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費用・価格#ハンディターミナル#費用#価格

ハンディターミナルの費用|本体7万円台からとシステム込みの総額

ハンディターミナルの本体価格を販売店の公開価格(7.7万円〜33.9万円)で整理し、価格差を生む4つの仕様を分解した記事。通販ページには出てこないシステム構築費(パッケージ導入で50〜150万円)が本体の2.5〜7.5倍になる構造、周辺機器や無線環境の整備、レンタルという選択肢、台数と更新周期を含めた総額の考え方までまとめる。

製造業のシステム選定担当者ITトレンド編集部
ハンディターミナルの費用|本体7万円台からとシステム込みの総額

ハンディターミナルの価格を調べると、通販サイトが並びます。本体の値段はすぐ出てきて、安いものは7万円台からあります。数台なら数十万円で揃いそうに見えます。

ところが業務で使うとなると、金額が合いません。端末を買っただけでは何もできず、何を読んで、どこに記録して、既存のシステムにどう渡すかを作る必要があるためです。この部分が本体の何倍にもなります。

この記事では、公開されている本体価格を整理したうえで、通販ページには出てこないシステム側の費用と、台数と更新周期を含めた総額の考え方をまとめます。

  • 本体の公開価格は7.7万円から33.9万円まで、機種で4.4倍の開きがある
  • パッケージのシステム導入費は50〜150万円とされ、本体より大きい
  • 端末は数年で入れ替わる消耗品。台数×更新周期で総額を見る

この記事でわかること

01

ハンディターミナルの本体価格は7万円台から34万円台まで

まず本体の水準を押さえます。メーカーは直販価格を公開していないため、販売店が掲載している価格が実際に買える金額になります。

  • 最安帯は無線なし・1次元コードの機種で77,000円から
  • Android搭載の上位機は339,900円。同じ「ハンディターミナル」で4.4倍の差
  • メーカー直販の価格表は公開されていない

機種

参考価格(税込)

無線

コード

保証

8000

77,000円

なし

1次元

1年

8001

81,400円

なし

1次元

1年

OPH-5000i

90,200円

あり

2次元

1年

BHT-1500

156,200円

あり

1次元

3年

BHT-S30

201,300円

あり

2次元/DPM

3年

TC22

232,100円

あり

2次元

1年

RK26(Android)

277,200円

あり

2次元

1年

BHT-M60

311,300円

あり

2次元/OCR

3年

RS36(Android)

339,900円

あり

2次元/OCR

1年

販売店が公開している参考価格です(税込、2026年9月時点)。ハンディターミナルはメーカーが直販価格を公開していないため、販売店の掲載価格を基準にしています。実際の購入では台数や構成で変わるため、見積もりでの確認が前提です。

安い機種と高い機種の違い

最安帯の8000と8001は、無線通信に対応せず1次元バーコードだけを読む機種です。作業後にクレードルに置いてデータをまとめて送る使い方になります。

上位のRS36やRK26はAndroid搭載で、無線でリアルタイムに送信でき、2次元コードやOCRにも対応します。用途が違うため、単純に高い安いでは比べられません。

中古品は選択肢に入るか

通販サイトには中古品も並びます。本体だけを見れば安く手に入りますが、業務利用では保証とバッテリーの状態、そして修理部品の供給期間を確認してください。

端末が止まると現場の作業も止まります。予備機を持てるかどうかも含めて判断する必要があります。

02

ハンディターミナルの価格差を決める4つの仕様

4.4倍の開きがどこから来るのかを分解します。ここが分かると、必要な仕様に絞って費用を抑えられます。

  • 無線の有無が最初の分岐。無線なしなら7万円台から選べる
  • 1次元か2次元かで、読めるコードと価格帯が変わる
  • 保証期間は1年と3年があり、堅牢性の設計とセットになっている

無線の有無

最も効くのが無線通信への対応です。無線なしの機種は77,000〜81,400円ですが、無線ありでは90,200円から上になります。

棚卸のように、作業してから結果をまとめて取り込めばよい用途なら無線は不要です。逆に出荷検品のように、その場で在庫を引き当てて結果を返す必要があるなら無線が要ります。用途で決まる部分です。

