プロセス解析ソフトの最適な選び方を徹底解説!おすすめの製品も紹介
プロセス解析ソフト(プロセスシミュレーター)の選び方を、目的別・部門別・企業規模別の3つの切り口から解説。定常解析型など4つの種類の違い、物性データベースと熱力学モデルの確かめ方、よくある4つの失敗と回避策までを整理します。

プロセス解析ソフトは製品名を知っていても、選ぶ段階で手が止まりがちです。理由は、自社のプロセスをどの軸で測ればよいかが整理されていないためです。カタログの機能数や価格だけで決めた結果、自社の成分系で気液平衡が合わず、設計値を信用できなくなる例が繰り返されています。この記事では、目的・部門・企業規模という3つの切り口から選び方を整理しました。対象製品の一覧はプロセス解析ソフト(プロセスシミュレーター)のカテゴリページにまとめています。製品を見る前に、まず測る物差しを決めましょう。
- 定常解析か動的解析か、主な対象が化学か石油・ガスかを先に決める
- 自社が扱う成分に物性データベースと熱力学モデルが適合するか確かめる
- 装置モデルの範囲と、既存の設計ツールやDCSとの連携を確認する
- 習得性とサポート、数年分の総額で現実性を判断する
プロセス解析ソフトの選定では、対象プロセスと物性・熱力学の適合を確認すると、系統を見極めやすくなります。残りの条件を順に当てはめると、自社の成分系で設計値を信頼できる製品を見分けやすいでしょう。
この記事でわかること
プロセス解析ソフトの基礎知識
選び方に入る前に、プロセス解析ソフトが何を計算するソフトなのかを押さえます。ここが曖昧だと、必要のない機能に費用を払うことになりかねません。3点に絞って確認しましょう。
プロセス解析ソフトが担う業務
プロセス解析ソフトは、プラントの物質収支・熱収支・相平衡を計算するソフトウェアです。化学プラント、石油精製、天然ガス処理の設計と運転改善が主な対象になります。
蒸留塔の理論段数、反応器の条件、熱交換器の伝熱面積が主な出力です。実機を作る前に、机上でこれらの設計値を確かめられます。既存設備のデボトルネックや、運転条件の最適化の検討にも使われます。計算結果は機器の仕様や稟議の根拠になるため、精度が業務の質を左右すると考えてよいでしょう。
定常解析と動的解析の違い
定常解析が対象とするのは、プラントが安定して運転している状態です。物質収支・熱収支と装置サイジングを計算し、概念設計から基本設計までの大半はこれで足ります。
動的解析は、起動・停止・負荷変動・安全弁の作動といった時間変化を扱います。制御ループの設計、安全検証、運転員訓練シミュレーターの構築で必要になるものです。定常のモデルを動的へ広げられるかは、製品によって差があります。まず定常で設計を固め、過渡応答の検証が要る工程にだけ動的を足す進め方が現実的でしょう。
選定でつまずきやすい理由
製品ごとの機能一覧を並べても、差が読み取りにくいのが実情です。主要な製品はいずれも蒸留や反応の装置モデルを備えており、カタログ上は似て見えます。
実際に差が出るのは、自社が扱う成分をそのまま計算に乗せられるかという運用面です。物性データベースの収録、熱力学モデルの適合、既存環境との連携は、カタログには表れません。だからこそ、軸を先に決めてから製品を見る順序が要ります。
編集部コメント:製品を先に見ると、機能の多さで判断してしまいがちです。自社がどの成分系を、どの運転条件で扱うのかを先に書き出してみてください。それだけでも、比較すべき製品の範囲がはっきりします。
プロセス解析ソフトの種類
プロセス解析ソフトは、扱う対象で大きく4つに分かれます。分け方の軸は、計算する状態と主な対象分野の2つです。自社がどこに当たるかを確かめてください。
- 定常解析型
- 動的解析型
- 化学プロセス全般型
- 石油・ガス特化型
定常解析型
安定運転の状態を計算する、最も基本的な系統です。物質収支と熱収支を解き、蒸留塔や熱交換器のサイジングまで扱えます。
設計業務の大半はこの範囲で完結するため、最初に導入するならこの系統から検討すると進めやすいでしょう。入力する情報は装置の仕様と運転条件が中心で、動的解析ほど細かい前提を求められません。ただし起動・停止や制御の検証には使えないので、その用途があるなら拡張できるかを確かめておきます。
動的解析型
時間の経過にともなう挙動を計算する系統です。起動、停止、負荷変動、安全弁の作動といった過渡的な現象を追えます。
主な用途は、制御ループの設計、安全検証、運転員訓練シミュレーター(OTS)の構築です。定常解析と比べ、装置の容積や保有量、バルブ特性、制御パラメータといった入力が追加で要ります。定常モデルから同じ環境で拡張できる製品を選べば、モデルの作り直しを避けられるでしょう。
