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選び方・ノウハウ#SBOM#SCA#組込みセキュリティ

SBOMツールの最適な選び方を徹底解説!おすすめの製品も紹介

SBOMツールの選び方を、目的・部門・企業規模という3つの切り口から整理しました。規制対応か開発時のOSS管理か、ソースコードを保有しているかで候補が大きく分かれます。SBOM形式やCI/CD連携の確認手順と、主要10製品の比較表もあわせて掲載しています。

製造業のシステム選定担当者ITトレンド編集部
SBOMツールの最適な選び方を徹底解説!おすすめの製品も紹介

SBOMツールは製品名が並ぶ一方で、選ぶ段階で手が止まりがちです。理由は、規制対応と開発時のOSS管理という目的の違いが整理されていないためです。目的を決めないまま機能表を見比べると、ソースのない部品を解析できないツールを選んでしまいます。この記事では、目的・部門・企業規模という3つの切り口から選び方を整理しました。製品を比べる前に、まず測る物差しを決めましょう。

  • 目的が規制対応か開発時のOSS管理かを先に決める
  • ソースコードを保有しているかで解析方式が分かれる
  • SBOM形式・CI/CD連携・サポート体制の順に確認する
  • 費用はライセンス費だけでなく運用工数まで含めて見積もる

SBOMツールの選定では、まず目的とソース保有状況の2点を確認します。残りの条件を順に当てはめると、自社の製品構成を解析できるツールかを見極めやすくなります。


この記事でわかること

01

SBOMツールの基礎知識

選び方に入る前に、SBOMツールが何をする道具なのかを押さえます。ここが曖昧なままだと、必要のない機能に費用を払うことになりかねません。3点に絞って確認しましょう。

SBOMツールでできること

SBOMツールは、製品に含まれるソフトウェア部品を洗い出し、一覧として出力するソフトウェアです。OSSの既知脆弱性やライセンスの問題も、あわせて検出できます。出力形式はSPDXとCycloneDXが標準です。

用途は出荷前の棚卸だけにとどまりません。出荷後に新しい脆弱性が公表されたとき、どの製品が影響を受けるかを追う用途にも使われます。継続的な脆弱性管理まで含めて、初めて規制対応の道具として機能します。

SBOMとSCAの関係

SBOMは、製品に含まれる部品を一覧にした部品表そのものを指します。これに対してSCAは、ソースや依存関係を解析して部品と脆弱性を特定する仕組みです。多くのSCAツールは、解析結果からSBOMを出力できます。

つまりSBOMは成果物で、SCAはそれを作る手段だと考えてよいでしょう。選定では、部品表を作れるかだけでなく、出荷後の脆弱性を追い続けられるかまで見ます。ここを分けて考えると、要件を整理しやすくなるはずです。SBOM自体の考え方はSBOMの解説記事で扱っています。

選定でつまずきやすい理由

SBOMツールは製品数が多く、機能の見出しも似通っています。カタログを並べても差が読み取りにくいのが実情です。

差が出るのは、自社の製品構成を実際に解析したときの結果です。ソースのない部品を読めるか、脆弱性の優先度を付けられるかは、試して初めて見えてきます。検出される件数もツールによって開きが大きいのが実情です。だからこそ、軸を決めてから製品を見る順序が要ります。

編集部コメント:「とりあえずSBOMを作る」ことだけが目的になりがちです。形式を満たすファイルは出せても、出荷後の対応が抜け落ちます。誰がいつ脆弱性を判断し、誰が直すのかまで含めて考える前提を、最初に社内で共有してください。


02

SBOMツールの種類

SBOMツールは、解析対象と運用の重心で4つに分かれます。この分類を押さえておくと、候補を比較しやすくなります。まず全体像をつかみましょう。

  • 開発者ファースト型のSCA
  • ガバナンス重視型のSCA
  • バイナリ・ファームウェア解析型
  • 国産・導入支援型

開発者ファースト型のSCA

ソースコードと依存関係を解析し、開発の早い段階で脆弱性を検知する製品群です。IDEやCI/CDに組み込んで、開発者自身が検知から修正まで回す使い方を想定しています。

