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選び方・ノウハウ#PLM#BOM管理#選び方

PLM/BOM管理システムの最適な選び方を徹底解説!おすすめの製品も紹介

PLM/BOM管理システムの選び方を、目的別・部門別・企業規模別の3つの切り口から解説。エンタープライズPLM型など4種類の違い、BOMの範囲やCAD統合・ERP連携の確認手順、3年分の総額の考え方、よくある4つの失敗と回避策まで整理します。

製造業のシステム選定担当者ITトレンド編集部
PLM/BOM管理システムの最適な選び方を徹底解説!おすすめの製品も紹介

PLM/BOM管理システムは製品名だけが先に知られており、選ぶ段階で手が止まりがちです。理由は、どの軸で測れば自社の設計業務に合うのかが整理されていないためです。機能の一覧を見比べて決めた結果、設計変更がBOMに反映されない、ERPと二重入力になる、といったつまずきが繰り返されています。この記事では、目的・部門・企業規模という3つの切り口から選び方を整理しました。製品名を覚える前に、まず測る物差しを決めましょう。

  • 管理するBOMの範囲(eBOM/mBOM/sBOM)を先に決める
  • 使用中CADとの統合方針で候補の系統が絞られる
  • 変更管理・ERP連携・拠点構成の順に条件を確認する
  • 最後に3年分の総額で稟議の数字を組み立てる

PLM/BOM管理システムの選定は、BOMの管理範囲とCAD統合の方針を整理すると、候補のタイプを絞り込みやすくなります。続けて変更管理、ERP連携、拠点構成を確認すると、設計変更をBOMへ確実に反映できる製品を見極めやすくなるでしょう。


この記事でわかること

01

PLM/BOM管理システムの基礎知識

選び方に入る前に、PLM/BOM管理システムが何を担うのかを押さえます。ここが曖昧なままだと、使わない機能に費用を払うことになりかねません。3点に絞って確認しましょう。

PLM/BOM管理システムが担う業務

PLM/BOM管理システムは、製品の企画から設計、製造、保守までの情報を一元管理するしくみです。その中心にあるのが、部品構成表であるBOMの管理です。

CADデータ・図面・仕様書の版数を管理し、設計変更の指示を決められた流れで回します。申請から承認までの記録も、監査に耐える形で残ります。紙やExcelで散らばっていた情報が1か所に集まり、どの版が最新かを探す手間が消えるはずです。部門をまたいだ情報共有の土台といえるでしょう。

PDMとの違い

PDMは、CADデータや図面といった設計データの管理に的を絞ったしくみです。図面の版数管理と検索が中心の役割になります。PLMは、そのPDMを内側に含んだ、より広い概念です。

変更管理、品質管理、サービス情報の管理まで、製品ライフサイクル全体を扱う点が違いになります。設計部門の中で情報が完結するなら、PDM相当の範囲で足りる場合が多くあります。製造や調達まで情報をつなぐなら、PLMの範囲が必要です。どちらが必要かは、情報を渡す相手の広さで判断するとよいでしょう。

選定でつまずきやすい理由

PLM/BOM管理システムは、どの製品も機能一覧が似通っています。BOM管理、変更管理、CAD連携といった項目はほぼ共通です。カタログを並べても差が読み取りにくいのが実情になります。

差が出るのは、使用中のCADとつながるか、ERPと部品マスタを同期できるかといった運用面です。いずれも導入後に判明しやすく、やり直しの費用も大きくなりがちです。導入規模が大きいほど、この手戻りは重くのしかかります。だからこそ、軸を先に決めてから製品を見る順序が要ります。

編集部コメント:製品を先に見ると、機能の多さで判断してしまいがちです。自社の設計情報がどこから来てどこへ渡るのかを、先に書き出してみることをおすすめします。それだけで必要な条件が絞り込まれます。


02

PLM/BOM管理システムの種類

PLM/BOM管理システムは、カバーする範囲と土台の作りで4つに分かれます。この分類を押さえると、候補を絞り込みやすくなります。まず全体像をつかみましょう。

  • エンタープライズPLM型
  • オープンプラットフォーム型
  • 設計特化型PDM
  • クラウド・ERP統合型

エンタープライズPLM型

設計から製造、保守までを1つの基盤で扱う大規模型です。eBOMとmBOMの双方向同期、複雑な承認段階の設計、多言語・多拠点の運用に対応します。対象人数の多い全社展開を前提とした設計になっています。