化学プロセス全般型
汎用化学から固体処理、電解質、ポリマーまで幅広く扱う総合型です。物性データベースの収録量と反応器モデルの種類が厚く、対象とするプロセスを選びません。
扱える範囲が広い分、物性や熱力学の設定項目も多くなります。習熟には時間がかかるため、社内の教育計画やベンダーのトレーニングを前提に検討することが大切です。少人数で限定的な検討をするだけなら、機能が過大になる場合もあります。
石油・ガス特化型
原油や天然ガスの分離・処理を主な対象にした系統です。原油アセイのキャラクタライゼーション、配管の圧力損失、コンプレッサなど回転機の計算に強みがあります。
石油精製やガス処理のプラント設計で、長く使われてきました。一方で、精密化学やポリマーのような非炭化水素系では、専用機能が手薄な製品もあります。主な対象が化学品なら、全般型と並べて比べたうえで判断しましょう。
【目的別】プロセス解析ソフトの選び方
同じプロセス解析ソフトでも、何をしたいかで優先する軸が変わります。製造業でよく挙がる3つの目的を取り上げました。自社に近いものから読んでください。
新規プラントの基本設計を進めたい
まず確認したいのは、物性データベースと装置モデルの範囲です。設計値の根拠が、そのまま機器の仕様になるためです。
扱う成分が標準の収録に含まれるか、含まれない場合に実験データから回帰して登録できるかを確認します。蒸留、反応、熱交換、回転機を一つの環境でモデル化できるかも重要な条件です。別ツールとの併用が増えるほど、データの受け渡しで手間と誤りが生じます。初期の概念設計では、計算が収束しやすいかどうかも作業時間に影響します。
既存設備の能力向上と運転改善を図りたい
現状の運転データにモデルを合わせ込めるかどうかを軸にします。実測値と計算値の差を詰められなければ、改善案の効果を見積もれないためです。
熱力学モデルの選択肢と、相互作用パラメータを回帰する機能を確認しておきましょう。既存のExcelや運転データとの受け渡しが楽な製品ほど、検討の回転が速くなります。デボトルネックの検討は、定常解析の範囲で足りる場合が多いでしょう。運転データの取り込みが手作業のままだと、検討の頻度そのものが落ちます。
制御設計と運転員訓練まで広げたい
この目的では、定常モデルを動的モデルへ引き継げるかを確認しましょう。設計時に作った資産を訓練用に再利用できるかどうかで、投資効率が変わるためです。
同じ環境で定常から動的へ移行でき、DCSやOTSと接続できる系統を選んでください。別々にモデルを作り直す構成にすると、二重投資が発生します。設計用と訓練用でモデルを分けると、更新のたびに二重の手間がかかります。接続の可否は将来計画も含め、見積もりの段階で確認しておくと安心です。
【部門別】プロセス解析ソフトの選び方
使う部門によって、求められる計算精度や使い方は異なります。プロセス解析ソフトを日常的に扱う3つの部門で整理しました。複数部門で共有するなら、条件の厳しいほうに合わせます。
プロセス設計部門
設計値を直接生み出す部門で、物性と熱力学の精度が最も重要になります。装置モデルの網羅性と、計算の収束しやすさも重視しましょう。
社外のエンジニアリング会社や装置メーカーとモデルをやり取りする場面も多くなります。ファイル互換と、装置設計ソフトへの連携範囲を確認しておきましょう。計算の標準手順を部門内でそろえておけば、担当者が替わっても品質が落ちません。収束しない計算に時間を取られると、検討できる案の数も減ります。
生産技術・製造部門
既存設備の運転条件を検討する部門で、実測データとの突き合わせが中心になります。新規設計ほど高度な機能は使わない一方、現場データの取り込みやすさが使い勝手を左右します。
運転データやExcelとの受け渡しが手軽かどうかが重要です。使う頻度に波があるため、席数を絞った構成や、必要なときだけ使える契約形態も検討できます。画面の分かりやすさは、専任でない担当者ほど重要になるでしょう。
研究開発部門
新規プロセスの検討が中心で、文献値の乏しい成分を扱う機会が多い部門です。標準の物性データベースに無い成分を、実験データから登録できる機能が要ります。
回帰機能の使いやすさと、カスタムモデルを自作できる自由度も確かめておきましょう。自由度の高い製品は、専任のモデリング担当を置ける体制が前提になります。少人数で短期間に立ち上げたい場合は、習得の負担も判断材料に入れましょう。文献値の裏付けが弱い成分ほど、実験計画とセットで検討する必要があります。
【企業規模別】プロセス解析ソフトの選び方