依存バージョンの引き上げなど、修正案を自動で提示する製品もあります。無償プランを備えるものがあり、小さく試しやすい点も利点といえるでしょう。一方で、ソースのないファームウェアの解析は専門ツールに劣ります。

ガバナンス重視型のSCA

OSSの利用ポリシーを定め、基準を満たさない部品の混入を組織として止める製品群です。開発フローの各段階にゲートを置き、合否を判定する設計になっています。

ライセンス開示やOSSコンプライアンスに強い製品も、この系統に含まれます。出荷物の説明責任を重視する現場に向いているでしょう。ただしポリシー設計に工数がかかり、少人数のチームには過剰になりやすい点には注意が必要です。

バイナリ・ファームウェア解析型

実行バイナリやファームウェアを直接解析し、含まれる部品と脆弱性を抽出する製品群です。ソースコードが手元になくても中身を読める点が、他の系統との決定的な違いになります。

車載のWP.29・ISO21434や医療機器規制への対応を前提とする製品もあります。製品セキュリティの運用全体まで支える設計です。開発時のOSS管理だけを軽く行いたい用途には向きません。導入は本格的な体制づくりとセットになります。

国産・導入支援型

日本語で脆弱性管理とSBOM出力を提供する国産クラウドがあります。SIerがツールの提供に加えて、体制づくりやコンサルティングまで含めて請け負う形もあります。

製品セキュリティの知見が社内に乏しいなら、立ち上げの負担を大きく減らせるでしょう。検出された脆弱性に優先度を付ける機能を備えるものもあります。一方、組込みバイナリの解析は専門ツールに譲る場合があり、対象範囲の確認が要ります。


03

【目的別】SBOMツールの選び方

同じSBOMツールでも、何をしたいかで優先すべき条件が変わります。組込み製品でよくある3つの目的を取り上げました。自社に近いものから読んでください。

出荷製品のSBOMを開示したい

規制対応が主目的なら、まず出力形式の幅と出荷後の管理機能を確かめましょう。CRAやWP.29、医療機器規制は、部品表の提出だけでなく継続的な脆弱性管理まで求めるためです。

ガバナンス重視型のSCAか、製品セキュリティの運用まで支える製品が候補になります。取引先や当局が指定する形式に出せるかを、最初に確認しておきましょう。ライセンス開示まで問われるなら、コンプライアンスに強い製品を選びます。

開発中にOSSの脆弱性を早く見つけたい

開発時のOSS管理が主目的なら、開発者ファースト型が起点になります。出荷直前に大量の脆弱性が見つかる事態を避けるには、ビルドのたびに検知する仕組みが要るためです。

IDEやCI/CDとの連携範囲、使用中の言語とパッケージマネージャへの対応を確認します。修正案を自動で提示する機能があれば、対応の手間をさらに減らせるでしょう。まず無償プランで試し、検出量を実測してから広げる進め方が現実的です。

ソースのない部品まで解析したい

外部委託やサプライヤ提供の部品が含まれるなら、バイナリ解析の可否を、候補を絞る条件にします。依存関係ファイルを前提とするSCAでは、ソースのないファームウェアの中身を読めないためです。

組込み・車載では、自社ソースとサプライヤ提供バイナリの混在が常態です。バイナリ解析型を入れるか、サプライヤにSBOMの提出を求める運用を整えるかの二択になります。サプライチェーンの構造から、どちらに寄せるかを決めてください。


04

【部門別】SBOMツールの選び方

関わる部門によって、SBOMツールに期待する役割は異なります。SBOMツールに関わる3つの部門で整理しました。複数部門で共有する場合は、条件の厳しいほうに合わせます。

