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比較#応力解析#FEM#CAE

おすすめの応力解析ソフトを比較!基礎知識やできること、選び方までをわかりやすく解説!

応力解析ソフトの主要4製品(SOLIDWORKS Simulation/Ansys Mechanical/Abaqus/MSC Nastran)を、中小適合の高い順のランキング表で比較します。基礎知識と選び方、比較項目、企業規模別の選定ポイント、費用の内訳、無料ソルバーとの違いまで整理しました。

製造業のシステム選定担当者ITトレンド編集部
おすすめの応力解析ソフトを比較!基礎知識やできること、選び方までをわかりやすく解説!

応力解析ソフトは、設計検証や試作改善に直結する道具です。ただ、製品名で並べただけでは自社にとっての第一候補は見えてきません。判断のカギは、扱う解析の範囲と社内の解析体制の2つです。線形だけで足りるのか、非線形・接触・動解析まで踏み込むのか。設計者が兼務するのか、解析専任チームを置くのか。この記事では主要4製品を同じ軸で並べ、どの体制にどの製品が向くかを整理しました。

  • 設計者がCAD上で強度を確かめる中小〜中堅なら、設計者CAEのSOLIDWORKS Simulation
  • 解析専任を持ち、多物理連成まで広げたい中堅・大手なら、Ansys Mechanical
  • 非線形・接触・大変形の精度に責任を持つ研究開発部門なら、Abaqus
  • 大規模線形・固有値を業界標準で回したい航空宇宙・自動車OEMなら、MSC Nastran

4製品は上位ほど良いという関係ではなく、得意な領域が分かれています。最初に、今後3〜5年で踏み込む解析タイプを書き出してから比べてください。


この記事でわかること

01

応力解析ソフトの基礎知識

応力解析ソフトは、部品にかかる応力・ひずみを有限要素法(FEM)で計算するCAEソフトです。対応範囲は、線形静解析から非線形・動解析・熱応力まで製品ごとに大きく違います。比較に入る前に、用語と種類を押さえておきましょう。

応力解析と構造解析の違い

構造解析は、応力解析を含む上位概念です。応力解析が主に見るのは、応力・ひずみそのものの分布です。

構造解析は、そこに固有値・座屈・動解析・FSI(流体構造連成)まで広げた解析の総称になります。呼び方の揺れが大きいため、製品のラベルではなく、対応する解析タイプの中身で比べてください。

線形解析と非線形解析

線形静解析は、変位が小さく、応力とひずみがフックの法則の範囲に収まる前提の解析です。強度・剛性の一次判断に使います。

非線形解析は、ゴム・樹脂の大変形や塑性ひずみ、ボルト締結の接触などを扱う領域です。線形では再現できない挙動を追うため、ソルバーの守備範囲が問われます。

動解析の種類

動解析には複数の種類があります。固有振動数を求める固有値解析、外力の周波数特性を見る周波数応答が代表例です。

衝撃・落下を扱う過渡応答には、陽解法を使います。必要な解析の種類が増えるほど、対応するソルバー側の負荷も大きくなると考えてください。

設計者CAEと解析専任向けCAE

利用者の立ち位置でも、製品は2つに分かれます。設計者がCADの隣で寸法を変えながら強度を確かめる設計者CAEと、解析専任者が使うCAEです。

後者は、大規模アセンブリや非線形の精度を担保する役割を担います。前処理の柔軟さ、ソルバーの守備範囲、ライセンスの考え方が大きく違う点に注意しましょう。

編集部メモ:「応力解析」と「構造解析」は呼び方の揺れが大きく、ラベルを追うと比較が空回りします。今後3〜5年で踏み込む解析タイプを先に言葉にしておくと、それがそのまま製品を選ぶ基準になります。


02

応力解析ソフトの基本的な選び方

応力解析ソフトを選ぶ際には、必要な解析タイプから逆算することが重要です。対応していない解析があれば、操作性や価格が良くても使えません。次の3段階で絞り込みましょう。