同じベンダーの3D CADとの組み合わせが大きな利点です。設計変更の自動同期や部品分類の紐づけを標準で得られます。一方で導入とカスタマイズの費用は大きくなり、SIパートナーへの依存度も高まります。全社で標準化する前提の選択肢といえるでしょう。

オープンプラットフォーム型

CADベンダーに依存しない土台の上に、自社の業務を載せていく型です。ローコードで独自の変更管理フローを組み立てられます。

将来CADを切り替える可能性がある企業や、ベンダーロックインを避けたい企業に向きます。ライセンス費を抑えやすい点も判断材料になるでしょう。ただし実装には技術的な知識が要り、日本語の資料や国内サポートが限られる場合もあります。社内に情報システムの担い手がいなければ、実装や運用の負担が重くなる点に注意しましょう。

設計特化型PDM

特定の設計領域に絞り込み、その分野の作業を深く支える型です。電子機器設計向けなら、ECADとMCADの協調や部品ライブラリの管理に強みを持ちます。

eBOM中心の管理から始めたい企業であれば、過剰な投資を避けながら導入できます。国内ベンダーの製品は日本語サポートが近い点も利点になるでしょう。導入範囲が狭いぶん、稼働までの期間も短く収まります。一方で対象外の領域では強みが活きず、海外拠点への展開も大規模型に比べると限られます。

クラウド・ERP統合型

サーバーを自社で持たず、クラウドの利用契約で使う型です。ERP製品の一部として提供されるものと、PLM単体でクラウド提供されるものがあります。

初期投資を抑えられる点が大きな利点です。拠点を増やすときの展開も速く進みます。同じベンダーのERPを使っていれば、BOM・在庫・原価・調達が内部で連動する構成です。ただし別のERPとつなぐ場合は、追加の費用が発生します。CAD連携の深さは、専業の製品に及ばないケースもあるでしょう。


03

【目的別】PLM/BOM管理システムの選び方

同じPLM/BOM管理システムでも、何をしたいかで優先すべき軸が変わります。製造業でよくある3つの目的を取り上げました。自社に近いものから読み進めてください。

設計データと図面の一元管理から始めたい

まず見るのは、使用中のCADとの統合です。図面とCADデータの版数管理が目的であれば、必要な範囲はeBOMまでで足ります。探す時間の削減が、最初に表れる効果になります。

設計特化型PDMや、機能を絞ったクラウド型が候補です。大規模型をフル機能で入れると、使わない機能の費用と運用負荷だけが残ります。将来3〜5年で製造BOMまで広げる計画があるなら、拡張できる系統を選んでおきましょう。後から乗り換えると、移行の費用が二重にかかります。

設計BOMと製造BOMを同期させたい

変更管理の作り込みやすさを軸に選びます。設計変更を製造側へ確実に伝えることが目的だからです。伝達漏れが起きると、部品の手配ミスが直接発生します。

eBOMからmBOMへの変換精度と、影響範囲の自動抽出を確認します。BOM階層を遡り、関わる製品・在庫・サプライヤーを洗い出せるかも重要な確認点です。エンタープライズPLM型か、フローを自作できるオープン型が候補になります。候補を2〜3に絞ってから、実データで精度を確かめると比較しやすくなるでしょう。

保守・サービスまで製品情報をつなげたい

sBOMまで含めた管理ができるかを最初に確認します。保守サービス事業を持ち、出荷後の製品構成を追う必要がある場合の目的です。部品交換の履歴やリコール範囲の特定まで対象になる領域です。

サービス情報の管理とリコール対応の機能が要ります。対応できるのは、ライフサイクル全体を1つの基盤で扱う大規模型に絞られます。導入は重くなるため、設計と製造の同期を先に固め、段階的にサービス領域へ広げる進め方が現実的でしょう。


04

【部門別】PLM/BOM管理システムの選び方

使う部門によっても、PLM/BOM管理システムで重視したい機能は異なります。PLM/BOM管理システムに関わる3つの部門で整理しました。複数部門で使う場合は、条件の厳しいほうに合わせます。