読み取るコードの種類

1次元バーコードだけでよいか、QRコードなどの2次元コードも読む必要があるかで機種が変わります。さらに部品に直接刻印されたコードを読むDPMや、印字された文字を読むOCRに対応する機種は上位帯になります。

製造現場では、取引先の指定で2次元コードが必要になることがあります。現在の運用だけでなく、取引先の要求も確認してください。

堅牢性と保証

BHT-1500は2.0mの落下耐久性を備え、保証は3年です。BHT-S30、BHT-S40、BHT-M60も3年保証で、いずれも現場での使用を前提にした設計になっています。

一方で1年保証の機種もあります。落下や粉じん、油のある環境で毎日使うなら、初期費用が上がっても堅牢な機種のほうが、修理と入れ替えを含めた総額では安く収まることがあります。

03

ハンディターミナルは本体よりシステムの費用が大きい

ここが通販ページには出てこない部分です。端末を買っただけでは業務は回りません。

  • パッケージのシステム導入費は50〜150万円という目安がある
  • 本体1台20万円とすると、システムは本体の2.5〜7.5倍
  • 既存システムとの連携費は数万円から数十万円と幅が大きい

端末だけでは動かない

ハンディターミナルは、読み取ったコードをどう扱うかを決めて初めて使えます。何の作業で、どの項目を入力し、どこに記録し、どの画面順で進めるか。この定義がシステム側の仕事です。

簡易なアプリが付属する機種もありますが、自社の品番体系や作業手順に合わせるには、作り込みか設定が必要になります。

システム費用の目安

SIerや発注支援メディアが公開している情報では、パッケージシステムの導入で50〜150万円が目安とされています。編集部が確認した情報で、業務の範囲と画面数によって変わります。

本体を1台20万円とすると、システムは本体の2.5倍から7.5倍です。端末を数台買う予算しか見ていないと、見積もりの段階で計画が崩れます。

既存システムとの連携

読み取った実績を、既存の生産管理システムや在庫管理システムに渡す場合、その連携部分の費用がかかります。数万円から数十万円と幅があり、連携先の仕様で大きく変わります。

相手側のシステムにAPIがあるか、CSVの受け渡しで済むか、データベースを直接見る必要があるかで工数が変わります。連携先の仕様を先に確認しておくと、見積もりの精度が上がります。ハンディターミナルの導入手順はハンディターミナルの選び方の記事で整理しています。

04

ハンディターミナルの導入総額の内訳

本体とシステム以外にも項目があります。見積書で抜けやすい部分を並べます。

  • 充電クレードルや予備バッテリーなどの周辺機器が台数分必要になる
  • 保守契約と消耗品交換が継続してかかる
  • 無線を使うなら工場内の無線LAN環境の確認と整備が要る

周辺機器は台数分かかる

本体のほかに、充電クレードル、予備バッテリー、保護フィルム、ストラップやホルスターが必要になります。台数が増えれば比例して増える部分です。

クレードルは充電とデータ転送を兼ねるものがあり、無線なしの機種では必須になります。本体価格だけで台数分の予算を組むと足りません。

保守と消耗品

保守契約は、故障時の修理や代替機の手配を含みます。現場で毎日使う機器なので、止まったときにどうするかを決めておく必要があります。

バッテリーは消耗品で、使用頻度によっては数年で交換になります。落下による破損も現実に起きます。3年保証の機種を選ぶか、保守契約を付けるか、予備機を持つかで対応が変わります。

無線環境の整備

無線対応の機種を選んでも、工場内に電波が届いていなければ使えません。金属棚や什器が多い倉庫、天井の高い工場では、電波が届かない箇所が出ます。

アクセスポイントの増設が必要になれば、その機器代と工事費がかかります。導入前に、実際に使う場所で電波状況を確認してください。

05

ハンディターミナルを買わずに済ませる選択肢

用途によっては、購入以外の方法のほうが総額を抑えられます。特に使用頻度が低い場合です。

  • 年に数回の棚卸だけなら、レンタルという選択肢がある
  • 購入は台数×更新周期で費用が積み上がる
  • まず一部の工程で試し、効果を見てから台数を広げる進め方もある

使う頻度で判断する

年に2回の棚卸のためだけに端末を買うと、残りの期間は使われずに保管されます。バッテリーは使わなくても劣化し、次に使うときには充電できなくなっていることがあります。