必要な解析タイプに対応しているかを確認する

線形静解析だけで完結するのか、固有値・座屈まで踏むのか。非線形・接触・大変形が要るのか、熱・電磁・流体との連成まで広げるのか。

この違いで、製品の選択肢は大きく変わります。今後3〜5年の解析テーマを書き出し、満たさない製品を最初に外すと候補が絞れます。

ライセンス形態の違いを読む

汎用ハイエンドは個別見積もりが基本です。ソルバーの種類や並列度、追加モジュールに応じてトークンを上乗せする方式が多くを占めます。

設計者CAEは、グレード制のサブスクリプションが中心です。トークン制は消費単価が読みにくく、グレード制は機能差がグレードに依存します。

サポートと教育体制を確かめる

応力解析の結果は、前処理(メッシュ・拘束・荷重)と後処理(評価点の選び方)で大きく変わります。

見ておきたい支援は、日本語マニュアル、研修、技術コンサルティング、ユーザコミュニティです。どれかが手薄だと、設計者が独学で使いこなすのは難しいのが実情です。代理店のサポートやベンダー直の教育コースの有無も確かめましょう。


03

応力解析ソフトの比較項目

製品を並べるときは、同じ物差しを当てる必要があります。応力解析ソフトで見るべき項目は次の5つです。まず一覧で全体像をつかみましょう。

比較項目

見るべきポイント

対応する解析の範囲

線形静解析、固有値・座屈、非線形・接触、動解析、連成のどこまで扱えるか

CAD連携

主要CADとネイティブに統合されているか。形状の簡略化にかかる手間はどうか

大規模計算の実績

数万〜数百万自由度のモデルを、並列計算で回した実績があるか

業界での通用度

自社の業界で事実上の標準になっているか

既存資産との互換性

社内に蓄積した入力ファイルやサブルーチンを活かせるか

対応する解析の範囲

線形静解析だけか、非線形・接触・大変形まで扱えるかを見ます。陽解法の動解析や、熱・電磁・流体との連成への対応も差が出るところです。

同じ製品でも、グレードや追加モジュールで範囲が変わる場合があります。

CAD連携

自社で使う3D CADと、どこまで密に連携できるかを見ます。設計変更を伴う反復検証の効率を左右する項目です。

解析前の中立面化やフィーチャー削除、シェル化の手間がどれだけ減るかも、立ち上げ工数に効きます。

大規模計算の実績

数万〜数百万自由度のモデルでは、並列計算の性能やメモリ、I/Oの効率が計算時間を大きく左右します。

大規模モデルで運用された実績は、並列計算の環境を整えるときの安心材料の一つです。部品単体や小規模アセンブリしか扱わないなら、重みは下がります。

業界での通用度

航空機構造の認証や自動車のNVH(騒音・振動・ハーシュネス)評価が代表例です。こうした領域には、事実上の標準ソルバーがあります。

標準に合わせれば、サプライヤとのデータ受け渡しや認証対応が滑らかに進みます。自社で完結する設計用途なら、業界標準にこだわる必要はありません。

既存資産との互換性

社内にソルバー固有の入力ファイルが蓄積されているなら、それを活かせるかを見ます。

ソルバーを切り替えると、過去のモデルやスクリプト、サブルーチンの移植に想定外の工数がかかりがちです。機能表には現れないコストとして押さえておきましょう。


04

自社に合った応力解析ソフトの選定ポイント

同じ応力解析ソフトでも、企業規模と解析体制によって現実的な候補は変わります。自社の条件に当てはめて、比較項目の優先順位を付け直しましょう。よくある4つの型で整理します。

設計者がCAEを兼務する中小製造業(従業員〜300名)

CAD連携を最優先にしてください。設計者がCADを触る時間のうちに、寸法変更と強度確認を回せる設計者CAEが第一候補です。

最初は下位グレードから始め、必要になった段階で上位へ上げると投資判断もしやすくなります。ゴム部品や接触の非線形が視野にあるなら、上位グレードを最初から想定しましょう。

解析担当が数名いる中堅製造業(従業員300〜1,000名)

対応する解析の範囲で候補を分けてください。線形・固有値が中心なら、既存資産や業界互換を優先し、業界標準ソルバーを候補にするとよいでしょう。

非線形・接触の精度が中心なら、非線形に強い汎用FEMが向いています。設計者CAEを設計部に広く配り、ハイエンドを解析担当に1〜2ライセンスという併用も現実的です。