設計部門

日々CADを操作する設計部門では、CADとの統合の深さが作業効率を大きく左右します。画面を行き来せずに版数登録や変更申請ができるかを確認しましょう。既存の図面資産を移行できるかも、あわせて確かめたい条件です。

部品の検索性と3Dビューワーの応答も、作業時間に直結します。1件あたりの短縮が件数分だけ積み上がるためです。マルチCAD環境なら、主力以外のCADをどこまで扱えるかも見ておきましょう。日常の操作感は、試用で実際に触って確かめるのが確実です。

生産技術・製造部門

製造BOMを扱う部門なので、eBOMからの変換と工程情報の持ち方を見ます。設計変更が現場の手順書や治具にどう波及するかを追えるかが要点です。工程順や使用設備まで持てるかで、現場への展開のしやすさが変わります。

変更通知が現場に届く経路も確認対象です。承認前の版が現場に流れると、不良の流出につながります。現場端末から参照するなら、ブラウザだけで閲覧できるかも判断材料になるでしょう。閲覧専用のライセンス区分があれば、費用も抑えられます。

調達・情報システム部門

この2部門がまず確かめたいのは、ERPとの連携です。部品マスタが二重管理になると、調達の手戻りが恒常的に発生します。原価の積み上げに使える粒度でBOMを渡せるかどうかも、論点になります。

コネクタの有無、同期の頻度、同期する項目の範囲を確認しましょう。国産ERPを使っている場合は、連携実績があるかを選定段階で聞いておきます。運用と権限設計を担う情報システム部門は、拠点別のアクセス権限の作り方もあわせて見ておくと安心です。


05

【企業規模別】PLM/BOM管理システムの選び方

企業規模そのものより、規模から来る制約が判断を分けます。専任担当の有無、拠点数、稟議の通し方の3点です。自社の体制に近いところを参考にしてください。

中小企業

情報システムの専任担当がいない前提で選びます。設定や障害対応を設計者自身が抱えることになるためです。機能の多さより、初期設定まで支援してもらえるかが影響します。

日本語の窓口が近い製品を優先しましょう。実装に技術的な知識が要る系統は、社内に担い手がいないと止まります。クラウド型を選べば、サーバーの用意と保守の手間も省けます。まずeBOMの管理に絞って始め、使われ方が固まってから範囲を広げる進め方が現実的でしょう。

中堅企業

部門をまたいだ利用と、設計から製造への引き渡しが課題になります。設計・生産技術・調達で同じBOMを見る体制を作る段階だからです。拠点が複数あるなら、拠点間でのBOM共有も条件に加わります。

変更管理のワークフローを自社の承認段階に合わせられるかを確認します。稟議では、単年度の費用より3年分の総額を示すのが一般的です。拠点が国内中心なら、グローバル機能に費用をかける必要はありません。段階的に対象部門を広げる計画も、あわせて示しておきましょう。

大企業

既存システムの規模と、拠点をまたぐ標準化が判断を左右します。対象人数が多く、乗り換えの影響範囲も広くなるためです。稟議では投資回収の見通しまで求められます。

多言語UI、タイムゾーン、地域別の権限、データの複製方式を確認しましょう。ERPやSCMとの連携方式も設計段階で固めます。既存の設計資産をどこまで移すのかも、早い段階で整理しておく必要があります。全社一斉ではなく、主力事業部から順に展開するとリスクを抑えられるでしょう。


06

自社に合ったPLM/BOM管理システムの選定ポイント

目的・部門・規模で方向が見えたら、具体的な条件に落とし込みます。ここからは順番が大切です。上から順に確認すると、手戻りを抑えやすくなります。

  • 管理するBOMの範囲を整理する
  • 使用中CADとの統合方針を定める
  • 変更管理のワークフロー要件を洗い出す
  • ERPとの連携範囲を明確にする
  • 拠点構成と3年分の総額を確認する

管理するBOMの範囲を整理する

最初に整理するのは、eBOM・mBOM・sBOMのどこまでを対象にするかです。この範囲によって、必要な機能と候補のタイプを絞り込みやすくなります。現場が何を入力し続けるのかも、ここで見えてくる部分です。

eBOMのみなら設計特化型PDMで足ります。設計から製造への同期が要るなら、エンタープライズPLM型が候補です。保守まで含めるなら、ライフサイクル全体を扱う系統が必要になります。3〜5年で範囲を広げる計画があるなら、最初から拡張できる系統を選ぶほうが総額で有利です。

