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比較#制御盤製作#比較#盤設計

おすすめの制御盤製作を比較!基礎知識やできること、選び方までをわかりやすく解説!

制御盤製作の委託先を検討する担当者向けに、因幡電機産業・日東工業・河村電器産業の3社を中小適合の高い順に比較。委託する工程の範囲の決め方や比較項目、自社の体制に合う選定ポイント、見積もりの内訳の見方までを整理しました。

製造業のシステム選定担当者ITトレンド編集部
おすすめの制御盤製作を比較!基礎知識やできること、選び方までをわかりやすく解説!

制御盤製作の委託先は、会社によって担える工程が大きく異なります。設計図面から一貫して請け負う相手もいれば、キャビネットや盤用部材の供給が主力の相手もいます。委託の範囲を曖昧にしたまま見積もりを取ると、金額だけが一人歩きしかねません。この記事では主要3社を同じ軸で並べ、自社の体制に合う委託先の見極め方を整理しました。

  • 社内に設計リソースがないなら、設計から検査・調整まで一貫して請け負える体制
  • 図面と部品表を用意できるなら、キャビネットや部材の品揃えと板金加工に強い盤メーカー
  • 複数メーカーの部品をまとめて手配したいなら、商社の調達網を持つ委託先
  • 輸出設備に載せる盤なら、海外規格への対応実績がある委託先

委託先は製品の優劣ではなく、自社の体制とどの工程で噛み合うかで選ぶのが近道です。設計・板金加工・検査の範囲を統一した条件書で見積もりを取ると、金額差が体制差として読み取れます。


この記事でわかること

01

制御盤製作の基礎知識

制御盤製作は、設備を制御する電気回路をキャビネット内に配線・組立して仕上げるサービスです。自社で電気設計者を抱えにくい中小製造業では、外部に委託するケースが多くあります。比較に入る前に、委託する工程と委託先の違いを押さえておきましょう。

委託する4つの工程

制御盤製作の委託は、大きく4つの工程に分かれます。「設計」「キャビネット・部材の調達」「機器の取り付けと配線」「検査・調整」です。

委託先によって得意な工程が違います。自社がどの工程を任せたいかを先に決めると、各社の見積もりを同じ条件で比べられます。

一貫委託と図面支給方式

一貫委託は、設計から検査・調整までを1社に通しで任せる方式です。仕様の伝達ロスが少なく、トラブル時の窓口が1社にまとまります。

図面支給方式は、自社の図面と部品表をもとに調達と組立を任せる形です。製作費を抑えやすい反面、設計品質の責任は発注側に残ります。

委託先の出自による違い

委託先は、盤用機器を自社で製造する盤メーカーと、多数のメーカー部材を扱う商社に分かれます。

出自が違うと、得意な工程も変わります。制御盤製作は製品購入ではなくサービス委託です。価格より先に、どの工程をどの責任分界で担うかを揃えましょう。

編集部メモ:見積もりを取る前に、4工程のうち自社が任せたいのはどこかを言葉にしておいてください。安く見えた会社が一部の工程しか含んでいなかった、という比較のずれを防げます。