棚卸期間だけレンタルするサービスがあり、必要な時期に必要な台数を借りられます。使用頻度が低い用途では、購入より総額が下がる可能性があります。

小さく試してから広げる

いきなり全工程に入れるのではなく、1つの工程で数台から始める方法があります。効果が出るか、現場が使いこなせるかを確かめてから台数を決められます。

この場合、システム側も最初から作り込まず、まず読み取りと記録だけを試す構成にすると初期費用を抑えられます。既存システムとの連携は、効果が確認できてから足す順序です。

台数と更新周期で総額を見る

ハンディターミナルは数年で入れ替わる消耗品です。台数が多いほど、更新のたびにまとまった支出が発生します。

本体20万円の機種を10台、5年ごとに更新するなら、5年で200万円がかかり続けます。1台あたりの価格差は小さく見えても、台数と回数を掛けると大きな差になります。導入時には、何台をどれくらいの周期で入れ替えるかまで含めて試算してください。

06

ハンディターミナルの見積もりの取り方

本体だけの見積もりを取ると、あとからシステム側の金額が出てきて総額が変わります。最初から範囲を揃えて依頼してください。

  • 対象業務・台数・読み取るコードの種類の3つを決めてから依頼する
  • 本体・周辺機器・システム・連携・保守を分けて出してもらう
  • 既存システムの仕様書を先に用意すると連携費の精度が上がる

依頼前に決める3つのこと

どの業務で使うか、何台必要か、読み取るコードは1次元か2次元か。この3つが決まっていないと、各社が異なる前提で試算します。

あわせて、その場で結果を返す必要があるか(無線が要るか)と、使う場所の環境(落下や粉じん、温度)を伝えると、機種の提案が具体的になります。

内訳を分けて出してもらう

見積書は、本体、周辺機器、システム、既存システムとの連携、保守の5つに分けて出してもらってください。一式でまとめられると、どこを削れるか判断できません。

特にシステムと連携は、範囲を絞れば下げられる部分です。分けて出してもらえば、最初は読み取りと記録だけにして連携を後回しにする、といった調整ができます。

連携先の仕様を先に渡す

既存の生産管理システムや在庫管理システムとつなぐ場合、相手側の仕様が分からないと正確な見積もりが出ません。概算で出されると、あとから増える原因になります。

データの受け渡し方法(API・CSV・データベース直接)、項目の一覧、更新のタイミングを整理して渡してください。分からない場合は、既存システムのベンダーに確認する時間も見込んでおきます。

07

ハンディターミナル主要メーカーと費用面での位置づけ

本体価格は販売店や台数で変わるため、金額だけでメーカーを比べることはできません。編集部では各製品を製造業適合性スコア(在庫管理適合性・品質管理適合性・現場利用しやすさ・中堅/中小製造業との相性を5段階で評価)で採点しています。費用の観点では中小相性が手がかりになります。

  • アイメックスが中小相性5で最上位。小規模から始めやすい
  • ユニテックとCipherLabが4で続く。Androidハンディを低価格帯で扱う
  • デンソーウェーブ・キーエンス・Zebraは3。堅牢性と実績で選ぶ位置づけ

製品

中堅/中小との相性

在庫管理適合性

現場利用しやすさ

アイメックス ハンディターミナル(BWシリーズ等)

5

3

4

ユニテック HT730 ほかAndroidハンディ

4

4

3

CipherLab RK/RSシリーズ

4

3

3

デンソーウェーブ BHTシリーズ

3

4

4

キーエンス BTシリーズ

3

4

4

Zebra TCシリーズ

3

4

4

サトー ハンディ端末/ラベル連携

3

4

3

小さく始めるなら中小相性を見る

アイメックスは中小相性5で最上位です。数台から、限られた業務で始める規模では、構成を絞りやすい製品のほうが初期費用を抑えられます。

ユニテックとCipherLabは4で、Android搭載機を比較的手の届く価格帯で扱っています。前掲の販売店価格では、CipherLabのRK26が277,200円、RS36が339,900円です。