解析専任チームを持つ大手・OEM

解析テーマごとにハイエンドを使い分けるのが一般的です。大規模線形、非線形・陽解法、多物理連成で、強みが活きる製品に住み分けます。

ソルバーを切り替えるコストが大きいため、目的別の併用が現実解になりやすいでしょう。設計初期の一次判定は設計者CAEに任せる二段構えもよく見られます。

外注や既存ソルバーからの移行を考える企業

既存資産との互換性を必ず見積もりに入れてください。まず、過去2〜3年で外注した解析テーマを棚卸ししましょう。内製で吸収できる範囲と、ハイエンドが要る範囲を線引きできます。

入力ファイルやサブルーチンの移植、教育の工数は、ライセンス費用とは別に予算化しましょう。


05

応力解析ソフトの費用相場

応力解析ソフトは、主要4製品のうち3製品が個別見積もりです。金額の目安を公開しているのは設計者CAEの1製品だけで、それも代理店によって価格が異なります。見積もりを動かす内訳と、公開されている目安を整理しました。

費用の内訳

費用を左右する要因

公開されている目安(2026年時点)

設計者CAEのライセンス

グレード制の年間サブスクリプション。非線形や動解析を含む上位グレードほど高い

一例としてStandard 273,800円/Professional 714,500円/Premium 1,097,600円(税別・デスクトップ版スタンドアロン。代理店により価格が異なる)

汎用ハイエンドのライセンス

ソルバーの種類と追加モジュール。トークン制の契約が中心

公開なし

並列計算のライセンス・トークン

コア数と同時実行数。試作期や認証対応期のピーク

公開なし

前処理ツール

CAD統合で済むか、専用のプリポストを別に揃えるか

公開なし

教育・立ち上げ

前処理・後処理の判断力が育つまで、半年〜1年単位の習熟期間が要る

公開なし

既存資産の移植

入力ファイル・サブルーチン・スクリプトの蓄積量

公開なし

総額は、ライセンス以外の費用で膨らみがちです。同時実行のピークを把握せずに契約すると、年度の途中でトークンが枯渇することもあります。教育・移植・前処理の工数は、ライセンス費用と並べて別予算にしておきましょう。


06

【比較表】応力解析ソフトのランキング

製品データとして数値化できる4項目を、製造業適合性スコアで横並びにしました。工程管理・品質管理・現場操作性・中小適合の4つを5段階で評価しています。並びは中小適合の高い順です。下へ向かうほど、想定する企業規模と導入の重さが上がります。

順位

製品

提供元

工程管理

品質管理

現場操作性

中小適合

価格の目安

1

SOLIDWORKS Simulation

ダッソー・システムズ(Dassault Systèmes)

4

4

4

4

代理店により価格が異なる。年間サブスクリプションの一例としてStandard 273,800円/Professional 714,500円/Premium 1,097,600円(税別・デスクトップ版スタンドアロン)。別の代理店ではこれと大きく異なる金額を掲示しているため、複数社から見積もりを取るのが確実

2

Ansys Mechanical

Ansys, Inc.(Synopsys傘下)

4

4

3

2

個別見積もり。HPCトークン追加でスケール

3

Abaqus(SIMULIA)

ダッソー・システムズ(Dassault Systèmes)

4

4

3

2

SIMULIAトークン制。3DEXPERIENCE契約も

4

MSC Nastran

Cadence Design Systems(日本: エムエスシーソフトウェア株式会社/株式会社ソフトウェアクレイドル)

4

4

3

2

Hexagonトークン契約。並列ライセンス追加で価格変動

この分野は提供元の変化が続いているため、製品名と窓口の確認が要ります。Ansysは2025年7月に、Synopsysの完全子会社となりました。MSC Nastranは、2026年2月からCadence Design Systemsの製品です。Hexagonのデザイン&エンジニアリング事業が、同社へ売却されたためです。旧社名で調べると、現行の窓口にたどり着きにくくなります。見積もり時は、現在の提供元を確かめてください(いずれも2026年7月時点)。