開発部門

日々のビルドで使うため、開発フローに溶け込むかどうかが、使い勝手に最も影響します。スキャンのたびに手を止める運用では、定着しないまま形骸化します。

使用中のCI/CDツール、対象言語、パッケージマネージャへの対応を確認してください。IDEで結果を受け取れるかも、対応速度を左右する条件になります。検出結果を誰に通知し、どこで直すかの流れまで設計しておきましょう。誤検知の精査を誰が担うかも、開発部門では避けて通れない論点です。

品質保証部門

出荷判定と監査対応を担うため、記録として残せるかどうかが判断の軸になります。出荷時点の部品表と脆弱性の状態を、後から再現できる必要があるためです。

SBOMの出力形式、履歴の保持、対応状況の記録といった機能を確認します。取引先から部品表の提出を求められた際の運用も、あわせて詰めておきましょう。監査で問われるのは、ツールの機能より判断の根拠が残っているかどうかです。出荷判定の基準を先に決めておくと、判断が滞りにくくなります。

製品セキュリティ部門

出荷後の脆弱性対応を担う部門では、継続的な監視と影響範囲の特定が中心になります。新しい脆弱性が公表されたとき、どの製品のどの部品が該当するかを即座に引ける状態が要ります。

製品ラインをまたいだ横断的な管理ができるか、優先度づけの機能があるかを見てください。サプライヤ提供部品まで含めて追えるかも重要な条件です。サプライヤへのSBOM提出要請も、この部門が旗を振る役割を担います。トリアージの基準を先に決めておくと、出荷後の対応が滞りません。


05

【企業規模別】SBOMツールの選び方

企業規模そのものより、規模から来る制約が判断を分けます。専任担当の有無、製品ラインの数、稟議の通し方の3点です。自社の体制に近いところを見てください。

中小企業

製品セキュリティの専任担当がいない前提で選びます。検出された脆弱性の判断を、開発者自身が兼務で抱えることになるためです。

無償プランや公開価格のサブスクから始められる製品を優先すると導入しやすいでしょう。日本語で相談できる窓口があるかも、立ち上げを左右する条件になります。対象を1製品ラインに限定すれば、運用の負担と費用の両方を抑えられるでしょう。無償プランにはスキャン回数やガバナンス機能の制限があります。本格運用では有償への移行を前提に計画しておくと安心です。

中堅企業

複数の製品ラインを抱え、どこまで対象を広げるかが課題になります。ラインごとに担当も開発フローも違うため、運用の足並みが揃いにくいためです。

CI/CDへの統合と、共通のポリシーを配れるかが確認のポイントです。検出結果を一箇所に集約できると、対応の抜けを見つけやすくなります。対象を広げるほど検出件数も増え、トリアージの負担も積み上がるでしょう。まず1ラインで試し、運用フローを固めてから横展開する進め方が向きます。

大企業

対象製品の数とサプライヤの多さが判断を左右します。自社ソースとサプライヤ提供バイナリが広範囲で混在し、部品表に穴が空きやすいためです。

バイナリ解析と、サプライヤへのSBOM提出要請を組み合わせる設計が要ります。PSIRTの体制づくりや規制解釈まで支援を受けるなら、SIer系の選択肢も候補に入れてください。稟議では単価より、対象市場の規制と数年分の総額が問われます。監査では、判断の根拠を残す運用まで確認されます。


06

自社に合ったSBOMツールの選定ポイント

目的・部門・規模で方向が見えたら、具体的な条件に落とし込みます。ここからは確認する順番が大切です。上から順にたどると、手戻りが減ります。

  • 対象製品と規制要件を確定する
  • ソースコードの保有状況を確認する
  • SBOM形式と出力要件を確認する
  • CI/CD連携と対応フローを確認する
  • サポート体制と費用を見積もる

対象製品と規制要件を確定する

最初に決めるのは、どの製品をどの市場へ出すのかです。IoT機器か車載ECUか医療機器かで、問われる規制が変わります。

EU市場ならCRA、車載ならWP.29やISO21434、医療機器なら各国の規制が対象になります。求められるのは部品表の提出か、出荷後の管理体制までかを読み分けてください。ここが定まると、稟議で投資の理由を説明できます。対象市場が複数あるなら、最も厳しい要件に合わせて設計すると対応漏れを防げます。