堅牢性で選ぶ製品群

デンソーウェーブ、キーエンス、Zebraは中小相性3ですが、在庫管理適合性と現場利用しやすさは4です。製品が劣るという意味ではなく、堅牢性と実績、サポート体制で選ぶ位置づけになります。

販売店価格でも、デンソーウェーブのBHTシリーズは3年保証の機種が並びます。毎日現場で使い、止まると業務が止まる用途では、保証期間の差が総額に影響します。

スコアと総額の関係

スコアが高い製品が安いとは限りません。ただし中小相性が高い製品は、簡易な構成で成立しやすく、システム側の作り込みを小さく収めやすい傾向があります。

本体価格よりシステム費用のほうが大きいこの分野では、その差が総額に効きます。各製品のスコアと評価理由はハンディターミナルのカテゴリページで確認できます。

08

まとめ|ハンディターミナルの費用の見極め方

本体の公開価格は7.7万円から33.9万円までで、機種による差は4.4倍あります。差を生むのは無線の有無、1次元か2次元か、保証期間と堅牢性です。用途が決まれば必要な仕様は絞れます。

ただし通販ページに出ているのは本体価格だけです。業務で使うにはシステム側の構築が必要で、パッケージ導入で50〜150万円という目安があります。本体1台20万円とすると、その2.5倍から7.5倍です。ここに周辺機器、既存システムとの連携、保守、無線環境の整備が加わります。

そのうえで、台数と更新周期で総額を見てください。端末は数年で入れ替わる消耗品で、台数が多いほど更新のたびの支出が大きくなります。年に数回の棚卸だけならレンタルという選択肢もあり、使用頻度が低い用途では購入より総額が下がる可能性があります。

機種ごとの違いを比べたい場合はハンディターミナルの比較記事を、仕組みや種類から整理したい場合はハンディターミナルの解説記事をご覧ください。

ハンディターミナル比較表

ロゴ製品名ベンダー価格モデル特徴
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よくある質問

Qハンディターミナルの導入費用はいくらですか?
A

本体だけなら販売店の公開価格で7.7万円から33.9万円まで、機種によって4.4倍の開きがあります。ただし業務で使うには読み取ったデータを扱うシステムが必要で、パッケージ導入で50〜150万円という目安があります。本体1台20万円とするとシステムはその2.5倍から7.5倍です。ここに充電クレードルなどの周辺機器、既存システムとの連携費(数万円〜数十万円)、保守契約、無線環境の整備が加わります。

Q安い機種と高い機種は何が違いますか?
A

効くのは4点です。無線通信への対応の有無が最初の分岐で、無線なしなら77,000円台から選べます。次に1次元バーコードだけか2次元コードやDPM・OCRにも対応するか。そして保証期間が1年か3年か、堅牢性がどこまで設計されているかです。棚卸のように作業後にまとめて取り込めばよい用途なら無線は不要で、その場で在庫を引き当てる用途なら無線が要ります。用途で必要な仕様は絞れます。

Q本体を買えばすぐ使えますか?
A

使えません。ハンディターミナルは、何の作業でどの項目を入力し、どこに記録し、どの画面順で進めるかを定義して初めて業務で使えます。簡易なアプリが付属する機種もありますが、自社の品番体系や作業手順に合わせるには作り込みか設定が必要です。既存の生産管理システムや在庫管理システムに実績を渡す場合は、その連携部分の開発も別に発生します。

Q中古品を買っても大丈夫ですか?
A

通販サイトには中古品も並び、本体だけを見れば安く手に入ります。業務利用で確認したいのは、保証の有無、バッテリーの状態、修理部品の供給期間の3点です。端末が止まると現場の作業も止まるため、予備機を持てるかどうかも含めて判断してください。毎日使う用途では、初期費用が上がっても3年保証の機種のほうが、修理と入れ替えを含めた総額で安く収まることがあります。

Q棚卸だけに使いたい場合も購入が必要ですか?
A

レンタルという選択肢があります。年に2回の棚卸のためだけに購入すると、残りの期間は使われずに保管され、バッテリーは使わなくても劣化します。棚卸期間だけ必要な台数を借りられるサービスがあり、使用頻度が低い用途では購入より総額が下がる可能性があります。逆に日常業務で毎日使うなら購入が前提になりますが、その場合も台数と更新周期を掛けた総額で見てください。

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