07

応力解析ソフトの主要製品の詳細

ここからは表に挙げた4製品を、順位の並びのまま見ていきます。強みだけでなく、向かないケースもあわせて示しました。自社の解析テーマと体制に照らしながら読み進めてください。

SOLIDWORKS Simulation

ダッソー・システムズの、SOLIDWORKSにアドイン統合された設計者向けCAEです。CAD上で寸法を変えながら、強度を反復して確かめられます。

Standard・Professional・Premiumの3グレード制です。非線形と線形動解析はPremiumに含まれ、段階的に導入できる点も強みです。

注意点:大規模アセンブリではPC性能の制約に当たりやすく、高度な非線形ではハイエンドに見劣りします。

Ansys Mechanical

Ansysの構造解析製品で、提供元は現在Synopsys傘下です。Workbench上で熱・電磁・流体のソルバーと組み合わせ、連成解析まで広げられます。

航空宇宙・自動車での実績が厚く、解析専任チームを持つ中堅・大手に向きます。価格は個別見積もりで、HPCトークンの追加で並列計算を拡張する形です。

注意点:フル構成では年額が高額です。設計者が1人で片手間に回すにはオーバースペックになります。

Abaqus(SIMULIA)

ダッソー・システムズのSIMULIAブランドの汎用FEMです。非線形・接触・大変形の精度に強く、研究開発・材料評価部門での採用が目立ちます。

陰解法と陽解法を同じプリポストで扱え、ゴムや複合材などの材料モデルも充実しています。価格はSIMULIAトークン制が中心です。

注意点:前処理の学習負荷が高く、ライセンス費用も高い部類に入ります。線形静解析しか使わない設計者には向きません。

MSC Nastran

NASA起源の汎用FEMソルバーで、2026年2月からCadenceの製品です。大規模な線形静解析や固有値解析で、長く業界標準として使われてきました。

入力形式のBDFは業界の共通言語で、サプライヤとのモデル交換に向きます。主な対象は航空宇宙・自動車のOEMです。

注意点:ライセンス構成が複雑で、前処理は別のプリポストと組み合わせる前提です。設計者単独の運用には向きません。


08

応力解析ソフトの無料・有料でできることの違い

主要4製品はいずれも有料で、無料で使えるのはオープンソースのFEMソルバーです。CalculiX、Code_Aster、Elmerなどがこれにあたります。商用ソフトとの線引きを整理しました。

項目

オープンソースのFEMソルバー

商用の応力解析ソフト

ライセンス費用

無料

年間サブスクリプションや個別見積もり

前処理GUI

商用製品と比べて使い勝手に差がある

CAD統合や専用のプリポストで整備されている

サポート

商用製品ほど手厚くない

ベンダーや代理店のサポート、研修を受けられる

検証データ・日本語ドキュメント

整備の度合いや量に差がある

検証データやベンチマーク事例を公開する製品がある

向く用途

研究・学習・小規模な検証

製品の信頼性に直結する解析、サプライヤと結果を共有する解析

無料のソルバーは、手法を学ぶ入口や小規模な検証には使えます。製品の強度判定やサプライヤとの結果共有には、商用ソフトのほうが運用上のリスクを下げやすくなります。


09

まとめ

応力解析ソフトは、扱う解析の範囲と社内の解析体制の2つで考えると判断が早く固まります。設計者が兼務する中小〜中堅なら、CAD上で回せる設計者CAEが出発点です。解析専任を置くなら、連成・非線形・大規模線形のどれが中心かでハイエンドの候補が分かれます。

見積もりでは、ライセンス費用だけでなく教育・既存資産の移植・前処理の工数も並べて比べてください。過去に外注した解析テーマを棚卸ししておくと、必要なグレードを選ぶ根拠になります。製品は応力解析ソフトカテゴリで、ベンダーや想定企業規模を条件に比較できます。