ソースコードの保有状況を確認する

次に、対象製品のソースと依存関係がそろうかを棚卸しします。ここが解析方式の最も大きな分岐になるためです。構成表と調達先の一覧を突き合わせると、抜けを見つけやすくなります。

自社開発で依存関係まで追えるならSCA型で足ります。外部委託やサプライヤ提供のバイナリが混ざるなら、バイナリ解析かSBOMの提出要請が欠かせません。混在の割合まで数えておくと、後の見積もりが具体的になります。

SBOM形式と出力要件を確認する

提出先が指定する形式に出せるかを確かめます。形式が合わないと、作った部品表を受け取ってもらえません。

SPDXかCycloneDXか、あるいは両方かを提出先に確認してください。出力にライセンス情報や脆弱性情報をどこまで含められるかも見ます。複数の市場や取引先へ出すなら、両形式に出せる製品が無難でしょう。一度出して終わりではなく、出荷後も更新し続けられる仕組みかどうかが要点です。

CI/CD連携と対応フローを確認する

検知の仕組みと、検知した後の動き方をセットで設計します。自動で見つかっても、誰も対応しなければ意味がありません。

使用中のパイプラインとリポジトリに組み込めるかも確認しておきましょう。あわせて、通知先・トリアージの担当・修正の期限を決めておきます。ビルドのたびに自動で走る仕組みにすると、出荷直前の手戻りを防げます。誤検知をどう精査するかの基準も、この段階で言語化しておきましょう。

サポート体制と費用を見積もる

最後に、自走できるか伴走支援が要るかを率直に見極めます。社内に製品セキュリティの知見が乏しいなら、支援込みの選択肢を最初から候補に入れてください。

費用はライセンス費だけでなく、トリアージの運用工数と体制づくりまで含めて積み上げます。公開価格のない製品は、同じ条件で複数社に見積もりを依頼すると比較しやすいでしょう。製品ごとの条件は組込みセキュリティ(SBOM/SCA)の製品一覧で確かめられます。


07

【比較表】SBOMツールの主要製品

製品データとして数値化できる4項目を、製造業適合性スコアで横並びにしました。品質管理・工程管理・中小適合・生産管理の4つを5段階で評価しています。並びは中小適合の高い順です。下へ向かうほど、想定する企業規模と導入の重さが上がります。評価が設定されていない項目は「-」としています。

順位

製品

提供元

品質管理

工程管理

中小適合

生産管理

価格の目安

1

Snyk

Snyk Limited

4

5

4

3

無償プランあり。Team 月額25ドル/開発者〜(Enterpriseは個別見積)

2

yamory(ヤモリー)

株式会社アシュアード

4

4

4

3

登録資産・プロダクト数に応じた個別見積

3

JFrog Xray(JFrog Platform)

JFrog Ltd.

4

4

3

4

Pro 月額150ドル〜、Enterprise X 月額950ドル〜(公開価格)。構成により変動

4

Sonatype Lifecycle

Sonatype, Inc.

4

4

3

4

ユーザー単位の年額制だが公開定価は非公表。構成・規模により要見積

5

Mend.io SCA(旧WhiteSource)

Mend.io(国内はジーグラビティ)

4

4

3

3

個別見積

6

テクマトリックス SBOMソリューション

テクマトリックス株式会社

4

4

3

4

個別見積(導入支援込み)

7

日立ソリューションズ SBOM管理サービス

株式会社日立ソリューションズ

4

4

3

4

個別見積(コンサル・導入支援込み)

8

Black Duck SCA

Black Duck Software, Inc.