使用中CADとの統合方針を定める

次に、主力CADとの統合をネイティブに寄せるか、CAD非依存に寄せるかを定めます。同一ベンダーの組み合わせは統合性が最も高くなります。

設計変更の自動同期、3Dビューワー連携、部品分類の自動紐づけが標準で手に入るためです。ただし3〜5年後にCADを切り替える可能性があるなら、CAD非依存の系統が安全側の選択になります。複数CADを並行利用しているなら、対応の幅を実データで確かめましょう。対応表の記載だけでは、再現性までは読み取れません。

変更管理のワークフロー要件を洗い出す

自社のECR/ECOの流れを紙に書き出してから製品を見ます。承認段階・通知先・監査証跡の残し方が、製品ごとに大きく違うためです。承認者の人数や、差し戻しの経路まで書き出しておきましょう。

影響範囲分析をどこまで自動化できるかも確認します。標準機能で足りるのか、カスタマイズが要るのかで費用が変わります。典型的な変更を3〜5パターン用意し、試用の段階で実際に流してみると比較しやすくなるでしょう。紙の運用をそのまま移すと、承認の滞留が電子化後も残ります。

ERPとの連携範囲を明確にする

連携の可否ではなく、何をいつ同期するかまで整理します。ここを曖昧にすると、結局は二重入力が残って運用が形骸化します。同期の方向が片方向か双方向かも、この時点の論点です。

部品番号・構成・数量だけでなく、変更履歴やコスト情報まで広げるかを判断しましょう。同期の頻度がリアルタイムか日次バッチかも、調達の動き方を左右します。コネクタが標準で用意されているかは、導入費用に直結する条件です。国産ERPを使っている場合は、連携の実績を先に確認しておくと安心です。

拠点構成と3年分の総額を確認する

海外拠点があるなら、多言語UI・タイムゾーン・地域別権限・データ複製の4点を確認します。国内のみであれば、ここに費用をかける必要はありません。

最後に費用を積み上げる段階です。項目はライセンス費・導入支援費・データ移行費・教育費・保守費・カスタマイズ費の6つです。これを3年分の総額で比べます。単年度の見積もりだけでは、定着後の運用費が見えません。価格は要見積の製品が大半なので、同じ条件を各社に提示して見積もりを取ると比較しやすくなります。


07

【比較表】PLM/BOM管理システムの主要製品

製品データとして数値化できる5項目を、製造業適合性スコアで横並びにしました。工程管理・品質管理・多拠点対応・生産管理・中小適合の5つを5段階で評価しています。並びは中小適合の高い順です。下へ向かうほど、想定する企業規模と導入の重さが上がります。

順位

製品

提供元

工程管理

品質管理

多拠点対応

生産管理

中小適合

価格の目安

1

Autodesk Fusion Manage

オートデスク株式会社(Autodesk)

4

4

4

クラウドサブスクリプション。年額・ユーザー数で変動

2

Aras Innovator

アラス・コーポレーション

4

4

3

サブスクリプション型(要見積)

3

CR-8000

株式会社図研

4

3

3

要見積(モジュール構成による)

4

PTC Windchill

PTC Japan株式会社

5

5

2

要見積(大規模ライセンス形態)

5

Siemens Teamcenter

シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェア

4

5

5

2

要見積(ユーザー数・モジュール構成による)

6

3DEXPERIENCE Platform

ダッソー・システムズ株式会社

5

5

5

2

要見積(役割別ライセンス)

7

Oracle Fusion Cloud PLM

日本オラクル株式会社

4

4

2

Oracle Cloudサブスクリプション(要見積)

