしょう。

注意点:高度な作図自動化は上位エディションが前提になります。3D設計には対応していません。

図脳RAPIDPRO

フォトロンが開発する国産の2D CADです。買い切り型を選べるため、長く使うほど費用を抑えられます。

日本語環境と国内サポートが標準で、操作も直感的です。習熟しやすく、担当者が入れ替わる現場でも立ち上がりが速くなります。機械設計や設備図の作図に向いた製品です。

注意点:DWGネイティブではないため、図面によっては変換が要ります。取引先とのDWG往復が多いなら、試用版での検証が欠かせません。

CADSUPER

株式会社マーブル(旧アンドール)の国産2D CADです。製造業の作図業務に合わせた機能を備え、繰り返しの多い作図を効率化できます。

日本語環境と国内サポートも強みです。JIS記号や公差など、国内の機械設計で使う要素が標準で揃っています。国産CADで窓口の近さを重視する企業に向く選択肢でしょう。

注意点:知名度と流通する情報量は大手製品に及びません。本体購入と年額の併用型なので、総額の見積もりには確認が要ります。

Octave BricsCAD(旧BricsCAD)

AutoCAD互換性の高さで知られる製品です。2026年5月にOctave Intelligenceへ移管され、名称も変わりました。

永続ライセンスを選べる点が特徴で、2Dと3Dの両方に対応します。AutoCADからの移行や置き換えを検討する企業が主な候補先となるでしょう。操作体系が近いため、乗り換え時の学習コストを抑えられます。

注意点:ハイエンドの3D機能は専用製品に及びません。移管直後で情報が新旧に分かれている点も、調べる際の手間になります。

IJCAD

システムメトリックスが開発・販売・サポートまでを担う国産のAutoCAD互換CADです。日本語の窓口があり、国内の中小・中堅製造業を主な対象としています。

互換性を保ちながら、AutoCADより費用を抑えられる点が導入の理由になりやすいでしょう。LTからPROまでエディションが分かれ、用途に応じて選べます。

注意点:2025年1月に永続ライセンス版の販売が終了し、現在は年間サブスクリプションのみです。買い切りを前提に検討していた場合は、条件が変わっています。

AutoCAD LT

DWGを生んだオートデスクの製品で、互換性という点では基準そのものです。取引先とDWG図面を往復させる現場では、最も確実な選択肢になります。

学習情報や互換ソフトが豊富に流通している点も見逃せません。人材の採用や教育の面でも有利に働きます。

注意点:年額課金のため、長く使うほど総額は増えていきます。単体のLTは販売を終え、後継のAutoCADへ統合されました。3D設計には対応していません。


08

2D CADの無料・有料でできることの違い

2D CADには、無償版や体験版を用意している製品があります。閲覧だけの担当者や試用には十分な場合も多く、費用をかけずに配れる点は魅力でしょう。どこまでが無料で足りるのかを整理しました。

項目

無償版・体験版

有料版

作図・編集

基本的な作図と編集はできる

同じ操作に加え、自動化やカスタマイズが使える

対応ファイル形式

製品により限られる

DWG/DXF/SXF/PDFなど幅広く変換できる

利用条件

期間や機能に制限が付く場合がある

ライセンス条件の範囲で制限なく使える

サポート

原則として付かない

メールや電話の窓口が用意される

バージョンアップ

保証されない

保守契約やサブスクリプションで提供される

無償版が向くのは、図面を見るだけの担当者や、導入前の試用です。日常的に図面を描き、取引先とやり取りする業務では有料版が前提になります。利用条件は製品ごとに違うので、商用利用の可否は必ず提供元の規約で確かめてください。


09

まとめ

2D CADの選び分けは2つの軸で決まります。社外とのDWG交換がどれだけあるか、そして価格を年額で払うか初期費用で払うかです。この2点を先に決めれば、候補は自然に絞られます。

取引先とDWGを往復させる現場なら、互換性を最優先します。社内で図面が完結するなら、価格と操作性で比べるとよいでしょう。公開価格の幅は年額で3万円台から8万円台、買い切りなら2万円台から32万円台です(2026年時点)。3年から5年の総額を揃えて比べてください。

最後は試用版で取引先の実図面を開き、線種と文字の位置に崩れがないか確かめましょう。各製品は2D CAD(汎用2次元CAD)のカテゴリページで比較できます。

2D CAD(汎用2次元CAD)比較表

ロゴ製品名ベンダー価格モデル特徴
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RootPro CAD Professional株式会社ルートプロオンプレミス税抜2万2千円の買い切りで使える国産2次元汎用CAD詳細を見る
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図脳RAPIDPRO株式会社フォトロンオンプレミス買い切りで使える国産2D CAD詳細を見る
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よくある質問

QAutoCAD LTは今でも新規購入できますか。
A

AutoCAD LTの新規販売は2021年に終了しています。既存ユーザーは保有ライセンスの契約更新を継続できますが、新規導入の場合は後継となるAutoCAD(標準版)のサブスクリプション契約が前提になります。年額費用が変わるため、最新の価格を公式や正規販売店で確認してください。

Q2D CADはサブスクと買い切りのどちらが得ですか。
A

利用期間によって変わります。数年でバージョンを更新せず長く使うなら、図脳RAPIDPROのような買い切りパッケージ版が総額で有利になる場合があります。一方、短期プロジェクトや常に最新版を使いたい場合は年額サブスクが向いています。契約年数を決めて総額を試算したうえで比較することが選定のポイントです。

Q互換CADでもAutoCADのDWGファイルは問題なく開けますか。
A

DraftSight、図脳RAPIDPRO、CADSUPERはいずれもDWG/DXFの読み書きに対応しています。ただしハッチングや寸法スタイル、フォントの再現精度は製品やバージョンで差が出ることがあります。実際に取引先とやり取りするファイルを試用版で往復変換し、レイアウト崩れがないか確認してから導入するのが安全です。

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