応力解析ソフト比較表

ロゴ製品名ベンダー価格モデル特徴
Creo Ansys Simulation ロゴ
Creo Ansys SimulationPTC Inc.要見積もりCreoの操作環境のままAnsysソルバーで設計段階の応力検証詳細を見る
Autodesk Inventor Nastran ロゴ
Autodesk Inventor Nastranオートデスク株式会社(Autodesk)要見積もりInventorに統合されたNastranソルバーのFEAツール詳細を見る
SOLIDWORKS Simulation ロゴ
SOLIDWORKS Simulationダッソー・システムズ(Dassault Systèmes)要見積もり設計者がCAD上で回せる統合CAE詳細を見る
Simcenter Simsolid ロゴ
Simcenter Simsolidシーメンスデジタルインダストリーズソフトウェア要見積もりメッシュ作成が不要で数百部品のCADアセンブリを数分で評価詳細を見る
Jupiter-Designer ロゴ
Jupiter-Designer株式会社テクノスター要見積もり日本語UIと国内サポートが標準の設計者向け構造・熱解析CAE詳細を見る
Ansys Mechanical ロゴ
Ansys MechanicalAnsys, Inc.(Synopsys傘下)要見積もりWorkbenchで多物理連成まで広げる汎用構造ソルバー詳細を見る
MSC Nastran ロゴ
MSC NastranCadence Design Systems(日本: エムエスシーソフトウェア株式会社/株式会社ソフトウェアクレイドル)要見積もり大規模線形・固有値の業界リファレンス詳細を見る
Abaqus(SIMULIA) ロゴ
Abaqus(SIMULIA)ダッソー・システムズ(Dassault Systèmes)要見積もり非線形・接触・大変形の精度に強い汎用FEM詳細を見る

よくある質問

Q応力解析と構造解析の違いは何ですか
A

応力解析は、部品やアセンブリにかかる応力・ひずみ分布を求めることを主目的にした解析を指すことが多い領域です。構造解析はそれを含む上位概念で、応力・ひずみだけでなく、固有値、座屈、周波数応答、動解析、FSIといった構造物の力学的挙動全般を対象とします。実務では「応力解析ソフト」と「構造解析ソフト」の機能差は連続的で、製品ごとに対応している解析タイプの中身を確認するほうが、ラベルで比較するより実態に合います。

QFEMソフトに無料で使えるものはありますか
A

オープンソースのFEMソルバー(CalculiX、Code_Aster、Elmerなど)は無料で利用できます。研究・学習・小規模な検証には選択肢になりますが、商用製品と比べると、前処理GUIの使い勝手、サポート、検証データの整備、日本語ドキュメントの量で差があります。製品の信頼性に直結する解析や、サプライヤと結果を共有する解析を回す場合は、商用ソフトのほうが運用上のリスクを下げやすくなります。

QSOLIDWORKS Simulationでどこまで非線形が回せますか
A

グレードによって扱える範囲が変わります。Standardは線形静解析・疲労解析が中心で、設計者の一次判定向けの構成です。Professionalでは固有値・座屈・熱・落下試験・最適化まで広がりますが、非線形と動解析は含まれません。非線形解析と線形動解析、複合材解析はPremiumに含まれます。試験データを再現するレベルの非線形(ゴムの大変形、損傷モデルなど)を本格的に回す用途では、AbaqusやAnsys Mechanicalのような専用領域に強い汎用FEMと比べて精度・対応範囲で差が出やすいため、用途を明確にしたうえでグレードを選ぶことが重要になります。

QAbaqusとAnsys Mechanicalはどう使い分ければよいですか
A

大まかな目安として、非線形・接触・大変形の精度に責任を持つ用途ではAbaqus、多物理連成(熱-構造、電磁-構造-熱、流体-構造)まで広げる用途ではAnsys Mechanicalを中心に検討する流れが多く見られます。ただしどちらの製品も汎用FEMとして広い守備範囲を持っているため、最終的には社内の既存資産(INPの蓄積があるか、Workbenchに慣れているか)、サポート体制、サプライヤとのデータ互換性まで含めて評価するのが現実的です。

QMSC Nastranは中小製造業でも導入できますか
A

機能的には可能ですが、ライセンス費用・モジュール構成の複雑さ・前処理ツールの別途整備が必要になる点を踏まえると、解析専任者がいない中小製造業にとっては運用負荷が高くなりやすい製品です。線形主体で大規模アセンブリを回す要件がなければ、設計者CAEから始めて、必要に応じて非線形対応の汎用FEMを追加する進め方のほうが、コストと立ち上げ工数のバランスを取りやすくなります。

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