8

Obbligato

日本電気株式会社

4

4

2

NEC経由で個別見積もり。社内SI込みで構成

9

iQUAVIS

株式会社電通総研

4

4

2

個別見積もり

スコアが「-」の項目は、機能がないという意味ではありません。評価の登録がない項目です。製品ごとの詳しい比較はBOM管理システムの比較記事で扱っています。


08

PLM/BOM管理システムの選び方で失敗しないための注意点

導入でつまずく組織には共通したパターンがあります。事前に知っておけば、稟議の段階で対策を示せるはずです。よくある4つを回避策とあわせて挙げます。

フル機能を一度に導入する

起こりがちなのが、大規模型を全機能そろえて一斉に導入し、運用が複雑になって定着しないケースです。現場は結局Excelに戻り、二重管理が残ります。使わない機能の保守費も毎年かかり続けます。

回避策:BOM管理と変更管理から段階的に展開しましょう。現場が慣れてから機能を広げます。最初の範囲を絞るほど、定着までの期間は短くなります。展開の順序は導入計画に明記し、ベンダーとも合意しておくと安心です。一括導入を前提とした提案であれば、その理由も確認しておきます。

CAD統合の確認を後回しにする

使用中CADとの統合が弱いと、導入後も設計変更がBOMに反映されない状態が続きます。手作業の転記が残り、導入前と状況が変わりません。

回避策:選定段階でCADベンダーとの組み合わせ実績を確認します。カタログの対応表だけでは判断できません。試用の段階で自社のCADデータを使い、自動同期を実機で検証しましょう。マルチCAD環境なら、主力以外の形式も含めて試すのが確実です。変換を挟む形であれば、どこまで情報が落ちるかも見ておきます。

ERP連携を軽く見る

PLMとERPを別々に導入すれば、部品マスタの二重管理は避けられません。設計側と調達側で部品番号がずれ、発注のミスにつながります。納期回答や原価計算にも、そのずれが波及します。

回避策:導入計画の最初からERP連携を対象に含めましょう。双方向同期の項目範囲は、要件定義の段階で固めます。後から足すと、追加開発の費用と期間がふくらみがちです。連携部分の費用も当初の見積もりに入れておきます。同期の失敗を誰が監視するのかも、運用設計に含めると安心です。

設計部門だけで進める

見落としやすいのが、製造・調達・サービス部門の利用を想定せず、設計部門だけで導入を決めるケースです。BOMが設計側で止まり、投資に見合う効果が出ません。現場は従来のExcelを使い続け、情報が二重に管理される状態です。

回避策:導入と並行して、関係部門の運用フローも設計しておくことが重要です。研修とベンダーの伴走支援も稟議に含めましょう。誰がどの情報を入力し続けるのかは、稼働前に決めておきます。関係部門の担当者を、選定の段階から巻き込んでおくと定着を後押しできるでしょう。

編集部コメント:4つの失敗は、いずれも選定軸のどこかを後回しにした結果として生じます。前の章の5つのポイントを稟議資料の目次に使うと、つまずきを設計段階で先回りして防ぎやすくなります。


09

まとめ

PLM/BOM管理システムの選定は、管理するBOMの範囲とCAD統合の方針の整理から始まります。この2点を押さえると、候補のタイプを絞り込みやすくなるためです。種類は大きく4つに分かれます。

方向が見えたら、5つの条件を順に確認します。BOMの範囲、CAD統合、変更管理の要件、ERP連携の範囲、拠点構成と3年分の総額です。よくある失敗は、一括導入・CAD統合の確認不足・ERP連携の軽視・設計部門だけでの推進の4つです。いずれも選定軸のどれかを後回しにした結果といえます。

製品ごとの比較はBOM管理システムの比較記事、用語の基礎はPLM・BOMの解説記事で確認できます。

PLM/BOM管理システム比較表

ロゴ製品名ベンダー価格モデル特徴
3DEXPERIENCE Platform ロゴ
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よくある質問

QPDMとPLMの違いは何ですか?
A

PDM(製品データ管理)はCADデータ・図面・BOMなどの設計データ管理に特化したシステムです。PLM(製品ライフサイクル管理)はPDMの機能に加え、変更管理・品質管理・サービス情報管理など製品ライフサイクル全体をカバーする広義のプラットフォームです。

Q中小製造業でもPLMは必要ですか?
A

製品品種が多い・変更管理が複雑・複数部門間でBOMを共有したいなどの課題があれば、中小製造業でもPLMの恩恵は大きいです。エントリー向けのPDM製品からスタートし、業務の成長に合わせて拡張するアプローチが現実的です。

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