02

制御盤製作の基本的な選び方

制御盤製作を選ぶ際には、委託する工程の範囲を先に決めることが重要です。範囲が揃わないと、各社の見積もりを同じ条件で比べられません。次の3段階で進めましょう。

委託する工程の範囲を決める

設計を含むか、板金加工はどこまで頼むか、検査・調整をどの範囲で任せるか。この3点を最初に決めます。

決めた内容は条件書にまとめ、各社に同じものを渡してください。各社の標準的な提案範囲のまま見積もりを取ると、含まれる工程がばらばらになります。

規格対応の要否を確かめる

盤を組み込んだ機械を海外へ輸出するなら、現地の安全規格への適合が必要です。米国向けではNFPA79やUL508A、欧州向けではEN規格が求められます。

UL規格対応の部品を使うだけでは足りず、盤全体として規格に適合している必要があります。委託先の対応実績を最初に確認しましょう。

見積もりの内訳を工程単位で比べる

設計費・検査費・調整費を別建てにするか、製作費に含めるかは委託先によって違います。同じ総額でも、含まれる工程が同じとは限りません。

見積書を受け取ったら、項目を1行ずつ突き合わせてください。設計・板金加工・配線・通電試験・絶縁耐圧試験・出荷検査の有無が対象です。


03

制御盤製作の比較項目

委託先を並べるときは、同じ物差しを当てる必要があります。制御盤製作で見るべき項目は次の5つです。まず一覧で全体像をつかみましょう。

比較項目

見るべきポイント

対応できる工程

設計から検査・調整まで担えるか、部材供給と加工が中心か

部材の供給力

キャビネットや端子台・遮断器の品揃え、複数メーカー部材の調達力

海外規格への対応

UL508A・NFPA79・EN規格などに盤全体として適合させた実績があるか

検査の範囲

通電試験・絶縁耐圧試験・出荷検査のどこまでを担うか

納期

設計から出荷までの期間と、短納期時に検査工程が簡略化されないか

対応できる工程

設計から検査・調整まで通しで担えるか、図面支給を前提に部材供給と加工を担うかを見ます。

同じ「制御盤製作」という言葉でも、実際の委託範囲は会社ごとに変わります。設計から任せたい場合は、対応可否を最初に確かめる項目です。

部材の供給力

盤用キャビネットや端子台・遮断器といった部材の品揃えを見ます。複数メーカーの部材をまとめて調達できるかも、この項目の範囲です。

盤を屋外で使うなら、防水・防塵構造のキャビネットの有無が選定を左右します。各社のカタログで事前に確かめておくと、後工程の手戻りを減らせるでしょう。

海外規格への対応

輸出する設備の盤では、地域ごとの安全規格への適合を見ます。

タップルールや保護ボンディング回路の構成など、図面に明記されにくいノウハウが伴う領域です。実績の有無が品質を左右します。

検査の範囲

通電試験や絶縁耐圧試験、出荷検査を、委託先がどの範囲で実施するかを見ます。

検査をどちらが担うかが曖昧だと、不具合が起きたときに設計起因か製作起因かで責任の所在がぼやけます。発注書への明記が前提です。

納期

仕様確定後の設計から出荷までには、一定の期間がかかるのが一般的です。部材の調達状況によっても変動します。

短納期を売りにする委託先もあります。その場合は、検査工程が簡略化されていないかをあわせて確認してください。


04

自社に合った制御盤製作の選定ポイント

同じ制御盤製作の委託でも、自社の設計体制と発注の中身で合う相手は変わります。自社の条件に当てはめて、比較項目の優先順位を付け直しましょう。よくある4つの型で整理します。

社内に設計リソースがない企業

対応できる工程を最優先にしてください。装置や動作要件だけが固まっているなら、設計から検査・調整まで一貫して請け負える相手が候補です。

一貫委託は相見積もりが取りにくく、価格の妥当性を比べにくい面もあります。最初の数案件は一貫委託で進め、仕様が安定したら工程の分割を検討しましょう。

図面と部品表を自社で用意できる企業

委託先を比べる際は、部材の供給力に注目しましょう。委託の目的は調達と組立の効率化に移ります。図面に基づく板金加工や穴あけ加工への対応も確かめます。

図面の不備を委託先が指摘してくれる前提には立てません。社内に設計レビューの体制を持っておくと、失敗を避けられます。

同一仕様の盤を継続発注する企業

製作工賃よりも、部材の供給安定性が選定の主軸になります。盤用部品を自社で製造するメーカーと組めば、欠品や納期遅延のリスクを下げられるでしょう。

ただし調達ルートが固定化し、価格交渉の余地が狭まることもあります。年間の発注量が見込めるなら、複数社に同一仕様で見積もりを取りましょう。

輸出設備に盤を載せる企業

海外規格への対応を最優先にしてください。国内向けの設計のままでは、現地の安全規格に適合しないことがあります。

委託先に対応実績がなければ、国内向けと輸出向けで委託先を分ける手もあります。仕様変更時の費用の決め方も、契約前に確認しておきましょう。


05

制御盤製作の費用相場

制御盤製作は、主要3社のサービスがすべて要見積です。仕様による幅が大きく、一律の相場を当てはめにくい分野といえます。代わりに、見積もりを動かす内訳と要因を整理しました。