規模そのものより、規模から来る制約が判断を分けます。専任のプロセスエンジニアの有無、拠点の数、稟議の通し方の3点です。自社の体制に近いところを見てください。
中小企業
専任のプロセスエンジニアがいない前提で選びます。設定も計算も、設計担当者が兼務で抱えることになるためです。
日本語の窓口が近く、学習教材がそろった製品を優先すると安心です。扱うプロセスが限られるなら、総合型のフル構成は過大になります。必要なモジュールだけに絞った構成のほうが、総額を読みやすく稟議も通しやすくなるでしょう。外部のエンジニアリング会社に任せる範囲と、社内で回す範囲の線引きも先に決めておきます。
中堅企業
部門をまたいだ利用と、席数の融通が課題になります。設計と生産技術では使用頻度が違うため、人数分の常時ライセンスは余りがちです。
同時に使う数で数える契約や、使った分を配分できる形態が候補に入ります。モデルの命名規則や保管場所を決めておけば、担当者が替わっても資産が残ります。利用者が増えたときの追加条件も、契約前に確認しておくと安心です。拠点をまたいで同じモデルを使うなら、ファイルの共有方法も決めておきましょう。
大企業
拠点をまたいだ標準化と、他システムとの連携が判断を左右します。海外拠点を含めてモデルを共有するなら、英語環境での運用可否も条件になります。
包括契約の範囲と、DCSやOTSまで含めた展開の道筋を確認しておきましょう。稟議では単価ではなく、数年分の総額と移行の工数が問われます。全社一斉ではなく、部門単位の段階展開で影響を抑える進め方も検討に値します。既存モデルの移行工数は、対象の資産量を数えたうえで見積もると、計画の精度を高められるでしょう。
自社に合ったプロセス解析ソフトの選定ポイント
目的・部門・規模で方向が見えたら、具体的な条件に落とし込みます。ここからは確認する順番が大切です。上から順にたどると、手戻りが減ります。
- 対象プロセスと計算範囲を決める
- 扱う成分が物性データベースに揃うか確かめる
- 熱力学モデルを代表的な系で検証する
- 装置モデルの範囲と既存環境との連携を見る
- 習得性とサポート、数年分の総額を確認する
対象プロセスと計算範囲を決める
最初に決めるのは、定常か動的か、主な対象が化学か石油・ガスかの2点です。この2点を整理すると、4つの系統のどれを検討すべきかが見えてくるでしょう。定常だけで足りるのか、将来は動的まで広げるのかも、ここで見通しを立てます。
あわせて利用する人数と想定年数も仮置きしておきます。この2つが決まらないと総額を出せません。将来の拡張まで含めて書き出しておけば、契約後に不足へ気づく事態を避けられます。対象と範囲が定まれば、候補となる系統は自然に絞り込まれます。
扱う成分が物性データベースに揃うか確かめる
計算は成分の物性値から始まるため、対象成分が収録されていなければフローシートを組めません。標準的な炭化水素や一般的な化学成分であれば、主要な製品はいずれも十分な収録量を持ちます。
注意が要るのは、電解質、ポリマー、特殊な極性成分、社内固有のカスタム成分です。実験データから物性を回帰して登録できるか、その操作がどこまで簡単かを確認してください。総収録数の多さではなく、自社が実際に使う成分への適合で評価します。
熱力学モデルを代表的な系で検証する
気液平衡の予測がずれると、蒸留塔の段数や熱交換器の面積が直接外れます。炭化水素中心の高圧系なら、状態方程式から検討するとよいでしょう。極性成分を含む常圧の分離では、活量係数モデルを使います。塩を含む水溶液系では電解質モデルが基本になります。
搭載するモデルの数は決め手になりません。自社の代表的な系について、文献値や実測データと計算値を突き合わせてください。設計の許容範囲に収まるかを試用の段階で確かめておけば、導入後の手戻りを防げます。
装置モデルの範囲と既存環境との連携を見る
日常的に設計する装置を、一つの環境で完結できるかを見ます。網羅性が足りないと、特定の装置だけ別ツールで計算することになり、受け渡しの手間と誤りが増えます。
あわせて、Excelや装置設計ソフト、DCSやOTSとの接続を将来計画まで含めて洗い出してください。ファイル互換に加え、APIやスクリプトによる自動化の対応範囲も確認します。連携を後回しにすると、二重入力が常態化します。
習得性とサポート、数年分の総額を確認する
限られた担当者しか操作できなければ、その人の異動とともにモデル資産が死蔵されます。学習教材の量、日本語のテクニカルサポート、トレーニングの提供範囲を確認してください。
費用は年額ライセンス・追加モジュール・席数・保守・教育に分け、数年分の総額で比べます。価格を公開していない製品も多いため、使う機能に構成を絞ったうえで見積もりを取りましょう。安く導入しても定着しなければ、二重作業のぶん実質の負担は増えます。