5

4

2

4

個別見積(エンタープライズ)

9

Revenera FlexNet Code Insight

Revenera

4

3

2

4

個別見積

10

Cybellum 製品セキュリティプラットフォーム

Cybellum(サイベラム)

5

4

2

5

個別見積(国内代理店経由の導入支援あり)

順位は中小適合の高さによる並びであり、製品の優劣を示すものではありません。製品ごとの詳しい比較はSBOM管理ツールの比較記事で扱っています。費用の内訳はSBOMツールの費用の解説記事にまとめています。


08

SBOMツールの選び方で失敗しないための注意点

導入でつまずく原因の多くは、ツール選定そのものより運用設計と規制理解にあります。事前に知っておけば、稟議の段階で対策を示せるはずです。よくある4つを回避策とあわせて挙げます。

誤検知への対応を決めていない

SCAは、実際には影響しない脆弱性まで検出します。使っていない関数の脆弱性などが典型で、精査の手順を決めずに始めると対応に追われて疲弊しがちです。やがて結果そのものを見なくなります。

回避策:影響度の判断基準と、精査の担当を先に決めてください。すべてを直すのではなく、危険なものから直す運用に落とし込みます。試行段階で検出件数を実測しておくと、必要な工数を読めます。

運用が形骸化する

導入直後は熱心でも、担当と対応フローが定まらないと検出結果が溜まる一方になります。出荷後に新しい脆弱性が出たとき、誰も判断しないまま放置される状態です。

回避策:判断する人と直す人を、ツール導入と同時に決めてください。トリアージの時間を業務として見込むことも欠かせません。専任を置けないなら、対象を絞って回る範囲から始めます。定着したかどうかは、検出から修正までの日数で測れます。

ソース非保有の部品を見落とす

自社ソースだけをSCAで確認し、それで対応できたと考えてしまうケースがあります。サプライヤ提供のバイナリやファームウェアに含まれるOSSが抜け、部品表に穴が空きます。規制対応では、この穴が致命傷になりかねません。

回避策:混在を前提に、バイナリ解析かSBOMの提出要請でカバーしてください。どの部品を誰が保証するのかを、契約と運用の両面で整理します。棚卸しは選定の前に済ませておきましょう。

規制要件を読み違える

CRA・WP.29・ISO21434・医療機器規制は、求める範囲も時期も異なります。「部品表を作れば対応は完了」と早合点すると、出荷後の管理体制まで問われていたと後から気づきます。

回避策:対象市場の規制要件を確認してからツールを選んでください。解釈に自信がなければ、支援を受けられる提供元を候補に入れます。なお開発基盤の見直しを伴う場合もあります。そのときは組み込みソフトウェア(RTOS)の選定とあわせて検討してください。

編集部コメント:意外な落とし穴が「脆弱性が見えすぎて手が止まる」状態です。スキャンすると数百件が並び、どれから着手するか判断できなくなります。優先度づけの機能や、影響度に応じた基準を先に用意しておいてください。


09

まとめ

SBOMツールの選定は、目的とソースコードの保有状況から始まります。規制対応か開発時のOSS管理かで系統が分かれ、ソースの有無で適した解析方式が変わるためです。種類は開発者ファースト型・ガバナンス重視型・バイナリ解析型・国産支援型の4つです。

方向が定まったら、5つの条件を順に確認します。規制要件、ソースの保有状況、SBOM形式、CI/CD連携と対応フロー、サポートと費用の順です。よくある失敗は4つでした。誤検知対応の未整備、運用の形骸化、ソース非保有部品の見落とし、規制要件の読み違えです。まず1製品ラインで小さく試し、検出量と運用フローを実測してから広げてください。