費用の内訳

費用を左右する要因

設計費

設計から委託するか、図面と部品を支給するか

製作費

製作にかかる日数や工数。盤のサイズと機器点数

部品・材料費

遮断器やリレーなど、搭載する制御機器の合計

配線材料費

図面から算出する電線・端子の量

技術提供費・検査費・調整費

別建てか製作費に含めるか。検査要件の範囲

諸経費

委託先ごとの見積もりの組み方

安く見える見積もりほど、設計費・検査費・調整費が後から加算され、総額が想定を超えることがあります。製作が進んでからの仕様変更も、配線のやり直しや部品の再手配で費用と納期を押し上げます。


06

【比較表】制御盤製作のランキング

比較軸のうち、製品データとして数値化できる4項目を横並びにしたのが次の表です。工程管理・品質管理・中小適合・多拠点対応を、製造業適合性スコア(5段階評価)で示しました。並びは中小適合の高い順で、上から下へ向かって想定する企業規模と導入の重さが上がります。評価が設定されていない項目は「-」としています。

順位

製品

提供元

工程管理

品質管理

中小適合

多拠点対応

価格の目安

1

因幡電機産業 制御盤受託製作

因幡電機産業株式会社

4

3

5

3

取扱範囲・調達内容により要見積。委託範囲は案件ごとに個別確認が必要

2

日東工業 制御盤・盤製作

日東工業株式会社

4

4

4

4

仕様・面数・規格対応により要見積。標準キャビネット活用でコストを抑えやすい

3

河村電器産業 制御盤・キャビネット

河村電器産業株式会社

4

4

4

3

仕様により要見積。標準筐体の活用でコストを抑えやすく、特注仕様は別途見積

なお、春日電機は本記事の比較対象から外しました。制御盤関連の事業を手がけていた同名企業は、すでに消滅しています。2017年10月に、パトライト株式会社へ吸収合併されたためです。現在同じ社名で存在するのは、静電気除去を専門とする別会社です。制御盤の設計・製作サービスは提供していません(2026年7月時点)。


07

制御盤製作の主要製品の詳細

ここからは表に挙げた3社のサービスを、順位の並びのまま見ていきます。強みだけでなく、向かないケースもあわせて示しました。自社の委託目的と照らしながら読み進めてください。

因幡電機産業 制御盤受託製作

大阪に本社を置く、電設資材・産業機器の専門商社です。多数のメーカー部材を扱う調達網を持ち、複数メーカーの部品を組み合わせた盤構成に強みがあります。

制御機器やロボットを含めたシステム提案も守備範囲です。電装まわりの相談先を一本化したい中小製造業に向きます。

注意点:受託範囲は案件ごとに異なり、設計から任せるなら対応可否の確認が要ります。同一仕様の盤の量産には不向きです。

日東工業 制御盤・盤製作

配・分電盤やキャビネット、ブレーカ、端子台など盤用機器を幅広く手がけるメーカーです。盤筐体を自社で製造する一貫体制を持ちます。

標準盤を活用すればコストを抑えた調達が可能です。全国の供給網を生かし、複数拠点への盤供給を標準化したい企業に向きます。

注意点:電気回路設計までの委託は要相談です。小ロットの特注は、標準盤より割高になりやすい点にも注意しましょう。

河村電器産業 制御盤・キャビネット

愛知県に本社を置き、配電盤・電力制御装置の製造を主力とする企業です。配電盤・分電盤・制御盤を一体の事業領域として展開しています。

標準キャビネットの品揃えが多く、特注盤まで対応しています。受配電盤を含めて建屋や設備の盤をまとめて調達したい場合に候補になるでしょう。

注意点:複雑な制御回路設計は委託範囲の確認が必要です。特注度が高いほど納期は伸びます。


08

制御盤製作の無料・有料でできることの違い

制御盤製作はソフトではなく委託サービスのため、無料版と有料版の区別はありません。代わりに、見積もりや事前相談の段階で確かめられることと、費用が発生する範囲を分けて整理しました。