【比較表】プロセス解析ソフトの主要製品
製品データとして数値化できる4項目を、製造業適合性スコアで横並びにしました。工程管理・品質管理・現場操作性・中小適合の4つを5段階で評価しています。並びは中小適合の高い順です。下へ向かうほど、想定する企業規模と導入の重さが上がります。評価の登録がない項目は「-」と表記しました。
順位 | 製品 | 提供元 | 工程管理 | 品質管理 | 現場操作性 | 中小適合 | 価格の目安 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | CHEMCAD | Datacor(旧Chemstations) | 4 | 4 | 4 | 4 | 年単位レンタル中心。モジュール構成で価格差 |
2 | Aspen Plus | AspenTech(Emerson傘下) | 4 | 4 | 3 | 2 | aspenONE包括契約・トークン制が中心。年間数千万円規模の事例も |
3 | Aspen HYSYS | AspenTech(Emerson傘下) | 4 | 4 | 3 | 2 | 包括契約・トークン制。構成と利用人数で大きく変動 |
4 | AVEVA PRO/II Simulation | AVEVA Group Limited(Schneider Electric傘下) | 4 | 4 | 3 | 2 | AVEVAスイート契約。大規模オペレーター向けの長期契約が中心 |
この分野は提供元の資本異動が続いています。AspenTechは2025年3月にEmersonの完全子会社となりました。AVEVAは2023年1月にSchneider Electricの完全子会社になっています。CHEMCADのChemstationsは2025年8月にDatacorブランドへ統合されました。旧社名で調べると、現行の窓口にたどり着きにくくなります。見積もりの際は現在の提供元を確認してください(2026年7月時点)。製品ごとの詳しい比較はプロセス解析ソフトの比較記事で扱っています。
プロセス解析ソフトの選び方で失敗しないための注意点
導入でつまずく現場には、共通したパターンがあります。事前に知っておけば、稟議の段階で対策を示せるはずです。よくある4つを回避策とあわせて挙げます。
物性と熱力学の確認を後回しにする
機能の多さや価格だけで選び、自社の成分系への適合を確かめないまま契約するケースが見られます。設計を組む段階で気液平衡が合わず、計算値を信用できなくなります。
回避策:試用の段階で、代表的な成分と系を必ず実機で検証しておきましょう。収録の有無だけでなく、回帰機能の使い勝手まで確かめます。ここを飛ばすと、ツールごと乗り換える事態になりかねません。検証には、自社の代表的なプロセスを2〜3パターン用意しておきましょう。
対象プロセスと合わない系統を選ぶ
よくあるのが、動的検証や油ガス処理が主目的なのに、汎用の評判だけで製品を決めることです。肝心の用途で計算範囲が足りず、別ツールの併用が前提になります。
回避策:定常か動的か、主な対象は化学か石油・ガスかを最初に言語化してください。そのうえで、同じ用途での実績がある系統から候補を出します。順序を逆にすると、判断が製品名に引きずられがちです。用途を書き出しておけば、稟議でも候補を絞った理由を説明できます。
既存環境との連携を設計しない
ソフトの導入を急ぐあまり、連携の設計が後回しになる例は珍しくありません。Excelや装置設計ソフト、DCSとの接続を決めないまま運用へ入ります。結局データを手で移し替えることになり、二重入力が常態化します。
回避策:連携先とやり取りするデータの範囲を、要件定義の段階でスコープに入れてください。ファイル互換とAPI・スクリプト連携は試用で検証します。将来のOTS展開も、この時点で見通しを立てておきましょう。
導入して終わりにする
一部の熟練技術者しか操作できず、その人の異動とともにモデル資産が死蔵される例があります。投資に見合う効果が出ないまま、利用が先細りになります。
回避策:複数名でのトレーニングを導入計画に含めてください。モデルの命名規則や保管ルール、操作の社内標準もあわせて整えます。ベンダーの支援をどこまで使えるかも、契約前に確認しておきましょう。担当者が1人だけという体制のままでは、資産は積み上がりません。
まとめ
プロセス解析ソフトの選定は、対象プロセスと物性・熱力学の適合から始まります。この2点が系統選びを左右するためです。種類は定常解析型、動的解析型、化学プロセス全般型、石油・ガス特化型の4つに分かれます。