組込みセキュリティ(SBOM/SCA)比較表

ロゴ製品名ベンダー価格モデル特徴
Cybellum 製品セキュリティプラットフォーム ロゴ
Cybellum 製品セキュリティプラットフォームCybellum(サイベラム)要見積もりバイナリ/ファームウェア解析で車載・医療機器の製品セキュリティを統合詳細を見る
Snyk ロゴ
SnykSnyk Limitedサブスクリプション開発者ファーストで脆弱性を検出・修正するアプリセキュリティ詳細を見る
JFrog Xray(JFrog Platform) ロゴ
JFrog Xray(JFrog Platform)JFrog Ltd.サブスクリプションアーティファクト管理と一体のSCA・脆弱性解析でSBOMを生成詳細を見る
日立ソリューションズ SBOM管理ソリューション ロゴ
日立ソリューションズ SBOM管理ソリューション株式会社日立ソリューションズ要見積もりSBOM管理ツール提供とコンサルを一体化した国内SIerの支援詳細を見る
テクマトリックス SBOMソリューション ロゴ
テクマトリックス SBOMソリューションテクマトリックス株式会社要見積もり組込み開発の知見を生かしたSBOM作成・管理と体制づくり支援詳細を見る
Black Duck SCA ロゴ
Black Duck SCABlack Duck Software, Inc.要見積もりOSS脆弱性・ライセンス管理とSBOM生成の定番SCA(旧シノプシス)詳細を見る
Sonatype Lifecycle ロゴ
Sonatype LifecycleSonatype, Inc.サブスクリプションOSSコンポーネントのポリシー管理に強いSCA/供給網セキュリティ詳細を見る
yamory(ヤモリー) ロゴ
yamory(ヤモリー)株式会社アシュアードサブスクリプション国産・日本語対応のクラウド型脆弱性管理とSBOM対応詳細を見る
Mend.io SCA(旧WhiteSource) ロゴ
Mend.io SCA(旧WhiteSource)Mend.ioサブスクリプションOSS脆弱性の自動修復提案に強いSCA/SBOM詳細を見る
Revenera FlexNet Code Insight ロゴ
Revenera FlexNet Code InsightRevenera要見積もり製品出荷時のOSSライセンス開示・コンプライアンスに強いSCA詳細を見る

よくある質問

QSBOMとSCAの違いは何ですか?
A

SBOM(ソフトウェア部品表)は、製品に含まれるソフトウェアコンポーネントやOSSを一覧化した「部品リスト」そのものを指し、SPDXやCycloneDXといった標準形式で出力します。SCA(ソフトウェアコンポジション解析)は、ソースコードや依存関係、バイナリを解析して使われているコンポーネントを特定し、既知の脆弱性やライセンス問題を洗い出す「解析の仕組み・ツール」を指します。多くのSCAツールはその解析結果からSBOMを出力できるため、SBOM作成の手段としてSCAが使われる関係にあります。規制対応では、SBOMを作るだけでなく、出荷後に新たな脆弱性が出た際の継続的な管理まで含めて求められる点に注意が必要です。

Qソースコードがないファームウェアや外部委託部品のSBOMはどう作ればよいですか?
A

ソースコードが手元にない場合、依存関係ファイルを前提とする一般的なSCAでは中身を解析できません。この場合は、実行バイナリやファームウェアを直接解析できるバイナリ解析型のツールを使います。Cybellumはファームウェア/バイナリ解析に特化し、車載・医療機器のコンポーネントと脆弱性を抽出します。Black Duck SCAもバイナリ解析に対応します。もう一つの方法は、部品を提供するサプライヤにSBOMの提出を求める運用を整えることです。組込み・車載では自社ソースとサプライヤ提供バイナリが混在するのが一般的なため、バイナリ解析とサプライヤへのSBOM提出要請を組み合わせ、部品表に穴が空かない設計にすることが重要です。

QSBOM/SCAツールの導入費用はどのくらいかかりますか?
A

費用はライセンス・サブスク費、運用工数、体制づくり・支援費の3区分で積み上がります。Snykには無償プランがあり、JFrog XrayはProが月150ドル〜の公開価格でサブスク利用できます。一方、Black Duck・Cybellum・Revenera・テクマトリックス・日立ソリューションズなどは要見積で、開発者数や対象範囲、機能で大きく変動します。費用面で見落とされがちなのが、検出された脆弱性のトリアージや誤検知の精査といった日々の運用工数で、ツール費以上の負担になることもあります。無償や公開価格のサブスクから1製品ラインで小さく始め、検出量と運用負荷を実測してから対象を広げ、公開価格のない製品は要見積で複数社を同条件で比較するのが妥当な進め方です。

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