項目

見積もり・相談の段階

契約後の有償の範囲

対応範囲

設計・板金加工・検査をどこまで担えるかを確かめられる

契約した工程を委託先が担う

設計

仕様要件を伝え、設計から任せられるかを確かめる

回路図・配線図の作成。設計費として計上される

部材の調達

キャビネットや部材の品揃え、調達の可否を確かめる

部品・材料費、配線材料費として計上される

検査

どの試験を金額に含めるかを確かめる

通電試験・絶縁耐圧試験・出荷検査を実施する

仕様変更

変更費用の算定方法を確かめる

製作後の変更は追加費用と納期遅延につながる

見積もりや相談の費用の扱いは委託先ごとに違うため、設計相談が有償になるかも最初に確認してください。承認図を発注側がどの段階で確認するかも、この時点で決めておくと手戻りを抑えられます。


09

まとめ

制御盤製作の委託先は、製品の優劣ではなく、自社の体制とどの工程で噛み合うかで選ぶと判断がぶれません。設計リソースがないなら、一貫委託が出発点です。図面と部品を支給できるなら部材の品揃えと加工対応力、輸出設備なら海外規格の実績が軸になります。

比較の前提は、委託する工程の範囲を揃えることです。確認するのは、設計の有無、盤の使用環境、ロット規模と納期、見積もりの工程範囲の4点です。統一条件で各社に確かめると、金額差が体制差として読み取れます。複数社の対応条件は、ITトレンドの制御盤製作カテゴリで絞り込んで比較できます。

制御盤製作(盤設計・製造)比較表

ロゴ製品名ベンダー価格モデル特徴
中立電機 制御盤・配電盤製作 ロゴ
中立電機 制御盤・配電盤製作中立電機株式会社要見積もりUL508A認定工場と全国8工場体制で受託する盤製作詳細を見る
日東工業 制御盤・盤製作 ロゴ
日東工業 制御盤・盤製作日東工業株式会社要見積もり盤・キャビネット大手の制御盤製作詳細を見る
サンリツ 制御盤・受配電盤設計製作 ロゴ
サンリツ 制御盤・受配電盤設計製作株式会社サンリツ要見積もり完全オーダーメイドでJIS・JEM準拠の盤を設計製作詳細を見る
因幡電機産業 制御盤受託製作 ロゴ
因幡電機産業 制御盤受託製作因幡電機産業株式会社要見積もり商社の調達力を生かした制御盤関連サービス詳細を見る
河村電器産業 制御盤・キャビネット ロゴ
河村電器産業 制御盤・キャビネット河村電器産業株式会社要見積もり標準盤から特注盤まで幅広く対応詳細を見る
橋本電業社 制御盤・計装盤製作 ロゴ
橋本電業社 制御盤・計装盤製作株式会社橋本電業社要見積もり創業1942年、盤設計からライン立ち上げまで一括受注詳細を見る
内山電機製作所 制御盤設計・製作 ロゴ
内山電機製作所 制御盤設計・製作株式会社内山電機製作所要見積もり電気設計から板金製缶・据付・保守まで自社4工場で内製詳細を見る

よくある質問

Q制御盤の設計図面がなくても製作を委託できますか。
A

設計から請け負える受託型の体制を持つ委託先であれば、仕様要件をもとに回路設計から対応できます。盤メーカーでも、電気回路設計までの委託は要相談とする例があります。一方、キャビネット部材の供給が中心の委託先は図面の支給を前提とすることが多いため、設計を含めて任せたいかを早い段階で伝え、対応範囲を確認しておくと進めやすくなります。

Q制御盤製作の費用相場はどのくらいですか。
A

仕様による幅が大きく一律の相場はありません。図面・部品の支給を前提とした業界の参考例では、小型盤でおよそ5万円台から、中型でおよそ8万円台からとされるケースがありますが、機器点数や配線量、検査要件で変動します。見積もりが設計費や検査・据付調整費まで含むかを工程単位で確認すると、総額の想定がしやすくなります。

Q設計と製作は同じ会社にまとめたほうがよいですか。
A

一社にまとめると工程間の調整がしやすく、納期短縮や総額の抑制につながる場合があります。一方で委託範囲が広いほど相見積もりが取りにくく、価格の妥当性を検証しづらくなります。自社に設計リソースがあるかどうか、納期の厳しさ、価格検証の必要性を踏まえて判断するのが現実的です。

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