方向が定まったら、5つの条件を順に確認します。計算範囲の確定、物性データベースの収録、熱力学モデルの検証、装置モデルと連携、習得性と総額です。よくある失敗は、物性の後回し、用途のミスマッチ、連携の未設計、定着不足の4つです。いずれも選定軸のどれかを後回しにした結果といえるでしょう。
用語の定義はプロセスシミュレーションの解説記事にあります。製品ごとの比較はプロセス解析ソフトの比較記事で扱っています。
プロセス解析ソフト(プロセスシミュレーター)のおすすめ製品
CHEMCAD
Datacor(旧Chemstations)
中堅プラント・受託エンジに向くモジュラー構成
UniSim Design Suite
日本ハネウェル合同会社
定常と動的を1つの環境で行き来できるプロセスシミュレータ
Symmetry
シュルンベルジェ株式会社
プロセスと配管網・フレアを同一熱力学で統合するシミュレータ
Visual Modeler(OmegaLand)
株式会社オメガシミュレーション
横河と三井化学の技術から生まれた国産プラントシミュレータ
gPROMS Process
シーメンス株式会社
数式ベースの計算エンジンで定常と動的をつなぐ設計環境
Aspen Plus
AspenTech(Emerson傘下)
精密化学・ポリマー・電解質に強い定常プロセスシミュレーター
プロセス解析ソフト(プロセスシミュレーター)比較表
| ロゴ | 製品名 | ベンダー | 価格モデル | 特徴 | |
|---|---|---|---|---|---|
| CHEMCAD | Datacor(旧Chemstations) | 要見積もり | 中堅プラント・受託エンジに向くモジュラー構成 | 詳細を見る | |
| UniSim Design Suite | 日本ハネウェル合同会社 | 要見積もり | 定常と動的を1つの環境で行き来できるプロセスシミュレータ | 詳細を見る | |
| Symmetry | シュルンベルジェ株式会社 | 要見積もり | プロセスと配管網・フレアを同一熱力学で統合するシミュレータ | 詳細を見る | |
| Visual Modeler(OmegaLand) | 株式会社オメガシミュレーション | 要見積もり | 横河と三井化学の技術から生まれた国産プラントシミュレータ | 詳細を見る | |
| gPROMS Process | シーメンス株式会社 | 要見積もり | 数式ベースの計算エンジンで定常と動的をつなぐ設計環境 | 詳細を見る | |
| Aspen Plus | AspenTech(Emerson傘下) | 要見積もり | 精密化学・ポリマー・電解質に強い定常プロセスシミュレーター | 詳細を見る | |
| AVEVA PRO/II Simulation | AVEVA Group Limited(Schneider Electric傘下) | 要見積もり | 設計〜運転デジタルツインを志向するプロセスシミュレーター | 詳細を見る | |
| Aspen HYSYS | AspenTech(Emerson傘下) | 要見積もり | 油ガス・石油精製・天然ガス処理に最適化 | 詳細を見る |
よくある質問
Q定常状態シミュレーターと動的シミュレーターはどう使い分けますか?
定常状態シミュレーターはプラント運転が安定した状態の物質収支・熱収支・装置サイジングを計算するもので、概念設計や基本設計の大半はこれで足ります。動的シミュレーターは起動・停止・負荷変動・安全弁作動など時間変化を伴う挙動を扱い、制御設計や安全検証、オペレーター訓練で必要になります。まず定常で設計を固め、過渡応答や制御の検証が要る工程だけ動的を追加する進め方が一般的です。
Q物性データベースが計算結果にどこまで影響しますか?
物性データベースと熱力学モデルの選択は、蒸留塔の段数や熱交換器の面積といった設計値に直結するため、ツール選定で最も影響の大きい要素の一つです。扱う成分が標準的な炭化水素中心なら主要ツールはいずれも十分な収録量を持ちますが、電解質・ポリマー・特殊な極性成分・カスタム成分を扱う場合は、対象成分の収録有無と回帰機能の有無を選定段階で必ず確認してください。
Q既存の設計資産やDCSとの連携は選定時にどこまで気にすべきですか?
既存の設計フローや制御システムとの接続は、導入後の運用効率を大きく左右します。Excelや独自ツールとのデータ受け渡し、装置設計ソフトや配管設計ソフトへの連携、DCS・OTS(オペレーター訓練シミュレーター)への展開を将来計画も含めて洗い出し、ファイル互換やAPI・自動化(スクリプト連携)の対応範囲を確認しておくと、後からの二重作業や手戻りを避けられます。
